JP2001018343A - 複合フィルム - Google Patents
複合フィルムInfo
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- JP2001018343A JP2001018343A JP11192854A JP19285499A JP2001018343A JP 2001018343 A JP2001018343 A JP 2001018343A JP 11192854 A JP11192854 A JP 11192854A JP 19285499 A JP19285499 A JP 19285499A JP 2001018343 A JP2001018343 A JP 2001018343A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】白色度及び色目、隠蔽性、印刷鮮明性等に優れ
た複合フィルムを提供する。 【解決手段】蛍光増白剤を含有せしめた白色ポリエステ
ルフィルムの少なくとも片面側の最表層に、表面pHが
4以上7以下の被覆層を設けてなる複合フィルムであっ
て、該被覆層面より求めた色調a値が1〜−3の範囲に
あることを特徴とする複合フィルム。
た複合フィルムを提供する。 【解決手段】蛍光増白剤を含有せしめた白色ポリエステ
ルフィルムの少なくとも片面側の最表層に、表面pHが
4以上7以下の被覆層を設けてなる複合フィルムであっ
て、該被覆層面より求めた色調a値が1〜−3の範囲に
あることを特徴とする複合フィルム。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合フィルムに関
するものである。さらに詳しくは、本発明は、白色度及
びその色目等に優れた、印刷用受容基材として好適に用
いられる複合フィルムに関するものである。
するものである。さらに詳しくは、本発明は、白色度及
びその色目等に優れた、印刷用受容基材として好適に用
いられる複合フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、印刷用受容基材では、プラス
チックスフィルムを支持体としたものが種々提案されて
きたが、中でも、機械特性や熱寸法安定性、耐水性、耐
薬品性等に優れるポリエステルフィルムが広く普及して
いる。
チックスフィルムを支持体としたものが種々提案されて
きたが、中でも、機械特性や熱寸法安定性、耐水性、耐
薬品性等に優れるポリエステルフィルムが広く普及して
いる。
【0003】特に、無機微粒子を含有せしめた白色ポリ
エステルフィルムは、その保有する優れた特性により印
刷用受容基材として磁気記録カードやポスター、表示
板、ラベル等の各種用途に広く用いられている。このよ
うな用途では、白色ポリエステルフィルムの印刷性や加
工性等をより改善するために、表面処理が必要とされる
ことが多く、一般的には、最も効果的な手法として、フ
ィルム表面に易接着性や帯電防止性等を有する被覆層を
形成した複合フィルムが盛んに用いられている。
エステルフィルムは、その保有する優れた特性により印
刷用受容基材として磁気記録カードやポスター、表示
板、ラベル等の各種用途に広く用いられている。このよ
うな用途では、白色ポリエステルフィルムの印刷性や加
工性等をより改善するために、表面処理が必要とされる
ことが多く、一般的には、最も効果的な手法として、フ
ィルム表面に易接着性や帯電防止性等を有する被覆層を
形成した複合フィルムが盛んに用いられている。
【0004】このような複合フィルムは、例えば、特開
平8−138231号公報、特開平9−169857号
公報等に開示されている。
平8−138231号公報、特開平9−169857号
公報等に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
複合フィルムにおいては、機能性を有する被覆層の形成
によって、インクの密着性や帯電による不都合等が実用
上、支障のないレベルまで改善されるが、フィルム支持
体の色調面では、要求の高度化に必ずしも応え得るもの
ではなかった。すなわち、フィルム支持体に対して、白
色度の向上や色調面の青味は、従来技術の延長の基に比
較的容易に改善し得るが、色調面においてa値で表され
る緑味は、白色度との調和を図ることが難しく、印刷が
施されたとき鮮明性が欠けるものとなりやすかった。
複合フィルムにおいては、機能性を有する被覆層の形成
によって、インクの密着性や帯電による不都合等が実用
上、支障のないレベルまで改善されるが、フィルム支持
体の色調面では、要求の高度化に必ずしも応え得るもの
ではなかった。すなわち、フィルム支持体に対して、白
色度の向上や色調面の青味は、従来技術の延長の基に比
較的容易に改善し得るが、色調面においてa値で表され
る緑味は、白色度との調和を図ることが難しく、印刷が
施されたとき鮮明性が欠けるものとなりやすかった。
【0006】本発明は、上記のような問題点を解決し、
優れた印刷性や加工性を保持し、しかも優れた白色度、
色調、クッション性等を有する複合フィルムを提供する
ことを目的とするものである。
優れた印刷性や加工性を保持し、しかも優れた白色度、
色調、クッション性等を有する複合フィルムを提供する
ことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の複合フィルムは、蛍光増白剤を含有せしめた白色ポ
リエステルフィルムの少なくとも片面側の最表層に、表
面pHが4以上7以下の被覆層を設けてなる複合フィル
ムであって、該被覆層面より求めた色調a値が1〜−3
の範囲にあることを特徴とする複合フィルムであり、次
のような好ましい態様を包含している。 (a) 被覆層が、分子内にスルホン酸基および/またはそ
の塩を有する共重合体を含有してなること。 (b) 被覆層が、分子内にスルホン酸アンモニウム塩を有
する共重合体を含有してなること。 (c) 被覆層の中心線平均粗さRaが、0.3μm以下で
あること。 (d) 被覆層面より求めた光学濃度が0.8以上、白色度
が80〜120%の範囲にあること。 (e) 被覆層が少なくとも一方向に延伸配向されてなるこ
と。 (f) 白色ポリエステルフィルムが、少なくとも2層以上
の白色ポリエステル層の積層構造からなること。 (g) 白色ポリエステルフィルムが、少なくとも1層の微
細気泡を含有する層を有すること。 (h) 微細気泡を含有する層が、ポリエステル樹脂及び該
ポリエステル樹脂とは非相溶な熱可塑性樹脂を主成分と
した組成物からなること。 (i) 白色ポリエステルフィルムが、3層積層構造であっ
て、両表層部が白色ポリエステル層、芯層部が微細気泡
を含有する層であること。
明の複合フィルムは、蛍光増白剤を含有せしめた白色ポ
リエステルフィルムの少なくとも片面側の最表層に、表
面pHが4以上7以下の被覆層を設けてなる複合フィル
ムであって、該被覆層面より求めた色調a値が1〜−3
の範囲にあることを特徴とする複合フィルムであり、次
のような好ましい態様を包含している。 (a) 被覆層が、分子内にスルホン酸基および/またはそ
の塩を有する共重合体を含有してなること。 (b) 被覆層が、分子内にスルホン酸アンモニウム塩を有
する共重合体を含有してなること。 (c) 被覆層の中心線平均粗さRaが、0.3μm以下で
あること。 (d) 被覆層面より求めた光学濃度が0.8以上、白色度
が80〜120%の範囲にあること。 (e) 被覆層が少なくとも一方向に延伸配向されてなるこ
と。 (f) 白色ポリエステルフィルムが、少なくとも2層以上
の白色ポリエステル層の積層構造からなること。 (g) 白色ポリエステルフィルムが、少なくとも1層の微
細気泡を含有する層を有すること。 (h) 微細気泡を含有する層が、ポリエステル樹脂及び該
ポリエステル樹脂とは非相溶な熱可塑性樹脂を主成分と
した組成物からなること。 (i) 白色ポリエステルフィルムが、3層積層構造であっ
て、両表層部が白色ポリエステル層、芯層部が微細気泡
を含有する層であること。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の複合フィルムは、基本的
にポリエステルフィルムを基本に構成されている。
にポリエステルフィルムを基本に構成されている。
【0009】本発明において、ポリエステルフィルムを
構成しているポリエステルとは、ジオールとジカルボン
酸とから縮重合によって得られるポリマーであり、ジカ
ルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタ
ル酸、ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸およびセバ
シン酸等で代表されるものであり、またジオールとは、
エチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラ
メチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール等で
代表されるものである。ポリエステルとしては、具体的
には、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レン−p−オキシベンゾエート、ポリ−1,4−シクロ
ヘキシレンジメチレンテレフタレートおよびポリエチレ
ン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート等を使用す
ることができる。本発明の場合、特にポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレンナフタレートが好ましい。
構成しているポリエステルとは、ジオールとジカルボン
酸とから縮重合によって得られるポリマーであり、ジカ
ルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタ
ル酸、ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸およびセバ
シン酸等で代表されるものであり、またジオールとは、
エチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラ
メチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール等で
代表されるものである。ポリエステルとしては、具体的
には、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レン−p−オキシベンゾエート、ポリ−1,4−シクロ
ヘキシレンジメチレンテレフタレートおよびポリエチレ
ン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート等を使用す
ることができる。本発明の場合、特にポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレンナフタレートが好ましい。
【0010】もちろん、これらのポリエステルは、ホモ
