JP2000168012A - インク受像層易接着ポリエステルフイルム - Google Patents

インク受像層易接着ポリエステルフイルム

Info

Publication number
JP2000168012A
JP2000168012A JP34669598A JP34669598A JP2000168012A JP 2000168012 A JP2000168012 A JP 2000168012A JP 34669598 A JP34669598 A JP 34669598A JP 34669598 A JP34669598 A JP 34669598A JP 2000168012 A JP2000168012 A JP 2000168012A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyester film
film
image receiving
receiving layer
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34669598A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Kitazawa
諭 北澤
Masayuki Fukuda
雅之 福田
Shinji Yano
真司 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP34669598A priority Critical patent/JP2000168012A/ja
Publication of JP2000168012A publication Critical patent/JP2000168012A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 隠ぺい性に優れ、かつインクジェットプリン
ター等の水性インク受像層に対する接着性、耐水接着性
に優れたものであり、インク受像紙用としてインク受像
層易接着ポリエステルフイルムを提供する。 【解決手段】 ポリエステルフイルムの少なくとも片面
に塗膜を積層せしめたフイルムであって、該塗膜が
(A)全カルボン酸成分に対するスルホン酸塩基を有す
るジカルボン酸成分の割合が1〜16モル%であり、か
つ二次転移点が20〜90℃であるコポリエステル50
〜80重量%、(B)カルボン酸変性ポリビニルアルコ
ール10〜30重量%、(C)平均粒径が20〜80n
mの微粒子3〜25重量%及び(D)架橋剤1〜20重
量%からなり、該塗膜の表面エネルギーが50〜65d
yne/cmであることを特徴とするインク受像層易接
着ポリエステルフイルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインク受像層易接着
ポリエステルフイルムに関し、更に詳しくは隠ぺい性に
優れ、かつインクジェットプリンター等の水性インク受
像層に対する接着性、耐水接着性に優れた、受像紙用に
有用なインク受像層易接着ポリエステルフイルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレートフイルムに
代表されるポリエステルフイルムは、受像紙用フイルム
のベースフイルムとして従来より広く使用されている。
近年、カラープリンターの需要に伴い、インクジェット
方式等の新しい印字方式が発展してきた。このような印
字方式用の受像紙用フイルムでは、特開昭64―364
79号公報、特開平1―95091号公報で提案されて
いるように、フイルム上にインク受像層の形成が必要と
なる。このインク受像層には多孔質でインクの吸収性が
良好なものが使用されるが、このインク受像層はベース
フイルムとして用いるポリエステルフイルムに対する接
着性が乏しい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イン
ク受像層との接着性に優れ、かつ隠ぺい性を兼備した、
インクジェットプリンター用受像紙などに有用なインク
受像層易接着ポリエステルフイルムを提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
本発明によれば、ポリエステルフイルムの少なくとも片
面に塗膜を積層せしめたフイルムであって、該塗膜が
(A)全カルボン酸成分に対するスルホン酸塩基を有す
るジカルボン酸成分の割合が1〜16モル%であり、か
つ二次転移点が20〜90℃であるコポリエステル50
〜80重量%、(B)カルボン酸変性ポリビニルアルコ
ール10〜30重量%、(C)平均粒径が20〜80n
mの微粒子3〜25重量%及び(D)架橋剤1〜20重
量%からなり、該塗膜の表面エネルギーが50〜65d
yne/cmであることを特徴とするインク受像層易接
着ポリエステルフイルムにより達成される。
【0005】(ポリエステルフイルム)本発明における
ポリエステルフイルムを構成するポリエステルとして
は、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、2,6―ナフ
タリンジカルボン酸、4,4′―ジフェニルジカルボン
酸等の芳香族ジカルボン酸成分と、例えばエチレングリ
コール、1,4―ブタンジオール、1,4―シクロヘキ
