JP3440209B2 - インク受像層易接着ポリエステルフイルム - Google Patents
インク受像層易接着ポリエステルフイルムInfo
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Description
ポリエステルフイルムに関し、更に詳しくは隠ぺい性に
優れ、かつインクジェットプリンター等の水性インク受
像層に対する接着性に優れた、受像紙用に有用なインク
受像層易接着ポリエステルフイルムに関する。
代表されるポリエステルフイルムは、受像紙用フイルム
のベースフイルムとして従来より広く使用されている。
近年、カラープリンターの需要に伴い、インクジェット
方式等の新しい印字方式が発展してきた。このような印
字方式用の受像紙用フイルムでは、特開昭64―364
79号公報、特開平1―95091号公報で提案されて
いるように、フイルム上にインク受像層の形成が必要と
なる。このインク受像層には多孔質でインクの吸収性が
良好なものが使用されるが、このインク受像層はベース
フイルムとして用いるポリエステルフイルムに対する接
着性が乏しい。
ク受像層との接着性に優れ、かつ隠ぺい性を兼備した、
インクジェットプリンター用受像紙などに有用なインク
受像層易接着ポリエステルフイルムを提供することにあ
る。
本発明によれば、ポリエステルフイルムの少なくとも片
面に塗膜を積層せしめたフイルムであって、該塗膜が
(A)全ジカルボン酸成分に対するスルホン酸塩基を有
するジカルボン酸成分の割合が1〜16モル%であり、
かつ二次転移点が20〜90℃であるコポリエステル5
0〜80重量%、(B)ポリビニルアルコールおよびポ
リビニルピロリドンからなる群から選ばれる水溶性高分
子化合物10〜30重量%ならびに(C)平均粒径が2
0〜80nmの微粒子3〜25重量%からなり、該塗膜
の表面エネルギーが54〜70dyne/cmであるこ
とを特徴とするインク受像層易接着ポリエステルフイル
ムにより達成される。
ポリエステルフイルムを構成するポリエステルとして
は、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、2,6―ナフ
タリンジカルボン酸、4,4′―ジフェニルジカルボン
酸等の芳香族ジカルボン酸成分と、例えばエチレングリ
コール、1,4―ブタンジオール、1,4―シクロヘキ
サンジメタノール、1,6―ヘキサンジオール等のグリ
コール成分とから構成されるポリエステルが好ましく、
特にポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン―2,
6―ナフタリンジカルボキシレートが好ましい。また、
上記成分等の共重合ポリエステルであっても良い。
巻取性や、インク受像層等を塗設する際のフイルムの搬
送性等を良くするため、必要に応じて滑剤としての有機
又は無機の微粒子を含有させることが好ましい。かかる
微粒子としては、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、酸
化アルミニウム、カオリン、酸化珪素、酸化亜鉛、架橋
アクリル樹脂粒子、架橋ポリスチレン樹脂粒子、尿素樹
脂粒子、メラミン樹脂粒子、架橋シリコーン樹脂粒子等
が例示される。また、微粒子以外にも着色剤、帯電防止
剤、酸化防止剤、潤滑剤、触媒、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、エチレン―プロピレン―ポリマー、オレフィ
ン系アイオノマーのような他の樹脂等も透明性を損なわ
ない範囲で任意に含有させることができる。
ムには、光沢度が60度以上、光線透過率が20%以下
でありかつ白色であるポリエステルフイルム(白色ポリ
エステルフイルム)を用いることが好ましい。この白色
ポリエステルフイルムは、ポリエステルに白色顔料、例
えば酸化チタン及び/または硫酸バリウムを例えば5〜
20重量%含有させることにより得ることができる。ま
た、白色ポリエステルフイルムは、受像紙として用いる
