JP2009184331A - 離型フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 少なくとも片面に塗布層を有するポリエステルフィルムであり、当該塗布層表面の表面固有抵抗値が1×107〜1×1012Ωの範囲であり、かつ水滴接触角が70〜120度の範囲であることを特徴とする離型フィルム。
【選択図】 なし
Description
本発明のポリエステルフィルムを構成するポリエステルとしては、代表的には、例えば、構成単位の80モル%以上がエチレンテレフタレートであるポリエチレンテレフタレート、構成単位の80モル%以上がエチレン−2,6−ナフタレートであるポリエチレン−2,6−ナフタレート、構成単位の80モル%以上が1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレートであるポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート等が挙げられる。そのほかには、ポリエチレンイソフタレート、ポリブチレンテレフタレート等が挙げられる。
(上記式中、WAは、離型フィルムを構成する塗布層中における主鎖にピロリジウム環を有するポリマーの重量%を表す)
(上記式中、WBは、離型フィルムを構成する塗布層中におけるポリビニルアルコールの重量%を表す)
(上記式中、WCは、離型フィルムを構成する塗布層中における離型材の重量%を表す)
さらに塗布層中には、本発明の主旨を損なわない範囲において、架橋剤を併用することが好ましく、具体例としてはメチロール化またはアルキロール化した尿素系、メラミン系、グアナミン系、アクリルアミド系、ポリアミド系化合物、オキサゾリン化合物、エポキシ化合物、アジリジン化合物、ブロックポリイソシアネート、シランカップリング剤等が挙げられる。これらの架橋成分はバインダーポリマーと予め結合していてもよい。
(株)島津製作所製遠心沈降式粒度分布測定装置SA−CP3型を用いてストークスの抵抗則に基づく沈降法によって粒子の大きさを測定した。測定により得られた粒子の等価球形分布における積算(体積基準)50%の値を用いて平均粒径とした。
ポリエステル1gに対し、フェノール/テトラクロロエタン:50/50(重量比)の混合溶媒を100mlの比で加えて溶解させ、30℃で測定した。
・触針先端径:2μm ・測定力:30mgf
・測定長 :2.5mm ・カットオフ値:0.08mm
フィルムを長手方向(MD)または幅方向(TD)に幅15mm長さ150mmに切り出し、100mm間隔にマーキングし、無張力状態で180℃の熱風循環式オーブン内で5分間熱処理した。熱処理前のマーキング間隔:a、熱処理後のマーキング間隔:bを測定し、下記式により熱収縮率を求めた。測定数nは3とし、その平均値をとった。
熱収縮率(%)=(a−b)×100/a
イオン交換水を2μL滴下し、1分後のフィルム表面における水滴接触角をθ/2法により、接触角測定器(協和界面科学株式会社製CA−A型)を使用して測定した。
横河ヒューレット・パッカード社の同心円型電極「16008A(商品名)」(内側電極50mm、外側電極70mm径)に23℃、50%RHの雰囲気下、試料フィルムを設置し、100Vの電圧を印加し、同社の高抵抗計「4329A(商品名)」で試料の表面抵抗を測定した。
(離型)フィルム/FPC/(離型)フィルムの順に重ねたものをプレス熱板で加圧(170℃、30kg/cm2、60分)後、40℃になるまで加圧冷却した後、以下の項目を評価した。
○:フィルム表面に異物の付着はなく、良好である
×:フィルム表面に異物の付着が認められ、加工適性に問題がある
○:FPCとの剥離が容易である
×:FPCとの剥離が困難であり、加工適性に問題が認めらる
◎:後工程のメッキ加工で、必要面積の95%以上にメッキが付いている
△:後工程のメッキ加工で、必要面積の90%以上にメッキが付いている
×:後工程のメッキ加工で、メッキが付いているのが必要面積の90%未満
・フッ素系アクリル樹脂:ガラス製反応容器中に、CF3(CF2)nCH2CH2OCOCH=CH2(n=5〜11、nの平均=9)80.0g、アセトアセトキシエチルメタクリレート20.0g、ドデシルメルカプタン0.8g、脱酸素した純水354.7g、アセトン40.0g、C16H33N(CH3)3Cl1.0gおよびC8H17C6H4O(CH2CH2O)nH(n=8)3.0gを入れ、アゾビスイソブチルアミジン二塩酸塩0.5gを加え、窒素雰囲気下で攪拌しつつ60℃で10時間共重合反応させて、共重合体エマルションを得た。
