JPH06197925A - 使い捨てパンツの製造方法 - Google Patents

使い捨てパンツの製造方法

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JPH06197925A
JPH06197925A JP3027992A JP2799291A JPH06197925A JP H06197925 A JPH06197925 A JP H06197925A JP 3027992 A JP3027992 A JP 3027992A JP 2799291 A JP2799291 A JP 2799291A JP H06197925 A JPH06197925 A JP H06197925A
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裕範 野村
Taiji Shimakawa
泰治 島川
Sadanori Matsuyoshi
禎則 松良
Koki Yamamoto
広喜 山本
Hirobumi Onishi
博文 大西
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 使い捨てオムツの製造に当たり、大腿回りに
適合する弾性レッグホールを形成するため、その湾曲す
るレッグホールに伸長下の弾性部材を確実に接着する。 【構成】 連続ウエブ27の内面にその長さ方向へ間隔
をおいて環状に接着剤を塗布し、それら接着域30aに
沿って接着されるようにサインカーブ状に一対の脚回り
用の連続弾性部材25A,25Bをトラバース手段を介
して供給するとともに、このウエブの内面にもう一つの
連続ウエブを重ね接合して複合ウエブを構成し、この複
合ウエブにおける接着域30aの内周縁で囲まれる部分
を切除し、この複合ウエブを各接着域30a中心線上幅
方向に順次切断することにより、個々のパンツ1を順次
製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使い捨てパンツに関
し、さらに詳しくは、パンツ型オムツ、幼児用トレーニ
ングパンツの製造方法に関する。
【0002】
【従来技術と、発明が解決しようとする課題】従来、こ
の種のパンツの製造方法としては、特開昭57ー773
04および特開昭57ー117602に知られているも
のがある。これらの技術は、弾性部材をパンツのウエス
トホールおよびレッグホールに取り付ける方法、とく
に、着用者の脚周りに対するフィット性を良好にするた
め、レッグホールの曲線に沿って取り付ける方法を開示
している。
【0003】パンツ本体をウエブから連続的に製造し、
該ウエブのウエストホールおよびレッグホールとなるべ
き部位に弾性部材を連続的に取り付けるためには、連続
弾性部材を所要倍率に延伸した状態で接着剤で連続ウエ
ブに連続的に接着する必要があるが、前記従来技術で
は、連続弾性部材に接着剤を塗布した状態で連続ウエブ
に接着する。
【0004】湾曲するレッグホールに沿わせるべく弾性
部材を湾曲させながら、ウエブに接着した場合、弾性部
材はその収縮作用で直線状態に戻ろうとする性向を示
し、そのため接着されるべきウエブの所定部位から変位
して接着されてしまうことがある。しかるところ、前記
従来技術におけるように、予め接着剤を塗布した弾性部
材をプラスチックフィルムほど表面が平滑ではない繊維
不織布に接着すると、その接着状態があまりよくないこ
とから、弾性部材が前記変位を起こすことがあり、その
ため高速処理に難点がある。また、弾性部材をウエブに
連続的に湾曲させて接着するのに、弾性部材をトラバー
ス手段で制御する場合、接着剤が塗布された弾性部材が
トラバース手段を通過することになることから、接着剤
の或る量がトラバース手段に付着し剥ぎ取られて接着効
果が低下するとともにトラバース手段のその通過部分を
常に掃除しなければならないという煩雑さがある。
【0005】本発明の主たる目的は、ウエブのレッグホ
ールを形成すべき当該部位に弾性部材の太さ( 幅) より
も広く帯状に接着剤を塗布した環状接着域に沿って弾性
部材を接着することで、前記従来技術が有する課題を解
決することができる使い捨てパンツの製造方法を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明方法は、次の工程を含む。