ときの印字物の鮮映性より光沢度が60以上で、印字物
の意匠性から、その光線透過率が20%以下であること
が好ましい。
150℃で30分間保持したときの熱収縮率が1%以下
の二軸延伸フイルムであることが、ポリエステルフイル
ムを受像紙に用いた際に寸法安定性が良好であり、印字
のずれ等を抑制できるため好ましい。このような熱収縮
率を有する二軸延伸フイルムは、例えば、二軸延伸後に
熱固定やポリエステルのTg以上の温度での熱処理によ
りフイルムの密度を例えば1.390g/cm3以上と
することにより得ることができる。
フイルムに(A)コポリエステル、(B)水溶性高分子
及び(C)微粒子からなる塗膜を積層する。
(A)コポリエステルは、分子内の全ジカルボン酸成分
に対し、スルホン酸塩基を有するジカルボン酸成分の割
合が1〜16モル%であるポリエステルである。
イソフタル酸、2,6―ナフタリンジカルボン酸、ヘキ
サヒドロテレフタル酸、4,4′―ジフェニルジカルボ
ン酸、フェニルインダンジカルボン酸、アジピン酸、セ
バシン酸、5―スルホイソフタル酸、トリメリット酸、
ジメチロールプロピオン酸等のカルボン酸成分及び5―
Naスルホイソフタル酸、5―Kスルホイソフタル酸、
5―Kスルホテレフタル酸等のスルホン酸塩基を有する
ジカルボン酸成分と、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、ネオペンチレングコール、1,4―ブタン
ジオール、1,6―ヘキサンジオール、1,4―シクロ
ヘキサンジメタノール、グリセリン、トリメチロールプ
ロパン、ビスフェノール―Aのアルキレンオキシド付加
物等のヒドロキシ化合物成分とから構成されるポリエス
テルであって、水溶液、水分散液又は乳化液として使用
される。
するための、スルホン酸塩基を有するジカルボン酸成分
が、分子内の全カルボン酸成分に対し、1〜16モル%
である必要があるが、好ましくは1.5〜14モル%で
ある。スルホン酸塩基を有するジカルボン酸成分が1モ
ル%未満ではコポリエステルの親水性が不足し、一方1
6モル%を超えると塗膜の耐湿性が低下するので好まし
くない。
(Tg)は20〜90℃である必要がある。Tgが20
℃未満ではフイルムがブロッキングしやすく、一方90
℃を超えるとフイルムの削れ性や接着性が低下するので
好ましくない。
(B)水溶性高分子化合物としては、ポリビニルアルコ
ール又はポリビニルピロリドンを好ましく挙げることが
できる。
が75〜95モル%である必要がある。このケン化度が
75モル%未満では塗膜の耐湿性が低下し、一方95モ
ル%を超えるとインク受像層に対する接着性が低下する
ので好ましくない。更に、ポリビニルアルコールはカチ
オン変性したものが、インク受像層との接着性が良好の
ため好ましい。また、ポリビニルピロリドンは、K価が
26〜100である必要があるK価が26未満では塗膜
の強度弱いので好ましくない。また、K価が100を超
えるとインク受像層に対する接着性が低下するため好ま
しくない。また平均分子量が40000以下ではフイル
ムの塗膜の耐削れ性が低下するので好ましくない。
いる(C)微粒子は有機又は無機の微粒子であり、平均
粒径が20〜80nmのものである。かかる微粒子とし
ては、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、酸化アルミニ
ウム、カオリン、酸化珪素、酸化亜鉛、架橋アクリル樹
脂粒子、架橋ポリスチレン樹脂粒子、メラミン樹脂粒
子、架橋シリコーン樹脂粒子等が例示される。該微粒子
の粒径が20nm未満ではフイルムがブロッキングしや
すく、一方80nmを超えると削れ性が低下するので好
ましくない。
(B)水溶性高分子及び(C)微粒子の配合割合は、
(A)コポリエステル50〜80重量%、(B)水溶性
高分子10〜30重量%、(C)微粒子3〜25重量%
である。(A)成分の割合が50重量%未満ではポリエ
ステルフイルムとの接着性が不足し、一方80重量%を
超えるとインク受像層との接着性が低下するので好まし
くない。(B)成分の割合が10重量%未満ではインク
