JPH1017818A - ポリエステルフイルム用塗布剤およびプリントラミネート体 - Google Patents
ポリエステルフイルム用塗布剤およびプリントラミネート体Info
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- JPH1017818A JPH1017818A JP8190081A JP19008196A JPH1017818A JP H1017818 A JPH1017818 A JP H1017818A JP 8190081 A JP8190081 A JP 8190081A JP 19008196 A JP19008196 A JP 19008196A JP H1017818 A JPH1017818 A JP H1017818A
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Abstract
ング性、滑り性および取り扱い作業性をポリエステルフ
イルムに与え得る塗布剤を提供する。 【解決手段】ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、お
よび、ポリオレフィン系樹脂および/または界面活性剤
を主成分とし、前記ポリエステル系樹脂は、ジカルボン
酸成分として、少なくとも、テレフル酸(A)及び/又
はイソフタル酸(B)とスルホン酸塩基を有する芳香族
ジカルボン酸(C)とを含有し、成分(A)〜(C)の
合計量に対し、成分(A)及び(B)の量比が90〜9
9モル%であり、そして、グリコール成分として、エチ
レングリコール(D)、1,4−ブタンジオール
(E)、1,6−ヘキサンジオール(F)及びネオペン
チルグリコール(G)の群から選ばれる少なくとも1種
以上の成分を含有し、全グリコール成分に対し、(D)
〜(G)の各成分量または合計量の比が80モル%以上
である。
Description
ルム用塗布剤およびプリントラミネート体に関し、詳し
くは、優れた接着性、耐擦傷性、光沢性、耐ブロッキン
グ性、滑り性および取り扱い作業性をポリエステルフイ
ルムに与え得る塗布剤、および、当該塗布剤を使用した
プリントラミネート体であって、ホットスタンプ箔、印
刷インキ等との接着性に優れ、耐擦傷性、作業性および
光沢性の改良されたプリントラミネート体に関する。
して、プラスチックフイルムを貼り合わせるプリントラ
ミネーションや表面コーティング等が行われている。特
に、近年は、表面の保護効果が大きく、仕上りの美しい
プリントラミネーションの伸長が大きく、特に、化粧品
の箱などに使用される高級品については、深みのある優
れた光沢を有するプリントラミネート体が採用されてい
る。
ているフイルムは、一般用にはポリプロピレンフイル
ム、高級品および箱物用にはポリ塩化ビニルフイルムで
ある。ポリプロピレンフイルムは、光沢性が劣り、接着
性も悪いため、斯かるフイルムを使用したラミネート体
は製函性の劣ったものである。ポリ塩化ビニルフイルム
については、フィッシュアイ、厚さフレの点で問題があ
り、しかも、焼却処分した際には塩素系の有毒ガスが発
生する問題もある。
してポリエステルフイルムの使用が検討されているが、
ポリエステルフイルムは、印刷インキやホットスタンプ
箔などとの接着性が劣るため、限定された用途にしか使
用できない。コロナ処理や塗布処理により、ポリエステ
ルフイルムの接着性の改良が行われているが、未だ不十
分であり、表面に傷が生じたり、光沢性が劣る。また、
耐ブロッキング性や滑り性が不十分であり、貼り合わせ
工程や箱の組立工程などでの取り扱い性に問題がある。
鑑みなされたものであり、その目的は、優れた接着性、
耐擦傷性、光沢性、耐ブロッキング性、滑り性および取
り扱い作業性をポリエステルフイルムに与え得る塗布
剤、および、当該塗布剤を使用したプリントラミネート
体を提供することにある。
達成のために種々検討を重ねた結果、特定組成より成る
塗布剤により、上記の目的を容易に達成し得るとの知見
を得、本発明を完成するに至った。
ステル系樹脂49〜90重量部、アクリル系樹脂9〜5
0重量部、および、ポリオレフィン系樹脂および/また
は界面活性剤1〜30重量部を主成分とし、前記ポリエ
ステル系樹脂は、ジカルボン酸成分として、少なくと
も、テレフタル酸(A)及び/又はイソフタル酸(B)
とスルホン酸塩基を有する芳香族ジカルボン酸(C)と
を含有し、成分(A)〜(C)の合計量に対し、成分