サンジメタノール、1,6―ヘキサンジオール等のグリ
コール成分とから構成されるポリエステルが好ましく、
特にポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン―2,
6―ナフタリンジカルボキシレートが好ましい。また、
上記成分等の共重合ポリエステルであっても良い。
【0006】ポリエステルにはフイルムを製造する際の
巻取性や、インク受像層等を塗設する際のフイルムの搬
送性等を良くするため、必要に応じて滑剤としての有機
又は無機の微粒子を含有させることが好ましい。かかる
微粒子としては、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、酸
化アルミニウム、カオリン、酸化珪素、酸化亜鉛、架橋
アクリル樹脂粒子、架橋ポリスチレン樹脂粒子、尿素樹
脂粒子、メラミン樹脂粒子、架橋シリコーン樹脂粒子等
が例示される。また、微粒子以外にも着色剤、帯電防止
剤、酸化防止剤、潤滑剤、触媒、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、エチレン―プロピレン―ポリマー、オレフィ
ン系アイオノマーのような他の樹脂等も透明性を損なわ
ない範囲で任意に含有させることができる。
【0007】また、本発明におけるポリエステルフイル
ムには、光沢度が60度以上、光線透過率が20%以下
でありかつ白色であるポリエステルフイルム(白色ポリ
エステルフイルム)を用いることが好ましい。この白色
ポリエステルフイルムは、ポリエステルに白色顔料、例
えば酸化チタン及び/または硫酸バリウムを例えば5〜
20重量%含有させることにより得ることができる。ま
た、白色ポリエステルフイルムは、受像紙として用いる
ときの印字物の鮮映性より60度の光沢度が60以上
で、印字物の意匠性から、その光線透過率が20%以下
であることが好ましい。
【0008】本発明におけるポリエステルフイルムは、
150℃で30分間保持したときの熱収縮率が1%以下
の二軸延伸フイルムであることが、ポリエステルフイル
ムを受像紙に用いた際に寸法安定性が良好であり、印字
のずれ等を抑制できるため好ましい。このような熱収縮
率を有する二軸延伸フイルムは、例えば、二軸延伸後に
熱固定やポリエステルのTg以上の温度での熱処理によ
りフイルムの密度を例えば1.390g/cm3以上と
することにより得ることができる。
【0009】(塗膜)本発明においては、ポリエステルフ
イルムに(A)コポリエステル、(B)カルボン酸変性
ポリビニルアルコール、(C)微粒子及び(D)架橋剤
を主成分とする塗膜を積層する。
【0010】この塗膜を形成する成分として用いる
(A)コポリエステルは、分子内の全ジカルボン酸成分
に対し、スルホン酸塩基を有するジカルボン酸成分の割
合が1〜16モル%であるポリエステルである。かかる
コポリエステルは、テレフタル酸、イソフタル酸、2,
6―ナフタリンジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル
酸、4,4′―ジフェニルジカルボン酸、フェニルイン
ダンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、5―スル
ホイソフタル酸、トリメリット酸、ジメチロールプロピ
オン酸等のカルボン酸成分及び5―Naスルホイソフタ
ル酸、5―Kスルホイソフタル酸、5―Kスルホテレフ
タル酸等のスルホン酸塩基を有するジカルボン酸成分
と、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ネオ
ペンチレングコール、1,4―ブタンジオール、1,6
―ヘキサンジオール、1,4―シクロヘキサンジメタノ
ール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ビスフェ
ノール―Aのアルキレンオキシド付加物等のヒドロキシ
化合物成分とから構成されるポリエステルであって、水
溶液、水分散液又は乳化液として使用される。
【0011】(A)コポリエステルでは、親水性を付与
するための、スルホン酸塩基を有するジカルボン酸成分
が、分子内の全カルボン酸成分に対し、1〜16モル%
である必要があるが、好ましくは1.5〜14モル%で
ある。スルホン酸塩基を有するジカルボン酸成分が1モ
ル%未満ではコポリエステルの親水性が不足し、一方1
6モル%を超えると塗膜の耐湿性が低下するので好まし
くない。
【0012】また、(A)コポリエステルの二次転移点
(Tg)は20〜90℃である必要がある。Tgが20
℃未満ではフイルムがブロッキングしやすく、一方90
℃を超えるとフイルムの削れ性や接着性が低下するので
好ましくない。
【0013】上記塗膜を形成する成分として用いる
(B)カルボン酸変性ポリビニルアルコールは、ケン化
度が74〜90mol%である必要がある。このケン化
度が74mol%未満では塗膜の耐湿性が低下し、一方
90mol%を超えるとインク受像層に対する接着性が
低下するので好ましくない。
【0014】上記塗膜を形成する成分として用いる
(C)微粒子は有機又は無機の微粒子であり、粒径が2
0〜80nmのものである。かかる微粒子としては、炭
酸カルシウム、酸化カルシウム、酸化アルミニウム、カ
