JP2004268946A - 包装容器 - Google Patents

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Takahiro Wakao
貴広 若尾
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TAIYO SHIKI KOGYO KK
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TAIYO SHIKI KOGYO KK
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Abstract

【目的】収容物が取り出しやすく、また、蓋部を開いて収容物を展示等する際に前方から見やすく、しかも、蓋部を開くにつれて容器内部の収容物が上方に出現するような動きを持たせることで、収容物に対する印象を鮮明に際出させることが可能で、更に、組み立てる際には、糊等の接着剤を用いて貼り付ける工程が不要な包装容器を提供しようとするものである。
【構成】直方体状の包装容器であって、身部(1)と、片開きの蓋部(2)と、前記身部(1)内部に収納され、物品収容トレイ(4)を保持するとともに、前記蓋部(2)と連動して動く内部可動部(3)とで構成する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、包装容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来医療用のアンプルや、描画用のクレヨン等を収容する容器は、厚紙で製作された特許文献1や2に示すような形状をしている。これらは、一般に、身部と片開きの蓋部とを備えた直方体状の容器で、身部の内部に、アンプルやクレヨン等を収容するものである。この容器は、厚紙等のシート状の折曲可能な板材に描いた展開図を裁断して折曲して組み立て、糊代等に接着剤を塗布して貼り付けることにより、固定して形成されている。
【0003】
【特許文献1】
実開昭58−151590号公報の図3
【特許文献2】
特開平9−301349号公報の図1
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来例の容器は、身部の内部に、アンプルやクレヨン等を収容するが、蓋部を開いてもアンプルやクレヨン等を収容している物品収容部は身部の内部に固定されており、アンプルやクレヨン等の収容物が取り出しにくい欠点があった。また、蓋部を開いて身部の内部に収容されたクレヨン等の収容物を展示する場合、収容物が身部の内部に水平な状態で横たわっているので、前方からは見づらい欠点があった。これは単に見づらいのみならず、蓋部を開いてもその中に収容されている物品は、蓋部を開くにつれて動くようなことは無いことから、収容物に対する印象が今ひとつ薄くならざるを得ないという欠点があった。また、上述したように、これらの容器を組み立てる際には、接着剤を用いて貼り付ける工程が必要であり、手間がかかっていた。
そこでこの発明はこれらの欠点を解消するためになされたものであって、収容物が取り出しやすく、また、蓋部を開いて収容物を展示等する際に前方から見やすく、しかも、蓋部を開くにつれて容器内部の収容物が上方に出現するような動きを持たせることで、収容物に対する印象を鮮明に際出させることが可能で、更に、組み立てる際には、糊等の接着剤を用いて貼り付ける工程が不要な包装容器を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
次に、本発明の包装容器について、図1〜図9を参照しながら説明する。尚、本明細書では、前方とは、手前の方向を言い、後方とは、奥行方向をいう。図1は本発明の包装容器の蓋部を閉じた状態の、また、図2は蓋部を開いた状態の斜視図である。図3は本発明の包装容器の身部・蓋部展開図であり、図4は内部可動部展開図である。図5は本発明の包装容器の身部と蓋部の組み立て手順の第1ステップの、図6(a)は第2ステップの、そして図6(b)は第3ステップの説明図である。図7は本発明の包装容器の内部可動部の組み立て手順の第1ステップの、図8(a)は第2ステップの、そして図8(b)は第3ステップの説明図である。そして、図9は本発明の包装容器の分解斜視図である。