受像層との接着性が不足し、一方30重量%を超えると
耐ブロッキング性が低下するので好ましくない。また、
(C)成分の割合が3重量%未満ではフイルムの滑性
(搬送性)が不足し、一方25重量%をこえると削れ性
が低下するので好ましくない。
ネルギーが54〜70dyne/cmであることが必要
であり、特に60〜65dyne/cmであることが好
ましい。この表面エネルギーが54dyne/cm未満
であると、水性インク受像層の塗工性及び接着性が不良
となり、70dyne/cmを超えると基体であるポリ
エステルフイルムとの密着性が不足したり、塗膜の耐湿
性が不足することがあるため好ましくない。
mの塗膜は、(A)コポリエステル、(B)水溶性高分
子及び(C)微粒子が本発明の範囲である塗膜を、例え
ば0.02〜1μmの厚さで積層することにより得るこ
とができる。
テルフイルムは、塗膜表面の中心線平均粗さ(Ra)が
10nm〜250nmの範囲にあることが、塗膜とポリ
エステルフイルムとの接着性、塗膜とインク受像層との
接着性、塗膜の耐削れ性、積層フイルムの耐ブロッキン
グ性や搬送性が良好となるため好ましい。このようなR
aを有する塗膜は、例えば塗膜成分として前記微粒子を
前記の割合で用いることにより得ることができる。
て、上記の成分以外にメラミン樹脂等の他の樹脂、帯電
防止剤、着色剤、界面活性剤、紫外線吸収剤等を使用す
ることができる。
ステルフイルムの少なくとも片面に前記成分からなる塗
膜を積層するが、例えば延伸可能なポリエステルフイル
ムに塗膜を形成する成分を含む水性液を塗布した後、乾
燥、延伸し、必要に応じて熱処理することにより積層す
ることができる。この水性液の固形分濃度は、通常30
重量%以下であり、10重量%以下がさらに好ましい。
は、未延伸ポリエステルフイルム、一軸延伸ポリエステ
ルフイルム又は二軸延伸ポリエステルフイルムである。
このうちフイルムの押出し方向(縦方向)に一軸延伸し
た縦延伸ポリエステルフイルムが特に好ましい。
場合は、通常の塗工工程、即ち二軸延伸熱固定したポリ
エステルフイルムに該フイルムの製造工程と切り離した
工程で行うと、芥、塵埃等を巻き込み易く好ましくな
い。かかる観点よりクリーンな雰囲気での塗布、即ちフ
イルム製造工程での塗布が好ましい。そして、この塗布
によれば、塗膜のポリエステルフイルムへの密着性がさ
らに向上する。
適用できる。例えばロールコート法、グラビアコート
法、ロールブラッシュ法、スプレーコート法、エアーナ
イフコート法、含浸法及びカーテンコート法などを単独
または組み合わせて用いることができる。塗布量は走行
しているフイルム1m2 当り0.5〜20g、更に1〜
10gが好ましい。水性液は水分散液又は乳化液として
用いるのが好ましい。
フイルムは、乾燥、延伸処理工程に導かれるが、かかる
処理は、従来から当業界に蓄積された条件で行うことが
できる。好ましい条件としては、例えば乾燥条件は90
〜130℃×2〜10秒であり、延伸温度は90〜13
0℃、延伸倍率は縦方向3〜5倍、横方向3〜5倍、必
要ならば再縦方向1〜3倍であり、熱固定する場合は1
80〜240℃×2〜20秒である。
さは50〜150μmであること、また塗膜の厚さは
0.02〜1μmであることが好ましい。
なお、各特性値は以下の方法で測定した。
径18μ、平均細孔径200オングストローム、平均細
孔容積1.5cc/g)70重量%、ポリビニルアルコ
ール(クラレ製PVA117)30重量%を混合した水
性スラリーを乾燥厚さで20μm塗設し、その上に幅1
2.7mm、長さ150mmのスコッチテープ(スリー
エム社製・No.600)を気泡が入らないよう粘着
し、この上をJIS・C2701(1975)記載の手
動式荷重ロールでならして密着させた後、テープ幅に切
り出す。このようにして作成したサンプルからスコッチ
テープを剥離する際の、インク受像層のポリエステルフ
イルムからの剥離状態を観察して接着性を下記の通り評
価した。 A:剥離が全く認められず、密着性良好 B:異物部分で僅かに剥離が認められる C:剥離が顕著に認められる
