JP2002236320A - ポータブルフィルムクリーナ - Google Patents
ポータブルフィルムクリーナInfo
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- JP2002236320A JP2002236320A JP2001034149A JP2001034149A JP2002236320A JP 2002236320 A JP2002236320 A JP 2002236320A JP 2001034149 A JP2001034149 A JP 2001034149A JP 2001034149 A JP2001034149 A JP 2001034149A JP 2002236320 A JP2002236320 A JP 2002236320A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】装置に対する固定に磁気を利用しながらも位置
ずれしにくいにもかかわらず、取り外しやすい特徴をも
ったポータブルフィルムクリーナを提供する。 【解決手段】搬送経路を移動する写真フィルムの表裏両
面に付着した塵埃を前記写真フィルムの表面側に接触す
る第1除去体と前記写真フィルムの裏面側に接触する第
2除去体によって除去するポータブルフィルムクリー
ナ。前記第1・第2除去体を支持するベースハウジング
Cの底面部に一方側に偏在配置された磁気固定ユニットM
Sが備えられている。
ずれしにくいにもかかわらず、取り外しやすい特徴をも
ったポータブルフィルムクリーナを提供する。 【解決手段】搬送経路を移動する写真フィルムの表裏両
面に付着した塵埃を前記写真フィルムの表面側に接触す
る第1除去体と前記写真フィルムの裏面側に接触する第
2除去体によって除去するポータブルフィルムクリー
ナ。前記第1・第2除去体を支持するベースハウジング
Cの底面部に一方側に偏在配置された磁気固定ユニットM
Sが備えられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送経路を移動す
る写真フィルムの表裏両面に付着した塵埃を前記写真フ
ィルムの表面側に接触する第1除去体と前記写真フィル
ムの裏面側に接触する第2除去体によって除去するポー
タブルフィルムクリーナに関する。
る写真フィルムの表裏両面に付着した塵埃を前記写真フ
ィルムの表面側に接触する第1除去体と前記写真フィル
ムの裏面側に接触する第2除去体によって除去するポー
タブルフィルムクリーナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のポータブルフィルムクリ
ーナは、例えば、デジタル露光式ミニラボ装置のフィル
ムスキャナに写真フィルムを送り込む搬送経路の途中
や、投影露光式ミニラボ装置のフィルムキャリヤに写真
フィルムを送り込む搬送経路の途中に設置されるが、そ
の搬送経路の形態あるいは対象となる写真フィルムの種
類に応じて、最適な位置を探し出し、磁石等の固定手段
を用いて装置のハウジング表面に固定される。
ーナは、例えば、デジタル露光式ミニラボ装置のフィル
ムスキャナに写真フィルムを送り込む搬送経路の途中
や、投影露光式ミニラボ装置のフィルムキャリヤに写真
フィルムを送り込む搬送経路の途中に設置されるが、そ
の搬送経路の形態あるいは対象となる写真フィルムの種
類に応じて、最適な位置を探し出し、磁石等の固定手段
を用いて装置のハウジング表面に固定される。
【0003】このようなフィルムクリーナには、塵埃を
除去するブラシなどの除去体の保守点検時、あるいは搬
送経路を送られる写真フィルムの種類替え時には、取り
外しと再固定の作業が生じるので、装置ハウジングに対
する取り外しと固定が容易でなければならず、ねじ等に
よる固定方法より、磁石等による磁気的な固定が好都合
である。
除去するブラシなどの除去体の保守点検時、あるいは搬
送経路を送られる写真フィルムの種類替え時には、取り
外しと再固定の作業が生じるので、装置ハウジングに対
する取り外しと固定が容易でなければならず、ねじ等に
よる固定方法より、磁石等による磁気的な固定が好都合
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁気的
な固定の場合、クリーニング中の位置ずれなどを防止す
るためにはかなり強い磁石を使用しなければならない
が、逆に強い磁石は取り外し難さという相反する問題を
生じさせる。
な固定の場合、クリーニング中の位置ずれなどを防止す
るためにはかなり強い磁石を使用しなければならない
が、逆に強い磁石は取り外し難さという相反する問題を
生じさせる。
【0005】上記実状に鑑み、本発明の課題は、装置に
対する固定に磁気を利用しながらも位置ずれしにくいに
もかかわらず、取り外しやすい特徴をもったポータブル
フィルムクリーナを提供することである。
対する固定に磁気を利用しながらも位置ずれしにくいに
もかかわらず、取り外しやすい特徴をもったポータブル
フィルムクリーナを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、搬送経路を移動する写真フィルムの表裏両面に付着
した塵埃を前記写真フィルムの表面側に接触する第1除
去体と前記写真フィルムの裏面側に接触する第2除去体
によって除去する、本発明によるポータブルフィルムク
リーナでは、前記第1・第2除去体を支持するベースハ
ウジングの底面部に一方側に偏在配置された磁気固定ユ
ニットが備えられている。
め、搬送経路を移動する写真フィルムの表裏両面に付着
した塵埃を前記写真フィルムの表面側に接触する第1除
去体と前記写真フィルムの裏面側に接触する第2除去体
によって除去する、本発明によるポータブルフィルムク
リーナでは、前記第1・第2除去体を支持するベースハ
ウジングの底面部に一方側に偏在配置された磁気固定ユ
ニットが備えられている。
【0007】このように磁気固定ユニットMSをポータ
