JP2005027839A - 使い捨てパンツ型おむつ - Google Patents

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JP2005027839A
JP2005027839A JP2003195638A JP2003195638A JP2005027839A JP 2005027839 A JP2005027839 A JP 2005027839A JP 2003195638 A JP2003195638 A JP 2003195638A JP 2003195638 A JP2003195638 A JP 2003195638A JP 2005027839 A JP2005027839 A JP 2005027839A
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Kenji Nakaoka
健次 中岡
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Abstract

【課題】着用者の股部と脚周りのフィット性に優れるとともに、脚の動きに対する追従性にも優れて、横漏れを効果的に防止できるようにする。
【解決手段】胴周りを構成する前腹部材2Pおよび後背部材2Qと、これらに跨っておむつ前後方向Xに延在する吸収性本体3とが設けられ、前腹部材2Pの前縁部2bと後背部材2Qの後縁部2cと吸収性本体3の両側縁部3cとで脚穴部Sが形成されて、前腹部材2Pと後背部材2Qには、ウエスト用弾性部材6が伸張状態で添設されるとともに、少なくとも脚穴部Sの前縁部2bと後縁部2cとに沿って脚周り用弾性部材8A,8Bが伸張状態で添設されて、この前縁部2bの複数本の前脚周り用弾性部材8Aは、前縁部2bからウエスト用弾性部材6の方向に向かって収縮力が順次に弱くなるように設定されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使い捨てパンツ型おむつに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、前腹部と後背部との間の股部の両側に脚穴部が形成された外装パンツ部材と、この外装パンツ部材の股部に接合されて、おむつ前後方向に延在する吸収性本体とでなる使い捨てパンツ型おむつがある。
【0003】
そして、外装パンツ部材の弾性部材と吸収性本体の弾性部材とが脚穴部周りに連続するように配置したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、外装パンツ部材の胴周り弾性部材と吸収性本体の弾性部材とが互いに交差するように配置したものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特表2001−522703号公報
【特許文献2】
特開平7−299828号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1,2の技術では、着用者の股部と脚周りのフィット性に問題があるとともに、脚の動きに対する追従性にも問題があるから、横漏れを効果的に防止できなかった。
【0007】
本発明は、上記問題を解消するためになされたもので、着用者の股部と脚周りのフィット性に優れるとともに、脚の動きに対する追従性にも優れて、横漏れを効果的に防止できる使い捨てパンツ型おむつを提供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、胴周りを構成する前腹部材および後背部材と、これらに跨っておむつ前後方向に延在する吸収性本体とが設けられて、前腹部材の前縁部と後背部材の後縁部と吸収性本体の両側縁部とで脚穴部が形成された使い捨てパンツ型おむつにおいて、
上記前腹部材と後背部材には、ウエスト用弾性部材が伸張状態で添設されるとともに、少なくとも脚穴部の前縁部と後縁部とに沿って脚周り用弾性部材が伸張状態で添設されて、この前縁部の複数本の前脚周り用弾性部材は、前縁部からウエスト用弾性部材の方向に向かって収縮力が順次に弱くなるように設定されていることを特徴とする使い捨てパンツ型おむつを提供するものである。
【0009】
請求項2のように、上記前縁部の複数本の前脚周り用弾性部材は、おむつ幅方向に直線状で延在されている構成とすることが好ましい。
【0010】
請求項3のように、上記吸収性本体には、外方に延出された延出部が形成されて、この延出部の幅方向端縁近傍には、延出用弾性部材がおむつ前後方向に伸張状態で添設されている構成とすることが好ましい。
【0011】
請求項4のように、上記前脚周り用弾性部材の直径は、前縁部に近いほど太く設定されている構成とすることが好ましい。
【0012】
請求項5のように、上記前脚周り用弾性部材の間隔は、前縁部に近いほど狭く設定されている構成とすることが好ましい。
【0013】
