JP2002236330A - フィルムクリーナ - Google Patents

フィルムクリーナ

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JP2002236330A
JP2002236330A JP2001034145A JP2001034145A JP2002236330A JP 2002236330 A JP2002236330 A JP 2002236330A JP 2001034145 A JP2001034145 A JP 2001034145A JP 2001034145 A JP2001034145 A JP 2001034145A JP 2002236330 A JP2002236330 A JP 2002236330A
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arm
brush
holding
cleaner
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JP2001034145A
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Junichi Owaki
淳一 大脇
Shinji Narukami
真司 鳴神
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Noritsu Koki Co Ltd
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Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】写真フィルムの表裏面それぞれをクリーニング
するブラシの保守点検が容易に実施できるフィルムクリ
ーナを提供すること。 【解決手段】搬送経路Fを移動する写真フィルム1の表裏
両面に付着した塵埃を接触によって除去するフィルムク
リーナ。写真フィルムの表面側に接触する第1除去体B1
を保持している第1アームAと前記写真フィルムの裏面
側に接触する第2除去体B2を保持している第2アームC
とが備えられている。前記第1除去体を前記第1アーム
に保持する第1保持機構D1と前記第2除去体を前記第2
アームに保持する第2保持機構D2が異なる保持様式を採
用している

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送経路を移動す
る写真フィルムの表裏両面に付着した塵埃を接触によっ
て除去するフィルムクリーナであって、特に前記写真フ
ィルムの表面側に接触する第1除去体を保持している第
1アームと前記写真フィルムの裏面側に接触する第2除
去体を保持している第2アームとを備えたものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記フィルムクリーナに類するものとし
て、例えば特開平5‐289293号に示されたもので
は、搬送経路を移動する写真フィルムの両側に回転ブラ
シを配置して、この回転ブラシによって掃き上げられた
塵埃が空気流によって排除される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ブラシ
によって写真フィルムから掃き取られた塵埃が再びブラ
シに付着することも多いので、定期的に塵埃を取り除く
作業やブラシ状態を確認する作業が必須となる。しか
し、夫々のブラシは写真フィルムの表裏夫々の側に、つ
まり写真フィルムが搬送される経路に対して対向すると
ともにその先端が接触する状態で配置されることから、
各ブラシの保守点検がしづらく、その都度ブラシ部分を
分解する必要がある。保守点検時には、各ブラシは新品
や清掃済みのブラシと交換する必要があるので、その取
付・取り外しが容易でなければならない。さらに、その
ブラシが、回転ブラシとしてではなく、固定ブラシとし
て構成されているようなフィルムクリーナでは、ブラシ
に塵埃が付着している度合いも大きく、たびたびブラシ