ブルフィルムクリーナの底面の一方側に偏在させたこと
により、このポータブルフィルムクリーナを壁面等に磁
気固定させている際、フィルム1から強い張力が作用し
た場合にも位置を保持することができる不動性をもたせ
るとともに、磁気固定ユニットの偏在側とは反対側から
フィルムクリーナを持ち上げると、モーメントの関係
で、つまり磁気固定ユニットの配置位置から持ち上げ位
置までの距離が十分に長いてこ長さとなり、簡単にポー
タブルフィルムクリーナを取り外すことができる。
ブルフィルムクリーナの底面の一方側に偏在させたこと
により、このポータブルフィルムクリーナを壁面等に磁
気固定させている際、フィルム1から強い張力が作用し
た場合にも位置を保持することができる不動性をもたせ
るとともに、磁気固定ユニットの偏在側とは反対側から
フィルムクリーナを持ち上げると、モーメントの関係
で、つまり磁気固定ユニットの配置位置から持ち上げ位
置までの距離が十分に長いてこ長さとなり、簡単にポー
タブルフィルムクリーナを取り外すことができる。
【0008】本発明の好適な実施形態の1つとして、前
記第1除去体は写真フィルムの初期挿入を容易にするた
めベースハウジングに対して揺動軸芯周りに揺動可能に
支持されており、前記第2除去体はベースハウジングに
直接固定支持されており、前記磁気固定ユニットは前記
揺動軸芯とは反対側に偏在配置されているものがある。
記第1除去体は写真フィルムの初期挿入を容易にするた
めベースハウジングに対して揺動軸芯周りに揺動可能に
支持されており、前記第2除去体はベースハウジングに
直接固定支持されており、前記磁気固定ユニットは前記
揺動軸芯とは反対側に偏在配置されているものがある。
【0009】つまり、フィルムクリーニング動作のため
に第1除去体と第2除去体との間を閉鎖することになる
クリーニング位置とフィルムの初期挿入やメンテナンス
のために第1除去体と第2除去体との間を開放すること
になる開放位置との間で第1除去体を揺動できるように
構成することはポータブルフィルムクリーナにとって非
常に有利なことである。そのような場合、磁気固定ユニ
ットを第1除去体の揺動軸芯とは反対側に偏在配置させ
るならば、第1除去体を上方に揺動させる際にポータブ
ルフィルムクリーナに上向きの力が加わったとしても、
第1除去体を持ち上げる位置と磁気固定ユニットとの距
離が短いてこ長さしか作り出さないことから、不動性は
確保できる。もちろん、反対側から持ち上げる場合は、
上述したように、モーメントの関係で、簡単にポータブ
ルフィルムクリーナを取り外すことができる。
に第1除去体と第2除去体との間を閉鎖することになる
クリーニング位置とフィルムの初期挿入やメンテナンス
のために第1除去体と第2除去体との間を開放すること
になる開放位置との間で第1除去体を揺動できるように
構成することはポータブルフィルムクリーナにとって非
常に有利なことである。そのような場合、磁気固定ユニ
ットを第1除去体の揺動軸芯とは反対側に偏在配置させ
るならば、第1除去体を上方に揺動させる際にポータブ
ルフィルムクリーナに上向きの力が加わったとしても、
第1除去体を持ち上げる位置と磁気固定ユニットとの距
離が短いてこ長さしか作り出さないことから、不動性は
確保できる。もちろん、反対側から持ち上げる場合は、
上述したように、モーメントの関係で、簡単にポータブ
ルフィルムクリーナを取り外すことができる。
【0010】さらに、本発明による好適な実施形態の1
つでは、前記ベースハウジングの底面部には互いに間隔
をあけて配置されるとともに前記磁気固定ユニットより
下方に突出した3つ以上のゴム座が備えられている。こ
の構成を採用したポータブルフィルムクリーナでは、ゴ
ム座をデスク面に接当させながら固定された場合、磁気
固定ユニットとデスク面との間にわずかな隙間が生じる
ので、金属粉などの付着等により場合によっては生じる
かも知れない磁石面の凹凸によるポータブルフィルムク
リーナの傾きが避けられる。本発明によるその他の特徴
及び利点は、以下図面を用いた実施例の説明により明ら
かになるだろう。
つでは、前記ベースハウジングの底面部には互いに間隔
をあけて配置されるとともに前記磁気固定ユニットより
下方に突出した3つ以上のゴム座が備えられている。こ
の構成を採用したポータブルフィルムクリーナでは、ゴ
ム座をデスク面に接当させながら固定された場合、磁気
固定ユニットとデスク面との間にわずかな隙間が生じる
ので、金属粉などの付着等により場合によっては生じる
かも知れない磁石面の凹凸によるポータブルフィルムク
リーナの傾きが避けられる。本発明によるその他の特徴
及び利点は、以下図面を用いた実施例の説明により明ら
かになるだろう。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、このポータブ
ルフィルムクリーナ100は、ベースハウジングCと、
ベースハウジングCに対して軸芯X周りで揺動開閉する
揺動アームAを備えている。ベースハウジングCと揺動
アームAのそれぞれには、第1除去体と第2除去体とし
て同一の形態の第1ブラシB1と第2ブラシB2が、揺動
アームAがベースハウジングCに対して閉鎖揺動した際
に互いの毛先が向かい合うように、後で詳しく説明する
それぞれの保持様式で装着保持されている。なお、第1
ブラシB1と第2ブラシB2、特に区別する必要がない場
合、単にブラシBと呼ぶことにする。
に基づいて説明する。図1に示すように、このポータブ
ルフィルムクリーナ100は、ベースハウジングCと、
ベースハウジングCに対して軸芯X周りで揺動開閉する
揺動アームAを備えている。ベースハウジングCと揺動
アームAのそれぞれには、第1除去体と第2除去体とし
て同一の形態の第1ブラシB1と第2ブラシB2が、揺動
アームAがベースハウジングCに対して閉鎖揺動した際
に互いの毛先が向かい合うように、後で詳しく説明する
それぞれの保持様式で装着保持されている。なお、第1
ブラシB1と第2ブラシB2、特に区別する必要がない場
