JP4510518B2 - 極細繊維組成物及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、耐摩耗性、摩擦堅牢度に優れ、柔軟な風合いを有する極細繊維組成物及びその製造方法に関する。本発明により提供される極細繊維組成物は優れた耐摩耗性、摩擦堅牢度及び柔軟な風合いを有し、衣料、家具、車輌シートなどインテリア分野の製品に使用できる。
従来、極細繊維のみからなるスエード調編織物や極細繊維と高分子弾性体とからなる立毛シートは、天然皮革のような表面タッチ、高級感及び光沢感が得られることより、コート、ジャケット、スカート等の衣料分野や家具、車輌シート、靴等の生活資材分野まで幅広く利用されてきている。しかし、このような極細繊維製品は、極細繊維の糸切れや素抜け、高分子弾性体の劣化等によって、耐摩耗性が弱いといった欠点を持っているものが多いのが実情である。極細繊維のみからなるスエード調編織物では、張力や摩耗による糸切れや素抜けによって、表面に毛玉ができ、表面品位が低下する。また、家具や車輌シートのように、5〜10年の長期間にわたって使用されると、繰り返しの摩耗によって、表面の毛羽が脱落して剥げ、表面品位が低下する。また、靴等のように、長期間使用しなくても、摩耗回数が多かったり、摩耗力が大きかったりした場合も同様のことが起こる。
一方、極細繊維に耐摩耗性を向上させる方法として、水性ポリウレタン組成物で処理する方法、又は水性ポリウレタン組成物とブロックドポリイソシアネート化合物とを併用して処理する方法が一般に知られている。しかし、水性ポリウレタン組成物による処理では、耐摩耗性を向上させるのに必要な量を用いて処理すると、極細繊維の風合いが硬くなるといった問題がある。また、水性ポリウレタン組成物とブロックドポリイソシアネート化合物との併用処理により耐摩耗性を向上させるには、水性ポリウレタン組成物とブロックドポリイソシアネート化合物の架橋反応を起こさせるために、120℃より高温での乾燥処理が必要である。しかし、極細繊維製品では、高温での熱処理によって、風合いは硬くなり、更に大幅な摩擦堅牢度の低下が起こるという問題があった。一方、極細繊維を用いた起毛シート分野では、極細繊維の組成を改良すること(特開平11−222780号公報)や、人工皮革分野の高分子弾性体の組成を改良すること(特開平5−43647号公報)により、耐摩耗性が得られることが開示されているが、これらは織布や不織布の構造を改良する方法であるため、染色加工や機能性(柔軟性、帯電防止性、難燃性など)付与加工などにより、十分な耐摩耗性が得られなくなるといった問題があった。
特開平11−222780号公報 特開平5−43647号公報
本発明は、耐久性の要求される家具、車輌シート等のインテリア用途にも十分耐えうる優れた耐摩耗性、摩擦堅牢度及び柔軟な風合いを有する極細繊維組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するべく鋭意研究を重ねた結果、水性ポリイソシアネート化合物と水性ポリウレタン組成物とを併用して極細繊維を処理し、120℃以下にて乾燥することにより、優れた耐摩耗性、摩擦堅牢度及び柔軟な風合い有する極細繊維組成物が得られることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
よって、本発明は、例えば、下記の事項〔1〕〜〔6〕からなる。
〔1〕 水性ポリイソシアネート化合物と水性ポリウレタン組成物とを併用して極細繊維を処理し、120℃以下にて乾燥してなる極細繊維組成物。
〔2〕 水性ポリイソシアネート化合物が、芳香族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、脂環族ポリイソシアネート及びこれらから誘導されるポリイソシアネートからなる群より選ばれた少なくとも1種(A)にアルキレンオキサイド鎖(B)を結合させたポリイソシアネート化合物である、上記〔1〕に記載の極細繊維組成物。
〔3〕 水性ポリウレタン組成物の有効成分100質量部に対して、水性ポリイソシアネート化合物を1〜100質量部含有する、上記〔1〕に記載の極細繊維組成物。
〔4〕 水性ポリイソシアネート化合物と水性ポリウレタン組成物とを併用して極細繊維を処理し、120℃以下にて乾燥することを含む極細繊維組成物の製造方法。