の保守点検が必要となることから、この問題は重大とな
っていた。上記実状に鑑み、本発明の課題は、写真フィ
ルムの表裏面それぞれをクリーニングするブラシの保守
点検が容易に実施できるフィルムクリーナを提供するこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、搬送経路を移動する写真フィルムの表裏両面に付着
した塵埃を接触によって除去するフィルムクリーナであ
って、前記写真フィルムの表面側に接触する第1除去体
を保持している第1アームと前記写真フィルムの裏面側
に接触する第2除去体を保持している第2アームとを備
えたものにおいて、本発明では、第1・第2除去体が搬
送経路を移動する写真フィルムを挟み込み可能なクリー
ニング姿勢と前記第1・第2除去体が取り外し可能なメ
ンテナンス姿勢とに相対変位可能なような前記第1アー
ムと第2アームが相対変位に構成されているとともに、
前記第1除去体を前記第1アームに保持する第1保持機
構と前記第2除去体を前記第2アームに保持する第2保
持機構が異なる保持様式を採用していることを特徴とし
ている。
【0005】この構成では、第1・第2アームがメンテ
ナンス姿勢を取ることによって、ブラシや不織布等で構
成可能な第1・第2除去体が取り外し可能と、例えば第
1・第2除去体同士の間隔が大きくなって、両除去体に
付着した塵埃の取除きや、交換が可能になる。さらに、
それぞれの除去体を対応するアームに保持する保持機構
には、アームのクリーニング姿勢やメンテナンス姿勢等
を考慮し、それぞれ、最適な保持様式を採用するので、
メンテナンス時に取り外し易さとクリーニング時の不動
性の両方が最適化されることになる。
【0006】その際、第1除去体と第2除去体が兼用可
能に構成されているならば、交換用の在庫量を少なくす
ることができるし、取付間違いもなくなり、よりメンテ
ナンス性が向上する。
【0007】本発明の好適な実施形態の1つでは、第1
アームが第2アームに対して上方から揺動変位可能に構
成されており、第1保持機構が係合クランプを用いた保
持様式を採用しているとともに第2保持機構が磁石を用
いた保持様式を採用している。つまり、搬送経路を移動
する写真フィルムの下側に位置することになる第2保持
機構のためには十分な縦方向のスペースを確保すること
が難しいので磁石保持様式を採用することで薄い保持機
構構造が可能となる。また、揺動するとともに第1アー
ムから下方を臨むような姿勢となる第1除去体の保持に
は、振り落とされないようなしくみが必要であり、幾何
形状的な連結(凸部と凹部のような係合)を行う係合ク
ランプ保持様式が好ましい選択となる。
【0008】さらに好適な本発明の実施形態の1つで
は、各除去体が多数の細径毛を一端で束ねて磁性体の圧
着部材でかしめ込まれたブラシとして構成され、この圧
着部材が前記各保持機構のための被保持部として機能す
るように構成されている。この形態では、簡単な構成で
除去体が製作できるだけではなく、磁石様式の保持機構
ではその磁石が圧着部材を吸引することで除去体を保持
することができるし、係合クランプ様式の保持機構では
そのクランプが圧着部材の例えば圧着痕に係合すること
で除去体をしっかりと保持することができる。本発明に
よるその他の特徴及び利点は、以下図面を用いた実施例
の説明により明らかになるだろう。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、このフィルム
クリーナ100は、ベースハウジングとして形成された
第2アームC(以下この第2アームCをベースハウジン
グCと呼ぶ)と、この第2アームつまりベースハウジン
グCに対して軸芯X周りで揺動開閉する第1アームA
(以下この第1アームAを揺動アームAと呼ぶ)を備え
ている。ベースハウジングCと揺動アームAのそれぞれ
には、第1除去体と第2除去体として同一の形態の第1
ブラシB1と第2ブラシB2が、揺動アームAがベースハ
ウジングCに対して閉鎖揺動した際に互いの毛先が向か
い合うように、後で詳しく説明するそれぞれの保持様式
