JP2002252458A - 多層プリント配線板製造用ポリエステルフィルム - Google Patents

多層プリント配線板製造用ポリエステルフィルム

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JP2002252458A JP2001049664A JP2001049664A JP2002252458A JP 2002252458 A JP2002252458 A JP 2002252458A JP 2001049664 A JP2001049664 A JP 2001049664A JP 2001049664 A JP2001049664 A JP 2001049664A JP 2002252458 A JP2002252458 A JP 2002252458A
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polyester film
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Takashi Hibiya
隆志 日比谷
Kenji Yoshihara
健司 吉原
Takatoshi Miki
崇利 三木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多層プリント配線板製造時に銅張積層板へプ
リプレグを接着するための離型フィルム(プリプレグの
担体)等に用いられる剥離性に優れるフィルムであっ
て、プレス熱板により加圧を繰り返しても付着物の蓄積
がなく(熱板の清掃頻度を下げる)、多層プリント配線
板の生産効率を向上させるフィルムを提供する。 【解決手段】 フィルム表面の中心線平均粗さ(Ra)
が0.1〜1.0μmであって、180℃、3分におけ
るフィルム長手方向および幅方向の熱収縮率が3%以下
であることを特徴とする多層プリント配線板製造用ポリ
エステルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層プリント配線
板の製造に用いられる、剥離性に優れたポリエステルフ
ィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器システムの技術動向は、
高機能化とともに小型、軽量化の方向へと日進月歩の勢
いで進んでいる。その流れに沿って、半導体集積回路
(IC)等のインターコネクション技術として欠かせな
いプリント配線板も、高密度配線化、高多層化により、
電子部品の高密度実装に貢献している。殊にパソコンの
ような小型コンピュータにおけるダウンサイジングは目
覚ましく、いまや主流となっているノートブック型パソ
コンに使用されるプリント配線板は、4〜8層程度の高
密度配線、薄板多層板で、この上に高集積化ICパッケ
ージを表面実装したものとなっている。上記のようにプ
リント配線板が多層へと進展するとともに、その製法も
より複雑化、精密化の方向へ進んでいる。多層板特有の
製造工程としては積層工程があり、両面に銅箔の回路パ
ターンを形成した内層材の両面に、接着シート(プリプ
レグ)を重ね合わせる。例えば4層板の層構成を得るに
は、両面銅張積層板(内層回路用)の両面にプリプレグ
を積層し、さらに最外層を銅箔(外層回路用)とするの
が一般的である。
【0003】プリプレグを内層材に接着するには、プリ
プレグを予めシリコンコートを施したポリエステルフィ
ルム(離型フィルム)上に形成し、離型フィルム面をプ
レス熱板で加圧する方法が用いられている。加圧後、離
型フィルムをプリプレグから剥離し、内層積層板にはプ
リプレグのみが接着される。プリプレグはBステージ状
態(通常エポキシ樹脂主体)であり、これにより層間に
絶縁性を付与することができる。しかしながら上記の従
来工程には以下のような問題がある。すなわち、プレス
熱板でシリコンコートポリエステルフィルム(離型フィ
ルム)の加圧を繰り返すうちに、熱板上にシリコン由来
の付着物が蓄積し、経時的に熱板と離型フィルムとの剥
離性が低下する(離型フィルムが熱板から剥がれなくな
る)。このため定期的にプレス熱板を清掃する必要があ
