JPH10138431A - 離形フィルム - Google Patents
離形フィルムInfo
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- JPH10138431A JPH10138431A JP30177996A JP30177996A JPH10138431A JP H10138431 A JPH10138431 A JP H10138431A JP 30177996 A JP30177996 A JP 30177996A JP 30177996 A JP30177996 A JP 30177996A JP H10138431 A JPH10138431 A JP H10138431A
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Abstract
等を成形する際に用いられる離形フィルムにおいて、水
系塗液に対する濡れ性に優れ、加熱処理の際の寸法変化
が極めて少なく、剥離性のよい離形フィルムを提供す
る。 【解決手段】 基材フィルムが二軸配向ポリエチレン−
2,6−ナフタレンジカルボキシレートフィルムである
離形フィルムであって、基材フィルムの少なくとも片面
に、アルキッド樹脂、アクリル樹脂及びメラミン樹脂か
らなる樹脂混合物100重量部に対し、シリコーン樹脂
1〜30重量部を配合して得られる樹脂組成物を主成分
とする離形層を設ける。かかる離形フィルムは、120
℃における150gf/mm2応力下での寸法変化率の
絶対値が応力方向及びその垂直方向とも0.2%以下で
あり、水系塗液に対する濡れ性に優れ、水系塗液を離形
層面に均一に塗布することができる。
Description
し、詳しくは水系塗液を用いて塗設される粘着剤被膜の
保護フィルム、あるいは水系溶液や水系スラリーを用い
て成形される樹脂シート、樹脂被膜、セラミックシート
等の成形用キャリヤフィルムに有用で、更に詳しくは塗
液や樹脂等の塗設時の加熱処理において寸法変化の極め
て小さい離形フィルムに関する。
フィルムとして広範に使用されている。通常、粘着剤被
膜はベースフィルムの表面に粘着剤と溶剤とを含む塗液
を塗工した後、加熱して溶媒を除去する方法で塗設され
る。そして離形フィルムは、この粘着剤被膜の表面に積
層され保護フィルムとして用いられている。
被膜、あるいはセラミックシート等を成形する際のキャ
リヤーフィルムとしても用いられる。例えば、樹脂シー
トは、塩化ビニル樹脂等を溶媒に溶解させた樹脂溶液を
離形フィルム(キャリヤーフィルム)上に塗工し、溶媒
を加熱除去した後、キャリヤーフィルムから剥離分離さ
れてマーキングシート用の塩化ビニールシート等の用途
に供される。樹脂被膜は、キャリヤーフィルムの表面に
粘着剤等の樹脂と溶媒からなる塗液を塗布した後、加熱
して溶媒を除去することにより成形される。セラミック
シートは、セラミック粉体とバインダー剤等とを溶媒に
分散させたスラリーをキャリヤーフィルム上に塗工した
後、溶媒を加熱除去することによりセラミック生シート
(セラミックグリーンシート)として成形される。
られていたが、最近は有機溶剤に代わって水が用いられ
ることが多くなっている。すなわち、粘着剤を含む塗液
にはエマルジョン等のような粘着剤の水溶液が用いら
れ、スラリーの塗工には水分散スラリーが用いられるよ
うになった。この理由としては、水は有機溶剤に比べて
火災や環境汚染の危険がないため溶液やスラリーの濃度
調整工程、塗工工程や加熱除去工程等において塗液の取
り扱いが極めて容易となることが挙げられる。
張力が大きい(水の表面張力(γL)は73dyn/cm程度)
ため、表面エネルギーの小さな離形層面(例えばシリコ
ーン系離形層の表面張力(γL)は19〜21dyn/cm程
度)に粘着剤の水溶液や水分散スラリー等の水性塗液を
塗工した際に、塗液がフィルム面に液滴状に散在する状
態(以下ハジキと表現することがある)となり、離形層
面が均一にならないことが大きな問題となる。
やスラリー)を高粘度とする方法や、塗液の表面張力を
低減させるために界面活性剤等を配合する方法が考えら
れる。しかしながら、塗液を高粘度にすると塗工の際の
レベリングが難しく塗膜の厚みが均一になりにくく、樹
脂シート、樹脂被膜やセラミックシート等の薄膜化が困
難という欠点がある。また、塗液に界面活性剤を配合す
ると、その種類や量によってはシート強度が低下し安定
した製品が得られない等の問題がある。
として用いてシートや被膜を生産する際の離形フィルム
の基材としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオ
レフィン系樹脂やポリエチレンテレフタレート等のポリ
エステル系樹脂の延伸フィルムが使用されることが多