で装着保持されている。なお、第1ブラシB1と第2ブ
ラシB2、特に区別する必要がない場合、単にブラシB
と呼ぶことにする。
【0010】このフィルムクリーナ100は、図2
(イ)に示すように、写真フィルム1(以下、フィルム
と略称する)の画像情報を取込むスキャナーSのフィル
ムキャリア2にフィルム1を送り込む搬送経路Fや、投
影露光式のプリンターのフィルムキャリア(図示せず)
にフィルム1を送り込む搬送経路等の部位に配置するこ
とにより、イオン化した空気の作用でフィルム1の除電
を行うとともに、フィルム1の表裏両側からブラシBが
接触することにより、フィルム1に付着した塵埃を取り
除く。
【0011】図2(イ)においては、スキャナーSを搭
載したデスクの縦壁面3に対してこのフィルムクリーナ
100は磁気によって固定されている。この使用形態で
は、フィルムスキャリア2がフィルム1を引き込む力に
よって135サイズのフィルム1をフィルムクリーナ1
00に通過させるものとなるが、120サイズ、220
サイズのフィルム1に対応させる場合には、図2(ロ)
に示すように横方向に棚状に取り付けられた補助テーブ
ル4に対してフィルムクリーナ100を磁気吸着させた
状態で使用する。いずれにしても、フィルムキャリア2
のフィルム搬送機能によってフィルム1はフィルムクリ
ーナ100を通過することになる。
【0012】以下に、フィルムクリーナ100の詳細を
説明する。図1、3、4に示すように、ベースハウジン
グCは、搬送経路Fと略平行する姿勢の上壁面11と、
一対の側壁面12と、一対の端壁面13とを樹脂で一体
形成して成るケース部材10と、イオン化システムIS
を内蔵する内壁21を一体形成した樹脂製の底壁部材2
0とで構成されている。ケース部材10の一端側の上面
には揺動アームAを支承するための孔を有する支承部1
4が一体的に上方に突出形成されている。揺動アームA
を支持する側の端壁面13には係合孔13Aが形成され
ている。
【0013】このケース部材10の上壁面11には第2
保持機構D2とこの第2保持機構D2によって取り外し自
在に保持されるブラシB2を収容するための溝状部15
と、この溝状部15の端部にブラシB2の着脱時に指の
挿入を容易にする凹部16が互いに連なる状態で形成さ
れている。
【0014】図3と図5から明らかなように、前記揺動
アームAは、断面形状が「コ」字状となるよう樹脂で成
型されたアーム体30を主たる構成部材として用いると
共に、このアーム体30の揺動基端部には前記支承部1
4に対して前記軸芯X周りで回転自在に係合する軸状部
31が一体形成され、この揺動基端部の側の端部には揺
動姿勢を決める3つの係合凹部32が形成されている。
このアーム体30自体が下向きに開口した溝状空間を作
り出しており、この溝状空間に第1保持機構D1とこの
第1保持機構D1によって取り外し自在に保持されるブ
ラシB1が収容される。アーム体30の端縁にはブラシ
B1の着脱時に指を挿入し得る切り欠き部36が形成さ
れている。
【0015】図4に示すように、3つの係合凹部32に
係脱する突出部7Aが形成された板バネ7の端部をケー
ス部材10に係合させた状態で、ケース部材10と底壁
部材20とがはめ合わせ接合されている。底壁部材20
に形成した押圧片25で板バネ7が押圧される結果、こ
の板バネ7の突出部7Aが3つの係合凹部32の何れか
に係合可能となる位置保持機能を果たすことになる。そ
して、揺動アームAを図4に示すように閉じ姿勢(クリ
ーニング姿勢)P0に揺動設定した場合には3つの係合
凹部32のうち緩やかな円弧状となる係合凹部32に対
して板バネ7の突出部7Aが係入して揺動アームAに対
して閉じ方向への付勢力を作用させるものとなり、この
揺動アームAはケース部材10に形成された開口縁10
Aに接当して閉じ姿勢が維持される。
【0016】図6に示すように、この閉じ姿勢P0から
揺動アームAの揺動端を開放方向に少し操作した場合に
は、閉じ姿勢P0に対応する係合凹部32に隣接する係
合凹部32に対して板バネ7の突出部7Aが係入して揺
動アームAは第1ブラシB1と第2ブラシB2との間にフ
