JP2002234585A - 特にミシン針用のパッケージ - Google Patents

特にミシン針用のパッケージ

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JP2002234585A JP2002014329A JP2002014329A JP2002234585A JP 2002234585 A JP2002234585 A JP 2002234585A JP 2002014329 A JP2002014329 A JP 2002014329A JP 2002014329 A JP2002014329 A JP 2002014329A JP 2002234585 A JP2002234585 A JP 2002234585A
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D85/00Containers, packaging elements or packages, specially adapted for particular articles or materials
    • B65D85/20Containers, packaging elements or packages, specially adapted for particular articles or materials for incompressible or rigid rod-shaped or tubular articles
    • B65D85/24Containers, packaging elements or packages, specially adapted for particular articles or materials for incompressible or rigid rod-shaped or tubular articles for needles, nails or like elongate small articles

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  • Closures For Containers (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Packages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特にミシン針のために適したパッケージを提
供し、しかも該パッケージの操作を一層改善しようとす
る。 【解決手段】 特にミシン針用又は類似物品用のパッケ
ージにおいて、細長い物品用の収容室を少なくとも片側
で制限する扁平な収容部と、該収容部に対して間隔をお
いて保持されて該収容部に接合されておりかつ該収容部
に対向する側で前記収容室を制限する扁平な蓋部が設け
られており、しかも前記収容部が、旋回可能に支承され
た収容部可動区分を有し、前記蓋部が、旋回可能に支承
された蓋部可動区分を有し、かつ前記の収容部可動区分
と蓋部可動区分が、断ち接ぎ可能な継手手段によって互
いに結合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にミシン針又は
類似物品を収容して保管するためのパッケージに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ミシン針或いは、比較的細長い小物又は
別様に成形された、例えば円弧状に湾曲された小物は、
搬送及び販売のためにしばしば、当該物品を整然と取出
すことのできるパッケージに収納されていなければなら
ない。これが特に該当するのは、ミシン縫製業者に比較
的大量に配送されるミシン針の場合である。ミシン縫製
業者サイドの要望としては、ミシン針をその特定の届け
先に供給するために、必要に応じてミシン針を相応のパ
ッケージから、大抵は個別に取出すことが所望されてい
る。パッケージ内に残留するミシン針は確実に保管され
ねばならない。このことは取りも直さず、パッケージが
簡単に開閉できねばならないこと、かつ、パッケージ内
に収納された針又はその他の細長い小物に容易にアプロ
ーチでき、パッケージから個別に取出すことが可能でな