合、単にブラシBと呼ぶことにする。
【0012】このポータブルフィルムクリーナ100
は、図2(イ)に示すように、写真フィルム1(以下、
フィルムと略称する)の画像情報を取込むスキャナーS
のフィルムキャリア2にフィルム1を送り込む搬送経路
Fや、投影露光式のプリンターのフィルムキャリア(図
示せず)にフィルム1を送り込む搬送経路等の部位に配
置することにより、イオン化した空気の作用でフィルム
1の除電を行うとともに、フィルム1の表裏両側からブ
ラシBが接触することにより、フィルム1に付着した塵
埃を取り除く。
は、図2(イ)に示すように、写真フィルム1(以下、
フィルムと略称する)の画像情報を取込むスキャナーS
のフィルムキャリア2にフィルム1を送り込む搬送経路
Fや、投影露光式のプリンターのフィルムキャリア(図
示せず)にフィルム1を送り込む搬送経路等の部位に配
置することにより、イオン化した空気の作用でフィルム
1の除電を行うとともに、フィルム1の表裏両側からブ
ラシBが接触することにより、フィルム1に付着した塵
埃を取り除く。
【0013】図2(イ)においては、スキャナーSを搭
載したデスクの縦壁面3に対してこのポータブルフィル
ムクリーナ100は磁気によって固定されている。この
使用形態では、フィルムスキャリア2がフィルム1を引
き込む力によって135サイズのフィルム1をポータブ
ルフィルムクリーナ100に通過させるものとなるが、
120サイズ、220サイズのフィルム1に対応させる
場合には、図2(ロ)に示すように横方向に棚状に取り
付けられた補助テーブル4に対してポータブルフィルム
クリーナ100を磁気吸着させた状態で使用する。いず
れにしても、フィルムキャリア2のフィルム搬送機能に
よってフィルム1はポータブルフィルムクリーナ100
を通過することになる。
載したデスクの縦壁面3に対してこのポータブルフィル
ムクリーナ100は磁気によって固定されている。この
使用形態では、フィルムスキャリア2がフィルム1を引
き込む力によって135サイズのフィルム1をポータブ
ルフィルムクリーナ100に通過させるものとなるが、
120サイズ、220サイズのフィルム1に対応させる
場合には、図2(ロ)に示すように横方向に棚状に取り
付けられた補助テーブル4に対してポータブルフィルム
クリーナ100を磁気吸着させた状態で使用する。いず
れにしても、フィルムキャリア2のフィルム搬送機能に
よってフィルム1はポータブルフィルムクリーナ100
を通過することになる。
【0014】以下に、ポータブルフィルムクリーナ10
0の詳細を説明する。図1、3、4に示すように、ベー
スハウジングCは、搬送経路Fと略平行する姿勢の上壁
面11と、一対の側壁面12と、一対の端壁面13とを
樹脂で一体形成して成るケース部材10と、イオン化シ
ステムISを内蔵する内壁21を一体形成した樹脂製の
底壁部材20とで構成されている。ケース部材10の一
端側の上面には揺動アームAを支承するための孔を有す
る支承部14が一体的に突出形成されている。揺動アー
ムAを支持する側の端壁面13には係合孔13Aが形成
されている。
0の詳細を説明する。図1、3、4に示すように、ベー
スハウジングCは、搬送経路Fと略平行する姿勢の上壁
面11と、一対の側壁面12と、一対の端壁面13とを
樹脂で一体形成して成るケース部材10と、イオン化シ
ステムISを内蔵する内壁21を一体形成した樹脂製の
底壁部材20とで構成されている。ケース部材10の一
端側の上面には揺動アームAを支承するための孔を有す
る支承部14が一体的に突出形成されている。揺動アー
ムAを支持する側の端壁面13には係合孔13Aが形成
されている。
【0015】このケース部材10の上壁面11には第2
保持機構D2とこの第2保持機構D2によって取り外し自
在に保持されるブラシB2を収容するための溝状部15
と、この溝状部15の端部にブラシB2の着脱時に指の
挿入を容易にする凹部16が互いに連なる状態で形成さ
れている。
保持機構D2とこの第2保持機構D2によって取り外し自
在に保持されるブラシB2を収容するための溝状部15
と、この溝状部15の端部にブラシB2の着脱時に指の
挿入を容易にする凹部16が互いに連なる状態で形成さ
れている。
【0016】図3と図5から明らかなように、前記揺動
アームAは、断面形状が「コ」字状となるよう樹脂で成
型されたアーム体30を主たる構成部材として用いると
共に、このアーム体30の揺動基端部には前記支承部1
4に対して前記軸芯X周りで回転自在に係合する軸状部
31が一体形成され、この揺動基端部の側の端部には揺
動姿勢を決める3つの係合凹部32が形成されている。
このアーム体30自体が下向きに開口した溝状空間を作
り出しており、この溝状空間に第1保持機構D1とこの
第1保持機構D1によって取り外し自在に保持されるブ
ラシB1が収容される。アーム体30の端縁にはブラシ
B1の着脱時に指を挿入し得る切り欠き部36が形成さ
れている。
アームAは、断面形状が「コ」字状となるよう樹脂で成
型されたアーム体30を主たる構成部材として用いると
共に、このアーム体30の揺動基端部には前記支承部1
4に対して前記軸芯X周りで回転自在に係合する軸状部
31が一体形成され、この揺動基端部の側の端部には揺
動姿勢を決める3つの係合凹部32が形成されている。
このアーム体30自体が下向きに開口した溝状空間を作
り出しており、この溝状空間に第1保持機構D1とこの
第1保持機構D1によって取り外し自在に保持されるブ
ラシB1が収容される。アーム体30の端縁にはブラシ
B1の着脱時に指を挿入し得る切り欠き部36が形成さ
れている。
【0017】図4に示すように、3つの係合凹部32に
係脱する突出部7Aが形成された板バネ7の端部をケー
ス部材10に係合させた状態で、ケース部材10と底壁
部材20とがはめ合わせ接合されている。底壁部材20
に形成した押圧片25で板バネ7が押圧される結果、こ
の板バネ7の突出部7Aが3つの係合凹部32の何れか
に係合可能となる位置保持機能を果たすことになる。そ