り、生産効率が低下してしまう。また、付着物の蓄積は
工程のクリーン化にも妨げとなり、プリプレグ接着工程
に付着物(異物)が混入すると、配線板層間の絶縁欠陥
等の原因となり、好ましくない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みなされたものであって、その解決課題は、多層プリン
ト配線板製造時に銅張積層板へプリプレグを接着するた
めの離型フィルム(プリプレグの担体)等に用いられる
剥離性に優れるフィルムであって、プレス熱板により加
圧を繰り返しても付着物の蓄積がなく(熱板の清掃頻度
を下げる)、多層プリント配線板の生産効率を向上させ
るフィルムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑み鋭意検討した結果、特定の中心線平均粗さと熱収
縮率を有するポリエステルフィルムは、プレス熱板によ
る加圧を繰り返しても付着物の蓄積、シワの発生がな
く、良好な剥離性を長時間にわたり維持し、プリプレグ
接着用の離型フィルム等に使用される多層プリント配線
板製造用ポリエステルフィルムとして極めて有用である
ことを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明の要旨は、フィルム表面
の中心線平均粗さ(Ra)が0.1〜1.0μmであっ
て、180℃、3分におけるフィルム長手方向および幅
方向の熱収縮率が3%以下であることを特徴とする多層
プリント配線板製造用ポリエステルフィルムに存する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明のポリエステルフィルムを構成するポリエ
ステルとしては、代表的には、例えば、構成単位の80
モル%以上がエチレンテレフタレートであるポリエチレ
ンテレフタレート、構成単位の80モル%以上がエチレ
ン−2,6−ナフタレートであるポリエチレン−2,6
−ナフタレート、構成単位の80モル%以上が1,4−
シクロヘキサンジメチレンテレフタレートであるポリ−
1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート等が
挙げられる。そのほかには、ポリエチレンイソフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等が挙げられる。
【0008】上記の優位構成成分以外の共重合成分とし
ては、例えば、ジエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコ
ール、ポリテトラメチレングリコール等のジオール成
分、イソフタル酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、
5−ソジウムスルホイソフタル酸、アジピン酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸およびオキシモノカルボン酸などの
エステル形成性誘導体を使用することができる。また、
ポリエステルとしては、単独重合体または共重合体のほ
かに、他の樹脂との小割合のブレンドも使用することが
できる。
【0009】本発明のポリエステルフィルムが安定した
剥離性を保持するため、フィルム表面が特定範囲のRa
となるように適度の表面凹凸を付与する。以下に、本発
明のポリエステルフィルムに適度の表面凹凸を付与させ
る場合の方法について説明する。フィルムに表面凹凸を
付与するに当たっては、ベースとなるポリエステルに、
不活性な無機もしくは有機粒子を配合して押出し、得ら
れたシートを少なくとも一軸方向に延伸する方法が好ま
しく用いられる。
【0010】上記の不活性粒子としては、酸化ケイ素
(シリカ)、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、酸化アルミニウム、カオリン、クレー、カーボンブ
ラック等の無機粒子が挙げられ、特に酸化ケイ素が粒径
分布、製膜性の点で好ましい。また、酸化ケイ素粒子に
加えて他の粒子、例えば酸化チタンを配合することも好
ましい態様の一つである。本発明のポリエステルフィル
