JP2000037835A - 白色ポリエステルフィルムおよびそれを基材とする受像シート - Google Patents
白色ポリエステルフィルムおよびそれを基材とする受像シートInfo
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Abstract
兼備した、インクジェットプリンター用受像紙などに有
用な白色ポリエステルフィルムを提供する。 【解決手段】 脂肪族炭化水素系高分子体1重量%以上
3重量%未満および硫酸バリウム粒子10〜25重量%
を含むポリエステルからなり、見掛け密度と空洞率を規
定した二軸配向ポリエステルフィルムの少なくとも片面
に被膜を設けたフィルムであって、該被膜が、(A)ス
ルホン酸塩基を有するジカルボン酸成分を全ジカルボン
酸成分に対して1〜16モル%共重合し、かつガラス転
移温度が20〜90℃である共重合ポリエステル50〜
80重量%、(B)数平均分子量が600〜2000の
ポリアルキレンオキサイド10〜30重量%および
(C)平均粒径が20〜80nmの微粒子3〜25重量
%を主成分とする被膜であり、そして該被膜の表面エネ
ルギーが54〜70dyne/cmであることを特徴と
する。
Description
ィルムおよびそれを基材とする受像シートに関し、さら
に詳しくは隠蔽性に優れかつインクジェットプリンター
等の水性インク受像層に対する接着性に優れた、受像紙
用に有用な白色ポリエステルフィルムおよびそれを基材
とする受像シートに関する。
るポリエステルフィルムは、受像紙用フィルムのベース
フィルムとして従来より広く使用されている。近年、カ
ラープリンターの需要に伴い、インクジェット方式の新
しい印字方式が発展してきた。このような印字方式の受
像用紙フィルムでは、特開昭64−36479号公報、
特開平1−95091号公報で提案されているように、
フィルム上にインキ受像層の形成が必要となる。この、
インク受像層には多孔質でインクの吸収性が良好なもの
が使用されるが、このインク受像層はベースフィルムと
して用いるポリエステルフィルムに対する接着性が乏し
い。
料もしくは他種ポリマーを添加することにより白色化し
たポリエステルフィルムは、カード、ラベル、表示板、
白板、印面紙、画像紙等の基板として使用され、また電
飾版、製図用、ラベル用等の基板として光透過、光拡散
性を有する乳白色フィルムが使用されている。
得るために、白色の無機粒子を適当量ポリエステル中に
添加含有させることが知られている。白色無機粒子の代
表的なものとして例えば特公昭60−30930号公報
には、硫酸バリウム粒子を分散含有せしめた二軸延伸ポ
リエステルフィルムが記載されている。このフィルムは
硫酸バリウム粒子のまわりにボイド(空所)が形成さ
れ、高い不透明度が得られ、印画紙用べースとして好適
であることが記載されている。硫酸バリウム粒子を分散
含有せしめた二軸延伸ポリエステルフィルムは、ボイド
形成に起因するフィルムの柔軟性、パール調光沢を有す
る表面性などの特微から、印画紙用べースの他に、各種
のハードコピー用フィルムのべース、離形シート、その
他種々の用途への展開が期待できる。
ムはその表面性、即ち表面粗さ、光沢度が表裏で異なる
という問題があった。この欠点を解消するために、脂肪
族金属塩を併用することが、特公平7−68371号公
報に記載されている。しかしながら、用途の拡大、特に
被熱転写シート、プリンター用印字基材、金属蒸着用途
の拡大に伴い、印字適性を改良しながら、更に機械的強
度の保持への要求に応え、その上印刷インキや蒸着金属
への接着力を強化しなければならないという問題があ
る。
ク受像層との接着性に優れかつ隠蔽性を兼備した、イン
クジェットプリンター用受像紙などに有用な白色ポリエ
ステルフィルムおよびそれを基材とした受像シートを提
供することにある。
達成するため、次の構成からなる。 1.脂肪族炭化水素系高分子体1重量%以上3重量%未
満および平均粒径0.1〜4μmの硫酸バリウム粒子1
0〜25重量%を含むポリエステルからなり、見掛け密
度が1.31〜1.45g/cm3かつ空洞率が10〜
22%である二軸配向ポリエステルフィルムの少なくと
も片面に被膜を設けたフィルムであって、該被膜が、
(A)スルホン酸塩基を有するジカルボン酸成分を全ジ
カルボン酸成分に対して1〜16モル%共重合し、かつ
ガラス転移温度が20〜90℃である共重合ポリエステ
ル50〜80重量%、(B)数平均分子量が600〜2
000のポリアルキレンオキサイド10〜30重量%お
よび(C)平均粒径が20〜80nmの微粒子3〜25
重量%を主成分とする被膜であり、そして該被膜の表面
エネルギーが54〜70dyne/cmであることを特
徴とする白色ポリエステルフィルム。 2.上記の白色ポリエステルフィルムを基材とする受像
シート。
ルムを構成するポリエステルは、テレフタル酸成分と、
エチレングリコール成分とを重縮合反応させて製造され
るポリエチレンテレフタレートである。このポリエステ
ルは、テレフタル酸のアルキルエステルとグリコールと
をエステル交換反応させた後重縮合させるか、あるいは
テレフタル酸のビスグリコールエステルを重縮合させる
等の方法によっても製造できる。このポリエステルは、
ホモポリマーであってもよく、また第三成分を共重合し
たものでもよい。本発明においてはエチレンテレフタレ
ート単位を70モル%以上、好ましくは80モル%以
上、更に好ましくは90モル%以上有するポリエステル
が好ましい。
合度が低すぎると、機械的強度が低下するので、その固
有粘度が0.4以上、好ましくは0.5〜1.2、更に
好ましくは0.55〜0.85であることが好ましい。
固有粘度はο−クロロフェノール中、35℃で測定して
求められる値である。
配合量は、1重量%以上3重量%未満、好ましくは1.