請求項6のように、上記前脚周り用弾性部材に吸収性本体が重なる部位では、吸収性本体は前腹部材に接合されていない構成とすることが好ましい。
【0014】
請求項7のように、上記前脚周り用弾性部材は、吸収性本体の吸液性コアに掛かる部位では収縮力が発現しないように設定されている構成とすることが好ましい。
【0015】
請求項8のように、上記脚穴部の後縁部は、外方に膨らむ形状に形成されている構成とすることが好ましい。
【0016】
請求項9のように、上記脚穴部の後縁部の後脚周り用弾性部材は、吸収性本体の吸液性コアに掛かる部位では収縮力が発現しないように設定されている構成とすることが好ましい。
【0017】
請求項10のように、上記吸収性本体は、透液性のトップシートと、不透液性のバックシートと、これらの両シート間に介在する吸液性コアとで構成されて、この吸液性コアの両側縁部から外方に延出する延出部と、両側縁部から上方に起立する立体部とが設けられて、上記立体部は、少なくとも起立端部からおむつ幅方向の外方に向かって立ち上がり、起立自由端部には立体用弾性部材がおむつ前後方向に伸張状態で添設されている構成とすることが好ましい。
【0018】
請求項11のように、上記立体部は、起立縁部からおむつ幅方向の外方に向かって折り返される第1立体部と、第1立体部の上縁から内方に向かって折り返される第2立体部とで形成されて、第1立体部の上縁には中間点弾性部材がおむつ前後方向に伸張状態で弾性部材が添設されている構成とすることが好ましい。
【0019】
請求項12のように、上記吸収性本体の少なくとも前端部は、前腹部材に着脱可能に係止されている構成とすることが好ましい。
【0020】
請求項13のように、上記吸収性本体の裏面には不織布が貼り合わされている構成とすることが好ましい。
【0021】
【発明の作用および効果】
本発明によれば、前脚周り用弾性部材は、脚穴部の前縁部からウエスト用弾性部材の方向に向かって収縮力が順次に弱くなるように設定しているから、吸収性本体が位置する前縁部は収縮しにくいとともに、吸収性本体の両側に位置する前縁部は収縮しやすくなることと相俟って、吸収性本体の両側に位置する前縁部が収縮力の差に伴って上向きに湾曲するようになる。
【0022】
したがって、前脚周り用弾性部材の収縮力が吸収性本体を持ち上げるように作用するから、吸収性本体が着用者の股部と脚周りにフィットしやすくなるとともに、前脚周り用弾性部材が着用者の脚の動きに追従しやすくなるので、横漏れを効果的に防止できるようになる。
【0023】
また、吸収性本体の両側に位置する前縁部は、収縮力の差によって上向きに湾曲するので、着用者の太股の圧迫が少なくなって歩行が楽になる。
【0024】
さらに、前縁部が上向きに湾曲するから、湾曲しない後縁部との関係で、パンツ型おむつの前後が判別しやすいので、前後を間違って着用するおそれがなくなる。
【0025】
また、前腹部材と後背部材とに分割して製造できるから、前腹部と後背部との間の股部の両側に脚穴部を形成した従来の外装パンツ部材のように、股部を一体に形成する必要がないので、歩留まりが良好になって安価に製造することができる。
【0026】
請求項2によれば、前脚周り用弾性部材をおむつ幅方向に直線状で延在しているから、パンツ型おむつは、主におむつ幅方向に横流れ状態で製造されることから、脚周り用弾性部材の全ては、従来では股部に向かって凸となるようなカーブ形状で添設する必要があったが、特に脚穴部の前縁部の前脚周り用弾性部材は、おむつ幅方向に直線状で添設することができるので、製造工程を簡略化することができる。
【0027】
請求項3によれば、吸収性本体の延出部に延出用弾性部材を添設しているから、着用者の股部に対するフィット感がより優れるようになる。
【0028】
また、前脚用弾性部材と後脚用弾性部材と延出用弾性部材とによって、着用者の脚周りを全周包囲できるために、横漏れ防止性能がより向上するようになる。
【0029】
請求項4によれば、前脚周り用弾性部材の直径を前縁部に近いほど太く設定すると、複数本の前脚周り用弾性部材を同じ伸張倍率で引っ張った状態で添設するだけで、収縮力を変えることができるので、収縮力を順次に弱くする設定が容易になる。
【0030】
請求項5によれば、前脚周り用弾性部材の間隔を前縁部に近いほど狭く設定すると、複数本の同じ太さの前脚周り用弾性部材を同じ伸張倍率で引っ張った状態で添設するだけで、収縮力を変えることができるので、収縮力を順次に弱くする設定が容易になる。
【0031】
請求項6によれば、前脚周り用弾性部材に吸収性本体が重なる部位で、吸収性本体を前腹部材に接合していないから、前脚周り用弾性部材と延出用弾性部材とが重なる部分において、前脚周り用弾性部材を添設した前腹部材が上下にずれ動きやすくなるので、着用者の脚の動きに追従しやすくなって着用感がより向上するようになる。
【0032】
請求項7によれば、前脚周り用弾性部材は、吸収性本体の吸液性コアに掛かる部位では収縮力が発現しないよう設定しているから、前脚周り用弾性部材の収縮力で吸液性コアが歪まないので、より快適な着用感が得られるようになる。