【0007】a.組み立てステーションへ移動する第1
連続ウエブの内面中央域にその長さ方向へ離間して順次
環状接着域を設けること。
【0008】b.前記第1連続ウエブの前記内面中央域
に前記環状接着域を形成するその帯状接着剤塗布幅より
も細い第1および第2連続弾性部材を連続的に、しかも
それら弾性部材を組み立てステーションへ導入して、該
第1連続弾性部材を前記環状接着域のほぼ半周に沿わ
せ、かつ該第2連続弾性部材を前記環状接着域の残りの
ほぼ半周に沿わせてそれぞれを接着するとともに、該第
1および第2連続弾性部材を隣接する前記環状接着域の
各々の間で交差させること。
【0009】c.前記第1連続ウエブの前記内面に組み
立てステーションへ移動する第2連続ウエブの内面を重
ね合せ接着して連続複合ウエブを構成すること。
【0010】d.前記cの工程を終えるまでの間または
該工程の後、前記第1および第2連続弾性部材の隣接す
る各交差部の間の部分を切断して該部分を収縮させるこ
と。
【0011】e.前記連続複合ウエブをその長さ方向中
心線を介して二つに折り畳むこと。
【0012】f.前記環状接着域ならびにこれに沿って
接着した前記第1および第2連続弾性部材で形成された
個々の環状域の内側に位置する前記連続複合ウエブ部分
を、前記cまたはe項に記載の工程のいずれかにおい
て、切除してレッグホール用切欠を形成すること。
【0013】g.前記折り畳んだ連続複合ウエブをその
幅方向へ横切るとともに前記レッグホール用切欠の中央
部とウエストラインに相当する前記複合ウエブの一側縁
との間に帯状シール域を設けて連続パンツを構成するこ
と。
【0014】h.前記連続パンツを前記帯状シール域に
おいて前記連続複合ウエブの長さ方向に二分されるよう
に該連続パンツの幅方向に分断することで個々のパンツ
をうること。
【0015】好ましい実施例においては、さらに次の工
程および事項を含む。
【0016】前記cの工程前に、前記第1連続ウエブお
よび第2連続ウエブの少なくとも一方の内面両側縁に沿
って帯状接着域を設け、前記第1連続ウエブと前記第2
連続ウエブとの内面両側縁の間に第3連続弾性部材を導
入して前記帯状接着域に沿って接着すること。
【0017】前記cの工程前に、前記第1連続ウエブの
内面に前記環状接着域と合致する第2環状接着域を設
け、前記cの工程で前記第1環状接着域に接着した前記
第1および第2連続弾性部材に前記第2環状接着域を接
着すること。
【0018】前記第1および第2連続ウエブを重ね合せ
る前に隣接する前記環状接着域の間に砂時計型吸収性コ
アを配置すること。
【0019】前記第1および第2連続ウエブの少なくと
も一方であってパンツの内面を形成するものとして繊維
不織布を用いること。
【0020】
【実施例】図面を参照して、本発明方法の実施例を説明
すると、以下のとおりである。
【0021】図1は、本発明方法で製造する使い捨てパ
ンツの組み立て斜視図を示す。パンツ1は、ウエストホ
ール2と、一対のレッグホール3と、これら囲りに沿っ
てそれぞれ装着してあって伸縮ギャザーを作る弾性部材
4,5とを含んでいる。
【0022】図2は、前記パンツ1の分解斜視図を示
す。パンツ1は、縦横に伸縮可能な繊維不織布でそれぞ
れ形成されたトップシート6およびバックシート7と、
これらの間に介在するマット状の吸収性コア8と、前記
弾性部材4,5とからなっている。トップシート6およ
びバックシート7は、両側に凹欠部13a,13bを有
している。コア8も両側に凹欠部10を有し、いわゆる
砂時計型をなしている。コア8はフラッフパルプを主材
として形成されている。弾性部材4は、トップシート6
とバックシート7とのウエスト部分11,12の間に後
記接着剤を介してそれらの横へ伸縮可能に取り付けられ
ている。弾性部材5は、第1および第2部材5A,5B
からなっている。これら部材5A,5Bは、それぞれ3
本の糸状ゴムからなっていて、交差部5aと、両延出部
5bを有し、トップシート6とバックシート7との間に
固定されている。
【0023】図3は、前記パンツ1を製造する装置の概
略図を示す。前記バックシート7の素材である連続ウエ
ブ27は、ガイドローラ100群と、該ウエブに対する
幅方向緊張ローラ101とを介して、ローラ102a,