オリン、酸化珪素、酸化亜鉛、架橋アクリル樹脂粒子、
架橋ポリスチレン樹脂粒子、メラミン樹脂粒子、架橋シ
リコーン樹脂粒子等が例示される。該微粒子の粒径が2
0nm未満ではフイルムがブロッキングしやすく、一方
80nmを超えると削れ性が低下するので好ましくな
い。
【0015】更に、上記塗膜を形成する成分として用い
る(D)架橋剤としては、オキサゾリン基含有ポリマ
ー、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ樹脂等であ
る。
【0016】本発明で用いるオキサゾリン基含有ポリマ
ーとしては、特公昭63−48884号公報、特開平2
−60941号公報、特開平2−99537号公報等に
記載の重合体、あるいはこれらに準じた重合体を挙げる
ことができる。
【0017】具体的には、下記一般式(I)で表わされ
る付加重合性オキサゾリン(a)、および必要に応じて
他のモノマー(b)を重合させて得られる重合体が挙げ
られる。
【0018】
【化1】
【0019】(但し、式(I)中のR1、R2、R3およ
びR4は、それぞれ、水素、ハロゲン、アルキル基、ア
ラルキル基、フェニル基および置換フェニル基から選ば
れる置換基を示し、R5は付加重合性不飽和結合基を有
する非環状有機基を示す。)
【0020】付加重合性オキサゾリン(a)の具体例と
しては、2−ビニル−2−オキサゾリン、2−ビニル−
4−メチル−2−オキサゾリン、2−ビニル−5−メチ
ル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−2−オキ
サゾリン、2−イソプロペニル−4−メチル−2−オキ
サゾリン、2−イソプロペニル−5−メチル−2−オキ
サゾリン等を挙げることができ、これらの1種または2
種以上の混合物を使用することができる。これらの中、
2−イソプロペニル−2−オキサゾリンが工業的に入手
しやすく好適である。
【0021】次に、付加重合性オキサゾリン以外のモノ
マー(b)としては、付加重合性オキサゾリン(a)と
共重合可能なモノマーであれば特に制限はなく、例え
ば、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル
酸ブチル、メタクリル酸ブチルなどのアクリル酸エステ
ル類、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸などの不
飽和カルボン酸類、アクリロニトリル、メタクリロニト
リルなどの不飽和ニトリル類、アクリルアミド、メタク
リルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチ
ロールメタクリルアミドなどの不飽和アミド類、酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル類、メ
チルビニルエーテル、エチルビニルエーテルなどのビニ
ルエーテル類、エチレン、プロピレンなどのα−オレフ
ィン類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニルな
どの含ハロゲン−α,β−不飽和モノマー類、スチレ
ン、α−メチルスチレンなどのα,β−不飽和芳香族モ
ノマー類などを挙げることができ、これらの1種または
2種以上の混合物を使用することができる。
【0022】付加重合性オキサゾリン(a)および必要
に応じて少なくとも1種以上の他のモノマー(b)を用
いて重合体を得るためには、従来から公知の重合法によ
って重合することができる。例えば、乳化重合法(重合
触媒、水、界面活性剤およびモノマーを一括混合して重
合する方法)、モノマー滴下法、多段重合法、プレエマ
ルジョン法など各種の方法を採用できる。
【0023】重合触媒は、従来から公知のものを使用す
ることができる。例えば、過酸化水素、過硫酸カリウ
ム、2,2’−アゾビス(2−アミノジプロパン)2塩
酸塩など、通常のラジカル重合開始剤を挙げることがで
きる。
【0024】また、界面活性剤としては、従来から公知
のアニオン系、ノニオン系、カチオン系および両性界面
活性剤や反応性界面活性剤を挙げることができる。
【0025】重合温度としては、通常0〜100℃、好
ましくは50〜80℃、重合時間としては、通常1〜1
0時間である。
【0026】付加重合性オキサゾリン(a)および少な
くとも1種以上の他のモノマー(b)を用いて重合体を
得る場合、付加重合性オキサゾリン(a)の配合量は全
モノマーに対して0.5重量%以上の範囲で適宜決める
ことが好ましい。付加重合性オキサゾリン(a)の配合
量が0.5重量%未満では、本発明の目的を達成するこ
とが困難となることがある。
【0027】エポキシ系樹脂としては、具体的には、ポ
リエポキシ化合物、ジエポキシ化合物、モノエポキシ化
合物などが挙げられ、ポリエポキシ化合物としては、例
えばソルビトトール、ポリグリシジルエーテル、ポリグ
リセロールポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリト
ールポリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリ
シジルエーテル、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキ
シエチル)イソシアネート、グリセロールポリグリシジ
ルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエ
ーテル、ジエポキシ化合物としては、例えばネオペンチ
ルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサン
ジオールジグリシジルエーテル、レゾルシンジグリシジ
ルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プ
ロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピ
レングリコールジグリシジルエーテル、ポリテトラメチ
レングリコールジグリシジルエーテル、モノエポキシ化
合物としては、例えばアリルグリシジルエーテル、2−
エチルヘキシルグリシジルエーテル、フェニルグリシジ
ルエーテルなどが挙げられる。
【0028】尿素系樹脂としては、例えばジメチロール
尿素、ジメチロールエチレン尿素、ジメチロールプロピ
レン尿素、テトラメチロールアセチレン尿素、4−メト
キシ5−ジメチルプロピレン尿素ジメチロールなどが挙
げられる。
【0029】メラミン系樹脂としては、メラミンとホル
ムアルデヒドを縮合して得られるメチロールメラミン誘
導体に低級アルコールとしてメチルアルコール、エチル
アルコール、イソプロピルアルコール等を反応させてエ
ーテル化した化合物およびそれらの混合物が好ましい。
メチロールメラミン誘導体としては、例えばモノメチロ
ールメラミン、ジメチロールメラミン、トリメチロール
メラミン、テトラメチロールメラミン、ペンタメチロー
ルメラミン、ヘキサメチロールメラミンなどが上げられ
る。
【0030】特に好ましくはオキサゾリン基含有ポリマ
ーが好ましい。これらの架橋剤は単独、場合によっては
2種以上併用してもよい。
【0031】本発明において、(A)コポリエステル、
(B)カルボン酸変性ポリビニルアルコール、(C)微
粒子及び(D)架橋剤の配合割合は、(A)コポリエス
テル50〜80重量%、(B)カルボン酸変性ポリビニ
ルアルコール10〜30重量%、(C)微粒子3〜35
重量%、(D)架橋剤1〜20重量%である。(A)成
分の割合が50重量%未満ではポリエステルフイルムと
の接着性が不足し、一方80重量%を超えるとインク受
像層との接着性が低下するので好ましくない。(B)成
分の割合が10重量%未満ではインク受像層との接着性
が不足し、一方30重量%を超えると耐ブロッキング性
が低下するので好ましくない。(C)成分の割合が3重
量%未満ではフイルムの滑性(搬送性)が不足し、一方
25重量%をこえると削れ性が低下するので好ましくな
い。また、(D)成分の割合が1重量%未満では耐水
性、ブロッキング性が不足し、20重量%を超えるとイ
ンク受像層との接着性が低下するので好ましくない。
【0032】また、本発明における塗膜は、その表面エ
ネルギーが50〜65dyne/cmであることが必要
であり、特に55〜62yne/cmであることが好ま
しい。この表面エネルギーが50dyne/cm未満で
あると、水性インク受像層の塗工性及び接着性が不良と
なり、65dyne/cmを超えると基体であるポリエ
ステルフイルムとの密着性が不足したり、塗膜の耐湿性
が不足することがあるため好ましくない。
【0033】表面エネルギーが50〜65dyne/c
mの塗膜は、(A)コポリエステル、(B)水溶性高分
子、(C)微粒子及び(D)架橋剤が本発明の範囲であ
る塗膜を、例えば0.02〜1μmの厚さで積層するこ
とにより得ることができる。
【0034】尚、本発明のインク受像層易接着ポリエス
テルフイルムは、塗膜表面の中心線平均粗さ(Ra)が
10nm〜250nmの範囲にあることが、塗膜とポリ
エステルフイルムとの接着性、塗膜とインク受像層との
接着性、塗膜の耐削れ性、積層フイルムの耐ブロッキン
グ性や搬送性が良好となるため好ましい。このようなR
aを有する塗膜は、例えば塗膜成分として前記微粒子を
前記の割合で用いることにより得ることができる。
【0035】本発明においては塗膜を形成する成分とし
て、上記の成分以外に、帯電防止剤、着色剤、界面活性
剤、紫外線吸収剤等を使用することができる。
【0036】(塗膜の積層)本発明においては、ポリエ
ステルフイルムの少なくとも片面に前記成分からなる塗
膜を積層するが、例えば延伸可能なポリエステルフイル
ムに塗膜を形成する成分を含む水性液を塗布した後、乾
燥、延伸し、必要に応じて熱処理することにより積層す
ることができる。この水性液の固形分濃度は、通常30
重量%以下であり、10重量%以下がさらに好ましい。
【0037】上記の延伸可能なポリエステルフイルムと
は、未延伸ポリエステルフイルム、一軸延伸ポリエステ
ルフイルム又は二軸延伸ポリエステルフイルムである。
このうちフイルムの押出し方向(縦方向)に一軸延伸し
た縦延伸ポリエステルフイルムが特に好ましい。
【0038】ポリエステルフイルムへ水性液を塗布する
場合は、通常の塗工工程、即ち二軸延伸熱固定したポリ
エステルフイルムに該フイルムの製造工程と切り離した
工程で行うと、芥、塵埃等を巻き込み易く好ましくな
い。かかる観点よりクリーンな雰囲気での塗布、即ちフ
イルム製造工程での塗布が好ましい。そして、この塗布