ムに配合する不活性粒子の平均粒径は、通常1〜10μ
mであり、好ましくは2〜9μm、さらに好ましくは3
〜8μmの範囲である。平均粒径が1μm未満の場合、
フィルム表面に十分な凹凸が形成されず、所望の光沢
度、すなわち剥離性が得られない傾向にある。一方、平
均粒径が10μmを超えると、フィルム表面の凹凸が大
きくなり過ぎ、粒子の脱落、製膜連続性の低下等の問題
が生じる傾向にある。
【0011】不活性粒子をフィルムに配合する場合、そ
の含有量は、ポリエステルフィルムの全配合中の比とし
て、通常0.2〜5重量%、好ましくは0.5〜4重量
%、さらに好ましくは1〜3.5重量%である。不活性
粒子の含有量が0.2重量%未満の場合は、フィルム表
面に十分な凹凸が形成されず、所望の光沢度、すなわち
剥離性が得られない傾向にある。一方、含有量が5重量
%を超える場合には、フィルム表面の凹凸が大きくなり
過ぎる傾向にある。本発明のポリエステルフィルムの固
有粘度(dl/g)は、好ましくは0.5以上、さらに
好ましくは0.6以上である。極限粘度が0.5未満の
場合、十分な機械的強度を有するフィルムが得られず好
ましくない。本発明のポリエステルフィルム表面の中心
線平均粗さ(Ra)は、0.1〜1.0μmであること
が必要であり、好ましくは0.15〜0.8μm、さら
に好ましくは0.2〜0.6μmの範囲である。Raが
0.1μm未満では、目的とする剥離性が得られない傾
向にある。一方、Raが1.0μmを超える場合には、
フィルム表面の凹凸が大きくなり過ぎる傾向にあり、熱
プレス時に粒子が脱落して熱板に付着する等の問題が生
じることがある。
【0012】本発明のポリエステルフィルムの60゜光
沢度は、10〜80%であることが好ましく、さらに好
ましくは10〜60%、特に好ましくは15〜40%の
範囲である。60゜光沢度が80%を超える場合、フィ
ルム表面に十分な凹凸が形成されず、目的とする剥離性
が得られない傾向にある。一方、60゜光沢度が10%
未満の場合、フィルム表面の凹凸が大きくなり過ぎる傾
向にある。本発明のポリエステルフィルムの180℃、
3分における長手方向および幅方向の熱収縮率は3%以
下であることが必要であり、好ましくは2.5%以下、
さらに好ましくは2%以下である。上記熱収縮率が3%
を超える場合、熱プレス時にシワが発生する傾向があり
好ましくない。
【0013】本発明のポリエステルフィルムの厚みは特
に限定されないが、プリント配線板製造用(プリプレグ
接着時の離型フィルム)のベースフィルム厚みは、適度
の腰強さ、シワの発生回避の観点から、通常10〜10
0μm、好ましくは15〜75μm、さらに好ましくは
20〜50μmの範囲である。本発明のポリエステルフ
ィルムには、帯電防止性、滑り性、剥離性の向上のため
に塗布層を設けてもよい。塗布面はポリエステルフィル
ムの片面、両面を問わず、また両面の場合、同一の塗布
層、異なる塗布層のどちらでもよい。ただし、塗布層の
成分が熱板でプレス時に付着物として蓄積しないように
注意することが必要である。
【0014】本発明のポリエステルフィルムは、本発明
の要旨を越えない限り、2層以上の多層フィルムであっ
てもよく、例えば製造原価低減や強度向上のために不活
性粒子をほとんど含有しない層を積層しても差し支えな
い。本発明のポリエステルフィルムの製造方法は、一般
に所定に配合されたポリマーを溶融、押出しした後、少
なくとも一軸方向にロール延伸法、テンター法等に従っ
て延伸を施せばよい。なお機械的強度や熱寸法安定性を
適度に満足させるためには、二軸延伸方法および熱処理
方法を併用することが好ましい。ここで二軸延伸を用い
た場合の一例を詳細に説明する。まず原料を配合して押
出機に供給し溶融混練後、溶融ポリマーを通常Tダイへ
導き、スリット状に押し出す。次に、ダイから押し出さ
れた溶融シートを、回転冷却ドラム上でガラス転移温度
以下の温度になるように急冷固化し、実質的に非晶状態
の未配向シートを得る。この場合、シートの平面均一
性、冷却効果を向上させるためには、シートと回転冷却
ドラムとの密着性を高めることが好ましく、本発明にお
いては静電印加密着法が好ましく採用される。次いで、