ければならないことを意味している。また他面において
針メーカーサイドでは、多種多様のタイプの針を生産す
る場合に別の要望が生じる。これらの針を同一のパッケ
ージで既製品化できるようにする努力が頻繁に払われ
る。例えば細長い真直ぐな針を販売することが必要にな
ると共に、細長い円弧状に湾曲された針を販売すること
が必要になることもある。両タイプの針は、できるだけ
1つのタイプのパッケージで既製品化され得なければな
らない。更にまた、できるだけ多数本の針を1つのパッ
ケージに収納することも頻繁に所望されている。
【0003】複数の互いに平行な閉鎖フラップ舌片を有
する扁平な長方形の外殻体として形成された、ミシン針
のために規定されたパッケージが、ドイツ連邦共和国特
許第196 46 845号明細書に基づいて公知であ
る。閉鎖フラップ舌片は個別に開放することができ、こ
れによってその都度1本又は数本の針だけがパッケージ
から取出され、この場合その他の針は確実に保持されて
いる。すべての閉鎖フラップ舌片が開放された場合で
も、針端部は、入手可能ではあるが多かれ少なかれ収容
部内に位置している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来技術を出発
点とする本発明の課題は、特にミシン針のために適した
パッケージを提供し、しかも該パッケージの操作を一層
改善することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題は、特許請求の
範囲の請求項1に記載した構成手段を備えたパッケージ
によって解決される。すなわち:本発明のパッケージの
構成手段は、細長い物品用の収容室を少なくとも片側で
制限する扁平な収容部と、該収容部に対して間隔をおい
て保持されて該収容部に接合されておりかつ該収容部に
対向する側で前記収容室を制限する扁平な蓋部が設けら
れており、しかも前記収容部が、旋回可能に支承された
収容部可動区分を有し、前記蓋部が、旋回可能に支承さ
れた蓋部可動区分を有し、かつ前記の収容部可動区分と
蓋部可動区分が、断ち接ぎ可能な継手手段によって互い
に結合されている。
【0006】
【発明の効果】前記の収容部可動区分と蓋部可動区分が
結合された状態では、パッケージによって包囲された収
容室は閉じられており、かつ、パッケージ内に収納され
ている縫製針又はその他の細長い物品は安全に確保さ
れ、脱落することはあり得ない。
【0007】パッケージを開放するためには前記の断ち
接ぎ可能な継手手段が解離されるので、収容部可動区分
と蓋部可動区分は互いに離反旋回することができる。従
って収容部可動区分と蓋部可動区分は、針ステム又は、
収容室内に支承されたその他の細長い物品を両側で解放
するので、これらの物品へのアプローチ及び捕捉が格別
簡便になり、パッケージからの取出しが容易になる。こ
れは、真直ぐに形成された細長い物品(直線的なミシン
針)についても、湾曲形成された細長い物品(特殊な円
弧形ミシン針)についても該当する。
【0008】旋回可能に支承された収容部可動区分と、
これに対置されて旋回可能に支承された蓋部可動区分と
を備えた前記形式のミシン針用パッケージは、更にま
た、収容室内の細長い物品(ミシン針)を例えば発泡プ
ラスチック条片又はその他弾性的に作用する手段によっ
てかたかた音を立てることなく固定する可能性を提供す
る。細長い物品は、このようにして生じた締付け作用を
克服した上で収容室から引出すことができる。しかもパ
ッケージを開いた場合でも細長い物品は収容室内に、つ
まりパッケージ内に、紛失不能に確保されている。この
ことは、真直ぐなミシン針にとっても円弧状のミシン針
にとっても有利である。他の構造の等サイズのパッケー
ジに対比して著しく多数本のミシン針をパッケージに収
納することが可能である。ミシン針は、スペーサなしに
相互に近接させ、互いに接触させて収容室内に収納する
ことができる。
【0009】パッケージの操作は、公知のその他のパッ
ケージに対比して特に次の点で改善されている。すなわ
ち本発明では、パッケージを開放した後に、残存するパ
ッケージ区分の両側からミシン針を掴んでパッケージか
ら引出すことが可能である。更に付加的に本発明のパッ
ケージは、偶発的な抜け落ちが生じないように、前述の