によれば、塗膜のポリエステルフイルムへの密着性がさ
らに向上する。
【0039】塗布方法としては、公知の任意の塗布法が
適用できる。例えばロールコート法、グラビアコート
法、ロールブラッシュ法、スプレーコート法、エアーナ
イフコート法、含浸法及びカーテンコート法などを単独
または組み合わせて用いることができる。塗布量は走行
しているフイルム1m2 当り0.5〜20g、更に1〜
10gが好ましい。水性液は水分散液又は乳化液として
用いるのが好ましい。
【0040】水性液を塗布した延伸可能なポリエステル
フイルムは、乾燥、延伸処理工程に導かれるが、かかる
処理は、従来から当業界に蓄積された条件で行うことが
できる。好ましい条件としては、例えば乾燥条件は90
〜130℃×2〜10秒であり、延伸温度は90〜13
0℃、延伸倍率は縦方向3〜5倍、横方向3〜5倍、必
要ならば再縦方向1〜3倍であり、熱固定する場合は1
80〜240℃×2〜20秒である。
【0041】かかる処理後のポリエステルフイルムの厚
さは50〜150μmであること、また塗膜の厚さは
0.02〜1μmであることが好ましい。
【0042】
【実施例】以下実施例により、本発明を更に説明する。
なお、各特性値は以下の方法で測定した。
【0043】1.接着性 ポリエステルフイルムの塗膜面に、球状シリカ(平均粒
径18μ、平均細孔径200オングストローム、平均細
孔容積1.5cc/g)30重量%、ポリビニルアルコ
ール(クラレ製PVA117)70重量%を混合した水
性スラリーを乾燥厚さで20μm塗設し、その上に幅1
2.7mm、長さ150mmのスコッチテープ(スリー
エム社製・No.600)を気泡が入らないよう粘着
し、この上をJIS・C2701(1975)記載の手
動式荷重ロールでならして密着させた後、テープ幅に切
り出す。このようにして作成したサンプルからスコッチ
テープを剥離する際の、インク受像層のポリエステルフ
イルムからの剥離状態を観察して接着性を下記の通り評
価した。 A:剥離が全く認められず、密着性良好 B:異物部分で僅かに剥離が認められる C:剥離が顕著に認められる
【0044】2.耐水接着性 上記接着性を評価した物について、インク受像層の上か
ら、ガーゼに水を染み込ませ、ラビングし、何回ラビン
グしたらインク受像層が脱落するかを下記の通り評価し
た。 A:50回以上・・・耐水接着性が極めて良好 B:30〜50回・・耐水接着性が良好 C:30回未満 ・・耐水接着性不良
【0045】3.摩擦係数 ASTM・D1894―63に準じ、東洋テスター社製
のスリッパ―測定器を使用し、フイルムの表面と裏面を
合わせ、荷重1kgを加えて静摩擦係数を測定した。摩
擦係数が0.6を超えるとフイルム搬送性に支障をきた
す。
【0046】4.ブロッキング性 50mm幅に切断したフイルムを2枚重ね、50kg/
cm2 の荷重下40℃×50%RH×17時間処理した
後、引張り試験機にて荷重を加えた箇所の剥離強度(g
/50mm)を測定した。剥離強度の値により下記の通
り評価した。 剥離強度≦10g/50mm…ブロッキング性良好 10g/50mm<剥離強度≦30g/50mm…ブロッキング性やや良好 30g/50mm<剥離強度 …ブロッキング性不良
【0047】5.表面エネルギー W. A. Zisman:“Contact Augle, Wettability and Adh
esion ”,Am. Chem.Soc., (1964)に従い、測定
した臨界表面張力γcをもって、表面エネルギーとし
た。
【0048】6.二次転移点 デュポン製 Thermal Analyst 2000型 示差熱量計
にて、20℃/分の昇温速度にて測定した。
【0049】7.固有粘度 オルソクロロフェノール溶媒による溶液の粘度を35℃
にて測定し求めた。
【0050】8.水分散性 塗布剤を水で希釈して0.2重量%の水分散体とし、石
英製セルを用いて、日立製作所製 ダブルビーム分光光
度計(228A型機)にて光線透過率を測定した。測定
結果より下記の通り評価した。 光線透過率≧50% ……水分散性良好 50%>光線透過率≧30% ……水分散性やや良好 30%>光線透過率 ……水分散性不良
【0051】9.耐湿性 前記ブロッキング性の評価において、処理条件を60℃
×70%RH×17時間としたほかは同様の方法で剥離
強度(g/50mm)を測定した。測定結果より下記の
通り評価した。 剥離強度≦10g/50mm …耐湿性良好 10g/50mm<剥離強度≦30g/50mm …耐湿性やや良好 30g/50mm≦剥離強度 …耐湿性不良
【0052】10.光沢度Gs(60°) (株)村上色彩技術研究所製光沢計GM−3D型を使用
し、JIS Z 8741−1962に準じて測定する。
測定角は60°とし、測定数はn=5とし、その平均値
を光沢度Gs(60°)の値とする。
【0053】11.光線透過率 村上色彩技術研究所製 HR―100型 ヘーズメータ
ーにより、ASTM・D1003に準じて測定した。
【0054】12.熱収縮率 ポリエステルフイルムを150℃×30分熱処理した後
の収縮率を標点間距離30cmで測定した。
【0055】13.中心線平均粗さ(Ra) JIS B0601に準じて、(株)小坂研究所製の高
精度表面粗さ計SE―3FATを使用して、針の半径2
μm、荷重30mgで拡大倍率5万倍、カットオフ0.
