JPH01198641A - 塗布層を有するポリエステルフィルム - Google Patents

塗布層を有するポリエステルフィルム

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JPH01198641A
JPH01198641A JP2351788A JP2351788A JPH01198641A JP H01198641 A JPH01198641 A JP H01198641A JP 2351788 A JP2351788 A JP 2351788A JP 2351788 A JP2351788 A JP 2351788A JP H01198641 A JPH01198641 A JP H01198641A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、塗布層を有するポリエステルフィルムに関し
、詳しくは剥離性を有するポリエステルフィルムに関す
る。
〔従来の技術および発明が解決しようとする問題点〕
二軸延伸ポリエステルフィルムは、その優れた機械的強
度、寸法安定性、耐熱性、耐薬品性、透明性などKより
広く使用されており、その用途のひとつとしていわゆる
離型フィルムがある。
この離型フィルムとは、離型フィルム上に塗布や蒸着や
圧着などにより積層体を形成し、最終的にはその積層体
から離型フィルムを剥離除去して、その積層体を種々の
用途に使うための支持体あるいは保護層の機能をはたす
ものである。
これらの用途において、離型フィルムに必要な特性は、
取扱い時において適度な層間の接着性を有すると共に、
剥離操作の場合に容易に剥離し、剥離面の表面性が良い
ことであり、用途によっては繰り返し使用が可能なこと
である。
ポリエステルフィルムに剥離性を付与する方法としては
、フィルムにシリコン化合物などの成分を含有させる方
法や、剥離特性を有する塗布剤やフィルムをポリエステ
ルフィルムに積層する方法などがある。従来、特に剥離
性を必要とする用途での離型フィルムは、硬化性シリコ
ン系樹脂をポリエステルフィルムに離型層とじて設けた
ものが主として使用されていた。しかしながら、硬化性
シリコン系樹脂は価格が高く、シリコン系樹脂の架橋の
ため生産速度を上げることができないこともあり、硬化
性シリコン系樹脂を離型層としたポリエステルフィルム
は、価格が高くなる傾向があった。また、用途によって
は、硬化性シリコン系樹脂では、剥離性が良すぎて取扱
い作業工程の剥離操作外で剥離するなどの生産上の問題
があった。このようなことから、価格的に安価であり、
適度な剥離性と接着性を有する離型性ポリエステルフィ
ルムが求められていた。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは上記問題点に鑑み鋭意検討した結果、ある
特定の塗布液を塗布した後、延伸して得られる塗布層を
有するポリエステルフィルムが良好な剥離性、接着性を
有することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨は、ポリエステルフィルムの少
なくとも片面に塗布液を塗布した後、該フィルムを延伸
して得られる塗布層を有するポリエステルフィルムであ
って、該塗布層が塩化ビニリデン系樹脂、ポリエーテル
変成ポリシロキサン及びアニオン性基を有するポリエス
テルを含有することを特徴とする塗布層を有するポリエ
ステルフィルムに存する。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明において基体を構成するポリエステルフィルムの
ポリエステルとは、その構成成分のgOモル%以上カエ
チレンテレフタレートであるポリエチレンテレフタレー
トあるいはgOモル%以上がエチレンナフタレートであ
るポリエチレンナフタレートである。エチレンテレフタ
レート、エチレンナフタレート以外のポリエステルの構
成成分としては、例えばジエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ネオペンチルクリコール、l、ta−
7’チレンクリコール、/、 lI−シクロヘキサンジ
メタツール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチ
レングリコールなどのジオール成分、イソフタル酸、S
−ソジオスルホイソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸
およびそのエステル形成性誘導体などのジカルボン酸成
分、オキシ安息香酸およびそのエステル形成性誘導体な
どのオキシカルボン酸などを用いることができるがこれ
らに限定されるものではない。
本発明における基体を構成するポリエステルフィルムは
、フィルムの表面に突起を形成させるためにいわゆる添
加粒子や析出粒子あるいは基体のポリエステルと特性の
異なるポリエステルあるいはそれ以外のポリマーを含有
していてもよい。基体のポリエステルフィルムの表面粗
さは、製品の滑り性、透明性などの要求特性に応じて突
起形成剤の種類、大きさ、配合量を選択する当業者の周
知の方法で実現できる。基体を構成するポリエステルフ
ィルムの突起形成剤以外の組成物としては、必要に応じ
て帯電防止剤、安定剤、潤滑剤、着色剤、光線遮断剤な
どを含有していてもよい。
本発明のフィルムの塗布層における塩化ビニリデン系樹
脂とは、塩化ビニリデン重合体あるいは塩化ビニリデン
を50モル9以上含有する共重合体である。塩化ビニリ
デンと共重合する成分としては、塩化ビニル、アクリロ
ニトリル、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸アル
キルエステル、メタクリル酸アルキルエステル、アクリ
ルアミド、アルキロールアクリルアミド、酢酸ビニル、
イタコン酸、スチレン、無水マレイン酸、マレイン酸ア
ルキルエステル、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸
グリシジル、メタクリル酸コーヒドロキシエチル、メタ
クリルスルホン酸ナトリウム、バラメタリルオキシベン
ゼンスルホン酸ナトリウムなどを例示できるが、これら
に限定されるものではない。
本発明に用いられる塩化ビニリデン系樹脂の分子量とし
ては、好ましくはS万〜30万のものが用いることがで
きる。塩化ビニリデン系樹脂の市販品としては、旭化成
工業社、県別化学工業社、三菱油化パーデイツシュ社な
どの製品があり、これらを利用できるが、これらに限定
されるものではない。
本発明のフィルムの塗布層におけるポリエーテル変成ポ
リシロキサンとは、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールおよ
びこれらの共重合体などのポリエーテル成分がポリシロ
キサンの側鎖に結合している(1)式で示される化合物
やポリエーテルとポリシロキサンが主鎖としてブロック
状に結合している(2)式で示される化合物である。
0A R1,R2、R3は、メチル基、エチル基、フェニル基
から選ばれたものであり、同一であっても、異なってい
てもよい。R4は、炭素数/以上のアルキレン基あるい
はフェニレン基である。POAは、÷C,R2,O−)
、を構成成分とするポリマーである。ここでIは、コ、
3又はダの整数、m。
ns pは1以上の整数である。
本発明におけるポリエーテル変成ポリシロキサンのポリ
シロキサン成分は、塗布層の剥離性を改良するものであ
り、ポリエーテル部分は、ポリエーテル変成ポリシロキ
サンを水に溶解あるいは分散すると共に塗布層へ適度に
相溶することによってポリエーテル変成ポリシロキサン
のポリエステルフィルムの塗布層の背面やフィルムの加
工工程でのロール類への転着を防ぐ働きがある。
本発明におけるポリエーテル変成ポリシロキサンの分子
量は、好ましくはtooo〜s万である。ポリエーテル
変成ポリシロキサン中のポリシロキサンの割合は、好ま
しくは20重量%〜90重量%である。ポリエーテル変
成ポリシロキサンの市販品としては、東芝シリコーン社
、東しシリコーン社、信越化学社などの製品を利用でき
るが、これらに限定されるものではない。
本発明のフィルムの塗布層におけるアニオン性基を有す
るポリエステルは、塩化ビニリデン系樹脂層の塗膜の基
体ポリエステルフィルムへの接着性や凝集破壊性を改良
するものである。
アニオン性基を有するポリエステルのジカルボン酸成分
としては、テレフタル酸、イソフタル酸、コ、S−ナフ
タレンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、アジピ
ン酸、アゼライン酸、セバシン酸などの脂肪族ジカルボ
ン酸、オキシ安息香酸なとのオキシカルボン酸およびそ
れらのエステル形成性誘導体などを用いることができる
