JP2004148786A - 印刷機のドクター固定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下ブレードホルダー10にセットしたドクター13の上面にインナーホルダー21を載置して、締め付け機構12で上ブレードホルダー11を下ブレードホルダー10に締め付けることにより、上下のブレードホルダー10,11の間にインナーホルダー21を介してドクター13を挟み込み固定する。この締め付け時に、上ブレードホルダー11の前後の斜面(押え付け部11d)11e,11fでインナーホルダー21の前後の斜面21a,21bが押え付けられるから、インナーホルダー21の下面全体でドクター13が均等に押え付けられるようになる。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷機のドクター固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、例えばグラビア印刷機においては、図8に示すように、インキパン1に漬かるようにして回転する版胴2の周面に付着したインキをドクター3で掻き落として、版胴2の窪みに残ったインクを、圧胴4により版胴2に押し付けられている印刷紙5に転写印刷するようになっている。
【0003】
上記ドクター3の固定装置としては、図9に示すように、下ブレードホルダー6にセットしたドクター3の上面にホルダーふた8を載置して、締め付け機構9で上ブレードホルダー7を下ブレードホルダー6に締め付けることにより、上下のブレードホルダー6,7の間にホルダーふた8を介してドクター3を挟み込み固定するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−81031号公報(第3−4頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1では、上ブレードホルダー7でホルダーふた8の中央部分を押すだけであるから、ホルダーふた8の下面全体でドクター3を均等に押え付けることができないために、ドクター3が波打ち状態となって版胴2の周面に均等に密着しなくなるという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題を解消するためになされたもので、波打ちを防止してドクターを版胴の周面に均等に密着させることができる印刷機のドクター固定装置を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、締め付け機構で上ブレードホルダーを下ブレードホルダーに締め付けることにより、上下のブレードホルダーの間にドクターを挟み込み固定するようにした印刷機のドクター固定装置において、
上記下ブレードホルダーにセットされたドクターの上面に、前後に斜面が形成された略台形状のインナーホルダーが載置されるとともに、上記上ブレードホルダーに、上記インナーホルダーの両斜面を押え付け可能な押え付け部が形成されている特徴とする印刷機のドクター固定装置を提供するものである。
【0008】
本発明によれば、下ブレードホルダーにセットしたドクターの上面にインナーホルダーを載置して、締め付け機構で上ブレードホルダーを下ブレードホルダーに締め付けることにより、上下のブレードホルダーの間にインナーホルダーを介してドクターを挟み込み固定するようになる。この締め付け時に、上ブレードホルダーの押え付け部でインナーホルダーの前後の斜面が押え付けられるから、インナーホルダーの下面全体でドクターを均等に押え付けることができる。
【0009】
請求項2のように、請求項1において、上記インナーホルダーは磁性体で構成され、上記上ブレードホルダーの押え付け部の近傍に、上記インナーホルダーを吸着保持するマグネットが設けられている構成であると、ドクター交換などの際に、締め付け機構で上ブレードホルダーを開き、または閉じ操作した際に、上ブレードホルダーに吸着保持されたインナーホルダーも同時に開き、または閉じ移動するので、インナーホルダーを移動させる操作の必要がなくなる。
【0010】
請求項3のように、請求項1において、上記インナーホルダーの上部に、ねじ部が上ブレードホルダーの貫通穴を遊嵌するボルトが取付けられるとともに、このボルトの頭部と上ブレードホルダーとの間に、インナーホルダーを上記押え付け部の方向に付勢するスプリングが介装されている構成であると、ドクター交換などの際に、締め付け機構で上ブレードホルダーを開き、または閉じ操作した際に、上ブレードホルダーにボルトとスプリングを介して支持されたインナーホルダーも同時に開き、または閉じ移動するので、インナーホルダーを移動させる操作の必要がなくなる。
【0011】
