JPS6333222Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は複写機におけるチヤージヤーユニツト
に関し、より詳細には、チヤージヤーワイヤーの
シールドケースが該ケースを収容するホルダーに
着脱自在に設けられているチヤージヤーユニツト
に関する。

複写機においては一般に、感光体ドラム表面に
一定の静電荷を与える帯電機構や、この静電荷を
除電するための除電機構等、種々の帯電乃至除電
機構が設けられており、これら帯電乃至除電は、
通常チヤージヤーワイヤーによるコロナ放電によ
り行われている。しかしながら、このチヤージヤ
ーワイヤーはホコリ等で汚染し易く度々清掃する
必要があるので、このチヤージヤーケースは複写
機本体に着脱可能に設けられている。

また最近になつて複写機自体のコンパクト化等
のために感光体ドラム、クリーニング装置及び現
像装置等を一体のユニツトとして設け、これらを
複写機本体に出し入れ可能に設けたタイプの複写
機が市販されている。このタイプの複写機におい
ては、各装置の位置関係等の面から特に帯電チヤ
ージヤーは、当該ユニツトと一体に組み込むこと
が望ましい。

しかしながら、この場合通常のホルダーを当該
ユニツトに固着して設け、その中にチヤージヤー
のシールドケースを収容する構造とする時には、
当該ユニツトを複写機本体から引き出す際に、シ
ールドケースのみが複写機本体に取り残されたま
まの状態となつてしまうというトラブルが生じ易
い。何故ならば、シールドケースはそのホルダー
に対しては、その出し入れのために何ら位置規制
はされておらず、当該シールドケースの一端部に
設けられたプラグを介して複写機本体に設けられ
たソケツトに嵌合して位置規制されているからで
ある。

また、シールドケースがそのホルダーに対して
何ら位置規制されていないために、前記ユニツト
の出し入れに際し、チヤージヤーワイヤーとユニ
ツト中の感光体ドラム表面との位置関係が微妙に
ズレてくるという問題もある。

即ち本考案の目的は、シールドケースがそのホ
ルダーに対して確実に位置決めされ、且つ簡単に
着脱可能に収容されているチヤージヤーユニツト
を提供することにある。

本考案の他の目的は、感光体ドラム、現像装置
及びクリーニング装置等が一体のユニツトとして
複写機本体に挿脱可能に設けられているタイプの
複写機において、当該ユニツトに組み込んで使用
するのに有用なチヤージヤーユニツトを提供する
にある。

本考案によれば、チヤージヤーワイヤーをその
内部において長手方向に張架して成るＵ字型シー
ルドケースと該ケースを着脱自在に収容するＵ字
型ホルダーとから成り、前記ケースの外側端部に
は複写機本体に設けられたソケツトと嵌合し且つ
前記ワイヤーに導通するプラグが設けられている
複写機におけるチヤージヤーユニツトにおいて、 前記シールドケースの外側面長手方向に互いに
段差のある第１のレールと第２のレールを設け、 前記ホルダーの内壁は、前記シールドケースを
前記第１のレールと第２のレールに沿つて収容す
るための第１の突縁と第２の突縁とを有し且つ収
容された該シールドケースを押圧固定するための
弾性部材を備えているとともに、 前記第１の突縁と第２の突縁とは、前記シール
ドケースが該ホルダー内に収容された場合に、前
記第１のレールが第１の突縁と第２の突縁の互い
に対向する端縁の間で長手方向に位置決めされる
様に長手方向に離隔して設けられ、且つ前記第２
のレールの少なくとも一部が第２の突縁上に載置
され、前記弾性部材の弾性力によつて第２の突縁
上に押圧される位置関係に設けられていることを
特徴とするチヤージヤーユニツトが提供される。

本考案を以下添付図面に示す具体例に基ずいて
説明する。

本考案のチヤージヤーユニツトを構成するシー
ルドケース及びホルダーの構造を各々示す第１図
及び第２図において、シールドケース１は放電用
開口Ａを形成する様にＵ字型の金属シールド２か
ら構成され、その長手方向両壁に絶縁ブロツク
３，３が設けられ、この間にチヤージヤーワイヤ
ー４が張架されている。チヤージヤーワイヤー４
は、プラグ５に導通しており、チヤージヤーユニ
ツトが複写機本体に組み込まれた時に、プラグ５
は複写機本体に設けられたソケツト６（第３図参
照）に嵌合する。プラグ５と反対側の端部には、
シールドケース１をホルダー７に着脱するための
取手８が設けられている。