い。ところが、基材フィルムは樹脂溶液やスラリーが塗
工された後フィルムのガラス転移温度付近かあるいはそ
れ以上の温度で加熱されるため、荷重による寸法変化や
シワ等の熱変形が生じて、成形された樹脂被膜やセラミ
ックシートの厚みムラや平面性等が悪化しその性能が低
下するという問題がある。また、生産性を向上させる目
的で生産ラインの速度を上げる場合、速く溶媒除去でき
るよう加熱温度を従来よりさらに高温にすることが必要
となる。この場合、前述の問題がより顕在化するためそ
の改良が望まれている。
る従来技術の欠点を解消し、塗工用に水系の塗液を用い
てもハジキが生じない(濡れ性がよい)離形層表面を有
し、各種粘着剤被膜、樹脂シート、セラミックシート等
に対し適度の力で剥離が可能(離形性がよい)であり、
かつキャリヤーフィルムとして用いた際に、加熱下での
寸法変化が極めて小さい離形フィルムを提供することに
ある。
エチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートフィ
ルムの少なくとも片面に、アルキッド樹脂、アクリル樹
脂及びメラミン樹脂からなる樹脂混合物100重量部に
対し、シリコーン樹脂1〜30重量部を配合して得られ
る樹脂組成物を主成分とする離形層を設けた離形フィル
ムであって、120℃における150gf/mm2応力
下での寸法変化率の絶対値が応力方向及びその垂直方向
とも0.2%以下であることを特徴とする離形フィルム
である。
に切り出した離形フィルムの長手方向に一定の応力を加
えながら、離形フィルムを室温から5℃/分の速度で昇
温し、所定の温度に到達した時の寸法変化から求めた寸
法変化率の絶対値であり、応力方向(離形フィルムの長
手方向)、垂直方向(離形フィルムの幅方向)別にそれ
ぞれ求める。
二軸配向ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキ
シレートフィルムを用いる。このフィルムを構成するポ
リエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート
(以下PENと略することがある)とは、エチレン−
2,6−ナフタレンジカルボキシレートを主たる繰り返
し単位とするポリエステルである。このPENは、ホモ
ポリマーであってもよく、フィルムの耐熱変形性を損な
わない範囲で共重合成分を少量(例えば10モル%以
下、特に5モル%以下)共重合したコポリマーであって
もよい。
タル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレン−2,7
−ジカルボン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、
4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸等の芳香族
ジカルボン酸類、シュウ酸、アジピン酸等の脂肪族ジカ
ルボン酸類、p−オキシ安息香酸、p−オキシエトキシ
安息香酸等のオキシカルボン酸類、ジエチレングリコー
ル、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレ
ングリコール、1,4−テトラメチレングリコール、
1,6−ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリ
コール等のグリコール類を好ましく挙げることができ
る。
ンタエリスリトール、トリメリット酸、ピロメリット酸
等のような3官能以上の成分を極小量(実質的に線状の
ポリマーが得られる範囲)共重合したものであってもよ
い。
解性を向上させるために例えば安息香酸、メトキシポリ
アルキレングリコール等の一官能性化合物によって末端
の水酸基及び/又はカルボキシル基の一部又は全部を封
鎖したものであってもよい。
度が0.5以上であること、エチレン−2,6−ナフタ
レンジカルボキシレートのみを繰り返し単位とするホモ
ポリマーであることが、ヤング率等の機械的特性や耐熱
変形性等の熱的特性に優れたベースフィルムが得られる
ため好ましい。
することができる。例えば、ナフタレン−2,6−ジカ
ルボン酸又はそのエステル形成性誘導体と、エチレング
リコール又はそのエステル形成性誘導体とを、触媒の存
在下で重縮合させることによって製造することができ
る。また、PEN共重合体の場合は、前述の重合成分に
共重合成分を加えて重縮合させることによって製造する
ことができるし、共重合成分を含むポリエステルとPE
Nポリマーとを溶融状態で混合しエステル交換反応を行
なわせることによって製造することもできる。
り性を良好なものとするため、平均粒径が0.01〜2
0μmの無機微粒子あるいは有機微粒子を、例えば0.