。本発明におけるアニオン性基を有するポリエステルの
グリコール成分としては、エチレンクリコール、/、#
−フタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコールなどの脂肪族グリコール、!、q−シクロ
ヘキサンジメタツールなどの脂環族グリコール、p−キ
シレンジオールなどの芳香族ジオール、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチ
レングリコールなどのポリ(オキシアルキレン)グリコ
ールな用いることができる。本発明におけるアニオン性
基を有するポリエステルとしては、上述したエステル形
性性成分からなる飽和線状ポリエステルのみならず、3
価以上のエステル形成成分を有する化合物あるいは反応
性の不飽和基を有する化合物をポリエステル成分とする
ものでもよい。
アニオン性基を有するポリエステルのアニオン性基とは
、スルホン酸、カルボン酸又はその塩類である。このス
ルホン酸塩、カルボン酸塩の塩とは、アンモニウム塩、
メチルアミンやエタノールアミンなどのアミン塩、リチ
ウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウムなどの金属
塩である。スルホン酸塩基を有するポリエステルとして
は、特公昭4f?−1IO373号、特開昭30−A’
JII?7号、特開昭go−isi33t、号、特開昭
A;、4−/!;!6’lθ号などで公知のポリエステ
ル、あるいはそれらに準じたポリエステルを用いること
ができる。
スルホン酸塩基のポリエステルへの導入方法としては、
スルホイソフタル酸、スルホテレフタル酸、弘−スルホ
ナフタレン−x、 ? −ジカルボン酸およびそのエス
テル形成性誘導体などの金属塩をポリエステルのエステ
ル交換あるいは重合工程中に添加し、共重合する方法、
エステル形成性脂肪族不飽和化合物を共重合したポリエ
ステルの不飽和基を亜硫酸水素す) IJウムあるいは
メタ亜硫酸ナトリウムなどのスルホン化剤でスルホン化
する方法、スチレンスルホン酸塩、メタクリルスルホン
酸塩などをラジカル開始剤などを用いてポリエステルに
グラフトする方法などがある。
カルボン酸塩基をポリエステルに導入する方法としては
、特開昭6/−22KO,30号に示されているような
カルボン酸塩基を有するジオキシ化合物をポリエステル
と反応させる方法、アクリル酸塩、メタクリル酸塩など
をラジカル開始剤などを用いてポリエステルに導入する
方法などがある。
ポリエステル中のアニオン性基の量は、全ポIJ エス
テルに対する重量として7重量%〜10重量%の範囲で
使用するのが好ましい。ポリエステル中のアニオン性基
の量が1重量%未満では、ポリエステルの水に対する溶
解性、分散性が不充分であり、10重量%よりも多い場
合には、塗布後の塗布層の耐水性が低下し易い。
また、本発明におけるアニオン性基を有するポリエステ
ルとして、ポリシロキサン基、フッ素化アルキル基、エ
ポキシ基、アミド基などを有する炭素二重結合を有する
化合物をアニオン性基を有するポリエステルにグラフト
して変成したものを用いてもよい。
本発明におけるアニオン性基を有するポリエステルの分
子量は、好ましくは5ooo〜5万テ、!、)る。アニ
オン性基を有するポリエステルの市販品としては、大日
本インキ化学工業社、日本合成化学工業社、東洋結社、
互応化学工業社、高松油脂社などの製品を利用できるが
、これらに限定されるものではない。
本発明における塩化ビニリデン系樹脂、ポリエーテル変
成ポリシロキサン、アニオン性基を有するポリエステル
の塗布層における割合は、これらの総量に対して塩化ビ
ニリデン系樹脂は好ましくは30〜91I重量%、ポリ
エーテル変成ポリシロキサンは好ましくは3〜lIO重
量%、アニオン性基を有するポリエステルは好ましくは
3〜110重量%である。ここに塩化ビニリデン系樹脂
の含有量が30重量%未満では、塩化ビニリデン系樹脂
の剥離特性が発揮されない場合があり、91I重量%よ
りも多いと塗膜強度が低下する場合があるため好ましく
ない。
ポリエーテル変成ポリシロキサンの含有量が3重量%未
満では塗布層の基体フィルムへの塗布性、接着性、塗膜
自体の強度が低下する場合があり、40重量%よりも多
い場合は剥離特性が低下し好ましくない。
アニオン性基を有するポリエステルが3重量%未満では
