JP2003101166A - 補強用ポリエステルフィルム - Google Patents

補強用ポリエステルフィルム

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JP2003101166A
JP2003101166A JP2001295894A JP2001295894A JP2003101166A JP 2003101166 A JP2003101166 A JP 2003101166A JP 2001295894 A JP2001295894 A JP 2001295894A JP 2001295894 A JP2001295894 A JP 2001295894A JP 2003101166 A JP2003101166 A JP 2003101166A
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film
reinforcing
temperature
polyimide
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JP2001295894A
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Yasuyuki Imanishi
康之 今西
Hirobumi Hosokawa
博文 細川
Tetsuya Tsunekawa
哲也 恒川
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フレキシブルプリント回路の加工・製造時に適
度な強度、熱変形による寸法安定性、剥離性を有する補
強用ポリエステルフィルムを提供すること。 【解決手段】フレキシブルプリント回路基板の加工時に
用いられる補強用ポリエステルフィルムであって、該ポ
リエステルフィルムはポリエステル(A)とポリイミド
(B)を含有し、かつ50℃から170℃まで昇温し、
さらに50℃まで降温させたときの熱収縮率が0.25
%以下であり、150℃から50℃の降温部の熱膨張係
数が13×10-6/℃以上50×10-6/℃以下である
ことを特徴とする補強用ポリエステルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレキシブルプリ
ント回路(以降、FPCと記す)の加工・製造時に用い
られ、適度な剛性、熱寸法安定性、剥離性を有するフレ
キシブル回路基板補強用ポリエステルフィルムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話などの電子機器の技術進歩に伴
って、FPCの需要が急激に伸びており、更にこうした
機器の小型化、軽量化に対応してFPCの薄膜化が進ん
でいる。そのため、FPC用の銅貼ポリイミドフィルム
やポリイミドの薄膜化も同時に進行しているが、これに
よってフィルム自体の剛性が低下し、FPCを製造する
際の加工が困難になってきている。FPCを製造する際
の加工性を改良する方法としては、これらFPC補強用
フィルムを予め貼り付けることにより保持して全体とし
て剛性を持たせる方法が用いられている。その際、加工
時の取り扱いを簡便にし、かつ加工終了後には剥離・除
去できるような微粘着性の補強フィルムが用いられるよ
うになっている。従来は、この目的で、アクリル系やゴ
ム系の粘着シートが使用されていたが、これらのシート
は粘着力が大きく、またその粘着力が温度、圧力により
著しく変化するため、FPC製造工程の加工条件によっ
ては使用できないことがあった。
【0003】また、FPCの製造には、通常、FPC補
強フィルムを剥離した後に、加工したFPCを加熱プレ
ス処理(以降、キュアと称す)する方法が用いられて来
たが、新しい方法として、補強フィルムを除去すること
なくキュアを行い、キュア工程後に前記の補強フィルム
を剥離・除去する方法が提案され、実用化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、キュア工程後
に補強フィルムを剥離・除去する方法では、従来の補強
フィルムを使用した場合、キュアによって、粘着力が大
幅に増加し、剥離性が悪化して、加工後の製品FPCの
剥離ができなくなったり、熱変形を起こし反り返るなど
の問題が発生していた。そこで、本発明は、FPC製造
時に熱処理を行った場合にも、熱変形や接着力の増加に
よる剥離性の悪化を起こしにくく、かつ適度な剛性を維
持する補強用ポリエステルフィルムを提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決すべく鋭意検討し、見出されたものである。すなわ
ち、本発明は、フレキシブルプリント回路基板の加工時
に用いられる補強用ポリエステルフィルムであって、該
ポリエステルフィルムはポリエステル(A)とポリイミ
ド(B)を含有し、かつ50℃から170℃まで昇温
し、さらに50℃まで降温させたときの熱収縮率が0.
