JPH11268247A - インキ供給装置及びチャンバ装置 - Google Patents

インキ供給装置及びチャンバ装置

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JPH11268247A
JPH11268247A JP7519198A JP7519198A JPH11268247A JP H11268247 A JPH11268247 A JP H11268247A JP 7519198 A JP7519198 A JP 7519198A JP 7519198 A JP7519198 A JP 7519198A JP H11268247 A JPH11268247 A JP H11268247A
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JP
Japan
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doctor
chamber
ink
plate cylinder
doctor blade
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Application number
JP7519198A
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English (en)
Inventor
Yukio Motoyama
幸夫 本山
Takami Yamazaki
隆美 山崎
Toshiyuki Yamagishi
俊幸 山岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取り付けや調整を容易に行うことができるイ
ンキ供給装置及びチャンバ装置を提供する。 【解決手段】 支持台20の回転角と高さを調整し、上
側ドクターブレード21のC方向の位置を平行調整ハン
ドル26で調整して、上側ドクターブレード21のドク
ター角度が決まる。また、図示しないエアシリンダのエ
アー圧を変えて、上側ドクターブレード21と版面10
との間の加圧量を微調整することができる。ドクター装
置2の姿勢や位置が変わると、下側ドクターブレード3
1と版面10との間の加圧量が変化して弾性部材4が変
形する。その結果、下側ドクターブレード31と版面1
0とが適当な加圧力で接触状態を維持するために、チャ
ンバ30内からインキ51が漏れるのを防止することが
できる。また、チャンバ装置3は、弾性部材4を介して
ドクター装置2に簡単に取り付けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インキを版胴に付
着させるインキ供給装置及びチャンバ装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の印刷装置を概略的に示す
断面図である。版胴1は、画線を形成する微小なセル
(グラビアセル)を版面10に有する円筒状の部材であ
る。版胴1は、版面10に付着するインキの量を、セル
の容積(深さ及び面積)によって調節して、印刷の濃淡
を決定している。版胴1は、インキパン50に版面10
を浸してA方向に回転する。
【0003】インキ装置5は、版面10にインキを供給
する装置である。インキ装置5は、インキ51をためる
インキパン50を備えている。
【0004】ドクター装置2は、版面10に付着した余
分なインキ51をかき落とす(すり切る)装置である。
ドクター装置2は、支持台20と、ドクターブレード2
1と、上部ホルダ22と、下部ホルダ23と、送りねじ
25と、この送りねじ25の先端を引掛ける掛け止め部
材24と、平行調整ハンドル26と、上部ホルダ22及
び下部ホルダ23を支持台20上に固定する図示しない
固定部材とを備えている。
【0005】支持台20は、ドクターブレード21、上
部ホルダ22、下部ホルダ23、送りねじ25及び平行
調整ハンドル26を固定するための部材である。支持台
20は、ドクターブレード21を版面10に加圧するた
めに、図示しないエアシリンダによってドクター装置2
をB方向に回転駆動する。支持台20は、ドクターブレ
ード21と版面10との間の加圧量を、エアシリンダの
エアー圧によって調整する。なお、支持台20は、図示
しない機構によって上下に移動することができる。
【0006】ドクターブレード21は、版面10と加圧
接触して、この版面に付着した余分なインキ51をかき
取る部材である。ドクターブレード21は、例えば、薄
い板状の鋼材である。ドクターブレード21は、ドクタ