ポリエステルであっても、コポリエステルであってもよ
く、共重合成分としては、例えば、ジエチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、ポリアルキレングリコー
ル等のジオール成分、アジピン酸、セバシン酸、フタル
酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、
5−ナトリウムスルホイソフタル酸等のジカルボン酸成
分が挙げられる。
ポリエステルであっても、コポリエステルであってもよ
く、共重合成分としては、例えば、ジエチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、ポリアルキレングリコー
ル等のジオール成分、アジピン酸、セバシン酸、フタル
酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、
5−ナトリウムスルホイソフタル酸等のジカルボン酸成
分が挙げられる。
【0011】また、このポリエステルの中には、必要に
応じて、本発明の効果が損なわれない量で適宜な添加
剤、例えば、耐熱安定剤、耐酸化安定剤、耐侯安定剤、
紫外線吸収剤、帯電防止剤、染料、分散剤およびカップ
リング剤等が配合されていてもよい。
応じて、本発明の効果が損なわれない量で適宜な添加
剤、例えば、耐熱安定剤、耐酸化安定剤、耐侯安定剤、
紫外線吸収剤、帯電防止剤、染料、分散剤およびカップ
リング剤等が配合されていてもよい。
【0012】本発明に用いられるポリエステルとして
は、特にポリエチレンテレフタレートが好ましく用いら
れる。ポリエチレンテレフタレートフィルムは耐水性、
耐久性、耐薬品性等に優れているものである。
は、特にポリエチレンテレフタレートが好ましく用いら
れる。ポリエチレンテレフタレートフィルムは耐水性、
耐久性、耐薬品性等に優れているものである。
【0013】本発明の白色ポリエステルフィルムにおけ
る白色ポリエステルとは、前述のポリエステル中に白色
染料や白色微粒子等を含有させたものであって、好まし
くはフィルム中に無数の微細な気泡を発生させ、この微
細な気泡によって光を散乱し、白色不透明性を有した層
で構成されている。
る白色ポリエステルとは、前述のポリエステル中に白色
染料や白色微粒子等を含有させたものであって、好まし
くはフィルム中に無数の微細な気泡を発生させ、この微
細な気泡によって光を散乱し、白色不透明性を有した層
で構成されている。
【0014】このとき、白色度、光学濃度を増すために
無機あるいは有機の微粒子をポリエステル中に添加する
ことが好ましい。無機微粒子としては、例えば、炭酸亜
鉛、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化チタン、
酸化マグネシウム、酸化亜鉛、シリカ、タルク、カオリ
ン、フッ化リチウム、フッ化カルシウム、硫酸バリウ
ム、硫化亜鉛、アルミナ、リン酸カルシウム、マイカ等
を用いることができる。また、有機微粒子としては、例
えば、ポリスチレン、ポリメチルスチレン、ポリメトキ
シスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメタ
クリレートおよびポリメチルメタクリレート等を用いる
ことができる。これらの中から選ばれた少なくとも1種
以上が適用されるが、特に限定されるものではない。し
かしながら、本発明の場合、複合フィルムの白色度やそ
の色目等の点から炭酸カルシウム、酸化チタン、硫酸バ
リウム等の無機微粒子の適用が好ましく、特に酸化チタ
ン微粒子の適用がより好ましい。酸化チタン微粒子は、
製法等が種々開示されており、詳細には、例えば、化学
大辞典(共立出版(株))等に説明されているルチル型
やアナターゼ型の微粒子を用いることができるが、中で
も、白色度や分散性、隠蔽性、耐候性等から好適なもの
を使用することが好ましい。また、白色微粒子は多孔質
や中空多孔質等の形態であってもよく、さらには、樹脂
に対する分散性を良化せしめるために表面処理が施され
ていてもよい。
無機あるいは有機の微粒子をポリエステル中に添加する
ことが好ましい。無機微粒子としては、例えば、炭酸亜
鉛、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化チタン、
酸化マグネシウム、酸化亜鉛、シリカ、タルク、カオリ
ン、フッ化リチウム、フッ化カルシウム、硫酸バリウ
ム、硫化亜鉛、アルミナ、リン酸カルシウム、マイカ等
を用いることができる。また、有機微粒子としては、例
えば、ポリスチレン、ポリメチルスチレン、ポリメトキ
シスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメタ
クリレートおよびポリメチルメタクリレート等を用いる
ことができる。これらの中から選ばれた少なくとも1種
以上が適用されるが、特に限定されるものではない。し
かしながら、本発明の場合、複合フィルムの白色度やそ
の色目等の点から炭酸カルシウム、酸化チタン、硫酸バ
リウム等の無機微粒子の適用が好ましく、特に酸化チタ
ン微粒子の適用がより好ましい。酸化チタン微粒子は、
製法等が種々開示されており、詳細には、例えば、化学
大辞典(共立出版(株))等に説明されているルチル型
やアナターゼ型の微粒子を用いることができるが、中で
も、白色度や分散性、隠蔽性、耐候性等から好適なもの
を使用することが好ましい。また、白色微粒子は多孔質
や中空多孔質等の形態であってもよく、さらには、樹脂
に対する分散性を良化せしめるために表面処理が施され
ていてもよい。
【0015】該白色微粒子の平均粒子径は、0.05〜
5μmが好ましく、0.1〜3μmの範囲にあるものが
より好ましい。平均粒子径が上述範囲外では均一分散化
が難しくなったり、フィルム表面の平滑性が悪化する場
合があるので好ましくない。また、白色微粒子の添加量
は、特に限定されないが、1〜35重量%が好ましく、
5〜20重量%の範囲にあるものがより好ましい。添加
量が1重量%未満ではフィルムの白色度、光学濃度等の
特性を向上させることが難しく、逆に35重量%以上で
は延伸時にフィルム破れや、後加工の際に粉発生等の不
都合を生じる場合がある。
5μmが好ましく、0.1〜3μmの範囲にあるものが
より好ましい。平均粒子径が上述範囲外では均一分散化
が難しくなったり、フィルム表面の平滑性が悪化する場
合があるので好ましくない。また、白色微粒子の添加量
は、特に限定されないが、1〜35重量%が好ましく、
5〜20重量%の範囲にあるものがより好ましい。添加
量が1重量%未満ではフィルムの白色度、光学濃度等の
特性を向上させることが難しく、逆に35重量%以上で
は延伸時にフィルム破れや、後加工の際に粉発生等の不
都合を生じる場合がある。
【0016】本発明においては、ポリエステルに添加す
る白色微粒子以外にも、ポリエステルの重縮合反応系で
触媒残渣とリン化合物との反応により析出した微粒子を
併用することもできる。析出微粒子としては、例えば、
カルシウム、リチウム及びリン化合物から成るもの、ま
たはカルシウム、マグネシウム及びリン化合物から成る
もの等を用いることができる。これらの粒子のポリエス
テル中での含有量はポリエステル100重量部に対して
0.05〜1重量部であることが好ましい。
る白色微粒子以外にも、ポリエステルの重縮合反応系で
触媒残渣とリン化合物との反応により析出した微粒子を
併用することもできる。析出微粒子としては、例えば、
カルシウム、リチウム及びリン化合物から成るもの、ま
たはカルシウム、マグネシウム及びリン化合物から成る
もの等を用いることができる。これらの粒子のポリエス
テル中での含有量はポリエステル100重量部に対して
0.05〜1重量部であることが好ましい。
【0017】本発明においては、本発明の複合フィルム
に、より鮮明な白色性や色調面で緑味を呈した高級なイ
メージを与えるために前述白色ポリエステル中に蛍光増
白剤を含有せしめることが重要である。
に、より鮮明な白色性や色調面で緑味を呈した高級なイ
メージを与えるために前述白色ポリエステル中に蛍光増
白剤を含有せしめることが重要である。
【0018】本発明において、蛍光増白剤とは、太陽光
中や人工光中の紫外線を吸収し、これを紫〜青色の可視
光線に変え輻射する機能を保持し、その蛍光作用により
高分子物質の明度を低下させることなく白度を助長させ
る化合物をいうものである。かかる蛍光増白剤として
は、例えば、商品名“ユビテック”(チバガイギー
社)、“OB−1”(イーストマン社)、“TBO”
(住友精化(株))、“ケイコール”(日本曹達
(株))、“カヤライト”(日本化薬(株))、“リュ
ーコプア”EGM(クライアントジャパン(株))等を
用いることができる。蛍光増白剤は、特に限定されるも
のではなく、単独で使用するか、場合によっては2種以
上の併用であってもよいが、本発明では、特に耐熱性に
優れ、ポリエステルとの相溶性がよく均一分散できると
ともに、着色が少なく、樹脂に悪影響を及ぼさないもの
を用いることが望ましい。
中や人工光中の紫外線を吸収し、これを紫〜青色の可視
光線に変え輻射する機能を保持し、その蛍光作用により
高分子物質の明度を低下させることなく白度を助長させ
る化合物をいうものである。かかる蛍光増白剤として
は、例えば、商品名“ユビテック”(チバガイギー
社)、“OB−1”(イーストマン社)、“TBO”
(住友精化(株))、“ケイコール”(日本曹達
(株))、“カヤライト”(日本化薬(株))、“リュ
ーコプア”EGM(クライアントジャパン(株))等を
用いることができる。蛍光増白剤は、特に限定されるも
のではなく、単独で使用するか、場合によっては2種以
上の併用であってもよいが、本発明では、特に耐熱性に
優れ、ポリエステルとの相溶性がよく均一分散できると
ともに、着色が少なく、樹脂に悪影響を及ぼさないもの
を用いることが望ましい。
【0019】該蛍光増白剤の含有量は、特に限定されな
いが、0.005〜1重量%が好ましく、0.05〜
0.5重量%の範囲にあるものがより好ましい。含有量
が0.005重量%未満では十分な増白効果が得られに
くく、1重量%を超えるものは均一分散性や白色度等が
低下しやすい。
いが、0.005〜1重量%が好ましく、0.05〜
0.5重量%の範囲にあるものがより好ましい。含有量
が0.005重量%未満では十分な増白効果が得られに
くく、1重量%を超えるものは均一分散性や白色度等が
低下しやすい。
【0020】本発明においては、白色ポリエステルフィ
ルムの少なくとも片面側の最表層に被覆層を設けるので
あるが、この中で両面に設ける場合は、以下に述べる該
被覆層の説明は少なくとも一方に適用されるものであ
る。
ルムの少なくとも片面側の最表層に被覆層を設けるので
あるが、この中で両面に設ける場合は、以下に述べる該
被覆層の説明は少なくとも一方に適用されるものであ
る。
【0021】本発明においては、本発明の複合フィルム
の被覆層は、その表面pHが、色調面から4以上7以
下、好ましくは4.1以上6.5以下である必要があ
る。被覆層の表面pHが4未満、あるいは7を超えるも
のでは所望の色調が得られない。また、被覆層の表面p