請求項4のように、請求項1〜3において、上記下ブレードホルダーと上ブレードホルダーとの間に、上ブレードホルダーを開き方向に付勢するスプリングが介設されている構成であると、ドクター交換などの際に、締め付け機構で上ブレードホルダーの締め付けを緩めると、スプリングの付勢力で上ブレードホルダーが自動的に開き移動して開き状態を保持するので、上ブレードホルダーを開き操作したり、開き状態を保持したりする必要がなくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
図1〜図3に示すように、印刷機のドクター固定装置は、横長長方形状の下ブレードホルダー10および上ブレードホルダー11と、締め付け機構12とを備えていて、締め付け機構12で上ブレードホルダー11を下ブレードホルダー10に締め付けることにより、上下のブレードホルダー10,11の間に、後述するインナーホルダー21を介してドクター13を挟み込み固定するようになっている。
【0014】
上記下ブレードホルダー10は、図4に示すように、例えば軽量のアルミ合金(非磁性体が好ましい。)などで構成され、後部10aの上面が平面に形成されるとともに、後部10aの下面には凹段部10cが形成されて、この凹段部10cがホルダー基台14に固定されている。
【0015】
このホルダー基台14は、各ブレードホルダー10,11と平行な水平軸15で回動可能に支持されていて、図8を参照すれば、インキの掻き落とし位置Aと、この位置からほぼ90度で上向きに回動したメンテナンス位置B(二点鎖線参照)との間で回動されるようになる。
【0016】
上記下ブレードホルダー10の前部10bの上面には、前下がりに傾斜したドクターセット面10dが形成されて、このドクターセット面10dの後端壁10eにドクター13の後端を当て止めることにより、ドクター13の前後方向が位置決めされるようになる。
【0017】
上記上ブレードホルダー11は、例えば軽量のアルミ合金(必ずしも非磁性体である必要はない。)などで構成され、後部11aの下面後端に、下ブレードホルダー10の後部10aの上面に長さ方向に線接触する凸部11cが形成されるとともに、前部11bの下面には、側面視で略台形状に窪ませた押え付け部11dが形成されている。この押え付け部11dには、前斜面11eと後斜面11fとが「ハ」字状に形成されることになる。
【0018】
上記上ブレードホルダー11の左右両端の後端面には、平板状金具16がボルト17でそれぞれ固定されて(図1、図2参照)、この平板状金具16は、下ブレードホルダー10に対して上ブレードホルダー11を上記凸部11cを支点にして上方に大きく開いたときに(図6参照)、下ブレードホルダー10の後端面に当接して上ブレードホルダー11の上開き位置を規制するようになる。
【0019】
この上ブレードホルダー11の後部11aの上面と下ブレードホルダー10の後部10aの上面とには、図5および図6に示すように、長さ方向に所定の間隔で複数個(本例では6個)のスプリング嵌入用凹部11g,10gがそれぞれ形成されて、この両凹部11g,10gに嵌入されたスプリング18によって、上ブレードホルダー11が開き方向に付勢されている。
【0020】
上記下ブレードホルダー10の後部10aには雌ねじ穴10hが形成されるとともに、上ブレードホルダー11の後部にはねじ挿通穴11hが形成されていて、クランプレバー19の雄ねじ19aを上ブレードホルダー11のねじ挿通穴11hを挿通させて、下ブレードホルダー10の雌ねじ穴10hにねじ込むことにより、上ブレードホルダー11を下ブレードホルダー10に締め付けることができるようになる。上記クランプレバー19、下ブレードホルダー10の雌ねじ穴10h、上ブレードホルダー11のねじ挿通穴11h等は締め付け機構12を構成する。
【0021】
上記下ブレードホルダー10の前部10bのドクターセット面10dにはドクター13がセットされ、このドクター13の上に置かれた当て板20の上面には、インナーホルダー21が載置されるようになる。このインナーホルダー21は、例えば鉄などの磁性体で構成され、側面視で略台形状に形成されて、前後に斜面21a,21bが「ハ」字状に形成されている。
【0022】
このインナーホルダー21の前斜面21aと後斜面21bは、上記上ブレードホルダー11の押え付け部11dの前斜面11eと後斜面11fとの間にそれぞれ嵌まり合うように設定されているとともに、インナーホルダー21の各斜面21a,21bは上ブレードホルダー11の各斜面11e,11fよりも傾斜角度が大きく設定されている。したがって、インナーホルダー21の前斜面21eの前部位置に、上ブレードホルダー11の前斜面11eの前部が長さ方向に線接触状態で押え付けるように接触aするとともに、インナーホルダー21の後斜面21fの後部位置に、上ブレードホルダー11の後斜面11fの後部が長さ方向に線接触状態で押え付けるように接触bするようになる。なお、上ブレードホルダー11の押え付け部11dは、前斜面11eと後斜面11fとである必要はなく、インナーホルダー21の前斜面21aと後斜面21bとを長さ方向に線接触状態で押え付けるような突条であっても良い。
