JP2002236326A - フィルムクリーナ - Google Patents

フィルムクリーナ

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JP2002236326A
JP2002236326A JP2001034148A JP2001034148A JP2002236326A JP 2002236326 A JP2002236326 A JP 2002236326A JP 2001034148 A JP2001034148 A JP 2001034148A JP 2001034148 A JP2001034148 A JP 2001034148A JP 2002236326 A JP2002236326 A JP 2002236326A
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photographic film
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JP2001034148A
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Junichi Owaki
淳一 大脇
Shinji Narukami
真司 鳴神
Hiroshi Miyawaki
浩 宮脇
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Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】写真フィルムの搬送経路上に配置可能な本体
と、写真フィルムの面に位置する塵埃を、搬送される写
真フィルムとの相対移動に応じて面上から除去するため
に本体に支持された塵埃除去体とを備えたフィルムクリ
ーナにおいて、搬送中の写真フィルムの画像面に損傷を
与え難い形態を提供する。 【解決手段】本体を構成するベース部材Cに、写真フィ
ルム1を写真フィルム1の幅方向の端部付近のみを介し
て支持可能な凹面状の湾曲支持面SV1,SV2を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフィルムクリーナに
関する。より具体的には、本発明は、写真フィルムの搬
送経路上に配置可能な本体と、前記写真フィルムの面に
位置する塵埃を、搬送される前記写真フィルムとの相対
移動に応じて前記面上から除去するために前記本体に支
持された塵埃除去体とを備えたフィルムクリーナに関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記のフィルムクリーナとしては、作業
台などの上に載置可能なベース部材と前記ベース部材に
支持されたアーム部材とからなる本体を有し、これら両
部材の各対向面から多数の毛状体(または繊維状体)が
ブラシ状に上下に延びて一対の塵埃除去体を形成したも
のが知られている。
【0003】このフィルムクリーナを、例えば、デジタ
ル写真処理装置のフィルムスキャナ部や透過光式写真プ
リンタのネガキャリアの上流側に配置しておいて、前記
ネガキャリア内に設けられた搬送装置によってネガキャ
リア内へと送り込まれる写真フィルムを、前記一対の塵
埃除去体の間を通過した上で前記フィルム装入口に進入
させれば、写真フィルムの面上に位置する塵埃などが毛
状体によって自動的に払拭される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記一対の
塵埃除去体は通常、ベース部材から上方に、また、アー
ム部材から下方に多かれ少なかれ突出するように設けら
れているので、写真フィルムが水平な姿勢を維持したま
ま搬送される限り、基本的に写真フィルムの画像面がベ
ース部材やアーム部材と擦れて傷付くことはない。
【0005】しかし、一般に、何らかの部材によって支
持されていない写真フィルムの部位は、自重により下向
きに垂れ下がる傾向の他に、乳剤面側を内側に巻き込む
ように湾曲する習性によって、(一般に写真フィルムの
搬送経路より上方に光源があり、下方にスキャナの撮像
素子、或いは、露光対象の印画紙がある場合が多いの
