JPH10315438A - インキつぼ装置のインキ仕切具 - Google Patents

インキつぼ装置のインキ仕切具

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JPH10315438A
JPH10315438A JP9125274A JP12527497A JPH10315438A JP H10315438 A JPH10315438 A JP H10315438A JP 9125274 A JP9125274 A JP 9125274A JP 12527497 A JP12527497 A JP 12527497A JP H10315438 A JPH10315438 A JP H10315438A
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ink
ink fountain
divider
fountain roller
outer peripheral
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Shigehiko Miyoshi
成彦 三好
Yukitoshi Takahashi
幸利 高橋
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Tokyo Kikai Seisakusho Co Ltd
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F31/00Inking arrangements or devices
    • B41F31/18Inking arrangements or devices for inking selected parts of printing formes

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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インキの漏れを完全に防止できると共に、取
扱いを容易にできるようにする。 【解決手段】 インキつぼローラー2の外周面に整合す
る外形線の底辺と、底板の上面に整合する外形線の他の
一辺を有した三角形に近似する断面形状を有してインキ
つぼローラーの軸線と平行な方向に適宜な幅を備えると
ともに、硬度がインキつぼローラーの外周面素材よりも
低い非磁性素材からなりインキつぼ装置内で底板に接触
してインキを区分するインキ仕切本体14と、インキ仕
切本体14の下面が底板7にぴったりと接し得るように
インキ仕切本体14の下面に、この下面から突出しない
状態に磁力吸着面を露出するとともにインキ仕切本体の
上面に磁力吸着面の磁力発生と磁力消去とを選択的に切
換える切換部を露出した状態でインキ仕切本体内にイン
キ仕切本体と一体に設けられ、磁力発生と磁力消去とを
選択的に切換え可能にした磁力吸着手段とを有した構成
となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、印刷機のインキ
供給装置であるインキつぼ装置において、使用する印刷
領域に合わせて設置し、インキをむだなく貯留するイン
キつぼ装置のインキ仕切具に関する。
【0002】
【従来の技術】インキつぼ装置のインキ仕切具について
は、実公昭50−13123号公報の「輪転印刷機のイ
ンク堰止め具」、実公昭50−34089号公報の「印
刷機械のインキ装置」及び特公昭36−18722号公
報の「液槽分割器」に示されるものが公知である。
【0003】実公昭50−13123号公報の「輪転印
刷機のインク堰止め具」に示されているものの構成とし
ては、インキ溜部のインキ出しローラーとの間隙調節の
ために変動するインキ流出量調節板の上に設置して使用
するインキ堰止め具において、インキ堰止め具本体は、
鉛等をもって略三角形状に形成され、この本体の底面に
吸着面が露出するように磁石を埋設し、底面の外周に
は、ゴム等の弾性材の枠片が接着してあり、またインキ
出しローラーと接する側には、弾性材からなる当接片が
接着されている。この当接片はインキ出しローラーの外
周面の一部に対して接触可能に対応させた湾曲面を形成
するとともに、その湾曲面がインキ出しローラーの回転