ような適当な手段によって縫製針を収容室内に確保する
ことを可能にする。
【0010】本発明の有利な実施形態では、収容部可動
区分はヒンジ手段によって、残存する収容部固定区分と
結合されており、蓋部可動区分はヒンジ手段によって、
残存する蓋部固定区分と結合されており、かつ前記の両
ヒンジ手段は、互いに平行に方位づけられた旋回軸線を
確定している。これによってパッケージの開放は(場合
によっては再閉鎖も)特に簡単になる。パッケージが片
手で保持されれば、収容部可動区分も蓋部可動区分も共
に拇指で開放することが可能である。その場合、当該使
用者は、細長い物品(ミシン針)を取出すために他方の
手を自由に使うことができる。
【0011】前記の両ヒンジ手段は膜ヒンジとして形成
されているのが有利である。更にまた蓋部は、膜ヒンジ
を介して収容部と接合することができる。従って収容部
並びに蓋部を含む外殻体全体を、例えば射出成形部品と
して一体に形成することが可能である。そればかりでな
く膜ヒンジはヒンジ域において、ダスト又は湿分の侵入
に対して収容室を封止する。
【0012】パッケージは平面図で見て台形又は長方形
であることができ、或いは必要に応じて、パックすべき
物品の形状に適合させることができる。長方形の形状が
最も有利である。この場合ボトム区分には、ボトムから
実質的に垂直に起立する側壁が、互いに対置する側縁に
沿って接続する。蓋部を収容部と結合するために両側壁
は固定手段を有しているのが有利である。該固定手段と
しては例えば、両側壁の内面に形成された係止溝と、こ
れに対応して蓋部の両側縁に形成された係止リブとから
成る係止手段が使用される。このような係止手段は、若
干の利点を統合することになる。すなわち該係止手段は
蓋部をほぼその全長にわたって拘束し、従って該蓋部の
反り返りを防止する。これが殊に有利になるのは、収容
室内に、細長い物品の位置を確定するために例えば発泡
プラスチック条片或いはその他のばね部材又は締付け部
材が配置されている場合である。この点は無視するとし
ても、蓋部をその全長にわたって側壁に係止しておくの
が基本的に有利である。これによってパッケージは顕著
な安定性を得る。
【0013】そればかりでなく本発明の構成に基づい
て、個々のパッケージから1つの整然としたスタック
(積重ね体)を形成することが簡単に可能になる。両側
壁が蓋部を超えて張出す場合、パッケージはその下面側
に、等しく形成されたパッケージの側壁上部区分を受容
する適当に縁の開いたスタッキング溝を有することがで
きる。
【0014】スタックの連結を安定化させるために、個
々のパッケージは、例えばボトム部に形成された係止穴
及びこれに対応して蓋部に形成された係止ピンの形の、
別の係止手段を有することができる。
【0015】パッケージは、開放できない固定区分と、
開放できる可動区分とを有している。パッケージの固定
区分は、収容部の領域区分と蓋部の領域区分とによって
形成され、この両方の領域区分は互いに固定的に係止さ
れている。収容部及び蓋部の他の領域区分は、旋回可能
に支承された収容部可動区分及び、旋回可能に支承され
た蓋部可動区分によって形成される。しかしながらパッ
ケージは閉鎖状態では全体的に剛性的でなければならな
い。この剛性は対応受け座によって支援され、この対応
受け座は、パッケージの各側で(両側壁で)、収容部可
動区分の旋回角度を制限するように少なくとも収容部可
動区分を支持するのが有利である。このような対応受け
座はパッケージに顕著な安定性を与えることが判った。
【0016】対応受け座は、蓋部のための緊張装置とし
て同時に作用するように構成されているのが有利であ
る。これを達成するために対応受け座は、該対応受け座
に夫々隣接した側壁と協働する適当な楔面、しかも収容
部との係止時に蓋部を少なくとも僅かに長手方向で緊張
させる適当な楔面を有している。旋回可能に支承された
収容部可動区分はその場合、蓋部に結合された対応受け
座に支持される。
【0017】旋回可能に支承された蓋部可動区分がその
場合、収容部可動区分に被さって係合する係止ラッチを
有している場合には、パッケージは閉鎖時に全体的に剛
性である。これは、収容部可動区分が、対応受け座に当
接する極限位置を超えて旋回できないことに基づいて生
じる。前記収容部可動区分は逆方向にも旋回できない。