5〜2.5重量%である。脂肪族炭化水素高分子体の配
合量が1重量%未満であると、所望の空洞率が得られ
ず、クッション性が低下し、受像紙と組合わせた時の印
字適性が不十分である。他方3重量%以上になるとフィ
ルム表面の濡れ性や接着性が損われたり、未延伸シート
を延伸する工程でのフィルムの破断頻度が高くなるので
好ましくない。
としては、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンがその
代表例として好ましく挙げられる。
くはメルトインデックスが0.5〜40g/10分、さ
らに好ましくは1.0〜30g/10分のもので、ホモ
ポリマーであってもコポリマーであってもよい。これら
の中、ホモポリマーが好ましい。メルトフローインデッ
クスが上記の範囲を外れると所望の空洞率が得られなか
ったり、製膜性が落ちることがある。
℃、荷重2.16kgfの条件でJIS K6758に
従って測定する。
代えてポリメチルペンテンと熱可塑性ポリエステルエラ
ストマーとの組み合わせを用いても同等の効果が得られ
る。
PMPと略することがある)とは、80モル%以上、好
ましくは90モル%以上が4−メチルペンテン−1から
誘導される単位を有するポリマーであり、4−メチルペ
ンテン−1以外の成分としてはエチレン、プロピレン、
ブテン−1、3−メチルブテン−1等が例示される。
ト(以下MFRと略することがある)は1〜100g/
10分の範囲にあることが好ましく、さらに好ましくは
5〜80g/10分の範囲である。MFRが1g/10
分未満の場合、未延伸シートを延伸する工程でのフィル
ムの破断頻度が高くなる。またMFRが100g/10
分を超えると、最終的に得られるフィルムの見掛け密度
が高くなり、受像紙と組合わせた時の印字適性の改良と
いう所期の目的に反する上、軽量化できない。なお、M
FRは、温度260℃、5kgfの荷重でASTM D
1238に従って測定する。
ストマー(以下、TPEEと略することがある)は、P
MP添加によるデラミ(層状剥離)性の発生を抑制する
効果がある。かかるTPEEは、熱可塑性ポリエステル
をハードセグメントとし、ポリ(アルキレンオキシド)
グリコールをソフトセグメントとして共重合してなるポ
リエーテルエステルブロック共重合体であり、例えばテ
レフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレン−
2,6−ジカルボン酸、ナフタレン−2,7−ジカルボ
ン酸、ジフェニル−4,4’−ジカルボン酸、ジフェノ
キシエタンジカルボン酸、3−スルホイソフタル酸ナト
リウム等の如き芳香族ジカルボン酸、1,4−シクロヘ
キサンジカルボン酸の如き脂環族ジカルボン酸、コハク
酸、シュウ酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジカ
ルボン酸、ダイマー酸の如き脂肪族ジカルボン酸または
これらのエステル形成性誘導体などから選ばれたジカル
ボン酸成分の少なくとも一種、エチレングリコール、ト
リメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ペ
ンタメテレングリコール、ヘキサメチレングリコール、
ネオペンチルグリコール、デカメチレングリコールなど
の脂肪族ジオール、1,1−シクロヘキサンジメタノー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、トリシクロ
デカンジメタノールなどの脂環族ジオールまたはこれら
のエステル形成性誘導体などから選ばれた低分子ジオー
ル成分の少なくとも一種、および平均分子量が約400
〜5000のポリ(エチレンオキシド)グリコール、ポ
リ(1,2−および1,3−プロピレンオキシド)グリ
コール、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール、
エチレンオキシドとプロピレンオキシドとの共重合体、
エチレンオキシドとテトラヒドロフランとの共重合体な
どのポリ(アルキレンオキシド)グリコールのうち少な
くとも一種の3成分を共重合して得られるブロック共重
合体を挙げることができる。
