JPH0543647A - 人工皮革用ポリウレタン組成物 - Google Patents

人工皮革用ポリウレタン組成物

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JPH0543647A
JPH0543647A JP3196538A JP19653891A JPH0543647A JP H0543647 A JPH0543647 A JP H0543647A JP 3196538 A JP3196538 A JP 3196538A JP 19653891 A JP19653891 A JP 19653891A JP H0543647 A JPH0543647 A JP H0543647A
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JP
Japan
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polyurethane composition
artificial leather
polyol
diisocyanate
polyurethane
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JP3196538A
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Inventor
Masaoki Koyama
正興 小山
Tomoya Watanabe
智也 渡辺
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 耐摩耗性に優れ、柔軟な風合で、かつ耐加水
分解性、耐シワ性に優れた特性を与える人工皮革用ポリ
ウレタン組成物を得ること。 【構成】 有機ジイソシアネート、非晶性ポリカーボネ
ートポリオールおよび鎖延長剤を反応させて得られるポ
リウレタンとからなる人工皮革ポリウレタン組成物。上
記ポリカーボネートポリオールが特に下式よりなり、A
とBの割合が9:1〜1:9でA,B,Cの総量に対
し、Cの合計が0〜10%(%および割合はくり返し単
位の個数)であるものが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐摩耗性に優れ、柔軟
な風合でかつ、耐加水分解性、耐シワ性に優れた特性を
与える人工皮革用ポリウレタン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、極細繊維を主体とする基布にポリ
ウレタン組成物を含浸し、極細繊維を起毛などして人工
皮革状物を得ることは、広く知られている。この様な人
工皮革状物の品位は、用いる基布とポリウレタン組成物
の組合せにより任意に設計できる。例えば、特開昭59
−192779号公報にはポリウレタン組成物として、
ポリテトラメチレングリコール、有機ジイソシアネー
ト、グリコール鎖延長剤を用いた場合、該人工皮革状物
が背広などに用いられる高級ウール生地に比べても何等
見劣りすることのない極めて柔軟な風合が得られると記
載されている。
【0003】しかるに人工皮革状物の用途によっては、
例えば、ソファー、自動車用シート等では、5年から1
0年といった長期にわたって使用されるものもあり、従
来のポリウレタン組成物では到底長期の使用に耐え得な
い。前記ポリエーテル系のポリウレタンは耐加水分解性
に優れているものの酸化劣化性が大きく、紫外線や熱に
より容易に劣化する。されゆえ高耐久性を要する用途で
の使用は問題がある。また一般に用いられているポリエ
ステル系のポリウレタン組成物は、エステル結合が加水
分解を受けて劣化し、人工皮革状物の表面が短期間に粘
着性を帯びたり、著しい場合は表面全体に無数の亀裂が
入ったり、剥離現象が発生する。従って、ポリエステル
系ポリウレタンは、耐久性を要求される用途には本質的
に適していない。一方、ポリカーボネート系ポリウレタ
ンを用いることにより耐加水分解性および耐酸化劣化防
止性に優れた結果が得られるとの例も見られるが(特開
昭59−66577号公報)、ヘキサメチレン基を主体
とするポリカーボネートポリオールは結晶性であり、こ
れから得られるポリウレタン組成物を使用した人工皮革