ホルダー７は、前記シールドケース１を収容す
るためのものであり、シールドケース１を収容し
た際に放電用開口Ａが閉ざされないようにＵ字型
構造となつている。

従つて本考案のチヤージヤーユニツトは、この
放電用開口Ａが放電対象面、例えば感光体ドラム
表面に対向する様に設けられるのである。

本考案において重要な特徴は、シールドケース
１の外側面長手方向に互いに段差のある第１のレ
ール９と第２のレール１０を設け且つホルダー７
の内壁に第１の突縁１１及び第２の突縁１２をそ
の長手方向に離隔して設けるとともに、収容され
たシールドケース１を押圧する様な板ばね等の弾
性部材１３を設けることにある。

シールドケース１をホルダー７に収容した状態
を示す第３図を参照して、第１のレール９は第１
の突縁１１と第２の突縁１２との間の位置で、こ
れら突縁の端縁１１′と１２′によつて位置規制さ
れ、この状態で第２のレール１０は第２の突縁１
２上に載置され、且つシールドケース１ホルダー
７の上部内壁に設けられた弾性部材１３によつて
押圧され、従つて第２のレール１０は第２の突縁
１２上に押圧固定されているのである。

即ち第１の突縁１１と第２の突縁１２とは、そ
の間に第１のレール９が入る様に離隔して設ける
ことが必要であり、また第１の突縁１１と第２の
突縁１２とは実質上同一の平面上に設けることが
好適である。

更に第１のレール９と第２のレール１０とは、
第１のレール９が第１の突縁１１と第２の突縁１
２との間で位置規制された状態で、第２のレール
１０が第２の突縁１２上に載置する様に段差を有
することが重要である。

更に弾性部材１３は、第２の突縁上に第２のレ
ール１０を効率よく押圧固定するために、第２の
突縁１２の上方位置のホルダー内壁に設けること
が好適であり、勿論複数ケ所に設けてもよい。

この収容されたシールドケース１を引き出すに
は、取手８を指等で上方に引き上げて第１のレー
ル９を第１の突縁１１上に載せ、そのまま引き出
せばよい。

またシールドケース１をホルダー７内に収容す
る場合には、第２のレール１０の側から該ケース
１をレール９，１０上を沿つて順次挿入してゆ
き、第１のレール９を第１の突縁１１上に若干持
ち上げて載せ、そのまま挿入すれば、所定位置に
達した時、第１のレール９が板ばね１３の押圧力
によつて、 第１の突縁１１と第２の突縁１２との間に落
ち、その位置で第３図に示す状態で位置規制され
ることになる。

複写機における帯電装置のうち、特に感光体ド
ラム表面の静電潜像電位を決定するという理由か
ら、本考案におけるチヤージヤーユニツトは感光
体ドラム１４、クリーリング装置１５等を一体に
設けた支持体１６に、ホルダー７を固着して主帯
電用チヤージヤーとに使用することが好適であ
る。

即ち、この支持体１６の出し入れに際しても、
該ユニツト１６に固着されたホルダー７内にシー
ルドケース１が位置規制されて収容されているの
で感光体ドラム１４に対して常に一定距離にチヤ
ージヤーワイヤー４が保持せしめられるものであ
り、均一な帯電が実施できる。

また、主帯電用チヤージヤーと除電用チヤージ
ヤー、そして望ましくは転写用チヤージヤーの各
ホルダーを支持体１６に固定する場合には、支持
体１６の引き出しの際、シールドケース１等のシ
ールドケースのみがソケツト６等に嵌合したまま
の状態で残されることもないという顕著な作用効
果が達成されるのである。