08mmの条件下に、チロートを描かせ表面粗さ曲線か
らその中心線方向に測定長さLの部分を抜きとり、この
抜きとり部分の中心線をX軸、縦倍率の方向をY軸とし
て、粗さ曲線をY=f(x)で表した時、次式で与えら
れた値をnm単位で表わした。
【0056】
【数1】
【0057】この測定は基準長を1.25mmとして、
4個測定し、平均値で表わした。
【0058】14.鮮映性 インク受像層を塗布したポリエステルフイルムについ
て、インクジェットプリンター(EPSON製 PM−
750C)でパソコン等のCADで作成した設計製図を
印刷し、印刷物の鮮明性を目視で観察し、下記の通り評
価した。 A:鮮明性が極めて良好・・・鮮映性が極めて良好 B:鮮明性が良好 ・・・鮮映性が良好 C:鮮明性が不良 ・・・鮮映性が不良
【0059】[実施例1]テレフタル酸成分及びエチレ
ングリコール成分からなるポリエステル(固有粘度が
0.62)を20℃に維持した回転冷却ドラム上に溶融
押し出しして未延伸フイルムとし、次に該未延伸フイル
ムを機械軸方向に3.6倍延伸した後、酸成分がテレフ
タル酸[60モル%]、イソフタル酸[36モル%]お
よび5―Naスルホイソフタル酸[4モル%]、グリコ
ール成分がエチレングリコール[60モル%]およびネ
オペンチルグリコール[40モル%]よりなる共重合ポ
リエステル(Tg=30℃、以下、単に[E]という)
55重量%、ケン化度74〜80mol%カルボン酸変
性ポリビニルアルコール16重量%、平均粒径40nm
の架橋アクリル樹脂粒子10重量%、2−プロペニル−
オキサゾリン(60モル%)およびメチルメタクリレー
ト(40モル%)共重合体10重量%並びにポリオキシ
エチレンラウリルエーテル9重量%からなる組成の、固
形分濃度4重量%の水性液をロールコーターにて塗布し
た。
【0060】次いで、水性液を塗布した縦延伸フイルム
を乾燥しつつ横方向に4倍延伸し、更に230℃で熱固
定して厚さ100μmの二軸延伸フイルムを得た。
【0061】このフイルムでの塗膜厚さは0.03μ
m、中心線平均表面粗さは23nm、表面エネルギーは
60dyne/cm、熱収縮率は縦方向で0.9%、横
方向で0.2%であった。このフイルムの特性を表1に
示す。
【0062】[比較例1]水性液を塗布しない以外は、
実施例1と同様にして得た二軸延伸ポリエステルフイル
ムの特性を表1に示す。
【0063】[実施例2〜10]塗布剤の種類と比率を
表1に示すように変える以外は、実施例1と同様にして
二軸延伸ポリエステルフイルムを得た。このフイルムの
特性を表1に示す。
【0064】
【表1】
【0065】表1に示す結果から明らかなように、本発
明のインク受像層易接着ポリエステルフイルムは接着性
に優れる。尚、表1においてコポリエステルの種類Eお
よびF(注1)は、下記の共重合体であることを示す。 E:テレフタル酸[60モル%]・イソフタル酸[36
モル%]・5―Naスルホイソフタル酸[4モル%]/
エチレングリコール[60モル%]・ネオペンチルグリ
コール[40モル%]の共重合体(Tg=30℃) F:2,6―ナフタリンジカルボン酸[20モル%]・
イソフタル酸[76モル%]・5―Kスルホテレフタル
酸[4モル%]/エチレングリコール[50モル%]・
ネオペンチルグリコール[50モル%]共重合体(Tg
=42℃)
【0066】また、表1においてカルボン酸変性ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルアルコールの種類P、Q、
RおよびS(注2)は、下記の化合物であることを示
す。 P:ケン化度74〜80mol%のカルボン酸変性ポリ
ビニルアルコール Q:ケン化度85〜90mol%のカルボン酸変性ポリ
ビニルアルコール R:ケン化度76〜82mol%のポリビニルアルコー
ル S:ケン化度86〜89mol%のポリビニルアルコー
【0067】表1において微粒子の種類MおよびN(注
3)は、下記の化合物であることを示す。 M:平均粒径 40nmの架橋アクリル粒子 N:平均粒径 80nmのコロイダルシリカ粒子
【0068】表1において架橋剤の種類T、UおよびX
(注4)は、下記の化合物であることを示す。 T:オキサゾリン基を有する重合体:2−プロペニル−
オキサゾリン(60モル%)およびメチルメタクリレー
ト(40モル%)共重合体 U:メラミン系樹脂:トリメチロールメラミン X:エポキシ系樹脂:ポリグリセロールポリグリシジル
エーテル
【0069】[実施例11〜14及び比較例2、3]
(A)コポリエステルの種類を表2および表3に示すよ
うに変えて、Tgの異なるコポリエステルを用いた外は
実施例1と同様にして二軸延伸ポリエステルフイルムを
得た。得られたフイルムの特性を表2に示す。
【0070】
【表2】
【0071】
【表3】
【0072】表2に示す結果から明らかなように、本発
明のインク受像層易接着ポリエステルフイルムは耐ブロ
ッキング性及び接着性に優れる。
【0073】[実施例15〜19及び比較例4、5]
(A)コポリエステルのスルホン酸塩基を含有するジカ
ルボン酸成分の割合を表4に示すように変えた外は実施
例1と同様にして二軸延伸ポリエステルフイルムを得
た。得られたフイルムの特性を表4に示す。
【0074】
【表4】
【0075】表4に示す結果から明らかなように、本発
明における塗布剤は水分散性に優れ、本発明のインク受
像層易接着ポリエステルフイルムは耐湿性に優れる。
【0076】[実施例20〜22及び比較例6〜11]
(A)コポリエステル、(B)カルボン酸変性ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルアルコール、(C)微粒子お
よび(D)架橋剤の比率を表5に示すように変えた外は
実施例1と同様にして二軸延伸ポリエステルフイルムを
得た。得られたフイルムの特性を表5に示す。
【0077】
【表5】
【0078】表5に示す結果から明らかなように、本発
明のインク受像層易接着ポリエステルフイルムは接着
性、搬送性に優れる。
【0079】[実施例23、24及び比較例12、1
3](C)微粒子の粒径を表6に示すように変えた外は
実施例1と同様にして二軸延伸ポリエステルフイルムを
得た。得られたフイルムの特性を表6に示す。