〔5〕 水性ポリイソシアネート化合物が、芳香族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、脂環族ポリイソシアネート及びこれらから誘導されるポリイソシアネートからなる群より選ばれた少なくとも1種(A)にアルキレンオキサイド鎖(B)を結合させたポリイソシアネート化合物である、上記〔4〕に記載の極細繊維組成物の製造方法。
〔6〕 水性ポリウレタン組成物の有効成分100質量部に対して、水性ポリイソシアネート化合物を1〜100質量部含有する、上記〔4〕に記載の極細繊維組成物の製造方法。
本発明の極細繊維組成物は、優れた耐摩耗性、摩擦堅牢度及び柔軟な風合いを有し、衣料、家具、車両シートなどのインテリア分野の製品に好適に使用することができる。
本発明の極細繊維組成物は、水性ポリイソシアネート化合物と水性ポリウレタン組成物とを併用して極細繊維を処理し、120℃以下にて乾燥することにより製造することができる。
乾燥温度は、繊維中の水分の蒸発に十分な温度であり、一般には120℃以下であるのがよいが、乾燥温度が一定温度より高すぎるとその影響を受けて摩擦堅牢度の性能低下や風合いの硬化を起こしやすい人工皮革製品等の繊維に対しては100〜105℃であるのが好ましい。
本発明に用いられる水性ポリイソシアネート化合物は、原料ポリイソシアネートに活性水素を有する親水性鎖及び、場合により、親油性鎖を付加反応させることにより得られるものである。かかる水性ポリイソシアネート化合物は、芳香族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、脂環族ポリイソシアネート、及びこれらから誘導されるポリイソシアネートからなる群より選ばれた少なくとも1種にアルキレンオキサイド鎖を結合させたポリイソシアネート化合物であることが好ましく、更に必要に応じて親油性鎖を結合させたものであってもよい。このような水性ポリイソシアネート化合物は、イソシアネート基の高い反応性を保持したまま、水溶液中でも長時間安定して使用することができ、また水への自己乳化性に優れるために、水性ポリウレタン組成物を含有する水性処理液で極細繊維を処理するに際して、その処理液中に添加して併用することができる。
水性ポリイソシアネート化合物に用いられる芳香族ポリイソシアネートに特に制限はなく、例えば、トリレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネートなどを用いることができる。脂肪族ポリイソシアネートにも特に制限はなく、例えば、テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネートなどを用いることができる。脂環族ポリイソシアネートにも特に制限はなく、その例としてはイソホロンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネートなどを挙げることができる。これらのイソシアネートの中で、脂肪族ポリイソシアネート及び脂環族ポリイソシアネートは、処理後に製品が黄変することがないので、好適に用いることができる。
これらのポリイソシアネートから誘導されるポリイソシアネートとしては、2個以上のイソシアネート基を有する化合物であれば特に制限はなく、例えば、ビウレット構造、イソシアヌレート構造、ウレタン構造、ウレトジオン構造、アロファネート構造、3量体構造などを有するポリイソシアネートやトリメチロールプロパンの脂肪族イソシアネートのアダクト体などを挙げることができる。
本発明に用いられる水性ポリイソシアネート化合物において、上記のポリイソシアネートにアルキレンオキサイド鎖を結合させる方法に特に制限はなく、アルキレンオキサイド鎖の繰り返し単位と末端ヒドロキシル基とを有する親水性化合物を用いてアルキレンオキサイド鎖を結合させる方法を用いるのが好ましい。アルキレンオキサイド鎖の繰り返し単位数は、平均して5〜50個であることが好ましく、平均して10〜30個であることがより好ましい。アルキレンオキサイド鎖の繰り返し単位数が5個未満であると、水性ポリイソシアネート化合物の自己乳化性が不十分となることがある。アルキレンオキサイド鎖の繰り返し単位数が50個を超えると、水性ポリイソシアネート化合物の結晶性が高くなって固化するおそれがある。
アルキレンオキサイド鎖を構成するアルキレンオキサイドとしては、例えば、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなどを挙げることができ、これらはそれぞれ単独であっても2種以上の組み合わせであってもよい。アルキレンオキサイド鎖においては、70質量%以上がエチレンオキサイド単位であるのが好ましい。アルキレンオキサイド鎖の繰り返し単位と末端ヒドロキシ基とを有する親水性化合物としては、例えば、ポリエチレングリコールモノアルキルエーテル、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのランダム又はブロック共重合体のモノアルキルエーテルなどを挙げることができる。