状物は風合の点で満足が得られないといった問題があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐摩耗性に
優れ、柔軟な風合を有し、耐加水分解性、耐シワ性のバ
ランスのとれた人工皮革状物を得るのに適したポリウレ
タン組成物を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために種々検討した結果、有機ジイソシアネ
ート、非晶性ポリカーボネートポリオールおよび鎖延長
剤からなるポリウレタンと有機溶剤よりなるポリウレタ
ン組成物が良好な結果を与える事を見出し、本発明を完
成した。
【0006】即ち、本発明は、有機ジイソシアネート、
高分子量ポリオールおよび鎖延長剤を反応させて得られ
るポリウレタンと有機溶剤とからなる人工皮革用ポリウ
レタン組成物において、高分子量ポリオールが非晶性ポ
リカーボネートポリオールである事を特徴とする人工皮
革用ポリウレタン組成物である。。以下、本発明を説明
する。
【0007】本発明に用いる非晶性ポリカーボネートポ
リオールとしては、常温で粘ちょうな液体であるポリカ
ーボネートポリオールが挙げられる。なかでも脂肪族の
ポリカーボネートポリオールが好ましい。例えば、分
子量300〜2000のポリエーテルポリオール20〜
80重量%と炭素数20以下の多価アルコールの中から
選ばれる少なくとも1種類を80〜20重量%の比率で
混合したものからなるポリカーボネートポリオール、繰
り返し単位が、下記化1からなり、AとBの割合が9:
1〜1:9で、A、B、Cの総量に対して、Cの一種ま
たは二種以上の合計が0〜10%である(但し、該%お
よび割合は、繰り返し単位の個数を示す)脂肪族コポリ
カーボネートポリオール、
【0008】
【化1】
【0009】繰り返し単位が、下記化2からなり、
A、Bの割合が7.5:2.5〜1.5:8.5であ
り、A、B、Cの割合がC/(A+B)=0.1/9
9.9〜50/50である脂肪族コポリカーボネートポ
リオール、
【0010】
【化2】
【0011】あるいは、繰り返し単位が、下記化3と
からなり、A:Bのモル比が10:90〜90:10の
脂肪族コポリカーボネートポリオール、
【0012】
【化3】
【0013】炭素数が3〜20の、側鎖を有する多価
アルコールを20〜80モル%と1,6−ヘキサンジオ
ールを80〜20モル%の比率で混合したものからなる
ポリカーボネートポリオールが挙げられる。なかでも繰
り返し単位が、下記化4からなり、AとBの割合が9:
1〜1:9で、A、B、Cの総量に対して、Cの一種ま
たは二種以上の合計が0〜10%である(但し、該%お
よび割合は、繰り返し単位の個数を示す。)脂肪族コポ
リカーボネートポリオールが好ましい。
【0014】
【化4】
【0015】もちろん本発明の効果を損なわない範囲に
おいて非晶性ポリカーボネートポリオールに加えて、他
のポリオール例えばポリエステルポリオール、ポリエー
テルポリオール等を用いることは何等差し支えない。本
発明の非晶性ポリカーボネートポリオールを用いたポリ
ウレタン組成物を付与した人工皮革の場合、二塩基酸と
グリコール類との縮合反応により得られるポリエステル
ポリオールを用いたポリウレタン組成物を付与した人工
皮革に比べ、耐加水分解性が改良され、また、ポリオキ
シアルキレングリコール類あるいはアルキレンオキサイ
ド付加物類のポリエーテルポリオールを用いたポリウレ
タン組成物を付与した人工皮革に比べても、耐加水分解
性、耐熱性に優る。また、結晶性のポリカーボネートポ
リオールを用いポリウレタン組成物を付与した人工皮革
の場合は、風合いが硬く問題となるが、非結晶性のポリ
カーボネートポリオールを用いると柔らかい風合とな
る。
【0016】以上要するに、本発明の非晶性ポリカーボ
ネートポリオールを用いたポリウレタン組成物を付与す
るといずれの物性も満足され非常に優れた人工皮革が得
られる。本発明に用いる有機ジイソシアネートとして
は、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,
6−トリレンジイソシアネート及びその混合物(TD
I)、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート
(MDI)、ナフタレン−1,5−ジイソシアネート
(NDI)、3,3−ジメチル−4,4−ビフェニレン
