JP2002238621A - 難燃性面状ファスナーの製造方法 - Google Patents

難燃性面状ファスナーの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】製法が安全、衛生、公害の面で問題がなく、難
燃性、洗濯後の耐毛羽立性、耐塩素系漂白剤性に優れ、
極めて長期の使用後においても耐久性の良好な水性分散
ポリウレタンをバックコート剤として使用した面状ファ
スナーを提供する。 【解決手段】合成繊維よりなる面状ファスナーを水性樹
脂組成物でバックコーティングして面状ファスナーを製
造する方法において、該水性樹脂組成物が、(a)ポリ
ウレタン樹脂中にエチレンジブロマイド・4,4´−イ
ソプロピリデンビス(2,6−ジブロモフェノール)縮
合物をポリウレタン樹脂に対し1〜50重量部の割合で
含有するポリウレタン樹脂の水性分散液、(b)カルボ
キシル基と反応性の官能基を分子内に2個以上有する水
溶性または水分散性の硬化剤および下記式(I)で表さ
れる構造のリン系難燃剤を含有していることを特徴とす
る製造方法。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、安全、衛生や公害の面
において問題のない水性分散体を用いて、難燃性および
基本性能に優れた面状ファスナーを製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、面状ファスナーとしては、表面に
多数の鈎状またはきのこ状の突起(以下フック状係合素
子と記す)を有する編織物(シート片)と表面に多数の
ループ(以下ループ状係合素子と記す)を有する編織物
(シート片)とからなり、フック状係合素子とループ状
係合素子との係合作用により両シート片を接合するよう
にしたファスナーが代表的なものとして知られている。
また同一面にフック状係合素子とループ状係合素子を混
在させたものも知られている。この面状ファスナーは、
広範な用途に締着閉鎖具として普及している。
【0003】上記面状ファスナーは、通常フック状係合
素子やループ状係合素子が繰り返しの着脱により編織物
から引き抜かれたり、あるいは引き出されることにより
織編物形状が引きつれて歪となることを防ぐために織編
物の裏面に樹脂を付与して係合素子を固定する方法、す
なわち面状ファスナーの裏面に、樹脂の有機溶剤溶液ま
たは水性分散液をコーティングする方法が用いられてい
る。そして、このようなバックコートした編織物(シー
ト片)を布帛(編織物、不織布)、被服、皮革、ポリ塩
化ビニル、ポリオレフィン等のプラスチックシート、木
材、金属板、セメント成型品等の基材に縫合または接着
剤による接着、融着等により貼り付けることによって用
いられている。前記バックコート用の樹脂としては、従
来よりポリウレタン、ポリエステルまたはポリアミド等
の樹脂が用いられているが、性能の点からポリウレタン
樹脂がもっとも多く用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように面状フ
ァスナーのバックコーティングに用いられるポリウレタ
ン樹脂は有機溶剤溶液または水性分散液として用いられ
ているが、有機溶剤溶液を用いた場合には安全、衛生、
公害の面で大きな問題がある。一方、水性分散液を用い
た場合には、有機溶剤溶液系に比べてポリウレタン樹脂
の親水性が極めて高いために面状ファスナーの性能が大
きく劣る。このため、面状ファスナーの性能を重視し
て、ポリウレタン樹脂の有機溶剤溶液が現在も使用され
ている。しかし近年、環境汚染が大きな社会問題になっ
ており、有機溶剤を用いない製法が強く要望されてい
る。
【0005】このような要望に応える方法として、例え
ば特開昭62−112504号公報には、ポリウレタン
樹脂の水性分散液を用いた面状ファスナーの製法が示さ
れており、水性分散液系において問題となっていた性能
の改良が示されている。しかし、この方法で得られる面
状ファスナーは、自動車や航空機などの用途で要求され