で、乳剤面側を下向きにした状態で搬送される事例が多
い)下方、或いは、内向きにカールする傾向があるた
め、このように写真フィルムの垂れ下がった箇所が写真
処理の進行に伴いフィルムクリーナの特にベース部材と
擦れながら搬送される結果、フィルムクリーナのベース
部材が写真フィルムの画像面に瑕を付ける虞があった。
【0006】したがって、本発明の目的は、上に例示し
た従来技術によるフィルムクリーナの持つ前述した欠点
に鑑み、搬送中の写真フィルムの画像面に損傷を与え難
いフィルムクリーナを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るフィルムクリーナは、特許請求の範囲
の欄の請求項1から6に記された特徴構成を備えてい
る。すなわち、本発明の請求項1によるフィルムクリー
ナは、前記本体が、前記写真フィルムを前記写真フィル
ムの幅方向の端部付近のみを介して支持可能な凹面状の
湾曲支持面を備えていることを特徴構成としている。
【0008】このような特徴構成を備えているために、
本発明の特許請求の範囲第1項によるフィルムクリーナ
では、写真フィルムの一部がフィルムクリーナの本体と
擦れながら搬送されることがあっても、写真フィルム
は、本体に形成されている凹面状の湾曲支持面によっ
て、写真フィルムの幅方向の端部付近のみを介して支持
された状態で搬送される。したがって、写真フィルムの
幅方向の端部のみが本体と擦れることになり、端部付近
よりも中央寄りに位置している画像面は本体と擦れず、
フィルムクリーナの本体によって写真フィルムの画像面
に瑕を付ける可能性が大幅に減少した。
【0009】より具体的には、前記本体は、前記写真フ
ィルムの搬送経路上に配置可能なベース部材と、前記ベ
ース部材から延設されたアーム部材とを有し、前記塵埃
除去体は、前記ベース部材と前記アーム部材の間に形成
されたフィルム通過領域に配置されており、前記湾曲支
持面は、前記ベース部材に形成されている構成とするこ
とができる。通常の写真フィルムは下向きに、或いは、
内向きにカールして、ベース部材に接近してくる傾向が
あるので、このように、前記ベース部材に湾曲支持面を
形成する構成とすることによって、前記通常の写真フィ
ルムに対しては、必要十分な範囲で湾曲支持面を形成す
ることになる。
【0010】特に、前記湾曲支持面は、前記写真フィル
ムの搬送方向に関して前記塵埃除去体の近傍における前
記写真フィルムの搬送経路と平行して延びる前記ベース
部材の上面に形成されている構成とすることができる。
このように構成すれば、ベース部材から突設された先端
を持つ塵埃除去体に最も近接した写真フィルムの部位、
言い換えれば、ベース部材の平面視における輪郭内に位
置する写真フィルムの部位を、写真フィルムの幅方向の
端部付近のみによって支持させて、ここに対応する画像
面を瑕から保護することができる。
【0011】また、前記湾曲支持面は、前記上面と直交
するように延びる前記ベース部材の側面に形成されてい
る構成とすることができる。このように構成すれば、ベ
ース部材の平面視における輪郭線内よりも離間した部位
に位置する写真フィルムの部位を、写真フィルムの幅方
向の端部付近のみによって支持させて、ここに対応する
画像面を瑕から保護することができる。
【0012】或いは、前記湾曲支持面は、少なくとも前
記ベース部材の前記上面から前記側面まで、連続的に延
びている構成とすることができる。このように構成すれ
ば、特に、写真フィルムが小さな曲率半径で内向きにカ
ールする傾向を持つ場合などに、ベース部材の平面視に
おける丁度輪郭線上付近に位置する写真フィルムの部位
を、写真フィルムの幅方向の端部付近のみによって支持
させて、ここに対応する画像面を瑕から保護することが
できる。
【0013】さらに、前記ベース部材は、搬送される前
記写真フィルムの幅方向から見て、前記塵埃除去体が配
置された中央部位が最も高く、前記中央部位から前記搬
送経路に沿って前後に離間した両端部位ほど低い凸面状
の湾曲面を有する構成とすることができる。このように
構成すれば、搬送される写真フィルムが下向きや内向き
にカールする傾向が小さければ、ベース部材と接触する
機会そのものが少なくなるので、写真フィルムに瑕が形