に摩擦抵抗を与えるように断面が鋸歯状で、螺線状に形
成された複数の突条片で構成される。
【0004】インキ堰止め具はインキ堰止め具本体に埋
設された磁石によりインキ流出量調節板へ吸着し、これ
により、固定位置を確保し、かつ維持し、弾性材からな
る枠片の下面及び当接片の下面がインキ流出量調節板に
ぴったりと接してインキの漏出しが防止されるようにな
っている。また、当接片の湾曲面を形成する螺線状の各
突条部の頂部はインキ出しローラーの外周面に接してい
て、インキ出しローラーがインキを送り出すために回転
すると、各突条片はインキ出しローラーの外周面との摩
擦接触により螺線方向に引張られ、下部先端がインキ出
しローラーとインキ流出量調節板との間にくい込み、当
接片の湾曲面はインキ出しローラーの外周面に強く接触
保持されてインキの漏出しを防止する。
【0005】また、実公昭50−34089号公報の
「印刷機械のインキ装置」に示されているものの構成と
しては、インキ出しローラーとの間隙調節のためにイン
キ装置の底板であるインキドクターをアジャストスクリ
ューにより押し上げて、角変位方向に変形させて行うイ
ンキ供給装置における、前記インキドクターの上に設置
して使用するインキ止めにおいて、インキ止め本体に
は、なじみやすくて、インキドクター及びインキ出しロ
ーラーを傷つけない弾力性のあるゴムを使用し、インキ
ドクターと接する部分にはゴムマグネット板を取付けた
構成となっている。そしてインキドクターを押し上げ調
整したとき弾力性のあるゴムで構成したインキ止め及び
インキ止めの下面に張付けたゴムマグネット板はインキ
ドクターの変形に追従し、接触面全体にぴったりと接
し、インキの漏れを防止するようになっている。
【0006】さらに、特公昭36−18722号公報の
「液槽分割器」に示されているものの構成としては、イ
ンキ槽とインキ槽ローラーの軸に対して垂直にインキ槽
の中に立てるように設置されたインキ分割器において、
インキ槽ローラーとインキ槽内壁に接触し、インキ漏れ
を防止するゴム等の弾力性のある材料からなる密閉用弾
力板を両側が側板にて挟み込み、密閉用弾力板を一様な
圧力でインキ槽ローラー及びインキ槽内壁を押しつける
ために、側板間の空間の密閉用弾力板の内側周囲にイン
キ槽ローラー及びインキ槽内壁の形状に合った形状の金
属圧力板が設けられ、更に、金属圧力板をはさんで密閉
用弾力板と反対側の、金属圧力板から概略同程度離れた
位置に連続部材を設け、前記金属圧力板を一定間隔で押
しつけるように複数の圧縮ばねを金属圧力板と連続部材
の間に取付けている。そして、この連続部材の一端に取
付け用フック及びクランプが連結されインキ分割器をイ
ンキ槽内の適宜の位置に保持するようにした構成であ
る。
【0007】前記取付け用フック及びクランプでインキ
槽内に固定すると、密閉用弾力板がインキ槽ローラー及
びインキ槽内壁に接触して圧縮ばねの力に抗して押し返
され、これにともなって生じる圧縮ばねの反力によって
金属圧力板を介して密閉用弾力板が外方に押されること
により、インキ分割器はインキ槽ローラー及びインキ槽
の底板にぴったりと接して、インキ漏れを防止するよう
にしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記各従来の技術に
は、それぞれ幾つかの解決すべき課題があった。すなわ
ち、実公昭50−13123号公報の「輪転印刷機のイ
ンク堰止め具」には、鉛等の材質のインキ堰止め具本体
内に磁石を埋設し、底面の外周には弾性材の枠片が接着
してあり、インキ出しローラーと接する側にはインキ出
しローラーの回転により接触可能に対応する螺線状に形
成される複数の突条片であるゴム等の弾性材からなる当
接片が接着されているインキ堰止め具が示されている。
【0009】インキ堰止め具はインキ出しローラーとの
間隙調節のためのインキ流出量調節板の上に設置して使
用されるので、間隙調節でインキ堰止め具が移動しても
常にインキ出しローラーの外周面に摩擦接触が可能なよ
うに、インキ出しローラーと接する側に弾性材からなる
湾曲面を形成し、螺線状に形成された複数の突条片であ
る当接片で圧を与えることによりインキの漏れ出しを防
止している。しかし、ゴム等の弾性材からなる当接片が
常に回転体に摩擦接触しているので当接片の回転体接触