る難燃性を有していない。難燃性の付与は、通常、ポリ
ウレタン樹脂の有機溶剤溶液や水性分散液にハロゲン系
やリン系などの難燃剤を添加することにより行われる
が、水性分散液を用いた場合には、要求される難燃性を
達成する量の難燃剤を用いると、難燃剤によりポリウレ
タン樹脂の分散粒子同士の融着が阻害されたり、ポリウ
レタン樹脂の加水分解が促進されたりするために面状フ
ァスナーの性能が大きく劣ることとなる。これらのた
め、バックコーティング剤としては、ポリウレタン樹脂
の有機溶剤溶液が現在も使用されているのが実状であ
る。しかしながら、近年、環境汚染が大きな社会問題に
なっており、有機溶剤を使用せずに製造することが強く
要望されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、安
全、衛生、公害の面において問題がない水性分散液型の
ポリウレタン樹脂を使用し、優れた難燃性を有し、且つ
面状ファスナーの係合素子を強固に固定し、バックコー
トされた面ファスナーに要求される基本性能、すなわ
ち、激しい着脱の繰り返し、洗濯、塩素漂白処理による
毛羽立やほつれが極めて少なく、長期耐久性を有する面
状ファスナーを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
ポリウレタン樹脂水性分散液を用いた場合の問題点をす
べて解決するために鋭意研究を重ねた結果、合成繊維よ
りなる面状ファスナーの裏面に水性樹脂組成物をコーテ
ィングして、樹脂コートされた面ファスナーを製造する
方法において、該水性樹脂組成物が、下記のポリウレタ
ン樹脂水性分散液(a)、硬化剤(b)およびリン系難
燃剤(c) (a)ポリウレタン樹脂中にエチレンジブロマイド・
4,4´−イソプロピリデンビス(2,6−ジブロモフ
ェノール)縮合物をポリウレタン樹脂100重量部に対
し1〜50重量部の割合で含有するポリウレタン樹脂の
水性分散液 (b)カルボキシル基と反応性の官能基を分子内に2個
以上有する水溶性または水分散性の硬化剤 (c)下記式(I)で表される構造のリン系難燃剤
【化2】 (nは0または1)を含有することにより、上記課題が
解決されることを見出した。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるポリウレタン
樹脂水性分散液(a)の製造に用いる高分子ポリオール
は、分子量が500〜3000の範囲内にあることが好
ましく、より好ましくは600〜2500の範囲内であ
り、さらに好ましくは700〜2000の範囲内であ
る。なお、本発明で言う高分子ポリオールの数平均分子
量は、いずれもJIS K 1577に準拠して測定し
た水酸基価に基づいて算出した数平均分子量である。
【0009】ポリウレタンの製造に用い得る高分子ポリ
オールとしては公知の高分子ポリオールを使用すること
ができる。その中でも、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ル、ポリ(メチルテトラメチレングリコール)などのポ
リエーテルポリオール;ポリブチレンアジペートジオー
ル、ポリブチレンセバケートジオール、ポリヘキサメチ
レンアジペートジオール、ポリ(3−メチル−1,5−
ペンチレン アジペート)ジオール、ポリ(3−メチル
−1,5−ペンチレン セバケート)ジオール、ポリカ
プロラクトンジオール、ポリ〈β−メチル−δ−バレロ
ラクトン〉ジオールなどのポリエステルポリオール;ポ
リヘキサメチレンカーボネートジオール、ポリ(3−メ
チル−1,5−ペンチレン カーボネート)ジオールな
どのポリカーボネートポリオール;ポリエステルカーボ
ネートポリオールから選ばれる少なくとも1種の高分子
ポリオールを用いることが、面状ファスナーの耐久性が
特に優れることから好ましい。また、高分子ポリオール
は、高分子ポリオール1分子当たりの水酸基の数が2よ
り大きくてもエマルジョン合成に支障をきたさず、得ら
れる面状ファスナーの性能を損なわない限り使用に問題