、塗布層の剥離特性の改良効果がない場合があり、11
0重量%よりも多いと塗布層にべたつきが生ずる場合が
あり好ましくない。
本発明における塗布液は、通常、水に溶解あるいは分散
した状態で用いられる。塗布剤の凝集安定性、基体のポ
リエステルフィルムへの塗布液の塗布性改良、塗布剤の
造膜性改良のためアルコール類、セロソルブ類、N−メ
チルピロリドンなどを塗布液に加えてもよい。
本発明における塗布液には、塗布層の固着性(ブロッキ
ング性)、耐水性、耐溶剤性、機械的強度の改良のため
架橋剤としてメチロール化あるいはアルキロール化した
尿素系、メラミン系、グアナミン系、アクリルアミド系
、ポリアミド系などの化合物、エポキシ化合物、アジリ
ジン化合物、ブロックポリイソシアネート、シランカッ
プリング剤、チタンカップリング剤、ジルコ−アルミネ
ートカップリング剤、熱、過酸化物、光反応性のビニル
化合物や感光性樹脂などを含有していてもよい。
また、固着性や滑り性の改良のため無機系微粒子として
シリカ、シリカゾル、アルミナ、アルミナゾル、ジルコ
ニウムゾル、カオリン、タルク、炭酸カルシウム、酸化
チタン、バリウム塩、カーボンブラック、硫化モリブデ
ン、酸化アンチモンゾルなどを含有していてもよく、更
に必要に応じて消泡剤、塗布性改良剤、増粘剤、帯電防
止剤、有機系潤滑剤、有機系高分子粒子、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、発泡剤、染料、顔料などを含有していて
もよい。
上述した塗布液をポリエステルフィルムに塗布する方法
としては原崎勇次著、槙書店、/デフ9年発行、「コー
ティング方式」に示されるリバースロールコータ−、グ
ラビアコーター、ロッドコーター、エアドクタコーター
あるいはこれら以外の塗布装置を用いてポリエステル未
延伸フィルムに本発明における塗布液を塗布し、逐次あ
るいは同時に二軸延伸する方法、−軸延伸されたポリエ
ステルフィルムに塗布し、さらに先の一軸延伸方向と直
角の方向に延伸する方法、あるいは二軸延伸ポリエステ
ルフィルムに塗布し、さらに横および/または縦方向に
延伸する方法などがある。
上述の延伸工程は、好ましくは1.0−130℃でおこ
なわれ、延伸倍率は、面積倍率で少な(とも9倍以上、
好ましくは6〜20倍である。
延伸されたフィルムは、130〜230℃で熱処理され
る。
更に、熱処理の最高温度ゾーン及び/又は熱処理出口の
クーリングソーンにて縦方向及び横方向に0.2〜20
%弛緩するのが好ましい。
特に、1.0−130℃でロール延伸法により2〜6倍
に延伸された一軸延伸ポリエステルフィルムに塗布液を
塗布し、適当な乾燥を行ない、あるいは乾燥を施さずポ
リエステル−軸延伸フィルムをただちに先の延伸方向と
は直角方向に10〜/30℃で2〜6倍に延伸し、11
0〜250℃で7〜1.00秒間熱処理を行なう方法が
好ましい。
本方法によるならば、延伸と同時に塗布層の乾燥が可能
になると共に塗布層の厚さを延伸倍率に応じて薄(する
ことができ、剥離特性を有するフィルムを比較的に安価
に製造できる。
上述のようにして得られる塗布層を有するポリエステル
フィルムハ、ポリエステルフィルムの厚さが3ないしS
OOμであることが好ましく、塗布層の厚さは、0.θ
7μからlμの範囲が好ましく、さらに好ましくは0,
0/μから0、/μの範囲である。塗布層の厚さが0.
0/μ未満では均一な塗布層が得にくいため製品に塗布
むらが生じやす(、lμより厚い場合は、滑り性が低下
してフィルムの取扱いが困難になり好ましくない。
本発明における塗布液は、ポリエステルフィルムの片面
だけに塗布してもよいし、両面に塗布してもよい。片面
にのみ塗布した場合、その反対面には本発明における塗
布層以外の塗布層を必要に応じて形成し、本発明の剥離
性を有するポリエステルフィルムに他の特性を付与する
こともできる。なお、本発明における塗布液を塗布する
前のポリエステルフィルムに化学処理や放電処理を施し
、塗布液のフィルムへの塗布性や塗布層の基体ポリエス
テルフィルムへの接着性を改良することもできる。
〔実施例〕
以下、実施例をあげて本発明を具体的に説明するが、本
発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定さ
れるものではない。
実施例/ 固有粘度0.65のポリエチレンテレフタレートを溶融
押出し、静電密着法を併用しながら冷却ドラム上にキャ
