JP5762465B2 - 着用物品 - Google Patents

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この発明は、例えば使い捨てのおむつ、排便トレーニングパンツ、失禁ブリーフ等の着用物品に関する。
従来、使い捨てのおむつにおいて、おむつ内部を透視可能にした構造として、例えば特開2004−141640号公報(特許文献1)が公知である。この特許文献1によれば、おむつは前後ウエスト域および股下域と、着用者側内面および着衣側外面を含む吸液性シャーシと、前後ウエスト域の幅方向に取り付けられたウエスト弾性部材とを含む。吸液性シャーシは、着用者側内面に位置する内面シートと、着衣側外面に位置する外面シートとを含み、少なくとも外面シートを繊維不織布で形成するとともに、この繊維不織布の繊度および坪量を低くして、光線透過率を高くしている。このように光線透過率を高くすることによっておむつ内部を透視可能にしている。
特開2004−141640号公報
暑い季節や地域では、使い捨てのおむつのような着用物品は、通気性がよいことはもちろんのこと、見た目にも涼しげであることが望ましい。そこで、通気性や見た目の涼しさを確保するために、前後胴周り域におけるシャーシの繊維不織布の繊度や坪量を低くして光線透過率を高くし、着用者の肌を透視可能にすることが考えられる。しかし、繊維不織布の繊度や坪量を低くすれば、引っ張り強度や引き裂き強度が低くなりがちであり、破れやすいという問題があった。特にウエスト側開口縁では伸長や収縮が繰り返され、破れやすいという問題が顕著になる。
本発明では、物品着用者の肌を透視可能にするとともに、破れにくい着用物品を提供することを課題とする。
本発明は、前後方向および幅方向と、身体側内面および着衣側外面と、前ウエスト域、後ウエスト域、前記前後ウエスト域間に位置する股下域とを含むシャーシを有する着用物品の改良に関わる。
本発明は前記着用物品において、前記シャーシは、前記前後ウエスト域の前記身体側内面を形成する内面シートと、前記前後ウエスト域の前記着衣側外面を形成する外面シートとを含むとともに、前記前後ウエスト域の前記前後方向に離間対向するウエスト側開口縁と、前記前後ウエスト域において前記物品着用者の肌が透視される透視可能領域とを含み、前記透視可能領域は、全光線透過率が55%以上のシートによって形成され、前記前後ウエスト域の40%以上を占めるとともに、前記シャーシの破れに対する補強手段が前記ウエスト側開口縁に沿って前記幅方向に取り付けられ、前記内外面シートは、繊維不織布で構成される別々のシートから形成され、前記ウエスト側開口縁は、前記内外面シートを構成する前記繊維不織布の折曲部によって形成され、前記補強手段は、前記前後ウエスト域を前記幅方向に収縮可能な弾性部材であり、前記内外面シートの少なくとも一方に接合され、前記前後方向に離間対向する前記ウエスト側開口縁のいずれか一方又は両方において、前記補強手段が前記折曲部の頂部の内側面に伸長状態で隙間がないように接触して取り付けられることを特徴とする。
好ましい他の実施態様のひとつとして、前記内外面シートは、厚さ方向に貫通する複数の貫通孔が形成されている。
好ましい他の実施態様のひとつとして、前記前後ウエスト域には、前記前後方向に間欠的に並ぶとともに前記幅方向に延びる複数条のウエスト弾性部材が取り付けられる。
好ましい他の実施態様のひとつとして、前記シャーシは、少なくとも前記股下域に配置される吸液構造体を含み、前記吸液構造体は、前記前後方向に対向離間する第1端部と第2端部とを含み、前記第1端部は第1接合域を介して前記前ウエスト域に接合し、前記第2端部は第2接合域を介して前記後ウエスト域に接合し、前記前後ウエスト域における前記吸液構造体の非接合域において前記透視可能領域が形成される。
好ましい他の実施態様のひとつとして、前記折曲部は、前記内外面シートのいずれか一方を折り曲げて形成される。
重ねあった繊維不織布どうしの内側であってウエスト側開口縁に沿って、補強手段が配置されているので、おむつのウエスト側開口縁が伸長と収縮とを繰り返しても、ウエスト側開口縁は補強手段によって補強される。したがっておむつが破れるのを防止することができる。