25%以下であり、150℃から50℃の降温部の熱膨
張係数が13×10-6/℃以上50×10-6/℃以下で
あることを特徴とする補強用ポリエステルフィルムを骨
子とする。
【0006】また、本発明の補強用ポリエステルフィル
ムは、 (1)該補強用ポリエステルフィルムのガラス転移温度
が80℃以上150℃以下であること。 (2)ポリエステル(A)がポリエチレンテレフタレー
トであること。 (3)ポリイミド(B)がポリエーテルイミドであるこ
と。 (4)該補強用ポリエステルフィルム中のポリイミド
(B)の含有量が5〜50重量%であること。 (5)長手方向と幅方向のヤング率が共に3GPa以上
8GPa以下であることを、それぞれ好ましい態様とし
て含んでいる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の補強用ポリエステルフィ
ルムは、ポリエステル(A)とポリイミド(B)を含有
するものである。
【0008】本発明に使用するポリエステル(A)と
は、ジオールとジカルボン酸の縮重合により得られるポ
リマーを少なくとも80重量%含有するポリマーであ
る。ここでジカルボン酸とは、テレフタル酸、イソフタ
ル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、アジピン
酸、セバチン酸などで代表されるものであり、また、ジ
オールとは、エチレングリコール、トリメチレングリコ
ール、テトラメチレングリコール、シクロヘキサンジメ
タノールなどで代表されるものである。
【0009】具体的なポリマーとしては、例えば、ポリ
メチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレンテレフタレート、ポリエチレンイソ
フタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート、ポリ
エチレン−p−オキシベンゾエート、ポリ−1,4−シ
クロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリエチレ
ン−2,6−ナフタレートなどを使用することができ
る。
【0010】勿論、これらのポリエステルは、ホモポリ
マーであっても、コポリマーであってもよく、コポリマ
ーの場合、共重合成分として、例えば、ジエチレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、ポリアルキレングリ
コールなどのジオール成分、アジピン酸、セバチン酸、
フタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸などのジカルボン酸成分、ヒドロキシ安息香酸、6
ーヒドロキシー2ーナフトエ酸などのヒドロキシカルボ
ン酸成分を含有していても良い。
【0011】本発明の場合、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン−2,6−ナフタレートおよびこれら
の共重合体および変成体の1種以上が好ましく、中でも
ポリエチレンテレフタレート(以降、PETと記載する
ことがある)が本発明の効果発現の観点から特に好まし
く使用される。
【0012】本発明で用いられるポリエステル(A)の
固有粘度は、ポリイミド(B)との溶融混練性、製膜
性、溶融熱安定性の観点から、好ましくは0.55〜
2.0dl/g、より好ましくは0.6〜1.4dl/
g、特に好ましくは0.65〜1.0dl/gである。
【0013】本発明でいうポリイミド(B)とは溶融成
形性を有するポリイミドであれば制限無く使用すること
ができる。すなわち、脂肪族、脂環族または芳香族系の
エーテル単位と環状イミド基を繰り返し単位として含有
するポリマーである。例えば、米国特許第414192
7号明細書、特許第2622678号、特許第2606
912号、特許第2606914号、特許第25965
65号、特許第2596566号、特許第259847
8号各公報に記載のポリエーテルイミド、特許第259
8536号、特許第2599171号各公報、特開平9
−48852公報、特許第2565556号、特許第2
564636号、特許第2564637号、特許第25
63548号、特許第2563547号、特許第255