ジイソシアネート(TODI)、粗製TDI、ポリメチ
レンポリフェニルジイソシアネート、粗製MDI等の芳
香族ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート
(XDI)、フェニレンジイソシアネート等の芳香脂環
族ジイソシアネート、さらには4,4′−メチレンビス
シクロヘキシルジイソシアネート(水添MDI)、ヘキ
サメチレンジイソシアネート(HDI)、イソフォロン
ジイソシアネート(IPDI)、シクロヘキサンジイソ
シアネート(水添XDI)等の脂肪族ジイソシアネート
等が挙げられる。
【0017】本発明に用いる鎖延長剤としては、エチレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール等の短鎖ジオー
ル類、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサ
メチレンジアミン、トリレンジアミン、キシリレンジア
ミン、ジフェニルジアミン、ジアミノジフェニルメタ
ン、ジアミノシクロヘキシルメタン、ピペラジン、2−
メチルピぺラジン、イソフォロンジアミン等の各種ジア
ミン及び水等が挙げられる。
【0018】本発明に用いる有機溶剤は、イソシアネー
ト不活性な溶剤が好ましく、例えばジメチルホルムアミ
ド、ジエチルホルムアミド、ジメチルスルフォキシド、
ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、メチルイ
ソブチルケトン、ジオキサン、シクロヘキサノン、トル
エン等の一種または二種以上の混合物が挙げられる。な
かでも好ましいのはジメチルフォルムアミド、メチルエ
チルケトン等である。
【0019】本発明のポリウレタンを製造する方法とし
ては、ポリウレタン業界で公知のウレタン化反応の技術
が用いられる。例えば、非晶性ポリカーボネートポリオ
ールと有機ジイソシアネートを常温〜200℃で反応さ
せることによりNCO末端のウレタンプレポリマーを合
成し、これに鎖延長剤を加え、さらに常温〜200℃で
高分子量化して目的とする人工皮革用ポリウレタンを得
るプレポリマー法、あるいは、該非晶性ポリカーボネー
トポリオールと有機ジイソシアネート、鎖延長剤を一括
して添加し、常温〜200℃で反応させることにより、
目的とする人工皮革用ポリウレタンを得るワンショット
法がある。これらの反応においては、当然のことながら
必要に応じて、適当量の三級アミンや錫、チタンの有機
金属塩等で代表されるウレタン化反応において公知の重
合触媒を用いることも可能である。また、これらの反応
は溶媒中で行ってもよく、無溶媒で合成した後ポリウレ
タンを溶媒に溶解しても良い。ポリウレタン組成物に用
いる溶媒の量は95〜40重量%であり、好ましくは、
95〜70重量%である。
【0020】本発明によるポリウレタン組成物を付与す
る人工皮革は以下のごとき物が挙げられる。基布に用い
る極細繊維は、素材、繊維長などは任意に選択可能であ
るが、繊度はスエード調やヌバック調のシート状物の表
面品位の緻密さやライティング効果を得るためには、
0.5デニール以下であることが必要である。素材とし
ては、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリ
ル、セルロース、キュプラセルロース等が好ましい例で
ある。繊維長としては、1〜50mmにカットされた短
繊維状のものや、100mm以上あるいは実質的に長繊
維状のものなど目的に応じて使い分けられる。
【0021】この様な極細繊維を作る方法としては、公
知の海島繊維法、混合繊維法、直接紡糸法、メルトブロ
ー法、スパンボンド法等を用いることが出来る。編織物
類としては、緯網ニット、トリコットなどの編物、平織
等の組織を持った織物などが好ましく用いられる。編織
物の構成原糸としてはストレート糸、仮撚加工糸などが
好ましい。極細繊維と編織物類からなる基布を得るに
は、例えば、ランダムウェバーやクロスレイヤー、ある
いは抄造法等により不織布を形成し、編織物類をまん中
に挿入するなどして積層し、ニードルパンチや高圧柱状
水流などのより極細繊維同士及び極細繊維と編織物類相
互を交絡一体化する事により得られる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が。それによって本発明は何等限定されるものではな