部の摩耗が早く、製品寿命が短い。またインキ流出量調
節板上へのインキ堰止め具の接触する力は、自重である
鉛等の重量と、下面に埋め込まれた磁石の吸着力によっ
て決まる。しかし、この力に抗して作業者が取付け、取
外しが可能な範囲のあまり強くはない力と考えられ、イ
ンキ止め具により貯留したインキを撹拌するときの撹拌
インキから受ける圧力及び当接片の先端の螺線状に形成
される突条片がインキ出しローラーの回転により螺線方
向に摩擦抵抗を受け、インキ堰止め具はインキ貯留域を
広げる向きにインキ出しローラーの軸方向へずれること
が多く、インキ漏出しの原因となった。また、インキ堰
止め具は鉛等の重量物でつくられているので、取付け、
取外しの持ち運びのとき、作業者の負担となり、肩や腰
を痛めるおそれがあるとともに取り落すおそれが大きい
等の安全面に問題があった。
【0010】また、実公昭50−34089号公報の
「印刷機械のインキ装置」には、インキ流出量の調整の
ためインキドクターを角変位方向に変形させて行うイン
キ供給装置において、前記インキドクターの変形に追従
可能な柔軟性のある弾性体であるインキ止め本体及びイ
ンキ止め下面に取付けたゴムマグネットのインキ止め手
段が示されている。
【0011】インキ止め本体はなじみ易くインキドクタ
ー及びインキ出しローラーを傷つけない弾力性のあるゴ
ムで構成され、インキドクターの変形により、インキ止
め本体も追従して変形し、インキ出しローラーに圧を与
えて接触するので、インキ出しローラーに接する部分の
摩耗が早く、製品寿命が短い。また、インキドクター上
へのインキ止めの接触する力は、インキ止めの下面のゴ
ムマグネットの吸着力だけであるので、作業者の取付
け、取外しが可能な範囲の力であり、インキ止め手段に
より貯留したインキを撹拌するときの撹拌インキから受
ける圧力によりインキ止めはインキ貯留域を広げる向き
にインキ出しローラーの軸方向へずれることが多く、イ
ンキ漏出しの原因となった。
【0012】さらに、特公昭36−18722号公報の
「液槽分割器」には、インキ槽とインキ槽ローラーの軸
に略垂直にインキ槽の中に立てられ、ぴったりと接して
インキ漏れを防止するインキ分割器が示されている。そ
してインキ分割器は、外周のゴム等の弾力性のある材料
からなる密閉用弾力板を、インキ分割器内部にある連結
部材、圧縮ばね及び金属圧力板よりなる加圧機構で外周
に押し出作用によってインキ漏れを防止している。
【0013】インキ分割器の密閉用弾力板はゴム等の弾
力性のある材料からなり、常に、インキ槽ローラーに接
触するので、接する部分の摩耗が早く、製品寿命が短
い。また、連続部材、圧縮ばね及び金属圧力板よりなる
密閉用弾力板への加圧機構は複雑であり、部品点数が多
くなるため、コストが高くなり、故障の頻度が高くな
る。
【0014】この発明は、前記従来の技術がかかえてい
た課題を一挙に解決しようとするもので、インキつぼ装
置へのインキ仕切具の接触する力が強力であって、イン
キの漏れを完全に防止でき、また、軽量で、取付け、取
外しが容易であり、更に、表面が平滑であり、インキつ
ぼローラーの表面との接触が均等に保て、摩耗が少ない
インキ仕切具を提供することを目的とする。さらにイン
キつぼ装置に対する着脱の操作性がよく、また部品点数
の少ない簡素な構造のインキ仕切具を提供することを目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係るインキつぼ装置におけるインキ仕切
具は、インキつぼローラーと、インキつぼローラーの外
周面との間隙をそれぞれ直線変位により個別調整し得る
インキ供給量調整手段と、インキ供給量調整手段の上面
を被覆し得る磁性体からなる薄板状の底板と、を備えた
インキつぼ装置において、インキつぼローラーの外周面
に整合する外形線の底辺と、底板の上面に整合する外形
線の他の一辺を有した三角形に近似する断面形状を有し
てインキつぼローラーの軸線と平行な方向に適宜な幅を
備えるとともに、硬度がインキつぼローラーの外周面素
材よりも低い非磁性素材からなりインキつぼ装置内で底
板に接触してインキを区分するインキ仕切本体と、イン
キ仕切本体の下面が底板にぴったりと接し得るようにイ
ンキ仕切本体の下面に、この下面から突出しない状態に
磁力吸着面を露出するとともにインキ仕切本体の上面に
磁力吸着面の磁力発生と磁力消去とを選択的に切換える