のスリッパ―測定器を使用し、フイルムの表面と裏面を
合わせ、荷重1kgを加えて静摩擦係数を測定した。摩
擦係数が0.6を超えるとフイルム搬送性に支障をきた
す。
cm2 の荷重下40℃×50%RH×17時間処理した
後、引張り試験機にて荷重を加えた箇所の剥離強度(g
/50mm)を測定した。剥離強度の値により下記の通
り評価した。 剥離強度≦10g/50mm…ブロッキング性良好 10g/50mm<剥離強度≦30g/50mm…ブロッキング性やや良好 30g/50mm<剥離強度 …ブロッキング性不良
esion ”,Am. Chem.Soc., (1964)に従い、測定
した臨界表面張力γcをもって、表面エネルギーとし
た。
にて、20℃/分の昇温速度にて測定した。
にて測定し求めた。
英製セルを用いて、日立製作所製 ダブルビーム分光光
度計(228A型機)にて光線透過率を測定した。測定
結果より下記の通り評価した。 光線透過率≧50% ……水分散性良好 50%>光線透過率≧30% ……水分散性やや良好 30%>光線透過率 ……水分散性不良
×70%RH×17時間としたほかは同様の方法で剥離
強度(g/50mm)を測定した。測定結果より下記の
通り評価した。 剥離強度≦10g/50mm …耐湿性良好 10g/50mm<剥離強度≦30g/50mm …耐湿性やや良好 30g/50mm≦剥離強度 …耐湿性不良
し、JIS Z 8741−1962に準じて測定する。
測定角は60°とし、測定数はn=5とし、その平均値
を光沢度Gs(60°)の値とする。
ーにより、ASTM・D1003に準じて測定した。
の収縮率を標点間距離30cmで測定した。
精度表面粗さ計SE―3FATを使用して、針の半径2
μm、荷重30mgで拡大倍率5万倍、カットオフ0.
08mmの条件下に、チロートを描かせ表面粗さ曲線か
らその中心線方向に測定長さLの部分を抜きとり、この
抜きとり部分の中心線をX軸、縦倍率の方向をY軸とし
て、粗さ曲線をY=f(x)で表した時、次式で与えら
れた値をnm単位で表わした。
4個測定し、平均値で表わした。
て、インクジェットプリンター(EPSON製 PM−
750C)でデジタルカメラ等で撮影した画像をパソコ
ンに取り込み、印刷し、印刷物の鮮明性を目視で観察
し、下記の通り評価した。 A:印刷が極めて鮮明性で良好 ・・・・鮮映性が極めて良好 B:印刷が鮮明性で良好 ・・・・鮮映性が極めて良好 C:印刷が不鮮明で鮮明性が不良・・・・鮮映性が不良
ングリコール成分からなるポリエステル(固有粘度が
0.62)を20℃に維持した回転冷却ドラム上に溶融
押し出しして未延伸フイルムとし、次に該未延伸フイル
ムを機械軸方向に3.6倍延伸した後、酸成分がテレフ
タル酸[60モル%]、イソフタル酸[36モル%]お
よび5―Naスルホイソフタル酸[4モル%]、グリコ
ール成分がエチレングリコール[60モル%]およびネ
オペンチルグリコール[40モル%]よりなる共重合ポ
リエステル(Tg=30℃、以下、単に[E]という)
65重量%、ケン化度86〜89モル%のポリビニルア
ルコール16重量%、平均粒径40nmの架橋アクリル
樹脂粒子10重量%並びにポリオキシエチレンラウリル
エーテル9重量%からなる組成の、固形分濃度4重量%
の水性液をロールコーターにて塗布した。
を乾燥しつつ横方向に4倍延伸し、更に230℃で熱固
定して厚さ100μmの二軸延伸フイルムを得た。
m、中心線平均表面粗さは15nm、表面エネルギーは
60dyne/cm、熱収縮率は縦方向で0.9%、横
方向で0.2%であった。このフイルムの特性を表1に
示す。
実施例1と同様にして得た二軸延伸ポリエステルフイル
ムの特性を表1に示す。
表1に示すように変える以外は、実施例1と同様にして
二軸延伸ポリエステルフイルムを得た。このフイルムの
特性を表1に示す。
明のインク受像層易接着ポリエステルフイルムは接着性
に優れる。
およびF(注1)は、下記の共重合体であることを示
す。 E:テレフタル酸[60モル%]・イソフタル酸[36
モル%]・5―Naスルホイソフタル酸[4モル%]/