成される虞が更に減少する。
【0014】本発明によるその他の特徴および利点は、
以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるで
あろう。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 (フィルムクリーナの全体構成)図1に示されたフィル
ムクリーナFCは、ベース部材Cと、ベース部材Cから
延設された揺動アームA(アーム部材の一例)とからな
る本体を有する。揺動アームAは、略水平な第1姿勢
(図9のP1によって示す)と、垂直に近い第3姿勢
(図9のP3によって示す)の間で、軸芯X周りで揺動
開閉自在に備えられている。さらに、揺動アームAは、
後述する位置決め機構によって、前記第1と第3姿勢、
および、これらの中間の第2姿勢(図9のP2によって
示す)の3つの姿勢のいずれかに選択的に保持されるよ
うに構成されている。
【0016】図1から図7に示すように、ベース部材C
は、本体ケース10と、本体ケース10の下部に係止さ
れて本体ケース10の底面を閉じる合成樹脂製の下部ケ
ース20とで構成されている。本体ケース10は、写真
フィルム1の搬送経路Fと略平行するように延びた上壁
面11と、一対の側壁面12、12と、一対の端壁面1
3、13とを合成樹脂で一体形成して成る。本体ケース
10と下部ケース20とは、図5と図7に示すように、
本体ケース10の端壁面13に形成された係合孔13A
と、この係合孔13Aに弾性的に嵌合可能なように下部
ケース20の後面に形成された突起24とによって着脱
自在に係止されている。本体ケース10の内部には、一
対の支承部14、14が円弧状の切り欠きとして一体形
成されている。他方、揺動アームAは、図1と図7及び
図8に示すように、断面形状が下向きに開いた「コ」字
状となるよう合成樹脂で成型されたアーム本体30と、
このアーム本体30の揺動基端部に一体形成された軸状
部31とを有する。揺動アームAのこの軸状部31が、
本体ケース10の支承部14に対して軸芯X周りで回動
自在に係合する。
【0017】(塵埃除去体の構成)揺動アームAとベー
ス部材Cは、各々着脱自在に設けられたブラシBa、B
c(塵埃除去体の一例)を備えている。揺動アームAが
前記第1姿勢の時、揺動アームAから下向きに延びたブ
ラシBa(上部毛状体の一例)とベース部材Cから上向
きに延びたブラシBc(下部毛状体の一例)とは、互い
に密着されて、両部材の間にフィルム通過領域(第1フ
ィルム通過領域の一例)が形成される。そこで、写真フ
ィルムがこのフィルム通過領域を通過すると、写真フィ
ルムの各面(ベース材側と乳剤面側)に位置する塵埃な
どはこれらのブラシBa,Bcによって物理的に払拭さ
れる。図7と図8に示すように、ブラシBa,Bcは、
0.055〜0.060mmの線径を持つアクリル樹脂
の繊維41の多数本と、これらの繊維41の基端側をブ
ラシの全体の長さが約70mmとなる形状に束ねて固定
する挟持部材42とからなる。挟持部材42は鉄や鉄合
金のような磁性体製からなる。また、前述したブラシの
全体の長さ約70mmは、120または220サイズの
写真フィルム1の幅(約60mm)より充分に大きい値
となるように決められている。
【0018】図4と図8に示すように、揺動アームAの
内部には、下に開いたコの字形状の断面を持つチャック
部材33が備えられている。このチャック部材33の一
対の先端は外力によって弾性的に開閉可能であり、ここ
にブラシBaの前記基端部を押し込むことによって、ブ
ラシBaはチャック部材33により着脱自在に挟持され
る。尚、チャック部材33は、アーム本体30の内部に
ビス35で固定された中間部材34を介して固定されて
いる。他方、下部のブラシBcは、図4と図5に示すよ
うに、本体ケース10の溝状部15(図7を参照)に配
置された保持用マグネットMCによって吸着させること
によって着脱自在に固定される。このように保持用マグ
ネットMCによってブラシBcを吸着固定させると、ブ
ラシBcの先端部が本体ケース10の上壁面11より僅
かに突出する形態となる。尚、必要が生じた時に各ブラ
シBa,Bcを取出し易いように、本体ケース10には