(A)及び(B)の量比が90〜99モル%であり、成
分(C)の量比が1〜10モル%であり、そして、グリ
コール成分として、エチレングリコール(D)、1,4
−ブタンジオール(E)、1,6−ヘキサンジオール
(F)及びネオペンチルグリコール(G)の群から選ば
れる少なくとも1種以上の成分を含有し、全グリコール
成分に対し、(D)〜(G)の各成分量または合計量の
比が80モル%以上であることを特徴とするポリエステ
ルフイルム用塗布剤に存する。
印刷層側にポリエステルフイルムが積層され、当該ポリ
エステルフイルムの露出面側に第1の要旨に係る塗布剤
から成る塗布層が形成されていることを特徴とするプリ
ントラミネート体に存する。
先ず、本発明のポリエステルフイルム用塗布剤(以下、
単に塗布剤と略記する)について説明する。本発明の塗
布剤は、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、およ
び、ポリオレフィン系樹脂および/または界面活性剤を
主成分とする。
酸成分として、少なくとも、テレフタル酸(A)及び/
又はイソフタル酸(B)とスルホン酸塩基を有する芳香
族ジカルボン酸(C)とを含有し、グリコール成分とし
て、エチレングリコール(D)、1,4−ブタンジオー
ル(E)、1,6−ヘキサンジオール(F)及びネオペ
ンチルグリコール(G)の群から選ばれる少なくとも1
種以上の成分を含有する。上記のスルホン酸塩基を有す
る芳香族ジカルボン酸としては、2−カリウムスルホテ
レフタル酸、5−ソジウムスルホイソフタル酸、5−ソ
ジウムスルホイソフタル酸ジメチル等が挙げられる。
フタル酸(A)、イソフタル酸(B)及びスルホン酸塩
基を有する芳香族ジカルボン酸(C)の合計量に対し、
テレフタル酸(A)、イソフタル酸(B)の量比は、9
0〜99モル%であり、スルホン酸塩基を有する芳香族
ジカルボン酸(C)の量比は1〜10モル%、好ましく
は1〜5モル%でなければならない。上記の(C)成分
が1モル%未満の場合は、当該ポリエステルの水に対す
る溶解性や分散性が不十分となり、10モル%を超える
場合は、塗布剤によるポリエステルフイルムの接着性、
耐ブロッキング性、滑り性の改良効果が不十分である。
リコール成分に対し、エチレングリコール(D)、1,
4−ブタンジオール(E)、1,6−ヘキサンジオール
(F)及びネオペンチルグリコール(G)の各成分量ま
たは合計量の比は、80モル%以上、好ましくは90モ
ル%以上でなければならない。全グリコール成分に対す
る上記の各成分量または合計量の比が80モル%未満の
場合は、塗布剤によるポリエステルフイルムの接着性や
耐ブロッキング性の改良効果が不十分である。
以外のジカルボン酸やグリコール類の1種以上を共重合
することが出来る。共重合成分としてのジカルボン酸と
しては、6−ナフタレンジカルボン酸などの芳香族ジカ
ルボン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸など
の脂肪族ジカルボン酸、オキシ安息香酸などのオキシカ
ルボン酸およびそれらのエステル形成性誘導体が挙げら
れ、共重合成分としてのグリコール類としては、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール等の脂肪族グ
リコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等の脂
環族グリコール、p−キシレンジオール等の芳香族ジオ
ール、ポエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコール等のポリ(オキシア
ルキレン)グリコールが挙げられる。
るポリエステルフイルムの接着性や耐ブロッキング性の
改良効果の観点から、通常20モル%未満の範囲で使用
される。なお、前記のスルホン酸塩基を有する芳香族ジ
カルボン酸においては、そのスルホン酸塩基の一部は3
0モル%を超えない範囲で他の官能基で置換してもよ
い。他の官能基としては、カルボン酸基、リン酸基また
はそれらの塩類の他、スルホン酸基などが挙げられる。
スルホン酸塩基の置換割合が30モル%を超える場合
は、本発明の塗布剤の水分散性が悪化したり、本発明の
塗布剤によるポリエステルフイルムの接着性改良効果が
低下することがある。
アクリレート又はアルキルメタクリレートを主成分と
し、50モル%未満において、カルボキシル基またはそ
の塩類、酸無水物基、スルホン酸基またはその塩類、ア