Hが4未満のものでは、該被覆層上に設けた印刷層が変
色したり白色度が低下しやすく、印刷特性が損なわれる
こともある。
の被覆層は、その表面pHが、色調面から4以上7以
下、好ましくは4.1以上6.5以下である必要があ
る。被覆層の表面pHが4未満、あるいは7を超えるも
のでは所望の色調が得られない。また、被覆層の表面p
Hが4未満のものでは、該被覆層上に設けた印刷層が変
色したり白色度が低下しやすく、印刷特性が損なわれる
こともある。
【0022】さらに、本発明の複合フィルムは、その被
覆層面より求めた色調a値が、1〜−3の範囲にある必
要がある。好ましくは緑味等から0〜−2であり、さら
に好ましくは色調バランス等の点から0〜−1の範囲で
ある。色調a値が1より大きかったり、−3より小さい
場合には見かけの緑味や白さが不足し、印刷を施したと
き緑味を基調とした色調やその鮮明性が低下しやすい。
覆層面より求めた色調a値が、1〜−3の範囲にある必
要がある。好ましくは緑味等から0〜−2であり、さら
に好ましくは色調バランス等の点から0〜−1の範囲で
ある。色調a値が1より大きかったり、−3より小さい
場合には見かけの緑味や白さが不足し、印刷を施したと
き緑味を基調とした色調やその鮮明性が低下しやすい。
【0023】本発明において、被覆層の表面pHを満足
させる方法は、特に限定されるものではないが、好まし
い方法として、被覆層の形成性やその特性、色調等から
被覆層中に帯電防止剤を含有させる方法を用いることが
できる。帯電防止剤は、特に限定されるものではない
が、例えば、イオン性高分子、界面活性剤、導電性無機
微粒子、導電性有機粒子、無機電解質および有機錯塩等
を用いることができる。中でも、他の組成物との混和
性、塗工性等の点からイオン性高分子が好ましい。ここ
で、イオン性高分子とは、主鎖あるいは側鎖にイオン性
基を有する共重合体の総称である。本発明の場合、特に
被覆層として、イオン性を有する共重合体と水系樹脂を
主成分とした組成物からなるものを好ましく用いること
ができる。ここで「主成分とした組成物」とは、そのも
のが被覆層中、60重量%以上、好ましくは70重量%
以上であるものを指し、必要に応じて、本発明の効果が
損なわれない範囲内で適宜に他の物質、例えば、耐熱安
定剤、耐酸化安定剤、紫外線吸収剤、染料、分散剤、微
粒子、可塑剤およびカップリング剤等が配合されていて
もよい。
させる方法は、特に限定されるものではないが、好まし
い方法として、被覆層の形成性やその特性、色調等から
被覆層中に帯電防止剤を含有させる方法を用いることが
できる。帯電防止剤は、特に限定されるものではない
が、例えば、イオン性高分子、界面活性剤、導電性無機
微粒子、導電性有機粒子、無機電解質および有機錯塩等
を用いることができる。中でも、他の組成物との混和
性、塗工性等の点からイオン性高分子が好ましい。ここ
で、イオン性高分子とは、主鎖あるいは側鎖にイオン性
基を有する共重合体の総称である。本発明の場合、特に
被覆層として、イオン性を有する共重合体と水系樹脂を
主成分とした組成物からなるものを好ましく用いること
ができる。ここで「主成分とした組成物」とは、そのも
のが被覆層中、60重量%以上、好ましくは70重量%
以上であるものを指し、必要に応じて、本発明の効果が
損なわれない範囲内で適宜に他の物質、例えば、耐熱安
定剤、耐酸化安定剤、紫外線吸収剤、染料、分散剤、微
粒子、可塑剤およびカップリング剤等が配合されていて
もよい。
【0024】本発明において、イオン性基を有する共重
合体としては、スルホン酸基、カルボン酸基、リン酸
基、アルキルスルホン基、アルキルリン酸エステル等の
アニオン性基を有するもの、アルキルトリメチルアンモ
ニウム塩などの第4級アンモニウム塩を有するカチオン
性基を有するものあるいは主鎖中にカチオン性のピリジ
ュウム環を有するもの、第4級アンモニウム型の窒素と
カルボキシル基またはスルホン酸基を両方有する化合物
などの両性イオン基を有するもの等を用いることができ
る。これらのイオン性基は、対イオンを持った状態で用
いてもよい。例えば、スルホン酸基を例にすると、スル
ホン酸の状態で用いてもよいし、スルホン酸塩(対イオ
ンとして、リチウム塩、ナトリウム塩およびアンモニウ
ム塩等)の状態で用いてもよい。
合体としては、スルホン酸基、カルボン酸基、リン酸
基、アルキルスルホン基、アルキルリン酸エステル等の
アニオン性基を有するもの、アルキルトリメチルアンモ
ニウム塩などの第4級アンモニウム塩を有するカチオン
性基を有するものあるいは主鎖中にカチオン性のピリジ
ュウム環を有するもの、第4級アンモニウム型の窒素と
カルボキシル基またはスルホン酸基を両方有する化合物
などの両性イオン基を有するもの等を用いることができ
る。これらのイオン性基は、対イオンを持った状態で用
いてもよい。例えば、スルホン酸基を例にすると、スル
ホン酸の状態で用いてもよいし、スルホン酸塩(対イオ
ンとして、リチウム塩、ナトリウム塩およびアンモニウ
ム塩等)の状態で用いてもよい。
【0025】本発明においては、スルホン酸基およびま
たはその塩を有する共重合体が、例えば、製造時や加工
時の耐熱性に優れるため、好ましく用いることができ
る。
たはその塩を有する共重合体が、例えば、製造時や加工
時の耐熱性に優れるため、好ましく用いることができ
る。
【0026】本発明において用いることのできるスルホ
ン酸基および/またはその塩を有する共重合体として
は、ポリビニルスルホン酸および/またはその塩、ポリ
スチレンスルホン酸および/またはその塩等である。該
共重合体には、他の共重合成分が、その特性を悪化させ
ない程度に共重合されていてもよい。他の共重合成分と
しては、例えば、アルキルアクリレート、アルキルメタ
リクレート(アルキル基としてはメチル基、エチル基、
n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソ
ブチル基、t−ブチル基、2−エチルヘキシル基、ラウ
リル基、ステアリル基、シクロヘキシル基、フェニル
基、ベンジル基、フェニルエチル基等)等を用いること
ができる。さらに、該共重合体に架橋性官能基を付与す
る目的で、カルボキシル基、水酸基、メチロール基、ス
ルホン酸基、アミド基、またはメチロール化されたアミ
ド基、アミノ基(置換アミノ基を含む)、あるいはアル
キロール化されたアミノ基、水酸基、エポキシ基、酸無
水物等を有するモノマーを共重合してもよい。
ン酸基および/またはその塩を有する共重合体として
は、ポリビニルスルホン酸および/またはその塩、ポリ
スチレンスルホン酸および/またはその塩等である。該
共重合体には、他の共重合成分が、その特性を悪化させ
ない程度に共重合されていてもよい。他の共重合成分と
しては、例えば、アルキルアクリレート、アルキルメタ
リクレート(アルキル基としてはメチル基、エチル基、
n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソ
ブチル基、t−ブチル基、2−エチルヘキシル基、ラウ
リル基、ステアリル基、シクロヘキシル基、フェニル
基、ベンジル基、フェニルエチル基等)等を用いること
ができる。さらに、該共重合体に架橋性官能基を付与す
る目的で、カルボキシル基、水酸基、メチロール基、ス
ルホン酸基、アミド基、またはメチロール化されたアミ
ド基、アミノ基(置換アミノ基を含む)、あるいはアル
キロール化されたアミノ基、水酸基、エポキシ基、酸無
水物等を有するモノマーを共重合してもよい。
【0027】さらに、本発明においては、表面pHと色
調の点からスルホン酸アンモニウム塩を有する共重合体
が好適である。これは、スルホン酸アンモニウム塩が、
強酸・弱塩基という中和反応によって形成された基であ
り、基本的に解離現象が起こり易いためである。
調の点からスルホン酸アンモニウム塩を有する共重合体
が好適である。これは、スルホン酸アンモニウム塩が、
強酸・弱塩基という中和反応によって形成された基であ
り、基本的に解離現象が起こり易いためである。
【0028】また、スルホン酸基および/またはその塩
を有する共重合体として、スルホン化ポリアニリン、ス
ルホン化ポリピロール、スルホン化ポリチオフェン等を
用いることができる。例えば、スルホン化ポリアニリン
は、ポリアニリンの主鎖中のベンゼン環にスルホン酸基
を導入したもので、各種溶媒にも不溶のポリアニリンを
水性化したものである。
を有する共重合体として、スルホン化ポリアニリン、ス
ルホン化ポリピロール、スルホン化ポリチオフェン等を
用いることができる。例えば、スルホン化ポリアニリン
は、ポリアニリンの主鎖中のベンゼン環にスルホン酸基
を導入したもので、各種溶媒にも不溶のポリアニリンを
水性化したものである。
【0029】本発明における水系樹脂とは、水溶性樹脂
あるいは水分散性樹脂であって、基体フィルムとの親和
力がよい熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂および反応性樹脂
等の中から選ばれたものであり、具体的には、例えば、
ニカワ、カゼイン等の天然組成物、ポリエチレングリコ
ール、ポリビニルアルコール、メチルセルロース及びそ
の他セルロース誘導体、尿素樹脂やメラミン樹脂等の組
成物、ポリエステルエーテル等のポリエステル系組成
物、アクリル酸エステルやポリメタクリル酸エステル等
のポリアクリル系組成物、ポリウレタン系組成物、ポリ
アミド、ポリビニルブチラール、ポリアクリロニトリ
ル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレ
ン、ポリ酢酸ビニル、ポリブタジェン、ポリクロロプレ
ン、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂お
よび架橋性シリコーン樹脂等を用いることができる。
あるいは水分散性樹脂であって、基体フィルムとの親和
力がよい熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂および反応性樹脂
等の中から選ばれたものであり、具体的には、例えば、
ニカワ、カゼイン等の天然組成物、ポリエチレングリコ
ール、ポリビニルアルコール、メチルセルロース及びそ
の他セルロース誘導体、尿素樹脂やメラミン樹脂等の組
成物、ポリエステルエーテル等のポリエステル系組成
物、アクリル酸エステルやポリメタクリル酸エステル等
のポリアクリル系組成物、ポリウレタン系組成物、ポリ
アミド、ポリビニルブチラール、ポリアクリロニトリ
ル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレ
ン、ポリ酢酸ビニル、ポリブタジェン、ポリクロロプレ
ン、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂お
よび架橋性シリコーン樹脂等を用いることができる。
【0030】さらには、これらの共重合体、及び、これ
らの混合体等として用いてもよいが、基体フィルムとの
接着性や印刷層との接着性、被膜の形成性や耐久性、色
調等の点からポリエステル系組成物、ポリアクリル系組