テトラメテレンテレフタレート系ポリエステルをハード
セグメントとし、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリ
コールをソフトセグメントとするブロツク共重合ポリエ
ーテルエステルが好ましい。このハードセグメントを構
成するポリエステル部分は、テレフタル酸またはこれと
イソフタル酸を組合せた酸成分とテトラメチレングリコ
ール成分とからなるポリテトラメチレンテレフタレート
を主たる成分とするが、この酸成分の一部(通常30モ
ル%以下)を他のジカルボン酸成分やオキシカルボン酸
成分で置き換えることや、グリコール成分の一部(通常
30モル%以下)をテトラメチレングリコール成分以外
の低分子グリコール成分で置き換えたポリエステルであ
ってもよい。また、ソフトセグメントを構成するポリエ
ーテル部分の一部は、テトラメチレングリコール成分以
外のジオキシ成分で置き換えたポリエーテルであっても
よい。
剤、増粘分岐剤、艶消剤、着色剤、その他各種の改良剤
等も必要に応じ含有させることができる。また熱可塑性
ポリエステルエラストマーの重合度は、固有粘度で0.
8〜1.7、更には0.9〜1.5であることが好まし
い。なお、固有粘度はο−クロロフェノール中、35℃
で測定して求められる値である。
の範囲にあることが好ましく、さらに好ましくは180
〜220℃の範囲である。TPEEの融点が160℃未
満または230より高い場合、フィルムの耐デラミ性が
改良されず好ましくない。
EEの配合割合は0.1〜2重量%、好ましくは0.2
〜1.2重量%である。TPEEの添加量が0.1重量
%未満の場合、最終的に得られるフィルムの耐デラミ性
が向上せず好ましくない。
ロピレン、あるいはPMPおよびTPEEを配合させる
が、この方法として予め該ポリエステルにポリプロピレ
ンあるいはPMPおよびTPEEを必要濃度以上に、例
えば5〜15重量%含有するマスターチップを作成し、
製膜に先立ってポリエステルチップで希釈して所望のポ
リプロピレン濃度を得ることがポリプロピレンやPM
P、TPEEの分散性を高める上で好ましい。必要に応
じてこのマスターチップに硫酸バリウムや他の白色無機
顔料を含有(例えば練り込み含有させる)させても良
い。この白色無機顔料の代表例として、硫酸バリウム、
酸化チタン、酸化珪素、タルク、炭酸カルシウム、酸化
マグネシウム等があげられる。また、これら無機顔料の
平均粒径は0.1〜4μmが望ましい。
法によって限定されることはなく、例えば沈降性硫酸バ
リウム、水簸性硫酸バリウム等を好ましく挙げることが
できる。かかる硫酸バリウムは市場から容易に入手する
ことができる。硫酸バリウム粒子の平均粒径は0.1〜
4μm、好ましくは0.4〜3μm更に好ましくは0.
6〜1.8μmである。平均粒子径が0.1μm未満で
あるとポリエステル中に均一に分散させることが困難で
あり好ましくない。また4μmより大きい硫酸バリウム
は製造コストが高く、かつ得られた硫酸バリウムの粗大
粒子や凝集粒子によりフィルム延伸時の破断が多くなり
好ましくない。硫酸バリウム粒子は粒子径ができるだけ
揃っていること、換言すると粒径分布がシャープである
ことが好ましく、ポリエステルに添加する迄の任意の段
階で分級処理を施すことが好ましい。この分級処理は任
意の方法を用いることができ、例えば濾別法、沈降分級
法、風力分級法、サンドグラインダー法等を挙げること
ができる。
加量は10〜25重量%であり好ましくは15〜20重
量%である。含有量が10重量%より少ないと、所望の
空洞率が得られず、クッション性が低下するばかりか白
色度が不足し、フィルムに印刷をした場合に鮮鋭性が損
なわれ好ましくない。また、ポリエステル中の硫酸バリ
ウムの含有量が25重量%を超えると、フィルム延伸時
の破断が多くなり好ましくない。
ウムを配合させる方法としては、予め該硫酸バリウムを
必要濃度以上に、例えば30〜70重量%含有するマス
ターチップを作成し、製膜に先立ってポリエステルチッ
プで希釈して所望の硫酸バリウム濃度を得ることが硫酸
バリウムの分散性を高める上で好ましい。この際の混合
手段としては公知の混合手段を用いることができるが、