エチレングリコール[60モル%]・ネオペンチルグリ
コール[40モル%]の共重合体(Tg=30℃) F:2,6―ナフタリンジカルボン酸[20モル%]・
イソフタル酸[76モル%]・5―Kスルホテレフタル
酸[4モル%]/エチレングリコール[50モル%]・
ネオペンチルグリコール[50モル%]共重合体(Tg
=42℃)
種類P、Q、R、T、U、WおよびX(注2)は、下記
の化合物であることを示す。 P:ケン化度86〜89mol%のポリビニルアルコー
ル Q:ケン化度76〜82mol%のポリビニルアルコー
ル R:ケン化度91〜94mol%のポリビニルアルコー
ル T:K価26〜23、平均分子量40000のポリビニ
ルピロリドン U:K価90〜100、平均分子量1200000のポ
リビニルピロリドン W:ケン化度74〜80mol%のカチオン変性ポリビ
ニルアルコール X:ケン化度86〜91mol%のカチオン変性ポリビ
ニルアルコール
3)は、下記の化合物であることを示す。 M:平均粒径 40nmの架橋アクリル粒子 N:平均粒径 80nmのコロイダルシリカ粒子
(A)コポリエステルの種類を表2および表3に示すよ
うに変えて、Tgの異なるコポリエステルを用いた外は
実施例1と同様にして二軸延伸ポリエステルフイルムを
得た。得られたフイルムの特性を表2に示す。
明のインク受像層易接着ポリエステルフイルムは耐ブロ
ッキング性及び接着性に優れる。
(A)コポリエステルのスルホン酸塩基を含有するジカ
ルボン酸成分の割合を表4に示すように変えた外は実施
例1と同様にして二軸延伸ポリエステルフイルムを得
た。得られたフイルムの特性を表4に示す。
明における塗布剤は水分散性に優れ、本発明のインク受
像層易接着ポリエステルフイルムは耐湿性に優れる。
(A)コポリエステル、(B)水溶性高分子及び(C)
微粒子の比率を表5に示すように変えた外は実施例1と
同様にして二軸延伸ポリエステルフイルムを得た。得ら
れたフイルムの特性を表5に示す。
明のインク受像層易接着ポリエステルフイルムは接着
性、搬送性に優れる。
1](C)微粒子の粒径を表6に示すように変えた外は
実施例1と同様にして二軸延伸ポリエステルフイルムを
得た。得られたフイルムの特性を表7に示す。
明のインク受像層易接着ポリエステルフイルムは耐ブロ
ッキング性に優れる。
3](A)コポリエステル、(B)水溶性高分子及び
(C)微粒子の比率を表8に示すように変えた外は実施
例1と同様にして二軸延伸ポリエステルフイルムを得
た。得られたフイルムの特性を表7に示す。
明のインク受像層易接着ポリエステルフイルムは接着性
及び搬送性に優れる。
レングリコール成分からなるポリエステル(固有粘度が
0.62)90重量%と酸化チタン10重量%からなる
組成物を20℃に維持した回転冷却ドラム上に溶融押し
出しして未延伸フイルムとし、次に該未延伸フイルムを
機械軸方向に3.6倍延伸した後、酸成分がテレフタル
酸[60モル%]、イソフタル酸[36モル%]および
5―Naスルホイソフタル酸[4モル%]、グリコール
成分がエチレングリコール[60モル%]およびネオペ
ンチルグリコール[40モル%]よりなる共重合ポリエ
ステル(Tg=30℃、以下、単に[E]という)65
重量%、ケン化度86〜89モル%のポリビニルアルコ
ール16重量%、平均粒径40nmの架橋アクリル樹脂
粒子10重量%並びにポリオキシエチレンラウリルエー
テル9重量%からなる組成の、固形分濃度4重量%の水
性液をロールコーターにて塗布した。
を乾燥しつつ横方向に4倍延伸し、更に230℃で熱固
定して厚さ100μmの二軸延伸フイルムを得た。この
フイルムでの塗膜厚さは0.03μm、中心線平均表面
粗さは59nm、光沢度が65、光線透過率は3%、熱
収縮率は縦方向で0.9%、横方向で0.2%、鮮映
性、接着性は良好であった。
ルをLに変更する以外は実施例29と同様にして二軸延
伸ポリエステルフイルムを得た。このフイルムでの塗膜
厚さは0.03μm、平均表面粗さは120nm、光沢
度が41、光線透過率は3%、熱収縮率は縦方向で0.