ィルム1の挿抜を可能にするに充分な間隙の開放姿勢P
1に保持される。この状態から、更に揺動アームAの揺
動端を開放方向に操作した場合には、次の係合凹部32
に対して板バネ7の突出部7Aが係入して揺動アームA
は、開放姿勢P1より大きく揺動した姿勢で、何れのブ
ラシBとも着脱を可能にするメンテナンス姿勢P2に保
持される。
【0017】つまり、揺動アームAを開閉自在に構成す
ることにより、第1ブラシB1と第2ブラシB2の間にフ
ィルム1をセットする場合や、フィルム1を取出す場合
には、揺動アームAを第1姿勢P1まで開放操作するだ
けで、その開放姿勢を保持した状態でフィルム1の挿抜
を容易に行え、又、ブラシBに対する掃除や交換などの
メンテナンスを行う場合には、揺動アームAをメンテナ
ンス姿勢P2まで開放操作することで、メンテナンス作
業が容易に行える。特に、揺動アームAを閉じ姿勢P0
に設定した場合には、板バネ7からの付勢力が揺動アー
ムAを閉じる方向に常時作用して、この揺動アームAを
前述した開口縁10Aに接当させる結果、この揺動アー
ムAを予め決められた閉じ姿勢P0に維持できるものと
なっている。
【0018】図7に示すように、前記ブラシBは、線径
0.1mm以下好ましくは0.055〜0.060mmの細径
樹脂繊維からなる多数のブラシ毛8と、これらのブラシ
毛8をその一端で束ねて圧着固定する圧着部材である芯
材9から構成されている。ブラシ毛8の長さは約15mm
であり、ブラシ毛8の芯材9における充填密度が350
〜400本/平方mmとなっている。ブラシ毛8の一端が
芯材9によって強く束ねられているのに対して、その先
端は自由となっているので、このブラシ毛8の先端がブ
ラシ横断方向に関して広がった円弧状の断面輪郭を形成
することになる、その円弧は半径が約13mmで円弧長さ
が約20mmとなっている。このブラシBのブラシ長手方
向の長さは、ブローニーサイズのフィルム1の幅より充
分に大きい値(70mm程度)となるように設定されて
いる。
【0019】ブラシ毛8の材質としてアクリル樹脂が適
しており、特にここではPMMA(ポリメタクリル酸メ
チル)が採用されている。芯材9は、鋼やニッケル合金
などの合金鋼のような磁性体を素材としており、磁石に
吸着するものである。芯材9は、全てのブラシ毛8を圧
着プレスによって挟み込むことにより最終的な形状とな
るが、図に示すように、その底面はブラシ長手方向に関
してブラシ毛8の先端輪郭線と平行であり、そのブラシ
横断方向の幅は5mm程度であり、その両側面にはブラシ
長手方向に延びた圧着痕9aが形成されている。
【0020】図7に示すように、揺動アームAを構成す
るアーム体30の内部には、第1ブラシB1を保持する
ための第1保持機構D1として、第1ブラシB1の芯材9
を側方両側から弾性的に抱き込んで保持する金属製のバ
ネ材で成る2つのU字状クランプ片33をブラシ長手方
向に間隔をあけて一体形成している板金部材を固設して
いるクランププレート34がビス35で固定されてい
る。このU字状クランプ片33によって芯材9をクラン
プ保持する際、芯材9に形成された圧着痕9aがU字状
クランプ片33に対する被係合保持部として機能させる
ことが可能である。
【0021】図4に示すように、ベースハウジングCを
形成するケース部材10に形成した溝状部15の底面に
は、第2ブラシB2を保持するための第2保持機構D2の
主要要素として、扁平な保持用磁石MCが水平に配置さ
れている。第2ブラシB2を、この保持用磁石MCとブ
ラシB2の芯材9の底面が直接接触するように装着する
と、この第2ブラシB2は、揺動アームAに装着された
第1ブラシB1と、クリーニング姿勢において、ちょう
ど対向することになる。
【0022】これにより、ブラシB2をケース部材10
に形成した溝状部15に挿入するだけで、溝状部15の
底面に備えた保持用磁石MCがブラシB2の芯材9を磁
力によって吸着する結果、ベースハウジングCにブラシ
B2が保持される。この保持状態ではケース部材10の
上壁面11よりブラシB2の先端部が僅かに突出する形
態となる。又、揺動アームAにブラシB1を保持する場