【0006】
本発明の包装容器は、身部1と片開きの蓋部2とを備える直方体状の包装容器であって、前記身部1内部に収納され、物品収容トレイ4を保持するとともに、前記蓋部2と連動して動く内部可動部3を備え、前記蓋部2を開くにつれて、前記物品収容トレイ4が、その後端部を上にして傾斜しながら前記身部1内部から出現してなることを特徴としている。
【0007】
上記の包装容器において、前記身部1を、前板11、左右の側板12,12、及び、底板13で構成し、前記蓋部2を、後板14、及び、該後板14と連接する天板15とで構成すると共に、前記底板13と前記後板14との境界稜線を支点として前記蓋部2を開閉し、前記身部1内に収納される前記内部可動部3を、前記天板15の内面側で、前記身部1の深さの距離離間して前記天板15の後端付近と平行に対面すると共に、前記蓋部2の開閉時に該対面状態を維持しつつ前記天板15と一体となって動く後部内底板16と、該後部内底板16の前端縁に山折状態で折曲自在に連接するとともに、上面上に前記物品収容トレイ4を保持する前部内底板17と、前記底板(13)の左右の内面上を前後方向に覆うガイド片(19)と、前記前部内底板(17)の前端縁に谷折状態で折曲自在に連接すると共に、左右の端部が、前記ガイド片(19)と前記底板(13)との間に形成される隙間層(19a)を前後方向にスライドするスライド片(18)と、で構成し、前記蓋部2を開くにつれて、前記内部可動部3のスライド片18が後方に向かって移動しながら、前記後部内底板16と前記前部内底板17との山折部分が隆起し、前記物品収容トレイ4がその後端部を上にして傾斜すると共に該傾斜の角度を増加しながら、前記身部1内部から出現するように構成することができる。
【0008】
上記の包装容器は、具体的には、前記蓋部2の前記天板15の後端部の左右両端に、前記天板15の下面と垂直になるように左右の天板側片32,32を連接し、該天板側片32,32の下端に前記天板15の後部と身部1の深さの距離離間して平行に対面する天板側片フラップ33,33を内側向きに連接するとともに、該天板側片フラップ33,33と前記天板側片32,32との連接部に後部内底板保持用スリット32a,32aを設けた後部内底板保持部5を形成するとともに、前記内部可動部3の前記後部内底板16の左右両端に、該後部内底板16の上面と垂直になるように後部内底板保持用フラップ20,20を備え、該後部内底板保持用フラップ20,20を、前記後部内底板保持部5の前記後部内底板保持用スリット32a,32aに嵌め込んで、前記天板15と後部内底板16とを一体化することができる。
【0009】
また、上記の包装容器において、前記内部可動部3における前記後部内底板16と前記前部内底板17との連接部が、前記前部内底板17の幅よりも狭く、且つ前記前部内底板17の後端よりも前方に位置するようにしてもよい。
【0010】
また、上記の包装容器において、前記内部可動部3の前記前部内底板17の上面側で、該前部内底板17に垂直になるように、該前部内底板17の前端の左右両端寄りに内底板前フラップ41,41を、また、後端の左右両端寄りに内底板後フラップ42,42を連接するとともに、これらの内底板前フラップ41,41、内底板後フラップ42,42と前記前部内底板17との連接部に、それぞれ内底板前スリット17a,17a、内底板後スリット17b,17bを設けるとともに、前記内部可動部3の前記前部内底板17の左右両端に、該前部内底板17の上面側に該前部内底板17と垂直となるように、内底板側片43,43を連接し、該内底板側片43,43の上端に前記前部内底板17と平行な内底板棚片44,44を内側に向かって連接し、該内底板棚片44,44の内端に前記内底板側片43,43と平行な内底板内側片45,45を前記前部内底板17に向かって連接するとともに、前記内底板棚片44,44の前端及び後端に該内底板棚片44,44と垂直になるように前記前部内底板17に向かって、内底板前片46,46と内底板後片48,48をそれぞれ連接し、該内底板前片46,46と該内底板後片48,48の各下端に内側向きに設けられた内底板前片フラップ47,47と内底板後片フラップ49,49を、それぞれ内底板前スリット17a,17aと内底板後スリット17b,17bに嵌め込んで物品収容トレイ保持部7を形成するとともに、該物品収容トレイ保持部7を前記物品収容トレイ4として使用するか、或いは、該物品収容トレイ保持部7に、別に製作された前記物品収容トレイ4を挿入して保持することができる。