切換部を露出した状態でインキ仕切本体内にインキ仕切
本体と一体に設けられ、磁力発生と磁力消去とを選択的
に切換え可能にした磁力吸着手段とからなっている。
【0016】そしてこの構成におけるインキつぼ装置の
インキ仕切具において、インキ仕切本体上面に、インキ
仕切本体の取扱いに使用する取手を設け、または、イン
キ仕切本体が樹脂素材からなり、または、前記磁力吸着
手段の磁力源が永久磁石にて構成されている。
【0017】
【作 用】インキ仕切具は、これの底面をインキつぼ
装置の底板に接触させて切換部を磁力発生側に切換える
ことにより、磁力吸着手段にて底板に吸着される。切換
部を磁力消去側に切換えることにより、インキ仕切具と
底板との吸着力がなくなり、インキ仕切具はインキつぼ
装置から容易に取り外すことができる。インキ仕切具の
取扱いは取手を持って行われる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。図1はこの発明のインキつぼ装
置を区分してその一部を使用するためのインキ仕切具の
一実施例を示す斜視図であり、図2は図1におけるA−
A線矢視断面図、図3はこの発明のインキ仕切具の断面
図、図4は図3のB線矢視図である。
【0019】図1及び図2に示されるインキつぼ装置1
は、図示しない駆動手段によって矢印方向(図2におい
て反時計回り)に回転するインキつぼローラー2の外周
面に向けて下がり傾斜する基台3と、インキつぼローラ
ー2の外周面によって形成された溝の両側を仕切る側板
4,4と、基台3の傾斜上面に沿って移動可能に配設さ
れた複数個の分割ブレード5…と、各分割ブレード5…
を図示しない駆動手段により、それぞれの直線方向に移
動させる複数個のインキ供給量調整手段(一部のみを図
示)6…と、この複数個のインキ供給量調整手段6…及
び分割ブレード5…の上面を被覆し、基台3に固定され
ている磁性体からなる薄板状の底板7とによって構成さ
れ、そのインキつぼ装置1の上部は開放され、前記溝内
でインキ8を貯留するようになっている。また各分割ブ
レード5…のインキつぼローラー2の近傍側上方端とイ
ンキつぼローラー2の外周面との間には間隙9が設けて
あり、この間隙9からインキつぼローラー2の外周面に
付着したインキが、インキつぼローラー2の回転により
引き出されるようになっている。
【0020】かかる公知の構成を有するインキつぼ装置
1において、この発明に係るインキ仕切具13は、印刷
画像が、版胴の軸方向における一部の領域にしか存在し
ない刷版で印刷を行うときに使用され、図1に示すよう
にインキつぼ装置1の底板7の上に、前記版胴の刷版の
印刷画像の領域と整合する部分を挟むようにインキ仕切
具13,13を装着し、このインキ仕切具13,13間
にインキ8を貯留して印刷稼働を行う。あるいは、刷版
の印刷画像の領域の位置によりインキ仕切具13と側板
4の間にインキ8を貯留して印刷稼働を行うこともでき
る。
【0022】インキ仕切具13は、図3及び図4に示さ
れるように、インキつぼローラー2の軸線と平行な方向
に適宜な幅を有し、断面が略二等辺三角形状に形成さ
れ、底辺すなわち前面は、回転するインキつぼローラー
2の外周面に接触するように、インキつぼローラー2の
外周面に整合した凹曲面形状に形成され、残る2辺のう
ちの1辺すなわち下面は、インキつぼ装置1の底板7に
ぴったりと接するように底板7の形状に合わせて平滑面
状に形成され、インキつぼローラー2の外周面を損傷し
ないように硬さの低い素材の合成樹脂からなる軽量のイ
ンキ仕切本体14と、インキ仕切本体14の中央部に、
ボルト15により固定され、インキ仕切本体14をイン
キつぼ装置1の底板7にしっかり接触させることが可能
であるようにインキ仕切本体14の下面に磁力吸着面を
露出させて埋め込まれるとともに、磁力吸着面への磁力
の入・切が可能な切換部16aがインキ仕切本体14の
上面に露出するように設けられた磁力吸着手段16と、
インキ仕切具13の取扱いのためインキ仕切本体14の
上面に設けられた取手17とで構成されている。
【0022】磁力吸着手段16の磁力吸着面への磁力の
入・切は、磁力源が永久磁石であるときは磁力吸着面を
形成する磁性体に対する前記永久磁石の位相を変更する
ことによって行う。磁力源が電磁石であるときはコイル