合には、ブラシB1の芯材9を揺動アームAに備えたU
字状クランプ片33に対して係合挿入するだけで、この
U字状クランプ片33がブラシB1をクランプして弾性
的に支持できるものとなる。尚、ベースハウジングCか
らブラシB2を取り外す場合には凹部16に指を挿入し
て摘むことでブラシB2を容易に抜き出すことができ、
揺動アームAからブラシB1を取り外す場合には切り欠
き部36に指を挿入して摘むことでブラシB1を容易に
抜き出すことができる。
【0023】保持用磁石MCは溝状部15の底部に配置
したブラケット5に接着固定されており、このブラケッ
ト5の両端部にナット部としてのネジ孔5Aが形成され
るとともに、このネジ孔に螺合するビス6が溝状部15
の底部の貫通孔に挿通されている。底壁部材20をケー
ス部材10に固定した状態でビス6の頭部6Aが嵌り込
む凹部22を底壁部材20に形成し、この凹部に貫通す
る調節孔22Aを凹部22に連なる状態で形成してあ
る。又、ビス6のネジ部には樹脂で成る摩擦膜を被覆し
てあり、ナット部とビス6との螺合面において比較的大
きい摩擦力を作用させてビス6の回動操作状態を保持で
きるよう構成してある。尚、この摩擦膜はナットのネジ
孔の内面に形成することも可能である。
【0024】このような第2保持機構D2の構成によ
り、ナット部とビス6とでベースハウジングCに対する
第2ブラシB2の姿勢が調節可能となる。保持用磁石M
Cに第2ブラシB2が吸着する状態で調節孔22Aにレ
ンチやドライバー等の工具を挿入して何れか一方のビス
6を回転操作することで、保持用磁石MCに保持された
第2ブラシB2の姿勢を調節して、揺動アームAに保持
された第1ブラシB1との相対姿勢の調節を行えるもの
となり、夫々のビス6を等しく回転操作することによ
り、ブラシB2を平行移動させて揺動アームAに備えた
ブラシB1との間隔の調節を行えるものとなっている。
特に、ナット部とビス6との螺合面に摩擦膜を形成して
ビス6の回転に摩擦力を作用させるので、ダブルナット
や専用のロック機構を備えずとも、ビス6を回転させる
振動が外部から作用する状況が発生してもビス6が不測
に回転して第2ブラシB2の姿勢が変化することや、第
2ブラシB2が平行移動する不都合を阻止するものとな
っている。
【0025】図8に示すように、底壁部材20の底面側
には4つのゴム座23と、揺動アームAの揺動軸芯:X
とは反対側に偏在配置された磁気固定ユニットMSが備
えられている。磁気固定ユニットMSは、揺動軸芯:X
とは反対側の端壁面13に隣接して、ブラシ横断方向に
延びるように配置された第1磁石MS1と、ブラシ長手
方向に沿って延びるとともにそのほぼ中央に位置するよ
うに配置された第2磁石MS2とから構成されている。
4つのゴム座23は同じ高さをもっているが、第1磁石
MS1や第2磁石MS2より下方に突出しており、このフ
ィルムクリーナ100が装置デスク面に固定された場
合、第1磁石MS1や第2磁石MS2とデスク面との間に
わずかな隙間が生じ、金属粉などの付着等により場合に
よっては生じるかも知れない磁石面の凹凸が、フィルム
クリーナ100の平行性を損なわせる危険性を避けてい
る。
【0026】磁気固定ユニットMSを揺動アームAの揺
動軸芯:Xとは反対側に偏在させたことにより、このフ
ィルムクリーナ100を壁面等に磁気固定させている
際、フィルム1から強い張力が作用した場合や、揺動ア
ームAを開放方向に操作した場合や、溝状部15からブ
ラシB2を取出す場合のようにフィルムクリーナ100
を離脱する方向に強い力が作用しても、モーメントの関
係(てこ長さが短い)で簡単にはフィルムクリーナ10
0の位置は変動しない。しかしながら、揺動アームAの
揺動軸芯:X側から上方に力をかけると、モーメントの
関係(てこ長さが長い)から、簡単にこのフィルムクリ
ーナ100をデスク面等から取り外すことができる。
【0027】図4、図9に示すように、ケース部材10
の上壁面11は、フィルム1の搬送方向と沿う方向視
で、中央部が僅かに凹入する緩やかな湾曲面に形成さ
れ、又、図10に示すように、ケース部材10の側壁面