8341号、特許第2558339号、特許第2834
580号等に記載のポリマー等が使用される。好ましく
はポリエーテルイミド(以降、PEIと記載することが
ある)が用いられる。
【0014】また、本発明の効果を阻害しない範囲であ
れば、ポリエーテルイミドの主鎖に環状イミドおよびエ
ーテル単位以外の構造単位、例えば、芳香族、脂肪族、
脂環族エステル単位、オキシカルボニル単位等が含有さ
れていても良い。
【0015】具体的なポリエーテルイミドとしては、下
記一般式で示される繰り返し単位を有するポリマーを、
好ましく使用することができる。
【0016】
【化1】
【0017】(ただし、上記式中R1は、6〜30個の
炭素原子を有する2価の芳香族または脂肪族残基;R2
は6〜30個の炭素原子を有する2価の芳香族残基、2
〜20個の炭素原子を有するアルキレン基、2〜20個
の炭素原子を有するシクロアルキレン基、及び2〜8個
の炭素原子を有するアルキレン基で連鎖停止されたポリ
ジオルガノシロキサン基からなる群より選択された2価
の有機基である。) ここで、上記R1 、R2の具体的な例としては、例え
ば、下記式群に示される芳香族残基、(CH2n基など
を挙げることができる。
【0018】
【化2】
【0019】本発明では、ガラス転移温度が、好ましく
は350℃以下、より好ましくは250℃以下のポリエ
ーテルイミドが好ましく、2,2−ビス[4−(2,3
−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]プロパン二無水
物とm−フェニレンジアミンまたはp−フェニレンジア
ミンとの縮合物が、ポリエステルとの相溶性、コスト、
溶融成形性等の観点から特に好ましく採用される。これ
らは、下記式で示される構造単位のいずれかを有してい
る。これらのポリエーテルイミドは、ウルテム(登録商
標)の商標名で、ジーイープラスチックス社より入手可
能である。
【0020】
【化3】
【0021】
【化4】
【0022】本発明の補強用ポリエステルフィルムにお
いて、50℃から170℃まで昇温し、さらに50℃ま
で降温させたときの熱収縮率が0.25%以下であるこ
とが本発明の効果を満たすために必須である。熱収縮率
が0.25%より大きくなると、FPC加工工程中の熱
処理時に基材層が収縮し、FPCの位置がずれたり、処
理後にゆがみやカールを引き起こしやすくなったりする
ため好ましくない。
【0023】また、本発明の補強用ポリエステルフィル
ムは、上記の170℃から50℃に降温する過程におい
て、150℃から50℃の降温部の熱膨張係数が13×
10 -6/℃以上50×10-6/℃以下であることが本発
明の効果を満たすために必須である。熱膨張係数が13
×10-6/℃未満であったり、50×10-6/℃より大
きくなると、補強用ポリエステルフィルムの熱変形性が
悪化し、またFPC加工工程中に基板から補強用ポリエ
ステルフィルムが剥離するなどの問題が発生するため好
ましくない。
【0024】本発明の補強用ポリエステルフィルムのガ
ラス転移温度は、80℃以上150℃以下であることが
本発明の目的を達成する上で好ましい。ガラス転移温度
が80℃未満であると、本発明で目的とするFPC製造
・加工時におけるフレキシブルプリント回路基板補強用
ポリエステルフィルムが熱変形を起こしたり、加熱プレ
ス加工によって粘着力が増加し、剥離性が悪化して加工
後の製品FPCの剥離ができなくなる場合がある。ま
た、これとは逆にガラス転移温度が150℃を超える
と、製膜性が悪化し、フィルム破れが多発するという問
題が発生する場合がある。ガラス転移温度は、熱変形
性、製膜性の観点から、90℃以上140℃以下がより
好ましい。
【0025】本発明では、FPC製造・加工時における
補強用ポリエステルフィルムの熱変形を抑制する観点か
ら、ポリエステルフィルム中におけるポリイミド(B)
の含有量は5〜50重量%であることが好ましい。ポリ
イミド(B)の含有量が5重量%より少なくなると補強
用ポリエステルフィルムの熱変形性が低下する傾向とな
る。一方、ポリイミド(B)の含有量が50重量%を超
えると製膜性が低下傾向となり、フィルム破れの頻度が
増加することがある。上記の観点から、ポリイミド
(B)の含有量は、より好ましくは8〜40重量%、さ