はない。
【0010】本発明に用いられるポリウレタンの製造に
用い得る有機ポリイソシアネートとしては、通常のポリ
ウレタン樹脂の製造に従来から用いられている有機ポリ
イソシアネートのいずれもが使用できるが、分子量50
0以下の脂環族ジイソシアネート、脂肪族ジイソシアネ
ート、芳香族ジイソシアネートのうち1種または2種以
上が好ましく使用される。これらの好適例としては、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシア
ネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−
トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、1,5−ナフチレン
ジイソシアネートなどを挙げることができ、これらのう
ち1種または2種以上を用いることができる。これらの
うちでも、得られる面状ファスナーの耐久性が特に優れ
ることからイソホロンジイソシアネートなどの脂環族ジ
イソシアネートまたはヘキサメチレンジイソシアネート
などの脂肪族ジイソシアネートが好ましく用いられる。
【0011】本発明で用いられるポリウレタンの製造に
用いうる鎖伸長剤成分としては、通常のポリウレタンの
製造に従来から用いられている鎖伸長剤のいずれもが使
用できるが、イソシアネート基と反応し得る活性水素原
子を分子中に2個以上有する分子量300以下の低分子
化合物を用いるのが好ましい。例えば、ヒドラジン、エ
チレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレン
ジアミン、ノナメチレンジアミン、キシリレンジアミ
ン、イソホロンジアミン、ピペラジンおよびその誘導
体、フェニレンジアミン、トリレンジアミン、キシレン
ジアミン、アジピン酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒ
ドラジドなどのジアミン類;エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、1,4−ビス(β−ヒドロキシエト
キシ)ベンゼン、1,4−シクロヘキサンジオール、ビ
ス−(β−ヒドロキシエチル)テレフタレート、キシリ
レングリコールなどのジオール類;トリメチロールプロ
パン等のトリオール類;ペンタエリスリトール等のペン
タオール類;アミノエチルアルコール、アミノプロピル
アルコールなどのアミノアルコール類などが挙げられ、
これらのうち1種または2種以上を用いることができ
る。これらのうちでも、ヒドラジン、エチレンジアミ
ン、ピペラジン、アジピン酸ジヒドラジド、イソフタル
酸ジヒドラジドなどのジアミン類が好ましく用いられ
る。
【0012】また、鎖伸長反応時に、2官能以上のポリ
アミン化合物とともに、エチルアミン、n−プロピルア
ミン、i−プロピルアミン、n−ブチルアミン、i−ブ
チルアミン、t−ブチルアミン、シクロヘキシルアミン
などのモノアミン類;4−アミノブタン酸、6−アミノ
ヘキサン酸、アミノシクロヘキサンカルボン酸、アミノ
安息香酸などのカルボキシル基含有モノアミン化合物;
メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールな
どのモノオール類を併用してもよい。
【0013】本発明で用いるポリウレタン樹脂水性分散
液(a)は、ポリウレタン樹脂を水中に乳化分散させる
ために、2,2−ジメチロールアルカン酸を用いてポリ
ウレタン樹脂骨格中にカルボキシル基を導入した後、カ
ルボキシル基の少なくとも一部を第3級アミンにより中
和する方法が用いられる。2,2−ジメチロールアルカ
ン酸としては、例えば、2,2−ジメチロールプロピオ
ン酸、2,2−ジメチロールブタン酸、2,2−ジメチ
ロール吉草酸などが挙げられ、これらの中でも2,2−
ジメチロールブタン酸を用いることが面状ファスナーの
耐久性がより優れることから好ましい。
【0014】ポリウレタン樹脂中のカルボキシル基の含