005〜2重量%含有させることが好ましい。かかる微
粒子の具体例として、シリカ、アルミナ、カオリン、炭
酸カルシウム、酸化チタン、硫酸バリウム、カーボンブ
ラック等の無機微粒子、架橋アクリル樹脂、架橋ポリス
チレン樹脂、メラミン樹脂、架橋シリコーン樹脂等の有
機微粒子を好ましく挙げることができる。
剤、難燃剤、帯電防止剤等の添加剤を配合することがで
きる。また他の熱可塑性樹脂を少量(例えば20重量%
以下、特に10重量%以下)ブレンドすることもでき
る。
は、逐次二軸延伸法、同時二軸延伸法等の従来から知ら
れている方法で製造することができる。例えば、逐次二
軸延伸法では、PENポリマーを十分に乾燥してから溶
融押出法にて未延伸フィルムを製造し、続いて該未延伸
フィルムを130〜150℃の温度で縦方向に2〜6倍
延伸し、次いで120〜150℃の温度で横方向に2〜
6倍延伸を行い、さらに220〜255℃の温度で5秒
〜1分間熱固定することにより製造することができる。
なお、この熱固定は制限収縮下に行なってもよい。溶融
押出の際、静電密着法を使用することが好ましい。
良好なものとするために、前述の縦方向及び横方向の延
伸倍率をほぼ同じにすることが好ましい。
耐熱変形性をさらに改善するには、熱固定後の二軸配向
PENフィルムを離形層を塗設する前に4〜20kgf
/cm2の張力下で100〜150℃の温度で10秒〜
2分間熱弛緩処理してフィルムの内部応力を緩和させる
のが特に好ましい。
厚みは特に限定されないが25〜100μmであること
が好ましい。
ムの少なくとも片面に、アルキッド樹脂、アクリル樹脂
及びメラミン樹脂からなる樹脂混合物とシリコーン樹脂
とを配合して得られる樹脂組成物を主成分とする離形層
を設ける。
ド樹脂及びアクリル樹脂はシリコーン樹脂を配合するこ
とによりその少なくとも一部がシリコーン樹脂との共重
合体を形成し、メラミン樹脂は主としてアルキッド樹脂
と架橋反応して離形層を硬化させるように作用する。
無水フタル酸等の多塩基酸と、グリコール成分としてグ
リセリンやエチレングリコール等の多価アルコールとの
縮合物を骨格とし、これを乾性油等の脂肪酸で変性した
樹脂である。かかる脂肪酸としてはヒマシ油、大豆油や
アマニ油等が好ましく例示されるが、任意の組み合わせ
により各種脂肪酸を用いてもよい。
ルキッド樹脂の製造中又は製造後にシリコーン樹脂を配
合し、アルキッド樹脂にシリコーン樹脂をグラフト重合
させることができる。
め、また離形層表面の濡れ性を良好なものとするため配
合される。このアクリル樹脂としては、例えばポリアク
リル酸、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸メチル等
を用いることができる。アルキッド樹脂とアクリル樹脂
の混合比率は、その混合比率により様々な物性が得られ
るため目的に応じて変えることができるが、アルキッド
樹脂100重量部に対しアクリル樹脂を50〜300重
量部の比率で混合することが好ましい。
ラミン樹脂、ブチル化メラミン樹脂、メチル化尿素メラ
ミン樹脂等を用いることができる。アルキッド樹脂及び
アクリル樹脂に対するメラミン樹脂の混合比率は、アル
キッド樹脂及びアクリル樹脂の合計量100重量部に対
しメラミン樹脂を10〜200重量部の比率で混合する
ことが好ましい。また、メラミン樹脂とアルキッド樹脂
との架橋反応の触媒として、例えばパラトルエンスルホ
ン酸ソーダ等の酸性触媒を使用できる。
ルシロキサンからなるポリマーであるが、アルキッド樹
脂等との相溶性を向上させるため末端や側鎖にフェニル
基やアルキル基等を有することが好ましい。かかる具体
例として、ポリフェニルポリシロキサン、ヒドロキシル
基置換ジフェニルポリシロキサン等が挙げられる。シリ
コーン樹脂の配合割合は、アルキッド樹脂、メラミン樹
脂及びアクリル樹脂の合計量100重量部に対しシリコ
ーン樹脂1〜30重量部であることが好ましく、5〜1
0重量部であることが特に好ましい。
ムの少なくとも片面に離形層を設ける。この離形層は例
えば前述の離形層を構成する成分を含む塗液をフィルム
に塗布し、加熱乾燥及び硬化させて塗膜を形成させるこ
とにより塗設することができる。この塗液の塗工方法と
しては公知の任意の塗工法が適用できる。例えばロール
コート法、ブレードコート法、バーコート法等を挙げる
ことができる。加熱乾燥条件としては80〜160℃で