らに好ましくは10〜35重量%である。また、ポリイ
ミド(B)の含有量が5〜50重量%であれば、前記し
た熱収縮率および熱膨張係数の範囲を容易に達成するこ
とができる。
【0026】本発明の補強用ポリエステルフィルムは、
ポリエステル(A)とポリイミド(B)を含有するフィ
ルムである。もちろん、ポリエステル(A)とポリイミ
ド(B)のみからなるフィルムは、本発明の好適なフィ
ルムである。また、本発明の効果を損なわない範囲で、
その他のポリマーや添加剤を含むことができる。
【0027】本発明の補強用ポリエステルフィルムの弾
性率は、特に限定されないが、長手方向と幅方向の弾性
率が共に3GPa以上8GPa以下であることが好まし
い。長手方向、幅方向の弾性率が共に3GPa以上8G
Paであると、フィルムの寸法安定性およびFPC加工
工程での剛性が良好となるので好ましい。また、長手方
向と幅方向のそれぞれの方向の弾性率の差は特に限定さ
れないが、局部的なゆがみやカール等の発生防止の点か
ら、3GPa以下であることが好ましい。
【0028】次いで、ポリエステル(A)としてポリエ
チレンテレフタレート(PET)を用い、ポリイミド
(B)としてポリエーテルイミド(PEI)であるGe
neral Electric社製”ウルテム”を使用
した場合を例示して、本発明のフレキシブルプリント回
路基板用ポリエステルフィルムの好ましい製造法につい
て説明するが、本発明は、下記の製造法に限定されない
ことはもちろんである。
【0029】まず、テレフタル酸を主成分とするカルボ
ン酸またはそのアルキルエステルとエチレングリコール
を主成分とするグリコールを、カルシウム、マグネシウ
ム、リチウム、マンガン元素などの金属触媒化合物の存
在下、130〜260℃でエステル化あるいはエステル
交換反応を行なう。その後、アンチモン、ゲルマニウ
ム、チタン元素からなる触媒化合物およびリン化合物を
添加して、高真空下、温度220〜300℃で重縮合反
応させる。上記リン化合物の種類としては、亜リン酸、
リン酸、リン酸トリエステル、ホスホン酸、ホスホネー
ト等があるが、特に限定されず、またこれらのリン化合
物を二種以上併用しても良い。上記触媒化合物の添加量
は特に限定しないが、カルシウム、マグネシウム、リチ
ウム、マンガン等の触媒金属化合物とリン化合物の比が
下記の式を満足するように含むことがフィルムの絶縁体
積抵抗を高める上で好ましい。 0.3≦(M/P)≦1.8 (ここで、Mはフィルム中のカルシウム、マグネシウ
ム、リチウム、マンガン等の触媒金属元素の全モル数で
あり、Pはフィルム中のリン元素のモル数である。) また、エステル化およびエステル交換から重縮合の任意
の段階で、必要に応じて酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、
紫外線吸収剤、核生成剤、表面突起形成用無機および有
機粒子を添加する。
【0030】本発明では、熱収縮率の観点から、PET
をPEIと共に二軸混練押出機に投入し、PET/PE
Iの重量分率が40/60〜60/40であるブレンド
原料を予め作成し、次いで該ブレンド原料を、PETお
よび必要に応じてこれらの回収原料と共に押出機に投入
して、PEIの重量分率を下げて、目的とする組成のフ
ィルムを製膜することが好ましい。このように、PEI
を高濃度に添加したブレンド原料を予め作成して、その
後、PETで希釈して使用すると、フィルム中のPEI
が微細混合(約10nm以下)ができ、コスト的にも優
れ、高品質の補強用ポリエステルフィルムが得られ易く
なるからである。
【0031】さらに、PETのペレットとPEIのペレ
ット混合以降の好ましい製造条件は以下のとおりであ
る。
【0032】まず、PETのペレットと“ウルテム”1
010のPEIペレットを、一定の割合で混合して、2
70〜300℃に加熱されたベント式の2軸混練押出機
に供給し、溶融混練してブレンドチップを得る。このと
きのベント式二軸押出機は、PETによるPEIの可塑
化混合、PEIの均一微分散を経てPETとPEIのナ
ノオーダーレベルの混合を行うには、2穴ベント式3段
押出型のスクリューを装備したものが好ましく、そのと
きの剪断速度は100〜300sec-1、滞留時間は3
〜10分の範囲が好ましい。
【0033】その後、上記PETとPEIからなるブレ