得られたシートを二軸方向に延伸してフィルム化する。
本発明のポリエステルフィルムの表面凹凸は、かかる延
伸によって生成される。
【0015】まず、通常70〜150℃、好ましくは7
5〜130℃の延伸温度、通常2.5〜6.0倍、好ま
しくは3.0〜5.0倍の延伸倍率の条件下、前記未延
伸シートを一方向(縦方向)に延伸する。かかる延伸に
はロールおよびテンター方式の延伸機を使用することが
できる。次いで、通常75〜150℃、好ましくは80
〜140℃の延伸温度で、通常2.5〜6.0倍、好ま
しくは3.0〜5.0倍の延伸倍率の条件下、一段目と
直交する方向(横方向)に延伸を行い、二軸配向フィル
ムを得る。かかる延伸には、テンター方式の延伸機を使
用することができる。
【0016】上記の一方向の延伸を2段階以上で行う方
法も採用することができるが、その場合も最終的な延伸
倍率が上記した範囲に入ることが好ましい。また、前記
未延伸シートを面積倍率が7〜30倍になるように同時
二軸延伸することも可能である。次いで、テンター内熱
処理を、通常180〜240℃、好ましくは200〜2
35℃で、1秒〜5分間行う。この熱処理工程では、熱
処理の最高温度のゾーンおよび/または熱処理出口直前
の冷却ゾーンにおいて、横方向および/または縦方向に
0.1〜30%の弛緩を行うことが、熱寸法安定性付与
の点で好ましい。特に横方向に1〜30%の弛緩を行う
ことが好ましい。本発明のポリエステルフィルムは、そ
の特徴を生かし、多層プリント配線板の製造において、
主にプリプレグ接着用の離型フィルムとして使用され
る。また用途としては、多層プリント配線板製造の他の
工程にも離型フィルムとして適用することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限り、これらの
実施例に限定されるものではない。なお、本発明におけ
る各種の物性およびその測定方法、定義は下記のとおり
である。また、実施例および比較例中、「部」および
「%」とあるのは、各「重量部」および「重量%」を意
味する。
【0018】(1)添加物の平均粒径(μm) (株)島津製作所製遠心沈降式粒度分布測定装置SA−
CP3型を用いてストークスの抵抗則に基づく沈降法に
よって粒子の大きさを測定した。測定により得られた粒
子の等価球形分布における積算(体積基準)50%の値
を用いて平均粒径とした。
【0019】(2)ポリエステルの固有粘度(dl/
g) ポリエステル1gに対し、フェノール/テトラクロロエ
タン:50/50(重量比)の混合溶媒を100mlの
比で加えて溶解させ、30℃で測定した。
【0020】(3)中心線平均粗さRa(μm) 小坂研究所製の万能表面形状測定器SE−3Fを用いて
測定した。下記の条件でサンプルの片面(キャスト面)
につき7回測定し、最大最小の2点を除いた5点の平均
値をとった。 ・触針先端径:2μm ・測定力:30mgf ・測定長 :2.5mm ・カットオフ値:0.8mm
【0021】(4)光沢度(%) JIS Z−8741−1983の方法3(60゜光沢
度)によって、フィルム表面のMD方向に光を入射して
測定した。なお測定面はキャスト面(キャストロール接
触面側)に相当した。測定数nは3とし、その平均値を
算出した。
【0022】(5)熱収縮率(%) フィルムを長手方向または幅方向に幅15mm長さ15
0mmに切り出し、100mm間隔にマーキングし、無
張力状態で180℃の熱風循環式オーブン内で3分間熱
処理した。熱処理前のマーキング間隔:a、熱処理後の
マーキング間隔:bを測定し、下記式により熱収縮率を
求めた。測定数nは3とし、その平均値をとった。 熱収縮率(%)=(a−b)×100/a
【0023】(6)熱プレス時の工程適性試験 ・プレス熱板への付着物について。 フィルム面をプレス熱板で加圧(170℃、40kg/
cm2)する操作を50回繰り返し、プレス熱板上に蓄
積する付着物について、下記項目のとおり評価した。 〇:付着物の蓄積がなく、良好なもの △:付着物が認められたが、軽微であるもの ×:付着物の蓄積が著しいもの ・シワの発生について。 ○:シワの発生がなく良好なもの。 ×:シワの発生が顕著なもの。