本発明に用いられる水性ポリイソシアネート化合物においては、ポリイソシアネートに結合させたアルキレンオキサイド鎖の量が、水性ポリイソシアネート化合物100質量部に対して2〜50質量部であることが好ましく、5〜30質量部であることがより好ましい。アルキレンオキサイド鎖の量が水性ポリイソシアネート化合物100質量部に対して2質量部未満であると、水性ポリイソシアネート化合物の界面張力を低下させる効果が十分ではなく、自己乳化性が不足するおそれがある。アルキレンオキサイド鎖の量が水性ポリイソシアネート化合物100質量部に対して50質量部を超えると、水性ポリイソシアネート化合物のイソシアネート基と水との反応性が高くなりすぎて不安定になるおそれがある。
本発明に用いられる水性ポリイソシアネート化合物において、必要により用いられるポリイソシアネートに親油性鎖を結合させる化合物には特に制限はなく、例えば、炭素数8以上の高級アルコール、炭素数8以上のヒドロキシ基を有するエステルなどを用いることができる。炭素数8以上の高級アルコールとしては、例えば、オクチルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール、ウンデシルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、ペンタデシルアルコール、セチルアルコール、シンナミルアルコールなどを挙げることができる。
炭素数8以上のヒドロキシ基を有するエステルとしては、例えば、α−オキシプロピオン酸、オキシコハク酸、ジオキシコハク酸、ε−オキシプロパン−1,2,3−トリカルボン酸、α−ヒドロキシ酪酸、β−ヒドロキシ酪酸、ヒドロキシステアリン酸、リシノール酸、リシノエライジン酸、リシノステアロール酸、サリチル酸、マンデル酸などのカルボン酸類と、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、ドデシルアルコール、ラウリルアルコールなどのアルコール類とから得られる炭素数8以上のエステルを挙げることができる。
上記のような親油性鎖がイソシアネート基の近傍に存在することにより、水性ポリイソシアネート化合物を水に分散させる場合に、イソシアネート基を立体的に水から保護し、可使時間を長期化することができる。
本発明に用いられる水性ポリイソシアネート化合物の製造方法には特に制限はなく、例えば、原料となるポリイソシアネートのイソシアネート基と親水性化合物の末端ヒドロキシル基とを反応させる方法を用いることができる。また、本発明の組成物における水性ポリイソシアネート化合物としては、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネートのアダクト変性体〔旭化成工業(株)製、デュラネートWB40−80B(商品名)〕、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート変性体〔住友バイエルウレタン(株)製、バイヒジュール3100(商品名)〕、〔日本ポリウレタン工業(株)製、アクアネート100、アクアネート200(いずれも商品名)〕などの市販品を用いることもできる。
本発明に用いられる水性ポリウレタン組成物に特に制限はないが、水性ポリウレタン組成物が、ポリイソシアネート、ポリオール及び鎖伸長剤を反応させて得られる水性ポリウレタン組成物であることが好ましい。
ここで用いられるポリイソシアネート成分は、その化合物中に少なくとも2個のイソシアネート基を有する化合物であり、例えば、トリレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ナフチレンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、テトラメチルキシレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネートなどのポリイソシアネート化合物が挙げられる。これらのポリイソシアネート成分中、好ましくは、キシレンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネートが用いられる。これらのポリイソシアネート成分は、1種を単独で使用することもでき、あるいは2種以上を組み合わせて使用することもできる。