102b,102cからなる接着剤塗布部102へ導か
れる。塗布部102においては、図4(A)に示すよう
に、ウエブ27の長さ方向へ所定間隔でその中央域にホ
ットメルト型接着剤を塗布されてウエブ27の幅方向へ
やゝ長い楕円形状の接着域30aが設けられる。さら
に、ウエブ27は、これらに対する幅方向緊張ローラ1
03と、挾持ローラ104とを介して、組み立てステー
ション105における回転ドラム106へ導かれる。
【0024】一方、前記弾性部材5A,5Bの素材であ
ってそれぞれ3本の連続弾性部材25A,25Bは、引
張ローラ107で所要倍率に延伸されながら、トラバー
ス手段108,109へ導かれる。
【0025】図6および図7には トラバース手段10
8,109の機構の概略斜視図および断面図を示す。ト
ラバース手段108,109は、挾持ローラ104の近
傍にこれと平行に臨む支持筒110,111と、該両支
持筒に挿入されている摺動杆112,113と、該両摺
動杆のそれぞれの先端に固定されている支持片114,
115で垂設されている案内杆116,117とを含ん
でいる。摺動杆112,113はこれらの基端に連繋さ
れているトラバースカム(図示せず)で制御されてい
る。案内杆116,117はこれらの下端に前記弾性部
材25A,25Bが挿通される案内孔118,119を
有している。案内杆116,117の下端は 挾持ロー
ラ104周面に近接して臨んでいる。摺動杆112,1
13は図7に示す案内杆116,117の実線位置と鎖
線位置との間の距離だけそれぞれ移動するように前記ト
ラバースカムで制御されている。この制御下における摺
動杆112,113の移動、すなわち案内杆116,1
17の移動で、これらに挿通され、前記接着域30aを
形成する接着剤の塗布幅よりも細い弾性部材25A,2
5Bが、図4(B)に示すように、前記接着域30aを
設けられて移動するウエブ27の該接着域のほぼ半周に
それぞれ沿うとともに隣接する該両接着域の間で交差し
ながらサインカーブ状に配置されるようになっている。
【0026】図8は、摺動杆112および案内杆116
の移動を制御して、前記弾性部材25Aが描くサインカ
ーブの一部を変形するための機構の部分断面図、図9
は、その変形状態の平面図をそれぞれ示す。図6に示す
支持筒110の先端近傍における摺動杆112の長さ方
向に離間して規制片120,121が挿通して固定さ
れ、規制片120,121の間の摺動杆部分と該規制杆
112の間に架設されている摺動レール122とに案内
杆116を支持する支持片114が摺動可能に挿入して
支持され、支持片114と規制片120との間にコイル
スプリング123が介装されている。所定位置の不動部
124からは支持片114の側面に衝接するようにスト
ッパー125が設けられている。そうした機構が摺動杆
112に付設されていない場合には、摺動杆112およ
び案内杆116の移動で弾性部材25Aが円弧部分25
A’を有するサインカーブを描くように配置されるが、
そうした機構が摺動杆112に付設されている図8に示
す場合には、案内杆116を支持する支持片114がス
トッパー125に衝突することで、弾性部材25Aのサ
インカーブが直線部分25A’’が形成されるようにな
っている。直線部分25A’’は支持片114がストッ
パー125に衝接することで、案内杆116が一時的に
移動するのを停止されている位置を示す。このように弾
性部材25Aのサインカーブの変形は、図1に示すパン
ツ1のレッグホール3および着用者の前股部の形状に合
せて着用性をよくするためになされている。
【0027】前述のように弾性部材25A、25Bが配
置されているウエブ27は挾圧ローラ104で挾圧され
て、該弾性部材が該ウエブに接着される。このとき、図
4(C)に示すように、接着域30aに位置していない
弾性部材25A,25Bの部分25a’が、図示してな
い切断手段により、両交差部25aの間の両側点P1ま
たはP2 で切断され、これと同時に、図4(C)に示す
ように、部分25a’がその伸長応力で収縮する、すな
わち、スナップバックする。切断手段としては、機械的
に押し切りする切断刃や、超音波カッターを使用するこ
とができる。
【0028】再び、図3において、前記トップシート6
の素材である連続ウエブ26は、ガイドローラ126