溶融混練法で行うのが好ましい。
脂肪酸金属塩を用いても良い。脂肪酸金属塩の融点は1
20℃〜320℃、好ましくは150℃〜280℃の範
囲である。融点が120℃より低いものはポリエステル
の溶融押出時に気化し易いこと、また製膜工程中の加熱
工程で脂肪酸金属塩がフィルム表面にブリードアウト
し、製膜工程中のロール表面を汚す等の問題が発生し好
ましくない。一方融点が320℃より高いものはポリエ
ステル中に均一に分散せしめることが困難となり、好ま
しくない。また、フィルムを形成するポリエステルとの
関係で、脂肪酸金属塩の融点は、該ポリエステルの融点
より50℃以上高くない、更には20℃以上高くないこ
とが好ましい。上記融点を満足する脂肪酸金属塩の中、
炭素数8以上の脂肪酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類
金属塩が好ましい。更に具体的にはステアリン酸バリウ
ム、ステアリン酸リチウム、ステアリン酸ナトリウム、
ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、
パルミチン酸ナトリウム、パルミチン酸マグネシウム等
が好ましく例示できる。特に好ましくはステアリン酸バ
リウム、ステアリン酸リチウムを挙げることができる。
ル中の脂肪酸金属塩の含有量は、硫酸バリウム微粒子に
対するモル比が0.005〜0.050となるようにす
ることが好ましい。該含有比が0.005より小さくな
ると、実質的に有効なポリエステルの降温時結晶化を抑
制する効果が発現しない。一方該含有比が0.050を
超えると、ポリエステルの結晶化を抑制する効果がほぼ
飽和して増大せず、さらに該含有比が大きくなるとむし
ろ抑制効果が減少する傾向を示すので好ましくない。こ
の結晶化抑制効果により、延伸工程での破断が防止で
き、製品フィルムの表裏差を実質的に無くすことができ
る。
期は製膜以前の段階であれば特に制限されない。例えば
ポリエステル製造時、殊にエステル化反応もしくはエス
テル交換反応終了後に添加する方法、ポリエステル製造
後に添加する方法、一種の添加物を含有するポリエステ
ルに残りの添加物を混合し、溶融混練する方法、一種の
添加物を含有するポリエステルと残りの添加物を含有す
るポリエステルとを溶融混練する方法等を挙げることが
できる。さらに硫酸バリウム粒子と脂肪酸金属塩を同時
にポリエステルチップと混ぜ溶融混練してもよく、この
方法はポリエステルの結晶化を抑制する効果が他の方法
より顕著で好ましい。
ムの隠蔽性(遮光性)の向上、表面粗さの制御のため、
硫酸バリウム以外の無機微粒子を適量含有せしめてもよ
く、フィルムの色相を制御するために蛍光増白剤、有色
顔料、染料などを添加してもよい。
フィルムの少なくとも片面に、(A)共重合ポリエステ
ル、(B)ポリアルキレンオキサイドおよび(C)微粒
子を主成分とする被膜を設ける。
は、分子内の全ジカルボン酸成分に対するスルホン酸塩
基を有するジカルボン酸成分の割合が1〜16モル%で
あるポリエステルである。かかる共重合ポリエステル
は、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、4,4’−
ジフェニルジカルボん酸、フェニルインダンジカルボン
酸、アジピン酸、セバシン酸、5−スルホイソフタル
酸、トリメリット酸、ジメチロールプロピオン酸等のカ
ルボン酸成分、5−Naスルホイソフタル酸、5−Kス
ルホイソフタル酸、5−Kスルホテレフタル酸等のスル
ホン酸塩基を有するジカルボン酸成分、およびエチレン
グリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチレング
リコール、1,4ブタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、グリセ
リン、トリメチロールプロパン、ビスフェノールAのア
ルキレンオキサイド付加物等のヒドロキシ化合物成分か
ら構成されるポリエステルであって水溶液、水分散液ま
たは乳化液として使用される。
与するため、スルホン酸塩基を有するジカルボン酸成分
が分子内の全ジカルボン酸成分に対し、1〜16モル%