【0024】実施例1 平均粒径4.5μmの無定型シリカ粒子を2.0%含有
する、固有粘度0.66のポリエチレンテレフタレート
チップ(原料A)をベント付二軸押出機に直接投入して
270℃で溶融、混練し、得られた溶融体をTダイを経
由してスリット状に押出し、30℃の冷却ドラム上で冷
却して無延伸シートを得た。次いで当該無延伸シートを
縦方向に80℃で3.8倍延伸した後、さらに横方向に
115℃で4.1倍延伸し、段階的に昇温後、233℃
で5秒間熱処理した。次いで180℃の雰囲気下、幅方
向に4%の弛緩処理(テンターレール幅を狭める)を行
った。最終的にフィルム厚み25μmの二軸配向フィル
ムを得た。
【0025】実施例2 実施例1において、原料Aを平均粒径4.5μmの無定
型シリカ粒子を2.7%含有する、固有粘度0.66の
ポリエチレンテレフタレートチップ(原料B)に変更す
る以外は実施例1と同様にして、最終的にフィルム厚み
25μmの二軸配向フィルムを得た。
【0026】実施例3 実施例1において、原料Aを平均粒径6.4μmの無定
型シリカ粒子を1.2%含有する、固有粘度0.66の
ポリエチレンテレフタレートチップ(原料C)に変更す
る以外は実施例1と同様にして、最終的にフィルム厚み
25μmの二軸配向フィルムを得た。
【0027】実施例4 実施例1において、原料Aを平均粒径8.4μmの無定
型シリカ粒子を1.2%含有する、固有粘度0.66の
ポリエチレンテレフタレートチップ(原料D)に変更す
る以外は実施例1と同様にして、最終的にフィルム厚み
25μmの二軸配向フィルムを得た。
【0028】比較例1 実施例1において、原料Aを平均粒径2.5μmの無定
型シリカ粒子を0.02%含有する、固有粘度0.66
のポリエチレンテレフタレートチップ(原料E)に変更
する以外は実施例1と同様にして、最終的にフィルム厚
み25μmの二軸配向フィルムを得た。得られたフィル
ムの片面に下記組成からなるシリコン樹脂離型剤を乾燥
後の塗布厚みが0.1μmとなるように塗布し、シリコ
ン離型フィルムを得た。 主剤:KS−778(信越化学社製)100部 触媒:PL−50T(信越化学社製) 5部 トルエン/メチルエチルケトン混合溶媒(混合比率1:1) 2000部
【0029】比較例2 実施例1において、原料Aを平均粒径4.5μmの無定
型シリカ粒子を5.8%含有する、固有粘度0.66の
ポリエチレンテレフタレートチップ(原料F)に変更す
る以外は実施例1と同様にして、最終的にフィルム厚み
25μmの二軸配向フィルムを得た。
【0030】比較例3 実施例1において、幅方向の弛緩処理を行わない(弛緩
0%)以外は実施例1と同様にして、最終的にフィルム
厚み25μmの二軸配向フィルムを得た。以上、得られ
たフィルムの特性をまとめて下記表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、多層プリント配線板製
造時の工程(プリプレグ接着工程)で要求される、良好
な剥離性を持続したポリエステルフィルムを提供でき、
その結果多層プリント配線板の生産効率が向上され、そ
の工業的価値は非常に高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三木 崇利 滋賀県坂田郡山東町井之口 347番地 三 菱化学ポリエステルフィルム株式会社中央 研究所内 Fターム(参考) 4F071 AA43 AA45 AA46 AF61Y AH13 BC01 BC02 BC16 5E346 AA06 AA12 AA22 AA51 CC02 CC08 DD02 EE07 EE09 EE18 GG28 HH32 HH33

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム表面の中心線平均粗さ(Ra)
    が0.1〜1.0μmであって、180℃、3分におけ
    るフィルム長手方向および幅方向の熱収縮率が3%以下
    であることを特徴とする多層プリント配線板製造用ポリ
    エステルフィルム。
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