JP2003071991A - 耐候性に優れた、インク受像層易接着性ポリエステルフィルム - Google Patents

耐候性に優れた、インク受像層易接着性ポリエステルフィルム

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JP2003071991A
JP2003071991A JP2001268574A JP2001268574A JP2003071991A JP 2003071991 A JP2003071991 A JP 2003071991A JP 2001268574 A JP2001268574 A JP 2001268574A JP 2001268574 A JP2001268574 A JP 2001268574A JP 2003071991 A JP2003071991 A JP 2003071991A
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film
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ink
weather resistance
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English (en)
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Koji Kubo
耕司 久保
Satoshi Kitazawa
諭 北澤
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Toyobo Film Solutions Ltd
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Teijin DuPont Films Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク受像層との接着性に優れ、かつ耐候性
に優れ、インクジェットプリンター用受像紙などに有用
なインク受像層易接着性ポリエステルフィルムを提供す
る。 【解決手段】 紫外線吸収剤を含有するポリエステルフ
ィルムの少なくとも片面に皮膜を塗設したフィルムであ
って、該皮膜が(A)スルホン酸塩基を有するジカルボ
ン酸成分の割合が、全酸成分当り、1〜16モル%であ
り、かつポリマーの二次転移点が20〜90℃であるコ
ポリエステル樹脂50〜80重量%、(B)カルボン酸
変性ポリビニルアルコール10〜30重量%、(C)平
均粒径が20〜80nmの微粒子3〜25重量%及び
(D)架橋剤1〜20重量%からなる固形分を含む塗料
を用いて形成され、かつ該皮膜の表面エネルギーが50
〜65dyne/cmであることを特徴とする耐候性に
優れた、インク受像層易接着性ポリエステルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐候性に優れた、イ
ンク受像層易接着性ポリエステルフィルムに関し、更に
詳しくは耐候性に優れ、かつインクジェットプリンター
等の水性インク受像層に対する接着性、耐水接着性に優
れ、受像紙用に有用なインク受像層易接着性ポリエステ
ルフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレートフィルムに
代表されるポリエステルフィルムは、受像紙用フィルム
のベースフィルムとして、従来より広く使用されてい
る。
【0003】近年、カラープリンターの需要に伴い、イ
ンクジェット方式等の新しい印字方式が発展してきた。
このような印字方式用の受像紙用フィルムでは、特開昭
64―36479号公報、特開平1―95091号公報
で提案されているように、フィルム上にインク受像層の
形成が必要となる。このインク受像層には多孔質でイン
クの吸収性が良好なものが使用されるが、このインク受
像層はベースフィルムとして用いるポリエステルフィル
ムに対する接着性が乏しい。
【0004】そこで、インク受像層との接着性を向上さ
せる目的で、ポリエステルフィルムの表面にインク受像
層との接着性を高める皮膜を設ける方法が数多く提案さ
れている。しかしながら、いずれのフィルムも耐候性が
劣るために、商業用の大型ポスターなど屋外で使用され
る場合には、フィルムの劣化や、インクの変色などが生
じ、長期間の使用に耐えるものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イン
ク受像層との接着性に優れ、かつ耐候性に優れ、インク
ジェットプリンター用受像紙などに有用なインク受像層
易接着性ポリエステルフィルムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
本発明によれば、紫外線吸収剤を含有するポリエステル
フィルムの少なくとも片面に皮膜を塗設したフィルムで
あって、該皮膜が(A)スルホン酸塩基を有するジカル
ボン酸成分の割合が、全酸成分当り、1〜16モル%で
あり、かつポリマーの二次転移点が20〜90℃である
コポリエステル樹脂50〜80重量%、(B)カルボン
酸変性ポリビニルアルコール10〜30重量%、(C)
平均粒径が20〜80nmの微粒子3〜25重量%及び
(D)架橋剤1〜20重量%からなる固形分を含む塗料
を用いて形成され、かつ該皮膜の表面エネルギーが50
〜65dyne/cmであることを特徴とする耐候性に
優れた、インク受像層易接着性ポリエステルフィルムに
よって達成される。
【0007】[ポリエステル]本発明におけるポリエス
テルフィルムを構成するポリマーとしては、例えばテレ
フタル酸、イソフタル酸、2,6―ナフタリンジカルボ
ン酸、4,4′―ジフェニルジカルボン酸等の芳香族ジ
カルボン酸成分と、例えばエチレングリコール、1,4
―ブタンジオール、1,4―シクロヘキサンジメタノー
ル、1,6―ヘキサンジオール等のグリコール成分とか
ら構成される芳香族ポリエステルが好ましく、特にポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレン―2,6―ナフ
タリンジカルボキシレートが好ましい。また、上記成分
等の共重合ポリエステルであっても良い。
【0008】前記ポリエステルには、製膜時のフィルム
の巻取り性や、インク受像層等を塗設する際のフイルム
の搬送性等を良くするため、必要に応じて滑剤としての
有機又は無機の微粒子を含有させることが好ましい。か
かる微粒子としては、炭酸カルシウム、酸化カルシウ
ム、酸化アルミニウム、カオリン、酸化珪素、酸化亜
鉛、架橋アクリル樹脂粒子、架橋ポリスチレン樹脂粒
子、尿素樹脂粒子、メラミン樹脂粒子、架橋シリコーン
樹脂粒子等が例示される。また、微粒子以外にも着色
剤、帯電防止剤、酸化防止剤、潤滑剤、触媒、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレン―プロピレン―ポリマ
ー、オレフィン系アイオノマーのような他の樹脂等も透
明性を損なわない範囲で任意に含有させることができ
る。
【0009】[紫外線吸収剤]本発明におけるポリエス
テルフィルムを構成するポリマーには、フィルムの耐候
性を向上させるために、紫外線吸収剤を含有させる必用
がある。この紫外線吸収剤は、その種類を特に特定され
ないが、下記式(I)
【0010】
【化5】 (式中、X1は上記式に表わされたX1からの2本の結合
手が1位、2位の位置関係にある、2価の芳香族残基で
あり;nは1、2又は3であり;R1はn価の炭化水素
残基で、これは更にヘテロ原子を含有していてもよい、
又はR1はn=2のとき直接結合であることができ
る。)で表わされる環状イミノエステル及び下記式(I
I)
【0011】
【化6】 (式中、Aは下記式(II)-a
【0012】
【化7】 で表わされる基であるか又は下記式(II)-b
【0013】
【化8】 で表わされる基であり;R2およびR3は同一もしくは異
なり1価の炭化水素残基であり;X2は4価の芳香族残
基で、これは更にヘテロ原子を含有していてもよい。)
で表わされる環状イミノエステルから選ばれる少なくと
も1種の化合物を、未反応の形態で用いるのが好まし
い。
【0014】かかる環状イミノエステルは紫外線吸収剤
として公知の化合物であり、例えば特開昭59−129
52号公報に記載されている。
【0015】前記一般式(I)中、X1は式(I)に表
わされたX1からの2本の結合手が1位、2位の位置関係
にある2価の芳香族残基であり;nは1、2又は3であ
り;R1はn価の炭化水素残基で、これは更にヘテロ原
子を含有していてもよい、又はR1はn=2のとき直接
結合であることができる。
【0016】X1としては、好ましくは例えば1,2−