10〜120秒間、特に120〜150℃で20〜60
秒間が好ましい。また、塗工乾燥後の離形層の厚みは
0.02〜50μmであることが好ましく、特に0.1
〜1μmであることが好ましい。
ムと離形層との密着性を高めるために、二軸配向PEN
フィルムと離形層の間に接着層を設けることが好まし
い。この接着層には、例えばシランカップリング剤が好
ましい。このシランカップリング剤としては一般式Y−
Si−X3で表わされるものを挙げることができる。こ
こで、Yは例えばアミノ基、エポキシ基、ビニル基、メ
タクリル基、メルカプト基等で代表される官能基、Xは
アルコキシ基で代表される加水分解性の官能基を表わ
す。上記の接着層の厚みは、0.01〜5μmの範囲が
好ましく、0.02〜2μmの範囲が特に好ましい。接
着層の厚みが上記の範囲であると二軸配向PENフィル
ムと離形層の密着性が良好となり、また接着層を設けた
二軸配向PENフィルムがブロッキングしにくいため、
フィルムの取り扱いで問題が生じにくい利点がある。
る。なお、各特性値は下記の方法で観察及び測定した。
ドゲージで7以上となるよう分散させた。次に、このセ
ラミック粉体分散スラリーを1milの間隙を有するス
トレートエッジアプリケーターを用い、離形フィルムの
離形層面に塗工し、110℃で2分間乾燥後、塗工エッ
ジのハジキ状態を観察し下記の基準にて水系塗液の濡れ
性を評価した。 A:ハジキ状態が観察されない(濡れ性良好) B:ハジキ状態が若干観察される(濡れ性やや良好) C:ハジキ状態が観察される(濡れ性不良)
ムより剥離した際の剥離状態を観察し下記の基準にて剥
離性を評価した。 A:容易に剥離できる(剥離性良好) B:剥離強度が大きく、素早く引張るとセラミックシー
トが破断する(剥離性やや良好) C:セラミックシートが破断する(剥離性不良) D:ハジキ状態のためシート化不可
G4305に既定する冷間圧延ステンレス板(SUS3
04)に張り付けた後の剥離力を測定し、基礎接着力
(f0)とした。次に、新しい前述のポリエステル粘着
テープを離形フィルムの離形層塗設面に2kgの圧着ロ
ーラーで圧着し、30秒間維持した後粘着テープを剥が
す。そして剥がした粘着テープを上記ステンレス板に貼
り、剥離力を測定し、残留接着力(f)とした。得られ
た基礎接着力(f0)と残留接着力 (f)より下記式を用いて残留接着率を求めた。
残留接着率が85%未満であると、例えば離形フィルム
をロール状に巻いて保管する際に、離形層を構成する成
分が隣接するフィルムに転写(背面転写)し、離形層の
濡れ性や剥離性等の特性が不良となることがあるため好
ましくない。
の離形フィルムをTMA(熱応力歪み測定装置、セイコ
ー電子工業株式会社製TMA/SS120C)の治具に
チャック間が10mmになるように装着し、150gf
/mm2の応力を加え、室温から5℃/分の昇温速度で
加熱し、120℃に到達したときの寸法変化を応力方
向、垂直方向別に測定し、下記式にて計算して求めた。
距離|×100
ポリマーを押出機で溶融し、フィルム状の溶融ポリマー
をダイスから40℃に維持してある回転冷却ドラム上に
押出し、静電密着法を用いて溶融ポリマーを回転冷却ド
ラムに密着させて急冷し未延伸フィルムとした。次い
で、この未延伸フィルムを縦方向に3.7倍、引き続き
横方向に3.8倍延伸し、さらに240℃にて熱固定を
行なって厚さ50μmの二軸配向PENフィルムを得
た。その後この二軸配向PENフィルムを15kgf/
cm2の張力下で100℃で20秒間熱弛緩処理を行な
った。
ッド樹脂)100重量部、アクリル樹脂(ポリアクリル
酸)200重量部、メラミン樹脂(ブチル化メラミン樹
脂)50重量部及びシリコーン樹脂(ポリフェニルポリ
シロキサン)35重量部(アルキッド樹脂、アクリル樹
脂及びメラミン樹脂からなる樹脂混合物100重量部に
対しシリコーン樹脂10重量部の割合に相当)を混合し
て得られた樹脂組成物をメチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン及びトルエンの混合溶媒中に溶解させ、
全体の固形分濃度が3重量%の溶液を作成した。さら
に、硬化反応の促進剤として酸触媒(パラトルエンスル
ホン酸)を上記溶液に添加して塗液を作成した。
PENフィルムの片面に、8g/m2(wet)の塗布