ストし、厚さgコOμの無定形フィルムを得た。このフ
ィルムを9S℃で縦方向に3.3倍延伸した後、水分散
性塩化ビニリデン系樹脂である三菱油化ファイン社製の
デイオフアン20?DC(商品名)を7S部(塗布液中
の固形分の重量割合、以下同様)、アニオン性基を有す
る水分散性ポリエステルである大日本インキ化学工業社
製のファインテックスES−A70(商品名)を20部
、ポリエーテル変成ポリシロキサンである東芝シリコー
ン社裏のYF−,3g112(商品名)をS部配合して
なる塗布液を片面に塗布し、さらに110℃で横方向に
23倍延伸し、210℃で熱処理して。
塗布層の厚さが0. Og g/ m2 (約0.0S
μ)、基体のポリエステルフィルムの厚さが7Sμのフ
ィルムを得た。
得られたフィルムの塗布層上に天然うるしを主成分とし
植物性乾性油、蜂蜜、ロジン、グリセリン、鉄粉、顔料
を添加剤とする塗料を塗布し、23℃、75%相対湿度
下でうるし層の乾燥、硬化を行ない、厚さtSμのうる
し層を有するフィルムを得た。このフィルムの巻き取り
、さらには次工程でのスリットや塗布でもうるし層は基
体のポリエステルフィルムと接着しており、剥離を生ず
ることはなかった。うるし層にセロハンテープを貼りつ
け、急速剥離を実施したところ、セロハンテープを貼り
つけたうるし層の部分だけが、基体のポリエステルフィ
ルムから剥離し、剥離部分とそうでない部分の境界が鋭
利でいわゆるキレが良(、剥離されたうるし層の表面性
も良好であった。うるし層上に接着剤層を設け、ホット
スタンピング法で木材あるいは金属板上にうるし層を転
写したところ、基体のポリエステルフィルム層との剥離
性は良好であり、うるし層の表面性も良く、うるし層を
転写された基材はうるし調の表面を有するものとして商
品性が高いものであった。すなわち、本発明の塗布層を
有するポリエステルフィルムは、うるし転写用フィルム
の基材として有用であった。
比較例/ 実施例/で得られた塗布層を有するポリエステルフィル
ムの塗布層を有さない面に、実施例/と同様にしてうる
し層を設けた。しかしながら、得られたフィルムはうる
し層とポリエステルフィルム間で剥離性が不充分であり
、転写操作により表面性のよいうるし転写品が得られず
、うるし転写用フィルム基材としては使用できなかった
実施例コ シリカ粒子をマット化剤として含有する固有粘度0.A
Iのポリエチレンテレフタレートを溶融押出し、静電密
着法を併用して、冷却ドラム上にキャストし、厚さ1I
osμの無定形フィルムを得た。このフィルムを95℃
で縦方向に3、に倍延伸した後、水分散性塩化ビニリデ
ン系樹脂である三菱油化ファイン社製のデイオフアン2
07DC(商品名)を6S部、アニオン性基を有する水
分散性ポリエステルである高松油脂社製のベスレジンA
j/7(商品名)を20部、ポリエーテル変成ポリシロ
キサンである東芝シリコーン社製のYF−jざダλ(商
品名)を7θ部、粒径0.2μの水分散化炭酸カルシウ
ム粒子をS部配合してなる塗布液を片面に塗布し、さら
に110℃で横方向に3.5倍延伸し、−70℃で熱処
理して、塗布層の厚さが0.15g/m”(約0. /
 !;μ)、基体ポリエステルフィルムの厚さが33μ
のフィルムを得た。
得られたフィルムの塗布層上に油溶性染料な含有するポ
リエステルポリオールとポリイソシアネートからなる厚
さダμの塗布層を設け、さらにこの上にアルミニウムを
gooiの厚さに蒸着し、熱可塑性アクリル−塩酢ビ共
重合系の接着剤層を23μの厚さで設けた。この積層体
をホットスタンピング法で他の基材に転写したところ、
基体となるポリエステルフィルムと着色層の界面での剥
離が良好であった。すなわち、本発明のフィルムは、転
写箔用フィルム基材として有用であった。
比較例コ 実施例コで得られた塗布層を有するポリエステルフィル
ムの塗布層のない面に、実施例コと同様にして転写箔層
な設けた。しかしながら、ホットスタンピング法による
操作では基体となるポリエステルフィルムと転写層の剥
離が良好ではなかった。
実施例3 実施例1の塗布液の代りに水分散性塩化ビニリデン系樹
脂である三菱油化ファイン社製のディオファン、207
DC(商品名)を63部、アニオン性基を有する水分散
性ポリエステルである大日本インキ化学工業社製のファ
インテックスES−670(商品名)を2’1部、ポリ
エーテル変成ポリシロキサンである東芝シリコーン社製