凹部16が、揺動アームAには切り欠き部36が設けら
れている。揺動アームAの前記第3姿勢P3は、主に、
このような各ブラシBa,Bcの着脱操作を行うための
姿勢である。
【0019】(除電手段の構成)ベース部材Cには、高
電圧によりイオン化した空気を写真フィルムに提供し、
写真フィルムの表面部位そのもの或いは写真フィルムの
面に位置している塵埃が担持している静電荷を除去する
ためのイオン化システムIS(除電手段の一例)が設け
られている。このように静電荷が除去されることによ
り、ブラシBa,Bcによる塵埃の払拭がより確実に行
われ、さらに、フィルムクリーナ通過中或いは通過後の
塵埃等の再付着が防止される。図6と図7に示すよう
に、イオン化システムISは、下部ケース20の内壁2
1に支持された第1プリント基板40と、この第1プリ
ント基板40に形成された高電圧発生回路48と、この
高電圧発生回路48に電力が供給される際に点灯するパ
イロットランプ43と、第1プリント基板40と平行す
る姿勢で支持された一対の第2プリント基板44、44
と、夫々の第2プリント基板44、44に備えられた複
数の針状の電極45と、これらを電極45の先端部だけ
が突出する状態でポッティングする絶縁性合成樹脂充填
体46とを有する。電極45は、ベース部材Cにおいて
ブラシBcが配置される位置を挟んだ2箇所の領域に
(写真フィルム1の搬送方向でブラシBcを挟んで上手
側位置と下手側位置とに)4つずつ配置されている。ま
た、本体ケース10の揺動アームAの基端側の端壁面1
3には、外部の直流電源からの電力を高電圧発生回路4
8に供給するコネクタ47が備えられている。また、本
体ケース10にはパイロットランプ43の点灯状態を確
認するためのランプ孔17が穿設されている。
【0020】イオン化システムISは、夫々の電極45
に対して高電圧発生回路48からプラス、マイナスの高
電圧を印加するものであり、図6において「+」の記号
と「−」の記号とで示すように、各電極45に対して隣
合う電極同士、及び、ブラシBを挟んで隣合う電極同士
が異なる極性に設定されている。また、夫々の電極45
と対応する位置の本体ケース10の上壁面11には8つ
の円形の開口18が穿設され、搬送経路Fを搬送される
フィルム面と直交する方向視で開口18の中央位置に電
極45を配置してある。本体ケース10の上壁面11の
うち、溝状部15を挟んで配置される8つの開口18は
上壁面11の表面に浅く形成された窪み状部11Aに配
置され、溝状部15を挟んで配置される8つの電極45
は、夫々の突出側の端部同士を結ぶ仮想直線Lが本体ケ
ース10と重複しないように、相対的な位置関係が設定
されている。
【0021】このイオン化システムISは、プラス
(+)の電極45とマイナス(−)の電極45との間に
プラスマイナス3500ボルトの電圧を印加することに
より、夫々の電極45同士の間に7000ボルトの電位
差を設定してある。これによりプラス(+)の電極45
とマイナス(−)の電極45との間に強い電界が形成さ
れ、電極に接触した空気がプラス(+)とマイナス
(−)とのイオンに分離して夫々の開口18から搬送経
路Fの側に放出され、この搬送経路Fに存在する写真フ
ィルム1が静電気により帯電していた場合には、空気の
イオンと接触することにより帯電が解消され(除電さ
れ)、静電気によって付着していた塵埃をブラシBによ
って容易に取り除き得るものとなり、また、この後に塵
埃の付着を抑制するものとなる。
【0022】(揺動アームの位置決め機構)揺動アーム
Aを、前記各第1、第2、第3姿勢(図9のP1,P
2,P3)の3つの姿勢のいずれかに選択的に保持する
位置決め機構は、本体ケース10に固定された板バネ7
と、揺動アームAの軸芯X周りでの揺動に応じて板バネ
7の遊端付近に形成された突出部7Aが択一的に係入可
能なように揺動アームAの基端部に形成された3つの係
合凹部32とからなる。図5と図9に示すように、板バ
ネ7の端部を本体ケース10に係合させた状態で、本体
ケース10と下部ケース20とを組み立てることによ
り、板バネ7の水平に延びた中間部が下部ケース20に
形成した押圧片25で押圧される結果、この板バネ7の
突出部7Aが3つの係合凹部32の何れかに向けて押付
けられる。