量で塗布し、150℃で1分間加熱乾燥し塗膜を硬化さ
せて離形層の厚さ0.3μmの離形フィルムを得た。こ
の離形フィルムの特性を表1に示す。
/cm2の張力、120℃、1分間に変更する他は実施
例1と同じ方法で二軸配向PENフィルムを作成した。
キッド樹脂)100重量部、アクリル樹脂(ポリアクリ
ル酸エチル)100重量部、メラミン樹脂(ブチル化メ
ラミン樹脂)100重量部及びシリコーン樹脂(ヒドロ
キシル基置換ジフェニルポリシロキサン)75重量部
(アルキッド樹脂、アクリル樹脂及びメラミン樹脂から
なる樹脂混合物100重量部に対しシリコーン樹脂25
重量部の割合に相当)を混合して得られた樹脂組成物を
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン及びトル
エンの混合溶媒中に溶解させ、全体の固形分濃度が3重
量%の溶液を作成した。さらに、硬化反応の促進剤とし
て酸触媒(パラトルエンスルホン酸)を上記溶液に添加
して塗液を作成した。
PENフィルムの片面に、8g/m2(wet)の塗布
量で塗布し、150℃で1分間加熱乾燥し塗膜を硬化さ
せて離形層の厚さ0.3μmの離形フィルムを得た。こ
の離形フィルムの特性を表1に示す。
性アルキッド樹脂)100重量部、アクリル樹脂(ポリ
アクリル酸100重量部及びポリメタクリル酸エチル1
00重量部)200重量部、メラミン樹脂(ブチル化メ
ラミン樹脂)100重量部及びシリコーン樹脂(ヒドロ
キシル基置換ジフェニルポリシロキサン)80重量部
(アルキッド樹脂、アクリル樹脂及びメラミン樹脂から
なる樹脂混合物100重量部に対しシリコーン樹脂20
重量部の割合に相当)を混合して得られた樹脂組成物を
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン及びトル
エンの混合溶媒中に溶解させ、全体の固形分濃度が3重
量%の溶液を作成した。さらに、硬化反応の促進剤とし
て酸触媒(パラトルエンスルホン酸)を上記溶液に添加
して塗液を作成した。
して上記のものを用いる以外は実施例2と同じ方法で離
形フィルムを作成した。
チレンテレフタレート(以下PETと略することがあ
る)ポリマーを押出機で溶融し、フィルム状の溶融ポリ
マーをダイスから40℃に維持してある回転冷却ドラム
上に押出し、静電密着法を用いて溶融ポリマーを回転冷
却ドラムに密着させて急冷し未延伸フィルムとした。次
いで、この未延伸フィルムを縦方向に3.6倍、引き続
き横方向に3.9倍延伸し、さらに220℃にて熱固定
を行なって厚さ50μmの二軸配向PETフィルムを得
た。その後この二軸配向PETフィルムを8kgf/c
m2の張力下で120℃で1分間熱弛緩処理を行なっ
た。
とジメチルハイドロジェンシランの混合溶液に白金触媒
を加えて付加反応させるタイプの硬化型シリコーン(信
越化学工業株式会社製、KS847(H))をメチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン及びトルエンの混
合溶媒中に溶解させ、全体の固形分濃度が2重量%の溶
液を作成した。この塗液を前述の熱弛緩処理後の二軸配
向ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に、6g
/m2(wet)で塗布し、150℃で1分間加熱乾燥
し塗膜を硬化させて離形層の厚さ0.15μmの離形フ
ィルムを得た。この離形フィルムの特性を表1に示す。
Tポリマーを溶融押出した後延伸して厚さ50μmの二
軸配向PETフィルムを得た。なお、この二軸配向PE
Tフィルムは熱弛緩処理を実施しなかった。
ッド樹脂)100重量部及びメラミン樹脂(ブチル化メ
ラミン樹脂)40重量部からなる樹脂組成物をメチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン及びトルエンの混
合溶媒中に溶解させ、全体の固形分濃度が3重量%の溶
液を作成した。
の片面に、8g/m2(wet)の塗布量で塗布し、1
50℃で1分間加熱乾燥し塗膜を硬化させて離形層の厚
さ0.3μmの離形フィルムを得た。この離形フィルム
の特性を表1に示す。
ポリマーを押出機で溶融し、フィルム状の溶融ポリマー
をダイスから40℃に維持してある回転冷却ドラム上に
押出し、静電密着法を用いて溶融ポリマーを回転冷却ド
ラムに密着させて急冷し未延伸フィルムとした。次い