い。実施例および比較例に用いる部および%は特に記載
のない限り、重量部および重量%を表すものである。実
施例中で用いる評価結果は以下の評価法で測定した結果
である。
【0023】柔軟度:JIS L−1079 45゜カ
ンチレバー法で測定した数値(mm)。 耐摩耗性:平面摩耗試験機を用いて荷重25Kgにてテ
ストし、表面層が摩耗し、中間層がでるまでの摩擦回数
を測定した。 耐シワ性:JIS L−1096針金法で測定した数値
(%)。
【0024】耐加水分解性:得られた人工皮革状物を相
対湿度95%、温度70℃の雰囲気中(ジャングルテス
ト条件)で10週間放置した結果生じる表面のベトツキ
を調べた。
【0025】
【参考例】
・非晶性ポリカーボネートポリオールの(I)の合成 攪拌機、温度計および分溜管を備えた反応器に、1,6
−ヘキサンジオール472部(4.0モル)および1,
5−ペンタンジオール416部(4.0モル)を加え、
70〜80℃で金属ナトリウム1.84部(0.08モ
ル)を攪拌下に添加した。ナトリウムが完全に反応した
後、472部(8.0モル)のジエチルカーボネートを
導入した。反応温度を95〜100℃に上昇させるとエ
タノールを溜出し始めた。徐々に温度を上昇させ、約6
時間で160℃とした。この間約10%のジエチルカー
ボネートを含むエタノールが溜出した。その後、さらに
反応器の圧力を10mmHg以下とし、強攪拌下200
℃にて4時間反応させた。生成したポリマーは、冷却後
ジクロロメタンに溶解させ、希酸で中和した後、水洗を
数回繰り返し、無水硫酸ナトリウムで脱水してから、溶
媒を蒸留除去し、さらに2〜3mmHg、140℃で数
時間乾燥させた。得られた非晶性ポリカーボネートポリ
オール(I)(以下、C5,6 −PCDLと略記する)の
数平均分子量は2000であった。 ・非晶性ポリカーボネートポリオール(II) の合成 1,5−ペンタンジオールに変えて、1,4−ブタンジ
オール360部(4.0モル)を用いて、合成例(I)
と同様にして非晶性ポリカーボネートポリオール(II)
(以下C4,6 −PCDLと略記する)を得た。該C4,6-
PCDLの数平均分子量は2000であった。 ・非晶性ポリカーボネートポリオール(III) の合成 1,6−ペンタンジオールに変えて、1,4−ブタンジ
オール360部(4.0モル)を用いて、合成例(I)
と同様にして、非晶性ポリカーボネートポリオール(II
I)(以下C4,5 −PCDLと略記する)を得た。該C
4,5 −PCDLの数平均分子量は2000であった。
【0026】
【実施例1】上記のC5,6 −PCDL(分子量200
0)3700部、ジメチルフォルムアミド11570部
を還流冷却器、温度計及び攪拌装置を有する反応器に入
れ、充分に混合攪拌した後、イソフォロンジイソシアネ
ート(IPDI)903.5部を添加した後、ジブチル
錫ジラウレート20ppmを添加して120℃で5時間
反応し、NCO末端のプレポリマーを得た、イソフォロ
ンジアミン(IPDA)の343.4部を添加してさら
に反応を続け、数平均分子量が50000〔東ソー
(株)製、GPC使用〕になった時点でモノエチルアミ
ンの11.4部を添加して鎖延長を停止し、ポリウレタ
ン組成物1を得た。
【0027】直接紡糸法によって得られた0.1デニー
ルの単糸のポリエチレンテレフタレート(以下PETと
略記)繊維を3mmにカットした。一方ポリビニルアル
コール(以下PVAと略記)の1デニールの単糸、カッ
ト長3mmの短繊維を準備し、PET/PVA 比率=
70/30重量%で混合し、抄造法にて目付80g/m
2 シートを得た。このシート2枚の間に75d/36f
のPETの仮撚加工糸からなる平織組織の目付量50g
/m2 の織物をサンドイッチ状に挿入し積層シートとし
た。この積層シートの表面及び裏面から交互に、0.2
mmのオリフィスを有する多数のノズルから、15Kg
/cm2 の圧力の噴射水流で処理し、極細繊維と織物を
充分に三次元交絡させた。次いで、この交絡シートを乾
燥後、240メッシュのエメリーペーパーを装着したベ
ルトサンダーで表面及び裏面を起毛した。裏面の起毛面
にカルボキシメチルセルロース(CMC)を厚さ0.1
mmにドクターナイフでコートし乾燥した。