ーホルダを構成する上部ホルダ22と下部ホルダ23と
の間に、ねじ固定などによって挟み込まれた状態で支持
台20上に置かれており、図示しない固定部材によって
支持台20上に固定されている。
【0007】平行調整ハンドル26は、ドクターブレー
ド21のC方向の位置決めと、ドクターブレード21の
先端の版面10に対する平行度とを調整するための部材
である。平行調整ハンドル26は、送りねじ25を取り
付けている。平行調整ハンドル26は、回転することに
よって、ドクターブレード21をC方向に繰り出して、
このドクターブレード21の位置及び平行度を調整す
る。なお、ドクター角度は、支持台20の回転角及び高
さ、平行調整ハンドル26によって調整されたドクター
ブレード21のC方向の位置により決定される。
【0008】圧胴6は、版面10に付着したインキ51
をウェブ7に転写するものである。圧胴6は、D方向に
回転しつつ、E方向に移動するウェブ7を版胴1との間
で加圧する円筒状の部材である。
【0009】図6は、従来の印刷装置におけるチャンバ
ドクター装置を概略的に示す断面図である。チャンバド
クター装置103は、版面10との間に形成したチャン
バ(空間)130内にインキ51を供給し、このインキ
51を版面10に付着するための装置である。チャンバ
ドクター103は、固定部材134と、上側ドクターブ
レード121と、下側ドクターブレード131と、当て
板122,133とを備えている。
【0010】固定部材134は、上側ドクターブレード
121及び下側ドクターブレード131を支持するとと
もに、インキ51を収納する部材である。固定部材13
4は、凹状のチャンバ130を版胴1側に備えており、
配管135は、このチャンバ130内にインキ51を供
給している。固定部材134は、図示しない加圧機構に
よってF方向に押されており、上側ドクターブレード1
21及び下側ドクターブレード131と版面10とを加
圧接触させている。
【0011】上側ドクターブレード121は、版面10
と加圧接触して、この版面に付着した余分なインキ51
をかき取る部材である。上側ドクターブレード121
は、固定部材134と当て板122との間に挟み込まれ
て固定されている。
【0012】下側ドクターブレード131は、チャンバ
130内からインキ51が漏れ出すのを防止する部材で
ある。下側ドクターブレード131は、固定部材134
と当て板133との間に挟み込まれて固定されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図5に示す印刷装置
は、構造が簡単であるために、清掃やインキ交換などの
取扱いが容易である。しかし、インキパン50の上部を
開放しているために、インキ51がはねたり、インキ5
1に含まれる溶剤が気化しやすく、作業性や環境面に問
題があった。
【0014】図6に示すチャンバドクター装置103
は、チャンバ134a内のインキ51を密閉しているた
めに、インキ51のはねや溶剤の気化を防止することが
できる。このチャンバドクター装置103は、上側ドク
ターブレード121及び下側ドクターブレード131を
固定部材134に一体的に固定しているために、上側ド
クターブレード121及び下側ドクターブレード131
を個別に動かすことができなかった。このために、チャ
ンバドクター装置103全体を前後、上下、左右に動か
して位置や姿勢を調整した後に、上側ドクターブレード
121及び下側ドクターブレード131を版面10に押
し当てていた。
【0015】しかし、上側ドクターブレード121のド
クター角度や加圧量を調整して、チャンバドクター装置
103の位置や姿勢を決定すると、下側ドクターブレー
ド131と版面10との間に隙間を生じ、チャンバ10
3内からインキ51が漏れ出す可能性があった。また、
下側ドクターブレード131と版面10との間に、必要
以上の加圧力が生じてしまう可能性があった。さらに、
版胴1を直径の異なるものに交換すると、上側ドクター
ブレード121及び下側ドクターブレード131のドク
ター角度や、版面10との間の加圧量が変わってしま
う。その結果、チャンバドクター装置103の位置や姿
勢を再調整して、上側ドクターブレード121及び下側
ドクターブレード131のドクター角度や加圧量を一定
に保たなければならないという問題があった。
【0016】本発明の課題は、取り付けや調整を容易に
行うことができるインキ供給装置及びチャンバ装置を提
供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のような