成物、ポリウレタン系組成物を用いることが好ましい。
中でも、ポリエステル系組成物とポリアクリル系組成
物、ポリアクリル系組成とポリウレタン系組成物、ある
いはポリエステル系組成物とポリウレタン系組成物を組
み合わせて用いたものは両者の特性が発現し、より接着
性が向上するのでさらに好ましい。
らの混合体等として用いてもよいが、基体フィルムとの
接着性や印刷層との接着性、被膜の形成性や耐久性、色
調等の点からポリエステル系組成物、ポリアクリル系組
成物、ポリウレタン系組成物を用いることが好ましい。
中でも、ポリエステル系組成物とポリアクリル系組成
物、ポリアクリル系組成とポリウレタン系組成物、ある
いはポリエステル系組成物とポリウレタン系組成物を組
み合わせて用いたものは両者の特性が発現し、より接着
性が向上するのでさらに好ましい。
【0031】本発明の被覆層においては、イオン性を有
する共重合体と水系樹脂は、任意の比率で混合して用い
ることができるが、表面pHや色調等から、その混合比
は固形分重量比で、「イオン性を有する共重合体」/
「水系樹脂」が35/65〜10/90が好ましく、よ
り好ましくは30/70〜15/85の範囲である。用
いられるイオン性高分子によって該混合比は変更される
が、前述範囲より多すぎると接着性が低下したり、ま
た、少なすぎると所望の表面pHや色調が得られにくく
なる。
する共重合体と水系樹脂は、任意の比率で混合して用い
ることができるが、表面pHや色調等から、その混合比
は固形分重量比で、「イオン性を有する共重合体」/
「水系樹脂」が35/65〜10/90が好ましく、よ
り好ましくは30/70〜15/85の範囲である。用
いられるイオン性高分子によって該混合比は変更される
が、前述範囲より多すぎると接着性が低下したり、ま
た、少なすぎると所望の表面pHや色調が得られにくく
なる。
【0032】本発明においては、前述被覆層の易滑性や
耐スクラッチ性、耐ブロッキング性等を向上させるたる
に被覆層に微粒子を含有させることが好ましい。
耐スクラッチ性、耐ブロッキング性等を向上させるたる
に被覆層に微粒子を含有させることが好ましい。
【0033】本発明における微粒子としては、例えば、
シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、アルミナゾル、
カオリン、タルク、炭酸カルシウムおよびマイカ等を用
いることができる。微粒子の平均粒径は、0.01〜3
μmが好ましく、より好ましくはC層の平滑性の点から
0.05〜1μmの範囲である。被覆層中での微粒子の
含有量は、特に限定されないが固形分重量比で0.05
〜10重量部が好ましく、より好ましくは0.1〜3重
量の範囲である。
シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、アルミナゾル、
カオリン、タルク、炭酸カルシウムおよびマイカ等を用
いることができる。微粒子の平均粒径は、0.01〜3
μmが好ましく、より好ましくはC層の平滑性の点から
0.05〜1μmの範囲である。被覆層中での微粒子の
含有量は、特に限定されないが固形分重量比で0.05
〜10重量部が好ましく、より好ましくは0.1〜3重
量の範囲である。
【0034】本発明においては、前述被覆層の密着性、
耐溶剤性、耐スクラッチ性、機械強度等をより良化せし
めるために被覆層に架橋剤を含有させることが好まし
い。
耐溶剤性、耐スクラッチ性、機械強度等をより良化せし
めるために被覆層に架橋剤を含有させることが好まし
い。
【0035】本発明における架橋剤とは、イオン性を有
する共重合体や水系樹脂等に存在する官能基、例えば、
ヒドロキシル基、カルボキシル基、グリシジル基および
アミド基等と架橋反応し、最終的には三次元網状構造を
有する被覆層とするための化合物であれば特に限定され
ないが、代表例としては、メチロール化あるいはアルキ
ロール化した尿素系、メラミン系、アクリルアミド系、
ポリアミド系およびエポキシ化合物、イソシアネート化
合物、オキサゾリン化合物およびアジリジン化合物等を
用いることができる。その中でも、基体フィルムとの密
着性、耐スクラッチ性の点でメチロール化メラミン、イ
ソシアネート化合物、オキサゾリン化合物の適用が好ま
しい。これらの架橋剤は、単独、場合によっては二種以
上を併用してもよい。
する共重合体や水系樹脂等に存在する官能基、例えば、
ヒドロキシル基、カルボキシル基、グリシジル基および
アミド基等と架橋反応し、最終的には三次元網状構造を
有する被覆層とするための化合物であれば特に限定され
ないが、代表例としては、メチロール化あるいはアルキ
ロール化した尿素系、メラミン系、アクリルアミド系、
ポリアミド系およびエポキシ化合物、イソシアネート化
合物、オキサゾリン化合物およびアジリジン化合物等を
用いることができる。その中でも、基体フィルムとの密
着性、耐スクラッチ性の点でメチロール化メラミン、イ
ソシアネート化合物、オキサゾリン化合物の適用が好ま
しい。これらの架橋剤は、単独、場合によっては二種以
上を併用してもよい。
【0036】該架橋剤の含有量は、架橋剤の種類によっ
て適宜選択されるが、通常は樹脂固形分100重量部に
対して0.01〜50重量部が好ましく、0.1〜30
重量部の範囲がより好ましい。含有量が0.01重量部
未満では架橋効果が低く、50重量部を超えるものは被
覆層の密着性が低下したり、さらには塗布性が悪化し均
一層が形成しにくくなるまた、架橋剤には、架橋触媒を
併用するとより架橋が進むため、さらに好ましい。架橋
触媒としては、例えば、塩類、無機物質、有機物質、酸
物質およびアルカリ物質等の化合物を適用することがで
きる。架橋触媒の量は、樹脂固形分100重量部に対し
て0.001〜10重量部、好ましく0.1〜5重量部
の範囲である。
て適宜選択されるが、通常は樹脂固形分100重量部に
対して0.01〜50重量部が好ましく、0.1〜30
重量部の範囲がより好ましい。含有量が0.01重量部
未満では架橋効果が低く、50重量部を超えるものは被
覆層の密着性が低下したり、さらには塗布性が悪化し均
一層が形成しにくくなるまた、架橋剤には、架橋触媒を
併用するとより架橋が進むため、さらに好ましい。架橋
触媒としては、例えば、塩類、無機物質、有機物質、酸
物質およびアルカリ物質等の化合物を適用することがで
きる。架橋触媒の量は、樹脂固形分100重量部に対し
て0.001〜10重量部、好ましく0.1〜5重量部
の範囲である。
【0037】架橋剤を加えた塗材は、基体フィルムに塗
布後、加熱、紫外線、電子線等によって架橋されるが、
通常は加熱による方法が一般的である。
布後、加熱、紫外線、電子線等によって架橋されるが、
通常は加熱による方法が一般的である。
【0038】本発明においては、本発明の複合フィルム
の支持体となる白色ポリエステルフィルムは、一軸配向
でもよいが、機械的強度や寸法安定性、剛性等の点から
二軸配向したものが望ましい。白色ポリエステルフィル
ムの厚みは、特に限定されないが、通常5〜500μm
が好ましく、より好ましくは10〜300μm程度の範
囲にあるものが支持体としての実用面での取扱性や各特
性等に優れるので好ましい。また、被覆層の厚みは、
0.01〜1μmが好ましく、より好ましくは0.05
〜0.5μmの範囲にあるものが白色度やその色調、耐
久性等に優れるので好ましい。
の支持体となる白色ポリエステルフィルムは、一軸配向
でもよいが、機械的強度や寸法安定性、剛性等の点から
二軸配向したものが望ましい。白色ポリエステルフィル
ムの厚みは、特に限定されないが、通常5〜500μm
が好ましく、より好ましくは10〜300μm程度の範
囲にあるものが支持体としての実用面での取扱性や各特
性等に優れるので好ましい。また、被覆層の厚みは、
0.01〜1μmが好ましく、より好ましくは0.05
〜0.5μmの範囲にあるものが白色度やその色調、耐
久性等に優れるので好ましい。
【0039】また、本発明の複合フィルムは、被覆層表
面の中心線平均粗さRaが0.3μm以下、好ましくは
0.2μm以下であることが好ましい。中心線平均粗さ
Raが0.3μmを超えると、被覆層の平滑性が悪化す
ることから耐スクラッチ性や印刷性等の低下を生じやす
い。
面の中心線平均粗さRaが0.3μm以下、好ましくは
0.2μm以下であることが好ましい。中心線平均粗さ
Raが0.3μmを超えると、被覆層の平滑性が悪化す
ることから耐スクラッチ性や印刷性等の低下を生じやす
い。
【0040】また、本発明の複合フィルムは、美しい白
さによる高鮮明な印刷性を得るために、被覆層面より求
めたの白色度は80〜120%が好ましく、より好まし
くは85〜110%の範囲である。白色度が80%未満
では、白さが不足し、くすみ感の目立っ白さとなるので
好ましくなく、120%を超える白色度を出す場合には
粒子の多量添加やボイドを多量に形成させる必要があ
り、表面の平滑性が損なわれたり、フィルム強度の低下
が起こる場合がある。
さによる高鮮明な印刷性を得るために、被覆層面より求
めたの白色度は80〜120%が好ましく、より好まし
くは85〜110%の範囲である。白色度が80%未満
では、白さが不足し、くすみ感の目立っ白さとなるので
好ましくなく、120%を超える白色度を出す場合には
粒子の多量添加やボイドを多量に形成させる必要があ
り、表面の平滑性が損なわれたり、フィルム強度の低下
が起こる場合がある。
【0041】また、本発明の複合フィルムの光学濃度
は、0.8以上であることが好ましい。さらに好ましく
は、1以上である。光学濃度が0.8以上であれば、フ
ィルムの裏側が透けて見えにくく、所望の隠蔽性が確保
できるので好ましい。
は、0.8以上であることが好ましい。さらに好ましく
は、1以上である。光学濃度が0.8以上であれば、フ
ィルムの裏側が透けて見えにくく、所望の隠蔽性が確保
できるので好ましい。
【0042】また、本発明の複合フィルムの被覆層は、
少なくとも一方向に配向した後、熱処理されていること
が好ましい。このような処理作用によつて、被覆層の密
着性や耐スクラッチ性等がより向上するので望ましい。
少なくとも一方向に配向した後、熱処理されていること
が好ましい。このような処理作用によつて、被覆層の密
着性や耐スクラッチ性等がより向上するので望ましい。
【0043】本発明の複合フィルムは、必要に応じて、
表面にコロナ放電処理やプラズマ処理、表面硬度化処理
等の各種表面処理を施してもよいし、また、金属蒸着層
等を設けてもよい。さらには、紙等の他の素材と貼り合
わせて使用してもよい。
表面にコロナ放電処理やプラズマ処理、表面硬度化処理
等の各種表面処理を施してもよいし、また、金属蒸着層
等を設けてもよい。さらには、紙等の他の素材と貼り合
わせて使用してもよい。
【0044】本発明においては、本発明の複合フィルム
を構成する白色ポリエステルフィルムが、その光学特性
や表面特性等で互いに反する特性を付与し得る点から、
少なくとも2層以上の白色ポリエステル層の積層構造か
らなることが好ましい。この場合、各層のポリエステル
は同一組成であっても、異なった組成であってもよい。
特に、各層が異なった組成、例えば、一方の層がホモポ