して、揺動アームAを図4に示すように閉じ姿勢(クリ
ーニング姿勢)P0に揺動設定した場合には3つの係合
凹部32のうち緩やかな円弧状となる係合凹部32に対
して板バネ7の突出部7Aが係入して揺動アームAに対
して閉じ方向への付勢力を作用させるものとなり、この
揺動アームAはケース部材10に形成された開口縁10
Aに接当して閉じ姿勢が維持される。
係脱する突出部7Aが形成された板バネ7の端部をケー
ス部材10に係合させた状態で、ケース部材10と底壁
部材20とがはめ合わせ接合されている。底壁部材20
に形成した押圧片25で板バネ7が押圧される結果、こ
の板バネ7の突出部7Aが3つの係合凹部32の何れか
に係合可能となる位置保持機能を果たすことになる。そ
して、揺動アームAを図4に示すように閉じ姿勢(クリ
ーニング姿勢)P0に揺動設定した場合には3つの係合
凹部32のうち緩やかな円弧状となる係合凹部32に対
して板バネ7の突出部7Aが係入して揺動アームAに対
して閉じ方向への付勢力を作用させるものとなり、この
揺動アームAはケース部材10に形成された開口縁10
Aに接当して閉じ姿勢が維持される。
【0018】図6に示すように、この閉じ姿勢P0から
揺動アームAの揺動端を開放方向に少し操作した場合に
は、閉じ姿勢P0に対応する係合凹部32に隣接する係
合凹部32に対して板バネ7の突出部7Aが係入して揺
動アームAは第1ブラシB1と第2ブラシB2との間にフ
ィルム1の挿抜を可能にするに充分な間隙の開放姿勢P
1に保持される。この状態から、更に揺動アームAの揺
動端を開放方向に操作した場合には、次の係合凹部32
に対して板バネ7の突出部7Aが係入して揺動アームA
は、開放姿勢P1より大きく揺動した姿勢で、何れのブ
ラシBとも着脱を可能にするメンテナンス姿勢P2に保
持される。
揺動アームAの揺動端を開放方向に少し操作した場合に
は、閉じ姿勢P0に対応する係合凹部32に隣接する係
合凹部32に対して板バネ7の突出部7Aが係入して揺
動アームAは第1ブラシB1と第2ブラシB2との間にフ
ィルム1の挿抜を可能にするに充分な間隙の開放姿勢P
1に保持される。この状態から、更に揺動アームAの揺
動端を開放方向に操作した場合には、次の係合凹部32
に対して板バネ7の突出部7Aが係入して揺動アームA
は、開放姿勢P1より大きく揺動した姿勢で、何れのブ
ラシBとも着脱を可能にするメンテナンス姿勢P2に保
持される。
【0019】つまり、揺動アームAを開閉自在に構成す
ることにより、第1ブラシB1と第2ブラシB2の間にフ
ィルム1をセットする場合や、フィルム1を取出す場合
には、揺動アームAを第1姿勢P1まで開放操作するだ
けで、その開放姿勢を保持した状態でフィルム1の挿抜
を容易に行え、又、ブラシBに対する掃除や交換などの
メンテナンスを行う場合には、揺動アームAをメンテナ
ンス姿勢P2まで開放操作することで、メンテナンス作
業が容易に行える。特に、揺動アームAを閉じ姿勢P0
に設定した場合には、板バネ7からの付勢力が揺動アー
ムAを閉じる方向に常時作用して、この揺動アームAを
前述した開口縁10Aに接当させる結果、この揺動アー
ムAを予め決められた閉じ姿勢P0に維持できるものと
なっている。
ることにより、第1ブラシB1と第2ブラシB2の間にフ
ィルム1をセットする場合や、フィルム1を取出す場合
には、揺動アームAを第1姿勢P1まで開放操作するだ
けで、その開放姿勢を保持した状態でフィルム1の挿抜
を容易に行え、又、ブラシBに対する掃除や交換などの
メンテナンスを行う場合には、揺動アームAをメンテナ
ンス姿勢P2まで開放操作することで、メンテナンス作
業が容易に行える。特に、揺動アームAを閉じ姿勢P0
に設定した場合には、板バネ7からの付勢力が揺動アー
ムAを閉じる方向に常時作用して、この揺動アームAを
前述した開口縁10Aに接当させる結果、この揺動アー
ムAを予め決められた閉じ姿勢P0に維持できるものと
なっている。
【0020】図7に示すように、前記ブラシBは、線径
0.1mm以下好ましくは0.055〜0.060mmの細径
樹脂繊維からなる多数のブラシ毛8と、これらのブラシ
毛8をその一端で束ねて圧着固定する圧着部材である芯
材9から構成されている。ブラシ毛8の長さは約15mm
であり、ブラシ毛8の芯材9における充填密度が350
〜400本/平方mmとなっている。ブラシ毛8の一端が
芯材9によって強く束ねられているのに対して、その先
端は自由となっているので、このブラシ毛8の先端がブ
ラシ横断方向に関して広がった円弧状の輪郭を形成する
ことになり、その円弧は半径が約13mmで円弧長さが約
20mmとなっている。このブラシBのブラシ長手方向の
長さは、ブローニーサイズのフィルム1の幅より充分に
大きい値(70mm程度)となるように設定されてい
る。
0.1mm以下好ましくは0.055〜0.060mmの細径
樹脂繊維からなる多数のブラシ毛8と、これらのブラシ
毛8をその一端で束ねて圧着固定する圧着部材である芯
材9から構成されている。ブラシ毛8の長さは約15mm
であり、ブラシ毛8の芯材9における充填密度が350
〜400本/平方mmとなっている。ブラシ毛8の一端が
芯材9によって強く束ねられているのに対して、その先
端は自由となっているので、このブラシ毛8の先端がブ
ラシ横断方向に関して広がった円弧状の輪郭を形成する
ことになり、その円弧は半径が約13mmで円弧長さが約
20mmとなっている。このブラシBのブラシ長手方向の
長さは、ブローニーサイズのフィルム1の幅より充分に
大きい値(70mm程度)となるように設定されてい
る。
【0021】ブラシ毛8の材質としてアクリル樹脂が適
しており、特にここではPMMA(ポリメタクリル酸メ
チル)が採用されている。芯材9は、鋼やニッケル合金
などの合金鋼のような磁性体を素材としており、磁石に
吸着するものである。芯材9は、全てのブラシ毛8を圧
着プレスによって挟み込むことにより最終的な形状とな
るが、図に示すように、その底面はブラシ長手方向に関