ンドチップ、希釈用PETチップ、および必要に応じて
製膜後の回収原料を、PEI成分が所望の含有量(重量
%)となるように適量配合し、180℃で3時間以上真
空乾燥する。その後、これらを押出機に投入し、270
〜320℃にて溶融押出し、フィルター内を通過させた
後、Tダイよりシート状に吐出し、このシート状物を表
面温度20〜70℃の冷却ドラム上に密着させて冷却固
化し、実質的に無配向状態の未延伸フィルムを得る。
【0034】次に、この未延伸フィルムを二軸延伸し、
配向せしめる。延伸の方法としては、逐次二軸延伸また
は同時二軸延伸法を用いることができる。
【0035】二軸延伸の条件は特に限定されないが、フ
ィルムの長手方向および幅方向に一段階もしくは二段階
以上の多段階で3.0〜6.0の倍率で延伸するのが好
ましい。延伸温度は90〜180℃の範囲が好ましく、
未延伸フィルムのガラス転移温度(Tg)〜(Tg+4
0)℃の範囲で長手方向及び幅方向に二軸延伸を行なう
ことがより好ましい。さらに必要に応じて再延伸を行な
っても良い。また、延伸後の熱処理は、温度210℃以
上、ポリエステル(A)の融点以下の温度、好ましくは
210〜245℃で1〜30秒間熱処理することが好ま
しい。さらに、熱処理時および/または熱処理後フィル
ムを冷却する段階で幅方向および/または長手方向に1
〜9%の弛緩処理を加えることが本発明の補強用ポリエ
ステルフィルムを得る上で好ましい。
【0036】その後、得られたフィルムをさらに160
〜220℃で1〜30秒間熱処理し、50〜80℃で1
〜10秒間除冷するアニール処理を施すことが、本発明
の補強用ポリエステルフィルムを得る上で好ましい。
【0037】[物性の測定方法ならびに効果の評価方
法]本発明に用いる特性値の測定方法ならびに効果の評
価方法は、次のとおりである。
【0038】(1)ポリエステル(A)及びポリイミド
(B)の含有量 ポリエステル(A)及びポリイミド(B)の両者を溶解
する適切な溶媒(例えば、HFIP/重クロロホルム混
合溶媒)に溶解し、1H核のNMRスペクトルを測定す
る。得られたスペクトルで、ポリエステル(A)とポリ
イミド(B)に特有の吸収(例えば、PETであればテ
レフタル酸の芳香族プロトン、PEIであればビスフェ
ノールAの芳香族のプロトン)のピーク面積強度をもと
め、その比率とプロトン数よりブレンドのモル比を算出
する。さらにポリマーの単位ユニットに相当する式量よ
り重量比を算出する。測定条件は、例えば、以下のよう
な条件であるが、ポリエステル(A)、ポリイミド
(B)の種類によって、溶媒の選定や測定条件を、公知
の方法で適宜選択することが必要である。 装置 :BRUKER DRX-500(ブルカー社) 溶媒 :HFIP/重クロロホルム 観測周波数 :499.8MHz 基準 :TMS(0ppm) 測定温度 :30℃ 観測幅 :10KHz データ点 :64K acquisiton time :4.952秒 pulse delay time:3.048秒 積算回数 :256回。
【0039】(2)ガラス転移温度(℃) 疑似等温法にて下記装置および条件で比熱測定を行な
い、JIS K7121に従ってガラス転移温度を求め
た。 装置 :TA Instrument社製温度変調DSC 測定条件:加熱温度 :270〜570K(RCS冷却法) 温度校正 :高純度インジウムおよびスズの融点 温度変調振幅:±1K 温度変調周期:60秒 昇温ステップ:5K 試料重量 :5mg 試料容器 :アルミニウム製開放型容器(22mg) 参照容器 :アルミニウム製開放型容器(18mg)。
【0040】(3)熱収縮率(%) 下記の条件にて測定した。 測定装置 :島津TMA−50 試料サイズ:幅3mm、長さ15mm 温度条件 :10℃/minで常温℃から170℃に昇
温し、10分間保持。さらに40℃に降温して20分保
持。 荷重条件 :3g一定 ここで、熱収縮率は、次式より求めた。 熱収縮率(%)=[(L0−L)/L0]×100 式中、L0 :昇温中の50℃の時の試料寸法 L :降温中の50℃の時の試料寸法。
【0041】(4)熱膨張係数(/℃) 下記の条件にて測定した。 測定装置 :島津TMA−50 試料サイズ:幅3mm、長さ15mm 温度条件 :10℃/minで常温から170℃に昇温