に対する通電と遮断による。図示の実施の形態に示す磁
力吸着手段16は前者の機構によるもの(例えば、カネ
テック(株)のマグネットホルダ台)である。
【0023】磁力吸着手段16は、図3に示されるよう
に、インキ仕切本体14の下面と磁力吸着手段16の磁
力吸着面とを一致させて、あるいは、磁力吸着手段16
の下面がインキ仕切本体14の下面よりも微小に引っ込
んだ状態であるように取付ける。こうすることでインキ
仕切本体14とインキつぼ装置1の底板7が隙間なく接
することが可能である。取手17はインキ仕切本体14
の幅方向の片側に寄せた位置に示されているが、磁力の
入・切の切換操作のスペースに十分余裕をとればインキ
仕切本体14の幅方向の中央に取付けてもよい。
【0024】図1に示されるように、2個のインキ仕切
具13,13を、あるいはインキ仕切具13と側板4と
を組合せて使う場合は1個のインキ仕切具13を、所望
の刷版の印刷画像の領域に合わせインキつぼ装置1の底
板7の上に設置し、インキ8を溜めて使用する。
【0025】まず、磁力吸着手段16の磁力の入・切の
切換部16aを「切」にしてインキ仕切具13を底板7
の上に乗せ、インキつぼローラー2の外周面への接触が
均等になる位置に、及び底板7の接触が一様な位置に位
置させ、次に磁力吸着手段16の磁力の入・切の切換部
16aを「入」にする。これにより、磁力吸着手段16
の磁力吸着面に吸着力が発生し、インキ仕切具13はイ
ンキつぼ装置1の底板7に強力に接触させられる。この
設定を個々のインキ仕切具13について行う。
【0026】印刷稼働の間は、インキ仕切具13,13
間、あるいはインキ仕切具13と側板4の間にそれぞれ
インキを入れるとともに、その印刷画像の領域におい
て、インキ供給量調整手段6…により分割ブレード5…
を変位させ、インキ供給量の調整が行われる。しかし分
割ブレード5…及びインキ供給量調整手段6…の上面を
被覆している底板7は基台3に固定されており、分割ブ
レード5…の変位の影響をうけず、固定されたままであ
り、その底板7に接触させられたインキ仕切具13も同
様に、分割ブレード5…の変位の影響をうけない。
【0027】磁力吸着手段16が内部に埋め込まれたこ
の発明のインキ仕切具13は、磁力吸着手段16の磁力
の入・切の切換手段が「入」になっている間は、インキ
つぼローラー2の外周面への接触が均等に保たれた状態
が継続され、インキ仕切本体14のインキつぼローラー
2の外周面に整合した凹曲面に無用の力が作用しないの
で摩擦が少なく、かつインキの漏れ出しを強力に防止す
る。
【0028】印刷稼働後、インキ仕切具13を取外すと
きは、磁力吸着手段16の上面にある磁力の入・切の切
換部16aを「切」にする。これにより、磁力吸着面の
吸着力が消滅し、単にインキ仕切本体14である合成樹
脂と磁力吸着手段16の重さだけとなり、軽量で取外し
の取扱いが容易に可能となり、肩や腰を痛める等の心配
がなくなる。さらに、インキ仕切本体14の上面に取手
17を設けたので、インキ仕切具13のインキつぼ装置
1に対する取付け、取外しは勿論、運搬のときも、取扱
いが格段に容易になり、取り落すおそれもほとんどな
い。
【0029】また磁力の入・切の切換部16aは、イン
キ仕切具13の上面に設けられ、扱いやすく操作性がよ
い。そして、刷版の印刷画像が隣り合わせに複数あり、
それぞれ異なる色のインキが使われるときは、その領域
に合わせ、インキ仕切具13を境にして両側に異なる色
のインキを溜めて印刷稼働を行うことが可能である。
【0030】この発明のインキ仕切具13を使用してイ
ンキつぼ装置1のインキ貯留域を制限して印刷を行う
と、インキ供給において、インキが付着する領域が限定
され、インキの無駄を少なくし得るとともに、印刷稼働
後のインキつぼ装置1の清掃が限られた部分のみで済
み、極めて楽である等の従来技術の効果に加え、この発
明には次のような作用効果を奏することができる。
【0031】
【発明の効果】この発明は、以上の通りであるので、こ
の発明の実施により、インキ仕切具のインキつぼ装置へ
の接触を、磁力切換部を「入」に切換えることによって
磁力吸着面に強大な吸着力を生じさせて行うことができ
るので、インキつぼ装置の底板へ強力に接触する力を得
られるとともに、インキ仕切本体とインキつぼローラー
の外周面への接触をしっかりと維持することができ、イ