ミド基、アミノ基、水酸基、エポキシ基など反応性の官
能基を有するビニル系単量体を共重合した水溶性または
水分散性のアクリル系樹脂が好適に使用される。
えば、以下の(I)〜(V)等の化合物を骨格とするポ
リオレフィン系樹脂が好適に使用される。
ン、4−メチル−1−ペンテン等のα−オレフィン系不
飽和炭化水素の単独または共重合体から成るワックス、
樹脂、ゴム状物。これらの具体例としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテン、ポリ−4−メ
チル−1−ペンテン、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−1−ブテ
ン共重合体などが挙げられる。
ンと共役または非共役ジエンとのゴム状共重合体。具体
的には、例えば、エチレン−ブタジエン共重合体、エチ
レン−ブタジエン共重合体、エチレン−エチリデンノル
ボルネン共重合体、イソブテン−イソプレン共重合体、
エチレン−プロピレン−ブタジエン共重合体、エチレン
−プロピレン−ジシクロペンタジエン共重合体、エチレ
ン−プロピレン−エチリデンノルボルネン共重合体、エ
チレン−プロピレン−1,5−ヘキサジエン共重合体が
挙げられる。
酢酸ビニルとの共重合体およびその完全または部分ケン
化物。
体に共役もしくは非共役ジエンまたは酢酸ビニル等をグ
ラフトさせたグラフト重合体およびその完全または部分
ケン化物。
はグラフト重合などによりカルボキシル酸基、スルホン
酸基、アミノ基、ポリエーテル、アルキロール化アミド
基やそれらの塩類などの親水性基を有するビニル化合物
を導入することにより、水溶化または水分散化を容易に
したポリオレフィン系樹脂。
公知の界面活性剤を併用するか、または、水溶性ポリエ
ステル等の親水性ポリマーの分散化の際に共存させるこ
とにより、水に溶解または分散させ且つ凝集が起こらな
い状態で使用するのが好ましい。
面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、ノ
ニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、オルガノポ
リシロキサン系界面活性剤などを挙げることが出来る。
樹脂は、49〜90重量部、好ましくは60〜80重量
部、アクリル系樹脂は、9〜50重量部、好ましくは2
0〜40重量部、ポリオレフィン系樹脂および/または
界面活性剤は、1〜30重量部、好ましくは1〜10重
量部とされる。
樹脂の使用量が49重量部未満の場合は、ポリエステル
フイルムに対する接着性改良効果が不十分であり、上記
の使用量が90重量部を超える場合は、ポリエステルフ
イルムに対する耐ブロッキング性改良効果が不十分であ
り、アクリル系樹脂の使用量が9重量部未満の場合は、
ポリエステルフイルムに対する耐ブロッキング性改良効
果が不十分であり、上記の使用量が50重量部を超える
場合は、ポリエステルフイルムに対する接着性改良効果
が不十分である。
フィン系樹脂および/または界面活性剤の使用量が1重
量部未満の場合、ポリエステルフイルムに対する滑り性
や耐擦傷性の改良効果が不十分であり、上記の使用量が
30重量部を超える場合は、ポリエステルフイルムに対
する印刷インキやホットスタンプ箔などとの接着性改良
効果が不十分である。
に対する耐ブロッキング性などを更に改良するため、架
橋剤、無機系粒子、有機系粒子を含有していてもよく、
また、必要に応じ、帯電防止剤、消泡剤、塗布性改良
剤、増粘剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、染料などを含
有してもよい。
に塗布し、その特性を改良するために使用される。上記
のフイルムを構成するポリエステルとは、芳香族ジカル
ボン酸またはそのエステルとグリコールとを重縮合させ
て得られるポリエステルである。そして、上記の芳香族
ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、
ナフタレンジカルボン酸などが挙げられ、上記のグリコ
ールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール等が挙げられ
る。
常行われている方法を任意に採用して製造することが出
来る。例えば、芳香族ジカルボン酸の低級アルキルエス
テルとグリコールとの間でエステル交換反応を行わせる