本発明の第1の実施形態を示す斜視図である。 図1のII−II線端面図である。 図1のおむつを展開したときの平面図である。 本発明の第2の実施形態を示す斜視図である。 図4のV−V線端面図である。
図1〜3は、本発明の着用物品の一例としての使い捨ておむつについての第1の実施形態を示したものである。図1はおむつが着用されたときの状態を示し、説明しやすいようにその一部を切り欠いている。図示したように、シャーシAは、おむつは前ウエスト域1および後ウエスト域2を構成し周方向Rに環を形成するベルト部材4と、前後ウエスト域1,2間に位置する股下域3を構成する吸液構造体5とを含む。
ベルト部材4は、前ウエスト域1に位置する前ベルト部6と、後ウエスト域2に位置する後ベルト部7とを有し、これら前後ベルト部6,7の周方向Rの側縁8,9の対向面が重なり合い、高さ方向Zに間欠的並ぶ複数の側縁接合部10によって形成されたシーム部11を有する。このように側縁接合部10で前後ベルト部6,7が接合されることにより、ウエスト開口が画成される。
前ベルト部6は身体側内面12を構成する内面シート14と着衣側外面13を構成する外面シート15とを含み、後ベルト部7は、身体側内面12を構成する内面シート16と着衣側外面13を構成する外面シート17とを含んでいる。前ベルト部6の内外面シート14,15および後ベルト部7の内外面シート16,17は、それぞれ一枚の繊維不織布を、折曲部34を介して折り曲げて形成されている。内外面シート14,15および16,17を形成している各繊維不織布の全光線透過率は80%以上である。全光線透過率が80%以上の繊維不織布を折り曲げて二枚に重ね合わせると、その重ね合わせた内外面シート14,15および16,17の全光線透過率が66%以上になり、着用者の肌が透視可能となる。この全光線透過率の測定結果を表1に示した。
Figure 0005762465
表1について、内外面シート14,15および16,17に用いた繊維不織布の種類をA,B,C,Dで示し、それら各種類の繊維不織布の一枚の場合の全光線透過率の平均と、二枚に重ねた場合の全光線透過率の平均を示している。なお、各種類の繊維不織布のサンプル数はN=5である。繊維不織布としては、スパンボンド法、メルトブローン法、ポイントボンド法、スルーエアー法などにより得られた一般的なものを用いることができる。内外面シート14,15は一枚の繊維不織布を二枚に折り重ねられ、内外面シート16,17も一枚の繊維不織布を二枚に折り重ねられているので、当然のことながら内外面シート14,15は同じ種類の繊維不織布であり、内外面シート16,17も同じ種類の繊維不織布が用いられる。前後ベルト部6,7でも同じ種類の繊維不織を用いているので、ひとつのおむつにおける内外面シート14,15,16,17はすべて同じ種類の繊維不織布が用いられることが多い。
全光線透過率はJIS−K7105に基づいて測定し、具体的には交照測光式色差計 Z−300A(日本電色工業株式会社)を用い、幅50mm、長さ40mmにサンプルを採取し、濁度計にこのサンプルを挟んで測定した。
上記のような繊維不織布を用いて形成された内外面シート14,15の間および内外面シート16,17の間であって、縦方向Zの最上部に位置するウエスト側開口縁19には、補強手段として糸状の補強弾性部材35を備えている。補強弾性部材35は周方向Rに伸長状態で延びている。補助弾性部材35の縦方向Zの股下域3側すなわち図面下方には、間欠的に配置された複数条のウエスト弾性部材18が取り付けられている。ウエスト弾性部材18は内外面シート14,15および16,17の間に取り付けられ、周方向Rに伸長状態で延びている。補強弾性部材35は、ウエスト弾性部材18と同様のものであるが、ウエスト側開口縁19に取り付けることによって、補強弾性部材35としている。これら補強弾性部材35およびウエスト弾性部材18は内外面シート14,15の少なくとも一方あるいは内外面シート16,17の少なくとも一方に接着剤(図示せず)を介して接合している。
