JPH0349114B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (1) 発明の目的 （産業上の利用分野） この発明は、静電複写機等の画像形成装置、と
くにそれに使用される帯電装置に関するものであ
る。

（従来技術と解決すべき課題） 静電複写機などの画像形成装置においては、像
が形成される像担持体たる感光体を帯電させる部
位、トナーを感光体から転写材に転移させる部
位、転写材を感光体から分離する部位あるいは感
光体表面から残留トナーを除去する部位などに帯
電装置を配設してある。

これら帯電装置はいずれもほぼ同様な構成をそ
なえているのが普通で、１側面を開放した、長尺
の断面ほぼコの字状のシールドケース内にその長
手方向に放電線を展張した構成を有しており、感
光体近傍の位置で、これに平行に外部から摺動着
脱自在に配されているものがよく知られている。

また、帯電装置が、感光体、クリーニング装置
など関連する機構部と一体的にユニツトとして構
成されていて、これらを一体として複写機本体に
対して着脱するように構成したものも知られてい
る。

いずれにしても、これら帯電装置は、前述のよ
うに１つの面が開放されており、内部の帯電線や
シールドケース内面は複写機内空間に対して開放
となつているので、塵埃ないしは現像装置などか
ら漏出、飛散した浮遊トナーなどによつて汚染さ
れてその機能を損ずるおそれがある。

このため、従来から帯電装置を定期的に清掃し
たり、複写機に帯電装置を挿脱出来るものにあつ
ては、ユーザが随時これを取り出して清掃するよ
うなことが行なわれていたが、帯電装置に展張し
た放電線は細くかつシールドケース内に強い張力
で展張されているので、断線しないように注意深
く行なう必要があり、極めて厄介な作業であつ
た。

また前述のような感光体その他の部材を一体に
形成したものにおいては、簡単に清掃することは
事実上不可能であつた。

本発明は以上のような現状に鑑みてなされたも
のであつて、帯電装置を挿脱方向に移動させるこ
とによつて、該装置に直接手を触れることなく極
めて容易に随時清掃を行なうことができ、さらに
放電線の交換その他帯電装置を画像形成装置から
取り出すにも何ら支障とならず、また、前述のよ
うな、像担持体、クリーニング装置などと一体に
形成されいる帯電装置においても、ユーザが簡単
に使用できるような帯電装置の清掃機構をそなえ
た画像形成装置を提供することを目的とするもの
である。

(2) 発明の構成 （課題を解決する技術手段、その作用） 上記の目的を達成するため、本発明は、画像形
成装置において、放電線を清掃するために放電線
に沿つて移動自在な清掃部材と、該清掃部材を支
持する支持部材とを有し、画像形成装置内の所定
位置に挿脱自在な帯電手段と、前記帯電手段を前
記所定位置へ挿脱するとき、前記帯電手段の移動
方向と相対的に逆方向に前記清掃部材を移動せし
めるために前記支持部材と当接し取着する、前記
支持部材と接離自在な当接部とをそなえたことを
特徴とするものである。

このように構成することによつて、内部に帯電
線を展張した帯電装置の清掃を極めて簡単かつ確
実に実行することができる。

（実施例の説明） 第１図は複写機本体に対して単独に着脱出来る
帯電装置の実施例の一部切截斜面図であつて、像
担持体の全長に匹敵する長さを有する断面コの字
状のシールドケース１内の空間には放電線２が展
張してある。

シールドケース１は金属などの導電性材料から
なつており、その一端には放電線２に接続してい
て不図示の電源に接続可能の端子４が、また、他
端には帯電装置を複写機に挿脱するさいこれを保
持する把持部３が設けてある。

図示の場合、シールドケースは図示下方が開放
側となつており、像担持体たる感光体Ｄに近接し
てパネルＰに形成した開口部に帯電装置を挿入す
れば、感光体Ｄ表面と帯電装置の放電線２が対向
することになる。

このような帯電装置において、図示の装置で
は、シールドケース１の内面形状にほぼ一致する
形状をそなえた、ウレタンフオームなどの柔軟性
材料からなる清掃部材５をシールドケース１内に
配設して放電線２を囲繞するように構成し、該清
掃部材５に一体的に取着した支持部材６を、シー
ルドケース１背面に形成した長孔１１から外部に
突出するように設け、清掃部材５が放電線２を保
持した状態で、これと支持部材６が一体となつ
て、前記長孔１１に沿つて摺動出来るようになつ
ている。