ンキの漏出しを強力に防止できる。また、インキ仕切具
のインキつぼ装置からの取外しは、磁力の切換部を
「切」に切換えることによって磁力吸着面の強大な吸着
力を消去して行うことができるので、小さな力で極めて
容易に行うことができる。
【0032】また、インキ仕切本体に樹脂を使用するこ
とにより、軽量で、取付け、取外し、運搬等が容易にで
き、肩や腰をいためる等の心配がなくなる。それに、イ
ンキ仕切本体の表面が滑らかであるので、インキつぼロ
ーラーの表面との接触が均等に保て、インキ仕切本体は
摩耗が少なくなる。
【0033】さらに磁力の切換部をインキ仕切本体の上
面に露出させて設けたので、インキ仕切具の取付け、取
外しをするときの磁力吸着手段の磁力の入・切操作が上
部より容易にでき、操作性がよく、またインキ仕切具の
側面は突起がなくすっきりした形状である。したがっ
て、インキ仕切具を境にして両側に異なる色のインキを
溜めることに支障がなく、不使用のときはインキつぼの
片側へよせておけばよい合理的なインキ仕切具を提供で
きる。また、機能の著しい向上に比例して構造が簡素で
あるので製造コストを低くおさえることができ、また、
故障等のトラブル頻度も低くメンテナンスも容易であ
る。
【0034】さらに加えて、インキ仕切本体の上面に取
手を設けた構成では、前記インキ仕切本体が軽量である
ことと相俟って、インキつぼ装置に対する取付け、取外
し、運搬等がより容易になり、取り落すおそれがほとん
どない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のインキつぼ装置を区分してその一部
を使用するためのインキ仕切具の一実施例を示す斜視図
である。
【図2】図1のA−A線矢視断面図である。
【図3】この発明のインキ仕切具の断面図である。
【図4】図3のB線矢視図である。
【符号の説明】
1…インキつぼ装置、2…インキつぼローラー、3…基
台、4…側板、5…分割ブレード、6…インキ供給量調
整手段(一部のみ)、7…底板、8…インキ、9…間
隙、13…インキ仕切具、14…インキ仕切本体、15
…ボルト、16…磁力吸着手段、16a…切換部、17
…取手。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキつぼローラーと、インキつぼロー
    ラーの外周面との間隙をそれぞれ直線変位により個別調
    整し得るインキ供給量調整手段と、インキ供給量調整手
    段の上面を被覆し得る磁性体からなる薄板状の底板と、
    を備えたインキつぼ装置において、 インキつぼローラーの外周面に整合する外形線の底辺
    と、底板の上面に整合する外形線の他の一辺を有した三
    角形に近似する断面形状を有してインキつぼローラーの
    軸線と平行な方向に適宜な幅を備えるとともに、硬度が
    インキつぼローラーの外周面素材よりも低い非磁性素材
    からなりインキつぼ装置内で底板に接触してインキを区
    分するインキ仕切本体と、 インキ仕切本体の下面が底板にぴったりと接し得るよう
    にインキ仕切本体の下面に、この下面から突出しない状
    態に磁力吸着面を露出するとともにインキ仕切本体の上
    面に磁力吸着面の磁力発生と磁力消去とを選択的に切換
    える切換部を露出した状態でインキ仕切本体内にインキ
    仕切本体と一体に設けられ、磁力発生と磁力消去とを選
    択的に切換え可能にした磁力吸着手段と、 を有することを特徴とするインキつぼ装置のインキ仕切
    具。
  2. 【請求項2】 インキ仕切本体上面に、インキ仕切本体
    の取扱いに使用する取手を設けたことを特徴とする請求
    項1記載のインキつぼ装置のインキ仕切具。
  3. 【請求項3】 インキ仕切本体が樹脂素材からなること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載のインキつぼ装
    置のインキ仕切具。
  4. 【請求項4】 磁力吸着手段の磁力源が永久磁石である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のインキつ
    ぼ装置のインキ仕切具。
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