【0023】そして、揺動アームAを図1や図5に示す
第1姿勢P1に設定した場合には、板バネ7の突出部7
Aが3つの係合凹部32のうち最も緩やかな円弧状の係
合凹部32に係入して揺動アームAに対して閉じ方向へ
付勢力を作用させる。尚、この場合、揺動アームAは本
体ケース10に形成された開口縁10Aに接当して閉じ
姿勢が決まる。また、この第1姿勢P1から揺動アーム
Aの揺動端を開放方向に少し操作した場合には、第1姿
勢P1に対応する係合凹部32に隣接する係合凹部32
に対して板バネ7の突出部7Aが係入して揺動アームA
は夫々のブラシBa,Bc同士の間に写真フィルム1の
挿抜を可能にするに充分な間隙の第2姿勢P2に保持さ
れる。この状態から、更に揺動アームAの揺動端を開放
方向に操作した場合には、次の係合凹部32に対して板
バネ7の突出部7Aが係入して揺動アームAは、第2姿
勢P2より大きく揺動した姿勢で、何れのブラシBとも
着脱を可能にする第3姿勢P3に保持される。
【0024】(遊転支持体の構成)アーム本体30の上
面には、3つの合成樹脂製の遊転コロ37(遊転支持
体、及びコロの一例)が写真フィルム1の幅方向に沿っ
て互いに離間して設けられている。図5に示すように、
これらの遊転コロ37は、アーム本体30の上に配置さ
れる写真フィルム1を支持可能なように、アーム本体3
0の上面から突設されている。各遊転コロ37は、外形
が円柱状のコロ本体37bとコロ本体37bの両端部か
ら延びた軸部材37aとからなり、軸部材37aを介し
てアーム本体30の長手方向に沿って延びた軸芯Y周り
で回動自在に、言い換えれば、写真フィルム1の搬送方
向Fに沿って回動自在に支持されている。また、コロ本
体37bには軽量化のための空洞部37vが多数形成さ
れている。したがって、揺動アームAの上方に支持され
た写真フィルム1が、搬送方向Fに沿って変位される
時、遊転コロ37は、写真フィルム1からの押し付け力
が一定量を超えていれば、写真フィルム1との摩擦で簡
単に回動しながら写真フィルム1を支持するので、この
変位に基づいて写真フィルム1の面に瑕が形成される現
象が抑制される。
【0025】(本体ケース10の外形)図4に示すよう
に、本体ケース10の上壁面11(上面の一例)は、写
真フィルム1の搬送方向Fと交差する水平方向視では、
両端部ほど低い凸面状の湾曲面SCを形成している。こ
のように上壁面11の両端部を低く構成することによ
り、写真フィルム1が水平な直線状に搬送される限り、
写真フィルム1は、専ら下部ブラシBcによって支持さ
れるので、写真フィルム1の表面が上壁面11と接触し
て損傷することが抑制されている。また、図5と図6に
示すように、本体ケース10の上壁面11は、写真フィ
ルム1の搬送方向Fと沿う方向視では、中央部が両端よ
りも低い緩やかな凹面状の湾曲支持面SV1を備えてい
る。他方、本体ケース10の側壁面12は、図3に示す
ように、写真フィルム1の搬送経路Fと直交する方向視
でやはり中央部が両端よりも低い緩やかな凹面状の湾曲
支持面SV2を備えている。さらに、前記湾曲支持面
は、本体ケース10の上壁面11から側壁面12まで、
連続的に延びている。このように写真フィルム1が通過
する部位の近傍の平面を湾曲支持面に形成したことによ
り、写真フィルム1の搬送時に写真フィルム1が下向き
または内向きにカールしてベース部材Cに接触する場合
にも、図6に示すように、原則的に写真フィルム1の幅
方向の端部のみを介してベース部材Cに支持され、画像
が形成された幅方向の中央部位がベース部材Cに接触し
ないので、画像部位のベース部材Cと擦れることによる
機械的な損傷が回避される。
【0026】(フィルムクリーナの装着機構)図3に示
すように、下部ケース20の底面側には、設置面との摩
擦力を高める4つの接当ゴム23の他に、2つの装着用
マグネットMS(永久磁石)が備わっている。このよう
に装着用マグネットMSが備わっているので、設置面が
鉄などの磁性体製であれば、フィルムクリーナFCを磁
力の吸着力で確実に固定することができ、さらに、前記
設置面が例えば垂直に延びた作業台の壁面であっても、
確実に固定することができ、写真フィルム1から強い張
力が作用した場合や、後述するように揺動アームAを開