12は搬送経路Fを送られるフィルム面と直交する方向
視で中央部が僅かに凹入する緩やかな湾曲面に形成され
ている。このようにフィルム1が通過する部位の近傍の
平面を湾曲面に形成することにより、フィルム1の搬送
時には、フィルム1の幅方向での端部がベースハウジン
グCに接触する頻度を高くして画像が形成された部位に
対してケース部材10が接触する不都合を回避して画像
を傷付けないように構成している。
【0028】さらに、図4、図5に示すように、アーム
体30の反ブラシ側の外面には3つの樹脂製のローラ3
7がアーム体30の長手方向に沿う姿勢の軸芯Y周りで
遊転支承されている。このローラ37は、揺動アームA
が閉じ姿勢P0にある状態で、この部位に対するフィル
ム1の移動を軽快に行わせるものである。つまり、スキ
ャナーSでフィルム1の画像情報を取込む際でも、投影
露光を行う場合でも、この処理に先立って、フィルムを
比較的高速で搬送して画像情報を粗く取込むプレスキャ
ンを行い、この後、フィルム1を逆送しながら、あるい
は、フィルム1を戻した後に、再度フィルムを送りなが
ら、スキャニングや投影露光を行う処理が一般的であ
り、このように、プレスキャンした後に、フィルム1が
フィルムクリーナ100の側に戻された場合には、図2
に示す如く、このフィルム1を揺動アームAの上面(反
本体ケース側)に送ることにより、そのフィルム1がロ
ーラ37に接触し、このローラ37が軽く回転してフィ
ルム1を軽快に送り、作業を円滑に行わせ、フィルム1
を傷める等不都合を発生しないものにしている。
【0029】図5、9、10に示すように、本体ケース
10の揺動アームAの基端側の端壁面13には外部の直
流電源からの電力を受け入れるコネクタ47を備えてお
り、前記イオン化システムISは、底壁部材20の内壁
21に支持された第1プリント基板40と、この第1プ
リント基板40に形成された高電圧発生回路48と、こ
の高電圧発生回路48に電力が供給されている際に点灯
する発光ダイオードで成るパイロットランプ43と、第
1プリント基板40と平行する姿勢で支持された一対の
第2プリント基板44と、夫々の第2プリント基板44
に備えられた複数の針状の電極45とを有すると共に、
これらを電極45の先端部だけが突出する状態でポッテ
ィングする絶縁性の樹脂46を有して構成されている。
【0030】又、このイオン化システムISでは、夫々
の電極45に対して高電圧発生回路48からプラス、マ
イナスの高電圧が印加されるものであり、ベースハウジ
ングCにおいてブラシBが配置される位置を挟んだ2箇
所の領域に(フィルム1の搬送方向でブラシBを挟んで
上手側位置と下手側位置とに)4つずつの電極45が配
置されている。具体的には、搬送経路に送られるフィル
ム1の面と平行する仮想平面上で、かつ、フィルム1が
送られる方向と直交する方向に直線的に整列した状態で
等間隔で夫々の電極45を備えており、これらの電極4
5に対して図9において「+」の記号と「−」の記号と
で示すように、隣合う電極同士、及び、ブラシBを挟ん
で隣合う電極同士が異なる極性に設定されている。
【0031】又、夫々の電極45と対応する位置のケー
ス部材10の上壁面11には8つの円形の開口18が穿
設され、搬送経路Fを搬送されるフィルム面と直交する
方向視で開口18の中央位置に電極45を配置してあ
る。ケース部材10の上壁面11のうち、溝状部15を
挟んで配置される8つの開口18は上壁面11の表面に
浅く形成された窪み状部11Aに設けられている。
【0032】このイオン化システムISは、プラス
(+)の電極45とマイナス(−)の電極45との間に
プラスマイナス3500ボルトの電圧を印加することに
より夫々の電極45同士の間に7000ボルトの電位差
を設定してある。これによりプラス(+)の電極45と
マイナス(−)の電極45との間に強い電界が形成さ
れ、電極に接触した空気がプラス(+)とマイナス
(−)とのイオンに分離して夫々の開口18から搬送経
路Fの側に放出され、この搬送経路Fに存在するフィル
ム1が静電気により帯電していた場合には、空気のイオ