【0028】先に得られた、ポリウレタン組成物1の固
形分をジメチルフォルムアミドで15重量%に調整し、
前記交絡シートに含浸し、20℃の水中で凝固後乾燥し
た。その後、沸騰水中で約20分間かけて、PVA繊維
及びCMCを抽出し乾燥した。こうして得たシート状物
をロコ式染色機で分散染料〔住友化学工業(株)製、商
品名:Sumikaron Red−SBL〕10%o
wfで染色し、続いてハイドロサルファイトソーダー5
%owfで還元洗浄した。更に、アクリル酸エステル系
の制電剤とシリコン系の撥水剤の1%水分散液にシート
を含浸し、マングルで絞液後、140℃の温度に設定し
たピンテンタードライヤーで、3%のオーバーフィード
率で5分間の滞留時間で乾燥した。得られたシート状物
は、スエード調の緻密な表面立毛を有し、優れたライテ
ィング効果を持ち、耐加水分解性良好で、柔軟度38m
m、耐シワ度83%と驚く程柔軟でシワのつきにくい物
であった。その結果を表1に示す。
【0029】
【実施例2】上記のD5,6 −PCDL(分子量200
0)3660部、ジメチルフォルムアミド11610部
を還流冷却器、温度計及び攪拌装置を有する反応器に入
れ、充分に混合攪拌した後、4,4′−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート(MDI)1143.8部を添加し
て120℃で5時間反応し、NCO末端のプレポリマー
を得た。エチレングリコールの158部を添加してさら
に反応を続け数平均分子量が50000〔東ソー(株)
製、商品名:GPC−HLC−802A使用〕になった
時点でブタノールの14.8部を添加して鎖延長を停止
し、ポリウレタン組成物2を得た。
【0030】上記ポリウレタン組成物2を用いる以外
は、実施例1と同様にしてスエード調のシート状物を作
製し、物性を評価した。その結果を表1に示す。
【0031】
【実施例3〜4】ポリオールとして分子量2000のC
4,6 −PCDLを、鎖延長剤として1,4−ブタンジオ
ールを用いる以外は、実施例1と同様にしてポリウレタ
ン組成物3を、また、ポリオールとして分子量2000
のC4,5 −PCDLを、鎖延長剤として1,4−ブタン
ジオールを用いる以外は、実施例1と同様にしてポリウ
レタン組成物4を得た。
【0032】上記ポリウレタン組成物3,4を用いる以
外は、実施例1と同様にしてスエード調のシート状物を
作製し、物性を評価した。その結果を表1に示す。
【0033】
【比較例1〜3】ポリオールとして分子量2000のポ
リテトラメチレンエーテルグリコール〔保土谷化学
(株)製、商品名:TG2000〕を用いる以外は、実
施例1と同様にしてポリウレタン組成物5を、また、ポ
リオールとして分子量2000のポリエステルポリオー
ル〔大日本インキ(株)製、商品名:ポリライトODX
668〕を用いる以外は、実施例1と同様にしてポリウ
レタン組成物6を得た。さらにポリオールとして分子量
2000のポリカーボネートポリオール〔C6 −PCD
Lと略記する。東亜合成(株)製、商品名:カルボジオ
ールD−2000〕を用いる以外は、実施例1と同様に
してポリウレタン組成物7を得た。
【0034】上記ポリウレタン組成物5、6及び7を用
いる以外は、実施例1と同様にしてスエード調のシート
状物を作製し、物性を評価した、その結果を表1に示
す。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明のポリウレタン組成物を付与して
得られるスエート調のシート状物は、柔軟な風合いでか
つ、耐加水分解性、耐シワ性に優れたものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機ジイソシアネート、高分子量ポリオ
    ールおよび鎖延長剤を反応させて得られるポリウレタン
    と有機溶剤とからなる人工皮革ポリウレタン組成物にお
    いて、高分子量ポリオールが非晶性ポリカーボネートポ
    リオールであることを特徴とする人工皮革用ポリウレタ
    ン組成物。
JP3196538A 1990-09-21 1991-08-06 人工皮革用ポリウレタン組成物 Withdrawn JPH0543647A (ja)

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