前記支持部材５は、図示の場合永久磁石からな
つているものとする。

第２図は、前記の帯電装置を複写機本体に取り
付けるところを示す側面図である。

機枠であるパネルＰの開口部から帯電装置を挿
入してゆくと、清掃部材５と支持部材６もシール
ドケース１とともに該開口部に向かつて進行する
が、支持部材６がパネルＰに当接すると、以後、
支持部材６と清掃部材５はこの位置に停止してシ
ールドケースのみが進行し、所定位置に至つたと
ころで周知の帯電装置と同様に作動する。

帯電装置を清掃する場合には、把持部３を持つ
てシールドケース１を外部に引き出すと、通常、
鉄板などの磁性材料で形成されているパネルＰ
に、永久磁石で構成されている支持部材６は吸
着、半固定されてその位置に保持され、該支持部
材６、従つて清掃部材５はその位置に停止したま
ま、シールドケース１のみが引き出される。

このとき放電線２とこれを保持する清掃部材５
の間に摺擦作用が働いて、放電線が清掃されるこ
とになる。

この場合、清掃部材５の外形を、シールドケー
ス１の内面形状に合わせて形成しておき、該部材
の周辺がシールドケース内面を摺擦するように構
成することによつて、同時にシールドケースの清
掃も出来る。

清掃時には、把持部３を持つて数回シールドケ
ースを抜き挿しすることによつて、容易に帯電装
置の清掃を行なうことができる。

また、帯電装置の修理、交換などのためにこれ
を外部に抜脱する場合には、支持部材６を手指で
パネルから取り外したのち、帯電装置全体を引き
出せばよい。

なお、パネルＰが非磁性材料で構成されている
場合には、パネルの所定面に磁性材料からなる板
体を取着しておけばよく、また磁石をパネル側に
取着し、支持部材５側を磁性材料とすることも可
能である。さらに、磁石の代りに、マジツクテー
プなど、所望の接合作用があり接離自在の部材を
利用することも出来る。

なおまた、前述のような、像担持体と帯電装
置、クリーニング装置など適宜の部材を、一体の
ユニツトとして構成した画像形成装置において
は、このユニツト化した部分の外側にある画像形
成装置本体部分の所定個所に、帯電装置の支持部
材が、吸着など半固定されるように構成すること
によつて、このような形式の画像形成装置におい
ても、従来不可能であつた帯電装置の清掃が可能
となつた。

３ 発明の効果 以上説明したように、本発明によるときは、放
電線をそなえた帯電装置を有する画像形成装置に
おいて、該帯電装置の清掃のあたり、これを外部
に取り出し、さらに紙布などを用いて注意深く清
掃するような必要がなく、帯電装置のシールドケ
ースあるいは帯電装置を包含する前述のユニツト
を所定位置から出し入れするだけで、断線のおそ
れもなく極めて容易かつ確実に帯電装置の清掃を
行なうことが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例たる帯電装置の一部切
截斜面図、第２図は同上帯電装置を複写機に装着
する態様を示す要部側面図である。 １……シールドケース、２……放電線、３……
把持部、４……端子、５……清掃部材、６……永
久磁石、１１……長孔。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 放電線を清掃するために放電線に沿つて移動
   自在な清掃部材と、該清掃部材を支持する支持部
   材とを有し、画像形成装置の機枠内の所定位置に
   挿脱自在な帯電手段と、 前記帯電手段を前記所定位置へ挿脱するとき、
   前記帯電手段の移動方向と相対的に逆方向に前記
   清掃部材を移動せしめるために、前記帯電手段の
   挿入時前記支持部材と当接し、前記帯電手段の離
   脱時前記支持部材と取着する、前記支持部材と接
   離自在に機枠の外側に設けられた当接部とをそな
   えたことを特徴とする画像形成装置。 ２ 前記帯電手段が、像が形成される像担持体と
   一体化したユニツトに形成され、このユニツトを
   前記画像形成装置内に挿入することによつて前記
   帯電手段が所定位置に挿入される特許請求の範囲
   第１項記載の画像形成装置。