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付
して説明するが、これに限定するものではない。すなわ
ち、請求項1の発明は、チャンバ(30)内に供給され
たインキ(51)を版胴(1)に付着させるインキ供給
装置において、前記チャンバは、前記版胴と加圧接触し
て、前記版胴に付着した余分なインキをかき取るかき取
り手段(21)と、前記版胴と加圧接触して、前記チャ
ンバからのインキの漏れを防止する漏れ防止手段(3
1)と、前記版胴と加圧接触した状態で、前記漏れ防止
手段を変位させる変位手段(4)とを含むことを特徴と
しているインキ供給装置である。
【0018】請求項2の発明は、請求項1に記載のイン
キ供給装置において、前記かき取り手段を駆動して、こ
のかき取り手段の位置及び/又は姿勢を調整する調整装
置(20,25,26)を備え、前記調整装置は、前記
かき取り手段とともに前記漏れ防止手段を駆動して、こ
の漏れ防止手段と前記版胴と間の加圧量を可変し、前記
変位手段は、前記加圧量の変化に応じて変形し、前記漏
れ防止手段の位置及び/又は姿勢を変えることを特徴と
するインキ供給装置である。
【0019】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載のインキ供給装置において、前記かき取り手段
は、第1のドクター装置(21)であり、前記漏れ防止
手段は、前記第1のドクター装置の下方に配置された第
2のドクター装置(31)であり、前記変位手段は、前
記第1のドクター装置と前記第2のドクター装置との間
に設けられた弾性部材(4)であることを特徴とするイ
ンキ供給装置である。
【0020】請求項4の発明は、請求項3に記載のイン
キ供給装置において、前記第2のドクター装置は、前記
第1のドクター装置に前記弾性部材を介して片持ち支持
されていることを特徴とするインキ供給装置である。
【0021】請求項5の発明は、供給されたインキ(5
1)を版胴(1)に付着させるインキ供給装置のチャン
バ(30)において、前記版胴と加圧接触して、インキ
の漏れを防止する漏れ防止手段(31)と、前記版胴と
加圧接触した状態で、前記漏れ防止手段を変位させる変
位手段(4)とを含むことを特徴とするチャンバ装置で
ある。
【0022】請求項6の発明は、請求項5に記載のチャ
ンバ装置において、前記変位手段は、前記漏れ防止手段
と前記版胴と間の加圧量の変化に応じて変形し、前記漏
れ防止手段の位置及び/又は姿勢を変えることを特徴と
するチャンバ装置である。
【0023】請求項7の発明は、請求項5又は請求項6
に記載のチャンバ装置において、前記漏れ防止手段は、
ドクター装置(31)であり、前記変位手段は、弾性部
材(4)であることを特徴とするチャンバ装置である。
【0024】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、図面を参
照して、本発明の第1実施形態について、さらに詳しく
説明する。以下では、本発明の第1実施形態に係るイン
キ供給装置を、グラビア印刷機に適用した場合を例に挙
げて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るイ
ンキ供給装置を備えるグラビア印刷機を示す側面図であ
る。図2は、図1に示すII−II線で切断した状態を
示す断面図である。図3は、図2に示すIII−III
線で切断した状態を示す断面図である。図4は、図3に
示すIV部分を拡大して示す断面図である。なお、以下
では、図5及び図6に示した部材と同一の部材は、対応
する番号を付して説明し、その部材の詳細な説明は省略
する。
【0025】インキ供給装置は、図1に示すように、ド
クター装置2と、チャンバ装置3とを備えている。イン
キ供給装置は、版面10に対向して配置されている。
【0026】チャンバ装置3は、内部にインキ51を収
納し、このインキ51を版面10に付着させる装置であ
る。チャンバ装置3は、図1〜図3に示すように、下側
ドクターブレード31と、当て板32,33と、固定部
材34と、アングル部材36と、止めねじ37a,37
bと、固定部材38a,38bと、止めねじ39a,3
9bと、弾性部材40a,40bなどを備えている。
【0027】チャンバ30は、インキ51を収納する空
間である。チャンバ30は、図2及び図3に示すよう
に、上側ドクターブレード21、下部ホルダ23、弾性
部材4、固定部材34、当て板32、下側ドクターブレ
ード31及び弾性部材40a,40bと版面10との間
に形成した密閉空間である。チャンバ30は、内部に収
納したインキ51を版面10に付着している。