してブラシ毛8の先端輪郭線と平行であり、そのブラシ
横断方向の幅は5mm程度であり、その両側面にはブラシ
長手方向に延びた圧着痕9aが形成されている。
しており、特にここではPMMA(ポリメタクリル酸メ
チル)が採用されている。芯材9は、鋼やニッケル合金
などの合金鋼のような磁性体を素材としており、磁石に
吸着するものである。芯材9は、全てのブラシ毛8を圧
着プレスによって挟み込むことにより最終的な形状とな
るが、図に示すように、その底面はブラシ長手方向に関
してブラシ毛8の先端輪郭線と平行であり、そのブラシ
横断方向の幅は5mm程度であり、その両側面にはブラシ
長手方向に延びた圧着痕9aが形成されている。
【0022】図7に示すように、揺動アームAを構成す
るアーム体30の内部には、第1ブラシB1を保持する
ための第1保持機構D1として、第1ブラシB1の芯材9
を側方両側から弾性的に抱き込んで保持する金属製のバ
ネ材で成る2つのU字状クランプ片33をブラシ長手方
向に間隔をあけて一体形成している板金部材を固設して
いるクランププレート34がビス35で固定されてい
る。このU字状クランプ片33によって芯材9をクラン
プ保持する際、芯材9に形成された圧着痕9aがU字状
クランプ片33に対する被係合保持部として機能させる
ことが可能である。
るアーム体30の内部には、第1ブラシB1を保持する
ための第1保持機構D1として、第1ブラシB1の芯材9
を側方両側から弾性的に抱き込んで保持する金属製のバ
ネ材で成る2つのU字状クランプ片33をブラシ長手方
向に間隔をあけて一体形成している板金部材を固設して
いるクランププレート34がビス35で固定されてい
る。このU字状クランプ片33によって芯材9をクラン
プ保持する際、芯材9に形成された圧着痕9aがU字状
クランプ片33に対する被係合保持部として機能させる
ことが可能である。
【0023】図4に示すように、ベースハウジングCを
形成するケース部材10に形成した溝状部15の底面に
は、第2ブラシB2を保持するための第2保持機構D2の
主要要素として、扁平な保持用磁石MCが水平に配置さ
れている。第2ブラシB2を、この保持用磁石MCとブ
ラシB2の芯材9の底面が直接接触するように装着する
と、この第2ブラシB2は、揺動アームAに装着された
第1ブラシB1と、クリーニング姿勢において、ちょう
ど対向することになる。
形成するケース部材10に形成した溝状部15の底面に
は、第2ブラシB2を保持するための第2保持機構D2の
主要要素として、扁平な保持用磁石MCが水平に配置さ
れている。第2ブラシB2を、この保持用磁石MCとブ
ラシB2の芯材9の底面が直接接触するように装着する
と、この第2ブラシB2は、揺動アームAに装着された
第1ブラシB1と、クリーニング姿勢において、ちょう
ど対向することになる。
【0024】これにより、ブラシB2をケース部材10
に形成した溝状部15に挿入するだけで、溝状部15の
底面に備えた保持用磁石MCがブラシB2の芯材9を磁
力によって吸着する結果、ベースハウジングCにブラシ
B2が保持される。この保持状態ではケース部材10の
上壁面11よりブラシB2の先端部が僅かに突出する形
態となる。又、揺動アームAにブラシB1を保持する場
合には、ブラシB1の芯材9を揺動アームAに備えたU
字状クランプ片33に対して係合挿入するだけで、この
U字状クランプ片33がブラシB2をクランプして弾性
的に支持できるものとなる。尚、ベースハウジングCか
らブラシB1を取り外す場合には凹部16に指を挿入し
て摘むことでブラシB1を容易に抜き出すことができ、
揺動アームAからブラシBを取り外す場合には切り欠き
部36に指を挿入して摘むことでブラシBを容易に抜き
出すことができる。
に形成した溝状部15に挿入するだけで、溝状部15の
底面に備えた保持用磁石MCがブラシB2の芯材9を磁
力によって吸着する結果、ベースハウジングCにブラシ
B2が保持される。この保持状態ではケース部材10の
上壁面11よりブラシB2の先端部が僅かに突出する形
態となる。又、揺動アームAにブラシB1を保持する場
合には、ブラシB1の芯材9を揺動アームAに備えたU
字状クランプ片33に対して係合挿入するだけで、この
U字状クランプ片33がブラシB2をクランプして弾性
的に支持できるものとなる。尚、ベースハウジングCか
らブラシB1を取り外す場合には凹部16に指を挿入し
て摘むことでブラシB1を容易に抜き出すことができ、
揺動アームAからブラシBを取り外す場合には切り欠き
部36に指を挿入して摘むことでブラシBを容易に抜き
出すことができる。
【0025】保持用磁石MCは溝状部15の底部に配置
したブラケット5に接着固定されており、このブラケッ
ト5の両端部にナット部としてのネジ孔5Aが形成され
るとともに、このネジ孔に螺合するビス6が溝状部15
の底部の貫通孔に挿通されている。底壁部材20をケー
ス部材10に固定した状態でビス6の頭部6Aが嵌り込
む凹部22を底壁部材20に形成し、この凹部に貫通す
る調節孔22Aを凹部22に連なる状態で形成してあ
る。又、ビス6のネジ部には樹脂で成る摩擦膜を被覆し
てあり、ナット部とビス6との螺合面において比較的大
きい摩擦力を作用させてビス6の回動操作状態を保持で
きるよう構成してある。尚、この摩擦膜はナットのネジ
孔の内面に形成することも可能である。
したブラケット5に接着固定されており、このブラケッ
ト5の両端部にナット部としてのネジ孔5Aが形成され
るとともに、このネジ孔に螺合するビス6が溝状部15
の底部の貫通孔に挿通されている。底壁部材20をケー
ス部材10に固定した状態でビス6の頭部6Aが嵌り込
む凹部22を底壁部材20に形成し、この凹部に貫通す
る調節孔22Aを凹部22に連なる状態で形成してあ
る。又、ビス6のネジ部には樹脂で成る摩擦膜を被覆し
てあり、ナット部とビス6との螺合面において比較的大
きい摩擦力を作用させてビス6の回動操作状態を保持で
きるよう構成してある。尚、この摩擦膜はナットのネジ
孔の内面に形成することも可能である。