か、または、芳香族ジカルボン酸とグリコールとを直接
エステル化させ、実質的に芳香族ジカルボン酸のビスグ
リコールエステル又はその低重合体を形成させ、次い
で、これを減圧下240℃以上の温度で重縮合させる方
法が採用される。この際、通常の触媒、安定剤、各種添
加剤などは任意に使用することが出来る。
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等が挙げられる。これ
らのポリエステルは、ホモポリマー、コポリマー又はこ
れらのポリエステルの混合物であってもよい。また、上
記のポリエステルは、各種安定剤、紫外線、吸収剤、滑
剤、顔料、酸化防止剤、可塑剤および帯電防止剤などを
含有していてもよい。
いて説明する。本発明のプリントラミネート体は、印刷
体の印刷層側にポリエステルフイルムが積層され、当該
ポリエステルフイルムの露出面側に前記の塗布剤から成
る塗布層が形成されて構成される。
記の塗布剤から成る塗布層が形成されたポリエステルフ
イルムを得、次いで、印刷体の印刷層側に上記のポリエ
ステルフイルムを積層することにより製造される。
法としては、グラビアコート法、リバースコート法、ロ
ッドコート法、エアドクターコート法などの周知の手段
を採用することが出来る。そして、ポリエステル未配向
フイルムに塗布剤を塗布した後、逐次または同時に二軸
延伸する方法、一軸延伸されたポリエステルフイルムに
塗布した後、一軸延伸方向と直角の方向に延伸する方
法、または、二軸配向ポリエステルフイルムに塗布する
方法を採用することが出来る。
好ましくは0.02〜1μmの範囲から選択される。厚
さが0.01μm未満の場合は塗布層が不均一となり、
3μmを超える場合はフイルムの滑り性が低下して取り
扱いが困難となる。なお、塗布層は、ポリエステルフイ
ルムの片面だけに塗布してもよいし、両面に塗布しても
よい。片面のみを塗布した場合、その反対面には本発明
の塗布剤以外の塗布剤を塗布してもよい。例えば、後述
の印刷体との熱接着を考慮し、熱融着ポリマー層を形成
しておくことも好ましい。また、ポリエステルフイルム
と塗布層との接着性などを向上させるため、ポリエステ
ルフイルムに予め化学処理や放電処理を施すことも出来
る。
紙、上質紙、和紙、合成紙、フイルム等の基材に印刷が
施されて構成される。印刷体は、単体または積層体の何
れでもよく、また、印刷方式は特に限定されず、グラビ
ア印刷、オフセット印刷、凸版印刷、凹版印刷、フレキ
ソ印刷などの何れでもよい。
ば、ラミネーターのコーティング部において、前記の塗
布層が形成されたポリエステルフイルム(基材フイル
ム)の塗布層非形成面に、有機溶剤に溶解した接着剤を
塗布し、乾燥後、上記基材フイルムの接着剤塗布面と印
刷体の印刷層側とを熱圧着する方法や、基材フイルムの
塗布層非形成面に予めエチレン酢酸ビニル共重合体など
の熱融着ポリマーを押出ラミネートし、基材フイルムの
熱融着ポリマー層面と印刷体の印刷層側とを熱圧着する
方法により得ることが出来る。
が、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例
に限定されるものではない。なお、実施例中の評価方法
は以下の通りである。
(明製作所製商品「RIテスターRI−2」)を使用
し、プリントラミネート体の基材フイルム(塗布層が形
成されたポリエステルフイルム)の塗布層面に2μmの
厚さとなる様にワニス(T&K社製商品「UVマットO
Pニス」)を転写させた後、UV照射装置(ウシオ電機
社製商品「UVC−402/1HN:302/1M
H」)に通してワニスを硬化させ、直ちにセロハンテー
プ剥離試験を行った。剥離面積を観察し、以下の判定基
準により、接着性を評価した。なお、UV照射条件は、
メタルハライド灯出力120W/cm、ラインスピード
15m/min、ランプからフイルムの間の間隔150
mmとした。
理科工業製)を使用し、接触面積50mm×65mm、
荷重200gの条件下、プリントラミネート体の基材フ
イルム面の塗布層面同士を60往復摩擦し、接触部の傷
の入り度合を観察し、以下の判定基準により、耐擦傷性
を評価した。
リントラミネート体の光沢性を評価した。
れたクレーコート紙のコート面に、幅15mm、長さ1
50mmに切り出したプリントラミネート体の基材フイ
ルム面の塗布層面を重ね、その上に順次ゴム板と荷重を
載せて接圧を2g/cm2 に調整し、クレーコート紙を
固定しつつ、プリントラミネート体を20mm/min