平均粒径2.4μmの無定型シリカ粒子を0.07%含有する、固有粘度0.66のポリエチレンテレフタレートチップをベント付二軸押出機に直接投入して270℃で溶融、混練し、得られた溶融体をTダイを経由してスリット状に押出し、30℃の冷却ドラム上で冷却して無延伸シートを得た。次いで当該無延伸シートを縦方向に82℃で3.3倍延伸したフィルムの両面に、ポリジメチルジアリルアンモニウムクロライド(分子量=30000)/ポリビニルアルコール/フッ素系アクリル樹脂/ヘキサメトキシメチルメラミンの尿素共重合体=20:30:30:20の比率で混合させた液をバーコート方式により塗布した後、テンターに導き、横方向に120℃で4.1倍延伸し、段階的に昇温後、232℃で3秒間熱処理した。次いで180℃の雰囲気下、幅方向に2%の弛緩処理(テンターレール幅を狭める)を行った。最終的に、両面に塗工量(乾燥後)が0.04g/m2の塗布層が設けられた、厚さ38μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、塗布層の配合比率をポリジメチルジアリルアンモニウムクロライド(分子量=30000)/ポリビニルアルコール/フッ素系アクリル樹脂/ヘキサメトキシメチルメラミンの尿素共重合体=30:20:30:20の比率に変更した以外は同様にして、両面に塗工量(乾燥後)が0.04g/m2の塗布層が設けられた、厚さ38μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、塗布層の配合比率をポリジメチルジアリルアンモニウムクロライド(分子量=30000)/ポリビニルアルコール/フッ素系アクリル樹脂/ヘキサメトキシメチルメラミンの尿素共重合体=10:40:30:20の比率に変更した以外は同様にして、両面に塗工量(乾燥後)が0.04g/m2の塗布層が設けられた、厚さ38μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、塗布層を設けない以外は同様にして、厚さ38μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、塗布層の配合比率をポリジメチルジアリルアンモニウムクロライド(分子量=30000)/ポリビニルアルコール/フッ素系アクリル樹脂/ヘキサメトキシメチルメラミンの尿素共重合体=3:47:30:20の比率に変更した以外は同様にして、両面に塗工量(乾燥後)が0.04g/m2の塗布層が設けられた、厚さ38μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、塗布層の配合比率をポリジメチルジアリルアンモニウムクロライド(分子量=30000)/ポリビニルアルコール/フッ素系アクリル樹脂/ヘキサメトキシメチルメラミンの尿素共重合体=42:8:30:20の比率に変更した以外は同様にして、両面に塗工量(乾燥後)が0.04g/m2の塗布層が設けられた、厚さ38μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、塗布層の配合比率をポリジメチルジアリルアンモニウムクロライド(分子量=30000)/ポリビニルアルコール/フッ素系アクリル樹脂/ヘキサメトキシメチルメラミンの尿素共重合体=62:10:8:20の比率に変更した以外は同様にして、両面に塗工量(乾燥後)が0.04g/m2の塗布層が設けられた、厚さ38μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
Claims (1)
- 少なくとも片面に塗布層を有するポリエステルフィルムであり、当該塗布層表面の表面固有抵抗値が1×107〜1×1012Ωの範囲であり、かつ水滴接触角が70〜120度の範囲であることを特徴とする離型フィルム。
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- 2008-02-09 JP JP2008029809A patent/JP2009184331A/ja active Pending
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