【0028】下側ドクターブレード31は、版面10と
加圧接触して、版面10との間からインキ51が漏れ出
すのを防止するための部材である。下側ドクターブレー
ド31は、図1及び図2に示すように、当て板32と当
て板33との間に挟み込まれており、上側ドクターブレ
ード21の下方に配置されている。下側ドクターブレー
ド31は、その先端部が版面10に対して所定のドクタ
ー角度で加圧接触している。下側ドクターブレード31
は、チャンバ30の底部を構成している。
【0029】当て板32,33は、下側ドクターブレー
ド31を固定部材34に固定するための部材である。当
て板32,33は、図1及び図3に示すように、背面部
34cの下端部に固定されており、長手方向の両端部が
側面部34a,34bに挟み込まれて固定されている。
【0030】固定部材34は、下側ドクターブレード3
1及び当て板32,33を固定するための部材である。
固定部材34は、図2及び図3に示すように、これらの
下端部から版面10に向けて、下側ドクターブレード3
1を折り返すように、下側ドクターブレード31及び当
て板32,33を固定している。固定部材34は、チャ
ンバ30の背面を構成する背面部34cと、この背面部
34cの長手方向の両端部から版面10に向けて折り返
され、チャンバ30の側面を構成する側面部34a,3
4bと、背面部34cに形成された3つのインキ出入口
34dとからなる。固定部材34は、図2に示すよう
に、インキ出入口34dに配管35を接続しており、図
示しない循環ポンプは、この配管35を通じて、チャン
バ30内にインキ51や洗浄用溶剤を供給及び排出して
いる。固定部材34は、図2に示すように、その上端部
に、3個のアングル部材36を止めねじ37bによって
取り付けている。
【0031】アングル部材36は、ドクター装置2の下
部ホルダ23に、固定部材34を取り付けるための部材
である。アングル部材36は、図4に示すように、その
断面が略L字状の部材である。アングル部材36は、下
部ホルダ23との間でこの弾性部材4を挟み込んでい
る。アングル部材36は、この弾性部材4を貫通する止
めねじ37aによって、当て板23の下面に取り付けら
れており、チャンバ装置3は、ドクター装置2に片持ち
支持されている。その結果、チャンバ装置3は、G方向
に変位することができる。
【0032】弾性部材40a,40bは、版胴1と加圧
接触して、版面10との間からインキ51が漏れ出すの
を防止するための部材である。弾性部材40a,40b
は、固定部材34の側面部34a,34bの外側に、そ
れぞれ設けられている。弾性部材40a,bは、図1に
示すように、版胴1の外周面に沿って密着するような形
状に形成されている。弾性部材40a,40bは、直径
の異なる数種類の版胴1に対応可能なように、版胴1の
外周面に密着可能な弾力性と柔軟性とを備えるスポンジ
やゴムなどが好ましい。また、弾性部材40a,40b
は、版胴1と回転接触しても容易に摩耗しない(耐摩耗
性)材質であることが好ましく、インキ51に含まれる
溶剤などと接触しても容易に変質しない(耐溶剤性)材
質であることが好ましい。
【0033】固定部材38a,38bは、弾性部材40
a,40bを側面部34a,34bに固定するための部
材である。固定部材38a,38bは、硬度を有する板
状の部材である。固定部材38a,38bは、図2に示
すように、側面部34a,34bとの間で弾性部材40
a,40bを外側からそれぞれ挟み込んでいる。固定部
材38a,38bは、止めねじ39a,39bによって
側面部34a,34bにそれぞれ固定されている。
【0034】弾性部材4は、下側ドクターブレード31
と版面10とが加圧接触した状態で、チャンバ装置3を
変位させるための部材である。弾性部材4は、図2〜図
4に示すように、固定部材34の上端部及びアングル部
材36の上面と、下部ホルダ23の下面との間に設けら
れている。弾性部材4は、図4に示すように、固定部材
34及びアングル部材36がG方向に変位可能なように
伸縮する。弾性部材4は、ドクター装置2に対してチャ
ンバ装置3が変位可能なように、伸縮性を備えたゴムや
ばねなどであり、インキ51に含まれる溶剤などと接触
しても容易に変質しない(耐溶剤性)材質であることが
好ましい。
【0035】つぎに、本発明の第1実施形態に係るイン
キ供給装置の動作を説明する。図3に示すように、支持
台20の回転角及び高さを調整するとともに、上側ドク
ターブレード21のC方向の位置を平行調整ハンドル2
6によって調整して、上側ドクターブレード21のドク
ター角度を決めることができる。また、図示しないエア