リエステルで他方の層がコポリエステルからなる場合、
易接着性等の特性が得られるのでより好ましい。また、
一方の層がポリエチレンテレフタレートで他方の層がポ
リエチレンナフタレートの場合、耐候性、剛性等の向上
効果が得られるので好ましい。さらには、各層の白色微
粒子や蛍光増白剤においても、同種でも異種であっても
よく、その添加量は同じでも異なっていてもよい。
を構成する白色ポリエステルフィルムが、その光学特性
や表面特性等で互いに反する特性を付与し得る点から、
少なくとも2層以上の白色ポリエステル層の積層構造か
らなることが好ましい。この場合、各層のポリエステル
は同一組成であっても、異なった組成であってもよい。
特に、各層が異なった組成、例えば、一方の層がホモポ
リエステルで他方の層がコポリエステルからなる場合、
易接着性等の特性が得られるのでより好ましい。また、
一方の層がポリエチレンテレフタレートで他方の層がポ
リエチレンナフタレートの場合、耐候性、剛性等の向上
効果が得られるので好ましい。さらには、各層の白色微
粒子や蛍光増白剤においても、同種でも異種であっても
よく、その添加量は同じでも異なっていてもよい。
【0045】また、本発明においては、白色ポリエステ
ルフィルムが2層以上の白色ポリエステル層の積層構造
からなる場合、その機能として、さらに、クッション性
や柔軟性、軽量化等の特性を付与し得る点から、その少
なくとも1層が微細気泡を含有するポリエステル層から
なることが好ましい。この場合、被覆層は白色度や色
調、平滑性等の面から白色ポリエステル層上に設けるこ
とが望ましい。このようなポリエステル層は、発泡剤の
添加や不活性ガスの注入等でも形成できるが、通常、ポ
リエステル中に無機微粒子やポリエステル樹脂と非相溶
である熱可塑性樹脂を混合したシートを延伸することに
よって形成させることができる。
ルフィルムが2層以上の白色ポリエステル層の積層構造
からなる場合、その機能として、さらに、クッション性
や柔軟性、軽量化等の特性を付与し得る点から、その少
なくとも1層が微細気泡を含有するポリエステル層から
なることが好ましい。この場合、被覆層は白色度や色
調、平滑性等の面から白色ポリエステル層上に設けるこ
とが望ましい。このようなポリエステル層は、発泡剤の
添加や不活性ガスの注入等でも形成できるが、通常、ポ
リエステル中に無機微粒子やポリエステル樹脂と非相溶
である熱可塑性樹脂を混合したシートを延伸することに
よって形成させることができる。
【0046】本発明では、特に微細気泡の形成性やフィ
ルムの軽量化を図ることができる点から、ポリエステル
樹脂及び該ポリエステル樹脂とは非相溶な熱可塑性樹脂
を主成分とした組成物からなるものを用いることが好ま
しい。ここで「主成分した組成物」とは、そのものが層
中、70重量%以上、好ましくは80重量%以上である
ものを指し、必要に応じて、本発明の効果が損なわれな
い範囲内で種々の添加剤、例えば耐熱安定剤、耐酸化安
定剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、染料、微粒子、分散
剤、可塑剤およびカップリング剤等が配合されていても
よい。
ルムの軽量化を図ることができる点から、ポリエステル
樹脂及び該ポリエステル樹脂とは非相溶な熱可塑性樹脂
を主成分とした組成物からなるものを用いることが好ま
しい。ここで「主成分した組成物」とは、そのものが層
中、70重量%以上、好ましくは80重量%以上である
ものを指し、必要に応じて、本発明の効果が損なわれな
い範囲内で種々の添加剤、例えば耐熱安定剤、耐酸化安
定剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、染料、微粒子、分散
剤、可塑剤およびカップリング剤等が配合されていても
よい。
【0047】本発明において、ポリエステル樹脂とは非
相溶な熱可塑性樹脂とは、ポリエステル樹脂以外の熱可
塑性樹脂であって、ポリエステル樹脂に対して相溶性を
有しない樹脂である。このような熱可塑性樹脂は、示差
走査熱量計等の方法で、ポリエステル樹脂に相当するT
g以外に該熱可塑性樹脂に相当するTgが観察される樹
脂である。非相溶な熱可塑性樹脂としては、例えば、ポ
リオレフィン樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリル系樹
脂およびフッ素系樹脂等を挙げることができる。非相溶
な熱可塑性樹脂は、ポリエステル中では粒子状に分散
し、延伸によりフィルム内部に微細気泡を形成せしめる
効果が大きい。
相溶な熱可塑性樹脂とは、ポリエステル樹脂以外の熱可
塑性樹脂であって、ポリエステル樹脂に対して相溶性を
有しない樹脂である。このような熱可塑性樹脂は、示差
走査熱量計等の方法で、ポリエステル樹脂に相当するT
g以外に該熱可塑性樹脂に相当するTgが観察される樹
脂である。非相溶な熱可塑性樹脂としては、例えば、ポ
リオレフィン樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリル系樹
脂およびフッ素系樹脂等を挙げることができる。非相溶
な熱可塑性樹脂は、ポリエステル中では粒子状に分散
し、延伸によりフィルム内部に微細気泡を形成せしめる
効果が大きい。
【0048】このような熱可塑性樹脂の融点は、ポリエ
ステル樹脂の融点よりも低温であり、かつフィルム支持
体を配向させるに用いる温度よりも高温であることが好
ましい。かかる点から熱可塑性樹脂の中でも、ポリオレ
フィン樹脂が好ましい。該ポリオレフィン樹脂として
は、ポリエステル樹脂に添加してフィルムを形成し得る
ものであればどのようなものであってもよく、例えば、
低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリブテン、ポリメチルペンテン等を用いること
ができる。また、必ずしもホモポリマーに限定されるも
のでなく、これらのコポリマーであってもよい。また、
2種以上を併用してもよい。中でも臨界表面張力の小さ
なポリオレフィン樹脂がよく、ポリプロピレン、ポリメ
チルペンテンが好ましい。特にポリメチルペンテンはポ
リエステルとの表面張力差が大きく、かつ融点が高いた
め、延伸の際の微細気泡を作りやすいので特に好まし
い。
ステル樹脂の融点よりも低温であり、かつフィルム支持
体を配向させるに用いる温度よりも高温であることが好
ましい。かかる点から熱可塑性樹脂の中でも、ポリオレ
フィン樹脂が好ましい。該ポリオレフィン樹脂として
は、ポリエステル樹脂に添加してフィルムを形成し得る
ものであればどのようなものであってもよく、例えば、
低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリブテン、ポリメチルペンテン等を用いること
ができる。また、必ずしもホモポリマーに限定されるも
のでなく、これらのコポリマーであってもよい。また、
2種以上を併用してもよい。中でも臨界表面張力の小さ
なポリオレフィン樹脂がよく、ポリプロピレン、ポリメ
チルペンテンが好ましい。特にポリメチルペンテンはポ
リエステルとの表面張力差が大きく、かつ融点が高いた
め、延伸の際の微細気泡を作りやすいので特に好まし
い。
【0049】該熱可塑性樹脂の含有量としては、層中の
1〜30重量%が好ましく、より好ましくは5〜20重
量%の範囲である。添加量が1重量%未満では微細気泡
の発生量が少なく、フィルムにクッション性を付与する
ことや軽量化を図ることが困難となりやすい。添加量が
30重量%を超えると、フィルムの延伸性が悪化し、製
膜性が悪くなる場合がある。
1〜30重量%が好ましく、より好ましくは5〜20重
量%の範囲である。添加量が1重量%未満では微細気泡
の発生量が少なく、フィルムにクッション性を付与する
ことや軽量化を図ることが困難となりやすい。添加量が
30重量%を超えると、フィルムの延伸性が悪化し、製
膜性が悪くなる場合がある。
【0050】本発明においては、前述熱可塑性樹脂の分
散状態を細かくし、均一な微細気泡の生成を促進するた
めに、熱可塑性樹脂とともに分散剤を含有させることが
好ましい。
散状態を細かくし、均一な微細気泡の生成を促進するた
めに、熱可塑性樹脂とともに分散剤を含有させることが
好ましい。
【0051】このような効果を持つ化合物としては、例
えば、ポリアルキレングリコールまたはその共重合体、
エチレンオキサイド/プロピレンオキサイド共重合体、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、グリセリン
モノステアレート、テトラブチルホスホニウムパラアミ
ノベンゼンスルホネート等が挙げられる。中でも、ポリ
アルキレングリコールまたはその共重合体を含有させる
のが好ましく、例えば、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、ポリエチレングリコールとプロ
ピレングリコールとの共重合体、メトキシポリエチレン
グリコール等があげられる。本発明では、特にポリエチ
レングリコールが好ましく、分子量が500〜30,0
00、好ましくは1,000〜10,000の範囲のもの
が色目などの点でよい。また、ポリエチレングリコール
は他のポリアルキレングリコールよりも、微細気泡の生
成を促進する効果が大きい。このような分散剤を添加す
ることにより、さらに、劈開強度の向上も認められる。
えば、ポリアルキレングリコールまたはその共重合体、
エチレンオキサイド/プロピレンオキサイド共重合体、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、グリセリン
モノステアレート、テトラブチルホスホニウムパラアミ
ノベンゼンスルホネート等が挙げられる。中でも、ポリ
アルキレングリコールまたはその共重合体を含有させる
のが好ましく、例えば、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、ポリエチレングリコールとプロ
ピレングリコールとの共重合体、メトキシポリエチレン
グリコール等があげられる。本発明では、特にポリエチ
レングリコールが好ましく、分子量が500〜30,0
00、好ましくは1,000〜10,000の範囲のもの
が色目などの点でよい。また、ポリエチレングリコール
は他のポリアルキレングリコールよりも、微細気泡の生
成を促進する効果が大きい。このような分散剤を添加す
ることにより、さらに、劈開強度の向上も認められる。
【0052】該分散剤の添加量としては、0.1〜5重
量%が好ましく、さらに好ましくは0.5〜3重量%の
範囲である。添加量が0.1重量%未満であると、熱可
塑性樹脂の微分散化の効果が小さい。添加量が5重量%
を超えると熱安定性が悪くなり、層内が黄味がかった色
となり好ましくない。
量%が好ましく、さらに好ましくは0.5〜3重量%の
範囲である。添加量が0.1重量%未満であると、熱可
塑性樹脂の微分散化の効果が小さい。添加量が5重量%
を超えると熱安定性が悪くなり、層内が黄味がかった色
となり好ましくない。
【0053】本発明においては、支持体の白色ポリエス