【0011】
また、上記の包装容器において、前記身部1の前板11の上端に前記底板13と平行な前板棚片21を後方に向かって連接し、該前板棚片21の後端に前記前板11と平行な前板内側片22を下方に向かって連接するとともに、前記前板11の左右両端に前板側片24,24を前記前板11と垂直となるように後方に向かって連接し、該前板側片24,24の後端には内側向きに前板側片フラップ25,25を設け、該前板側片フラップ25,25を、前記前板内側片22の左右両端に前方向きに連接した前板内側片フラップ23,23と前記前板内側片22との連接部に設けられた前板内側片スリット22a,22aに嵌め込んで形成した前端部6を設けるのが好ましい。
【0012】
また、上記の包装容器において、前記身部1の左右の前記側板12,12の上端の前方寄りに前記底板13と平行な側板棚片26,26を内側に向かって連接するとともに、該側板棚片26,26の前端中央寄りに前記底板13に向かって設けられた側板棚片フラップ27,27を、前記身部1の前端部6の前板11と前板棚片21との連接部の左右の両端寄りに備えられた前板スリット11b,11bに嵌め込むとともに、前記側板棚片26,26の後端の形状を、左右の前記側板12,12の上端上で、前記前板棚片21の後端よりも後方から、前方内側に向かってなだらかな凹状の曲線とするのが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例につき、図面に基づき詳しく説明する。本実施例の説明に用いる図は、上述の説明と同様、前出の図1から図9を用いる。ここでは、前出の図の説明の「本発明」を「本実施例」に読み替えるものとする。本実施例の包装容器は、医療用のアンプルを収容する包装容器である。この本実施例の包装容器は、図1、2からわかるとおり、直方体状の包装容器であり、身部1及び片開きの蓋部2と、身部1の内部に収容される内部可動部3とで構成される。この身部1及び蓋部2と内部可動部3とは、ともに厚紙製であり、厚紙に描いた身部・蓋部展開図と内部可動部展開図とをそれぞれ、裁断し、折曲して組み立てて構成する。この組立は接着剤を全く使用しないで行なう。図3は身部・蓋部展開図を、図4は内部可動部展開図を示している。
【0014】
まず、身部1及び蓋部2について説明する。図3において、身部1及び蓋部2用の身部・蓋部展開図は、後方から前方にかけて、蓋部2を構成する、ロック用フラップ31、長方形状の天板15及び長方形状の後板14を順に連接し、後板14の前方側には身部1を構成する長方形状の底板13と長方形状の前板11とを順に連接している。
また、天板15の左右両端の前方寄りに、左右の長方形状の天板側片32,32を連接し、該前記天板側片32,32の外側に天板側片フラップ33,33を連接すると共に、該天板側片フラップ33,33と天板側片32,32との連接部に後部内底板保持用スリット32a,32aを設け、天板側片32,32の後方側に天板補強フラップ34,34を連接すると共に、該天板補強フラップ34,34の先端付近には嵌合用スリット34a,34aを設けている。天板側片32,32の左右の両端は、天板15の左右の両端と平行であり、該両端からの距離は、それぞれ、本実施例の包装容器の深さ、即ち、身部1の深さと同じである。
【0015】