補強弾性部材35が取り付けられたウエスト側開口縁19の拡大図を図2に示している。図2は、図1のII−II線端面図である。図は内外面シート14,15について示したものであるが、内外面シート16,17についても同様であるので同時に説明する。図示したように、補強弾性部材35は、内外面シート14,15および内外面シート16,17の折曲部34の内側であって、ウエスト側開口縁19に沿って取り付けられる。すなわち、補強弾性部材35と折曲部34との間にはほとんど隙間がなく、補強弾性部材35はウエスト側開口縁19を形成する内外面シート14,15および16,17に接触している。補強弾性部材35を前後ベルト部6,7のウエスト側開口縁19に位置させることによって、ウエスト側開口縁19の繊維不織布の引っ張り強度や引き裂き強度を補強することができ、これを破れにくくすることができる。また、内外面シート14,15および16,17は補強弾性部材35に沿って折り曲げることができるから、折り曲げやすいという効果を発揮することもできる。
補強弾性部材35がウエスト側開口縁19に取り付けられているが、補強弾性部材35がウエスト側開口縁19との間隔をあけて、図面下方に取り付けられた場合には、補強弾性部材35とウエスト側開口縁19との間のシートが周方向Rの外側に広がるようにフリルを形成する。このように形成されたフリルは見た目に煩わしさがあり、肌に刺激を与える。これに対して本実施形態では、フリルが形成されないから、見た目にすっきりした印象を与え、肌への刺激を防止することができる。
補強弾性部材35から縦方向Zの直近にあるウエスト弾性部材18までの間隔、およびウエスト弾性部材18どうしの間隔は、8〜10mmとなるように取り付けられ、これら補強弾性部材35およびウエスト弾性部材18の伸長倍率を1.5〜3.0倍としている。
以上のような補強弾性部材35を取り付けたベルト部4と吸液構造体5によって図1に示すシャーシAを形成している。図1に示す吸液構造体5は、身体側内面12を構成する透液性表面シート21と、着衣側外面13を構成する不透液性裏面シート22と、これら表裏面シート21,22の間に介在し図示しないティッシュペーパ等で包まれた吸液性コア23とを含み、吸液性コア23は表裏面シート21,22の少なくともいずれか一方に固着される。裏面シート22として透湿性かつ不透液性のフィルムを用いることができるが、この場合には、スパンボンド法やスルーエアー法などにより得られた繊維不織布を別に張り合わせて、肌触りを向上させることもできる。
吸液構造体5は、股下域3を前後方向Yに延びるとともに、前後方向Yに対向離間する第1端部24と第2端部25とを含む。第1端部24の不透液性裏面シート22を前ベルト部6の内面シート14に接合し、吸液構造体5と前ベルト部6とが重なった部分を第1接合域26としている。第2端部25の不透液性裏面シート22を後ベルト部7の内面シート16に接合し、吸液構造体5と後ベルト部7とが重なった部分を第2接合域27としている。前ウエスト域1における第1接合域26以外の領域と、後ウエスト域2における第2接合域27以外の領域とが、着用者の肌を透視する透視可能領域である。
前後ベルト部6,7と吸液構造体5との接合によって、前後ベルト部6,7の股下側開口端20と吸液構造体5の前後方向Yに延びる一対の側縁28とが脚周り開口29を形成する。
図3は図1の側縁接合部10をはずし、おむつを前後方向Yに展開して得られる平面図である。この図3では、補強弾性部材35ウエスト弾性部材18および股下弾性部材31は伸長状態にあり、収縮付勢しない状態を示している。
図示したように、吸液構造体5の表裏面シート21,22はほぼ矩形を有し、吸液性コア23はほぼ砂時計形を有している。すなわち、吸液性コア23は、前後方向Yを二等分する横中心線Q近傍においては、第1端部24および第2端部25よりもその幅方向Xの距離が短くなるように湾曲して切り欠かれている。