フェニレン、1,2−ナフチレン、2,3−ナフチレ
ン、下記式
【0017】
【化9】
【0018】(式中、Rは−O−、−CO−、−S−、
−SO2−、−CH2−、−(CH2)−または−C(C
32−である。)で表わされる基を挙げることができ
る。これらのうち、特に1,2−フェニレンが好まし
い。
【0019】X1について例示した上記芳香族残基は、
例えば炭素数1〜10のアルキル例えばメチル、エチ
ル、プロピル、ヘキシル、デシル等;炭素数6〜12の
アリール例えばフェニル、ナフチル等;炭素数5〜12
のシクロアルキル例えばシクロペンチル、シクロヘキシ
ル等;炭素数8〜20のアラルキル例えばフェニルエチ
ル等;炭素数1〜10のアルコキシ例えばメトキシ、エ
トキシ、デシルオキシ等;ニトロ;ハロゲン例えば塩
素、臭素等;炭素数2〜10のアシル例えばアセチル、
プロポニル、ゼンゾイル、デカノイル等;などの置換基
で置換されていてもよい。
【0020】R1はn価(ただし、nは1、2又は3で
ある)の炭化水素残基であるか、又はnが2であるとき
に限り直接結合であることができる。
【0021】1価の炭化水素残基(n=1の場合)とし
ては、第一に、例えば炭素数1〜10の未置換脂肪族
基、炭素数6〜12の未置換芳香族基、炭素数5〜12
の未置換脂環族基が挙げられる。
【0022】炭素数1〜10の未置換脂肪族基として
は、例えばメチル、エチル、プロピル、ヘキシル、デシ
ル等を、炭素数6〜12の未置換芳香族基としては、例
えばフェニル、ナフチル、ビフェニル等を;炭素数5〜
12の未置換脂環族基としては、例えばシクロペンチ
ル、シクロヘキシル等を挙げることができる。
【0023】また、上記1価の炭化水素残基としては、
第二に、例えば下記式(c)
【0024】
【化10】 (式中、R4は炭素数2〜10のアルキレン、フェニレ
ン又はナフチレンである。)で表わされる基、下記式
(d)
【0025】
【化11】 (式中、R5は炭素数1〜10のアルキル基、フェニル
基又はナフチル基である。)で表わされる基、下記式
(e)
【0026】
【化12】 (式中、R4およびR5の定義は上記に同じであり、R6
は水素原子又はR5に定義された基のいずれかであ
る。)で表わされる基、下記式(f)
【0027】
【化13】 (式中、R4およびR6の定義は上記に同じであり、R7
は水素原子又はR5に定義された基のいずれかであ
る。)で表わされる置換された脂肪族残基又は芳香族残
基を挙げることができる。
【0028】また、上記1価の炭化水素残基としては、
第三に、上記未置換の芳香族残基が例えば上記X1を表
わす芳香族残基の置換基として例示したと同じ置換基で
置換されているものを挙げることができる。それ故、か
かる置換基で置換された場合の例としては、例えばトリ
ル、メチルナフチル、ニトロフェニル、ニトロナフチ
ル、クロロフェニル、ベンゾイルフェニイル、アセチル
フェニル又はアセチルナフチル等を挙げることができ
る。
【0029】1価の炭化水素残基としては、上記式
(c)、(d)、(e)又は(f)で表わされる基、す
なわち置換された脂肪族残基又は芳香族残基、特にその
うち置換された芳香族残基が好ましい。
【0030】2価の炭化水素残基(n=2の場合)とし
ては、第一に、例えば2価の、炭素数2〜10の未置換
の脂肪族残基、炭素数6〜12の未置換の芳香族残基、
炭素数5〜12の未置換の脂環族残基基が挙げられる。
【0031】2価の炭素数2〜10の未置換の脂肪族基
としては、例えばエチレン、トリメチレン、テトラメチ
レン、デカメチレン等を、2価の炭素数6〜12の未置
換の芳香族残基としては、例えばフェニレン、ナフチレ
ン、P,P’−ビフェニレン等を;2価の炭素数5〜1
2の未置換の脂環族残基としては、例えばシクロペンチ
レン、シクロヘキシレン等を挙げることができる。
【0032】また、上記2価の炭化水素残基としては、
第二に、例えば下記式(g)
【0033】
【化14】 (式中、R8はR4に定義された基のいずれかである。)
で表わされる基、又は下記式(h)
【0034】
【化15】 (式中、R8の定義は上記に同じであり、R9はR4に定
義された基のいずれかであり、そしてR10はR6に定義
された基のいずれかである。)で表わされる置換された
脂肪族残基又は芳香族残基を挙げることができる。
【0035】また、上記2価の炭化水素残基としては、
第三に、上記未置換の2価の芳香族残基が、例えば上記
1を表わす芳香族基の置換基として例示したと同じ置
換基で置換されているものを挙げることができる。
【0036】nが2の場合には、R1としては、これら
のうち直接結合又は上記第一〜第三の群の未置換又は置
換された2価の芳香族炭化水素残基が好ましく、特に2
本の結合手が最も離れた位置から出ている第一又は第三
の群の未置換又は置換された芳香族炭化水素残基が好ま
しく、就中P−フェニレン、P,P’−ビフェニレン又
は2,6−ナフチレンが好ましい。
【0037】3価の炭化水素残基(n=3の場合)とし
ては、例えば3価の炭素数6〜12の芳香族残基を挙げ
ることができる。
【0038】かかる芳香族残基としては、例えば
【0039】
【化16】 等を挙げることができる。
【0040】かかる芳香族残基は、上記1価の芳香族残
基の置換基として例示したと同じ置換基で置換されてい
てもよい。
【0041】上記一般式(I)中、R2およびR3は同一
もしくは異なり1価の炭化水素残基であり、X2は4価
の芳香族炭化水素残基である。
【0042】R2およびR3としては、上記式(I)の説
明において、n=1の場合のR1について例示したと同
じ基を例として挙げることができる。
【0043】4価の芳香族炭化水素残基としては、例え
【0044】
【化17】 (ここで、Rの定義は式(a)に同じ。)で表わされる
基を挙げることができる。
【0045】上記4価の芳香族残基は、上記式(I)の
説明において、R1を表わす1価の芳香族残基の置換基
として例示したと同じ置換基で置換されていてもよい。
【0046】本発明において用いられる上記式(I)お
よび(II)で表わされる環状イミノエステルの具体例と
しては、例えば下記の化合物を挙げることができる。
【0047】上記式(I)の化合物 n=1の場合の化合物 2−メチル−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン、2
−ブチル−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン、2−
フェニル−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン、2−
(1−又は2−ナフチル)−3,1−ベンゾオキサジン
−4−オン、2−(4−ビフェニル)−3,1−ベンゾ
オキサジン−4−オン、2−p−ニトロフェニル−3,
1−ベンゾオキサジン−4−オン、2−m−ニトロフェ
ニル−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン、2−p−
ベンゾイルフェニル−3,1−ベンゾオキサジン−4−
オン、2−p−メトキシフェニル−3,1−ベンゾオキ
サジン−4−オン、2−o−メトキシフェニル−3,1
−ベンゾオキサジン−4−オン、2−シクロヘキシル−
3,1−ベンゾオキサジン−4−オン、2−p−(又は
m−)フタルイミドフェニル−3,1−ベンゾオキサジ
ン−4−オン、N−フェニル−4−(3,1−ベンゾオ
キサジン−4−オン−2−イル)フタルイミド、N−ベ
ンゾイル−4−(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン
−2−イル)アニリン、N−ベンゾイル−N−メチル−4
−(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン−2−イル)
アニリン、2−(p−(N−メチルカルボニル)フェニ
ル)−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン。
【0048】n=2の場合の化合物 2,2’−ビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オ
ン)、2,2’−エチレンビス(3,1−ベンゾオキサ
ジン−4−オン)、2,2’−テトラメチレンビス
(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、2,2’−
デカメチレンビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オ
ン)、2,2’−p−フェニレンビス(3,1−ベンゾ
オキサジン−4−オン)、2,2’−m−フェニレンビ
ス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、2,2’