【0033】
請求項8によれば、脚穴部の後縁部を外方に膨らむ形状に形成しているから、着用者の丸みのある臀部を包み込んで、柔らかくフィットさせることができる。
【0034】
請求項9によれば、脚穴部の後脚周り用弾性部材は、吸収性本体の吸液性コアに掛かる部位では収縮力が発現しないように設定しているから、後脚周り用弾性部材の収縮力で吸液性コアが歪まないので、より快適な着用感が得られるようになる。
【0035】
請求項10によれば、吸収性本体に立体部(立ち上がりフラップ)を設けているから、横漏れ防止性能が向上するようになる。また、立体部は、起立端部からおむつ幅方向の外方に向かって立ち上がり、起立自由端部には立体用弾性部材を添設しているから、立体部がトップシートの表面を覆うことがなくなって、有効な吸収表面積を広く確保することができる。
【0036】
請求項11によれば、立体部は、起立縁部から外方に向かって折り返した第1立体部と、第1立体部の上縁から内方に向かって折り返した第2立体部とで形成しているから、有効な吸収面積を広く確保しながら立体部を高くできるので、横漏れ防止性能をより向上させることができる。また、第1立体部の上縁に中間点弾性部材を添設しているから、第2立体部がしっかりと起立するので、横漏れ防止性能をより向上させることができる。
【0037】
請求項12によれば、吸収性本体の前端部を前腹部材に着脱可能に係止するようにしたから、吸収性本体の前端部を前腹部材から外すことによって、通常は左右一対の脚穴部に脚を通して着用するところが、胴周りを構成する前腹部材と後背部材との間にだけ脚を通せば良いことになって、着用しやすくなる。特に片手や片足が不自由な着用者にとっては、胴周りを構成する前腹部材と後背部材との持ち上げは片手でできるので、着用しやすくなる。加えて、尿取りパッド等の補助吸収体を併用するような場合に、補助吸収体の交換作業も楽に行える。なお、吸収性本体の後端部のみを後背部材に着脱可能に係止することもできる。
【0038】
また、吸収性本体の前端部と後端部の双方が着脱可能とすれば、吸収性本体だけを取り替えて、胴周りを構成する前腹部材と後背部材とを再利用できるので、経済的になる
請求項13によれば、吸収性本体の裏面に不織布を貼り合わせると、手触りが良くなるとともに、外観性も良好になる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0040】
図1〜図4および図7(a)に示すように、使い捨てパンツ型おむつ1は、胴周りを構成する前腹部材2Pおよび後背部材2Qと、吸収性本体3とで基本構成されている。
【0041】
上記前腹部材2Pおよび後背部材2Qは、肌面側シート4と外面側シート5とをそれぞれ備え、外面側シート5は、肌面側シート4よりもおむつ前後方向Xにそれぞれ延長されて、各延長部分には、内向きに折り返された前折り返し部5aおよび後折り返し部5bを形成している。
【0042】
そして、前腹部材2Pおよび後背部材2Qのウエスト部分に相当する各折り返し部5a,5bの間には、複数本のウエスト用弾性部材6がおむつ幅方向Wにそれぞれ伸張状態で添設されて、ホットメルト接着剤等で接着されている。
【0043】
また、後背部材2Qの背中に相当する肌面側シート4と外面側シート5との間には、複数本の背中用弾性部材7がおむつ幅方向Wに伸張状態で添設されている。
【0044】
上記前腹部材2Pと後背部材2Qとは、おむつ前後方向Xに一定の間隔Tを隔てられ、これらに跨っておむつ前後方向Xに延在する吸収性本体3が設けられて、各肌面側シート4に吸収性本体3の前端部3aと後端部3bとが接着等で取付けられるようになる。そして、後述するように、前腹部材2Pの前縁部2bと後背部材2Qの後縁部2cと吸収性本体3の両側縁部3cとで脚穴部Sが形成されるとともに、上記間隔Tに位置する吸収性本体3の一部は股部Rの前部を構成するようになる。
【0045】
図2(b)に示したように、上記前腹部材2Pは、おむつ幅方向Wに長い長方形状に形成されるとともに、前腹部材2Pの下端は、おむつ幅方向Wの直線状に形成されて、脚穴部Sの直線状前縁部2bを構成するようになる。
【0046】
上記後背部材2Qは、おむつ幅方向Wに長い長方形状に形成されるとともに、この後背部材Qの下端には、外方膨らみ状の股部Rの後部が連なっていて、この股部Rの後部の外縁は、脚穴部Sの膨らみ状後縁部2cを構成するようになる。
【0047】
そして、前腹部材P2の下端、つまり脚穴部Sの前縁部2bに相当する肌面側シート4と外面側シート5との間には、この前縁部2bに沿って、おむつ幅方向Wに直線状で複数本の前脚周り用弾性部材8Aが伸張状態で添設されている。
【0048】
また、股部Rの後部の外縁、つまり脚穴部Sの後縁部2cに相当する肌面側シート4と外面側シート5との間には、この後縁部2cに沿って、膨らみ状で複数本の後脚周り用弾性部材8Bが伸張状態で添設されている。