有量としては、ポリウレタン樹脂100gあたり20〜
60mmolが好ましく、25〜50mmolがより好
ましい。カルボキシル基の含有量がポリウレタン樹脂1
00gあたり20mmol未満の場合には、ポリウレタ
ン樹脂の水分散安定性が不十分となる傾向があり、また
カルボキシル基の含有量が60mmolを越えると得ら
れる面状ファスナーの耐久性が低下する傾向がある。
【0015】カルボキシル基を中和する第3級アミンと
しては、トリメチルアミン、トリエチルアミン、メチル
ジエチルアミン、トリプロピルアミンなどのトリアルキ
ルアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N
−ジエチルエタノールアミン、N,N−ジイソプロピル
エタノールアミン、N,N−ジメチルプロパノールアミ
ンなどのアルカノールジアルキルアミン、N−メチルジ
エタノールアミンなどのジアルカノールアルキルアミン
などから選ばれる1種以上を用いることができる。第3
級アミンの添加量としては、ポリウレタン樹脂中のカル
ボキシル基に対して、第3級アミノ基換算で0.3〜
1.5モル倍であることがポリウレタン樹脂水性分散液
の製造安定性の点から好ましく、0.5〜1.2モル倍
であることがより好ましく、0.7〜1.0モル倍であ
ることがさらに好ましい。
【0016】本発明に用いられるポリウレタン樹脂水性
分散液(a)を構成するポリウレタン樹脂の製造に用い
られる高分子ポリオールと鎖伸長剤とのモル比として
は、1:0.5〜1:20の範囲内がエマルジョンの製
造し易さの点で好ましい。また高分子ポリオールと有機
ポリイソシアネートとのモル比としては1:2〜1:9
の範囲内が、さらに末端イソシアネートプレポリマーと
鎖伸長剤とのモル比としては1:0.5〜1:12の範
囲内がそれぞれ好ましい。
【0017】本発明に用いられるポリウレタン樹脂水性
分散液(a)中のポリウレタン樹脂は、下記式(II)
で表される構造のエチレンジブロマイド・4,4’−イ
ソプロピリデンビス(2,6−ジブロモフェノール)縮
合物をポリウレタン樹脂100重量部に対し1〜50重
量部の割合で含有することが必要である。エチレンジブ
ロマイド・4,4’−イソプロピリデンビス(2,6−
ジブロモフェノール)縮合物の含有量は3〜45重量部
が好ましく、5〜40重量部がより好ましい。エチレン
ジブロマイド・4,4´−イソプロピリデンビス(2,
6−ジブロモフェノール)縮合物の含有量が1重量部未
満の場合には、面状ファスナーの耐久性が低下する。一
方、エチレンジブロマイド・4,4´−イソプロピリデ
ンビス(2,6−ジブロモフェノール)縮合物の含有量
が50重量部を越える場合には、ポリウレタン樹脂の割
合が低下するために面状ファスナーの耐久性が低下する
傾向にあり、またポリウレタン樹脂水性分散液(a)の
製造が困難となる。
【0018】
【化3】 (mは1〜100)
【0019】本発明に用いられるポリウレタン樹脂水性
分散液(a)の製造方法としては従来公知の方法を用い
ることができ、特に制限されない。例えば、高分子ポリ
オール、有機ジイソシアネート、および2,2−ジメチ
ロールアルカン酸を反応させて得られるカルボキシル基
を含有する末端イソシアネートプレポリマーを三級アミ
ンにより中和して水中に乳化分散させると同時に/また
は乳化分散させた後に、ポリアミンなどの鎖伸長剤によ
り高分子量化させる方法等を用いることができる。この
際、エチレンジブロマイド・4,4´−イソプロピリデ
ンビス(2,6−ジブロモフェノール)縮合物の添加
は、末端イソシアネートプレポリマーを製造した後に行
い、両物質を均一に溶解混合させた後に、末端イソシア
ネートプレポリマーおよびエチレンジブロマイド・4,
4´−イソプロピリデンビス(2,6−ジブロモフェノ
ール)縮合物の混合物を水中に乳化分散させるのが好ま
しい。また、乳化分散をしやすくするために、末端イソ
シアネートプレポリマーをアセトン、2−ブタノン、ト