【0023】
図1、図2および図6に示すように、上記上ブレードホルダー11の前部11bの下面には、長さ方向に所定の間隔で複数個(本例では8個)のマグネット埋め込み用凹部11jが形成され、この各凹部11jにマグネット(永久磁石)22が埋め込まれて固定されている。
【0024】
上記インナーホルダー21の上部には、上記マグネット22がそれぞれ嵌まり合う凹部21cがそれぞれ形成され、この凹部21cは、マグネット22に直接接触しないよう僅かの隙間を隔てるように設定されていて、マグネット22の吸着力でインナーホルダー21が上ブレードホルダー11の方向に吸着された状態で、前後の斜面21a,21bが上ブレードホルダー11の前後の斜面11e,11fに線接触状態で保持されるようになる。なお、上ブレードホルダー11のマグネット22に吸着保持された状態で、インナーホルダー21は前後方向に微移動させることが可能である。
【0025】
図1、図2および図4に示すように、上ブレードホルダー11の前部11bの上面の左右両端部分と、下ブレードホルダー10の前部10bの下面の左右両端部分とには、インク汚れ防止用の紙挟み金具23がそれぞれ配置され、各紙挟み金具23は、各ブレードホルダー10,11にねじ込み固定された左右一対のボルト24で上下方向に移動可能に位置規制された状態で、ボルト24に縮装されたスプリング25により各ブレードホルダー10,11に当接する方向に付勢されている。そして、紙挟み金具23のタブ23aを指でつまんでスプリング力に抗して移動させることにより、紙挟み金具23と各ブレードホルダー10,11との間の隙間にインク汚れ防止用のカバー紙を挟み込むことができる。
【0026】
上記下ブレードホルダー11の左右両端面には、上記ドクター13の左右両端部を差し込み可能なスリット26aが形成されたサイドホルダー26がそれぞれ配置され、各サイドホルダー26の内面側には一対のピン27が平行に植設されて、各ピン27が下ブレードホルダー10の左右両端面に形成されたガイド穴10kに嵌合されることにより、下ブレードホルダー10の左右両端面で各サイドホルダー26が左右方向(長さ方向)に平行移動可能に支持されるようになる。
【0027】
上記各サイドホルダー26には、上部から上記スリット26aに向かって貫通する止着用蝶ねじ28が設けられるとともに、外側部から上記下ブレードホルダー10の左右両端面に向かって貫通する引っ張り用蝶ねじ29が設けられている。
【0028】
そして、各サイドホルダー26のスリット26aにドクター13の左右両端部をそれぞれ差し込んで、止着用蝶ねじ28のねじ込みでドクター13の左右両端部を各サイドホルダー26に止着するとともに、引っ張り用蝶ねじ29のねじ込みで、引っ張り用蝶ねじ29のねじ込み端を下ブレードホルダー10の左右両端面に当接させて、さらに引っ張り用蝶ねじ29をねじ込み操作することにより、その反力で各サイドホルダー26が左右外方に平行移動されて、各サイドホルダー26の間のドクター13が左右外方向に引っ張られるようになる。
【0029】
このように、下ブレードホルダー10のドクターセット面10dにドクター13をセットする際に、ドクター13を左右外方向に引っ張ると、ドクター13が波打ち状態となるのをセット時にも有効に防止することが可能である。
【0030】
上記のように構成した印刷機のドクター固定装置の作用を次に説明する。
【0031】
ドクター13を交換する際には、ホルダー基台14をインキの掻き落とし位置Aからメンテナンス位置Bにほぼ90度で上向きに回動させる。
【0032】
そして、クランプレバー19を回動操作して締め付けを緩めるのに追従して、上ブレードホルダー11は、凸部11cを支点にしてスプリング18の付勢力で上方に開くようになり、平板状金具16が下ブレードホルダー10の後端面に当接して上ブレードホルダー11の上開き位置が規制されたときには、上方に大きく開かれるようになる(図6参照)。
【0033】
この上ブレードホルダー11が上開きされる時には、上ブレードホルダー11のマグネット22でインナーホルダー21が吸着保持された状態であるから、上ブレードホルダー11とともにインナーホルダー21も上開きされるようになる。
【0034】