と、該ウエブに対する幅方向緊張ローラ127とを介し
て、ローラ128a,128b,128c,128dか
らなる接着剤塗布部128へ導かれる。塗布部128に
おいては、図4(D)に示すように、ウエブ26の長さ
方向へ所定間隔でその中央域にホットメルト型接着剤を
塗布されてその幅方向へやゝ長い楕円形状の接着域30
bが設けられる。この接着域30bの形状・大きさ・間
隔は前記接着域30aと実質的に同じである。同時に、
ウエブ26には、接着域30bの両側からウエブ26の
両側縁へ延びる直状の接着域31と、ウエブ26の両側
縁に沿ってその長さ方向へ連続する直状の接着域32と
が前記塗布部128でのホットメルト型接着剤の塗布で
設けられる。さらに、ウエブ26は、その幅方向緊張ロ
ーラ129を介して、回転ドラム106とこれに対接す
る挾圧ローラ130との間へ導かれる。
【0029】一方、前記弾性部材4の素材である連続弾
性部材24は、引張ローラ131で所要倍率に延伸され
ながら、図4(E)に示すように、ウエブ26の両側縁
の接着域32に沿って配置されるように導かれる。
【0030】再び、図3において、弱いサクション作用
を有する装置132の上面を移動する多孔性ベルトコン
ベア133で予め形成し互いに所定間隔を保たせられた
個々の前記コア8が組み立てステーション105へ導か
れる。コア8は、図2および図4(C)に鎖線で示すよ
うに、砂時計型に形成されていて、隣接両接着域30a
の間、すなわち、弾性部材25a,25bで形成される
隣接両ループ部のウエブ27に配置される。また、コア
8が配置されたウエブ27には、前記接着域30a,3
0bが合致するようにウエブ26が重ね合せられる。こ
れによって、両接着域30a,30bで前記弾性部材2
5A,25Bのループ部が挾み込まれるとともに、両ウ
エブ26,27の両側縁で弾性部材24が挾み込まれ
る。このように、ウエブ26,27の間にコア8と弾性
部材24,25A,25Bとが挾み込まれて回転ドラム
106と押圧ローラ130との間で挾圧されながら連続
複合ウエブ28が形成されるとともに、ウエブ28内に
コア8と弾性部材24,25A,25Bとが固定され
る。
【0031】複合ウエブ28中のコア8は、受け台13
4の上面を移動するベルトコンベア135と、押圧ロー
ラ136とからなる型押部137で加圧され、ヒート(
またはソニック) シールローラ138へ導かれる。複合
ウエブ28は、図5(A)に示す隣接するコア8の間の
楕円状域21およびその両側から複合ウエブ28の各側
縁へ延びる直状部分22を ヒートシールローラ138
であまり硬化させない程度にヒートシールされる。ただ
し、この工程は必ずしも必要ではない。
【0032】このように処理された複合ウエブ28はガ
イドローラ139を経てロールカッター140へ導かれ
て楕円状域21の斜線で示す中央部分21’を切除され
ることで、レッグホール用切欠23が形成される。中央
部分21’は接着域30a,30bおよびこれらに接着
した弾性部材25A,25Bで形成される環状域の内側
に位置するウエブ26,27の一部分である。
【0033】切欠23が形成された複合ウエブ28はガイ
ドローラ141を経て折り畳み手段142へ導かれる。
折り畳み手段142の構造は図示してないが、使い捨て
オムツや生理用ナプキンなどの製造装置において公知の
構造であってもよい。複合ウエブ28は、折り畳み手段
142で図5(A)に示す長さ方向中心線34に沿って
図5(B)に示すように二つに折り畳まれる。
【0034】二つに折り畳まれた複合ウエブ28は、ヒ
ート (またはソニック) シールローラ143へ導かれ、
図5(C)に示すように、ヒートシールローラ143で
隣接する個々のパンツ1の両側の切断仮想線35の近傍
に沿って線状または帯状ヒートシール域36を設けられ
ることで、連続パンツ29に形成される。
【0035】連続パンツ29は、案内ローラ145を経
てロールカッター144へ導かれ、図5(C)に示すよ
うに、切断仮想線35に順次沿ってヒートシール域36
において分断されることで個々のパンツ1がえられる。
個々のパンツ1は、ベルトコンベア146で包装工程(
図示せず) へ移送される。
【0036】前記バックシート7の素材である前記連続
ウエブ27に液透過性ウエブを用い、少なくとも前記コ