【0049】
この後脚周り用弾性部材8Bは、使い捨てパンツ型おむつ1がおむつ幅方向Wに搬送される横流れ状態で製造されるときには、股部Rを横切るように連続した蛇行状で添設した後に、股部Rの所定の部位(後述)では収縮力が発現しない(小さくする)ように設定されている。
【0050】
この後脚周り用弾性部材8Bの収縮力が発現しないようにするには、外面側シート5と肌面側シート4と間に後脚周り用弾性部材8Bを挟んで接着した後に、収縮力を発現させない部位、つまり、上記後背部材2Qの切断下端2dで切断すれば良い。
【0051】
上記前腹部材2Pおよび後背部材2Qの肌面側シート4と外面側シート5とは、上記各弾性部材7,8A,8Bを間に挟んだ状態で、ホットメルト接着剤等で接着されている。
【0052】
上記脚穴部Sの前縁部2bの複数本の前脚周り用弾性部材8Aは、この前縁部2bからウエスト用弾性部材6の方向に向かって収縮力が順次に弱くなるように設定されている。
【0053】
この設定方法の一例として、複数本の前脚周り用弾性部材8Aの直径を前縁部2bに近いほど太くすれば、太い方が収縮力が強くなる。このようにすれば、製造工程では、複数本の前脚周り用弾性部材8Aを同じ伸張倍率で引っ張った状態で添設するだけで、収縮力を変えることができるので、収縮力を順次に弱くする設定が容易になる。
【0054】
また、複数本の前脚周り用弾性部材8Aの間隔を前縁部2bに近いほど狭くすれば、同じ太さの前脚周り用弾性部材8Aを同じ伸張倍率で引っ張った状態で添設するだけで、収縮力を変えることができるので、収縮力を順次に弱くする設定が容易になる。
【0055】
上記肌面側シート4と外面側シート5との接着体は、吸収性本体3の股部Rを境にして前腹部材2Pと後背部材2Qとを重ね合わせて、サイド部2aを熱接合することにより、図7(a)のような使い捨てパンツ型おむつ1として組み立てられるようになる。
【0056】
上記肌面側シート4は、撥水性不織布材料(スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、SMS不織布等)が用いられる。好ましくは、目付10〜25g/mの撥水性不織布材料である。また、内面のみを親水化〔界面活性剤を塗布するあるいは親水性繊維(レーヨン、コットン等)の層を作る。〕しても良く、この場合には、肌に当接した場合の感触が良くなり、吸汗効果も期待できる。
【0057】
上記外面側シート5は、通気性のある撥水性不織布材料(スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、SMS不織布等)が用いられる。好ましくは、目付10〜25g/mの撥水性不織布材料である。
【0058】
上記ウエスト用弾性部材6は、通常使い捨ておむつに用いられる弾性伸縮材料(ポリウレタン糸、ポリウレタンフィルム、天然ゴム等)が用いられ、ホットメルト接着剤、熱接着、超音波接着など好適な添設手段でもって添設される。好ましくはゴム系のホットメルト接着剤である。好ましくは、繊度700〜2000デシテックスのポリウレタン糸を、倍率2.0〜4.0倍に伸張して添設する。
【0059】
上記前脚周り用弾性部材8Aと後脚周り用弾性部材8Bは、通常使い捨ておむつに用いられる弾性伸縮材料(ポリウレタン糸、ポリウレタンフィルム、天然ゴム等)が用いられ、ホットメルト接着剤、熱接着、超音波接着など好適な添設手段でもって添設される。好ましくはゴム系のホットメルト接着剤である。好ましくは、繊度300〜1850デシテックスのポリウレタン糸を、倍率1.1〜3.0倍に伸張して添設する。
【0060】
上記背中用弾性部材7は、通常使い捨ておむつに用いられる弾性伸縮材料(ポリウレタン糸、ポリウレタンフィルム、天然ゴム等)が用いられ、ホットメルト接着剤、熱接着、超音波接着など好適な添設手段でもって添設される。好ましくはゴム系のホットメルト接着剤である。また、好ましくは、幅8mmのポリウレタンフィルムを、倍率1.1〜3.0倍に伸張して添設する。背中側にこのような幅があっても、平らなフィルム状弾性部材を間隔を置いて複数本配置することによって、柔らかくフィットするようになる。
【0061】
上記吸収性本体3は、透液性のトップシート12と不透液性のバックシート13と、これらの両シート12,13の間に介在する吸液性コア14とで構成されている。
【0062】
上記吸液性コア14は、下層吸収体14Aと上層吸収体14Bとの2層構造になっていて、例えば、下層吸収体14Aは、吸水性樹脂を混合したパルプ繊維集合層が好ましく、上層吸収体14Bは、吸水性樹脂層が好ましい。
【0063】
この下層吸収体14Aは、図3(b)のように、例えば、着用者の体型にフィットしやすいような前後異形のひょうたん型の平面形状に形成して、おむつ幅方向Wの適所にスリット開口部14aを形成している。なお、スリット開口部14aに代えて、下層吸収体14Aをおむつ幅方向Wに分断しても良い。
