JP2932328B2 - インキ壷 - Google Patents

インキ壷

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JP2932328B2
JP2932328B2 JP3293945A JP29394591A JP2932328B2 JP 2932328 B2 JP2932328 B2 JP 2932328B2 JP 3293945 A JP3293945 A JP 3293945A JP 29394591 A JP29394591 A JP 29394591A JP 2932328 B2 JP2932328 B2 JP 2932328B2
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洋介 信田
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Tokyo Kikai Seisakusho Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、印刷機のインキ供給
装置における分割ブレード式のインキ壷に関する。
【0002】
【従来の技術】インキ壷は、インキ壷ローラーの周面
と、その周面に先端部を近接して設けたブレードと、両
側の堰とによって形成されるV形溝からなり、その溝内
にインキを溜め、前記ローラーの回転に伴なって、その
周面とブレードの先端部との間隙からインキを引き出す
インキ供給方式であって、前記ブレードは、多数に細分
割され、インキ供給量の個別的調整が可能である。イン
キ供給量は前記ローラーの周面とブレードの先端部との
間隙を調整することによって決められ、その間隙調整
は、前記ローラーの周面に対してブレードを直線変位さ
せる方式と角変位させる方式とが存在し、後者は隣接ブ
レードとの間に段差が生じる。
【0003】ブレードは、インキ壷の底板としてその上
面にインキを貯留する機能をも有する。従って、分割ブ
レードの場合に、ブレード間の間隙からインキ洩れが生
じ、インキかすの付着によって微調整不能に陥り、そし
て、隣接ブレードとの間に段差が生じているときには、
インキべらによるインキ練り時にブレードに損傷が生ず
る不利益があつた。
【0004】実開昭58−26542号は、前記不利益
を解消するために、分割ブレードの上面を薄板で被覆し
てインキ洩れを防止すると共に、その薄板と分割ブレー
ドとの間に弾力性の高いスポンジを介在させて、分割ブ
レード相互間の段差にインキが浸入するのを防止した。
【0005】特公平1−54197号及び特開昭57−
148653号は、段差の生じない直線変位型の分割ブ
レードを使用し、その上面を磁性体からなる薄鋼板で被
覆する一方、分割ブレードの上面にマグネットを埋設し
て、そのマグネットで前記薄鋼板を磁気吸着させて、イ
ンキの浸入を防止しようとした。特開昭57−1389
48号は、分割ブレードの上面及び下面にそれぞれマグ
ネットを埋設して分割ブレードを抑え板とブレード台の
双方に磁気吸着させて、インキの浸入を防止しようとし
た。他方において、特開平1−210344号は、可動
する分割ブレードにマグネットを埋め込まず、分割ブレ
ードに孔をあけ、その下側に設けた不動のブレード台か
らその孔内に突設された取付部にマグネットを固定し
て、押え材を磁気吸着させ、分割ブレード自体にマグネ
ットを埋め込むことから生ずる不都合を回避した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記実開昭58−26
542号は、スポンジの経時変化に伴なう硬化と脆弱化
によってシール能力が低下し、インキの浸入を許すに至
るであろう。
【0007】前記特公平1−54197号、特開昭57
−148653号及び特開昭57−138948号は、
分割ブレードに部分的に埋設したマグネットに、磁性体
の薄鋼板やブレード台が部分的に磁気吸着されるので、
薄鋼板の反りやゆがみが密着を妨げ、微小ながら間隙が
生じ、その間からインキが浸入するであろうと推定され
る。前記特開平1−21344号は、不動のブレード台
から突設したマグネットで押え板を部分的に磁気吸着す
る間接的操作であるため、磁気吸着部が更に一層限定さ