放方向に操作した場合や、溝状部15からブラシBを取
出す場合のようにフィルムクリーナFCを分離する方向
に強い力が作用してもフィルムクリーナFCの位置がず
れ難い。また、2つの装着用マグネットMSは、ブラシ
Bcが配置された側に変位して配置されているので、こ
のフィルムクリーナFCを壁面等から取り外す際に、装
着用マグネットMSが存在しない側を引く操作で簡単に
分離させることができる。
【0027】(フィルムクリーナの使用形態)図10か
ら図13は、フィルムクリーナFCの2つの代表的な使
用形態を示している。ここで用いる写真処理装置は、ス
キャナー部Sと、スキャナー部Sに着脱自在なフィルム
スキャリア2とを有し、フィルムスキャリア2の右端に
は、フィルム装入口2sが形成されている。スキャナー
部Sを備えた前記写真処理装置は、写真フィルム1の画
像を透過光に基づいて処理する装置の一例である。
【0028】(35mm幅のフィルムの場合)先ず、図
10と図11は、幅が約35mmの135フィルムをス
キャニングする状況を示している。フィルムクリーナF
Cの使用方法の例としては、次の各ステップに従う方法
が考えられる。 <1−1>フィルムクリーナFCを、前記写真処理装置
のデスク部の鉄製の垂直壁面3に、揺動アームAが略水
平方向に延びるように、装着用マグネットMSの磁力に
よって吸着固定する。これでフィルムクリーナFCは、
写真フィルム1の搬送経路上に配置されたことになる。
次に、 <1−2>揺動アームAを第2姿勢P2、或いは、第3
姿勢P3まで開放する。 <1−3>写真フィルム1をブラシBcの上に載置しな
がら、写真フィルム1の先端をフィルムスキャリア2の
フィルム装入口2sに装入する。
【0029】<1−4>図10(イ)に示すように、揺
動アームAを第1姿勢P1に切り換えることで、写真フ
ィルム1をフィルムクリーナFCのブラシBa,Bc間
のフィルム通過領域に挟み込む。 <1−5>スキャナー部Sによる予備スキャニングを開
始する。これによって、フィルムスキャリア2内のフィ
ルム搬送機構が写真フィルム1を引き込む力によって、
写真フィルム1は、フィルムクリーナFCのフィルム通
過領域を通過させられ、この際に、写真フィルム1の面
上に位置している塵埃が、ブラシBa,Bcとイオン化
システムISとの協働作用によって除去される。 <1−6>予備スキャニングが完了したら、写真フィル
ム1は、フィルムスキャリア2内のフィルム搬送機構の
逆転駆動によって、フィルム装入口2sから排出される
が、予備スキャニングの完了時に、写真フィルム1の後
端が未だフィルムクリーナFCのフィルム通過領域に保
持されていれば、写真フィルム1の中間部位は、先ず、
図10(ロ)に示すように、上向きに膨らんだループ状
部位を形成するので、前記写真処理装置のデスク部等に
接触する事態にはなり難い。
【0030】<1−7>図10(ロ)の状態から更に写
真フィルム1の排出が進んで、遂に、このループ状部位
が或る大きさを超えると、ループ状部位は、図11
(イ)に示すように、下方に倒れ込むが、この部位は、
フィルムクリーナFCの揺動アームAに回動自在に設け
られた遊転コロ37によって支持される。したがって、
以後、排出が更に進んでも、写真フィルム1の画像面等
に瑕が形成され難い。これに続く本スキャニングは、こ
の写真フィルム1の後端をフィルムクリーナFCのフィ
ルム通過領域に保持させた状態で実施しても良いし、或
いは、フィルムクリーナFCによる塵埃除去操作を再び
行っても良い。後者の場合、オペレータが写真フィルム
1の後端を引き降ろすことで、写真フィルム1の先端近
くがフィルム通過領域に保持された状態に復帰させても
良ければ、揺動アームAを一旦開いて、写真フィルム1
の先端近くがフィルム通過領域に保持された状態に復帰
させても良い。
【0031】<1−8>他方、予備スキャニングの完了
時に、写真フィルム1の後端が既にフィルムクリーナF
Cのフィルム通過領域から抜け出ている場合には、図1
1(ロ)に示すように、オペレータが、フィルム装入口
2sから排出されて来る写真フィルム1の後端を、揺動
アームAの遊転コロ37上に案内すれば良い。以降、排
出が更に進んでも、写真フィルム1は遊転コロ37上を