ポリオール成分は、その化合物中に少なくとも2個の水酸基を有するポリオール化合物であり、例えば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール、アクリルポリオールなどが挙げられる。
ポリエステルポリオールには特に制限はなく、例えば、ポリエチレンアジペート、ポリエチレンプロピレンアジペート、ポリブチレンアジペート、ポリヘキサメチレンアジペート、ポリジエチレンアジペート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリヘキサメチレンイソフタレート、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネート、ポリエチレンセバケート、ポリブチレンセバケート、ポリ−ε−カプロラクタムジオール、ポリ(3−メチル−1,5−ペンチレンアジペート)などを用いることができる。
ポリエーテルポリオールには特に制限はなく、例えば、ポリオキシテトラメチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシエチレン・プロピレングリコールなどを用いることができる。
ポリカーボネートポリオールにも特に制限はなく、例えば、ポリテトラメチレンカーボネートジオール、ポリヘキサメチレンカーボネートジオール、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンカーボネートなどを用いることができる。
アクリルポリオールにも特に制限はなく、例えば、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチルやこれらのε−カプロラクトン付加物等のアクリル系単量体を必須成分とするものを用いることができる。
これらのポリオール成分は、1種を単独で使用することもでき、また2種以上を組み合わせて使用することもできる。これらのポリオール化合物の内、耐加水分解性、耐候性の面から、好ましくは、ポリテトラメチレンカーボネートジオール、ポリヘキサメチレンカーボネートジオール、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンカーボネートなどのポリカーボネートポリオールが用いられる。
鎖伸長剤としては、例えば、低分子量の多価アルコールや低分子量のポリアミンを挙げることができる。低分子量の多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールや、ジメチロールブタン酸、ジメチロールプロパン酸などのジメチロールアルカン酸類などが挙げられる。
低分子量のポリアミンとしては、例えば、エチレンジアミン、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヒドラジン、ピペラジン、イソホロンジアミン、ノルボルナンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノシクロヘキシルメタン、トリレンジアミン、キシレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、イミノビスプロピルアミンなどが挙げられる。これらの鎖伸長剤は、1種を単独で使用することもでき、また2種以上を組み合わせて使用することもできる。
本発明に用いられる水性ポリウレタン組成物の製造方法には特に制限はなく、例えば、原料となるポリオール成分及びポリイソシアネート成分を、アセトン、メチルエチルケトン、ジオキサン等の有機溶媒の存在下に、室温乃至有機溶媒の還流温度条件において、必要によりトリエチルアミン、ジブチル錫ラウレート、N−メチルモルホリンなどの触媒を添加して反応させ、反応後、必要に応じて中和処理及び乳化分散処理を行った処理物に、次いで水に希釈した鎖伸長剤を、室温で又は加熱下に攪拌しながら反応させる方法を用いることができる。
また、本発明の組成物においては、水性ポリウレタン組成物として、例えば、ポリカーボネート系ポリウレタン組成物〔日華化学(株)製、エバファノールHA−50C(商品名)〕、ポリエーテル系ポリウレタン組成物〔日華化学(株)製、エバファノールAP−6(商品名)〕などの市販品を用いることもできる。