シリンダのエアー圧を可変して、上側ドクターブレード
21と版面10との間の加圧量を微調整することができ
る。版胴1を異なる外径のものに交換したときにも、上
記操作と同様の操作によって、ドクター角度や加圧量を
再調整することができる。
【0036】チャンバ装置3の下側ドクターブレード3
1は、版面10と加圧接触しており、ドクター装置2が
駆動してその姿勢や位置を変えると、下側ドクターブレ
ード31と版面10との間の加圧量が変化する。弾性部
材4は、ドクター装置2とチャンバ装置3との間に挟み
込まれており、チャンバ装置3は、この弾性部材4を介
してドクター装置2に片持ち支持されている。このため
に、弾性部材4は、下側ドクターブレード31と版面1
0との間の加圧量が変化すると変形して、下側ドクター
ブレード31と版面10とが加圧接触した状態を維持し
つつ、チャンバ装置3の位置や姿勢を変える。
【0037】以上説明したように、本発明の第1実施形
態に係るインキ供給装置及びチャンバ装置は、以下に記
載するような効果を有する。 (1) 本発明の第1実施形態は、ドクター装置2とチ
ャンバ装置3との間に、弾性部材4を挟み込んでいる。
ドクター装置2を版胴1にセッティングするときには、
ドクター装置2の位置や姿勢を調節して、上側ドクター
ブレード21のドクター角度や加圧量を微調整する必要
がある。また、外径が異なる版胴1に交換したときに
は、上側ドクターブレード21のドクター角度や加圧量
を適切な状態にするために、ドクター装置2の位置や姿
勢を再調整する必要がある。本発明の第1実施形態は、
弾性部材4が変形することによって、下側ドクターブレ
ード31は、版面10と加圧接触した状態で常に柔軟に
変位することができる。その結果、下側ドクターブレー
ド31は、適度な圧力が版面10との間に加わって、版
面10との接触状態を維持することができるために、下
側ドクターブレード31と版面10の隙間からチャンバ
30内のインキ51が漏れ出すのを防ぐことができる。
また、外径が異なる版胴1に交換したときにも、上側ド
クターブレード21及び下側ドクターブレード31のド
クター角度や加圧量を、簡単に調整することができる。
【0038】(2) 本発明の第1実施形態は、チャン
バ装置3がユニット化されている。このために、図5に
示す従来のドクター装置2に、止めねじ37aによっ
て、チャンバ装置3を簡単に装着することができるとと
もに、ドクター装置2からチャンバ装置3を簡単に取り
外すこともできる。その結果、段取りなどの作業の都合
によって、チャンバ装置3を手軽に素早く取り替えるこ
とができる。
【0039】(3) 本発明の第1実施形態は、ドクタ
ー装置2を構成する上側ドクターブレード21、上部ホ
ルダ22、下部ホルダ23、送りねじ25及び平行調整
ハンドル26などがユニット化されている。このため
に、支持台20にこれらの部材を簡単に取り付けること
ができる。また、回転自在の支持台20にこれらの部材
が取り付けられているために、上側ドクターブレード2
1の加圧力を簡単に調整することができる。さらに、平
行調整ハンドル26を回転することによって、上側ドク
ターブレード21を支持台20上で駆動することができ
るために、上側ドクターブレード21のドクター角度
を、簡単に調整することができる。
【0040】(他の実施形態)本発明は、以上説明した
実施形態に限定するものではなく、以下に記載するよう
に、種々の変形又は変更が可能であって、これらも本発
明の均等の範囲内である。 (1) 本発明の実施形態は、弾性部材4として、ゴム
を例に挙げて説明したがこれに限定するものではない。
例えば、弾性部材4は、ばね機構などであってもよい。
また、本発明の実施形態は、ドクター装置2の下部とチ
ャンバ装置5の上部との間に、弾性部材4を挟み込んで
いるが、この弾性部材4の位置は他の位置に変えること
もできる。例えば、当て板32,33及び下側ドクター
ブレード31と固定部材34との間に、弾性部材4を挟
み込んでもよい。
【0041】(2) 本発明の実施形態は、版面10に
セルを有するグラビア印刷機を例に挙げて説明したが、
これに限定するものではない。例えば、セルを形成して
いないコーターを備えるグラビア印刷機やフレキソ印刷
機などについて、本発明を適用することもできる。
【0042】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、チャンバからのインキの漏れを防止する漏れ防止
手段と版胴とが加圧接触した状態で、この漏れ防止手段
を変位させる変位手段を備えるので、インキ漏れを確実
に防止することができるとともに、装置の取り付けや調