吸液構造体5の両側縁28では、表裏面シート21,22が吸液性コア23から延出して対向し、サイドフラップ30が形成されるが、吸液性コア23が砂時計形を有することによって、横中心線Q近傍ではサイドフラップ30の面積が大きくなるようにしている。表裏面シート21,22間には両側縁28に沿って前後方向Yに延びる股下弾性部材31が伸長状態で配置されている。この股下弾性部材31の収縮によって、両側縁28が着用者の脚周りに密着し、サイドフラップ30によって脚周りとおむつの脚周り開口29との間から尿などの排泄物が漏れるのを防止している(図1参照)。
前後ベルト部6,7のそれぞれと吸液構造体5とが重なっている第1および第2接合域26,27は、第2接合域27の方が第1接合域26よりも狭くなるようにしている。吸液構造体5には吸液性コア23が含まれるから、吸液構造体5を介して着用者の肌が透視されることはなく、第1および第2接合域26,27の面積が狭いほど、透視可能領域が広くなる。したがって、後ウエスト域2での透視可能領域が、前ウエスト域1でのそれよりも広くなる。後ウエスト域2が位置する着用者の尻や背中は、前ウエスト域1が位置する腹よりもむれやかぶれが発生しやすいことから、後ウエスト域2における透視可能領域を広くして、前ウエスト域1よりも高い通気性を発揮できるようにしている。
第1接合域26および第2接合域27の面積が前後ベルト部6,7の面積の約25%としている。すなわち、非接合域である透視可能領域を前後ウエスト域1,2の面積の75%としている。ただし、透視可能領域は、前後ウエスト域1,2の少なくとも40%以上であればよい。透視可能領域は、図3に示す展開した状態で測定している。具体的には、補強弾性部材35ウエスト弾性部材18および股下弾性部材31が伸長状態にあり、あるいは、これら弾性部材が取り付けられていない状態で、透視可能領域の面積を測定している。前後ウエスト域1,2を形成する前後ベルト部6,7および第1および第2接合域26,27の面積の測定も、透視可能領域の面積の測定と同条件で行われる。また、おむつを形成した際にシーム部11を形成する部分は、除いて測定している。
第1および第2接合域26,27は前後ベルト部6,7の幅方向Xに対してほぼ中心部に形成され、前後ベルト部6,7の幅方向Xの左右側には、両側縁8,9を含む吸液構造体5が接合されない部分が形成される。したがって、吸液構造体5が重なっていない透視可能領域は、横中心線Q−Qに向いたコ字状になっている。すなわち、吸液構造体5の第1端部24よりも前後方向Y外側、第2端部25よりも前後方向Y外側には透視可能領域が広がるから、着用者がこのおむつを着用したときには着用者の両脇、腹部、背部に亘り、ウエストを一周して着用者の肌が透視可能となる。
上記のようなおむつを用い、通気性や清涼感についてアンケート調査を行った。前記表1で全光線透過率約66%の内外面シート14,15および16,17を得ることができたが、全光線透過率は55%以上で透視可能であった。したがって、この実施形態として全光線透過率が55%以上のおむつを用い、この実施形態のおむつと全光線透過率が55%未満のおむつとを乳幼児に着用させ、乳幼児の親に「肌がむれなさそうに見えるか」「涼しそうに見えるか」についてアンケートを行った。このアンケート結果を表2に示している。「肌がむれなさそうに見えるか」とのアンケートについては親10人からの結果をまとめ、「涼しそうに見えるか」とのアンケートについては親13人からの結果をまとめたものである。
Figure 0005762465
表2に示したように、「肌がむれなさそうに見えるか」とのアンケートに対して、全光線透過率55%未満のおむつではそう見えると答えた親が1人であり、あまり見えない、全く見えないと答えた親が合わせて8人であった。これに対して本実施形態のおむつでは、非常にそう見える、そう見えると答えた親が合わせて9人であり、あまり見えない、全く見えないと答えた親が0人であった。「涼しそうに見えるか」とのアンケートに対して、全光線透過率55%未満のおむつでは涼しそうに見えると答えた親が3人、あまり見えない、全く見えないと答えた親が8人であった。これに対して、本実施形態のおむつでは非常にそう見える、そう見えると答えた親が10人であり、あまり見えない、全く見えないと答えた親は0人であった。このようにむれについては90%、涼しさについては約77%の親が本実施形態のおむつに好感を抱く結果となった。