その後、当て板20とともに使用済みのドクター13を下ブレードホルダー10のドクターセット面10dから取り外し、ついで、当て板20とともに未使用のドクター13を下ブレードホルダー10のドクターセット面10dにセットして、ドクター13の後端をドクターセット面10dの後端壁10eに当て止めて前後方向を位置決めする。かかる状態において、上述したように、サイドホルダー26によりドクター13を左右外方向に引っ張って波打ち状態となるのを防止することができる。
【0035】
その後、クランプレバー19を逆回動操作して締め付けると、上ブレードホルダー11は、凸部11cを支点にしてスプリング18の付勢力に抗して下方に閉じるようになる。この上ブレードホルダー11が下閉じされる時には、上ブレードホルダー11のマグネット22でインナーホルダー21が吸着保持された状態であるから、上ブレードホルダー11とともにインナーホルダー21も下閉じされるようになる。
【0036】
そして、インナーホルダー21の下面が当て板20の上面に当接(載置)した後、さらにクランプレバー19を締め付けると、上ブレードホルダー11の前斜面11eの前部がインナーホルダー21の前斜面21eの前部位置を線接触状態で強く押え付けるように接触aするとともに、上ブレードホルダー11の後斜面11fの後部がインナーホルダー21の後斜面11fの後部位置を線接触状態で強く押え付けるように接触bするようになる。このとき、インナーホルダー21は、上ブレードホルダー11のマグネット22に吸着保持された状態で、前後方向の適正な位置まで自動的に微移動するようになる。
【0037】
このようにして、クランプレバー19で上ブレードホルダー11を下ブレードホルダー10に締め付けることにより、上下のブレードホルダー11,10の間にインナーホルダー21を介してドクター3が挟み込み固定されるようになる。
【0038】
この締め付け時に、上ブレードホルダー11の前後の斜面11e,11fでインナーホルダー21の前後の斜面21e,21fが線接触状態で押え付けられるから、インナーホルダー21の下面全体でドクター3を均等に押え付けることができる。
【0039】
この結果、ドクター3が波打ち状態とならなくなって、ドクター13を交換した後、ホルダー基台14をメンテナンス位置Bからインキの掻き落とし位置Aほぼ90度で下向きに回動させたときに、版胴2(図8参照)の周面に均等に密着するようになる。
【0040】
また、ドクター交換などの際に、クランプレバー19で上ブレードホルダー11を開き、または閉じ操作した際に、上ブレードホルダー11に吸着保持されたインナーホルダー21も同時に開き、または閉じ移動するので、インナーホルダー21を移動させる操作の必要がなくなって、ワンタッチでドクター交換などが行えるようになる。
【0041】
さらに、ドクター交換などの際に、クランプレバー19で上ブレードホルダー11の締め付けを緩めると、スプリング18の付勢力で上ブレードホルダー11が自動的に開き移動して開き状態を保持するので、上ブレードホルダー11を開き操作したり、開き状態を保持したりする必要がなくなって、ワンタッチでドクター交換などが行えるようになる。
【0042】
さらにまた、2箇所のクランプレバー19の締め付けを緩めるだけで、当て板20とともにドクター13を下ブレードホルダー10から簡単に取り外すことができ、このクランプレバー19をねじ外すだけで、下ブレードホルダー10から上ブレードホルダー11を簡単に取り外すことができ、インナーホルダー21をマグネット22から強引に引き外すだけで、上ブレードホルダー11からインナーホルダー21を簡単に取り外すことができる。このように、各部品の分解作業が簡単かつ迅速に行えるから、各部品の洗浄などの清掃作業性が格段に向上するようになる。
【0043】
上記実施形態は、磁性体のインナーホルダー21を上ブレードホルダー11のマグネット22で吸着保持する構成であったが、図7に示すように、上記インナーホルダー21の上部に、ねじ部30aが上ブレードホルダー11の貫通長穴11mを遊嵌するボルト30をねじ込んでが取付けるとともに、このボルト30の頭部30bと上ブレードホルダー11との間に、インナーホルダー11を上ブレードホルダー11の前後の斜面11e,11fの方向に付勢するスプリング31を介装する構成としても良い。上記貫通長穴11mは、上ブレードホルダー11のボルト30とスプリング31を介して支持されたインナーホルダー21が前後方向の適正な位置まで自動的に微移動できる長さに設定されている。
【0044】