【0026】このような第2保持機構D2の構成によ
り、ナット部とビス6とでベースハウジングCに対する
第2ブラシB2の姿勢が調節可能となる。保持用磁石M
Cに第2ブラシB2が吸着する状態で調節孔22Aにレ
ンチやドライバー等の工具を挿入して何れか一方のビス
6を回転操作することで、保持用磁石MCに保持された
第2ブラシB2の姿勢を調節して、揺動アームAに保持
された第1ブラシB1との相対姿勢の調節を行えるもの
となり、夫々のビス6を等しく回転操作することによ
り、ブラシB2を平行移動させて揺動アームAに備えた
ブラシB2との間隔の調節を行えるものとなっている。
特に、ナット部とビス6との螺合面に摩擦膜を形成して
ビス6の回転に摩擦力を作用させるので、ダブルナット
や専用のロック機構を備えずとも、ビス6を回転させる
振動が外部から作用する状況が発生してもビス6が不測
に回転して第2ブラシB2の姿勢が変化することや、第
2ブラシB2が平行移動する不都合を阻止するものとな
っている。
り、ナット部とビス6とでベースハウジングCに対する
第2ブラシB2の姿勢が調節可能となる。保持用磁石M
Cに第2ブラシB2が吸着する状態で調節孔22Aにレ
ンチやドライバー等の工具を挿入して何れか一方のビス
6を回転操作することで、保持用磁石MCに保持された
第2ブラシB2の姿勢を調節して、揺動アームAに保持
された第1ブラシB1との相対姿勢の調節を行えるもの
となり、夫々のビス6を等しく回転操作することによ
り、ブラシB2を平行移動させて揺動アームAに備えた
ブラシB2との間隔の調節を行えるものとなっている。
特に、ナット部とビス6との螺合面に摩擦膜を形成して
ビス6の回転に摩擦力を作用させるので、ダブルナット
や専用のロック機構を備えずとも、ビス6を回転させる
振動が外部から作用する状況が発生してもビス6が不測
に回転して第2ブラシB2の姿勢が変化することや、第
2ブラシB2が平行移動する不都合を阻止するものとな
っている。
【0027】図8に示すように、底壁部材20の底面側
には4つのゴム座23と、揺動アームAの揺動軸芯:X
とは反対側に偏在配置された磁気固定ユニットMSが備
えられている。磁気固定ユニットMSは、揺動軸芯:X
とは反対側の端壁面13に隣接して、ブラシ横断方向に
延びるように配置された第1磁石MS1と、ブラシ長手
方向に沿って延びるとともにそのほぼ中央に位置するよ
うに配置された第2磁石MS2とから構成されている。
4つのゴム座23は同じ高さをもっているが、第1磁石
MS1や第2磁石MS2より下方に突出しており、このポ
ータブルフィルムクリーナ100が装置デスク面に固定
された場合、第1磁石MS1や第2磁石MS2とデスク面
との間にわずかな隙間が生じ、金属粉などの付着等によ
り場合によっては生じるかも知れない磁石面の凹凸が、
ポータブルフィルムクリーナ100の平行性を損なわせ
る危険性を避けている。
には4つのゴム座23と、揺動アームAの揺動軸芯:X
とは反対側に偏在配置された磁気固定ユニットMSが備
えられている。磁気固定ユニットMSは、揺動軸芯:X
とは反対側の端壁面13に隣接して、ブラシ横断方向に
延びるように配置された第1磁石MS1と、ブラシ長手
方向に沿って延びるとともにそのほぼ中央に位置するよ
うに配置された第2磁石MS2とから構成されている。
4つのゴム座23は同じ高さをもっているが、第1磁石
MS1や第2磁石MS2より下方に突出しており、このポ
ータブルフィルムクリーナ100が装置デスク面に固定
された場合、第1磁石MS1や第2磁石MS2とデスク面
との間にわずかな隙間が生じ、金属粉などの付着等によ
り場合によっては生じるかも知れない磁石面の凹凸が、
ポータブルフィルムクリーナ100の平行性を損なわせ
る危険性を避けている。
【0028】磁気固定ユニットMSを揺動アームAの揺
動軸芯:Xとは反対側に偏在させたことにより、このポ
ータブルフィルムクリーナ100を壁面等に磁気固定さ
せている際、フィルム1から強い張力が作用した場合
や、揺動アームAを開放方向に操作した場合や、溝状部
15からブラシB2を取り外す場合のようにポータブル
フィルムクリーナ100を離脱する方向に強い力が作用
しても、モーメントの関係(てこ長さが短い)で簡単に
はポータブルフィルムクリーナ100の位置は変動しな
い。しかしながら、揺動アームAの揺動軸芯:X側から
上方に力をかけると、モーメントの関係(てこ長さが長
い)から、簡単にこのポータブルフィルムクリーナ10
0をデスク面等から取り外すことができる。
動軸芯:Xとは反対側に偏在させたことにより、このポ
ータブルフィルムクリーナ100を壁面等に磁気固定さ
せている際、フィルム1から強い張力が作用した場合
や、揺動アームAを開放方向に操作した場合や、溝状部
15からブラシB2を取り外す場合のようにポータブル
フィルムクリーナ100を離脱する方向に強い力が作用
しても、モーメントの関係(てこ長さが短い)で簡単に
はポータブルフィルムクリーナ100の位置は変動しな
い。しかしながら、揺動アームAの揺動軸芯:X側から
上方に力をかけると、モーメントの関係(てこ長さが長
い)から、簡単にこのポータブルフィルムクリーナ10
0をデスク面等から取り外すことができる。
【0029】図4、図9に示すように、ケース部材10
の上壁面11は、フィルム1の搬送方向と沿う方向視
で、中央部が僅かに凹入する緩やかな湾曲面に形成さ
れ、ケース部材10の側壁面12は搬送経路Fを送られ
るフィルム面と直交する方向視で中央部が僅かに凹入す
る緩やかな湾曲面に形成されている。このようにフィル
ム1が通過する部位の近傍の平面を湾曲面に形成するこ
とにより、フィルム1の搬送時には、フィルム1の幅方
向での端部がベースハウジングCに接触する頻度を高く
して画像が形成された部位に対してケース部材10が接
触する不都合を回避して画像を傷付けないように構成し
ている。
の上壁面11は、フィルム1の搬送方向と沿う方向視
で、中央部が僅かに凹入する緩やかな湾曲面に形成さ