し、10分間保持。さらに40℃に降温して20分保
持。 荷重条件 :3g一定 ここで、熱膨張係数測定範囲温度は、150℃→50℃
の降温部である。
【0042】(5)ヤング率(GPa) JIS K−7127に規定された方法にしたがって、
インストロンタイプの引っ張り試験機を用いて、25
℃、65%RHの雰囲気下で測定した。サンプルは評線
間の長さ100mm、幅10mmの短冊状に切り出し
た。初期引張りチャック間距離は100mmとし、引張
り速度200mm/分とした。
【0043】(6)寸法安定性 補強用ポリエステルフィルムとJIS C 6472に
記載の銅貼ポリイミドフィルムのフィルム側とを汎用塩
化ビニル系樹脂と可塑剤からなる接着剤により貼り合わ
せて、温度160℃、圧力30kg/cm2、時間30
分の条件で圧着ロールを用いて圧着した。試料寸法を2
5cm×25cmとし、定盤上に置いた状態で4隅のカ
ール状態を観測した。4隅の反り量(mm)の平均を測
定した。下記の基準に従って評価を行った。○が合格で
ある。
【0044】(7)剥離性 補強用ポリエステルフィルムとJIS C 6472に
記載の銅貼ポリイミドフィルムのフィルム側とを汎用塩
化ビニル系樹脂と可塑剤からなる接着剤により貼り合わ
せて、温度160℃、圧力30kg/cm2、時間30
分の条件で圧着ロールを用いて圧着した。得られたシー
トを幅1.5cm×長さ20cmの短冊状に裁断し、剥
離試験用試料とした。この試料を両面テープにてステン
レス製の補強板に貼り付けて、インストロンタイプの引
っ張り試験機を用い、剥離速度100mm/分で180
度方向の剥離試験を行った。下記の基準に従って評価を
行った。○が合格である。 評価基準 ○:2.0gf/cm以上15.0gf/cm未満 △:15.0gf/cm以上30.0gf/cm未満 ×:30.1gf/cm以上もしくは2.0gf/cm未満
【0045】
【実施例】次に、本発明を実施例および比較例に基づい
て説明する。
【0046】(実施例1)テレフタル酸ジメチル100
重量部、触媒として酢酸カルシウム0.10重量部を用
いて、常法によりエステル交換反応を行ない、その生成
物に三酸化アンチモン0.03重量部、トリメチルホス
フェート0.15重量部、亜リン酸0.02重量部を添
加し、常法に従って重縮合して固有粘度0.65のPE
Tを得た。次いで、ここで得た固有粘度0.65のPE
T50重量部とGeneral Electric社製
のポリエーテルイミド”ウルテム”1010の50重量
部を、150℃で5時間除湿乾燥した後、320〜29
0℃に加熱された(スクリューゾーンと押出ヘッド部で
温度勾配を設定)二軸3段タイプのスクリュー(PET
とPEIの混練可塑化ゾーン/ダルメージ混練ゾーン/
逆ネジダルメージによる微分散相溶化ゾーンを有するス
クリュー)を具備したベント式二軸押出機(L/D=4
0)に供給して、滞留時間3分にて溶融押出し、”ウル
テム”を50重量%含有したブレンドチップを得た。ベ
ント孔の真空度は200Paとした。次いで、得られた
ブレンドチップと前記の固有粘度0.65のPETチッ
プを表1に示した含有量(重量%)となるように混合
し、180℃で3時間真空乾燥した後、押出機に投入
し、280℃にて溶融押出し、繊維焼結ステンレス金属
フィルター(8μmカット)を通過させた後、Tダイか
らシート状に吐出し、該シートを表面温度25℃の冷却
ドラム上に静電印加法により密着固化させ冷却し、未延
伸フィルムを得た。続いて、この未延伸フィルムを、加
熱された複数のロール群からなる縦延伸機を用い、長手
方向に3.5倍延伸した。引き続き、このフィルムの両
端部をクリップで把持して、テンターに導き、幅方向に
3.5倍延伸し、引き続いて235℃の温度で3秒間熱
処理を行なった(幅方向に3%弛緩処理)後、150℃
ゾーンでさらに幅方向に2%弛緩処理を行なった後、室
温に徐冷し、厚さ25μmの二軸配向ポリエステルフィ
ルムを得た。その後、得られたフィルムを195℃の温
度で10秒間熱処理し、さらに70℃の温度で5秒間除
冷するアニール処理を施した。得られたポリエステルフ
ィルムのガラス転移温度、熱収縮率、熱膨張係数、長手
方向および幅方向の弾性率を表1、またFPCにした時
の寸法変化、剥離性を表2に示す。本実施例のフィルム