この構成であると、ドクター交換などの際に、クランプレバー19で上ブレードホルダー11を開き、または閉じ操作した際に、上ブレードホルダー11のボルト30とスプリング31を介して支持されたインナーホルダー21も同時に開き、または閉じ移動するので、インナーホルダー21を移動させる操作の必要がなくなって、ワンタッチでドクター交換などが行えるようになる等、上記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明は、下ブレードホルダーにセットしたドクターの上面にインナーホルダーを載置して、締め付け機構で上ブレードホルダーを下ブレードホルダーに締め付けることにより、上下のブレードホルダーの間にインナーホルダーを介してドクターを挟み込み固定するようになる。この締め付け時に、上ブレードホルダーの押え付け部でインナーホルダーの前後の斜面が押え付けられるから、インナーホルダーの下面全体でドクターを均等に押え付けることができるために、ドクターが波打ち状態とならなくなって版胴の周面に均等に密着するようになる。
【0046】
また、インナーホルダーを磁性体で構成し、上ブレードホルダーの押え付け部の近傍に、インナーホルダーを吸着保持するマグネットを設けると(請求項2)、ドクター交換などの際に、締め付け機構で上ブレードホルダーを開き、または閉じ操作した際に、上ブレードホルダーに吸着保持されたインナーホルダーも同時に開き、または閉じ移動するので、インナーホルダーを移動させる操作の必要がなくなって、ワンタッチでドクター交換などが行えるようになる。
【0047】
また、インナーホルダーの上部に、ねじ部が上ブレードホルダーの貫通穴を遊嵌するボルトを取付けるとともに、このボルトの頭部と上ブレードホルダーとの間に、インナーホルダーを押え付け部の方向に付勢するスプリングを介装すると(請求項3)、ドクター交換などの際に、締め付け機構で上ブレードホルダーを開き、または閉じ操作した際に、上ブレードホルダーにボルトとスプリングを介して支持されたインナーホルダーも同時に開き、または閉じ移動するので、インナーホルダーを移動させる操作の必要がなくなって、ワンタッチでドクター交換などが行えるようになる。
【0048】
さらに、下ブレードホルダーと上ブレードホルダーとの間に、上ブレードホルダーを開き方向に付勢するスプリングを介設していると(請求項4)、ドクター交換などの際に、締め付け機構で上ブレードホルダーの締め付けを緩めると、スプリングの付勢力で上ブレードホルダーが自動的に開き移動して開き状態を保持するので、上ブレードホルダーを開き操作したり、開き状態を保持したりする必要がなくなって、ワンタッチでドクター交換などが行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ドクター固定装置の分解斜視図である。
【図2】ドクター固定装置の平面図である。
【図3】図2のC矢視拡大図である。
【図4】図1のD−D線拡大断面図である。
【図5】図1のE−E線拡大断面図である。
【図6】上ブレードホルダーの開き時の図1のD−D線拡大断面図である。
【図7】変形例における上ブレードホルダーの開き時の図1のD−D線に相当する拡大断面図である。
【図8】印刷機のドクター固定装置の側面図である。
【図9】従来のドクター固定装置の側面図である。
【符号の説明】
10 下ブレードホルダー
11 上ブレードホルダー
11d 押え付け部
11e,11f 斜面
12 締め付け機構
13 ドクター
18 スプリング
21 インナーホルダー
21a,21b 斜面
22 マグネット
Claims (4)
- 締め付け機構で上ブレードホルダーを下ブレードホルダーに締め付けることにより、上下のブレードホルダーの間にドクターを挟み込み固定するようにした印刷機のドクター固定装置において、
上記下ブレードホルダーにセットされたドクターの上面に、前後に斜面が形成された略台形状のインナーホルダーが載置されるとともに、上記上ブレードホルダーに、上記インナーホルダーの両斜面を押え付け可能な押え付け部が形成されている特徴とする印刷機のドクター固定装置。 - 上記インナーホルダーは磁性体で構成され、上記上ブレードホルダーの押え付け部の近傍に、上記インナーホルダーを吸着保持するマグネットが設けられている請求項1記載の印刷機のドクター固定装置。
- 上記インナーホルダーの上部に、ねじ部が上ブレードホルダーの貫通穴を遊嵌するボルトが取付けられるとともに、このボルトの頭部と上ブレードホルダーとの間に、インナーホルダーを上記押え付け部の方向に付勢するスプリングが介装されている請求項1記載の印刷機のドクター固定装置。
- 上記下ブレードホルダーと上ブレードホルダーとの間に、上ブレードホルダーを開き方向に付勢するスプリングが介設されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷機のドクター固定装置。
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