【0080】
【表6】
【0081】表6に示す結果から明らかなように、本発
明のインク受像層易接着ポリエステルフイルムは耐ブロ
ッキング性に優れる。
【0082】[実施例25、26及び比較例14、1
5](A)コポリエステル、(B)カルボン酸変性ポリ
ビニルアルコール、(C)微粒子および(D)架橋剤の
比率を表7に示すように変えた外は実施例1と同様にし
て二軸延伸ポリエステルフイルムを得た。得られたフイ
ルムの特性を表7に示す。
【0083】
【表7】
【0084】表7に示す結果から明らかなように、本発
明のインク受像層易接着ポリエステルフイルムは接着性
及び搬送性に優れる。
【0085】[実施例27〜29及び比較例16〜1
8](A)コポリエステル、(B)カルボン酸変性ポリ
ビニルアルコール(C)微粒子および(D)架橋剤の比
率を表8に示すように変えた外は実施例1と同様にして
二軸延伸ポリエステルフイルムを得た。得られたフイル
ムの特性を表8に示す。
【0086】
【表8】
【0087】表8に示す結果から明らかなように、本発
明のインク受像層易接着ポリエステルフイルムは接着性
及び搬送性に優れる。
【0088】[実施例30]テレフタル酸成分及びエチ
レングリコール成分からなるポリエステル(固有粘度が
0.62)90重量%と酸化チタン10重量%からなる
組成物を20℃に維持した回転冷却ドラム上に溶融押し
出しして未延伸フイルムとし、次に該未延伸フイルムを
機械軸方向に3.6倍延伸した後、酸成分がテレフタル
酸[60モル%]、イソフタル酸[36モル%]および
5―Naスルホイソフタル酸[4モル%]、グリコール
成分がエチレングリコール[60モル%]およびネオペ
ンチルグリコール[40モル%]よりなる共重合ポリエ
ステル(Tg=30℃、以下、単に[E]という)55
重量%、ケン化度74〜80モル%のカルボン酸変性ポ
リビニルアルコール16重量%、平均粒径40nmの架
橋アクリル樹脂粒子10重量%、2−プロペニル−オキ
サゾリン(60モル%)およびメチルメタクリレート
(40モル%)共重合体10重量%並びにポリオキシエ
チレンラウリルエーテル9重量%からなる組成の、固形
分濃度4重量%の水性液をロールコーターにて塗布し
た。
【0089】次いで、水性液を塗布した縦延伸フイルム
を乾燥しつつ横方向に4倍延伸し、更に230℃で熱固
定して厚さ100μmの二軸延伸フイルムを得た。この
フイルムでの塗膜厚さは0.03μm、中心線平均表面
粗さは60nm、光沢度が68、光線透過率は3%、熱
収縮率は縦方向で0.9%、横方向で0.2%、鮮映
性、接着性は良好であった。
【0090】[比較例19]実施例30のコポリエステ
ルをLに変更する以外は実施例30と同様にして二軸延
伸ポリエステルフイルムを得た。このフイルムでの塗膜
厚さは0.03μm、平均表面粗さは120nm、光沢
度が41、光線透過率は3%、熱収縮率は縦方向で0.
9%、横方向で0.2%、鮮映性は不良で接着性が不足
だった。
【0091】
【発明の効果】本発明のインク受像層易接着ポリエステ
ルフイルムは、隠ぺい性に優れ、かつインクジェットプ
リンター等の水性インク受像層に対する接着性、耐水接
着性に優れたものであり、受像紙用として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢野 真司 神奈川県相模原市小山3丁目37番19号 帝 人株式会社相模原研究センター内 Fターム(参考) 4F100 AK21B AK36B AK41A AK41B AK53B AK54B AL07B BA02 BA03 BA07 BA10A BA10C BA13 BA16 CA02B CC00B DE01B EH46 EJ38A EJ86 HB31C JA03A JA05B JB05C JB20B JD14 JK14B JK20B JL10A JL11 JN01A JN21A YY00A YY00B 4J002 BC033 BE022 BG033 BK004 CC164 CC183 CC184 CD014 CD044 CD144 CF141 CP033 EL026 FD144 FD146 GS00 4J038 CC022 CE022 CG142 DA142 DA162 DB002 DD041 DL032 GA03 GA06 GA08 GA13 HA216 HA286 HA526 KA03 KA20 MA13 NA06 NA07 PC08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルフイルムの少なくとも片面
    に塗膜を積層せしめたフイルムであって、該塗膜が
    (A)全カルボン酸成分に対する、スルホン酸塩基を有
    するジカルボン酸成分の割合が1〜16モル%であり、
    かつ二次転移点が20〜90℃であるコポリエステル5
    0〜80重量%、(B)カルボン酸変性ポリビニルアル
    コール10〜30重量%、(C)平均粒径が20〜80
    nmの微粒子3〜25重量%及び(D)架橋剤1〜20
    重量%からなり、該塗膜の表面エネルギーが50〜65
    dyne/cmであることを特徴とするインク受像層易
    接着ポリエステルフイルム。
  2. 【請求項2】 (D)架橋剤が、オキサゾリン含有ポリ
    マー、尿素系樹脂、メラミン系樹脂及びエポキシ樹脂か
    らなる群より選ばれる少なくとも一種である請求項1に
    記載のインク受像層易接着ポリエステルフイルム。
  3. 【請求項3】 (B)カルボン酸変性ポリビニルアルコ
    ールのケン化度が74〜90mol%である請求項1に
    記載のインク受像層易接着ポリエステルフイルム。
  4. 【請求項4】 ポリエステルフイルムの光沢度が60以
    上、光線透過率が20%以下でありかつ白色であること
    を特徴とする請求項1記載のインク受像層易接着ポリエ
    ステルフイルム。
  5. 【請求項5】 ポリエステルフイルムが、150℃で3
    0分間保持したときの熱収縮率が1%以下の二軸延伸フ
    イルムである請求項1記載のインク受像層易接着ポリエ
    ステルフイルム。
  6. 【請求項6】 塗膜表面の中心線平均粗さRaが、10