−(4,4’−ジフェニレン)ビス(3,1−ベンゾオ
キサジン−4−オン)、2,2’−(2,6−又は1,
5−ナフチレン)ビス(3,1−ベンゾオキサジン−4
−オン)、2,2’−(2−メチル-p-フェニレン)ビ
ス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、2,2’
−(2−ニトロ−p−フェニレン)ビス(3,1−ベン
ゾオキサジン−4−オン)、2,2’−(2−クロロ−
p−フェニレン)ビス(3,1−ベンゾオキサジン−4
−オン)、2,2’−(1,4−シクロヘキシレン)ビ
ス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、N−p−
(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン−2−イル)フ
ェニル、4−(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン−
2−イル)フタルイミド、N−p−(3,1−ベンゾオ
キサジン−4−オン−2−イル)ベンゾイル、4−
(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン−2−イル)ア
ニリン。
【0049】n=3の場合の化合物 1,3,5−トリ(3,1−ベンゾオキサジン−4−オ
ン−2−イル)ベンゼン、1,3,5−トリ(3,1−
ベンゾオキサジン−4−オン−2−イル)ナフタレン、
2,4,6−トリ(3,1−ベンゾオキサジン−4−オ
ン−2−イル)ナフタレン上記式(II)の化合物 2,8−ジメチル−4H,6H−ベンゾ(1,2−d;
5,4−d’)ビス(1,3)−オキサジン−4,6−
ジオン、2,7−ジメチル−4H,9H−ベンゾ(1,2
−d;4,5−d’)ビス(1,3)−オキサジン−
4,9−ジオン、2,8−ジフェニル−4H,8H−ベン
ゾ(1,2−d;5,4−d’)ビス(1,3)−オキ
サジン−4,6−ジオン、2,7−ジフェニル−4H,
9H−ベンゾ(1,2−d;4,5−d’)ビス(1,
3)−オキサジン−4,6−ジオン、6,6’−ビス
(2−メチル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−
オン)、6,6’−ビス(2−エチル−4H,3,1−
ベンゾオキサジン−4−オン)、6,6’−ビス(2−
フェニル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オ
ン)、6,6’−メチレンビス(2−メチル−4H,
3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、6,6’−メ
チレンビス(2−フェニル−4H,3,1−ベンゾオキ
サジン−4−オン)、6,6’−エチレンビス(2−メ
チル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、
6,6’−エチレンビス(2−フェニル−4H,3,1
−ベンゾオキサジン−4−オン)、6,6’−ブチレン
ビス(2−メチル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−
4−オン)、6,6’−ブチレンビス(2−フェニル−
4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、6,
6’−オキシビス(2−メチル−4H,3,1−ベンゾ
オキサジン−4−オン)、6,6’−オキシビス(2−
フェニル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オ
ン)、6,6’−スルホニルビス(2−メチル−4H,
3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、6,6’−ス
ルホニルビス(2−フェニル−4H,3,1−ベンゾオ
キサジン−4−オン)、6,6’−カルボニルビス(2
−メチル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オ
ン)、6,6’−カルボニルビス(2−フェニル−4
H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、7,7’
−メチレンビス(2−メチル−4H,3,1−ベンゾオ
キサジン−4−オン)、7,7’−メチレンビス(2−
フェニル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オ
ン)、7,7’−ビス(2−メチル−4H,3,1−ベ
ンゾオキサジン−4−オン)、7,7’−エチレンビス
(2−メチル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−
オン)、7,7’−オキシビス(2−メチル−4H,
3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、7,7’−ス
ルホニルビス(2−メチル−4H,3,1−ベンゾオキ
サジン−4−オン)、7,7’−カルボニルビス(2−
メチル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オ
ン)、6,7’−ビス(2−メチル−4H,3,1−ベ
ンゾオキサジン−4−オン)、6,7’−ビス(2−フ
ェニル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オ
ン)、6,7’−メチレンビス(2−メチル−4H,
3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、6,7’−メ
チレンビス(2−フェニル−4H,3,1−ベンゾオキ
サジン−4−オン)。
【0050】上記例示化合物のうち、上記式(I)の化合
物、より好ましくはn=2の場合の上記式(I)の化合
物、特に好ましくは下記式(I)-1
【0051】
【化18】 (式中、R11は2価の芳香族炭化水素残基である。)で
表わされる化合物が有利に用いられる。
【0052】式(I)-1の化合物としては、就中2,
2’−p−フェニレンビス(3,1−ベンゾオキサジン
−4−オン)、2,2’−(4,4’−ジフェニレン)
ビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)および
2,2’−(2,6−ナフチレン)ビス(3,1−ベン
ゾオキサジン−4−オン)が好ましい。
【0053】これら環状イミノエステルの紫外線吸収特
性は、例えばその代表的化合物について特開昭59−1
2952号公報に記載されているので、それを援用す
る。
【0054】前記環状イミノエステルは、ポリエステル
に対して優れた相溶性を有するが、前記特開昭59−1
2952号公報や米国特許第4291152号明細書に
記載されているように、ポリエステルの末端水酸基と反
応する能力を有する。そこで、環状イミノエステルが実
質的に未反応な状態で含有されるように、環状イミノエ
ステルとポリエステルとを注意深く混合させることが求
められる。ただし、ポリエステルとして、主たる割合の
末端基がカルボキシル基であるポリエステルや、末端水
酸基が該環状イミノエステルと反応性の無い末端封鎖剤
で封鎖されているポリエステルを用いる場合、環状イミ
ノエステルを未反応の状態で含有する組成物を製造する
のに特別の注意を払う必要は無い。末端基の主たる割合
が水酸基であるポリエステルを用いる場合には、溶融混
合の時間は、下記式
【0055】
【数1】 及び
【0056】
【数2】 (式中、tは溶融混合時間(秒)、Tは溶融混合温度
(℃)及びTmはポリエステルの溶融温度(℃)であ
る。)を満足するように、短時間で完了するようにする
のが望ましい。この場合、環状イミノエステルとポリエ
ステルとが少しの割合で反応する可能性があるが、この
反応によってポリエステルの分子量は大きくなるので、
この割合によっては可視光吸収剤によるポリエステルの
劣化による分子量低下を防ぐことが可能である。なお、
環状イミノエステルがポリエステルと反応した場合、紫
外線吸収波長領域が、一般に、未反応の状態の紫外線吸
収波長領域より低波長側にずれる傾向を示し、それ故高
波長側の紫外線を透過する傾向をもつ。
【0057】前記環状イミノエステルは、適量を添加す
る場合、昇華物が殆どないので、製膜でダイ周辺を汚す
ことが少なく、紫外線から380nm付近の光線を吸収
するのでフィルムの着色が無く、可視光線吸収剤やフィ
ルムの劣化を防止する特性に優れている。
【0058】前記紫外線吸収剤の添加量は、ポリエステ
ルに対し、0.1〜5重量%が好ましく、さらには0.