また、前板11の前方側に長方形状の前板棚片21を連接するとともに、該前板棚片21と前板11との連接部の左右の両端寄りには、前板スリット11b,11bを設け、中央部には、ロック用スリット11aを設け、前板11の左右両端には長方形状の前板側片24,24を連接するとともに、該前板側片24,24の外側には前板側片フラップ25,25を連接している。また、前板棚片21の前方側には略長方形状の前板内側片22を連接し、該前板内側片22の左右両端には前板内側片フラップ23,23を連接するとともに、該前板内側片フラップ23,23と前板内側片22との連接部には前板内側片スリット22a,22aを設け、前板内側片22の前方側には前方側に突出したコ字型のガイド片19を連接している。また、底板13の左右両端には左右の長方形状の側板12,12を連接し、該側板12,12の左右両端の前方寄りには側板棚片26,26を連接し、該側板棚片26,26の前端外側寄りから前方側に側板棚片フラップ27,27を連接している。側板棚片26,26の後端の形状は、側板12,12の左右両端上で該側板12,12の前端を基点に、前板棚片21の下端から上端までの距離よりも後方に位置する地点から、前方外側に向かってなだらかに下降する凹状の曲線としている。
【0016】
上記の身部・蓋部展開図を裁断して折曲して身部1と蓋部2とを組み立てるが、図5、図6(a)、(b)はこの手順を示している。まず、図5に示すように、天板側片32,32、天板側片フラップ33,33及び天板補強フラップ34,34の各連接部分を谷折し、左右の天板補強フラップ34,34を嵌合用スリット34a,34aにより天板15の内面側で勘合して、天板15と一体化した後部内底板保持部5を天板15の内面側の後部に形成する。この後部内底板保持部5の天板側片フラップ33,33は、天板15と身部1の深さの距離離間して、且つ、平行の状態で対面することになる。また、この後部内底板保持部5の天板側片フラップ33,33と天板側片32,32との連接部には、後部内底板保持用スリット32a,32aが設けられている。
【0017】
そして、図6(a)に示すように、前板11、前板棚片21及び前板内側片22の連接部分を谷折するとともに、前板内側片22とガイド片19との連接部を山折し、ガイド片19を底板13の内面上に近接させて、底板13との間に隙間層19aを形成する。さらに、図6(b)に示すように、前板内側片フラップ23,23、前板側片24,24、前板側片フラップ25,25の連接部を谷折し、前板側片フラップ25,25を前板内側片スリット22a,22aへ嵌め込んだ後、側板12,12、側板棚片26,26及び側板棚片フラップ27,27の連接部分を谷折して、側板棚片フラップ27,27を前板スリット11b,11bへ嵌め込んで、身部1の前部に前端部6を形成する。
この状態で、底板13、後板14及び天板15の連接部を谷折すると、身部1と蓋部2とが完成する。そして、ロック用フラップ31の連接部を谷折して、ロック用スリット11aへ嵌め込むと、蓋部2をロックすることができる。このように、身部1と蓋部2とは、全く接着剤を使用しないで組み立てられる。
【0018】
次に、内部可動部3について説明する。図4において、内部可動部3用の内部可動部展開図は、後方から前方にかけて、後部内底板16、物品収容トレイ4を上面に保持させる前部内底板17、及び、左右の端部が突形のスライド片18を順に連接する。後部内底板16と前部内底板17とを合わせると、略長方形状であり、後部内底板16の前部は逆台形状で、前部内底板17の後部に食い込んだ状態であり、後部内底板16と前部内底板17との連接部は、後部内底板16や前部内底板17の幅よりも狭く、且つ前部内底板17の後端よりも前方に位置しているとともに、後部内底板16の後端や前部内底板17の前端と平行である。そして、後部内底板16の左右両端に後部内底板保持用フラップ20,20を連接している。
【0019】
また、前部内底板17の前方側の左右両端寄りに内底板前フラップ41,41を連接するとともに、前部内底板17の後方側の左右両端寄りに内底板後フラップ42,42を連接し、前部内底板17の左右両端には外側に向かって順に、長方形状の内底板側片43,43、内底板棚片44,44及び内底板内側片45,45を連接し、内底板棚片44,44の前方側には、該内底板棚片44,44の連接部から外側にはみ出すような形状の内底板前片46,46を連接し、該内底板前片46,46の前方側には、内底板前片フラップ47,47を連接し、また、内底板棚片44,44の後方側には、該内底板棚片44,44の連接部から外側にはみ出すように内底板後片48,48を連接し、該内底板後片48,48の後方側には、内底板後片フラップ49,49を連接している。