それというのは、この逆方向旋回が、収容部可動区分の
自由端部において、収容部可動区分に係止ラッチでもっ
て係合する蓋部可動区分によって阻止されるからであ
る。係止ラッチと対応受け座は、両者間に収容部可動区
分を旋回不能に保持した1種のクランプを形成する。
【0018】蓋部可動区分はグリップトラフを有してい
るのが有利である。これは片手操作、すなわち片手のみ
によるパッケージの開閉を可能にする。このことはパッ
ケージ操作を著しく簡便にする。
【0019】以上説明した以外の本発明のその他の細部
構成及び利点は、特許請求の範囲の記載及び図面の詳細
な説明に基づいて明らかである。
【0020】
【発明の実施の形態】次に図面に基づいて本発明の実施
例を詳説する。
【0021】図1に図示したパッケージ1は、図7に例
示したような縫製針2,3を既製品化するために役立
つ。縫製針2が真直ぐに形成されているのに対して、縫
製針3は、細長いが円弧状に湾曲して形成されている。
両タイプの縫製針は、図1に示したパッケージ1内もし
くは図7に示したパッケージ1a内に包装されて発送さ
れる。
【0022】図1に示したパッケージ1は、図4に示し
たような外殻体4を有し、該外殻体は例えば射出成形法
で製造されている。前記外殻体4には、収容部5と蓋部
6が所属し、この両部は相互に膜ヒンジ7を介して結合
されている。膜ヒンジ7は、著しく減少された材料厚
(壁厚)の線状域によって形成され、該線状域は、蓋部
6もしくは収容部5のほぼ全幅にわたって延在してい
る。
【0023】収容部5は扁平な長方形のボトム区分8を
有している。該ボトム区分8の相互に対向して位置する
2つの側縁9,10を起点として側壁11,12が垂直
に延びている。収容部5は、収容部可動区分14と収容
部固定区分15とに区分けされている。このために両側
壁11,12は、ボトム区分8を横切って側縁9から側
縁10へ延在する膜ヒンジ16の領域で中断されてい
る。両側壁11,12はその場合、ボトム全体が平らに
(つまり伸直した状態に)なるように収容部可動区分1
4を方位づけた場合に、膜ヒンジ16の領域内に空隙を
有するように構成されている。
【0024】蓋部6は実質的に長方形の剛性区分によっ
て形成されており、該長方形剛性区分は膜ヒンジ17に
よって、蓋部固定区分18と蓋部可動区分19とに区分
けされている。蓋部固定区分18は膜ヒンジ7を起点と
して膜ヒンジ17にまで及んであり、しかも、膜ヒンジ
7と膜ヒンジ16との距離によって規定される収容部固
定区分15の長さよりも大きな長さを有している。
【0025】蓋部固定区分18は、収容部固定区分15
と結合するために設けられている。このために適当な固
着手段が設けられており、該固着手段は係止部材として
形成されているのが有利である。本実施例では固着手段
は、収容部固定区分15の側壁11,12と蓋部6との
間で作用する。このために側壁11は、該側壁11の自
由上縁の近くで側縁9に対して平行に延在する1つの係
止溝21を有している。該係止溝21はその場合、側壁
11の内面に沿って膜ヒンジ7を起点として、膜ヒンジ
16の部位で側壁11内に存在する空隙にまで達してい
る。
【0026】係止溝21の構造は特に図5に基づいて明
らかである。収容部固定区分15に蓋部固定区分18を
固着するために該蓋部固定区分18は、膜ヒンジ7から
離隔して延びる縁部に沿って係止リブ22を有してお
り、該係止リブは、前記係止溝21に適合した横断面を
有している。例えば係止溝21は三稜形横断面を有し、
係止リブ22は三角形横断面を有している。また側壁1
2が収容部固定区分15の部分である限り、該側壁12
は相応の係止溝を有している。また蓋部固定区分18の
対応縁部もそれ相応に係止リブを有している。従って側
壁12の係止機構は、側壁11の係止機構に対して鏡面
対称に構成されている。
【0027】図4から、また特に図3からも判るよう
に、蓋部固定区分18は、パッケージ1を閉じた状態で
膜ヒンジ16を被覆する領域において、その両側壁面に
それぞれ1つの突起25,26を有しており、各突起
は、側壁11,12の空隙内へ延びて、収容部可動区分
14のための対応受け座をそれぞれ形成している。両突
起25,26は互いに鏡面対称に構成されているので、
突起26についての以下の説明は、突起25についても