【0064】
この下層吸収体14Aは、上下の被覆シート15で被覆して形態を保持している。この被覆シート15は、ティッシュペーパーなどの紙シートあるいは透液性不織布シート等から適切に選定できる。
【0065】
上記上層吸収体14Bは、図4(a)のように、例えば、おむつ前後方向Xに長い長方形状に形成して、下層吸収体14Aのスリット開口部14aに対応させておむつ幅方向Wに分断している。
【0066】
この上層吸収体14Bは、図4(b)のように、内面にホットメルト接着剤16を塗布した上下の被覆シート17で被覆して形態を保持するとともに、分断された上層吸収体14Bの隙間の上下の被覆シート17をヒートシールや超音波シール等で封止して、封止部14bを形成している。
【0067】
図3(a)は吸収性本体3の平面図であって、下層吸収体14Aのスリット開口部14aと上層吸収体14Bの封止部14bとは、上下に重なるように配置している。
【0068】
また、図2のように、下層吸収体14Aのスリット開口部14aの間に位置して、股間用弾性部材19がおむつ前後方向Xに伸張状態で添設されている。この股間用弾性部材19の収縮力で、吸液性コア14が着用者の股間にしっかりとフィットして、横漏れ防止性能が向上するようになる。
【0069】
上記股間用弾性部材19は、下の被覆シート15の上面に接着しているが、バックシート13の上面に接着しても良く、また、バックシート11の下面に接着する股下押えシート(不図示)との間に接着しても良く、さらに、上記肌面側シート4に接着する下側の股下押えシートとバックシート13に接着する上側の股下押えシートとの間に接着しても良い。
【0070】
上記吸収性本体3のトップシート12とバックシート13との間には、下層吸収体14Aと上層吸収体14Bとがホットメルト接着剤等で接着されている。
【0071】
上記吸収性本体3の両側には、延出部21Aと立体部21Bとを形成するサイドシート21が配置され、このサイドシート21の下端部21aは上記バックシート13の下面に接着され、この下端部21aに連なって外方に延出する延出部21Aが形成されている。
【0072】
このサイドシート21の延出部21A内の幅方向端縁近傍には、延出用弾性部材22がおむつ前後方向に伸張状態で添設されている。
【0073】
上記サイドシート21の延出部21Aに連なって上方に立ち上がる立体部21Bが形成されている。この立体部21Bは、起立基端部21bが上記トップシート12にホットメルト接着剤23で接着されて、この起立基端部21bからおむつ幅方向Wの外方に向かって立ち上がるようにしている。
【0074】
この立体部21Bの起立自由端部21cは、外向きに折り返されて、この折り返し部分には、立体用弾性部材24がおむつ前後方向Xに伸張状態で添設されている。この立体部21Bの前後端部は、外面が起立基端部21bよりも幅方向外側にあるサイドシート21の上面に接着されている。
【0075】
上記吸収性本体3のバックシート13の裏面に、図2(a)に二点鎖線で示すように、不織布18を貼り合わせることが好ましい。
【0076】
上記吸収性本体3の前端部3aと後端部3bは、上記前腹部材2Pおよび後背部材2Qに図1(a)のような位置関係でホットメルト接着剤により接着されるようになる。なお、前脚周り用弾性部材8Aに吸収性本体3が重なる部位〔図1(a)にハッチングYで示す。〕では、吸収性本体3を前腹部材2Pに接着していない。
【0077】
また、上記後脚周り用弾性部材8Bが吸収性本体3の吸液性コア14に掛かる部位では収縮力が発現しないように設定するために、後背部材2Qの切断下端2dで切断して、後脚周り用弾性部材8Bの切断端8aが吸収性本体3の吸液性コア14に掛かる直前となるようにしている。
【0078】
さらに、図3(a)に示したように、バックシート13の股部Rに相当する部分を股部Rに沿わせて円弧状にカットすると(符号Z参照)、サイドシート21の延出部21Aは、通気性の不織布のみとなって、着用感が快適になる。
【0079】
上記吸液性コア14は、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維集合層に粒状の高分子吸水体を混合した吸液性コアを、ティッシュペーパーなどの紙シートあるいは透液性不織布シート等の被覆シートで包んで、所定形状(長方形、砂時計型、ひょうたん型等)に成形した吸収体である。上記繊維や高分子吸水体をシート状に成形したシート状吸収体(例えばエアレイド吸収体)等を、所定形状に成形して用いても構わない。また、着用者が歩いたり、寝返りを打ったりしても形状を保持できるように、親水性繊維集合層中やシートに形状保持手段(ホットメルト接着剤の塗布、合成繊維の混合)を施しても構わない。
【0080】