ルエン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジメチルホ
ルムアミドなどの有機溶媒で希釈しても良い。さらに、
鎖伸長剤の一部または全部をポリウレタンの乳化前に反
応させておいてもよい
【0020】本発明で用いられる硬化剤(b)は、カル
ボキシル基と反応性の官能基を1分子中に2個以上有す
る水溶性または水分散性の化合物である。カルボキシル
基と反応性の官能基としては、例えば、エポキシ基、カ
ルボジイミド基およびオキサゾリン基などから選ばれる
1種以上を用いることができる。このような硬化剤とし
ては、例えば、CR−5L(大日本インキ化学工業株式
会社製)、デナコールEX−321(ナガセ化成工業株
式会社製)、デナコールEX−611(ナガセ化成工業
株式会社製)、デナコールEX−614B(ナガセ化成
工業株式会社製)などの多官能エポキシ化合物;カルボ
ジライトE−01(日清紡績株式会社製)、カルボジラ
イトV−02(日清紡績株式会社製)などの多官能カル
ボジイミド化合物;エポクロスWS−500(株式会社
日本触媒製)、エポクロスK−2010E(株式会社日
本触媒製)などの多官能オキサゾリン化合物が挙げられ
る。
【0021】これらの中でも、コストが安く、しかも得
られる面状ファスナーの性能が特に優れることから、C
R−5L(大日本インキ化学工業株式会社製)、デナコ
ールEX−321(ナガセ化成工業株式会社製)、デナ
コールEX−611(ナガセ化成工業株式会社製)、デ
ナコールEX−614B(ナガセ化成工業株式会社製)
などの水溶性の多官能エポキシ化合物が好ましい。な
お、他にも優れた性能を示す硬化剤としてアジリジン基
を有する化合物を挙げることができるが、人体に著しく
有害なエチレンイミンを発生するという問題があり、安
全上好ましくない。
【0022】本発明において、ポリウレタン樹脂水性分
散液(a)に対する硬化剤(b)の配合割合は、硬化剤
(b)がポリウレタン樹脂に対し有効成分換算で1〜2
0重量部であることが得られる面状ファスナーの耐久性
がより優れていることから好ましく、3〜15重量部で
あることがより好ましく、5〜12重量部であることが
さらに好ましい。
【0023】また、本発明において、ポリウレタン樹脂
水性分散液(a)に対するリン系難燃剤(c)の配合割
合は、リン系難燃剤(c)がポリウレタン樹脂100重
量部に対し有効成分換算で1〜30重量部であることが
得られる面状ファスナーの難燃性および耐久性がより優
れていることから好ましく、3〜25重量部であること
がより好ましく、5〜20重量部であることがさらに好
ましい。リン系難燃剤(c)の配合割合が1重量部未満
では、面状ファスナーの難燃性が不十分となる。一方、
リン系難燃剤(c)の配合割合が30重量部を越える場
合には、ポリウレタン樹脂の加水分解が起こりやすくな
り、面状ファスナーの耐久性が低下する。
【0024】また、リン系難燃剤(c)をポリウレタン
樹脂水性分散液(a)に配合する際には、リン系難燃剤
(c)に予め、アンモニア、トリメチルアミン、トリエ
チルアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,
N−ジエチルエタノールアミン、水酸化ナトリウム、ピ
ロリン酸ナトリウムなどの塩基性化合物を添加してpH
を調整しておいてもよい。
【0025】本発明において、必要に応じて用いること
ができる難燃剤(d)としては、公知の水溶性または水
分散性の難燃剤が挙げられる。なかでも、面状ファスナ
ーの難燃性および耐久性の面から、臭素化合物または塩
素化合物の水性分散液を用いることが好ましく、ヘキサ
ブロモシクロドデカンの水性分散液を用いることがより
好ましい。ポリウレタン樹脂水性分散液(a)に対する
その他の難燃剤(d)の配合割合は、その他の難燃剤
(d)がポリウレタン樹脂100重量部に対し有効成分
換算で0〜30重量部であることが得られる面状ファス
ナーの難燃性および耐久性がより優れていることから好
ましく、0〜20重量部であることがより好ましい。