同じく当て嵌まる。
【0028】突起26は側面図で見て台形状に形成され
ており、しかも膜ヒンジ7寄りの側に斜面27を有し、
該斜面には、側壁12の端面側の相応の斜面28が対応
配設されている。両斜面27,28は、図3から判るよ
うに楔面として作用する。蓋部6と収容部5が合体する
と、両斜面27,28は互いに当接し、これによって両
側壁11,12における両突起25,26の固定的な当
接が得られ、これによって蓋部6の応力が膜ヒンジ7か
ら少なくとも幾分除かれる。突起25,26が遊び無く
当該側壁11,12に当接することが重要である。
【0029】突起25,26の形状は、側壁11,12
の各空隙にほぼ対応している。収容部可動区分14の側
壁区分11a,12aは、突起25,26に対面した方
の端面側に、同じく斜面29を有しており、該斜面は、
収容部5のボトム区分8が扁平に、つまり真直ぐに保持
されている場合、突起25,26の対応した楔面つまり
斜面に当接している。これによって収容部可動区分14
は、図3に図示したように蓋部6から離間旋回させるこ
とはできるが、伸直した位置を超えて蓋部6の方へ旋回
させることはできない。従って突起25,26は収容部
可動区分14のための対応受け座を形成している。この
対応受け座は特に図2からも明らかである。
【0030】更に図2から判るように、蓋部可動区分1
9と収容部可動区分14との間を連結するために連結手
段が設けられており、該連結手段は係止機構31によっ
て形成される。該係止機構には、蓋部可動区分19の端
面側自由端部に形成された係止ラッチ32が所属してお
り、該係止ラッチは蓋部可動区分19の全幅にわたって
延在しており、かつ、蓋部可動区分19に対してほぼ直
角に方位づけられている(図3参照)。係止ラッチ32
は、収容部可動区分14のボトム区分8の自由端部に沿
って側壁区分11aから側壁区分12aへ延びるウェブ
33に被さって係合する。該ウェブ33は、図2に図示
したように、パッケージ1から離反する方の側に係止レ
セス34を有しており、該係止レセスには、係止ラッチ
32に形成されたフィン状の係止ラグ35が対応配設さ
れている。該係止ラグは図4に示した通りである。
【0031】係止レセス34は溝によって形成され、該
溝内に係止ラグ35は、係止ラッチ32のばね作用によ
ってスナップ係合することができる。蓋部可動区分19
が係止位置を超えて運動するのを防止するために、該蓋
部可動区分はその内面側に支持段36を有しており、該
支持段は、蓋部可動区分19の内面側全幅にわたって係
止ラッチ32に対して平行に延びている。係止ラグ35
が係止レセス34内に座着する係止状態では、支持段3
6はウェブ33に当接する。
【0032】操作を改善するために、特にパッケージ1
を片手で開放できるようにするために、係止ラッチ32
はグリップトラフ37を有しているのが有利である。該
グリップトラフを形成するために係止ラッチ32は、パ
ッケージ1から離反する方の側で凹面状に湾曲されてい
る。例えば該湾曲部は円筒面に倣うこともできる。瘤状
部、突起などのような、その他のグリップ補助手段を設
けることも同じく可能である。
【0033】以上説明したパッケージ1は積重ね(スタ
ッキング)可能である。このために、図5では側壁11
について図示したように、両側壁11,12は、蓋部6
から張出すように構成されている。係止溝21は、側壁
が少なくとも1mmの数分の一だけ蓋部6を超えて張出
すように側壁11の上縁から間隔をとって配置されてい
る。これに対応してパッケージ1の下側では、ボトム区
分8が側壁11,12へ移行する部位に、縁の開いたス
タッキング溝38が形成されている。該スタッキング溝
は、同一種パッケージの当該側壁11,12の自由上縁
を受容できるように構成されている。図1及び図2から
判るように、蓋部固定区分18には、係止ピン又は係止
疣41,42が付加的に設けられており、該係止疣に対
応してボトムには係止穴43,44(図4)が配設され
ている。係止穴43,44と係止疣41,42は、係止
疣41,42が係止穴43,44内に導入された場合
に、相応のパッケージ1を相互に保持するように互いに
調和されている。
【0034】パッケージ1の異なった実施形態は、パッ
ケージ1aとして図6及び図7に図示されている。前記