【0020】
上記の内部可動部展開図を裁断して折曲して内部可動部3を組み立てるが、図7、図8(a)、(b)はこの手順を示している。まず、図7に示すように、内底板前フラップ41,41及び内底板後フラップ42,42の連接部を谷折した後、図8(a)及び(b)に示すように、内底板側片43,43、内底板棚片44,44、内底板内側片45,45、内底板前片46,46、内底板前片フラップ47,47、内底板後片48,48及び内底板後片フラップ49,49の各連接部を谷折して、内底板前フラップ41,41の外側に内底板前片46,46を重ね、内底板後フラップ42,42の外側に内底板後片48,48を重ねた後、内底板前片フラップ47,47を内底板前スリット17a,17aへ、また、内底板後片フラップ49,49を内底板後スリット17b,17bへ嵌め込んで、物品収容トレイ保持部7を形成する。そして、後部内底板16と前部内底板17との連接部分を山折するとともに、後部内底板16と後部内底板保持用フラップ20との連接部分を谷折して、内部可動部3を形成する。この内部可動部3の前部内底板17の上面上に形成された物品収容トレイ保持部7に、別に製作した医療用のアンプルを収容する物品収容トレイ4を挿入して保持させる。この物品収容トレイ4は、板状の厚紙にその前端部分と後端部分とを谷折して前壁と後壁を設けた台紙51の上に、波状の仕切紙52を設けて形成されている。このように、内部可動部3は、全く接着剤を使用しないで組み立てられる。
【0021】
上記のようにして形成された身部1及び蓋部2と内部可動部3は、内部可動部3を身部1内に組み込んで収容するとともに蓋部2に連動させることで、本実施例の包装容器は完成する。図9はこの様子を示している。図9において、内部可動部3の後部内底板16の左右両端に設けられた後部内底板保持用フラップ20,20を、天板15の内面側の後部に形成され、蓋部2と一体化している後部内底板保持部5に備えられている後部内底板保持用スリット32a,32aへ嵌め込んで、内部可動部3の後部内底板16を後部内底板保持部5に連結するとともに、内部可動部3のスライド片18の左右の突形端部18a,18aを、身部1の内部に配設されているガイド片19と底板13との間に形成された隙間層19aに内側から外側に向かって挿入すると、図2に示すような本実施例の包装容器が完成する。
【0022】
このようにして形成された本実施例の包装容器は、前記底板13と前記後板14との境界稜線を支点として蓋部2が開閉する。また、蓋部2の天板15の内面後端部には、後部内底板保持部5を設けているが、該後部内底板保持部5は、蓋部2の天板15の後端部の左右両端に、天板15の下面と垂直になるように左右の天板側片32,32を連接し、該天板側片32,32の下端に天板15の後部と身部1の深さの距離離間して平行に対面する天板側片フラップ33,33を内側向きに連接するとともに、該天板側片フラップ33,33と天板側片32,32との連接部に後部内底板保持用スリット32a,32aを設けて形成されている。また、該後部内底板保持用スリット32a,32aに、内部可動部3の後部内底板16の左右両端に設けられた後部内底板保持用フラップ20,20を嵌め込んでいるので、内部可動部3の後部内底板16は、前記天板15の内面側で、前記身部1の深さの距離離間して前記天板15の後端付近と平行に対面すると共に、前記蓋部2の開閉時に該対面状態を維持しつつ前記天板15と一体となって動くことになる。
【0023】