【0026】本発明では、ポリウレタン樹脂水性分散液
(a)、硬化剤(b)、リン系難燃剤(c)および必要
に応じてその他の難燃剤(d)からなる面状ファスナー
バックコート用の水性樹脂組成物に、通常用いられる公
知の添加物、例えば、増粘剤、硬化促進剤、増量剤、充
填剤、耐光安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、蛍光
剤、防黴材、難燃剤、浸透剤などの界面活性剤、ポリビ
ニルアルコール、カルボキシメチルセルロースなどの水
溶性高分子化合物、染料、顔料などの着色剤を配合する
ことができる。
【0027】本発明で用いられる面状ファスナーとして
は、フック状係合素子、ループ状係合素子が別々の織編
物上に存在しているものであっても、同一面に両係合素
子が存在するものであってもよい。そして、これら係合
素子およびこれらが存在する織編物が、ナイロン6、ナ
イロン66、ナイロン610、これらを主成分とする共
重合体などのポリアミド系ポリマーからなる繊維、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、これらを主成分とする共重合体などのポリエステル
系ポリマーからなる繊維などの合成繊維で製造されたも
のが望ましい。なお、本発明で使用されるポリアミド系
繊維、ポリエステル系繊維などの合成繊維よりなる面状
ファスナーは、上記水性樹脂組成物を塗工する前にあら
かじめ十分精錬あるいは染色処理されていることが好ま
しい。
【0028】本発明において、上記水性樹脂組成物を面
状ファスナーの裏面にバックコーティングする方法とし
ては特に限定はないが、例えばロールコーターなどによ
り面状ファスナー裏面から塗工し浸透させた後、乾燥お
よび熱処理を行う方法などが挙げられる。この際の乾燥
および熱処理の温度および時間は下記式(1)を満足す
ることが好ましい。乾燥および熱処理の温度が異なる場
合、多段階で乾燥および熱処理を行う場合などは、それ
ぞれの温度での処理時間を用いて計算した、下記式
(1)におけるt×0.5-T/10 の値の総和が式(1)
を満たせば良い。
【0029】式(1)におけるt×0.5-T/10 の値が
1000よりも小さい場合および温度が40℃未満の場
合には、ポリウレタン樹脂組成物の架橋反応が不十分に
なりやすく、得られる面状ファスナーの耐久性が劣る傾
向にある。また、温度が200℃を越える場合には、繊
維や樹脂の熱酸化劣化による黄変や性能低下が起こる場
合があり、またコスト的にも高くなるので好ましくな
い。乾燥および/または熱処理を下記式(2)を満たす
温度および時間で行うことがより好ましく、下記式
(3)を満たす温度および時間で行うことがさらに好ま
しい。 t × 0.5-T/10 ≧1000、 40≦T≦200 (1) (ただし、tは乾燥および熱処理の時間(hr)、Tは乾燥および熱処理の温度 (℃)) t × 0.5-T/10 ≧1200、 45≦T≦180 (2) 1500≦t×0.5-T/10 ≦10000、 50≦T≦160 (3)
【0030】なお本発明において面ファスナーの裏面に
塗布する水性ポリウレタン樹脂組成物の量としては、ポ
リウレタン換算で5〜200g/m2の範囲が好まし
く、特に15〜80g/m2の範囲がより一層好まし
い。
【0031】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明をさ
らに具体的に説明するが、本発明はそれらによって何ら
限定されるものではない。なお、以下の実施例及び比較
例において、面状ファスナーの難燃性、耐洗濯性、耐塩
素系漂白剤性および耐久性は以下のようにして測定また
は評価した。
【0032】[難燃性]30cmの長さの面状ファスナ
ーを垂直にし、ブンゼンバーナーにより下から炎を12
秒間接炎してから炎を離し、燃焼した時間および距離に
より次の基準で判定した。 ○ : 燃焼時間が15秒以下、且つ燃焼距離が20c
m以下。 △ : 燃焼時間が15秒以上、且つ燃焼距離が20c