のパッケージ1に対する当該パッケージ1aの主要な相
異点は、蓋部可動区分19が、互いに無関係に開閉でき
る2つの蓋部可動区分19a,19bに区分けされてい
る点にある。この区分けは、係止ラッチ32から膜ヒン
ジ17にまで至るスリット46によって得られる。
【0035】パッケージ1,1aは次のように操作され
る。
【0036】製造に際して、図4に図示した外殻体4が
先ず生産される。縫製針をパッケージに装填するにあた
って蓋部6は、係止溝21への係止リブ22の係止によ
って、収容部5と結合される。これによって、包囲され
た収容室48が生じる。この収容室48は、図7に図示
したような縫製針2又は3を保管するために使用され
る。
【0037】縫製針2又は3は、外殻体4の最初の閉鎖
(起立)時においてすでに、収容室48内へ収納するこ
とができる。このために細長い当該物品、例えば縫製針
2又は3が収容部5内へ挿入される。蓋部6を収容部5
と完全に係止した後には、前記縫製針2又は3は収容室
48内に保持されている。
【0038】縫製針2,3を遊び無く収容室48内に収
納しようとする場合には、例えば発泡プラスチック条片
のようなばねエレメントを収容室48内に付加的に挿入
することが可能である。これは、先ず縫製針2又は3を
収容室48内へ挿入し、次いで適当な発泡プラスチック
条片を前記縫製針2,3の上に載せることによって行わ
れる。蓋部6を閉鎖しかつ収容部5と係止することによ
って、蓋部6は、収容室48内の発泡プラスチック条片
及び縫製針2,3をボトムに対して緊締する。
【0039】前記とは択一的に発泡プラスチック条片又
はその他のばねエレメントは(例えば接着剤又は粘着剤
によって)蓋部6、特に蓋部固定区分18と接合されて
もよい。係止リブ22と係止溝21は、蓋部6を確実に
収容部5に保持し、かつ、発泡プラスチック条片の作用
によるパッケージ1の歪曲又は突発的な開放を防止す
る。
【0040】また択一的に、パッケージ1を先ず閉鎖
し、次いで、収容部可動区分14と蓋部可動区分19と
を互いに離反旋回させて収容室48を片側で開放させる
ようにすることによって、パッケージ1の端面側から縫
製針を装填することも可能である。
【0041】縫製針の装填を行った後に、蓋部6を側壁
11,12に沿って収容部5と係止すると共に、係止ラ
ッチ32によって蓋部可動区分19を収容部可動区分1
4と係止することによって(図1)、外殻体4を完全に
閉鎖することも可能である。パッケージ1はこの状態で
安定的(剛性的)である。収容部可動区分14に対して
矢印F1の方向に圧力が加えられると、側壁区分11
a,12aは突起25,26において固定的な受け座を
見出して、パッケージ1の顕著な変形を阻止する。これ
に対して矢印F2の方向の力が蓋部可動区分19に対し
て及ぼされると、収容部可動区分14に被さって係合す
る係止ラッチ32が、蓋部可動区分19と収容部可動区
分14とから成るユニットの旋回運動を阻止する。これ
は特に、膜ヒンジ17から係止ラッチ32に至るまでの
蓋部可動区分19の長さが、膜ヒンジ17からウェブ3
3に至るまでの収容部可動区分14の長さよりも短いか
らである。
【0042】本発明のパッケージ1が、誤った開放に対
する安定性と抵抗性を有しているにも拘わらず、容易か
つ簡便に開放することができる。これは図2に基づいて
明らかである。パッケージ1を片手で把持している場
合、当該使用者は、蓋部可動区分19を例えば拇指をグ
リップトラフ37に作用させて収容部可動区分14から
押し離すことによって、前記蓋部可動区分19を開放す
ることができる。これに従って係止ラッチ32と係止レ
セス34との間の係止継手は解離される。係止継手の開
放時に、突起25,26における側壁区分11a,12
aの当接に基づいて、収容部可動区分14の同時的な連
動旋回は阻止されるので、図2に示した矢印F3の方向
での拇指圧の作用によって、蓋部可動区分19によって
形成された旋回フラップは開放される。
【0043】蓋部可動区分19の開放後には、図3に図
示したように収容部可動区分14は、前記蓋部可動区分
19から離反旋回することができる。これは、拇指の後
退運動によって行われる。収容室48の内部に収容され
た縫製針2,3がその端部を今や収容室48から突出さ
せるので、縫製針2,3は簡単に掴んで取出すことがで