である必要があるが、好ましくは1.5〜14モル%で
ある。スルホン酸塩基を有するジカルボン酸成分が1モ
ル%未満ではコポリエステルの親水性が不足し、一方1
6モル%を超えると塗膜の耐湿性が低下するので好まし
くない。
転移温度(Tg)は20〜90℃である必要がある。T
gが20℃未満ではフィルムがブロッキングしやすく、
一方90℃を超えるとフィルムの耐削れ性や接着性が低
下するので好ましくない。
サイドとしては、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピ
レンオキサイド、ポリエチレン・プロピレンオキサイド
等を好ましく挙げることができる。
は、数平均分子量が600〜2000である必要があ
る。分子量が600未満ではフィルムのブロッキング
性、塗膜の耐湿性が低下し、他方2000を超えるとイ
ンク受像層に対する接着性が低下するので好ましくな
い。
無機の微粒子であり、粒径が20〜80nmのものであ
る。かかる微粒子としては、炭酸カルシウム、酸化カル
シウム、酸化アルミニウム、カオリン、酸化珪素、酸化
亜鉛、架橋アクリル樹脂粒子、架橋ポリスチレン樹脂粒
子、メラミン樹脂粒子、架橋シリコーン樹脂粒子等が例
示される。該微粒子の粒径が20nm未満ではフィルム
がブロッキングを起こし易く、一方80nmを超えると
耐削れ性が低下するので好ましくない。
ル、(B)ポリアルキレンオキサイドおよび(C)微粒
子の被膜成分に対する構成比は、(A)50〜80重量
%、(B)10〜30重量%、(C)3〜25重量%で
ある。(A)成分の割合が50重量%未満ではポリエス
テルとの接着性が不足し、他方80重量%を超えるとイ
ンク受像層との接着性が低下するので好ましくない。
(B)成分の割合が10重量%未満ではインク受像層と
の接着性が不足し、他方30重量%を超えると耐ブロッ
キング性が低下するので好ましくない。また、(C)成
分の割合が3重量%未満ではフィルムの滑性(搬送性)
が不足し、他方25重量%を超えると耐削れ性が低下す
るので好ましくない。
(B)および(C)を主成分とする被膜の表面エネルギ
ーは54〜70dyne/cmであることが必要であ
り、60〜65dyne/cmであることが好ましい。
表面エネルギーが54dyne/cm未満であると、水
性インク受像層の塗工性および接着性が不良となり、7
0dyne/cmを超えると基体であるポリエステルフ
ィルムとの密着性が不足したり、被膜表面の耐湿性が不
足することがあるため好ましくない。
mの被膜は、成分(A)、(B)および(C)の量比が
前述の範囲を満足し、そして適当な被膜厚み、例えば
0.02〜1μmの厚さで被膜を設けることより得るこ
とができる。
膜表面の中心線平均粗さ(Ra)が100〜250nm
の範囲にあることが、被膜とポリエステルフィルムとの
接着性、被膜とインク受像層との接着性、被膜の耐削れ
性、積層フィルムの耐ブロッキング性や搬送性が良好と
なるため好ましい。このような中心線平均粗さを有する
被膜は、たとえば被膜を形成する(C)微粒子を前述の
割合で用いることにより得ることができる。
て、上記の成分以外にメラミン樹脂等の他の樹脂、帯電
防止剤、着色剤、界面活性剤、紫外線吸収剤等を使用す
ることができる。
の少なくとも片面に前述の成分からなる被膜を形成する
が、その形成方法は公知の方法を用いることができる。
たとえば延伸可能なポリエステルフィルムに塗膜を形成
する成分を含む水溶液を塗布した後、乾燥、延伸し、必
要に応じて熱処理することにより行うことができる。こ
の水溶液の固形分濃度は通常30重量%以下であり、1
0重量%以下が更に好ましい。
は、未延伸ポリエステルフィルム、一軸延伸ポリエステ
ルフィルムまたは、二軸延伸ポリエステルフィルムであ
る。これらの中、フィルムの押出し方向(縦方向)に一
軸延伸した縦延伸ポリエステルフィルムが特に好まし
い。
適用できる。例えば、キスコート法、バーコート法、ダ
イコート法、リバースコート法、オフセットグラビアコ
ート法、マイヤバーコート法、グラビアコート法、ロー
ルブラッシュ法、スプレーコート法、エアーナイフコー
ト法、合浸法及びカーテンコート法などを単独又は組み
合わせて適用することができる。