上記トップシート12は、透液性不織布材料が好ましい。例えば、親水性繊維(セルロース、レーヨン、コットン等)を用いた不織布材料、あるいは疎水性繊維(ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等)の表面を界面活性剤により処理し、透液性とした不織布材料が用いられる。好ましくは、目付10〜25g/mの疎水性繊維の裏面を界面活性剤により処理し透液性とした透液性の不織布材料(ポイントボンド不織布、エアースルー不織布)である。
【0081】
上記バックシート13は、撥水性不織布材料(スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、SMS不織布等)、プラスチックフィルム(通気性であっても非通気性であっても良いが、好適な態様としては通気性プラスチックフィルムが望ましい)やその複合材料が用いられる。好ましくは、目付15〜40g/mの通気性ポリエチレンフィルムである。
【0082】
上記不織布18およびサイドシート21は、通気性があって撥水性である不織布材料(スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、SMS不織布等)が用いられる。好ましくは、目付10〜25g/mの撥水性不織布材料である。
【0083】
なお、延出部21Aおよび立体部21Bは、サイドシート21に一体に形成しても良いが、分割してそれぞれ吸収性本体3に接着するようにしても良い。
【0084】
上記立体用弾性部材24(後述する中間点弾性部材25も同じ)は、通常使い捨ておむつに用いられる弾性伸縮材料(ポリウレタン糸、ポリウレタンフィルム、天然ゴム等)が用いられ、ホットメルト接着剤、熱接着、超音波接着など好適な添設手段でもって添設される。好ましくはゴム系のホットメルト接着剤である。好ましくは、繊度300〜2000デシテックスのポリウレタン糸を、倍率1.1〜4.0倍に伸張して添設する。
【0085】
上記各シート材料の接合は、ホットメルト接着剤、熱接合、超音波シール等の方法が適宜用いられる。ホットメルト接着剤については、ゴム系、ポリオレフィン系、酢酸ビニル系等のホットメルト接着剤から適切に選定して、直接的なコーター塗布、間接的なスパイラル塗布、メルトブロー(カーテンスプレー)塗布、ビード塗布等の方法で塗布する。なお、サイド部2aについては、熱接合が好ましい。
【0086】
上記のように構成した使い捨てパンツ型おむつ1によれば、前脚周り用弾性部材8Aは、脚穴部Sの前縁部2bからウエスト用弾性部材6の方向に向かって収縮力が順次に弱くなるように設定しているから、図7(a)に示したように、吸収性本体3が位置する前縁部2bは収縮しにくいとともに、吸収性本体3の両側に位置する前縁部2bは収縮しやすくなることと相俟って、吸収性本体3の両側に位置する前縁部2bが収縮力の差に伴って上向きに湾曲するようになる。
【0087】
したがって、前脚周り用弾性部材8Aの収縮力が吸収性本体3を持ち上げるように作用するから、吸収性本体3が着用者の股部と脚周りにフィットしやすくなるとともに、前脚周り用弾性部材8Aが着用者の脚の動きに追従しやすくなるので、横漏れを効果的に防止できるようになる。
【0088】
また、吸収性本体3の両側に位置する前縁部2bは、収縮力の差によって上向きに湾曲するので、着用者の太股の圧迫が少なくなって歩行が楽になる。
【0089】
さらに、前縁部2bが上向きに湾曲するから、湾曲しない後縁部2cとの関係で、パンツ型おむつ1の前後が判別しやすいので、前後を間違って着用するおそれがなくなる。
【0090】
さらにまた、パンツ型おむつ1は、主におむつ幅方向Wに横流れ状態で製造されることから、脚周り用弾性部材の全ては、従来では股部Rに向かって凸となるようなカーブ形状で添設する必要があったが、本実施形態では、特に前腹部材2Pにおける脚穴部Sの前縁部2bの前脚周り用弾性部材8Aは、おむつ幅方向Wに直線状で添設することができるので、製造工程を簡略化することができる。
【0091】
また、前腹部材2Pと後背部材2Qとに分割して製造できるから、前腹部と後背部との間の股部の両側に脚穴部を形成した従来の外装パンツ部材のように、股部を一体に形成する必要がないので、歩留まりが良好になって安価に製造することができる。
【0092】
さらに、吸収性本体3の延出部21Aに延出用弾性部材22を添設しているから、着用者の股部に対するフィット感がより優れるようになる。
【0093】
さらにまた、前脚用弾性部材8Aと後脚用弾性部材8Bと延出用弾性部材22とによって、着用者の脚周りを全周包囲できるために、横漏れ防止性能がより向上するようになる。
【0094】
また、前脚周り用弾性部材8Aに吸収性本体3が重なる部位で、吸収性本体3を前腹部材2Pに接着しないから、前脚周り用弾性部材8Aと延出用弾性部材22とが重なる部分において、前脚周り用弾性部材8Aを添設した前腹部材2Pが上下にずれ動きやすくなるので、着用者の脚の動きに追従しやすくなって着用感がより向上するようになる。
【0095】