m以下。 × : 燃焼距離が20cm以上。
【0033】[耐洗濯ほつれ性]家庭用洗濯機(35リ
ットル)水温25℃中に合成洗剤(商品名「スーパーザ
ブ」)を加えて撹拌している状態で、タテ20cm×ヨ
コ2.5cmのフックおよびループのファスナーを張り
合わせ中央からタテに15cmの切れ目を入れた面状フ
ァスナーを1kgの布と共に投入し、8時間洗濯処理
し、切れ目の部分の繊維のほつれの有無により判定し
た。判定は以下の通りであり、4級以上を合格とする。 5級 : 全くほつれのないもの 4級 : 部分的にわずかなほつれのあるもの 3級 : 全面的にほつれのあるもの 2級 : 全面的にほつれを発生し、絡まりあっている
もの 1級 : 全面的に激しくほつれを発生し、絡まりあっ
ているもの
【0034】[耐塩素系漂白剤性]面状ファスナーを、
塩素系漂白剤(商品名「ハイター」)20mLを水1L
で希釈した水溶液へ24時間浸積した後、乾燥し、50
回着脱を繰り返しループに発生する毛羽の乱れを観察
し、その程度により次の基準で判定した。 5級 : 全く毛羽の乱れのないもの 4級 : 部分的に少し毛羽立つもの 3級 : 全面的に少し毛羽立ちの起こるもの 2級 : 全面的に毛羽立ちがかなりあるもの 1級 : 全面的に激しく毛羽立ちの起こるもの
【0035】[耐久性]面状ファスナーを70℃,相対
湿度95%の条件下で所定期間放置した後、耐洗濯ほつ
れ性を評価した。
【0036】なお、実施例および比較例中で用いられる
化合物の略号を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】《ポリウレタン樹脂水性分散液の製造》 [参考例1]三つ口フラスコに、PMPA1000 4
00g、IPDI 302g、およびDMBA 44.
4gを秤取し、乾燥窒素雰囲気下に、90℃で2時間撹
拌して系中の水酸基を定量的に反応させ、ポリウレタン
プレポリマーを製造した。次いで、エチレンジブロマイ
ド・4,4´−イソプロピリデンビス(2,6−ジブロ
モフェノール)縮合物(帝人化成株式会社製「ファイヤ
ガード3000」)78.5gを加えて均一に溶解混合
した後、55℃に冷却し、DEAE 31.4gを蒸留
水 685gに溶解した水溶液を5分間かけて添加し、
さらに3分間撹拌して乳化を行った。次いで、蒸留水
411gを加えて3分間撹拌した後、PIP 57.7
g、HH 13.4g、およびBuAm 4.3gを蒸
留水185gに溶解した水溶液を1分間かけて添加し、
さらに3時間撹拌して鎖伸長反応を行って、ポリウレタ
ン樹脂水性分散液を得た(以下、PUと称する)。
【0039】[参考例2,3]表2に示した原料を用
い、ポリウレタンプレポリマーを乳化する際に2−ブタ
ノン 212gを加えてポリウレタンプレポリマーを希
釈し、鎖伸長反応後に2−ブタノンを減圧下で除去する
こと以外は参考例1と同様にして、ポリウレタン樹脂水
性分散液を得た(以下、PU,と称する)。
【0040】[参考例4,5]表2に示した原料を用
い、FG3000を用いないこと以外は参考例1または
参考例2と同様にして、ポリウレタン樹脂水性分散液を
得た(以下、PU,と称する)。
【0041】[参考例6]表2に示した原料を用いるこ
と以外は参考例2と同様にしてポリウレタン樹脂の水性
分散液を製造しようとしたが乳化が困難であり、フラス
コ壁に大量の未乳化物が付着して残った。
【0042】[実施例1]参考例1で得られたPU1
000g(ポリウレタン樹脂350gを含有)に多官能
エポキシ化合物(大日本インキ化学工業株式会社製「C
R−5L」)28g(ポリウレタン樹脂100重量部当
たり8.0重量部)および式(I)で示される構造のリ
ン系難燃剤(明成化学工業株式会社製「K−19A」)
35.0g(ポリウレタン樹脂100重量部当たり10
重量部)を添加し、増粘剤(ロームアンドハース社製
「RM−830」)を12g添加し、十分混合した。こ
のようにして得られた混合液をロールコーター方式によ