で、この未延伸フィルムを縦方向に3.7倍、引き続き
横方向に3.8倍延伸し、さらに250℃にて熱固定を
行なって厚さ50μmの二軸配向PENフィルムを得
た。なお、この二軸配向PENフィルムは熱弛緩処理を
実施しなかった。
ッド樹脂)100重量部、アクリル樹脂(ポリアクリル
酸)200重量部、メラミン樹脂(ブチル化メラミン樹
脂)50重量部及びシリコーン樹脂(ポリフェニルポリ
シロキサン)35重量部(アルキッド樹脂、アクリル樹
脂及びメラミン樹脂からなる樹脂混合物100重量部に
対しシリコーン樹脂10重量部の割合に相当)を混合し
て得られた樹脂組成物をメチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン及びトルエンの混合溶媒中に溶解させ、
全体の固形分濃度が3重量%の溶液を作成した。さら
に、硬化反応の促進剤として酸触媒(パラトルエンスル
ホン酸)を上記溶液に添加して塗液を作成した。
PENフィルムの片面に、8g/m2(wet)の塗布
量で塗布し、150℃で1分間加熱乾燥し塗膜を硬化さ
せて離形層の厚さ0.3μmの離形フィルムを得た。こ
の離形フィルムの特性を表1に示す。
示した本発明の離形フィルムは、耐熱変形性、表面の濡
れ性すなわち水系塗液に対する耐ハジキ性、シートの剥
離性及び塗膜の非移行性に優れる。
ムとして二軸配向PENフィルムを用いることにより、
樹脂シート等の成形時の溶媒加熱除去を高温度、高荷重
で行なってもシート類の変形が見られず、かつ寸法精度
の高いシート類を製造することができる。
樹脂、メラミン樹脂及びシリコーン樹脂からなる樹脂組
成物を硬化させた被膜を用いることで、各種被膜やシー
ト成形用に水系塗液を用いた際、濡れ性に優れ、また各
種樹脂シート、樹脂被膜やセラミックシート等に対する
剥離性に優れるため、粘着剤被膜の保護フィルムや樹脂
シート、樹脂被膜、セラミックシート等の成形用キャリ
ヤーフィルムに有用である。
の片面に、8g/m2(wet)の塗布量で塗布し、1
50℃で1分間加熱乾燥し塗膜を硬化させて離形層の厚
さ0.3μmの離形フィルムを得た。この離形フィルム
の特性を表1に示す。
Claims (3)
- 【請求項1】 二軸配向ポリエチレン−2,6−ナフタ
レンジカルボキシレートフィルムの少なくとも片面に、
アルキッド樹脂、アクリル樹脂及びメラミン樹脂からな
る樹脂混合物100重量部に対し、シリコーン樹脂1〜
30重量部を配合して得られる樹脂組成物を主成分とす
る離形層を設けた離形フィルムであって、120℃にお
ける150gf/mm2応力下での寸法変化率の絶対値
が応力方向及びその垂直方向とも0.2%以下であるこ
とを特徴とする離形フィルム。 - 【請求項2】 120℃における150gf/mm2応
力下での寸法変化率の絶対値が、応力方向及びその垂直
方向とも0.1%以下であることを特徴とする請求項1
記載の離形フィルム。 - 【請求項3】 樹脂混合物中のメラミン樹脂の量が、ア
ルキッド樹脂及びアクリル樹脂の合計量100重量部に
対し、10〜200重量部であることを特徴とする請求
項1又は2記載の離形フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30177996A JP3647997B2 (ja) | 1996-11-13 | 1996-11-13 | 離形フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30177996A JP3647997B2 (ja) | 1996-11-13 | 1996-11-13 | 離形フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10138431A true JPH10138431A (ja) | 1998-05-26 |
JP3647997B2 JP3647997B2 (ja) | 2005-05-18 |
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ID=17901077
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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