また、ポリカーボネート系ポリウレタン組成物のような、高分子中にカルボキシル基を含有する水性ポリウレタン組成物の場合、カルボジイミド分散物やオキサゾリン系化合物などを用い、カルボキシル基を封鎖し、耐水性を向上させることもできる。
本発明の極細繊維組成物において、水性ポリイソシアネート化合物と水性ポリウレタン組成物の使用割合は、水性ポリウレタン組成物の有効成分100質量部に対して、水性ポリイソシアネート化合物が1〜100質量部であるのが好ましい。水性ポリウレタン組成物の有効成分100質量部に対して水性ポリイソシアネート化合物が1質量部未満であると、十分な耐摩耗性を発現させることが困難となるおそれがある。水性ポリウレタン組成物の有効成分100質量部に対して水性ポリイソシアネート化合物が100質量部を超えると、使用量に見合うだけの効果が得られず、経済的に不利となるおそれがある。
本発明の極細繊維組成物の製造方法においては、極細繊維を水性ポリイソシアネート化合物と水性ポリウレタン組成物で処理するのであるが、例えば、極細繊維を水性ポリイソシアネート化合物で処理する工程において同時に、又は前記の処理をした後の工程として、水性ポリウレタン組成物を用いて処理する方法が好ましく用いられる。処理方法に特に制限はなく、極細繊維の素材と形態に応じて適宜選択することができ、例えば、パッド処理、浸漬処理、噴霧、塗りつけなどを挙げることができる。これらの中でも、パッド処理を好適に用いることができる。具体的には、例えば、3〜20質量%の水性ポリウレタン組成物及び0.3〜2.0質量%の水性ポリイソシアネート化合物の水分散液を用い、20〜40℃の温度において、パッド処理するのが好ましい。処理後、120℃以下にて乾燥して、耐摩耗性、摩擦堅牢度に優れ、かつ、柔軟な風合いを有する極細繊維組成物を製造することができる。乾燥に用いる装置には特に制限はなく、繊維材料の乾燥に用いられる通常の装置をそのまま用いることができる。なお、高熱処理により摩擦堅牢度の性能低下や風合いの硬化を起こしやすい人工皮革製品に対しては、特に、100〜105℃にて乾燥することが好ましい。
本発明の極細繊維組成物においては、極細繊維を水性ポリイソシアネート化合物と水性ポリウレタン組成物で処理(耐摩耗性向上加工処理)する前後に、あるいは耐摩耗性向上加工処理と同浴で、難燃剤、耐電防止剤、染料安定剤、防シワ剤、抗菌剤、防虫剤、防汚剤などの薬剤を用いて極細繊維を処理してもよい。
本発明の極細繊維組成物の素材には特に制限はなく、例えば、ポリエステル極細繊維やナイロン極細繊維からなる織物または編物や、ポリエステル極細繊維またはナイロン極細繊維とポリウレタン組成物からなる立毛人工皮革布などを用いることができる。
本発明に使用される極細繊維の繊度は、好ましくは1.5dtex以下、より好ましくは1.0dtex以下、特に好ましくは0.5dtex以下である。この繊度の下限としては0.01dtexを挙げることができるが、かかる繊度の極細繊維を用いる場合には経済性等において不利となることがある。
以下に実施例、比較例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例の特定の細部に限定されるものではない。なお、実施例及び比較例においては、耐摩耗性向上加工処理により得られた加工布について、以下の方法により性能を評価した。
なお、以下の例においては、ポリエステル極細繊維とポリウレタン組成物からなる極細繊維の染色布として、0.55dtex以下のポリエステル極細繊維布帛にポリウレタン樹脂を含浸させて製造した人工皮革からなる染色布を使用した。
評価方法
1.耐摩耗性(摩耗強さ):JIS−L−1096(テーバ形法:軟質輪使用、荷重500g、回数2000回)に従って処理し、外観変化を10段階で判断する(良好:10級〜不良:1級)。
2.摩擦堅牢度 :JIS−L−0849
3.剛軟性 :JIS−L−1096(A法、45°カンチレバー法)
4.風合い(表面品位) :触感にて行い、10段階で判断する(柔軟:10級〜不良:1級)。
実施例1
水94.2質量部に、ポリカーボネート系ポリウレタン組成物(エバファノールHA−50C(商品名)、有効成分40質量%)5質量部、カルボジイミド分散物(カルボジライトE−01(商品名)、日清紡(株)製)0.3質量部、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート変性体(バイヒジュール3100(商品名)、不揮発分100質量%)0.5質量部を加えて均一に混合し、処理液を調製した。この処理液を用いて、ポリエステル極細繊維とポリウレタン組成物からなる極細繊維の染色布を1ディップ−1ニップ、ピックアップ40質量%でパッド処理し、100℃で5分間乾燥した。