    nm〜250nmの範囲にある請求項4記載のインク受
    像層易接着ポリエステルフイルム。
  7. 【請求項7】 ポリエステルフイルムの光沢度が60以
    上、光線透過率が20%以下、かつ白色であり、塗膜の
    上に更に水性インク受像層を設けてなる請求項4記載の
    インク受像層易接着ポリエステルフイルム。
  8. 【請求項8】 インクジェットプリンター用受像紙に用
    いる請求項7記載のインク受像層易接着ポリエステルフ
    イルム。
JP34669598A 1998-12-07 1998-12-07 インク受像層易接着ポリエステルフイルム Pending JP2000168012A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34669598A JP2000168012A (ja) 1998-12-07 1998-12-07 インク受像層易接着ポリエステルフイルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34669598A JP2000168012A (ja) 1998-12-07 1998-12-07 インク受像層易接着ポリエステルフイルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000168012A true JP2000168012A (ja) 2000-06-20

Family

ID=18385201

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34669598A Pending JP2000168012A (ja) 1998-12-07 1998-12-07 インク受像層易接着ポリエステルフイルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000168012A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016030331A (ja) * 2014-07-25 2016-03-07 富士フイルム株式会社 積層フィルム、光学フィルム、偏光子保護フィルム、偏光板、画像表示装置及び積層フィルムの製造方法
CN107915960A (zh) * 2017-11-17 2018-04-17 江苏东材新材料有限责任公司 一种超低表面粗糙度聚酯基膜/复合基膜及其制备方法
CN113906061A (zh) * 2019-06-06 2022-01-07 株式会社日本触媒 共聚物和复合树脂

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016030331A (ja) * 2014-07-25 2016-03-07 富士フイルム株式会社 積層フィルム、光学フィルム、偏光子保護フィルム、偏光板、画像表示装置及び積層フィルムの製造方法
CN107915960A (zh) * 2017-11-17 2018-04-17 江苏东材新材料有限责任公司 一种超低表面粗糙度聚酯基膜/复合基膜及其制备方法
CN107915960B (zh) * 2017-11-17 2020-09-04 江苏东材新材料有限责任公司 一种超低表面粗糙度聚酯基膜/复合基膜及其制备方法
CN113906061A (zh) * 2019-06-06 2022-01-07 株式会社日本触媒 共聚物和复合树脂

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0953440B1 (en) Polyester film for imaging media
EP0728801B1 (en) Laminated film
JP4976259B2 (ja) 偏光フィルム製造工程で支持体として用いられる支持体用フィルム
EP1426404A1 (en) Polyester film being easy to adhere to ink receiving layer
JP2000336309A (ja) インク受像層易接着ポリエステルフイルム
JP2000168012A (ja) インク受像層易接着ポリエステルフイルム
JP2001150620A (ja) インク受像層易接着ポリエステルフイルム
JP2000037835A (ja) 白色ポリエステルフィルムおよびそれを基材とする受像シート
JP3829295B2 (ja) 積層ポリエステルフィルム
JP4032850B2 (ja) 空洞含有ポリエステル系フィルム
JP3650541B2 (ja) インク受像層易接着ポリエステルフイルム
JP3935647B2 (ja) インク受像層易接着ポリエステルフイルム
JP3440209B2 (ja) インク受像層易接着ポリエステルフイルム
JP2586664B2 (ja) 積層フィルム
JP3279921B2 (ja) 積層ポリエステルフイルム
JP2000336308A (ja) インク受像層易接着ポリエステルフイルム
EP0835752A2 (en) Laminated polyester film and ink jet printing sheet
JP2003071991A (ja) 耐候性に優れた、インク受像層易接着性ポリエステルフィルム
KR100248318B1 (ko) 적층 필름
JP3837922B2 (ja) 記録シート
JP3495456B2 (ja) 微細気泡含有積層ポリエステルフィルム
JPH1017818A (ja) ポリエステルフイルム用塗布剤およびプリントラミネート体
JP2003291509A (ja) インク受像層易接着ポリエステルフィルム
JPH09141808A (ja) 積層フイルム
JPH0939140A (ja) 写真印画用空洞含有ポリエステル系フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041102

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050510

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02