また、後部内底板16はその前端縁に山折状態で折曲自在に前部内底板17と連接するとともに、前部内底板17には物品収容トレイ4を保持する物品収容トレイ保持部7が形成され、前部内底板17前端縁に谷折状態で折曲自在に連接するスライド片18は、その左右の端部が、底板13の左右の内面上を前後方向に覆うガイド片19と底板13との間に形成される隙間層19aに挿入されて、前後方向にスライドする。従って、蓋部2を開くにつれて、内部可動部3のスライド片18が後方に向かって移動しながら、後部内底板16の前端縁と前部内底板17との山折部分が隆起するとともに、前部内底板17の上面上に設けられた物品収容トレイ4がその後端部を上にして傾斜するとともに、該傾斜の角度を増加しながら、身部1内部から出現する。物品収容トレイ4には、医療用のアンプルが収容され、蓋部2を開くとともに、物品収容トレイ4に収容された医療用のアンプルが身部1内部から出現するので、前方から容易に見ることができるとともに、アンプルの取り出しを容易に行なうことができる。また、本実施例の包装容器では、上記のように、蓋部2を開くにつれて容器内部の収容物が上方に出現するような動きを持たせているので、収容物に対する印象を鮮明に際出させることができる。
【0024】
本実施例の包装容器では、内部可動部3における後部内底板16と前部内底板17との連接部が、前部内底板17の幅よりも狭く、且つ前部内底板17の後端よりも前方に位置しているので、物品収容トレイ4を保持する前部内底板17の上面上の空間を広くとることができる。また身部1の前端には前端部6が設けられているので、身部1の強度を増強することができる。また、物品収容トレイ4上に形成される物品収容トレイ保持部7は、左右両側の内側に内底板内側片45,45を有しており、これにより、物品収容トレイ保持部7の挿入する物品収容トレイ4を左右から横圧して保持することができる。また、側板12,12の左右両端の前方寄りに連接された側板棚片26,26の後端の形状を、左右の前記側板12,12の上端上で、前記前板棚片21の後端よりも後方から、前方内側に向かってなだらかな凹状の曲線としているので、蓋部2を閉める際に、物品収容トレイ保持部7が、前方に移動してこの曲線に沿ってスムースに側板棚片26,26の下にもぐりこませることができ、蓋部2をスムースに閉めることができる。
【0025】
上記の本実施例では、収容物は医療用のアンプルであるが、クレヨン等も同様に収容することができる。しかし、これには限られず、例えば、図10に示すように、カセットテープ61を収容するようにすることもできる。この場合は、台紙51と仕切紙52とでなる物品収容トレイ4を用いず、直接カセットテープ61を内部可動部3の前部内底板17の上面状の空間に収容している。このように、物品収容トレイ4の形状を、収容物に合わせて形成することにより、さまざまなものを収容することができる。
【0026】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の包装容器は、身部(1)と片開きの蓋部(2)とを備える直方体状の包装容器であって、身部(1)内部に収納され、物品収容トレイ(4)を保持するとともに、蓋部(2)と連動して動く内部可動部(3)を備え、蓋部(2)を開くにつれて、物品収容トレイ(4)が、その後端部を上にして傾斜しながら身部(1)内部から出現するので、本発明の包装容器によれば、収容物が取り出しやすく、また、蓋部(2)を開いて収容物を展示等する際に前方から見やすく、しかも、蓋部(2)を開くにつれて容器内部の収容物が上方に出現するような動きを持たせていることから、収容物に対する印象を鮮明に際出させることができ、更に、組み立てる際には、フラップをスリットに嵌め込むことにより、身部(1)や蓋部(2)、或いは内部可動部(3)を形成することができ、接着剤を用いて貼り付ける工程を不要とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明(本実施例)の包装容器の蓋部を閉じた状態の斜視図である。
【図2】本発明(本実施例)の包装容器の蓋部を開いた状態の斜視図である。
【図3】本発明(本実施例)の包装容器の身部・蓋部展開図である。
【図4】本発明(本実施例)の包装容器の内部可動部展開図である。
【図5】本発明(本実施例)の包装容器の身部と蓋部の組み立て手順の第1ステップの説明図である。