整を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るインキ供給装置を
備えるグラビア印刷機を示す側面図である。
【図2】図1に示すII−II線で切断した状態を示す
断面図である。
【図3】図2に示すIII−III線で切断した状態を
示す断面図である。
【図4】図3に示すIV部分を拡大して示す断面図であ
る。
【図5】従来の印刷装置を概略的に示す断面図である。
【図6】従来の印刷装置のチャンバドクター装置を概略
的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 版胴 2 ドクター装置 3 チャンバ装置 4,40 弾性部材 5 インキパン 6 圧胴 7 ウェブ 10 版面 20 支持台 21,121 上側ドクターブレード 25 送りねじ 26 平行調整ハンドル 30,130 チャンバ 31,131 下側ドクターブレード 34 固定部材 51 インキ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャンバ内に供給されたインキを版胴に
    付着させるインキ供給装置において、 前記チャンバは、 前記版胴と加圧接触して、前記版胴に付着した余分なイ
    ンキをかき取るかき取り手段と、 前記版胴と加圧接触して、前記チャンバからのインキの
    漏れを防止する漏れ防止手段と、 前記版胴と加圧接触した状態で、前記漏れ防止手段を変
    位させる変位手段と、 を含むことを特徴とするインキ供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインキ供給装置におい
    て、 前記かき取り手段を駆動して、このかき取り手段の位置
    及び/又は姿勢を調整する調整装置を備え、 前記調整装置は、前記かき取り手段とともに前記漏れ防
    止手段を駆動して、この漏れ防止手段と前記版胴と間の
    加圧量を可変し、 前記変位手段は、前記加圧量の変化に応じて変形し、前
    記漏れ防止手段の位置及び/又は姿勢を変えること、 を特徴とするインキ供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のインキ供
    給装置において、 前記かき取り手段は、第1のドクター装置であり、 前記漏れ防止手段は、前記第1のドクター装置の下方に
    配置された第2のドクター装置であり、 前記変位手段は、前記第1のドクター装置と前記第2の
    ドクター装置との間に設けられた弾性部材であること、 を特徴とするインキ供給装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のインキ供給装置におい
    て、 前記第2のドクター装置は、前記第1のドクター装置に
    前記弾性部材を介して片持ち支持されていること、 を特徴とするインキ供給装置。
  5. 【請求項5】 供給されたインキを版胴に付着させるイ
    ンキ供給装置のチャンバ装置において、 前記版胴と加圧接触して、インキの漏れを防止する漏れ
    防止手段と、 前記版胴と加圧接触した状態で、前記漏れ防止手段を変
    位させる変位手段と、 を含むことを特徴とするチャンバ装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のチャンバ装置におい
    て、 前記変位手段は、前記漏れ防止手段と前記版胴と間の加
    圧量の変化に応じて変形し、前記漏れ防止手段の位置及
    び/又は姿勢を変えること、 を特徴とするチャンバ装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6に記載のチャンバ
    装置において、 前記漏れ防止手段は、ドクター装置であり、 前記変位手段は、弾性部材であること、 を特徴とするチャンバ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006528563A (ja) * 2003-07-25 2006-12-21 ペルシヴァッレ スペシャル コンヴァーティング エセ ア エセ ディ ペルシヴァッレ バルバラ エ チ グラビア印刷及び散布組立体用のインク及びドクターユニット
CN102909945A (zh) * 2011-08-02 2013-02-06 上海鼎龙机械有限公司 印刷部设有可调式匀墨装置的印刷开槽机

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