なお、図8に示すように、前脚周り用弾性部材8Aは、吸収性本体3の吸液性コア3aに掛かる部位8dでは収縮力が発現しないように設定すれば、前脚周り用弾性部材8Aの収縮力で吸液性コア3aが歪まないので、より快適な着用感が得られるようになる。この収縮力が発現しない部位8dを形成するには、例えばこの部位の前脚周り用弾性部材8Aをカッターで切断すれば良い。
【0096】
さらに、脚穴部Sの後縁部2cを外方に膨らむ形状に形成しているから、着用者の丸みのある臀部を包み込んで、柔らかくフィットさせることができる。
【0097】
さらにまた、脚穴部Sの後脚周り用弾性部材8Bは、吸収性本体3の吸液性コア14に掛かる部位では収縮力が発現しないように設定しているから、後脚周り用弾性部材8Bの収縮力で吸液性コア14が歪まないので、より快適な着用感が得られるようになる。
【0098】
また、吸収性本体に立体部21Bを設けているから、横漏れ防止性能が向上するようになる。さらに、立体部21Bは、起立基端部21bからおむつ幅方向Wの外方に向かって立ち上がり、起立自由端部21cには立体用弾性部材24を添設しているから、立体部21Bがトップシート12の表面を覆うことがなくなって、有効な吸収表面積を広く確保することができる。
【0099】
図5に示すように、上記サイドシート21の立体部21Bを、起立基端部21bからおむつ幅方向Wの外方に向かって折り返される第1立体部21B−1と、第1立体部21B―1の上縁から内方に向かって折り返される第2立体部21B―2とで形成して、第1立体部21B―1の上縁に、中間点弾性部材25をおむつ前後方向Xに伸張状態で添設する構成としても良い。
【0100】
このように構成すれば、立体部21Bは、第1立体部21B―1と第2立体部21B−2とで形成しているから、有効な吸収面積を広く確保しながら立体部21Bを高くできるので、横漏れ防止性能をより向上させることができる。また、第1立体部21B−1の上縁に中間点弾性部材25を添設しているから、第2立体部21B−2がしっかりと起立するので、横漏れ防止性能をより向上させることができる。
【0101】
図6および図7(b)に示すように、上記吸収性本体3の前端部3aと後端部3bのバックシート13に、面ファスナーのフック部26Aを設けるとともに、前腹部材2Pおよび後背部材2Qの肌面側シート4に面ファスナーのループ部26Bを設けて、前腹部材2Pおよび後背部材2Qに吸収性本体3を着脱可能に係止するようにしても良い。
【0102】
ここで、面ファスナーとは、フック部とループ部とが対をなして、両者を強く圧迫すると、フック部とループ部とが相互に外れにくいように係止されるとともに、フック部とループ部とを手で強く引き剥がすと、フック部とループ部との係止が外れるものをいい、メカニカルファスナーとも呼ばれている。
【0103】
また、不織布製シート自体は、面ファスナーのループ部としての機能も有するので、ループ部を設ける代わりに、不織布シートを利用すれば、ループ部を省略できる。なお、面ファスナーに代えて、繰り返して剥離可能な接着剤であっても良い。
【0104】
上記面ファスナーを吸収性本体3のバックシート13の全面に設けることもできるが、本実施形態のように、前端部3aと後端部3bのみに設ければ、パンツ型おむつ1を装着した後に、吸収性本体3を好適にフィットさせる調整を簡単に行えるようになる。なお、面ファスナーのフック部26Aを設ける場合、フック部26Aが存在する部位以外のバックシート13は、前腹部材2Pおよび後背部材2Qに対して、非接着とするか若しくは部分的に仮止め程度に接着していることが好ましい。
【0105】
このように構成すれば、吸収性本体3だけを取り替えて、胴周りを構成する前腹部材2Pおよび後背部材2Qを再利用できるので、経済的になる。
【0106】
また、吸収性本体3の前端部3aのみを前腹部材2Pに着脱可能に係止することもできる。このようにすれば、吸収性本体3の前端部3aを前腹部材2Pから外すことによって、通常は左右一対の脚穴部Sに脚を通して着用するところが、胴周りを構成する前腹部材2Pと後背部材2Qとの間にだけ脚を通せば良いことになって、着用しやすくなる。特に片手や片足が不自由な着用者にとっては、胴周りを構成する前腹部材2Pと後背部材2Qとの持ち上げは片手でできるので、着用しやすくなる。加えて、尿取りパッド等の補助吸収体を併用するような場合に、補助吸収体の交換作業も楽に行える。なお、吸収性本体3の後端部3bのみを後背部材2Qに着脱可能に係止することもできる。
【0107】
また、吸収性本体3の裏面に不織布18を貼り合わせると、手触りが良くなるとともに、外観性も良好になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】使い捨てパンツ型おむつであり、(a)は展開図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図2】(a)は図1(a)のB−B線拡大断面図、(b)は前腹部材と後背部材の展開図である。