【図6】(a)は本発明(本実施例)の包装容器の身部と蓋部の組み立て手順の第2ステップの、(b)は第3ステップの説明図である。
【図7】本発明(本実施例)の包装容器の内部可動部の組み立て手順の第1ステップの説明図である。
【図8】(a)は本発明(本実施例)の包装容器の内部可動部の組み立て手順の第2ステップの、(b)は第3ステップの説明図である。
【図9】本発明(本実施例)の包装容器の分解斜視図である。
【図10】カセットテープを収納した本実施例の包装容器の斜視図である。
【符号の説明】
1 身部 2 蓋部
3 内部可動部 4 物品収容トレイ
5 後部内底板保持部 6 前端部
7 物品収容トレイ保持部 11 前板
11a ロック用スリット 11b 前板スリット
12 側板 13 底板
14 後板 15 天板
16 後部内底板 17 前部内底板
17a 内底板前スリット
17b 内底板後スリット
18 スライド片 18a 突形端部
19 ガイド片 19a 隙間層
20 後部内底板保持用フラップ
21 前板棚片 22 前板内側片
22a 前板内側片スリット
23 前板内側片フラップ 24 前板側片
25 前板側片フラップ 26 側板棚片
27 側板棚片フラップ 31 ロック用フラップ
32 天板側片
32a 後部内底板保持用スリット
33 天板側片フラップ 34 天板補強フラップ
34a 嵌合用スリット 41 内底板前フラップ
42 内底板後フラップ 43 内底板側片
44 内底板棚片 45 内底板内側片
46 内底板前片
47 内底板前片フラップ 48 内底板後片
49 内底板後片フラップ 51 台紙
52 仕切紙 61 カセットテープ

Claims (7)

  1. 身部(1)と片開きの蓋部(2)とを備える直方体状の包装容器であって、前記身部(1)内部に収納され、物品収容トレイ(4)を保持するとともに、前記蓋部(2)と連動して動く内部可動部(3)を備え、前記蓋部(2)を開くにつれて、前記物品収容トレイ(4)が、その後端部を上にして傾斜しながら前記身部(1)内部から出現してなることを特徴とする包装容器。
  2. 前記身部(1)を、前板(11)、左右の側板(12,12)、及び、底板(13)で構成し、前記蓋部(2)を、後板(14)、及び、該後板(14)と連接する天板(15)とで構成すると共に、前記底板(13)と前記後板(14)との境界稜線を支点として前記蓋部(2)を開閉し、
    前記身部(1)内に収納される前記内部可動部(3)を、
    前記天板(15)の内面側で、前記身部(1)の深さの距離離間して前記天板(15)の後端付近と平行に対面すると共に、前記蓋部(2)の開閉時に該対面状態を維持しつつ前記天板(15)と一体となって動く後部内底板(16)と、
    該後部内底板(16)の前端縁に山折状態で折曲自在に連接するとともに、上面上に前記物品収容トレイ(4)を保持する前部内底板(17)と、
    前記底板(13)の左右の内面上を前後方向に覆うガイド片(19)と、
    前記前部内底板(17)の前端縁に谷折状態で折曲自在に連接すると共に、左右の端部が、前記ガイド片(19)と前記底板(13)との間に形成される隙間層(19a)を前後方向にスライドするスライド片(18)と、で構成し、
    前記蓋部(2)を開くにつれて、前記内部可動部(3)のスライド片(18)が後方に向かって移動しながら、前記後部内底板(16)と前記前部内底板(17)との山折部分が隆起し、前記物品収容トレイ(4)がその後端部を上にして傾斜すると共に該傾斜の角度を増加しながら、前記身部(1)内部から出現してなる請求項1記載の包装容器。
  3. 前記蓋部(2)の前記天板(15)の後端部の左右両端に、前記天板(15)の下面と垂直になるように左右の天板側片(32,32)を連接し、該天板側片(32,32)の下端に前記天板(15)の後部と身部(1)の深さの距離離間して平行に対面する天板側片フラップ(33,33)を内側向きに連接するとともに、該天板側片フラップ(33,33)と前記天板側片(32,32)との連接部に後部内底板保持用スリット(32a,32a)を設けた後部内底板保持部(5)を形成するとともに、前記内部可動部(3)の前記後部内底板(16)の左右両端に、該後部内底板(16)の上面と垂直になるように後部内底板保持用フラップ(20,20)を備え、該後部内底板保持用フラップ(20,20)を、前記後部内底板保持部(5)の前記後部内底板保持用スリット(32a,32a)に嵌め込んで、前記天板(15)と後部内底板(16)とを一体化してなる請求項2記載の包装容器。