り0.5〜20g、さらに1〜10gが好ましい。水性
液は水分散液または乳化液として用いるのが好ましい。
フィルムは乾燥、延伸処理工程に導かれるが、かかる処
理は、従来から当業界に蓄積された条件で行うことがで
きる。好ましい条件としては、例えば乾燥条件は90〜
130℃、2〜10秒であり、延伸温度は90〜130
℃、延伸倍率は縦方向1.5〜4.5倍、横方向1.5
〜4.5倍、必要ならば再縦方向1〜3倍であり、熱固
定する場合は180〜240℃、2〜20秒である。
さは20〜250μmであること、また塗膜の厚さは
0.02〜1μmであることが好ましい。
見掛け密度は1.31〜1.45g/cm3である。見
掛け密度が1.31g/cm3未満であると機械的な強
度や延伸性が不足する。また1.45g/cm3より大
きい場合はクッション性が不足して印字適性が不十分
で、重くなり好ましくない。印字適性としてより好まし
い範囲は1.31〜1.40g/cm3である。
空洞率は10〜22%であり、好ましくは13%〜20
%である。10%未満ではクッション性が不足し、印字
適性が不十分であり望ましくない。また22%を超すと
製造時に延伸性が悪く、フイルム切断による歩留まりが
低下し望ましくない。
た成分の種類、配合量から計算して求めた計算密度と、
見掛け密度(測定密度)とから下記式にて求める。 空洞率(%)=(1−見掛け密度/真密度)×100 見掛け密度と空洞率は、本文記載の材料と配合比と製膜
条件を適正に選択することで、好適範囲の値が得られる
ものである。
は、白色ポリエステルフィルムの被膜を設けた面にイン
ク受像層を積層した積層体である。インク受像層として
は、公知のものを用いることができるが、例えば変性ポ
リエステル樹脂に、アミノ変性あるいはエポキシ変性シ
リコーンを配合したものなどが挙げられる。
明する。また各特性値は以下の方法で測定した。
粒径18μm、平均細孔径200オングストローム、平
均細孔容積1.5ml/g)70重量%、ポリビニルア
ルコール(クラレ製PVA117)30重量%を混合し
た水性スラリーを乾燥させ、厚さ20μmのインク受像
層を塗設した、この上に幅12.7mm、長さ150m
mのスコッチテープ(スリーエム社製、No.600)
を気泡が入らないように粘着させた後、テープ幅に切り
出した。このようにして作成したサンプルからスコッチ
テープを剥離する際の、インク受像層のポリエステルフ
ィルムからの剥離状態を観察して接着性を下記の通り評
価した。 A:剥離が全く認められず、密着性良好。 B:異物部分で僅かに剥離が認められる。 C:剥離が顕著に認められる。
のスリッパリー測定器を使用し、フィルムの表面と裏面
をあわせ、荷重1kgを加えて静摩擦係数を測定した。
摩擦係数が0.6を超えるとフィルム搬送性に支障をき
たす。
cm2の荷重下40℃×50%RH×17時間処理した
後、引張り試験機にて荷重を加えた個所の剥離強度(g
/50mm)を測定した。剥離強度の値により下記の通
り評価した。 良好 : 剥離強度≦10g/50mm やや良好: 10g/50mm<剥離強度≦30g/50mm 不良 : 30g/50mm<剥離強度
Wettability and Adhesio
n”,Am. Chem. Soc., (1964)
に従い測定した臨界表面張力γcをもって表面エネルギ
ーとした。
00型 示差熱量計にて、20℃/分の昇温速度で測定
した。
めた。
石英セルを用いて、日立製作所製ダブルビーム分光光度
計(228A型機)にて光線透過率を測定した。測定結
果より下記の通り評価を行った。 良好 : 光線透過率≧50% やや良好: 50%>光線透過率≧30% 不良 : 30%>光線透過率
70%RH×17時間としたほかは同様の方法で剥離強
度(g/50mm)を測定した。測定結果より下記の通
り評価した。 良好 : 剥離強度≦10g/50mm やや良好: 10g/50mm<剥離強度≦30g/50mm 不良 : 30g/50mm<剥離強度
ーにより、ASTMD1003に準じて測定した。
の収縮率を標点間距離30cmで測定した。
精度表面粗さ計SE−3FATを使用して、針の半径2
μm、荷重30mgで拡大倍率5万倍、カットオフ0.