のYF−3gl12(商品名)を70部、分散型シリコ
ーン消泡剤を/部配合した塗布液を用いた以外は、実施
例/と同様にして、塗布層の厚さがo、igμ、基体の
ポリエステルフィルムの厚さが7Sμのフィルムラ得り
得られたフィルムの塗布層上にペンタエリスリトールテ
トラアクリレートlI3.2重量部、ベンジルメタクリ
レート73モル%、メタクリル酸コクモル%から成りメ
チルエチルケトン溶媒での固有粘度が0./2の共重合
体60.0重量部、ミヒラーズケトン0.17重量部、
ペンゾフェノンコ、S重量部、ハラメトキシフェノール
0./2N量部、三菱化成工業社製のカーボンブラック
であるMA−100(商品名) / 0.0重量部から
なるネガ型着色感光層を7.Sμの厚さで設け、さらに
その上に日本合成化学工業社製のポリビニルアルコール
でアルコ−セノール0L−0!;(商品名)をオーバー
コート層として7.5μの厚さで設けた。このオーバー
コート層面上に分解ネガフィルムを真空密着し、高圧水
銀灯で露光後、炭酸ナトリウム15重量部、ブチルセロ
ソルブ3重量部、水7000重量部からなる現像液で処
理を行ない、フィルム上に黒色画像を形成させた。この
黒色画像面を塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体から
なる熱接着層を設けた受像紙と重ね合わせ、100℃に
加熱したローラーで押圧して、受像紙に黒色画像を有す
るフィルムを接着して積層した。この積層体からポリエ
ステルフィルムの剥離を行なったところ、黒色画像層と
本発明の塗布層との層間において低い剥離荷重で剥離が
生じ、受像紙には黒色画像が良好に転写された。
すなわち、本発明の塗布層を有するポリエステルフィル
ムは、製版用の基材として有用であった。
比較例3 実施例3で得られる本発明の塗布層を有するポリエステ
ルの塗布層のない面上に実施例3と同様に着色感光層、
オーバーコート層を設け、以後実施例3と同様にして受
像紙へ積層した後、ポリエステルフィルムの剥離を行な
った。しかじながわ黒色画像層とポリエステルフィルム
との剥離は、剥離荷重が太き(、ポリエステルフィルム
側に黒色画像が残存している部分があり、製版用として
は不適当であった。
実施例グ 実施例3のアニオン性基を有する水分散性ポリエステル
である大日本インキ化学工業社製のファインテックスE
S−Ago(商品名)の代りにアニオン性基を有するポ
リエステルにポリシロキサン基を有するアクリル化合物
をグラフトした水分散性ポリエステルである高松油脂社
製のベスレジンA−320B(商品名)を用いた以外は
、実施例3と同様にして塗布層を有するポリエステルフ
ィルムを得た。これに実施例3と同様にして黒色画像を
形成し、受像紙に積層後、ポリエステルフィルムの剥離
を実施したところ、受像紙には黒色画像が良好に転写さ
れた。
すなわち、本発明の塗布層を有するポリエステルフィル
ムは、製版用の基材として有用であった。
実施例5 実施例3のアニオン性基を有する水分散性ポリエステル
である大日本インキ化学工業社製のファインテックスE
S−1,70(商品名)の代りにアニオン性基を有する
ポリエステルにエポキシ基を有するアクリル化合物をグ
ラフトした水分散性ポリエステルである高松油脂社製の
ベスレジンA−!f/7G(商品名)を用いた以外は、
実施例3と同様にして塗布層を有するポリエステルフィ
ルムを得た。これに実施例3と同様にして黒色画像を形
成し、受像紙に積層後、ポリエステルフィルムの剥離を
実施したところ、受像紙には黒色画像が良好に転写され
た。
すなわち、本発明の塗布層を有するポリエステルフィル
ムは、製版用の基材として有用であった。
〔発明の効果〕
本発明のフィルムは適当な層間接着性および剥離性を有
し、うるし転写用、転写箔用、製版用等、離型フィルム
として有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリエステルフィルムの少なくとも片面に塗布液
    を塗布した後、該フィルムを延伸して得られる塗布層を
    有するポリエステルフィルムであって、該塗布層が塩化
    ビニリデン系樹脂、ポリエーテル変成ポリシロキサン及
    びアニオン性基を有するポリエステルを含有することを
    特徴とする塗布層を有するポリエステルフィルム。
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