で滑らせて摩擦力を測定した。静摩擦係数(μs)及び
5mm滑らせた点での動摩擦係数(μd)を評価した。
ート体の基材フイルム面の塗布層面同士を重ね、40
℃、80%RHの恒温恒湿槽内において、プレスにより
10kgf/cm2 の条件下に20時間放置した後、上
記の塗布層面同士を剥離し、ASTM−D−1893の
方法で剥離強度を測定した。そして、以下の判定基準に
より、耐ブロッキング性を評価した。
例>以下の表5及び表6に示したカルボン酸成分とグリ
コール成分を使用し、酢酸亜鉛と三酸化アンチモンを触
媒とし、反応容器中、170〜220℃で3時間エステ
ル交換を行った。次いで、260℃まで昇温しつつ反応
系内を徐々に減圧し、1時間後に5mmHgとし、更
に、0.2mmHgまで減圧し、所定粘度が得られるま
で重縮合を行った。得られた樹脂10部を85℃の温水
90部に攪拌しつつ均一に溶解し、室温まで冷却した。
粒子を0.3重量%含有するポリエチレンテレフタレー
トを280〜300℃で溶融押出しし、約60℃の冷却
ドラム上に静電印荷を行いつつ押し出し、シート化し
た。次いで、83℃で縦方向に3.5倍延伸した後、こ
の縦延伸フイルムの片面に、上記表5の水性ポリエステ
ル系樹脂Aが67部、ポリアクリレート水分散体が30
部(固形分重量、以下同様)、ポリエチレン水分散体が
3部から成る塗布剤を塗布した後、110℃で横方向に
3.2倍延伸し、220℃で熱処理を行い、0.05μ
m厚さの塗布層を有する、厚さ12μmのフイルムを得
た。なお、ポリアクリレート水分散体としては、「プラ
イマルHA−8」(日本アクリル化学(株)製商品)を
使用し、ポリエチレン水分散体としては、「ハイテック
E4B」(東邦化学工業(株)製商品)を使用した(以
下、同じ)
布し、印刷が施された白板紙(マニラボール)の印刷面
に上記の接着剤を介して積層し、プリントラミネート体
を得た。なお、接着剤には、大日精化工業(株)製の接
着剤「セイカボンドA160」と「セイカボンドC46
H」とを1:1の割合で混合して使用した。接着剤の塗
布量は固形分として2g/m2 とした。塗布剤組成およ
び物性評価の結果を表7に示す。表7中、「PEs系樹
脂」はポリエステル系樹脂、「AC系樹脂」はアクリル
系樹脂、「PO系樹脂」はポリオレフィン系樹脂を表す
(表8において同じ)。
以外は、実施例1と同様にしてプリントラミネート体を
得た。物性評価の結果を表7に示す。なお、実施例7で
使用したシリカは、日産化学(株)製の「スノーテック
スYL」(商品名)である。
は、実施例1と同様にしてプリントラミネート体を得
た。物性評価の結果を表8に示す。
着性、耐擦傷性、光沢性、耐ブロッキング性、滑り性お
よび取り扱い作業性をポリエステルフイルムに与え得る
塗布剤が提供される。
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリエステル系樹脂49〜90重量部、
アクリル系樹脂9〜50重量部、および、ポリオレフィ
ン系樹脂および/または界面活性剤1〜30重量部を主
成分とし、前記ポリエステル系樹脂は、ジカルボン酸成
分として、少なくとも、テレフタル酸(A)及び/又は
イソフタル酸(B)とスルホン酸塩基を有する芳香族ジ
カルボン酸(C)とを含有し、成分(A)〜(C)の合
計量に対し、成分(A)及び(B)の量比が90〜99
モル%であり、成分(C)の量比が1〜10モル%であ
り、そして、グリコール成分として、エチレングリコー
ル(D)、1,4−ブタンジオール(E)、1,6−ヘ
キサンジオール(F)及びネオペンチルグリコール
(G)の群から選ばれる少なくとも1種以上の成分を含
有し、全グリコール成分に対し、(D)〜(G)の各成
分量または合計量の比が80モル%以上であることを特
徴とするポリエステルフイルム用塗布剤。 - 【請求項2】 印刷体の印刷層側にポリエステルフイル
ムが積層され、当該ポリエステルフイルムの露出面側に
請求項1に記載の塗布剤から成る塗布層が形成されてい
ることを特徴とするプリントラミネート体。
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JP19008196A JP3717130B2 (ja) | 1996-07-01 | 1996-07-01 | ポリエステルフイルム用塗布剤およびプリントラミネート体 |
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