2〜3重量%が好ましい。この量が0.1%未満では紫
外線劣化防止効果が小さく、一方5重量%を超えるとポ
リエステルの製膜特性が低下し、好ましくない。
【0059】前記紫外線吸収剤のポリエステルへの添加
方法は特に限定されないが、ポリエステル重合工程、フ
ィルム製膜前の溶融工程でのポリマー中への練込み、二
軸延伸フィルムへの含浸、などを挙げることができ、特
にポリエステル重合度低下を防止する意味でもフィルム
製膜前の溶融工程でのポリマー中への練込みが好まし
い。その際、紫外線吸収剤の練込みは、化合物粉体の直
接添加法、マスターバッチ法などにより行うことができ
る。
【0060】[フィルムのヘーズ]本発明におけるポリ
エステルフィルムは、ヘーズが5%未満であることが好
ましい。このヘーズが5%以上であると、印刷の鮮映性
を損なうことがある。
【0061】[熱収縮率]本発明におけるポリエステル
フィルムは、150℃で30分間保持したときの熱収縮
率が1%以下であることが好ましい。熱収縮率がこの範
囲内にあると、ポリエステルフィルムを受像紙に用いた
際に寸法安定性が良好であり、印字のずれ等を抑制する
ことができる。このような熱収縮率を有するポリエステ
ルフィルムは、例えば二軸延伸後に熱固定やポリエステ
ルのTg以上の温度での熱処理により、フィルムの密度
を高める、例えばポリエチレンテレフタレートフィルム
の場合、フィルムの密度を1.390g/cm3以上と
することにより得ることができる。
【0062】[皮膜]本発明におけるポリエステルフィ
ルムは、その少なくとも片面に(A)コポリエステル樹
脂、(B)カルボン酸変性ポリビニルアルコール、
(C)微粒子及び(D)架橋剤を主成分とする塗料を用
いた皮膜が塗設されている。
【0063】この皮膜を形成する成分として用いるコポ
リエステル樹脂(A)は、分子内の全酸成分に対し、ス
ルホン酸塩基を有するジカルボン酸成分の割合が1〜1
6モル%であるコポリエステル樹脂である。かかるコポ
リエステル樹脂は、テレフタル酸、イソフタル酸、2,
6―ナフタリンジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル
酸、4,4′―ジフェニルジカルボン酸、フェニルイン
ダンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、5―スル
ホイソフタル酸、トリメリット酸、ジメチロールプロピ
オン酸等のカルボン酸成分及び5―Naスルホイソフタ
ル酸、5―Kスルホイソフタル酸、5―Kスルホテレフ
タル酸等のスルホン酸塩基を有するジカルボン酸成分
と、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ネオ
ペンチレングコール、1,4―ブタンジオール、1,6
―ヘキサンジオール、1,4―シクロヘキサンジメタノ
ール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ビスフェ
ノール―Aのアルキレンオキシド付加物等のヒドロキシ
化合物成分とから構成されるコポリエステルであって、
水溶液、水分散液又は乳化液として使用される。
【0064】コポリエステル樹脂(A)では、親水性を
付与するための、スルホン酸塩基を有するジカルボン酸
成分が、分子内の全酸成分に対し、1〜16モル%であ
る必要があるが、好ましくは1.5〜14モル%であ
る。スルホン酸塩基を有するジカルボン酸成分が1モル
%未満では、コポリエステル樹脂の親水性が不足し、一
方16モル%を超えると、皮膜の耐湿性が低下するので
好ましくない。
【0065】前記コポリエステル樹脂(A)は、さら
に、二次転移点(Tg)が20〜90℃である必要があ
る。このTgが20℃未満では、フィルムがブロッキン
グしやすく、一方90℃を超えると、フィルムの削れ性
や接着性が低下するので好ましくない。
【0066】前記皮膜を形成する成分として用いるカル
ボン酸変性ポリビニルアルコール(B)は、ケン化度が
74〜90mol%であることが好ましい。このケン化
度が74mol%未満では、皮膜の耐湿性が低下し、一
方90mol%を超えると、インク受像層に対する接着
性が低下するので好ましくない。
【0067】前記皮膜を形成する成分として用いる微粒
子(C)は有機又は無機の微粒子であり、平均粒径が2
0〜80nmのものである。かかる微粒子としては、炭
酸カルシウム、酸化カルシウム、酸化アルミニウム、カ
オリン、酸化珪素、酸化亜鉛、架橋アクリル樹脂粒子、
架橋ポリスチレン樹脂粒子、メラミン樹脂粒子、架橋シ
リコーン樹脂粒子等が例示される。微粒子の平均粒径が
20nm未満では、フイルムがブロッキングしやすく、
一方80nmを超えると、削れ性が低下するので好まし
くない。
【0068】更に、前記皮膜を形成する成分として用い
る架橋剤(D)としては、オキサゾリン基含有ポリマ
ー、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂等が
好ましく挙げられる。
【0069】前記オキサゾリン基含有ポリマーとして
は、特公昭63−48884号公報、特開平2−609
41号公報、特開平2−99537号公報等に記載の重
合体、あるいはこれらに準じた重合体を挙げることがで
きる。具体的には、下記式(III)で表わされる付加重
合性オキサゾリン(a)、および必要に応じて他のモノ
マー(b)を重合させて得られる重合体が挙げられる。
【0070】
【化19】 (但し、式中のR11、R12、R13およびR14は、それぞ
れ、水素、ハロゲン、アルキル基、アラルキル基、フェ
ニル基および置換フェニル基から選ばれる置換基を示
し、R15は付加重合性不飽和結合基を有する非環状有機
基を示す。) 前記式(III)で表わされる付加重合性オキサゾリン
(a)の具体例としては、2−ビニル−2−オキサゾリ
ン、2−ビニル−4−メチル−2−オキサゾリン、2−
ビニル−5−メチル−2−オキサゾリン、2−イソプロ
ペニル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−4−
メチル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−5−
メチル−2−オキサゾリン等を挙げることができる。こ
れらは1種または2種以上の混合物として使用すること
ができる。これらの中、2−イソプロペニル−2−オキ
サゾリンが工業的に入手しやすく好適である。
【0071】次に、付加重合性オキサゾリン以外のモノ
マー(b)としては、付加重合性オキサゾリン(a)と
共重合可能なモノマーであれば特に制限はなく、例えば
アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸ブ
チル、メタクリル酸ブチルなどのアクリル酸エステル
類、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸などの不飽
和カルボン酸類、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ルなどの不飽和ニトリル類、アクリルアミド、メタクリ
ルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロ
ールメタクリルアミドなどの不飽和アミド類、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル類、メチ
ルビニルエーテル、エチルビニルエーテルなどのビニル
エーテル類、エチレン、プロピレンなどのα−オレフィ
ン類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニルなど
の含ハロゲン−α,β−不飽和モノマー類、スチレン、
α−メチルスチレンなどのα,β−不飽和芳香族モノマ
ー類などを挙げることができる。これらは1種または2
種以上の混合物として使用することができる。
【0072】前記付加重合性オキサゾリン(a)および
必要に応じて少なくとも1種以上の他のモノマー(b)
を用いて重合体を得るためには、従来から知られている
重合法によって重合することができる。例えば、乳化重
合法(重合触媒、水、界面活性剤およびモノマーを一括
混合して重合する方法)、モノマー滴下法、多段重合
法、プレエマルジョン法など各種の方法を採用できる。
【0073】重合触媒は、従来から知られているものを
使用することができる。例えば、過酸化水素、過硫酸カ
リウム、2,2’−アゾビス(2−アミノジプロパン)
2塩酸塩など、通常のラジカル重合開始剤を挙げること
ができる。
【0074】また、界面活性剤としては、従来から知ら
れているアニオン系、ノニオン系、カチオン系および両
性界面活性剤や反応性界面活性剤を挙げることができ
る。
【0075】重合温度は、通常0〜100℃、好ましく
は50〜80℃である。また、重合時間は、通常1〜1
0時間である。
【0076】付加重合性オキサゾリン(a)および少な
くとも1種以上の他のモノマー(b)を用いて重合体を
得る場合、付加重合性オキサゾリン(a)の配合量は、
全モノマーに対して0.5重量%以上の範囲で適宜決め
ることが好ましい。付加重合性オキサゾリン(a)の配
合量が0.5重量%未満では、本発明の目的を達成する
ことが困難となることがある。
【0077】前記架橋剤(D)として用いるエポキシ系
樹脂としては、具体的には、ポリエポキシ化合物、ジエ
ポキシ化合物、モノエポキシ化合物などが挙げられる。
このポリエポキシ化合物としては、例えばソルビトトー
ルポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリ
シジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジル
エーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテル、ト
リグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシア
ネート、グリセロールポリグリシジルエーテル、トリメ
チロールプロパンポリグリシジルエーテル、N,N,
N’,N’−テトラグリシジルメタキシリレンジアミ
ン、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−4,4’
−ジアミノジフェニルメタン、N,N,N’,N’−テ
トラグリシジル−1,3−ビスアミノメチルシクロヘキ
サン等を挙げることができる。ジエポキシ化合物として
は、例えばネオペンチルグリコールジグリシジルエーテ
ル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、
レゾルシンジグリシジルエーテル、エチレングリコール
ジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリ
シジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエ
ーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ポリテトラメチレングリコールジグリシジルエーテ
ル等を挙げることができる。また、モノエポキシ化合物
としては、例えばアリルグリシジルエーテル、2−エチ
ルヘキシルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエ
ーテルなどが挙げられる。この中でも、N,N,N’,
N’−テトラグリシジルメタキシリレンジアミン、N,
N,N’,N’−テトラグリシジル−4,4’−ジアミ
ノジフェニルメタン、N,N,N’,N’−テトラグリ
シジル−1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサンが好
ましく例示できる。
【0078】前記架橋剤(D)として用いる尿素系樹脂
としては、例えばジメチロール尿素、ジメチロールエチ
レン尿素、ジメチロールプロピレン尿素、テトラメチロ
ールアセチレン尿素、4−メトキシ5−ジメチルプロピ
レン尿素ジメチロールなどを好ましく挙げることができ
る。
【0079】前記架橋剤(D)として用いるメラミン系
樹脂としては、メラミンとホルムアルデヒドを縮合して
得られるメチロールメラミン誘導体に低級アルコールと
してメチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピ
ルアルコール等を反応させてエーテル化した化合物およ
びそれらの混合物を好ましく挙げることができる。
【0080】また、前記架橋剤(D)として用いるメチ
ロールメラミン系誘導体としては、例えばモノメチロー
ルメラミン、ジメチロールメラミン、トリメチロールメ
ラミン、テトラメチロールメラミン、ペンタメチロール
メラミン、ヘキサメチロールメラミンなどを挙げること
ができる。
【0081】これらの架橋剤(D)のなかでも、エポキ
シ系樹脂、特にポリエポキシ化合物が好ましい。これら
の架橋剤は単独、場合によっては2種以上併用してもよ
い。
【0082】本発明において、皮膜塗料の固形分を構成
する(A)コポリエステル樹脂、(B)カルボン酸変性
ポリビニルアルコール、(C)微粒子及び(D)架橋剤
の配合割合は、(A)コポリエステル樹脂50〜80重
量%、(B)カルボン酸変性ポリビニルアルコール10
〜30重量%、(C)微粒子3〜35重量%、(D)架
橋剤1〜20重量%であることが好ましい。(A)成分