は、寸法安定性、剥離性に優れていた。
【0047】(実施例2〜5、比較例1〜2)PEIの
含有量を表1に示すように変更した以外は、実施例1と
同様にポリエステルフィルムを作製し、評価した。結果
を表1および表2に示す。実施例2〜5のフィルムは、
寸法安定性、剥離性に優れていた。一方、比較例1は熱
収縮率が本発明の範囲を外れ、寸法安定性が劣ってい
た。また、比較例2は実施例1と同様にポリエステルフ
ィルムを作製しようとしたが、製膜が不安定となり製膜
化できなかった。間欠的に得られたフィルムを使用し熱
収縮率を測定したところ、熱収縮率はバラツキがあり、
0.29%の熱収縮率を有する部分があった。
【0048】(比較例3)ポリイミド(B)を含有しな
い以外は実施例1と同様に行い、得られたポリエステル
フィルムのガラス転移温度、熱収縮率、熱膨張係数、長
手方向および幅方向の弾性率を表1、またFPCにした
時の寸法変化、剥離性を表2に示す。ポリイミド(B)
を含有しない本比較例は、寸法安定性に劣っていた。
【0049】(比較例4)ポリエステル(A)をポリエ
チレン−2、6−ナフタレートにし、ポリマーの含有量
を表1に示す値にする以外は実施例1と同様に二軸延伸
フィルムを得た。得られたフィルムのガラス転移温度、
熱収縮率、熱膨張係数、長手方向および幅方向の弾性率
を表1、またFPCにした時の寸法変化、剥離性を表2
に示す。熱膨張係数が本発明の範囲を外れる本比較例は
寸法安定性、剥離性に劣っていた。
【0050】(比較例5)ポリエステル(A)をポリフ
ェニレンスルフィドにし、ポリマーの含有量を表1に示
す値する以外は実施例1と同様に行い、得られたフィル
ムのガラス転移温度、熱収縮率、熱膨張係数、長手方向
および幅方向の弾性率を表1、またFPCにした時の寸
法変化、剥離性を表2に示す。熱膨張係数が大きすぎる
本比較例は寸法安定性に劣っていた。
【0051】
【表1】
【0052】ここで、表中の略号を以下に示す。 PET:ポリエチレンテレフタレート PEN:ポリエチレン−2,6−ナフタレート PEI:ポリエーテルイミド PPS:ポリフェニレンスルフィド
【0053】
【表2】
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、FPCの加工・製造時
における熱的処理を行った場合にも、熱変形が少なく寸
法安定性、剥離性の優れた補強用ポリエステルフィルム
を提供でき、その工業的価値は極めて高い。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレキシブルプリント回路基板の加工時に
    用いられる補強用ポリエステルフィルムであって、該補
    強用ポリエステルフィルムはポリエステル(A)とポリ
    イミド(B)を含有し、かつ50℃から170℃まで昇
    温し、さらに50℃まで降温させたときの熱収縮率が
    0.25%以下であり、150℃から50℃の降温部の
    熱膨張係数が13×10-6/℃以上50×10-6/℃以
    下であることを特徴とする補強用ポリエステルフィル
    ム。
  2. 【請求項2】該補強用ポリエステルフィルムのガラス転
    移温度が、80℃以上150℃以下であることを特徴と
    する請求項1に記載の補強用ポリエステルフィルム。
  3. 【請求項3】ポリエステル(A)が、ポリエチレンテレ
    フタレートであることを特徴とする請求項1または2に
    記載の補強用ポリエステルフィルム。
  4. 【請求項4】ポリイミド(B)が、ポリエーテルイミド
    であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の補強用ポリエステルフィルム。
  5. 【請求項5】該補強用ポリエステルフィルム中のポリイ
    ミド(B)の含有量が5〜50重量%であることを特徴
    とする請求項1〜4のいずれかに記載の補強用ポリエス
    テルフィルム。
  6. 【請求項6】長手方向と幅方向のヤング率が共に3GP
    a以上8GPa以下であることを特徴とする請求項1〜
    5のいずれかに記載の補強用ポリエステルフィルム。
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