得られた加工布について、耐摩耗性、摩擦堅牢度、風合いについて評価した。耐摩耗性は8級、摩擦堅牢度は乾燥が4級、湿潤が3−4級、剛軟性はタテ55mm、ヨコ58mm、風合いは7級であった。
実施例2
水94.2質量部に、ポリカーボネート系ポリウレタン組成物(エバファノールHA−50C(商品名))5質量部、カルボジイミド分散物(カルボジライトE−01(商品名))0.3質量部、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート変性体(バイヒジュール3100(商品名))0.5質量部を加えて均一に混合し、処理液を調製した。この処理液を用いて、ポリエステル極細繊維とポリウレタン組成物からなる極細繊維の染色布を1ディップ−1ニップ、ピックアップ40質量%でパッド処理し、100℃で5分間乾燥した。この極細繊維の表面を#400のエメリーペーパーでバフィング後、80℃で20分間湯洗いし、20℃で5分間水洗後、100℃で5分間乾燥した。
得られた加工布について、耐摩耗性、摩擦堅牢度、風合いについて評価した。耐摩耗性は級、摩擦堅牢度は乾燥が4級、湿潤が3−4級、剛軟性はタテ51mm、ヨコ55mm、風合いは8級であった。
実施例3
水94.2質量部に、ポリカーボネート系ポリウレタン組成物(エバファノールHA−50C(商品名))5質量部、カルボジイミド分散物(カルボジライトE−01(商品名))0.3質量部、ヘキサメチレンジイソシアネートのアダクト変性体(デュラネートWB40−80B(商品名)、不揮発分100質量%)0.5質量部を加えて均一に混合し、処理液を調製した。この処理液を用い、実施例2と同様に処理して加工布を得た。
得られた加工布について、耐摩耗性、摩擦堅牢度、風合いについて評価した。耐摩耗性は8級、摩擦堅牢度は乾燥が4級、湿潤が3−4級、剛軟性はタテ50mm、ヨコ53mm、風合いは8級であった。
実施例4
水94.4質量部に、ポリエーテル系ポリウレタン組成物(エバファノールAP−6(商品名)、有効成分25質量%)5質量部、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート変性体(バイヒジュール3100(商品名))0.5質量部を加えて均一に混合し、処理液を調製した。この処理液を用い、実施例2と同様に処理して加工布を得た。
得られた加工布について、耐摩耗性、摩擦堅牢度、風合いについて評価した。耐摩耗性は8級、摩擦堅牢度は乾燥が4級、湿潤が3−4級、剛軟性はタテ49mm、ヨコ51mm、風合いは8級であった。
実施例5
水94.2質量部に、ポリカーボネート系ポリウレタン組成物(エバファノールHA−50C(商品名))5質量部、カルボジイミド分散物(カルボジライトE−01(商品名))0.3質量部、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート変性体(バイヒジュール3100(商品名))0.5質量部を加えて均一に混合し、処理液を調製した。この処理液を用いて、ポリエステル極細繊維とポリウレタン組成物からなる極細繊維の染色布を1ディップ−1ニップ、ピックアップ40質量%でパッド処理し、120℃で5分間乾燥した。この極細繊維の表面を#400のエメリーペーパーでバフィング後、80℃で20分間湯洗いし、20℃で5分間水洗後、100℃で5分間乾燥した。
得られた加工布について、耐摩耗性、摩擦堅牢度、風合いについて評価した。耐摩耗性は8級、摩擦堅牢度は乾燥が4級、湿潤が3−4級、剛軟性はタテ52mm、ヨコ55mm、風合いは7−8級であった。
実施例6
水94.68質量部に、ポリカーボネート系ポリウレタン組成物(エバファノールHA−50C(商品名))5質量部、カルボジイミド分散物(カルボジライトE−01(商品名))0.3質量部、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート変性体(バイヒジュール3100(商品名))0.02質量部を加えて均一に混合し、処理液を調製した。この処理液を用い、実施例2と同様に処理して加工布を得た。
得られた加工布について、耐摩耗性、摩擦堅牢度、風合いについて評価した。耐摩耗性は7−8級、摩擦堅牢度は乾燥が4級、湿潤が3−4級、剛軟性はタテ50mm、ヨコ50mm、風合いは8級であった。
実施例7