の割合が50重量%未満では、ポリエステルフィルムと
の接着性が不足し、一方80重量%を超えると、インク
受像層との接着性が低下するので好ましくない。(B)
成分の割合が10重量%未満では、インク受像層との接
着性が不足し、一方30重量%を超えると、耐ブロッキ
ング性が低下するので好ましくない。(C)成分の割合
が3重量%未満では、フィルムの滑性(搬送性)が不足
し、一方25重量%を超えると、削れ性が低下するので
好ましくない。また、(D)成分の割合が1重量%未満
では、耐水性、ブロッキング性が不足し、一方20重量
%を超えると、インク受像層との接着性が低下するので
好ましくない。
【0083】また、本発明における皮膜は、その表面エ
ネルギーが50〜65dyne/cmであることが必要
であり、特に55〜62yne/cmであることが好ま
しい。この表面エネルギーが50dyne/cm未満で
あると、水性インク受像層の塗工性及び接着性が不良と
なり、一方65dyne/cmを超えると、基体である
ポリエステルフィルムとの密着性が不足したり、皮膜の
耐湿性が不足することがあるため好ましくない。
【0084】表面エネルギーが50〜65dyne/c
mの皮膜は、前記した量範囲の(A)コポリエステル樹
脂、(B)水溶性高分子、(C)微粒子及び(D)架橋
剤を含む塗料を用いて、例えば0.02〜1μmの厚さ
で塗設することにより得ることができる。
【0085】本発明においては皮膜を形成する成分とし
て、上記の成分以外に、帯電防止剤、着色剤、界面活性
剤、紫外線吸収剤等を使用することができる。
【0086】[フィルムの製造]本発明においては、ポ
リエステルフィルムの少なくとも片面に前記成分を用い
た皮膜を塗設するが、例えば延伸可能なポリエステルフ
ィルムに皮膜を形成する成分を含む水性液を塗布した
後、乾燥、延伸し、必要に応じて熱処理することにより
塗設することができる。この水性液の固形分濃度は、通
常30重量%以下であり、10重量%以下がさらに好ま
しい。
【0087】前記の延伸可能なポリエステルフィルムと
は、未延伸ポリエステルフィルム、一軸延伸ポリエステ
ルフィルム又は二軸延伸ポリエステルフィルムである。
このうちフィルムの押出し方向(縦方向)に一軸延伸し
た縦延伸ポリエステルフィルムが特に好ましい。このポ
リエステルフィルムは、温度90〜130℃で、縦方向
に3〜5倍延伸されていることが好ましい。
【0088】ポリエステルフィルムへ水性液を塗布する
場合は、通常の塗工工程、即ち二軸延伸熱固定したポリ
エステルフイルムに該フィルムの製造工程と切り離した
工程で行うと、芥、塵埃等を巻込み易く、好ましくな
い。かかる観点より、クリーンな雰囲気での塗布、即ち
フィルム製造工程での塗布が好ましい。そして、この塗
布によれば、皮膜(塗膜)のポリエステルフィルムへの
密着性がさらに向上する。
【0089】塗布方法としては、公知の任意の塗布法が
適用できる。例えばロールコート法、グラビアコート
法、ロールブラッシュ法、スプレーコート法、エアーナ
イフコート法、含浸法及びカーテンコート法などを単独
または組合せて用いることができる。塗布量は走行して
いるフイルム1m2当り、0.5〜20g、さらには1
〜10gが好ましい。水性液は水分散液又は乳化液とし
て用いるのが好ましい。
【0090】水性液を塗布した延伸可能なポリエステル
フィルムは、乾燥、延伸処理工程に導かれるが、かかる
処理は、従来から当業界に蓄積された条件で行うことが
できる。好ましい条件としては、例えば乾燥条件は90
〜130℃×2〜10秒であり、延伸温度は90〜13
0℃、延伸倍率は縦方向3〜5倍、横方向3〜5倍、必
要ならば再縦方向1〜3倍であり、熱固定する場合は1
80〜240℃×2〜20秒である。
【0091】かかる処理後の二軸配向ポリエステルフィ
ルムの厚さは50〜150μmであること、また塗膜の
厚さは0.02〜1μmであることが好ましい。
【0092】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に説明する。
なお、各特性値は以下の方法で測定した。
【0093】1.接着性 ポリエステルフィルムの一方の表面に、球状シリカ(平
均粒径18μ、平均細孔径200オングストローム、平
均細孔容積1.5cc/g)30重量%、ポリビニルア
ルコール(クラレ製PVA117)70重量%を混合し
た水性スラリーを乾燥厚さで20μm塗設し、その上に
幅12.7mm、長さ150mmのスコッチテープ(ス
リーエム社製・No.600)を気泡が入らないよう粘
着し、この上をJIS・C2701(1975)記載の
手動式荷重ロールでならして密着させた後、テープ幅に
切り出す。このようにして作成したサンプルからスコッ
チテープを剥離する際の、インク受像層のポリエステル
フィルムからの剥離状態を観察して、接着性を下記の通
り評価する。 A:剥離が全く認められず、密着性良好 B:異物部分で僅かに剥離が認められる C:剥離が顕著に認められる。
【0094】2.耐水接着性 上記接着性を評価したものについて、インク受像層の上
から、ガーゼに水を染み込ませ、ラビングし、何回ラビ
ングしたらインク受像層が脱落するかを下記の通り評価
する。 A:50回以上・・・耐水接着性が極めて良好 B:30〜50回・・耐水接着性が良好 C:30回未満 ・・耐水接着性不良。
【0095】3.摩擦係数 ASTM・D1894―63に準じ、東洋テスター社製
のスリッパ―測定器を使用し、フィルムの表面と裏面を
合わせ、荷重1kgを加えて静摩擦係数を測定する。摩
擦係数が0.6を超えると、フィルム搬送性に支障をき
たす。
【0096】4.ブロッキング性 50mm幅に切断したフィルムを2枚重ね、50kg/
cm2 の荷重下40℃×50%RH×17時間処理した
後、引張り試験機にて荷重を加えた箇所の剥離強度(g
/50mm)を測定する。剥離強度の値により、下記の
通り評価する。 剥離強度≦10g/50mm…ブロッキング性良好 10g/50mm<剥離強度≦30g/50mm…ブロッキング性やや良好 30g/50mm<剥離強度 …ブロッキング性不良。
【0097】5.表面エネルギー W. A. Zisman:“Contact Augle, Wettability and Adh
esion ”,Am. Chem.Soc., (1964)に従い、測定
した臨界表面張力γcをもって、表面エネルギーとす
る。
【0098】6.二次転移点(Tg) デュポン製 Thermal Analyst 2000型 示差熱量計
にて、20℃/分の昇温速度にて測定する。
【0099】7.固有粘度 オルソクロロフェノール溶媒による溶液の粘度を35℃
にて測定し求める。
【0100】8.水分散性 塗布剤を水で希釈して0.2重量%の水分散体とし、石