この結果、仮りに複写機の緊急停止により感光
体ドラムとチヤージヤーとの間に複写用紙が取り
残された場合にも、チヤージヤー、感光体ドラム
及び複写用紙を同時に支持体ごと取り出せるた
め、感光体ドラム表面を傷付けることなく複写用
紙の除去が可能となる。

またこの場合においては、シールドケース１等
を引き出すに際して支持体１６を引き出す必要が
ないことは容易に理解されるであろう。

勿論、この支持体１６とは別個にホルダー７を
複写機本体に設けて、本考案のチヤージヤーユニ
ツトを使用することは可能である。

尚、本考案においては、その要旨を逸脱しない
範囲内で種々の変更が可能である。

例えば、添付図面に示した態様では、第１のレ
ール９及び第２のレール１０を金属シールド２の
上面に設けているが、これらレール９，１０を金
属シールド２の側面に設けてもよい。この場合に
は、ホルダー７に設けた第１の突縁１１、第２の
突縁１２及び弾性部材１３の位置も前記レール
９，１０の位置に対応して変更させればよい。

また第１図乃至第３図に示す態様においては、
第１のレール９と第２のレール１０とが別個に設
けられている構造となつているが、第５図に示す
様に一体として設けてもよいことが理解されよ
う。この場合には、第１の突縁１１と第２の突縁
１２とは特に同一平面上にある必要はなく、当該
レールの段差に応じて、第２の突縁１２上に第２
のレール１０が載置した場合に、第１の突縁１１
の端縁１１′と第１のレール９とが当接する様な
位置関係であればよい。

また、本考案においては、第１のレール９をプ
ラグ５の側に、及び第２のレール１０を取手８の
側に設ける様な構造とすることも勿論可能であ
り、この場合にも夫々レールに対応して第１の突
縁１１と第２の突縁１２との位置を定めればよい
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のチヤージヤーユニツトを構成
するシールドケースを示す斜視図、第２図は本考
案のチヤージヤーユニツトを構成するホルダーを
示す斜視図、第３図は、シールドケースをホルダ
ーに収容した状態を示す断面図、第４図は、本考
案のチヤージヤーユニツトを感光体ドラムを含む
支持体に設けた状態を示す斜視図、第５図は、本
考案のチヤージヤーユニツトにおけるシールドケ
ースの一態様を示す斜視図であつて、 引照数字１はシールドケース、２はＵ字型金属
シールド、３は絶縁ブロツク、４はチヤージヤー
ワイヤー、５はプラグ、６はソケツト、７はホル
ダー、８は取手、９は第１のレール、１０は第２
のレール、１１は第１の突縁、１２は第２の突
縁、１３は弾性部材を夫々示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) チヤージヤーワイヤーをその内部において長
   手方向に張架して成るＵ字型シールドケースと
   該ケースを着脱自在に収容するＵ字型ホールド
   とから成り、前記ケースの外側端部には複写機
   本体に設けられたソケツトと嵌合し且つ前記ワ
   イヤーに導通するプラグが設けられている複写
   機におけるチヤージヤーユニツトにおいて、 前記シールドケースの外側面長手方向に互い
   に段差のある第１のレールと第２のレールを設
   け、 前記ホルダーの内壁は、前記シールドケース
   を前記第１のレールと第２のレールに沿つて収
   容するための第１の突縁と第２の突縁とを有し
   且つ収容された該シールドケースを押圧固定す
   るための弾性部材を備えているとともに、 前記第１の突縁と第２の突縁とは、前記シー
   ルドケースが該ホールド内に収容された場合
   に、前記第１のレールが第１の突縁と第２の突
   縁の互いに対向する端縁の間で長手方向に位置
   決めされる様に長手方向に離隔して設けられ、
   且つ第２のレールの少なくとも一部が第２の突
   縁上に載置され、前記弾性部材の弾性力によつ
   て第２の突縁上に押圧される位置関係に設けら
   れていることを特徴とするチヤージヤーユニツ
   ト。 (2) 前記ホールドが、感光体ドラム、現像装置及
   びクリーニング装置とを一体に組み合わせ、複
   写機本体に挿脱可能としたユニツトに設けられ
   ている実用新案登録請求の範囲第１項記載のチ
   ヤージヤーユニツト。