表2に示したアンケート結果から、全光線透過率を55%以上にすることによって、むれがなく、涼しそうに見えるおむつを提供できることが実証された。このように全光線透過率を高くした場合には、繊維不織布の繊度や坪量が低くなることが多く、繊維不織布が破れやすくなるが、繊維不織布がもっとも破れやすいウエスト側開口縁19において、補強弾性部材35を配置させているので、このウエスト側開口縁19における繊維不織布の強度を補強することができ、破れにくくすることができる。前後ウエスト域1,2では、補強弾性部材35だけでなく、ウエスト弾性部材18も取り付けることとしているので、前後ウエスト域1,2全体の内外面シート14,15,16,17を破れにくくすることができる。補強弾性部材35とウエスト弾性部材18とは、実質的に同じ弾性部材であるので、補強弾性部材35を特別な材料とする必要がなく、製造コストを抑えることができるとともに、これら弾性部材を同時に取り付けることが可能なので、製造工程を増加させることもない。
補強手段として補強弾性部材35を用いているが、伸縮性を有するシートや非伸縮性の繊維不織布などを用いることもできる。いずれの場合にも、ウエスト側開口縁19に取り付けることが必要である。補強手段として弾性部材を用いたり、伸縮性を有するシートを用いたりした場合には、前後ウエスト域1,2のベルト部材4を周方向Rに収縮させることができるので、ウエスト開口からの排泄物の漏れを防止することができる。
この実施形態では、いわゆるパンツタイプのおむつについて説明しているが、オープンタイプのおむつにも適用できることは当然である。また、前後ウエスト域1,2を構成するベルト部材4と、股下域3を構成する吸液構造体5とが別部材で形成されているものについて説明しているが、前後ウエスト域と股下域とが同じ部材で形成されているものでもよい。例えば内外面シートで前後ウエスト域および股下域を形成し、内面シートの身体側に吸液構造体が配置されているもの、あるいは内外面シートの間に吸液構造体が配置されているものであってもよい。いずれの場合にも、少なくとも前後ウエスト域の40%以上に着用者の肌の透視可能領域を有する。この実施形態では、前後ベルト部6,7を前後ウエスト域としているが、他のパンツタイプあるいはオープンタイプ等のおむつでは、ウエスト側開口縁から前後方向に約27%までの部分を前後ウエスト域とみなすことができる。
内外面シートは、一枚の繊維不織布を折り曲げることで形成されることとしているが、内外面シートを別々のシートから形成し、これら二枚のシートを貼りあわせるようにしてもよい。また、一枚の繊維不織布によって内外面シートを形成していてもよい。その場合であっても、これら内外面シートのウエスト側開口縁に補強手段を備えることによって、繊維不織布の強度を担保することができる。内外面シートは吸液性の繊維不織布で構成されることが望ましいが、必ずしも吸液性を有するものでなくてもよい。
この第1の実施形態では、内外面シート14,15,16,17は、それぞれ重ね合わせる前の一枚の状態における繊維不織布の全光線透過率を80%以上としているが、70%以上のものであればよい。このように全光線透過率が70%以上であれば、内外面シートを重ね合わせた場合であっても、全光線透過率を55%以上とすることができ、着用者の肌を透視可能だからである。前後ベルト部6,7と吸液構造体5とが重なった第1および第2接合域26,27の面積を各前後ウエスト域1,2の25%としているがこの値に限定するものではなく、これが15%〜30%の範囲内にあることが好ましい。
第1および第2接合域26,27は、ウエスト側開口縁19に到達するようなものであってもよい。すなわち、吸液構造体5が一方のウエスト側開口縁19から他方のウエスト側開口縁19に亘って取り付けられていてもよい。この場合には着用者の肌の透視可能な領域が減少するが、吸液構造体を広くすることができ排泄物の漏れを防止することができる。