れるから、充分な密着性が得られず、インキの浸入を防
止することが困難であろうと推定される。
【0008】この発明の目的は、分割ブレードの上面と
その被覆板とが全面にわたって密着し、インキの浸入を
許さない底板を有するインキ壷を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、インキ壷ロ
ーラーの周面と分割ブレードの先端部との間隙調整とし
て、段差の生じない直線変位手段を前記分割ブレードに
設けたインキ壷において、前記分割ブレードを磁性体と
する一方、前記先端部を除く分割ブレードの上面を柔軟
性と磁気吸着性とを兼備した底板としてのシートで被覆
する。
【0010】なお、前記シートの上面を磁性体からなる
薄板で被覆することが望ましい。
【0011】
【作用】インキ壷ローラーの回転に伴なって、当該ロー
ラーの周面と分割ブレード先端部との間隙からインキが
引き出され、各分割ブレードをその長手方向に直線変位
させることによって前記間隙の間隔が調整され、その調
整によりインキ供給量が所望の値に定められる。その調
整時に、当該分割ブレードは、その上面をシートの下面
全面にわたって、均一に磁気吸着された状態を保ちなが
ら摺動変位する。このシートは、更に、柔軟性をも有す
るため、双方の間の密着状態が保たれながら前記摺動変
位が完了するから、その間にインキの浸入する間隙が生
じない。つまり、柔軟性を有するシートが底板となるの
で、底板に永久変形を生じることがなくなるから、従来
のように、底板の永久変形によって、分割ブレードと底
板と の間に間隙が生じることが一掃され、双方の間の密
着状態が終始良好に保たれ、従って、インキの浸入も防
止される。
【0012】なお、前記シートのみではインキ壷の底面
として、外力、例えばインキべらによるインキ練り時に
インキべらが突き当ることによる損傷等に耐え得ず、そ
のインキ洩れ防止機能を充分に果たし得ないおそれがあ
る場合には、当該シートの上面に更に磁性体からなる薄
板を付設すれば、薄板は全面にわたってシートに磁気吸
着されるので、薄板の僅かな反りやゆがみも矯正されて
シートに密着するから、その間にインキが浸入すること
が防止されるばかりでなく、シートも防護されるから、
インキ壷の底板としての機能例えば耐久性なども充分に
達成される。この場合であっても、シートは薄板に固着
されず、磁気吸着の範囲内において変動の自由度が保た
れているから、薄板に永久変形が生じても、その永久変
形部分のみがシートの表面から浮き上がって両者間に間
隙が生ずるものの、分割ブレードと底板であるシートと
の密着状態に何ら変化をもたらすことがなく、その間に
インキの浸入するおそれが全くない。
【0013】
【実施例】図1及び図2の第1実施例で示すインキ壷に
おいて、インキ壷ローラー1は、図示を省略した駆動手
段によって矢印方向すなわち反時計回りに回転可能であ
る一方、そのインキ壺ローラー1の周面に向って前さが
りに傾斜した本体2の傾斜面の上面に沿って多数の分割
ブレード3,3,3・・・を摺動可能に配設し、それら
の先端部はインキ壷ローラー1の周面と僅かな間隙を隔
てて対向し、それらの分割ブレード3,3,3・・・と
前記ローラーの周面とによって形成されるV形溝と、そ
の前後の堰4及び5との間にインキ6が溜められる。
【0014】前記各分割ブレード3,3,3・・・ごと
に設けられたインキ供給量調整手段は、本体2に固定さ
れたブラケット7と分割ブレード3との間に圧縮スプリ
ング8を介装して、当該分割ブレード3を常時後退方向
へ付勢させる一方、当該分割ブレードの後端面に操作棒
9の先端を当接させ、図示しない駆動手段によって、そ
の操作棒9を前後方向へ変位させる。従って、操作棒9
の前進運動によってそのブレード先端部とローラー1の
周面との間隙が狭くなり、操作棒9の後退運動と前記圧
縮スプリング8の伸張とによって前記間隙が拡大する
(図2の矢印方向参照)。
【0015】かかる公知の構成を有するインキ壷におい
て、本発明は、前記分割ブレード3,3,3・・・を磁
性体で形成すると共に、それらの分割ブレードの上面を
柔軟性を有するマグネットシート10で被覆する。ただ
し、前記分割ブレード3,3,3・・・のインキ壷ロー