きる。
【0044】縫製針2,3が収容室48から所望本数引
出されたら、パッケージ1又は1aは、係止ラッチ32
がウェブ33と係合するまで収容部可動区分14と蓋部
可動区分19;19a,19b相互を再び合体運動させ
ることによって、簡単に再閉鎖することができる。この
ようにして本発明のパッケージ1は事実上任意の頻度で
開閉することができる。
【0045】前述の実施例はすべて、収容室48が空で
あること、すなわち、何らかの仕切壁、凸設部又は、縫
製針2又は3相互を仕分けするその他の内設部材を有し
ていないことを前提として説明された。しかし必要に応
じて収容室48内には、ウェブ又は中間壁を設けること
が可能であり、この場合前記のウェブ又は中間壁は、パ
ッケージの側壁11,12に対して平行にか又は鋭角を
成して延在しかつ収容部5のボトム区分8又は蓋部6と
接合されている。しかしながら収容室48の内部容積を
最大限に活用することを考慮すれば、このような仕分け
エレメントを設けない方が有利とも考えられる。これに
よって特に湾曲された縫製針3を、従来知られていない
本数でパッケージ1内に収納することが可能になる。
【0046】例えば縫製針2,3のような細長い物品を
収納して保管するためのパッケージ1は、互いに相接し
て保持された収容部5と蓋部6とを有している。収容部
5も蓋部6も共に各ヘッド端部に、旋回フラップとして
構成された可動区分14,19を有しており、両旋回フ
ラップは、相互接近方向及び相互離反方向に旋回可能で
あり、かつ相互に係止可能である。両旋回フラップ1
4,19が相互離反旋回した場合に、両旋回フラップ
は、収容室48から突出する縫製針2,3の端部を解放
するので、該縫製針は簡便に収容室48から取出すこと
ができる。これによって縫製針2,3を例えば摩擦接続
式に収容室48内に確保することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパッケージを閉鎖状態で示した斜視図
である。
【図2】図1に示したパッケージの蓋部可動区分を部分
的に開放した状態で示した斜視図である。
【図3】図1及び図2に示したパッケージを全開状態で
示した斜視図である。
【図4】外殻体の製造後に蓋部を収容部と係止する前の
状態で示した図1〜図3によるパッケージの斜視図であ
る。
【図5】図4に示したパッケージの一部分の拡大斜視図
である。
【図6】本発明のパッケージの異なった実施形態を部分
的に開放した状態で示した斜視図である。
【図7】図6によるパッケージを全開した状態で2本の
例示した細い縫製針と共に示した斜視図である。
【符号の説明】
1,1a パッケージ、 2,3 縫製針、 4
外殻体、 5 収容部、 6 蓋部、 7 膜
ヒンジ、 8 ボトム、 9,10 側縁、 1
1,12 側壁、 11a,12a 側壁区分、
14 収容部可動区分、 15 収容部固定区分、
16,17 膜ヒンジ、 18 蓋部固定区分、
19;19a,19b 蓋部可動区分、 21
係止溝、22 係止リブ、 25,26 突起、
27,28,29 斜面、 31 継手手段として
の係止機構、 32 係止ラッチ、 33 ウェ
ブ、34 係止レセス、 35 係止ラグ、 36
支持段、 37 グリップトラフ、 38 ス
タッキング溝、 41,42 係止ピン又は係止疣、
43,44 係止穴、 46 スリット、 48
収容室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 393020339 Groz−BeckertKG (72)発明者 アルトゥール ホッホ ドイツ連邦共和国 アルプシュタット シ ェーンハルデンシュトラーセ 4 (72)発明者 シュテファン ダナー ドイツ連邦共和国 ビッツ レルヒェンシ ュトラーセ 13 Fターム(参考) 3E033 AA09 BA13 CA19 DA01 DA02 DD01 FA02 3E068 AA40 AC02 BB02 CC04 CE03 DD01 DD06 DD07 DD11 DD25 DE02 DE10 DE16 EE06 EE10 EE32 EE40

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特にミシン針(2,3)用又は類似物品