れ、ケース部材10の側壁面12は搬送経路Fを送られ
るフィルム面と直交する方向視で中央部が僅かに凹入す
る緩やかな湾曲面に形成されている。このようにフィル
ム1が通過する部位の近傍の平面を湾曲面に形成するこ
とにより、フィルム1の搬送時には、フィルム1の幅方
向での端部がベースハウジングCに接触する頻度を高く
して画像が形成された部位に対してケース部材10が接
触する不都合を回避して画像を傷付けないように構成し
ている。
【0030】さらに、図4、図5に示すように、アーム
体30の反ブラシ側の外面には3つの樹脂製のローラ3
7がアーム体30の長手方向に沿う姿勢の軸芯Y周りで
遊転支承されている。このローラ37は、揺動アームA
が閉じ姿勢P0にある状態で、この部位に対するフィル
ム1の移動を軽快に行わせるものである。つまり、スキ
ャナーSでフィルム1の画像情報を取込む際でも、投影
露光を行う場合でも、この処理に先立って、フィルムを
比較的高速で搬送して画像情報を粗く取込むプレスキャ
ンを行い、この後、フィルム1を逆送しながら、あるい
は、フィルム1を戻した後に、再度フィルムを送りなが
ら、スキャニングや投影露光を行う処理が一般的であ
り、このように、プレスキャンした後に、フィルム1が
ポータブルフィルムクリーナ100の側に戻された場合
には、図2に示す如く、このフィルム1を揺動アームA
の上面(反本体ケース側)に送ることにより、そのフィ
ルム1がローラ37に接触し、このローラ37が軽く回
転してフィルム1を軽快に送り、作業を円滑に行わせ、
フィルム1を傷める等不都合を発生しないものにしてい
る。
体30の反ブラシ側の外面には3つの樹脂製のローラ3
7がアーム体30の長手方向に沿う姿勢の軸芯Y周りで
遊転支承されている。このローラ37は、揺動アームA
が閉じ姿勢P0にある状態で、この部位に対するフィル
ム1の移動を軽快に行わせるものである。つまり、スキ
ャナーSでフィルム1の画像情報を取込む際でも、投影
露光を行う場合でも、この処理に先立って、フィルムを
比較的高速で搬送して画像情報を粗く取込むプレスキャ
ンを行い、この後、フィルム1を逆送しながら、あるい
は、フィルム1を戻した後に、再度フィルムを送りなが
ら、スキャニングや投影露光を行う処理が一般的であ
り、このように、プレスキャンした後に、フィルム1が
ポータブルフィルムクリーナ100の側に戻された場合
には、図2に示す如く、このフィルム1を揺動アームA
の上面(反本体ケース側)に送ることにより、そのフィ
ルム1がローラ37に接触し、このローラ37が軽く回
転してフィルム1を軽快に送り、作業を円滑に行わせ、
フィルム1を傷める等不都合を発生しないものにしてい
る。
【0031】図5、9、10に示すように、本体ケース
10の揺動アームAの基端側の端壁面13には外部の直
流電源からの電力を受け入れるコネクタ47を備えてお
り、前記イオン化システムISは、底壁部材20の内壁
21に支持された第1プリント基板40と、この第1プ
リント基板40に形成された高電圧発生回路48と、こ
の高電圧発生回路48に電力が供給されている際に点灯
する発光ダイオードで成るパイロットランプ43と、第
1プリント基板40と平行する姿勢で支持された一対の
第2プリント基板44と、夫々の第2プリント基板44
に備えられた複数の針状の電極45とを有すると共に、
これらを電極45の先端部だけが突出する状態でポッテ
ィングする絶縁性の樹脂46を有して構成されている。
10の揺動アームAの基端側の端壁面13には外部の直
流電源からの電力を受け入れるコネクタ47を備えてお
り、前記イオン化システムISは、底壁部材20の内壁
21に支持された第1プリント基板40と、この第1プ
リント基板40に形成された高電圧発生回路48と、こ
の高電圧発生回路48に電力が供給されている際に点灯
する発光ダイオードで成るパイロットランプ43と、第
1プリント基板40と平行する姿勢で支持された一対の
第2プリント基板44と、夫々の第2プリント基板44
に備えられた複数の針状の電極45とを有すると共に、
これらを電極45の先端部だけが突出する状態でポッテ
ィングする絶縁性の樹脂46を有して構成されている。
【0032】又、このイオン化システムISでは、夫々
の電極45に対して高電圧発生回路48からプラス、マ
イナスの高電圧が印加されるものであり、ベースハウジ
ングCにおいてブラシBが配置される位置を挟んだ2箇
所の領域に(フィルム1の搬送方向でブラシBを挟んで
上手側位置と下手側位置とに)4つずつの電極45が配
置されている。具体的には、搬送経路に送られるフィル
ム1の面と平行する仮想平面上で、かつ、フィルム1が
送られる方向と直交する方向に直線的に整列した状態で
等間隔で夫々の電極45を備えており、これらの電極4
5に対して図9において「+」の記号と「−」の記号と
で示すように、隣合う電極同士、及び、ブラシBを挟ん
で隣合う電極同士が異なる極性に設定されている。
の電極45に対して高電圧発生回路48からプラス、マ
イナスの高電圧が印加されるものであり、ベースハウジ
ングCにおいてブラシBが配置される位置を挟んだ2箇
所の領域に(フィルム1の搬送方向でブラシBを挟んで
上手側位置と下手側位置とに)4つずつの電極45が配
置されている。具体的には、搬送経路に送られるフィル
ム1の面と平行する仮想平面上で、かつ、フィルム1が
送られる方向と直交する方向に直線的に整列した状態で
等間隔で夫々の電極45を備えており、これらの電極4
5に対して図9において「+」の記号と「−」の記号と
で示すように、隣合う電極同士、及び、ブラシBを挟ん
で隣合う電極同士が異なる極性に設定されている。
【0033】又、夫々の電極45と対応する位置のケー
ス部材10の上壁面11には8つの円形の開口18が穿
設され、搬送経路Fを搬送されるフィルム面と直交する
方向視で開口18の中央位置に電極45を配置してあ
る。ケース部材10の上壁面11のうち、溝状部15を
挟んで配置される8つの開口18は上壁面11の表面に