英製セルを用いて、日立製作所製 ダブルビーム分光光
度計(228A型機)にて光線透過率を測定する。測定
結果より下記の通り評価する。 光線透過率≧50% ……水分散性良好 50%>光線透過率≧30% ……水分散性やや良好 30%>光線透過率 ……水分散性不良。
【0101】9.耐湿性 前記ブロッキング性の評価において、処理条件を60℃
×70%RH×17時間としたほかは同様の方法で剥離
強度(g/50mm)を測定する。測定結果より下記の
通り評価する。 剥離強度≦10g/50mm …耐湿性良好 10g/50mm<剥離強度≦30g/50mm …耐湿性やや良好 30g/50mm≦剥離強度 …耐湿性不良。
【0102】10.ヘーズ 村上色彩技術研究所製 HR―100型 ヘーズメータ
ーにより、ASTM・D1003に準じて測定する。
【0103】11.熱収縮率 ポリエステルフィルムを150℃×30分熱処理した後
の収縮率を標点間距離30cmで測定する。
【0104】12.鮮映性 インク受像層を塗布したポリエステルフィルムについ
て、インクジェットプリンター(EPSON製 PM−
750C)でパソコン等のCADで作成した設計製図を
印刷し、印刷物の鮮明性を目視で観察し、下記の通り評
価する。 A:鮮明性が極めて良好・・・鮮映性が極めて良好 B:鮮明性が良好 ・・・鮮映性が良好 C:鮮明性が不良 ・・・鮮映性が不良。
【0105】13.耐候性 鮮映性評価で用いた印刷フィルムの印刷面が内側になる
よう、黒色の台紙に貼りあわせて四隅をアルミ蒸着テー
プでしっかり止め、サンシャインウェザーメーター(ス
ガ試験機(株)性、WEL−SUN−HCL型)を使用
し、JIS−K−6783bに準じて、1000時間
(屋外曝露1年間に相当)照射することにより屋外曝露
促進試験を行う。このサンプルの印刷物の変色を目視観
察し、下記の通り評価する。
【0106】 A:ほとんど変色が認められない。・・・・耐候性が極めて良好 B:わずかに変色が認められるが、印刷の鮮映性には影響しない。
【0107】 ・・・・耐候性が良好 C:変色が顕著であり、印刷の鮮映性も失われる。・・・・耐候性が不良。
【0108】[実施例1]下記式(A)に示す紫外線吸
収剤を1重量%含有するポリエチレンテレフタレート
(固有粘度:0.62)を20℃に維持した回転冷却ド
ラム上に溶融押出しして未延伸フィルムとした。
【0109】
【化20】 次に、該未延伸フィルムを機械軸方向に90℃で3.6
倍延伸した後、酸成分がテレフタル酸[60モル%]、
イソフタル酸[36モル%]および5―Naスルホイソ
フタル酸[4モル%]、グリコール成分がエチレングリ
コール[60モル%]およびネオペンチルグリコール
[40モル%]よりなる共重合ポリエステル(Tg=3
0℃、以下、単に[E]という)55重量%、ケン化度
74〜80mol%のカルボン酸変性ポリビニルアルコ
ール16重量%、平均粒径30nmの架橋アクリル樹脂
粒子10重量%、N,N,N’,N’−テトラグリシジ
ルメタキシリレンジアミン10重量%並びにポリオキシ
エチレンラウリルエーテル9重量%からなる組成の、固
形分濃度4重量%の水性液をロールコーターにて塗布し
た。
【0110】次いで、水性液を塗布した縦延伸フイルム
を乾燥しつつ横方向に95℃で4倍延伸し、更に230
℃で熱固定して厚さ100μmの二軸配向フィルムを得
た。
【0111】このフィルムでの塗膜厚さは0.03μ
m、表面エネルギーは60dyne/cm、熱収縮率は
縦方向で0.9%、横方向で0.2%であった。このフ
ィルムの特性を表1に示す。
【0112】[比較例1]水性液を塗布しない以外は、
実施例1と同様に行なった。得られた二軸配向ポリエス
テルフィルムの特性を表1に示す。
【0113】[実施例2〜11]塗布剤の種類と比率を
表1に示すように変える以外は、実施例1と同様に行な
った。得られた二軸配向ポリエステルフィルムの特性を
表1に示す。
【0114】
【表1】 表1に示す結果から明らかなように、本発明の二軸配向
ポリエステルフィルムは耐候性に優れ、かつ接着性に優
れ、インク受像層易接着性ポリエステルフィルムとして
有用である。
【0115】なお、表1、5、7、8において、コポリ
エステルの種類EおよびFは、下記の共重合ポリエステ
ルである。
【0116】E:テレフタル酸[60モル%]・イソフ
タル酸[36モル%]・5―Naスルホイソフタル酸
[4モル%]/エチレングリコール[60モル%]・ネ
オペンチルグリコール[40モル%]の共重合ポリエス
テル(Tg=30℃) F:2,6―ナフタリンジカルボン酸[20モル%]・
イソフタル酸[76モル%]・5―Kスルホテレフタル
酸[4モル%]/エチレングリコール[50モル%]・
ネオペンチルグリコール[50モル%]の共重合ポリエ
ステル(Tg=42℃) カルボン酸変性ポリビニルアルコール、ポリビニルアル
コールの種類P、Q、RおよびSは、下記の化合物であ
る。
【0117】P:ケン化度74〜80mol%のカルボ
ン酸変性ポリビニルアルコール Q:ケン化度85〜90mol%のカルボン酸変性ポリ
ビニルアルコール R:ケン化度76〜82mol%のポリビニルアルコー
ル S:ケン化度86〜89mol%のポリビニルアルコー
ル 微粒子の種類MおよびNは、下記の化合物である。
【0118】M:平均粒径 30nmの架橋アクリル粒
子 N:平均粒径 30nmのコロイダルシリカ粒子 架橋剤の種類T、U、XおよびVは、下記の化合物であ
る。
【0119】T:エポキシ系樹脂;N,N,N’,N’
−テトラグリシジルメタキシリレンジアミン U:メラミン系樹脂;トリメトキシメチルメラミン(ト
リメチロールメラミンをメタノールでエーテル化したも
の) X:オキサゾリン基を有する重合体;2−プロペニル−
オキサゾリン(60モル%)およびメチルメタクリレー
ト(40モル%)の共重合体 V:ジメチロールエチレン尿素。
【0120】[実施例12〜15及び比較例2、3] (A)コポリエステル樹脂の種類を表2および表3に示
すように変えて、Tgの異なるコポリエステル樹脂を用
いた外は実施例1と同様にして二軸配向ポリエステルフ
ィルムを得た。得られたフィルムの特性を表2に示す。
【0121】
【表2】
【0122】
【表3】 表2に示す結果から明らかなように、本発明の二軸配向
ポリエステルフィルムは、耐候性、耐ブロッキング性及
び接着性に優れ、インク受像層易接着性ポリエステルフ
ィルムとして有用である。
【0123】[実施例16〜20及び比較例4、5] (A)コポリエステル樹脂のスルホン酸塩基を含有する
ジカルボン酸成分の割合を表4に示すように変えた外は
実施例1と同様にして二軸配向ポリエステルフィルムを
得た。得られたフィルムの特性を表4に示す。
【0124】
【表4】 表4に示す結果から明らかなように、本発明における塗