【図3】吸収性本体であり、(a)は平面図、(b)は下層吸収体の平面図である。
【図4】上層吸収体であり、(a)は平面図、(b)は(a)のC−C線拡大断面図である。
【図5】変形の立体部を有する図1(a)のB−B線相当拡大断面図である。
【図6】変形例の使い捨てパンツ型おむつであり、(a)は展開図、(b)は(a)のD−D線断面図である。
【図7】(a)は図1の使い捨てパンツ型おむつの斜視図、(b)は図6の使い捨てパンツ型おむつの斜視図である。
【図8】前脚周り用弾性部材の変形例を示す使い捨てパンツ型おむつの要部展開図である。
【符号の説明】
1 使い捨てパンツ型おむつ
2P 前腹部材
2Q 後背部材
2b 前縁部
2c 後縁部
3 吸収性本体
3a 前端部
3b 後端部
3d 側縁部
4 肌面側シート
5 外面側シート
6 ウエスト用弾性部材
8A 前脚周り用弾性部材
8B 後脚周り用弾性部材
14 吸液性コア
14A 下層吸収体
14B 上層吸収体
21 サイドシート
21A 延出部
21B 立体部
21B−1 第1立体部
21B−2 第2立体部
22 延出用弾性部材
24 立体用弾性部材
25 中間点弾性部材
26A フック部
26B ループ部
R 股部
S 脚穴部
W おむつ幅方向
X おむつ前後方向

Claims (13)

  1. 胴周りを構成する前腹部材および後背部材と、これらに跨っておむつ前後方向に延在する吸収性本体とが設けられて、前腹部材の前縁部と後背部材の後縁部と吸収性本体の両側縁部とで脚穴部が形成された使い捨てパンツ型おむつにおいて、
    上記前腹部材と後背部材には、ウエスト用弾性部材が伸張状態で添設されるとともに、少なくとも脚穴部の前縁部と後縁部とに沿って脚周り用弾性部材が伸張状態で添設されて、この前縁部の複数本の前脚周り用弾性部材は、前縁部からウエスト用弾性部材の方向に向かって収縮力が順次に弱くなるように設定されていることを特徴とする使い捨てパンツ型おむつ。
  2. 上記前縁部の複数本の前脚周り用弾性部材は、おむつ幅方向に直線状で延在されている請求項1記載の使い捨てパンツ型おむつ。
  3. 上記吸収性本体には、外方に延出された延出部が形成されて、この延出部の幅方向端縁近傍には、延出用弾性部材がおむつ前後方向に伸張状態で添設されている請求項1または2記載の使い捨てパンツ型おむつ。
  4. 上記前脚周り用弾性部材の直径は、前縁部に近いほど太く設定されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の使い捨てパンツ型おむつ。
  5. 上記前脚周り用弾性部材の間隔は、前縁部に近いほど狭く設定されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の使い捨てパンツ型おむつ。
  6. 上記前脚周り用弾性部材に吸収性本体が重なる部位では、吸収性本体は前腹部材に接合されていない請求項1〜5のいずれか1項に記載の使い捨てパンツ型おむつ。
  7. 上記前脚周り用弾性部材は、吸収性本体の吸液性コアに掛かる部位では収縮力が発現しないように設定されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の使い捨てパンツ型おむつ。
  8. 上記脚穴部の後縁部は、外方に膨らむ形状に形成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の使い捨てパンツ型おむつ。
  9. 上記脚穴部の後縁部の後脚周り用弾性部材は、吸収性本体の吸液性コアに掛かる部位では収縮力が発現しないように設定されている請求項1〜8のいずれか1項に記載の使い捨てパンツ型おむつ。
  10. 上記吸収性本体は、透液性のトップシートと、不透液性のバックシートと、これらの両シート間に介在する吸液性コアとで構成されて、この吸液性コアの両側縁部から外方に延出する延出部と、両側縁部から上方に起立する立体部とが設けられて、上記立体部は、少なくとも起立端部からおむつ幅方向の外方に向かって立ち上がり、起立自由端部には立体用弾性部材がおむつ前後方向に伸張状態で添設されている請求項1〜9のいずれか1項に記載の使い捨てパンツ型おむつ。
  11. 上記立体部は、起立縁部からおむつ幅方向の外方に向かって折り返される第1立体部と、第1立体部の上縁から内方に向かって折り返される第2立体部とで形成されて、第1立体部の上縁には中間点弾性部材がおむつ前後方向に伸張状態で弾性部材が添設されている請求項10記載の使い捨てパンツ型おむつ。
  12. 上記吸収性本体の少なくとも前端部は、前腹部材に着脱可能に係止されている請求項1〜11のいずれか1項に記載の使い捨てパンツ型おむつ。
  13. 上記吸収性本体の裏面には不織布が貼り合わされている請求項1〜12のいずれか1項に記載の使い捨てパンツ型おむつ。
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