  4. 前記内部可動部(3)における前記後部内底板(16)と前記前部内底板(17)との連接部が、前記前部内底板(17)の幅よりも狭く、且つ前記前部内底板(17)の後端よりも前方に位置してなる請求項2または3記載の包装容器。
  5. 前記内部可動部(3)の前記前部内底板(17)の上面側で、該前部内底板(17)に垂直になるように、該前部内底板(17)の前端の左右両端寄りに内底板前フラップ(41,41)を、また、後端の左右両端寄りに内底板後フラップ(42,42)を連接するとともに、これらの内底板前フラップ(41,41)、内底板後フラップ(42,42)と前記前部内底板(17)との連接部に、それぞれ内底板前スリット(17a,17a)、内底板後スリット(17b,17b)を設けるとともに、
    前記内部可動部(3)の前記前部内底板(17)の左右両端に、該前部内底板(17)の上面側に該前部内底板(17)と垂直となるように、内底板側片(43,43)を連接し、該内底板側片(43,43)の上端に前記前部内底板(17)と平行な内底板棚片(44,44)を内側に向かって連接し、該内底板棚片(44,44)の内端に前記内底板側片(43,43)と平行な内底板内側片(45,45)を前記前部内底板(17)に向かって連接するとともに、前記内底板棚片(44,44)の前端及び後端に該内底板棚片(44,44)と垂直になるように前記前部内底板(17)に向かって、内底板前片(46,46)と内底板後片(48,48)をそれぞれ連接し、該内底板前片(46,46)と該内底板後片(48,48)の各下端に内側向きに設けられた内底板前片フラップ(47,47)と内底板後片フラップ(49,49)を、それぞれ内底板前スリット(17a,17a)と内底板後スリット(17b,17b)に嵌め込んで物品収容トレイ保持部(7)を形成するとともに、該物品収容トレイ保持部(7)を前記物品収容トレイ(4)として使用するか、或いは、該物品収容トレイ保持部(7)に、別に製作された前記物品収容トレイ(4)を挿入して保持してなる請求項2から4のいずれか1項に記載の包装容器。
  6. 前記身部(1)の前板(11)の上端に前記底板(13)と平行な前板棚片(21)を後方に向かって連接し、該前板棚片(21)の後端に前記前板(11)と平行な前板内側片(22)を下方に向かって連接するとともに、前記前板(11)の左右両端に前板側片(24,24)を前記前板(11)と垂直となるように後方に向かって連接し、該前板側片(24,24)の後端には内側向きに前板側片フラップ(25,25)を設け、該前板側片フラップ(25,25)を、前記前板内側片(22)の左右両端に前方向きに連接した前板内側片フラップ(23,23)と前記前板内側片(22)との連接部に設けられた前板内側片スリット(22a,22a)に嵌め込んで形成した前端部(6)を設けてなる請求項2から5のいずれか1項に記載の包装容器。
  7. 前記身部(1)の左右の前記側板(12,12)の上端の前方寄りに前記底板(13)と平行な側板棚片(26,26)を内側に向かって連接するとともに、該側板棚片(26,26)の前端中央寄りに前記底板(13)に向かって設けられた側板棚片フラップ(27,27)を、前記身部(1)の前端部(6)の前板(11)と前板棚片(21)との連接部の左右の両端寄りに備えられた前板スリット(11b,11b)に嵌め込むとともに、前記側板棚片(26,26)の後端の形状を、左右の前記側板(12,12)の上端上で、前記前板棚片(21)の後端よりも後方から、前方内側に向かってなだらかな凹状の曲線としてなる請求項6記載の包装容器。
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