    用のパッケージ(1)において、細長い物品(2,3)
    用の収容室(48)を少なくとも片側で制限する扁平な
    収容部(5)と、該収容部(5)に対して間隔をおいて
    保持されて該収容部(5)に接合されておりかつ該収容
    部(5)に対向する側で前記収容室(48)を制限する
    扁平な蓋部(6)が設けられており、しかも前記収容部
    (5)が、可動に支承された収容部可動区分(14)を
    有し、前記蓋部(6)が、旋回可能に支承された蓋部可
    動区分(19)を有し、かつ前記の収容部可動区分(1
    4)と蓋部可動区分(19)が、解離可能な継手手段
    (31)によって互いに結合されていることを特徴とす
    る、パッケージ。
  2. 【請求項2】 収容部可動区分(14)がヒンジ手段
    (16)によって、留まる収容部固定区分(15)と結
    合されており、蓋部可動区分(19)がヒンジ手段(1
    7)によって、留まる蓋部固定区分(18)と結合され
    ており、かつ前記の両ヒンジ手段(16,17)が、互
    いに平行に方位づけられた旋回軸線を確定している、請
    求項1記載のパッケージ。
  3. 【請求項3】 両ヒンジ手段(16,17)が膜ヒンジ
    として形成されている、請求項2記載のパッケージ。
  4. 【請求項4】 収容部(5)が扁平な長方形のボトム区
    分(8)を有し、該ボトム区分が、互いに対置していて
    互いに平行な側縁(9,10)に沿って側壁(11,1
    2)を有している、請求項1記載のパッケージ。
  5. 【請求項5】 両側壁(11,12)に沿って、蓋部
    (6)を収容部(5)に固定するための手段(21,2
    2)が設けられている、請求項4記載のパッケージ。
  6. 【請求項6】 両側壁(11,12)が蓋部(6)から
    張出すように構成されており、かつ前記側壁(11,1
    2)を収容部(5)のボトム区分(8)と結合している
    側縁(9,10)に沿ってスタッキング溝(38)が配
    置されている、請求項4記載のパッケージ。
  7. 【請求項7】 蓋部(6)を収容部(5)に固定するた
    めの手段(21,22)が係止手段である、請求項5記
    載のパッケージ。
  8. 【請求項8】 収容部(5)と蓋部(6)が、膜ヒンジ
    (7)を介して互いに接合されている、請求項1記載の
    パッケージ。
  9. 【請求項9】 収容部可動区分(14)の旋回角度を制
    限するために該収容部可動区分用の対応受け座(25,
    26)が蓋部(6)に設けられている、請求項1記載の
    パッケージ。
  10. 【請求項10】 対応受け座(25,26)が、蓋部
    (6)のための緊張装置として構成されている、請求項
    9記載のパッケージ。
  11. 【請求項11】 対応受け座(25,26)が、側壁
    (11,12)の楔面(28,29)と協働する突起に
    よって形成されている、請求項4又は10記載のパッケ
    ージ。
  12. 【請求項12】 収容部可動区分(14)が、対応受け
    座(25,26)に支持するために該対応受け座と協働
    する側壁区分(11a,12a)を有している、請求項
    9記載のパッケージ。
  13. 【請求項13】 収容室(48)が、仕切らずに構成さ
    れている、請求項1記載のパッケージ。
  14. 【請求項14】 収容部可動区分(14)に被さって係
    合するように構成された係止ラッチ(32)が、蓋部可
    動区分(19)に設けられている、請求項1記載のパッ
    ケージ。
  15. 【請求項15】 係止ラッチ(32)がグリップトラフ
    (37)を有している、請求項14記載のパッケージ。
  16. 【請求項16】 蓋部可動区分(19)及び/又は収容
    部可動区分(14)が仕切らずに構成されている、請求
    項1記載のパッケージ。
  17. 【請求項17】 物品(2,3)が収容室(48)内で
    摩擦接続式に確保されている、請求項1記載のパッケー
    ジ。
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