図4は、本発明の第2の実施形態を示したものである。この実施形態では、内外面シート14,15および内外面シート16,17に、おむつの厚さ方向に貫通する複数の貫通孔36を形成することを特徴とする。他の構成は第1の実施形態と同様であるので、その構成についての詳細な説明を省略する。貫通孔36は、直径1〜2mmであり、内外面シート14,15および内外面シート16,17の全面に亘って形成されている。貫通孔36は、前後方向Yに対して8〜10mmの間隔で、幅方向Xに対して5〜20mmの間隔で均等に形成される。
図5は図4のV−V線端面図である。図示したように、貫通孔36は内外面シート14,15および内外面シート16,17を厚さ方向に貫通している。貫通孔36は、補強弾性部材35とウエスト弾性部材18との間、あるいはウエスト弾性部材18どうしの間に形成されている。
このように貫通孔36を形成することによって、この貫通孔36からは直に着用者の肌が視認される。全光線透過率が55%以上の内外面シート14,15,16,17では着用者の肌が透視可能であり、かつ、貫通孔36では肌が直に視認されるから、より一層むれにくく、涼しげなおむつを提供することができる。貫通孔36は弾性部材18,35の間に取り付けられるので、弾性部材18,35によって貫通孔36からの着用者の肌の視認が妨げられることがない。ただし、一部の貫通孔36が補強弾性部材35あるいはウエスト弾性部材18と重なって取り付けられてもよい。
この第2の実施形態において、内外面シート14,15,16,17の全域に貫通孔36を形成することとしているが、吸液構造体5が重なっていない領域で形成すればよく、必ずしも全面に形成する必要はない。
A シャーシ
1 前ウエスト域
2 後ウエスト域
3 股下域
12 身体側内面
13 着衣側外面
19 ウエスト側開口縁
34 折曲部
35 補強弾性部材(補強手段)

Claims (4)

  1. 前後方向および幅方向と、身体側内面および着衣側外面と、前ウエスト域、後ウエスト域、前記前後ウエスト域間に位置する股下域と、少なくとも前記股下域に配置される吸液構造体とを含むシャーシを有し、前記吸液構造体は、前記前後方向に対向離間する第1端部と第2端部とを含み、前記第1端部は第1接合域を介して前記前ウエスト域に接合し、前記第2端部は第2接合域を介して前記後ウエスト域に接合する着用物品において、
    前記シャーシは、前記前後ウエスト域の前記身体側内面を形成する内面シートと、前記前後ウエスト域の前記着衣側外面を形成する外面シートとを含むとともに、前記前後ウエスト域の前記前後方向に離間対向するウエスト側開口縁と、前記前後ウエスト域において前記物品着用者の肌が透視される透視可能領域とを含み、
    前記透視可能領域は前記前後ウエスト域における前記吸液構造体の非接合域に形成され、
    前記透視可能領域は、全光線透過率が55%以上のシートによって形成され、前記前後ウエスト域の40%以上を占めるとともに、前記シャーシの破れに対する補強手段が前記ウエスト側開口縁に沿って前記幅方向に取り付けられ、
    前記内外面シートは、繊維不織布で構成される別々のシートから形成され、前記ウエスト側開口縁は、前記内外面シートを構成する前記繊維不織布の折曲部によって形成され、
    前記吸液構造体は、折り曲げた前記内外面シートを構成する前記繊維不織布で覆われず、
    前記補強手段は、前記前後ウエスト域を前記幅方向に収縮可能な弾性部材であり、前記内外面シートの少なくとも一方に接合され、前記前後方向に離間対向する前記ウエスト側開口縁のいずれか一方又は両方において、前記補強手段が前記折曲部の頂部の内側面に伸長状態で隙間がないように接触して接着剤を介して取り付けられることを特徴とする前記着用物品。
  2. 前記前後ウエスト域には、前記前後方向に間欠的に並ぶとともに前記幅方向に延びる複数条のウエスト弾性部材が取り付けられる請求項1記載の着用物品。
  3. 前記内外面シートは、厚さ方向に貫通する複数の貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の着用物品。
  4. 前記折曲部は、前記内外面シートのいずれか一方を折り曲げて形成される、請求項1〜3のいずれかに記載の着用物品。
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