ンと接触することにより帯電が解消され(除電され)、
静電気によって付着していた塵埃をブラシBによって容
易に取り除き得るものとなり、又、この後に塵埃の付着
を抑制するものとなる。
【0033】上記実施の形態では、除去体としてブラシ
を採用したが、例えば、除去体として柔軟な布や不織布
を用いることも可能である。さらに、第1保持機構や第
2保持機構には、使用目的に合わせて種々の保持様式を
採用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフィルムクリーナの1つの実施形
態を示す斜視図
【図2】図1によるフィルムクリーナの使用例を示す模
式図
【図3】フィルムクリーナの分解斜視図
【図4】フィルムクリーナの縦断面図
【図5】フィルムクリーナの横断面図
【図6】揺動アームの複数の揺動位置を示す側面図
【図7】ブラシの斜視図
【図8】フィルムクリーナの底面図
【図9】イオン化システムの領域を示す部分縦断面図
【図10】フィルムクリーナの平面図
【符号の説明】
1 写真フィルム 100 フィルムクリーナ A 揺動アーム(第1アーム) B 除去体(ブラシ) B1 第1除去体(第1ブラシ) B2 第2除去体(第2ブラシ) C ベースハウジング(第2アーム) D1 第1保持機構 D2 第2保持機構 F 搬送経路 IS イオン化システム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送経路を移動する写真フィルムの表裏両
    面に付着した塵埃を接触によって除去するフィルムクリ
    ーナであって、前記写真フィルムの表面側に接触する第
    1除去体を保持している第1アームと前記写真フィルム
    の裏面側に接触する第2除去体を保持している第2アー
    ムとを備えたものにおいて、 第1・第2除去体が搬送経路を移動する写真フィルムを
    挟み込み可能なクリーニング姿勢と前記第1・第2除去
    体が取り外し可能なメンテナンス姿勢とに相対変位可能
    なような前記第1アームと第2アームが相対変位に構成
    されているとともに、 前記第1除去体を前記第1アームに保持する第1保持機
    構と前記第2除去体を前記第2アームに保持する第2保
    持機構が異なる保持様式を採用していることを特徴とす
    るフィルムクリーナ。
  2. 【請求項2】前記第1除去体と第2除去体が兼用可能に
    構成されていることを特徴とする請求項1に記載のフィ
    ルムクリーナ。
  3. 【請求項3】前記第1アームが前記第2アームに対して
    上方から揺動変位可能に構成されており、前記第1保持
    機構が係合クランプを用いた保持様式を採用していると
    ともに前記第2保持機構が磁石を用いた保持様式を採用
    していることを特徴とする請求項2に記載のフィルムク
    リーナ。
  4. 【請求項4】前記各除去体が多数の細径毛を一端で束ね
    て磁性体の圧着部材でかしめ込まれたブラシとして構成
    され、前記圧着部材が前記各保持機構のための被保持部
    として機能することを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載のフィルムクリーナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007184412A (ja) * 2006-01-06 2007-07-19 Sumco Techxiv株式会社 研削装置のチャックテーブルの洗浄装置
TWI699609B (zh) * 2019-04-26 2020-07-21 志聖工業股份有限公司 自動清潔底片裝置

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TWI699609B (zh) * 2019-04-26 2020-07-21 志聖工業股份有限公司 自動清潔底片裝置

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