9%、横方向で0.2%、鮮映性は不良で接着性が不足
だった。
ルフイルムは、隠ぺい性に優れ、かつインクジェットプ
リンター等の水性インク受像層に対する接着性に優れた
ものであり、受像紙用として有用である。
Claims (9)
- 【請求項1】 ポリエステルフイルムの少なくとも片面
に塗膜を積層せしめたフイルムであって、該塗膜が、
(A)全ジカルボン酸成分に対するスルホン酸塩基を有
するジカルボン酸成分の割合が1〜16モル%であり、
かつ二次転移点が20〜90℃であるコポリエステル5
0〜80重量%、(B)ポリビニルアルコールおよびポ
リビニルピロリドンからなる群から選ばれる水溶性高分
子化合物10〜30重量%ならびに(C)平均粒径が2
0〜80nmの微粒子3〜25重量%からなり、該塗膜
の表面エネルギーが54〜70dyne/cmであるこ
とを特徴とするインク受像層易接着ポリエステルフイル
ム。 - 【請求項2】 水溶性高分子化合物が、ケン化度75〜
95モル%のポリビニルアルコールである請求項1に記
載のインク受像層易接着ポリエステルフイルム。 - 【請求項3】 水溶性高分子化合物が、ケン化度74〜
91モル%のカチオン変性されたポリビニルアルコール
である請求項1に記載のインク受像層易接着ポリエステ
ルフイルム。 - 【請求項4】 水溶性高分子化合物が、K価が26〜1
00で、かつ平均分子量が40000以上のポリビニル
ピロリドンである請求項1に記載のインク受像層易接着
ポリエステルフイルム。 - 【請求項5】 ポリエステルフイルムの光沢度が60度
以上、光線透過率が20%以下でありかつ白色であるこ
とを特徴とする請求項1記載のインク受像層易接着ポリ
エステルフイルム。 - 【請求項6】 ポリエステルフイルムが、150℃で3
0分間保持したときの熱収縮率が1%以下の二軸延伸フ
イルムである請求項1記載のインク受像層易接着ポリエ
ステルフイルム。 - 【請求項7】 塗膜表面の中心線平均粗さRaが、10
nm〜250nmの範囲にある請求項1記載のインク受
像層易接着ポリエステルフイルム。 - 【請求項8】 ポリエステルフイルムの光線透過率が2
0%以下、かつ白色であり、塗膜の上に更に水性インク
受像層を設けて用なる請求項5記載のインク受像層易接
着ポリエステルフイルム。 - 【請求項9】 インクジェットプリンター用受像紙に用
いる請求項8記載のインク受像層易接着ポリエステルフ
イルム。
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---|---|---|---|
JP32656098A JP3440209B2 (ja) | 1998-11-17 | 1998-11-17 | インク受像層易接着ポリエステルフイルム |
TW89109286A TW546204B (en) | 1998-11-17 | 2000-05-15 | Polyester film for use as an ink image receiving base film and ink image receiving base film |
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JP32656098A JP3440209B2 (ja) | 1998-11-17 | 1998-11-17 | インク受像層易接着ポリエステルフイルム |
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JP2000143953A JP2000143953A (ja) | 2000-05-26 |
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KR101253353B1 (ko) | 2005-07-04 | 2013-04-11 | 데이진 듀폰 필름 가부시키가이샤 | 가스 배리어 가공용 폴리에스테르 필름 및 그것으로이루어지는 가스 배리어성 적층 폴리에스테르 필름 |
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