水93.7質量部に、ポリカーボネート系ポリウレタン組成物(エバファノールHA−50C(商品名))5質量部、カルボジイミド分散物(カルボジライトE−01(商品名))0.3質量部、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート変性体(バイヒジュール3100(商品名))1.0質量部を加えて均一に混合し、処理液を調製した。この処理液を用い、実施例2と同様に処理して加工布を得た。
得られた加工布について、耐摩耗性、摩擦堅牢度、風合いについて評価した。耐摩耗性は8−9級、摩擦堅牢度は乾燥が4級、湿潤が3−4級、剛軟性はタテ53mm、ヨコ55mm、風合いは7−8級であった。
実施例8
水92.7質量部に、ポリカーボネート系ポリウレタン組成物(エバファノールHA−50C(商品名))5質量部、カルボジイミド分散物(カルボジライトE−01(商品名))0.3質量部、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート変性体(バイヒジュール3100(商品名))2.0質量部を加えて均一に混合し、処理液を調製した。この処理液を用い、実施例2と同様に処理して加工布を得た。
得られた加工布について、耐摩耗性、摩擦堅牢度、風合いについて評価した。耐摩耗性は8−9級、摩擦堅牢度は乾燥が4級、湿潤が3−4級、剛軟性はタテ54mm、ヨコ59mm、風合いは7級であった。
比較例1
水94.7質量部に、ポリカーボネート系ポリウレタン組成物(エバファノールHA−50C(商品名))5質量部、カルボジイミド分散物(カルボジライトE−01(商品名))0.3質量部を加えて均一に混合し、処理液を調製した。この処理液を用い、実施例1と同様に処理して加工布を得た。
得られた加工布について、耐摩耗性、摩擦堅牢度、風合いについて評価した。耐摩耗性は5級、摩擦堅牢度は乾燥が4級、湿潤が3−4級、剛軟性はタテ54mm、ヨコ58mm、風合いは7級であった。
比較例2
水94.7質量部に、ポリカーボネート系ポリウレタン組成物(エバファノールHA−50C(商品名))5質量部、カルボジイミド分散物(カルボジライトE−01(商品名))0.3質量部を加えて均一に混合し、処理液を調製した。この処理液を用い、実施例2と同様に処理して加工布を得た。
得られた加工布について、耐摩耗性、摩擦堅牢度、風合いについて評価した。耐摩耗性は4級、摩擦堅牢度は乾燥が4級、湿潤が3−4級、剛軟性はタテ50mm、ヨコ54mm、風合いは8級であった。
比較例3
水89.4質量部に、ポリエーテル系ポリウレタン組成物(エバファノールAP−6(商品名))10質量部を加えて均一に混合し、処理液を調製した。この処理液を用い、実施例2と同様に処理して加工布を得た。
得られた加工布について、耐摩耗性、摩擦堅牢度、風合いについて評価した。耐摩耗性は7−8級、摩擦堅牢度は乾燥が3−4級、湿潤が3級、剛軟性はタテ67mm、ヨコ70mm、風合いは4級であった。
比較例4
水94.2質量部に、ポリカーボネート系ポリウレタン組成物(エバファノールHA−50C(商品名))5質量部、カルボジイミド分散物(カルボジライトE−01(商品名))0.3質量部、ブロックドイソシアネート化合物の水分散物(NKアシストV(商品名)、有効成分20質量%、日華化学(株)製)0.5質量部を加えて均一に混合し、処理液を調製した。この処理液を用いて、ポリエステル極細繊維とポリウレタン組成物からなる極細繊維の染色布を1ディップ−1ニップ、ピックアップ40質量%でパッド処理し、100℃で5分間乾燥し、さらに160℃で1分間熱処理した。
得られた加工布について、耐摩耗性、摩擦堅牢度、風合いについて評価した。耐摩耗性は8級、摩擦堅牢度は乾燥が2級、湿潤が1−2級、剛軟性はタテ62mm、ヨコ66mm、風合いは級であった。
比較例5
水94.2質量部に、ポリカーボネート系ポリウレタン組成物(エバファノールHA−50C(商品名))5質量部、カルボジイミド分散物(カルボジライトE−01(商品名))0.3質量部、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート変性体(バイヒジュール3100(商品名))0.5質量部を加えて均一に混合し、処理液を調製した。この処理液を用いて、ポリエステル極細繊維とポリウレタン組成物からなる極細繊維の染色布を1ディップ−1ニップ、ピックアップ40質量%でパッド処理し、140℃で5分間乾燥した。この極細繊維の表面を#400のエメリーペーパーでバフィング後、80℃で20分間湯洗いし、20℃で5分間水洗後、100℃で5分間乾燥した。