りナイロン66で形成された幅10cmのフック状係合
素子形成面ファスナー用繊維織物およびナイロン6で形
成された幅10cmのループ状係合素子形成面ファスナ
ー用繊維織物にそれぞれ40g/m2の割合で塗工し、
120℃で2.5分間の乾燥により水分を蒸発させ、さ
らに80℃雰囲気下で8時間熱処理した後、その性能を
評価した。その結果を表3に示す。表3から明らかなよ
うに得られた面状ファスナーは難燃性、耐洗濯ほつれ
性、耐塩素系漂白剤性および耐久性とも極めて優れたも
のであった。
【0043】[実施例2〜5および比較例1〜7]表3
に示した水性樹脂分散液組成物を用いること以外は実施
例1と同様の方法により、面状ファスナーを製造した。
また、その性能を表4に示した。実施例1〜5と比較例
1〜7の結果から、本発明のポリウレタン樹脂水性分散
液を使用した場合、難燃性、耐洗濯ほつれ性、耐塩素系
漂白剤性および耐久性がすべて良好となることが明らか
である。また、ポリウレタン樹脂のエチレンジブロマイ
ド・4,4´−イソプロピリデンビス(2,6−ジブロ
モフェノール)縮合物の含有量が本発明の範囲より少な
い場合には、耐洗濯ほつれ性、耐塩素系漂白剤性および
耐久性が不良となることが分かる。さらに、式(I)で
示される構造のリン系難燃剤を含有しない場合には、難
燃性が不良となることが分かる。
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】
【表4】
【0047】
【発明の効果】本発明により、優れた難燃性、耐洗濯ほ
つれ性、耐塩素系漂白剤性を有し極めて長期の使用後に
おいても毛羽立ち等、外観上の変化のほとんど認められ
ない耐久性に優れたバックコート面状ファスナーが得ら
れる。しかも、該製法は安全、衛生、公害の面で問題が
ない。
フロントページの続き Fターム(参考) 3B100 DA00 DB00 4J038 DF052 DG051 DG111 DG121 DG131 DG271 DG281 DG291 DG321 GA06 JA12 JA28 JA69 JB18 JB38 JC24 KA03 KA12 MA10 NA15 NA27 PA15 PA19 PB02 PB14 PC10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成繊維よりなる面状ファスナーの裏面
    に水性樹脂組成物をコーティングして面状ファスナーを
    製造する方法において、該水性樹脂組成物が、下記のポ
    リウレタン樹脂水性分散液(a)、硬化剤(b)および
    リン系難燃剤(c) (a)ポリウレタン樹脂中にエチレンジブロマイド・
    4,4´−イソプロピリデンビス(2,6−ジブロモフ
    ェノール)縮合物をポリウレタン樹脂100重量部に対
    し1〜50重量部の割合で含有するポリウレタン樹脂の
    水性分散液 (b)カルボキシル基と反応性の官能基を分子内に2個
    以上有する水溶性または水分散性の硬化剤 (c)下記式(I)で表される構造のリン系難燃剤 【化1】 (nは0または1)を含有することを特徴とする面状フ
    ァスナーの製造方法。
  2. 【請求項2】 水性樹脂組成物が、(a)、(b)及び
    (c)の他に、難燃剤(d)として、臭素化合物または
    塩素化合物の水性分散液を含有する請求項1に記載の面
    状ファスナーの製造方法。
  3. 【請求項3】 (a)を構成するポリウレタン樹脂10
    0重量部に対して、硬化剤(b)、リン系難燃剤(c)
    および難燃剤(d)がそれぞれ有効成分換算で、1〜2
    0重量部、1〜30重量部および0〜30重量部含有さ
    れている請求項1または2に記載の面状ファスナーの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の製造方
    法により得られる面状ファスナー。
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