08mmの条件下に、チロートを描かせ表面粗さ曲線か
らその中心線方向に測定長さLの部分を抜きとり、この
抜きとり部分の中心線をX軸、縦倍率の方向をY軸とし
て、粗さ曲線をY=f(x)で表したとき、次式で与え
られた値をnm単位で表した。
ヶ所測定して、平均値で表した。
厚みをマイクロメーターで測定し、試料の体積を求め、
次いで試料の重量を測定し、1cm3当りの重量を算出
した。試料数を5枚としてその平均値を見掛け密度とし
た。
計算した計算密度と、上記方法で測定した見掛け密度と
から下記式にて計算して求めた。 空洞率(%)=(1−見掛け密度/真密度)×100 なお、ポリエステルの密度:1.40g/cm3、硫酸
バリウムの密度:4.47g/cm3
クル サイズ アナライザー(Cenirifugal
Particle Size Analyzer)を
用いて測定した。得られる遠心沈降曲線を基に算出した
各粒径の粒子とその存在量との積算曲線から、50マス
パーセントに相当する粒径を読み取り、この値を上記平
均粒径とした(Book「粒度測定技術」日刊工業新聞
発行、1975年、頁242〜247参照)。
APPARATUSを用いて測定した。
いて,温度20℃、相対湿度50%に調節された室内に
おいて、幅10mm、長さ150mmにサンプリングし
た該フィルムを、チヤック問100mm、引張速度10
mm/分にて引っ張り、得られた応力-歪み曲線の破断
時の応力から求めた。この破断強度が11kg/mm2
未満であるとフィルムを所望のサイズに裁断する際破断
を生じやすく、またプリンター等の印刷機での搬送不良
を起こすため好ましくない。
−1型を使用し、ASTM D2578−1967の方
法に準じて測定した。純水をフィルム面上に滴下、1分
後の水滴の形状を写真撮影し、画面上から接触角を読み
取った。n=5の平均値を接触角とする。 塗工性: 縦延伸後のフィルムに実施例および比較例
にしめす水溶性塗布液をロールコート法で塗布したとき
の塗布面を目視観察し、次の通り判定した。 ○:塗液のはじきの無いもの ×:塗液のはじきの有るもの
で延伸する時、フィルムの破断頻度により、次の通り判
定した。 ○:殆ど破断が起こらない △:時々破断するが製品はできる ×:度々破断し、定尺品ができない
幅のセロハンテープを貼り、貼付部分の10cmの長さ
に亘って直径20mmの金属ロールを圧着し、10往復
させてセロハンテープを密着させた後、セロハンテープ
の端を持って急速に引き剥がした。このときセロハンテ
ープにフィルムが剥ぎ取られた面積の程度により、次の
通り判定した。 ○:殆ど剥がれないか、剥がれても長径2mm以下の剥
がれが5個所以内 △:剥がれた面積が全体の30%未満 ×:剥がれた面積が全体の30%以上
MJ800Cインクジェットプリンターでプリントし
プリント状態を観察し判定した。 ○;画像が鮮明 ×;画像が不鮮明で一部欠落している
K6758に従って測定した。
238に従って測定した。
が0.64のポリエチレンテレフタレート樹脂(これを
ポリエステルAと称する)および表1に記載された平均
粒径の沈降性硫酸バリウム粒子を夫々170℃で3時間
乾燥しポリマー中の硫酸バリウム濃度が50重量%にな
るように二軸押出機に供給し、280℃で溶融混練し、
急冷固化して硫酸バリウムマスターチップを得た。ま
た、メルトインデックスが表1記載のポリプロピレン樹
脂とポリエステルAとを混合し、二軸押出機で混練しポ
リプロピレンのマスターチツプを得た。このときのポリ
プロピレンとポリエステルの重量比は10:90とし
た。同様にPMP樹脂およびPTEE樹脂とポリエステ
ルAを混合、押出ししマスターチップを作成した。そし
て、ポリマー中の硫酸バリウムおよびポリプロピレン、
PMP、TPEEの含有量が表1に記載される値となる
ように、ポリエステルA、および各マスターチップをブ
レンドし、160℃で乾燥したのち、280℃で溶融押
出し、40℃に保持したキャステイングドラム上で急冷
固化せしめ未延伸フイルムを得た。該未延伸フイルムを
100℃で縦方向に2.9倍に延伸した後、一軸延伸フ
ィルムの片面に、表4に示す共重合ポリエステル「E」
65重量%、分子量1000のポリエチレンオキサイド
16重量%、平均粒径40nmの架橋アクリル樹脂粒子
10重量%、ならびにポリオキシエチレンノニフェニル
エーテル9重量%からなる組成の、固形分濃度4重量%
の水溶液をロールコーターにて塗布した。引続き120
℃で横方向に3.0倍延伸し、さらに240℃で熱処理
し、厚み100μmのプライマー被覆白色ポリエステル
フィルムを得た。このフィルムの被膜厚さは0.03μ
m、中心線平均粗さは180nm、光線透過率は3%、
表面エネルギーは60dyne/cm、熱収縮率は縦方
向で0.9%、横方向で0.2%であった。これらの白
色フィルムの特性を表1に示す。
する易接着層の組成を表2に示す組成に変更して、それ
以外は同様の方法で厚さ120μmの白色フィルムを得
た。このフィルムの易接着面の接着性と表面エネルギー
を評価した結果を表2に示す。なお、共重合ポリエステ
ルEおよびFの共重合量は表4に示す。
塗布しなかった以外は同様の方法で厚さ120μmの白
色フィルムを得た。この白色フィルムの接着性と表面エ