テルフィルムが微細気泡を含有する層を有したとき、そ
の見かけ密度が0.5g/cm3 以上1.3g/cm3
未満であることが望ましい。好ましくは製膜性等から
0.6g/cm3 以上1.2g/cm3 未満であり、さ
らに好ましくは各特性のバランス等の点から0.7g/
cm3 以上1.1g/cm3 未満である。ここで、見か
け密度が1.3g/cm 3 以上であると、フィルムにク
ッション性、柔軟性、隠蔽性を付与できない場合があ
り、好ましくない場合がある。クッション性は、例え
ば、紙と貼り合わせてビデオプリンター用などの受容紙
として用いる場合、感熱記録ヘッドタッチ性が良く鮮明
に画像を転写させることができるので、望ましい特性で
ある。もちろん、手に触れたときの感触も重要な要素で
ある。このため、クッション率としては10%以上であ
ることが望まれるものなのである。一方、見かけ密度が
0.5g/cm3 未満であると内部の微細気泡の量が多
すぎるためフィルムの強度が弱くなり、脆いものとなる
場合があり好ましくない。
テルフィルムが微細気泡を含有する層を有したとき、そ
の見かけ密度が0.5g/cm3 以上1.3g/cm3
未満であることが望ましい。好ましくは製膜性等から
0.6g/cm3 以上1.2g/cm3 未満であり、さ
らに好ましくは各特性のバランス等の点から0.7g/
cm3 以上1.1g/cm3 未満である。ここで、見か
け密度が1.3g/cm 3 以上であると、フィルムにク
ッション性、柔軟性、隠蔽性を付与できない場合があ
り、好ましくない場合がある。クッション性は、例え
ば、紙と貼り合わせてビデオプリンター用などの受容紙
として用いる場合、感熱記録ヘッドタッチ性が良く鮮明
に画像を転写させることができるので、望ましい特性で
ある。もちろん、手に触れたときの感触も重要な要素で
ある。このため、クッション率としては10%以上であ
ることが望まれるものなのである。一方、見かけ密度が
0.5g/cm3 未満であると内部の微細気泡の量が多
すぎるためフィルムの強度が弱くなり、脆いものとなる
場合があり好ましくない。
【0054】また、本発明の白色ポリエステルフィルム
は、前述したように、少なくとも2層以上の白色ポリエ
ステル層の積層構造からなること好ましいが、特に、そ
の構成として、微細気泡を含有するポリエステル層を芯
層部とし、その両表層部に白色ポリエステル層を積層
し、3層積層構成としたものが白色度や隠蔽性、クッシ
ョン性等の特性や実用性の点から望ましい。この場合、
白色ポリエステル層/微細気泡を含有するポリエステル
層の積層厚み比は、特に限定されるものではないが、
0.01〜0.5/1の範囲が好ましい。
は、前述したように、少なくとも2層以上の白色ポリエ
ステル層の積層構造からなること好ましいが、特に、そ
の構成として、微細気泡を含有するポリエステル層を芯
層部とし、その両表層部に白色ポリエステル層を積層
し、3層積層構成としたものが白色度や隠蔽性、クッシ
ョン性等の特性や実用性の点から望ましい。この場合、
白色ポリエステル層/微細気泡を含有するポリエステル
層の積層厚み比は、特に限定されるものではないが、
0.01〜0.5/1の範囲が好ましい。
【0055】次に、本発明の複合フィルムの製造方法に
ついて説明するが、本発明はかかる例のみに限定される
ものではない。
ついて説明するが、本発明はかかる例のみに限定される
ものではない。
【0056】まず、常法によって重合されたポリエステ
ル樹脂のチップに白色微粒子及び蛍光増白剤、好ましく
はそのマスターチップとして混合し、充分に真空乾燥し
た後に、公知の押出機、好ましくは圧縮比3.8以上の
溶融押出機に供給し、樹脂が溶融する温度以上、樹脂が
分解する温度以下の温度でスリット状の口金からシート
状に溶融押出し、この溶融されたシートを、表面温度1
0〜60℃に冷却されたドラム上で静電気で密着冷却固
化し、未延伸シートを作製する。
ル樹脂のチップに白色微粒子及び蛍光増白剤、好ましく
はそのマスターチップとして混合し、充分に真空乾燥し
た後に、公知の押出機、好ましくは圧縮比3.8以上の
溶融押出機に供給し、樹脂が溶融する温度以上、樹脂が
分解する温度以下の温度でスリット状の口金からシート
状に溶融押出し、この溶融されたシートを、表面温度1
0〜60℃に冷却されたドラム上で静電気で密着冷却固
化し、未延伸シートを作製する。
【0057】次に、得られた未延伸シートあるいは該未
延伸シートを70〜120℃で長手方向に2〜5倍延伸
し、20〜30℃に冷却したフィルム上に、前述の組成
物を所定量に調製した塗材を塗布し、塗膜を乾燥させて
所定の被覆層を設けた後、70〜150℃に加熱した雰
囲気中で長手方向に垂直な方向に2〜5倍延伸する。こ
の際、延伸による面積倍率(縦延伸倍率×横延伸倍率)
は、6〜20倍であることが好ましい。面積倍率が6倍
未満であると得られるフィルムの白さが不十分となり、
逆に20倍を超えると延伸時に破れを生じやすくなる傾
向がある。
延伸シートを70〜120℃で長手方向に2〜5倍延伸
し、20〜30℃に冷却したフィルム上に、前述の組成
物を所定量に調製した塗材を塗布し、塗膜を乾燥させて
所定の被覆層を設けた後、70〜150℃に加熱した雰
囲気中で長手方向に垂直な方向に2〜5倍延伸する。こ
の際、延伸による面積倍率(縦延伸倍率×横延伸倍率)
は、6〜20倍であることが好ましい。面積倍率が6倍
未満であると得られるフィルムの白さが不十分となり、
逆に20倍を超えると延伸時に破れを生じやすくなる傾
向がある。
【0058】このようにして得られた二軸延伸フィルム
に、平面性、寸法安定性を付与するために、さらに、1
50〜240℃で0〜10%弛緩を与えつつ1〜60秒
間の熱固定を行い、均一に徐冷後、室温まで冷やして巻
き取る。
に、平面性、寸法安定性を付与するために、さらに、1
50〜240℃で0〜10%弛緩を与えつつ1〜60秒
間の熱固定を行い、均一に徐冷後、室温まで冷やして巻
き取る。
【0059】塗布方法は、特に限定されないが、高速で
薄膜コートすることが可能であるという理由からグラビ
ヤコート法、リバースコート法、キッスコート法、ダイ
コート法、メタリングバーコート法等を適用するのが好
適である。この際、フィルム表面には塗布する前に必要
に応じて、空気中あるいはその他種々の雰囲気中でのコ
ロナ放電処理等の表面処理を施すことによって、塗布性
が良化するのみならず被覆層をより強固に支持体上に形
成することができる。なお、塗材濃度、塗膜乾燥条件等
は特に限定されるものではないが、塗膜乾燥条件は支持
体の諸特性に悪影響を及ぼさない範囲で行うのが好まし
い。
薄膜コートすることが可能であるという理由からグラビ
ヤコート法、リバースコート法、キッスコート法、ダイ
コート法、メタリングバーコート法等を適用するのが好
適である。この際、フィルム表面には塗布する前に必要
に応じて、空気中あるいはその他種々の雰囲気中でのコ
ロナ放電処理等の表面処理を施すことによって、塗布性
が良化するのみならず被覆層をより強固に支持体上に形
成することができる。なお、塗材濃度、塗膜乾燥条件等
は特に限定されるものではないが、塗膜乾燥条件は支持
体の諸特性に悪影響を及ぼさない範囲で行うのが好まし
い。
【0060】また、本発明の白色ポリエステルフィルム
が、少なくとも2層以上の白色ポリエステル層の積層構
造からなる場合においては、主押出機Aと副押出機Bを
有する複合製膜装置を用いて、目的に応じた原料を単層
フィルムの場合と同条件の基に押出し、それぞれの溶融
体をポリマー流路内あるいはTダイ複合口金内で、副押
出機Bのポリマーが主押出機Aのポリマーの表層あるい
は両表層にくるように積層する方法等を適用するのが好
適である。
が、少なくとも2層以上の白色ポリエステル層の積層構
造からなる場合においては、主押出機Aと副押出機Bを
有する複合製膜装置を用いて、目的に応じた原料を単層
フィルムの場合と同条件の基に押出し、それぞれの溶融
体をポリマー流路内あるいはTダイ複合口金内で、副押
出機Bのポリマーが主押出機Aのポリマーの表層あるい
は両表層にくるように積層する方法等を適用するのが好
適である。
【0061】[特性の測定方法および評価方法]本発明
の特性値は、次の評価方法、評価基準による。
の特性値は、次の評価方法、評価基準による。
【0062】(1)粒子の平均粒子径 粒子をエタノール中に分散させ、遠心沈降式粒度分布測
定装置((株)堀場製作所製CAPA4500)を用い
て測定し、体積平均径を算出し平均粒子径とする。
定装置((株)堀場製作所製CAPA4500)を用い
て測定し、体積平均径を算出し平均粒子径とする。
【0063】(2)被覆層厚み 日立製作所製透過型電子顕微鏡HU−12型を用いて、
複合フィルムの超薄断面切片を観察し、被覆層の厚みを
求める。
複合フィルムの超薄断面切片を観察し、被覆層の厚みを
求める。
【0064】(3)白色度 JIS−L−1015に準じて、島津製作所(株)製U
V−2600用いて波長450nm及び550nmにお
ける被覆層面の反射率をそれぞれB%、G%としたと
き、白色度(%)=4B−3Gで表わす。
V−2600用いて波長450nm及び550nmにお
ける被覆層面の反射率をそれぞれB%、G%としたと
き、白色度(%)=4B−3Gで表わす。
【0065】(4)色調a値 フィルムの表面色を日本電色工業(株)製分光式色差計
SE−2000を用いて、被覆層面を測定し、得られた
a値で判定する。
SE−2000を用いて、被覆層面を測定し、得られた
a値で判定する。
【0066】(5)隠蔽性 光学濃度で求め、光学濃度計(マクベス社製TR92
7)を用いて測定し、以下の基準で隠蔽性を判定する。
なお、測定値が大きいほど、隠蔽性が高い。 ○:光学濃度が0.8以上 △:光学濃度が0.5以上0.8未満 (6)中心線平均粗さRa JIS−B−0601に基づき、三次元粗さ計((株)
小坂研究所製SE−3AK)を用いて、被覆層面を測定
する。なお、カットオフ値は0.8mmとする。
7)を用いて測定し、以下の基準で隠蔽性を判定する。
なお、測定値が大きいほど、隠蔽性が高い。 ○:光学濃度が0.8以上 △:光学濃度が0.5以上0.8未満 (6)中心線平均粗さRa JIS−B−0601に基づき、三次元粗さ計((株)
小坂研究所製SE−3AK)を用いて、被覆層面を測定
する。なお、カットオフ値は0.8mmとする。
【0067】(7)見かけ密度 四塩化炭素−n−ヘプタンを用いて作製した密度勾配管
によって22℃での値を求める。
によって22℃での値を求める。
【0068】(8)クッション率(%) 三豊製作所(株)製ダイヤルゲージNo.2109−1
0を用い、ダイヤルゲージ押え部分に荷重50gと50
0gとをかけたときの、それぞれのフィルムの厚さ
d50、d500 から次式により求める。 クッション率(%)=(d50−d500 )/d50×100 (9)表面pH (株)堀場製作所製pHメーター(COMPACT p
H METER twin pH)(タイプB212)
を用いて、常態下(23℃、相対湿度65%)において
24時間放置後、センサー部にイオン交換水を滴下し、
被覆層表面の表面pHを測定する。なお、測定値は、5
回測定した値の平均値とする。