滑り降りて行くので、写真フィルム1の画像面等に瑕が
形成され難い。これに続く本スキャニングは、この写真
フィルム1を遊転コロ37上に支持させた状態で実施し
ても良いし、或いは、フィルムクリーナFCによる塵埃
除去操作を再び行っても良い。後者の場合、揺動アーム
Aを一旦開いて、写真フィルム1の先端近くがフィルム
通過領域に保持された状態に復帰させれば良い。
【0032】(60mm幅のフィルムの場合)次に、図
12と図13は、幅が約60mmの120フィルムや2
20フィルムをスキャニングする状況を示している。フ
ィルムクリーナFCの使用方法の例としては、次の各ス
テップに従う方法が考えられる。 <2−1>前記写真処理装置のデスク部の横方向に補助
テーブル4を棚状に取付け、フィルムクリーナFCを、
この補助テーブル4の鉄製の水平テーブル面に、揺動ア
ームAが搬送される写真フィルム1の幅方向と略直角な
水平方向に延びるように、装着用マグネットMSの磁力
によって吸着固定する。これでフィルムクリーナFC
は、写真フィルム1の搬送経路上に配置されたことにな
る。次に、 <2−2>揺動アームAを第2姿勢P2、或いは、第3
姿勢P3まで開放する。 <2−3>写真フィルム1(便宜的に135フィルムと
同じ参照番号で示す)をブラシBcの上に載置しなが
ら、写真フィルム1の先端をフィルムスキャリア2のフ
ィルム装入口2sに装入する。
【0033】<2−4>図12(イ)に示すように、揺
動アームAを第1姿勢P1に切り換えることで、写真フ
ィルム1をフィルムクリーナFCのブラシBa,Bc間
のフィルム通過領域に挟み込む。 <2−5>スキャナー部Sによる予備スキャニングを開
始する。これによって、フィルムスキャリア2内のフィ
ルム搬送機構が写真フィルム1を引き込む力によって、
写真フィルム1は、フィルムクリーナFCのフィルム通
過領域を通過させられ、この際に、写真フィルム1の面
上に位置している塵埃が、ブラシBa,Bcとイオン化
システムISとの協働作用によって除去される。 <2−6>予備スキャニングが完了したら、写真フィル
ム1は、フィルムスキャリア2内のフィルム搬送機構の
逆転駆動によって、フィルム装入口2sから排出される
が、予備スキャニングの完了時に、写真フィルム1の後
端が未だフィルムクリーナFCのフィルム通過領域に保
持されていれば、写真フィルム1の中間部位は、先ず、
図12(ロ)に示すように、上向きに膨らんだループ状
部位を形成するので、前記写真処理装置のデスク部等に
接触する事態にはなり難い。
【0034】<2−7>図12(ロ)の状態から更に写
真フィルム1の排出が進んで、遂に、このループ状部位
が或る大きさを超えると、ループ状部位は、図13
(イ)に示すように、下方(図では右側の下方)に倒れ
込むが、この部位は、フィルムクリーナFCの揺動アー
ムAに回動自在に設けられた遊転コロ37によって支持
される。したがって、以後、排出が更に進んでも、写真
フィルム1の画像面等に瑕が形成され難い。これに続く
本スキャニングは、この写真フィルム1の後端をフィル
ムクリーナFCのフィルム通過領域に保持させた状態で
実施しても良いし、或いは、フィルムクリーナFCによ
る塵埃除去操作を再び行っても良い。後者の場合、オペ
レータが写真フィルム1の後端を右向きに引き出すこと
で、写真フィルム1の先端近くがフィルム通過領域に保
持された状態に復帰させても良ければ、揺動アームAを
一旦開いて、写真フィルム1の先端近くがフィルム通過
領域に保持された状態に復帰させても良い。
【0035】<2−8>他方、予備スキャニングの完了
時に、写真フィルム1の後端が既にフィルムクリーナF
Cのフィルム通過領域から抜け出ている場合には、図1
3(ロ)に示すように、オペレータが、フィルム装入口
2sから排出されて来る写真フィルム1の後端を、揺動
アームAの遊転コロ37上に案内すれば良い。以降、排
出が更に進んでも、写真フィルム1は遊転コロ37上を
滑って行くので、写真フィルム1の画像面等に瑕が形成
され難い。これに続く本スキャニングは、この写真フィ
ルム1を遊転コロ37上に支持させた状態で実施しても
良いし、或いは、フィルムクリーナFCによる塵埃除去
操作を再び行っても良い。後者の場合、揺動アームAを