ア8が該バックシートに占位する中央面域からの体液の
漏れを防止するため該中央面域を液不透過性になしたい
場合には、ウエブ27の中央面域にプラスチックフィル
ムなどの液不透過性ウエブ、好ましくは伸縮性ウエブ
を、前記弾性部材25A,25Bを配置する以前に、接
合すればよい。この場合、図3において、ウエブ27の
中央面域に圧接ローラ147と対接する塗布ローラ14
8でホットメルト型接着剤が散点状に塗布され、該中央
面域に液不透過性連続ウエブ40が接合される。したが
って、この場合における前記塗布部102による接着剤
塗布および弾性部材25A,25Bの配置はウエブ40
の一部分と前記ウエブ27の一部とになされることにな
る。
【0037】前記ウエブ26,27には好ましくは縦横
方向、少なくとも横方向への伸縮性不織布が、前記コア
8にはフラッフパルプに超吸収性ポリマー粉末が混合さ
れて成形されたものが、前記弾性部材24,25A,2
5Bには糸状もしくはテープ状の天然もしくは合成ゴム
または熱処理で伸縮性を発現するプラスチックフィルム
が、それぞれ好適に用いられる。前記コア8は製造され
るパンツの用途によっては該パンツに用いられないこと
もある。
【0038】なお、前記レッグホール用切欠23を形成
するために前記複合ウエブ28の部分21’を切除する
工程は、図5(A)における工程にかえて図5(B)に
おける工程であってもよい。また、図4(A)ないし図
4(E)に示す接着域30a,30b,31,32は、
それらの域の全面に接着剤を連続的に塗布するほか、多
数の点・間欠的線・多数の螺旋線などであってもよい。
【0039】
【発明の効果】本発明方法によれば、上述したように、
連続ウエブの長さ方向に離間して連続弾性部材の太さ
(幅) よりも帯状接着剤塗布幅が広い環状接着域を設
け、この環状接着域に沿って連続弾性部材を接着するこ
とで、レッグホール用の弾性部材を配置するから、両連
続ウエブの少なくとも一方が繊維不織布である場合で
も、連続弾性部材を環状接着域からはみ出させたり変位
させることなく安定かつ確実に保持することができる。
こうした効果は、もう一つの連続ウエブに環状接着域と
合致する環状接着域を設け、これらの環状接着域で挾着
することでさらに向上する。
【0040】環状接着域は連続ウエブに設け、連続弾性
部材には接着剤を直接塗布しないから、そのように直接
塗布することにともなう既述した従来技術が有する問題
を除去することができる。
【0041】両連続弾性部材の隣接する各交差部の間の
部分、すなわち、個々のパンツの股下区域に位置する部
分を切断して該部分を収縮させるから、該股下区域には
弾性部材が横たわらない。したがって、パンツの外面を
形成する連続ウエブとして比較的光透過性のある不織布
などを使用した場合でも、股下区域に弾性部材が横たわ
るのが透視されるという不体裁をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法で製造すべき使い捨てパンツの完成
斜視図。
【図2】前記パンツの分解斜視図。
【図3】前記パンツを製造するための装置の概略図。
【図4】図4(A)〜図4(E)は、前記パンツの組み
立て過程を示す部分平面図。
【図5】図5(A)〜 図5(C)は、前記パンツの組
み立て過程を示す部分平面図。
【図6】前記装置中におけるトラバース手段の部分拡大
斜視図。
【図7】前記トラバース手段の部分断面図。
【図8】前記トラバース手段におけるトラバース変形機
構を示す断面図。
【図9】前記トラバース変形機構で変形させる弾性部材
の配置平面図。
【符号の説明】
1 パンツ 21’ 切除部分 23 切欠 24、25A,25B 弾性部材 25a 交差部 25a’部分 26,27 ウエブ 28 複合ウエブ 29 連続パンツ 30a,30b 環状接着域 32 帯状接着域 36 シール域
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法で製造すべき使い捨てパンツの完成
斜視図。
【図2】前記パンツの分解斜視図。
【図3】前記パンツを製造するための装置の概略図。
【図4】図4(A)〜図4(C)は、前記パンツの組み
立て過程を示す部分平面図。
図5図5(A)、(B)は、図4(C)に続く前記
パンツの組み立て過程を示す部分平面図。