0を用い、ダイヤルゲージ押え部分に荷重50gと50
0gとをかけたときの、それぞれのフィルムの厚さ
d50、d500 から次式により求める。 クッション率(%)=(d50−d500 )/d50×100 (9)表面pH (株)堀場製作所製pHメーター(COMPACT p
H METER twin pH)(タイプB212)
を用いて、常態下(23℃、相対湿度65%)において
24時間放置後、センサー部にイオン交換水を滴下し、
被覆層表面の表面pHを測定する。なお、測定値は、5
回測定した値の平均値とする。
【0069】(10)印刷特性 被覆層の表面をコロナ放電処理し、以下の塗材を、乾燥
後の厚みが0.1μmとなるようグラビヤコーターで塗
布し、120℃で2分間乾燥せさ、インキ受容層を形成
する。
後の厚みが0.1μmとなるようグラビヤコーターで塗
布し、120℃で2分間乾燥せさ、インキ受容層を形成
する。
【0070】[インキ受容層塗材] ・ワックス系組成物(A):アクリル酸−酢酸ビニル−
エチレン共重合ワックス水分散体 ・帯電防止剤(B):予め水酸化カリウムで中和したア
シッドホスホオキシ(ポリオキシエチレングリコール)
モノメタクリレート(オキシエチレングリコールの繰り
返し単位数n=5)/ブチルアクリレート/アクリル酸
を70/25/5(重量%)の比率で乳化重合させた分
子量約15万のリン酸系導電性ポリマー水分散体 ・添加粒子(C):平均粒径0.3μmのシリカ ・界面活性剤(D):フッ素系界面活性剤 上記した(A)/(B)を固形分重量比70/30で混
合し、水で希釈して固形分濃度1重量%としたものに、
(C)を固形分に対して4重量%、(D)を塗液の全重
量に対して0.05重量%添加して均一混合したものを
用いる。
エチレン共重合ワックス水分散体 ・帯電防止剤(B):予め水酸化カリウムで中和したア
シッドホスホオキシ(ポリオキシエチレングリコール)
モノメタクリレート(オキシエチレングリコールの繰り
返し単位数n=5)/ブチルアクリレート/アクリル酸
を70/25/5(重量%)の比率で乳化重合させた分
子量約15万のリン酸系導電性ポリマー水分散体 ・添加粒子(C):平均粒径0.3μmのシリカ ・界面活性剤(D):フッ素系界面活性剤 上記した(A)/(B)を固形分重量比70/30で混
合し、水で希釈して固形分濃度1重量%としたものに、
(C)を固形分に対して4重量%、(D)を塗液の全重
量に対して0.05重量%添加して均一混合したものを
用いる。
【0071】次に、カラープリンター(セイコー電子工
業(株)製Professional Color P
oint 2)及び熱転写インクリボン(セイコー・ア
イ・サプライ(株)製CH705)を用いて、上記で得
られたインキ受容層上にテストパターンを印刷した。得
られた転写画像を目視で鮮明さ及びコントラストの程度
を下記の5段階で判定し、評価する。
業(株)製Professional Color P
oint 2)及び熱転写インクリボン(セイコー・ア
イ・サプライ(株)製CH705)を用いて、上記で得
られたインキ受容層上にテストパターンを印刷した。得
られた転写画像を目視で鮮明さ及びコントラストの程度
を下記の5段階で判定し、評価する。
【0072】
【実施例】本発明を以下の実施例、比較例を用いて説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0073】(実施例1)ポリエチレンテレフタレート
のチップ(極限粘度0.65)に、平均粒子径0.2μ
mのアナターゼ型酸化チタン微粒子を14重量%及び蛍
光増白剤“OB−1”(イーストマン社製)を0.15
重量%添加した原料を180℃で3時間乾燥した後に、
押出機に供給し、常法により285℃で溶融してTダイ
口金より押出し、得られた溶融体シートを表面温度25
℃に保たれた冷却ドラム上に静電荷法で密着冷却固化さ
せ未延伸フィルムを作成した。
のチップ(極限粘度0.65)に、平均粒子径0.2μ
mのアナターゼ型酸化チタン微粒子を14重量%及び蛍
光増白剤“OB−1”(イーストマン社製)を0.15
重量%添加した原料を180℃で3時間乾燥した後に、
押出機に供給し、常法により285℃で溶融してTダイ
口金より押出し、得られた溶融体シートを表面温度25
℃に保たれた冷却ドラム上に静電荷法で密着冷却固化さ
せ未延伸フィルムを作成した。
【0074】続いて、得られた未延伸フィルムを95℃
に加熱されたロール群を用いて長手方向に3.2倍延伸
した後、25℃のロール群で冷却し、一軸延伸フィルム
とした。この一軸延伸フィルムの塗設面を空気中でコロ
ナ放電処理を施した後、該処理面に被覆層を形成するた
めに、下記の被膜形成塗材をワイヤーバーコート法で塗
布した。次いで、被膜形成塗材を塗布した一軸延伸フィ
ルムをクリッブで把持しながらテンターに導き、塗布層
を乾燥しつつ、105℃に加熱された雰囲気下で長手方
向に垂直な方向に3.5倍延伸した後、さらに幅方向に
2%弛緩しつつ、テンター内で220℃の熱処理を施し
均一に徐冷後、巻き取り結晶配向の完了した複合フィル
ムを得た。このとき、白色ポリエステルフィルムの厚み
は125μm、被覆層の厚みは0.12μmであった。
に加熱されたロール群を用いて長手方向に3.2倍延伸
した後、25℃のロール群で冷却し、一軸延伸フィルム
とした。この一軸延伸フィルムの塗設面を空気中でコロ
ナ放電処理を施した後、該処理面に被覆層を形成するた
めに、下記の被膜形成塗材をワイヤーバーコート法で塗
布した。次いで、被膜形成塗材を塗布した一軸延伸フィ
ルムをクリッブで把持しながらテンターに導き、塗布層
を乾燥しつつ、105℃に加熱された雰囲気下で長手方
向に垂直な方向に3.5倍延伸した後、さらに幅方向に
2%弛緩しつつ、テンター内で220℃の熱処理を施し
均一に徐冷後、巻き取り結晶配向の完了した複合フィル
ムを得た。このとき、白色ポリエステルフィルムの厚み
は125μm、被覆層の厚みは0.12μmであった。
【0075】かくして得られた複合フィルムの特性は、
表1の通りであり、白色度や色調、平滑性、隠蔽性、印
刷特性等に優れたものであった。
表1の通りであり、白色度や色調、平滑性、隠蔽性、印
刷特性等に優れたものであった。
【0076】[被膜形成塗材] ・ポリエステル樹脂:下記成分からなるポリスエテル樹
脂の水溶性塗材。
脂の水溶性塗材。
【0077】・酸成分 テレフタル酸/5−ナトリウムスルホイソフタル酸(9
2モル/8モル) ・ジオール成分 エチレングリコール/ジエチレングリコール(99モル
/1モル) ・帯電防止剤:ポリスチレンスルホン酸アンモニウム塩
(分子量:1万)。
2モル/8モル) ・ジオール成分 エチレングリコール/ジエチレングリコール(99モル
/1モル) ・帯電防止剤:ポリスチレンスルホン酸アンモニウム塩
(分子量:1万)。
【0078】上記したポリエステル樹脂と帯電防止剤
を、固形分重量比が70/30となるように均一混合し
たものを用いた。
を、固形分重量比が70/30となるように均一混合し
たものを用いた。
【0079】(実施例2)実施例1に基づき、実施例1
の被膜形成塗材として下記のものに変更した以外は、実
施例1と同様の方法で複合フィルムを得た。複合フィル
ムの特性は、表1に示した如く各特性に優れたものであ
った。
の被膜形成塗材として下記のものに変更した以外は、実
施例1と同様の方法で複合フィルムを得た。複合フィル
ムの特性は、表1に示した如く各特性に優れたものであ
った。
【0080】[被膜形成塗材] ・アクリル樹脂:下記組成からなるアクリル樹脂共重合
体の水性塗材。
体の水性塗材。
【0081】メチルメタクリレート/エチルアクリレー
ト/アクリル酸/N−メチロールアクリルアミド(60
重量%/37重量%/2重量%/1重量%) ・帯電防止剤:ポリスチレンスルホン酸アンモニウム塩
(分子量:1万)。
ト/アクリル酸/N−メチロールアクリルアミド(60
重量%/37重量%/2重量%/1重量%) ・帯電防止剤:ポリスチレンスルホン酸アンモニウム塩
(分子量:1万)。
【0082】上記したアクリル樹脂と帯電防止剤を、固
形分重量比が80/20となるように均一混合したもの
を用いた。
形分重量比が80/20となるように均一混合したもの
を用いた。
【0083】(実施例3)実施例2に基づき、実施例2
の被膜形成塗材として帯電防止剤を下記のものに変更
し、アクリル樹脂と帯電防止剤を固形分重量比が85/
15とした以外は、実施例2と同様の方法で複合フィル
ムを得た。複合フィルムの特性は、表1に示した如く、
各特性に優れたものであった。
の被膜形成塗材として帯電防止剤を下記のものに変更
し、アクリル樹脂と帯電防止剤を固形分重量比が85/
15とした以外は、実施例2と同様の方法で複合フィル
ムを得た。複合フィルムの特性は、表1に示した如く、
各特性に優れたものであった。
【0084】[被膜形成塗材] ・帯電防止剤:ポリスチレンスルホン酸リチウム塩(分
子量:2万)の水性塗材。
子量:2万)の水性塗材。
【0085】(実施例4)ポリエチレンテレフタレート
のチップに対して、平均粒子径0.2μmのアナターゼ
型酸化チタン微粒子を18重量%添加した原料を混合し
180℃で3時間乾燥した後に、主押出機Aに供給し、
常法により285℃で溶融してTダイ複合口金に導入し
た。
のチップに対して、平均粒子径0.2μmのアナターゼ
型酸化チタン微粒子を18重量%添加した原料を混合し
180℃で3時間乾燥した後に、主押出機Aに供給し、
常法により285℃で溶融してTダイ複合口金に導入し
た。
【0086】一方、上述ポリエチレンテレフタレートの
チップに、平均粒子径0.2μmのアナターゼ型酸化チ
タン微粒子を7重量%及び蛍光増白剤“OB−1”(イ
ーストマン社製)を0.15重量%添加した原料を18
0℃で3時間乾燥した後に、副押出機Bに供給し、常法
により285℃で溶融してTダイ複合層口金内に導入
た。このとき、副押出機Bのポリマーが主押出機Aのポ
リマーの両表層にくるように積層し、該溶融体シートを
表面温度25℃に保たれた冷却ドラム上に静電荷法で密
着冷却固化させた。
チップに、平均粒子径0.2μmのアナターゼ型酸化チ
タン微粒子を7重量%及び蛍光増白剤“OB−1”(イ
ーストマン社製)を0.15重量%添加した原料を18
0℃で3時間乾燥した後に、副押出機Bに供給し、常法
により285℃で溶融してTダイ複合層口金内に導入
た。このとき、副押出機Bのポリマーが主押出機Aのポ
リマーの両表層にくるように積層し、該溶融体シートを
表面温度25℃に保たれた冷却ドラム上に静電荷法で密
着冷却固化させた。
【0087】以下、実施例1に基づき、実施例1と同一
手法で複合フィルムを得た。このとき、白色ポリエステ
ルフィルムは、芯層部の白色ポリエステル層の厚みが1
10μm、片表層部の白色ポリエステル層の厚みが7.
5μmであった。複合フィルムの特性は、表1に示した
如く各特性に優れていると共に、支持体表面は白色度と
その光沢を兼備するものであった。
手法で複合フィルムを得た。このとき、白色ポリエステ
ルフィルムは、芯層部の白色ポリエステル層の厚みが1
10μm、片表層部の白色ポリエステル層の厚みが7.