一旦開いて、写真フィルム1の先端近くがフィルム通過
領域に保持された状態に復帰させれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフィルムクリーナの外観を示す斜
視図
【図2】フィルムクリーナの平面図
【図3】フィルムクリーナの底面図
【図4】フィルムクリーナの横断面図
【図5】フィルムクリーナの縦断面図
【図6】イオン化システムの領域を示す部分縦断面図
【図7】フィルムクリーナの分解斜視図
【図8】揺動アームの分解斜視図
【図9】揺動アームの複数の揺動位置を示す側面図
【図10】幅が35mmの写真フィルムを処理する事例
におけるフィルムクリーナの使用形態を示す説明図
【図11】図10とは別の状態におけるフィルムクリー
ナの使用形態を示す説明図
【図12】幅が60mmの写真フィルムを処理する事例
におけるフィルムクリーナの使用形態を示す説明図
【図13】図12とは別の状態におけるフィルムクリー
ナの使用形態を示す説明図
【符号の説明】
C ベース部材(本体) A 揺動アーム(本体) Ba,Bc ブラシ(塵埃除去体) F フィルム搬送経路 IS イオン化システム(除電手段) 1 写真フィルム 10 本体ケース 11 上壁面 12 側壁面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮脇 浩 和歌山県和歌山市梅原579番地の1 ノー リツ鋼機株式会社内 Fターム(参考) 2H106 AB04 AB46 AB76 3B116 AA08 AB01 AB07 BA02 BA23 BA24

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】写真フィルムの搬送経路上に配置可能な本
    体と、前記写真フィルムの面に位置する塵埃を、搬送さ
    れる前記写真フィルムとの相対移動に応じて前記面上か
    ら除去するために前記本体に支持された塵埃除去体とを
    備えたフィルムクリーナであって、 前記本体が、前記写真フィルムを前記写真フィルムの幅
    方向の端部付近のみを介して支持可能な凹面状の湾曲支
    持面を備えているフィルムクリーナ。
  2. 【請求項2】前記本体は、前記写真フィルムの搬送経路
    上に配置可能なベース部材と、前記ベース部材から延設
    されたアーム部材とを有し、前記塵埃除去体は、前記ベ
    ース部材と前記アーム部材の間に形成されたフィルム通
    過領域に配置されており、前記湾曲支持面は、前記ベー
    ス部材に形成されている請求項1に記載のフィルムクリ
    ーナ。
  3. 【請求項3】前記湾曲支持面は、前記写真フィルムの搬
    送方向に関して前記塵埃除去体の近傍における前記写真
    フィルムの搬送経路と平行して延びる前記ベース部材の
    上面に形成されている請求項2に記載のフィルムクリー
    ナ。
  4. 【請求項4】前記湾曲支持面は、前記上面と直交するよ
    うに延びる前記ベース部材の側面に形成されている請求
    項3に記載のフィルムクリーナ。
  5. 【請求項5】前記湾曲支持面は、少なくとも前記ベース
    部材の前記上面から前記側面まで、連続的に延びている
    請求項2に記載のフィルムクリーナ。
  6. 【請求項6】前記ベース部材は、搬送される前記写真フ
    ィルムの幅方向から見て、前記塵埃除去体が配置された
    中央部位が最も高く、前記中央部位から前記搬送経路に
    沿って前後に離間した両端部位ほど低い凸面状の湾曲面
    を有する請求項2から5のいずれか1項に記載のフィル
    ムクリーナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104438423A (zh) * 2014-10-14 2015-03-25 浙江宝信新型炉料科技发展有限公司 一种钢带支撑装置
CN104913618A (zh) * 2015-05-22 2015-09-16 洛阳蓝斯利科技有限公司 一种用于塑钢带水冷工序的滤水装置

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