図6】図(A)〜 図(C)は、前記パンツの組
み立て過程を示す部分平面図。
【図】前記装置中におけるトラバース手段の部分拡大
斜視図。
【図】前記トラバース手段の部分断面図。
【図】前記トラバース手段におけるトラバース変形機
構を示す断面図。
【図10】前記トラバース変形機構で変形させる弾性部
材の配置平面図。
【符号の説明】 1 パンツ 21’ 切除部分 23 切欠 24、25A,25B 弾性部材 25a 交差部 25a’部分 26,27 ウエブ 28 複合ウエブ 29 連続パンツ 30a,30b 環状接着域 32 帯状接着域 36 シール域
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図8】
【図4】
【図5】
【図6】
【図10】
【図7】
【図9】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の工程を含む使い捨てパンツの製造方
    法。 a.組み立てステーションへ移動する第1連続ウエブの
    内面中央域にその長さ方向へ離間して順次環状接着域を
    設けること。 b.前記第1連続ウエブの前記内面中央域に前記環状接
    着域を形成するその帯状接着剤塗布幅よりも細い第1お
    よび第2連続弾性部材を連続的に、しかもそれら弾性部
    材を組み立てステーションへ導入して、該第1連続弾性
    部材を前記環状接着域のほぼ半周に沿わせ、かつ該第2
    連続弾性部材を前記環状接着域の残りのほぼ半周に沿わ
    せてそれぞれを接着するとともに、該第1および第2連
    続弾性部材を隣接する前記環状接着域の各々の間で交差
    させること。 c.前記第1連続ウエブの前記内面に組み立てステーシ
    ョンへ移動する第2連続ウエブの内面を重ね合せ接着し
    て連続複合ウエブを構成すること。 d.前記cの工程を終えるまでの間または該工程の後、
    前記第1および第2連続弾性部材の隣接する各交差部の
    間の部分を切断して該部分を収縮させること。 e.前記連続複合ウエブをその長さ方向中心線を介して
    二つに折り畳むこと。 f.前記環状接着域ならびにこれに沿って接着した前記
    第1および第2連続弾性部材で形成された個々の環状域
    の内側に位置する前記連続複合ウエブ部分を、前記cま
    たはe項に記載の工程のいずれかにおいて、切除してレ
    ッグホール用切欠を形成すること。 g.前記折り畳んだ連続複合ウエブをその幅方向へ横切
    るとともに前記レッグホール用切欠の中央部とウエスト
    ラインに相当する前記複合ウエブの一側縁との間に帯状
    シール域を設けて連続パンツを構成すること。 h.前記連続パンツを前記帯状シール域において前記連
    続複合ウエブの長さ方向に二分されるように該連続パン
    ツの幅方向に分断することで個々のパンツをうること。
  2. 【請求項2】前記cの工程前に、前記第1連続ウエブお
    よび第2連続ウエブの少なくとも一方の内面両側縁に沿
    って帯状接着域を設け、前記第1連続ウエブと前記第2
    連続ウエブとの内面両側縁の間に第3連続弾性部材を導
    入して前記帯状接着域に沿って接着する請求項1に記載
    の製造方法。
  3. 【請求項3】前記cの工程前に、前記第1連続ウエブの
    内面に前記環状接着域と合致する第2環状接着域を設
    け、前記cの工程で前記第1環状接着域に接着した前記
    第1および第2連続弾性部材に前記第2環状接着域を接
    着する請求項1に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】前記第1および第2連続ウエブを重ね合せ
    る前に隣接する前記環状接着域の間に砂時計型吸収性コ
    アを配置する請求項1に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】前記第1および第2連続ウエブの少なくと
    も一方であってパンツの内面を形成するものとして繊維
    不織布を用いる請求項1に記載の製造方法。
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