5μmであった。複合フィルムの特性は、表1に示した
如く各特性に優れていると共に、支持体表面は白色度と
その光沢を兼備するものであった。
【0088】(実施例5)ポリエチレンテレフタレート
のチップに対して、非相溶な熱可塑性樹脂としてポリ−
4−メチルペンテン−1(三井石油化学工業(株)製T
PX−D820)のチップを6重量%、分散剤として分
子量4000のポリエチレングリコールを1重量%を混
合し180℃で真空乾燥した後に、主押出機Aに供給
し、常法により285℃で溶融してTダイ複層口金に導
入した。
のチップに対して、非相溶な熱可塑性樹脂としてポリ−
4−メチルペンテン−1(三井石油化学工業(株)製T
PX−D820)のチップを6重量%、分散剤として分
子量4000のポリエチレングリコールを1重量%を混
合し180℃で真空乾燥した後に、主押出機Aに供給
し、常法により285℃で溶融してTダイ複層口金に導
入した。
【0089】一方、上述ポリエチレンテレフタレートの
チップに、平均粒子径0.2μmのアナターゼ型酸化チ
タン微粒子7重量%、蛍光増白剤“OB−1”(イース
トマン社製)を0.15重量%添加した原料を180℃
で真空乾燥した後に、副押出機Bに供給し、常法により
285℃で溶融してTダイ複層口金内に導入した。この
とき、副押出機Bのポリマーが主押出機Aのポリマーの
両表層にくるように積層し、該溶融体シートを表面温度
25℃に保たれた冷却ドラム上に静電荷法で密着冷却固
化させた。
チップに、平均粒子径0.2μmのアナターゼ型酸化チ
タン微粒子7重量%、蛍光増白剤“OB−1”(イース
トマン社製)を0.15重量%添加した原料を180℃
で真空乾燥した後に、副押出機Bに供給し、常法により
285℃で溶融してTダイ複層口金内に導入した。この
とき、副押出機Bのポリマーが主押出機Aのポリマーの
両表層にくるように積層し、該溶融体シートを表面温度
25℃に保たれた冷却ドラム上に静電荷法で密着冷却固
化させた。
【0090】以下、実施例1に基づき、実施例1と同一
手法で複合フィルムを得た。このとき、白色ポリエステ
ルフィルムは、芯層部の微細気泡を含有する層の厚みが
110μm、方表層部の白色ポリエステル層の厚みが
7.5μmであった。複合フィルムの特性は、表1に示
した如く各特性に優れていると共に、見かけ密度が0.
99、クッション率が13%であって、軽量で、かつ柔
軟性を保持しているものであった。
手法で複合フィルムを得た。このとき、白色ポリエステ
ルフィルムは、芯層部の微細気泡を含有する層の厚みが
110μm、方表層部の白色ポリエステル層の厚みが
7.5μmであった。複合フィルムの特性は、表1に示
した如く各特性に優れていると共に、見かけ密度が0.
99、クッション率が13%であって、軽量で、かつ柔
軟性を保持しているものであった。
【0091】(比較例1)実施例1に基づき、実施例1
で、被覆層を設けずに支持体フィルムのみを得た。その
特性を表1に示すが、色調、印刷特性に劣るものであっ
た。
で、被覆層を設けずに支持体フィルムのみを得た。その
特性を表1に示すが、色調、印刷特性に劣るものであっ
た。
【0092】(比較例2)実施例1に基づき、実施例1
の被膜形成塗材として下記のものに変更した以外は、実
施例1と同様の方法で複合フィルムを得た。その特性を
表1に示すが、色調、印刷特性に劣るものであった。
の被膜形成塗材として下記のものに変更した以外は、実
施例1と同様の方法で複合フィルムを得た。その特性を
表1に示すが、色調、印刷特性に劣るものであった。
【0093】[被膜形成塗材] ・ポリエステル樹脂:下記成分からなるポリスエテル樹
脂の水溶性塗材。
脂の水溶性塗材。
【0094】・酸成分 テレフタル酸/5−ナトリウムスルホイソフタル酸(9
2モル/8モル) ・ジオール成分 エチレングリコール/ジエチレングリコール(99モル
/1モル) ・帯電防止剤:ポリスチレンスルホン酸(分子量:7
万)の水性塗材 上記したポリエステル樹脂と帯電防止剤を、固形分重量
比が85/15となるように均一混合したものを用い
た。
2モル/8モル) ・ジオール成分 エチレングリコール/ジエチレングリコール(99モル
/1モル) ・帯電防止剤:ポリスチレンスルホン酸(分子量:7
万)の水性塗材 上記したポリエステル樹脂と帯電防止剤を、固形分重量
比が85/15となるように均一混合したものを用い
た。
【0095】(比較例3)実施例1に基づき、実施例1
の白色ポリエステルフィルムの原料として、蛍光増白剤
を除いたものとした以外は、実施例1と同様の方法で複
合フィルムを得た。その特性は表1に示したように、支
持体に蛍光増白剤が含有されていないと色調、印刷特性
が劣ったものとなることが判る。
の白色ポリエステルフィルムの原料として、蛍光増白剤
を除いたものとした以外は、実施例1と同様の方法で複
合フィルムを得た。その特性は表1に示したように、支
持体に蛍光増白剤が含有されていないと色調、印刷特性
が劣ったものとなることが判る。
【0096】
【表1】
【0097】
【発明の効果】本発明の複合フィルムは、蛍光増白剤を
含有せしめた白色ポリエステルフィルムの少なくとも片
面側の最表層に、特定の表面pH域を有する被覆層を設
けることにより、高度の隠蔽性が得られ、透過光が殆ど
なくきれいな白色性を発現させることができ、白さを基
調とする画像形成において、鮮明な画像を提供できるも
のである。
含有せしめた白色ポリエステルフィルムの少なくとも片
面側の最表層に、特定の表面pH域を有する被覆層を設
けることにより、高度の隠蔽性が得られ、透過光が殆ど
なくきれいな白色性を発現させることができ、白さを基
調とする画像形成において、鮮明な画像を提供できるも
のである。
【0098】また、本発明の複合フィルムは、色調a値
を特定範囲としたので、白さと緑味の調和がとれ、高級
なイメージを与えることができる。
を特定範囲としたので、白さと緑味の調和がとれ、高級
なイメージを与えることができる。
【0099】また、本発明の複合フィルムは、基材フィ
ルムに微細気泡を含有する層を形成させることにより、
軽量で高いクッション性を有し、サーマルヘッドを用い
る印刷において、上記特性と合せて特に鮮明な画像を形
成できる。
ルムに微細気泡を含有する層を形成させることにより、
軽量で高いクッション性を有し、サーマルヘッドを用い
る印刷において、上記特性と合せて特に鮮明な画像を形
成できる。
【0100】本発明の複合フィルムは、上記のような優
れた特性を有するので、印刷を施すことが要求される種
々の用途、例えば、ラベル用、カード用、包装用、光学
用、グラフィック用、電絶用等の広範囲に適用できる
が、中でも、特に印刷解像度やインキ密着性等か必要と
されるビデオプリンター用受像紙、バーコードプリンタ
ー用受像紙、インクジェット用受容紙等の基材に最適に
用いられる。
れた特性を有するので、印刷を施すことが要求される種
々の用途、例えば、ラベル用、カード用、包装用、光学
用、グラフィック用、電絶用等の広範囲に適用できる
が、中でも、特に印刷解像度やインキ密着性等か必要と
されるビデオプリンター用受像紙、バーコードプリンタ
ー用受像紙、インクジェット用受容紙等の基材に最適に
用いられる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA21H AK01C AK12H AK41A AK41C AK41D AK42 AK42J AL01B AL05C AL07H BA02 BA03 BA04 BA05 BA06 BA07 BA10A BA10B BA13 CA13 CA22 CA30A CA30C CA30D CC00B DD07B DJ01C EJ38B GB15 GB90 HB00A HB00C HB00D JB04C JB16C JB20B JK11 JL03 JL10A JL10C JL10D JN02 JN13A JN13C JN13D JN30 YY00B
Claims (10)
- 【請求項1】 蛍光増白剤を含有せしめた白色ポリエス
テルフィルムの少なくとも片面側の最表層に、表面pH
が4以上7以下の被覆層を設けてなる複合フィルムであ
って、該被覆層面より求めた色調a値が1〜−3の範囲
にあることを特徴とする複合フィルム。 - 【請求項2】 被覆層が、分子内にスルホン酸基および
/またはその塩を有する共重合体を含有してなることを
特徴とする請求項1に記載の複合フィルム。 - 【請求項3】 被覆層が、分子内にスルホン酸アンモニ
ウム塩を有する共重合体を含有してなることを特徴とす
る請求項1または2に記載の複合フィルム。 - 【請求項4】 被覆層の中心線平均粗さRaが、0.3
μm以下であることを特徴とする請求項1、2または3
に記載の複合フィルム。 - 【請求項5】 被覆層面より求めた光学濃度が0.8以
上、白色度が80〜120%の範囲にあることを特徴と
する請求項1、2、3または4に記載の複合フィルム。 - 【請求項6】 被覆層が少なくとも一方向に延伸配向さ
れてなることを特徴とする請求項1、2、3、4または
5に記載の複合フィルム。 - 【請求項7】 白色ポリエステルフィルムが、少なくと
も2層以上の白色ポリエステル層の積層構造からなるこ
とを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6に記
載の複合フィルム。 - 【請求項8】 白色ポリエステルフィルムが、少なくと
も1層の微細気泡を含有する層を有することを特徴とす
る請求項7に記載の複合フィルム。 - 【請求項9】 微細気泡を含有する層が、ポリエステル
樹脂及び該ポリエステル樹脂とは非相溶な熱可塑性樹脂
を主成分とした組成物からなることを特徴とする請求項
8に記載の複合フィルム。 - 【請求項10】 白色ポリエステルフィルムが、3層積
層構造であって、両表層部が白色ポリエステル層、芯層
部が微細気泡を含有する層であることを特徴とする請求
項8または9に記載の複合フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11192854A JP2001018343A (ja) | 1999-07-07 | 1999-07-07 | 複合フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11192854A JP2001018343A (ja) | 1999-07-07 | 1999-07-07 | 複合フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001018343A true JP2001018343A (ja) | 2001-01-23 |
Family
ID=16298086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11192854A Pending JP2001018343A (ja) | 1999-07-07 | 1999-07-07 | 複合フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001018343A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002248716A (ja) * | 2001-02-26 | 2002-09-03 | Kimoto & Co Ltd | 改質プラスチックシート |
JP2002283508A (ja) * | 2001-03-26 | 2002-10-03 | Kimoto & Co Ltd | 改質プラスチックシート |
WO2002085622A1 (fr) * | 2001-04-19 | 2002-10-31 | Toray Industries, Inc. | Film polyester stratifie blanc et feuille de reception pour enregistrement par transfert thermique par it |
JP2003039619A (ja) * | 2001-07-30 | 2003-02-13 | Toray Ind Inc | 帯電防止性ポリエステルフィルム |
JP2006181981A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-13 | Toyobo Co Ltd | 加熱焼成用スペーサ |
JP2011140542A (ja) * | 2010-01-06 | 2011-07-21 | Toyobo Co Ltd | 易接着性白色ポリエステルフィルム |
-
1999
- 1999-07-07 JP JP11192854A patent/JP2001018343A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002248716A (ja) * | 2001-02-26 | 2002-09-03 | Kimoto & Co Ltd | 改質プラスチックシート |
JP4675487B2 (ja) * | 2001-02-26 | 2011-04-20 | 株式会社きもと | 改質プラスチックシート |
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JP2011140542A (ja) * | 2010-01-06 | 2011-07-21 | Toyobo Co Ltd | 易接着性白色ポリエステルフィルム |
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