浅く形成された窪み状部11Aに設けられている。
ス部材10の上壁面11には8つの円形の開口18が穿
設され、搬送経路Fを搬送されるフィルム面と直交する
方向視で開口18の中央位置に電極45を配置してあ
る。ケース部材10の上壁面11のうち、溝状部15を
挟んで配置される8つの開口18は上壁面11の表面に
浅く形成された窪み状部11Aに設けられている。
【0034】このイオン化システムISは、プラス
(+)の電極45とマイナス(−)の電極45との間に
プラスマイナス3500ボルトの電圧を印加することに
より夫々の電極45同士の間に7000ボルトの電位差
を設定してある。これによりプラス(+)の電極45と
マイナス(−)の電極45との間に強い電界が形成さ
れ、電極に接触した空気がプラス(+)とマイナス
(−)とのイオンに分離して夫々の開口18から搬送経
路Fの側に放出され、この搬送経路Fに存在するフィル
ム1が静電気により帯電していた場合には、空気のイオ
ンと接触することにより帯電が解消され(除電され)、
静電気によって付着していた塵埃をブラシBによって容
易に取り除き得るものとなり、又、この後に塵埃の付着
を抑制するものとなる。上記実施の形態では、除去体と
してブラシを採用したが、例えば、除去体として柔軟な
布や不織布を用いることも可能である。
(+)の電極45とマイナス(−)の電極45との間に
プラスマイナス3500ボルトの電圧を印加することに
より夫々の電極45同士の間に7000ボルトの電位差
を設定してある。これによりプラス(+)の電極45と
マイナス(−)の電極45との間に強い電界が形成さ
れ、電極に接触した空気がプラス(+)とマイナス
(−)とのイオンに分離して夫々の開口18から搬送経
路Fの側に放出され、この搬送経路Fに存在するフィル
ム1が静電気により帯電していた場合には、空気のイオ
ンと接触することにより帯電が解消され(除電され)、
静電気によって付着していた塵埃をブラシBによって容
易に取り除き得るものとなり、又、この後に塵埃の付着
を抑制するものとなる。上記実施の形態では、除去体と
してブラシを採用したが、例えば、除去体として柔軟な
布や不織布を用いることも可能である。
【図1】本発明によるポータブルフィルムクリーナの1
つの実施形態を示す斜視図
つの実施形態を示す斜視図
【図2】図1によるポータブルフィルムクリーナの使用
例を示す模式図
例を示す模式図
【図3】ポータブルフィルムクリーナの分解斜視図
【図4】ポータブルフィルムクリーナの縦断面図
【図5】ポータブルフィルムクリーナの横断面図
【図6】揺動アームの複数の揺動位置を示す側面図
【図7】ブラシの斜視図
【図8】ポータブルフィルムクリーナの底面図
【図9】イオン化システムの領域を示す部分縦断面図
【図10】ポータブルフィルムクリーナの平面図
1 写真フィルム 100 ポータブルフィルムクリーナ A 揺動アーム B 除去体(ブラシ) B1 第1除去体(第1ブラシ) B2 第2除去体(第2ブラシ) C ベースハウジング MS 磁気固定ユニット MS1 第1磁石 MS2 第2磁石 F 搬送経路 IS イオン化システム
Claims (3)
- 【請求項1】搬送経路を移動する写真フィルムの表裏両
面に付着した塵埃を前記写真フィルムの表面側に接触す
る第1除去体と前記写真フィルムの裏面側に接触する第
2除去体によって除去するポータブルフィルムクリーナ
において、 前記第1・第2除去体を支持するベースハウジングの底
面部に一方側に偏在配置された磁気固定ユニットが備え
られていることを特徴とするポータブルフィルムクリー
ナ。 - 【請求項2】前記第1除去体は写真フィルムの初期挿入
を容易にするためベースハウジングに対して揺動軸芯周
りに揺動可能に支持されており、前記第2除去体はベー
スハウジングに直接固定支持されており、前記磁気固定
ユニットは前記揺動軸芯とは反対側に偏在配置されてい
ることを特徴とする請求項1に記載のポータブルフィル
ムクリーナ。 - 【請求項3】前記ベースハウジングの底面部には互いに
間隔をあけて配置されるとともに前記磁気固定ユニット
より下方に突出した3つ以上のゴム座が備えられている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のポータブルフ
ィルムクリーナ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001034149A JP2002236320A (ja) | 2001-02-09 | 2001-02-09 | ポータブルフィルムクリーナ |
CNB021075301A CN1195246C (zh) | 2001-02-09 | 2002-02-09 | 胶片清洁器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001034149A JP2002236320A (ja) | 2001-02-09 | 2001-02-09 | ポータブルフィルムクリーナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002236320A true JP2002236320A (ja) | 2002-08-23 |
Family
ID=18897808
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001034149A Withdrawn JP2002236320A (ja) | 2001-02-09 | 2001-02-09 | ポータブルフィルムクリーナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002236320A (ja) |
-
2001
- 2001-02-09 JP JP2001034149A patent/JP2002236320A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080513 |