ネルギーを評価した結果を表2に示す。
ィルムは接着性に優れる。なお、表2においてポリアル
キレンオキサイドの種類PおよびQは、下記の重合体で
あることを示す。 P:分子量1000のポリエチレンオキサイド Q:分子量1200のポリプロピレンオキサイド
共重合ポリエステルの種類を表3および表4に示す通り
変更する以外は実施例1と同様にして厚さ120μmの
二軸延伸白色ポリエステルフィルムを得た。得られたフ
ィルムの特性を表3に示す。
明の白色ポリエステルフィルムは耐ブロッキング性に優
れる。
重合ポリエステルのスルホン酸塩基を含有するジカルボ
ン酸成分の割合を表5に示すように変更した以外は実施
例1と同様にして厚さ120μmの二軸延伸ポリエステ
ルフィルムを得た。得られたフィルムの特性を表5に示
す。
は水分散性に優れ、本発明における白色フィルムは耐湿
性に優れる。
(A)共重合ポリエステル、(B)ポリアルキレンオキ
サイド、(C)微粒子および(D)ポリオキシエチレン
ノニフェニルエーテル(界面活性剤)の比率を表6に示
すように変更した以外は実施例1と同様にして厚さ12
0μmの二軸延伸白色ポリエステルフィルムを得た。得
られたフィルムの特性を表6に示す。
明の白色ポリエステルフィルムは接着性および搬送性に
優れる。
(A)共重合ポリエステル、(B)ポリアルキレンオキ
サイド、(C)微粒子および(D)ポリオキシエチレン
ノニフェニルエーテル(界面活性剤)の比率を表7に示
すように変更した以外は実施例1と同様にして厚さ12
0μmの二軸延伸白色ポリエステルフィルムを得た。得
られたフィルムの特性を表7に示す。
明の白色ポリエステルフィルムは接着性および搬送性に
優れる。
微粒子の平均粒径を表8に示すように変更した他は実施
例1と同様にして厚さ120μmの二軸延伸白色ポリエ
ステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性を表8
に示す。
明の白色ポリエステルフィルムは耐ブロッキング性に優
れる。
(A)共重合ポリエステル、(B)ポリアルキレンオキ
サイド、(C)微粒子および(D)ポリオキシエチレン
ノニフェニルエーテル(界面活性剤)の比率を表9に示
すように変更した以外は実施例1と同様にして厚さ12
0μmの二軸延伸白色ポリエステルフィルムを得た。得
られたフィルムの特性を表9に示す。
明の白色ポリエステルフィルムは接着性および搬送性に
優れる。
隠蔽性に優れかつインクジェットプリンター等の水性イ
ンキ受像層に対する接着性に優れたものであり、受像紙
用として有用である。
Claims (4)
- 【請求項1】 脂肪族炭化水素系高分子体1重量%以上
3重量%未満および平均粒径0.1〜4μmの硫酸バリ
ウム粒子10〜25重量%を含むポリエステルからな
り、見掛け密度が1.31〜1.45g/cm3かつ空
洞率が10〜22%である二軸配向ポリエステルフィル
ムの少なくとも片面に被膜を設けたフィルムであって、
該被膜が、(A)スルホン酸塩基を有するジカルボン酸
成分を全ジカルボン酸成分に対して1〜16モル%共重
合し、かつガラス転移温度が20〜90℃である共重合
ポリエステル50〜80重量%、(B)数平均分子量が
600〜2000のポリアルキレンオキサイド10〜3
0重量%および(C)平均粒径が20〜80nmの微粒
子3〜25重量%を主成分とする被膜であり、そして該
被膜の表面エネルギーが54〜70dyne/cmであ
ることを特徴とする白色ポリエステルフィルム。 - 【請求項2】 脂肪族炭化水素系高分子体がポリプロピ
レンである請求項1記載の白色ポリエステルフィルム。 - 【請求項3】 脂肪族炭化水素系高分子体がポリメチル
ペンテンであり、かつポリエステルに熱可塑性ポリエス
テルエラストマーを0.1〜2重量%含有する請求項1
記載の白色ポリエステルフィルム。 - 【請求項4】 請求項1の白色ポリエステルフィルムを
基材とする受像シート。
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JP20665598A JP4194686B2 (ja) | 1998-07-22 | 1998-07-22 | 白色ポリエステルフィルムおよびそれを基材とする受像シート |
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-
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- 1998-07-22 JP JP20665598A patent/JP4194686B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN114292419A (zh) * | 2021-11-30 | 2022-04-08 | 东莞市基烁实业有限公司 | 一种pbt抗粘连母粒及其制备方法和应用 |
CN114292419B (zh) * | 2021-11-30 | 2024-01-02 | 广东基烁新材料股份有限公司 | 一种pbt抗粘连母粒及其制备方法和应用 |
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