得られた加工布について、耐摩耗性、摩擦堅牢度、風合いについて評価した。耐摩耗性は級、摩擦堅牢度は乾燥が級、湿潤が1−2級、剛軟性はタテ62mm、ヨコ67mm、風合いは8級であった。
比較例6
水94.2質量部に、ポリカーボネート系ポリウレタン組成物(エバファノールHA−50C(商品名))5質量部、カルボジイミド分散物(カルボジライトE−01(商品名))0.3質量部、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート変性体(バイヒジュール3100(商品名))0.5質量部を加えて均一に混合し、処理液を調製した。この処理液を用いて、ポリエステル極細繊維とポリウレタン組成物からなる極細繊維の染色布を1ディップ−1ニップ、ピックアップ40質量%でパッド処理し、160℃で5分間乾燥した。この極細繊維の表面を#400のエメリーペーパーでバフィング後、80℃で20分間湯洗いし、20℃で5分間水洗後、100℃で5分間乾燥した。
得られた加工布について、耐摩耗性、摩擦堅牢度、風合いについて評価した。耐摩耗性は級、摩擦堅牢度は乾燥が級、湿潤が1−2級、剛軟性はタテ64mm、ヨコ68mm、風合いは級であった。
上記実施例及び比較例の極細繊維組成物(加工布)の性能評価結果を、表1に示す。
Figure 0004510518
実施例1〜8においては、タイプの異なる水性ポリイソシアネート化合物の使用(実施例1と3の比較)、タイプの異なる水性ポリウレタン組成物の使用(実施例1と4の比較)、水性ポリイソシアネート化合物の使用量(実施例1、6、7、8間の比較)に関わらず、優れた耐摩耗性、摩擦堅牢度及び柔軟な風合いを有する極細繊維組成物が得られた。 これに対して、水性ポリイソシアネート化合物を含有せず水性ポリウレタン組成物のみ含有する処理液で処理した比較例1〜3の加工布は、耐摩耗性が著しく低下するか、又は風合いが硬く、摩擦堅牢度が低下した。水性ポリイソシアネート化合物の代わりにブロックドイソシアネート化合物の水分散物を含有し、かつ水性ポリウレタン組成物も含有する処理液で処理し、高温で乾燥した比較例4は、耐摩耗性は実施例1〜3と同等ながらも、摩擦堅牢度が大きく低下し、風合いも硬くなった。また、実施例1と同様の処理液でパッド処理した後に、実施例1より高い温度で乾燥した比較例5、6の加工布は、耐摩耗性は実施例1〜8と同等ながらも、風合いが硬く、摩擦堅牢度が低下した。
以上、実施例1〜8で得られた加工布は、比較例1〜6の加工布に比べ、優れた耐摩耗性、摩擦堅牢度及び柔軟な風合いを有していた。
本発明によれば、優れた耐摩耗性、摩擦堅牢度及び柔軟な風合いを有し、衣料、家具、車両シートなどのインテリア分野の製品に好適に使用可能な極細繊維組成物を提供することができる。

Claims (6)

  1. ポリエステル極細繊維とポリウレタン組成物からなる人工皮革を水性ポリイソシアネート化合物と水性ポリウレタン組成物とを併用して処理し、120℃以下にて乾燥してなる極細繊維人工皮革組成物。
  2. 水性ポリイソシアネート化合物が、芳香族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、脂環族ポリイソシアネート及びこれらから誘導されるポリイソシアネートからなる群より選ばれた少なくとも1種(A)にアルキレンオキサイド鎖(B)を結合させたポリイソシアネート化合物である、請求項1に記載の極細繊維人工皮革組成物。
  3. 水性ポリウレタン組成物の有効成分100質量部に対して、水性ポリイソシアネート化合物を1〜100質量部含有する、請求項1に記載の極細繊維人工皮革組成物。
  4. ポリエステル極細繊維とポリウレタン組成物からなる人工皮革を水性ポリイソシアネート化合物と水性ポリウレタン組成物とを併用して処理し、120℃以下にて乾燥することを含む極細繊維人工皮革組成物の製造方法。
  5. 水性ポリイソシアネート化合物が、芳香族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、脂環族ポリイソシアネート及びこれらから誘導されるポリイソシアネートからなる群より選ばれた少なくとも1種(A)にアルキレンオキサイド鎖(B)を結合させたポリイソシアネート化合物である、請求項4に記載の極細繊維人工皮革組成物の製造方法。
  6. 水性ポリウレタン組成物の有効成分100質量部に対して、水性ポリイソシアネート化合物を1〜100質量部含有する、請求項4に記載の極細繊維人工皮革組成物の製造方法。
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