布剤は水分散性に優れ、本発明の二軸配向ポリエステル
フィルムは耐湿性に優れる。
【0125】[実施例21〜23及び比較例6〜11] (A)コポリエステル樹脂、(B)カルボン酸変性ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルアルコール、(C)微粒
子および(D)架橋剤の比率を表5に示すように変えた
外は実施例1と同様にして二軸配向ポリエステルフィル
ムを得た。得られたフィルムの特性を表5に示す。
【0126】
【表5】 表5に示す結果から明らかなように、本発明の二軸配向
ポリエステルフィルムは接着性、搬送性、耐候性に優れ
る。
【0127】[実施例24、25及び比較例12、1
3] (C)微粒子の粒径を表6に示すように変えた外は実施
例1と同様にして二軸配向ポリエステルフィルムを得
た。得られたフィルムの特性を表6に示す。
【0128】
【表6】 表6に示す結果から明らかなように、本発明の二軸配向
ポリエステルフィルムは耐ブロッキング性に優れる。
【0129】[実施例26、27及び比較例14、1
5] (A)コポリエステル樹脂、(B)カルボン酸変性ポリ
ビニルアルコール、(C)微粒子および(D)架橋剤の
比率を表7に示すように変えた外は実施例1と同様にし
て二軸配向ポリエステルフィルムを得た。得られたフィ
ルムの特性を表7に示す。
【0130】
【表7】 表7に示す結果から明らかなように、本発明の二軸配向
ポリエステルフィルムは接着性及び搬送性に優れる。
【0131】[実施例28〜30及び比較例16〜1
8] (A)コポリエステル樹脂、(B)カルボン酸変性ポリ
ビニルアルコール(C)微粒子および(D)架橋剤の比
率を表8に示すように変えた外は実施例1と同様にして
二軸配向ポリエステルフィルムを得た。得られたフィル
ムの特性を表8に示す。
【0132】
【表8】 表8に示す結果から明らかなように、本発明の二軸配向
ポリエステルフィルムは接着性及び搬送性に優れる。
【0133】[実施例31、32]ポリエステルに含有
させる紫外線吸収剤を下記の通り変更する他は、実施例
1と同様にして二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。 実施例31・・・下記式(B)の紫外線吸収剤を1重量
%含有 実施例32・・・構造式(C)の紫外線吸収剤を1重量
%含有
【0134】
【化21】 ・・・・・・(B)
【0135】
【化22】 ・・・・・・(C) これらのフィルムを用いて耐候性試験を行った結果、実
施例31、32の場合には耐候性試験結果はAランクで
非常に良かった。
【0136】
【発明の効果】本発明のインク受像層易接着性ポリエス
テルフィルムは、耐候性に優れ、かつインクジェットプ
リンター等の水性インク受像層に対する接着性、耐水接
着性に優れたものであり、受像紙用として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 67/00 C08L 67/00 (72)発明者 北澤 諭 神奈川県相模原市小山3丁目37番19号 帝 人デュポンフィルム株式会社相模原研究セ ンター内 Fターム(参考) 2H086 BA19 BA31 BA38 BA41 BA45 4F006 AA35 AB35 BA01 CA01 DA05 EA06 4F100 AK21B AK25 AK36B AK41A AK41B AK42 AK53B AK80B AL05B AL07B BA02 BA07 CA02B CA07A CA23B CC00B GB90 JA05B JL11 4J002 CF001 CF041 CF051 CF081 EU216 EU236 FD056 FD17 GS00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外線吸収剤を含有するポリエステルフ
    ィルムの少なくとも片面に皮膜を塗設したフィルムであ
    って、該皮膜が(A)スルホン酸塩基を有するジカルボ
    ン酸成分の割合が、全酸成分当り、1〜16モル%であ
    り、かつポリマーの二次転移点が20〜90℃であるコ
    ポリエステル樹脂50〜80重量%、(B)カルボン酸
    変性ポリビニルアルコール10〜30重量%、(C)平
    均粒径が20〜80nmの微粒子3〜25重量%及び
    (D)架橋剤1〜20重量%からなる固形分を含む塗料
    を用いて形成され、かつ該皮膜の表面エネルギーが50
    〜65dyne/cmであることを特徴とする耐候性に
    優れた、インク受像層易接着性ポリエステルフィルム。
  2. 【請求項2】 (D)架橋剤が、オキサゾリン基含有ポ
    リマー、尿素系樹脂、メラミン系樹脂及びエポキシ系樹
    脂からなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項
    1に記載の耐候性に優れた、インク受像層易接着性ポリ
    エステルフィルム。
  3. 【請求項3】 (B)カルボン酸変性ポリビニルアルコ
    ールのケン化度が74〜90mol%である請求項1に
    記載の耐候性に優れた、インク受像層易接着性ポリエス
    テルフィルム。
  4. 【請求項4】 紫外線吸収剤が、下記式(I) 【化1】 (ここで、X1は、上記式に表わされたX1からの2本の
    結合手が1位、2位の位置関係にある、2価の芳香族残
    基であり;nは1、2又は3であり;R1はn価の炭化
    水素残基で、これは更にヘテロ原子を含有していてもよ
    い、又はR1はn=2のとき直接結合であることができ
    る。)で表わされる環状イミノエステル及び下記式(I
    I) 【化2】 (ここで、Aは下記式(II)-a 【化3】 で表わされる基であるか又は下記式(II)-b 【化4】 で表わされる基であり;R2およびR3は同一もしくは異
    なり1価の炭化水素残基であり;X2は4価の芳香族残
    基で、これは更にヘテロ原子を含有していてもよい。)
    で表わされる環状イミノエステルから選ばれる少なくと
    も1種の化合物である請求項1に記載の耐候性に優れ
    た、インク受像層易接着性ポリエステルフィルム。
  5. 【請求項5】 ポリエステルフィルムのヘーズが5%未
    満である請求項1〜4のいずれかに記載の耐候性に優れ
    た、インク受像層易接着性ポリエステルフィルム。
  6. 【請求項6】 インクジェットプリンター用受像紙に用
    いる請求項1〜4のいずれかに記載の耐候性に優れた、
    インク受像層易接着性ポリエステルフィルム。
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