ラー1側の先端部のみはその被覆から除外し露呈させ
る。
【0016】このマグネットシート10は、柔軟性乃至
たわみ性を有し、本体2の後部上面に移動不能に固定さ
れる。従って、各分割ブレード3,3,3・・・の長手
方向変位は、マグネットシート10との密着を保った状
態で摺動して行われる。
【0017】図3及び図4の第2の実施例で示すインキ
壺は、第1実施例における前記マグネットシート10の
上面、更に、磁性体からなる薄板11で被覆したもの
を示す。その場合には、薄板11の後部が本体2の後部
上面に前記マグネットシート10を介在した状態で固定
され、薄板11の中央部及び前部は一様にマグネットシ
ート10の上面に磁力吸着された状態となって、摺動変
位の自由度を保ちつつ、シート10の上面をその損傷か
ら防護する。
【0018】前記実施例は、本願発明の構成を制約する
ものでなく、本願発明は、請求項に記載された範囲内に
おけるあらゆる改変に及ぶものである。
【0019】
【発明の効果】本発明は、各分割ブレードを磁性体とす
る一方、それらの上面全体を柔軟性と磁気吸着性とを兼
備した底板としてのシートで被覆したので、双方が全面
にわたって磁力により均一に吸着し、かつ、柔軟性によ
り密着し、その状態は、ブレードを間隙調整のために摺
動させるときにも維持されるので、両者間に間隙が生じ
ない。従って、このシートが底板として機能し、分割ブ
レードとの間にインキが浸入すること解消されたか
ら、分割ブレードの円滑な動きが長時間保証され、イン
キ量の調整精度もまた長時間好良に保たれるようになっ
た。
【0020】更に、本発明は、シートの上面を磁性体か
らなる薄板で被覆することも可能であるので、シートの
変位の自由度を保ちつつ、インキ壷の底面としてのイン
キ洩れ防止機能を更に一層充分に果たすことができるば
かりでなく、シートを損傷から防護し、耐久性の点でも
何ら遜色がなく、インキ壺の底面としてのインキ洩れ防
止機能を更に一層充分に果たすことができるインキ壷を
提供することが可能となった。また、磁性体からなる薄
板は、底板としてのシートの磁気吸着力によって吸着さ
れ、常時は互いに密着しており、仮に薄板が磁気吸着力
を超えて変形、例えば永久変形しても、底板としてのシ
ートは柔軟性があるため変形せず、従って、分割ブレー
ドとシートとの間に間隙が生じることがないから、その
間へのインキ浸入防止作用は、何ら変化することなく維
持される。
【0021】更に、本発明は、上記の諸効果に伴なっ
て、従来必要とされた分割ブレード上面の清掃や点検の
作業を削減すことができるので、作業員の負担の軽減、
省人化、及び作業効率を向上させることが可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明よる第1の実施例におけるインキ壷の
一部縦断側面図
【図2】図1の要部の詳細を示す斜視図
【図3】この発明による第2の実施例におけるインキ壺
の一部縦断側面図
【図4】図3の要部の詳細を示す斜視図
【符号の説明】
1 インキ壷ローラー 2 本体 3,3,3・・・ 分割ブレード 4及び5 前後の堰 6 インキ 7 ブラケット 8 圧縮スプリング 9 操作棒 10 柔軟性を有するマグネットシート 11 薄板

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキ壺ローラーと、そのローラーの周
    面に先端部が近接して設けられ、かつ、そのローラーの
    軸線方向に沿って並設された多数の分割ブレードと、そ
    れら各分割ブレードの前記先端部と前記インキ壺ローラ
    ーの周面との間隙をそれぞれ直線変位により個別調整し
    得るインキ供給量調整手段とを備えたインキ壺におい
    て、 磁性体からなる前記分割ブレードと、 前記先端部を除く前記分割ブレードの上面を被覆し得る
    広さを有せしめた柔軟性と磁気吸着性とを兼ね備えた
    板としてのシートと、 を設けたことを特徴とするインキ壺。
  2. 【請求項2】 前記シートの上面を被覆し得る磁性体か
    らなる薄板を設けたことを特徴とする請求項1記載のイ
    ンキ壺。
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