JPS609148Y2 - 支持補強片を備えた展示台兼包装箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、商品の陳列用の台として利用するに好適な支
持補強脚片を備えた展示台兼包装箱に関するものである
。

各種商品の包装用として使用されているダンボールケー
スは、そのケースの表面に内容物を表示するプリントが
施されていることから、内容物を取り出したのちの空ケ
ースがその商品の展示用の合成りにしばしば利用され、
その空ケース上に商品を載置して商品の陳列展示がなさ
れている。

しかしながら陳列商品が比較的軽量な場合には、ケース
が変形したり倒れたりすることなくその商品を載置展示
することができるが、ケース上に多数の商品を並列展示
した場合、あるいは商品の重量が比較的大きい場合、更
に展示台上に載置された陳列ケースが前記台の左右又は
前後にはみ出している長尺物の場合には空ケースが変形
したり、左右又は前後方向への安定性に欠けるため展示
台としての用を足すことができない。

本考案は、上記した商品載置時における展示台の変形を
防止する機能を備え、可成りの重量物及び長尺物の載置
にも耐える包装箱、詳しくは、陳列用展示台として好都
合な支持補強脚片を備えた展示台兼包装箱を提供するも
のであって、第１図にその使用時の形態を例示したごと
く、ダンボール紙のごとき厚手の紙材料によって形成さ
れた直立体形状の包装箱であって、第１図および第２図
に示したように該包装箱１を縦長方向となした状態にお
ける左右、もしくは前後の側面壁２Ａ、２Ｂもしくは３
Ａ、３Ｂの下部に、該側面壁２Ａ。

２Ｂもしくは３Ａ、３Ｂの１部を外側へ直角方向に折り
曲げられて形成される垂直方向の支持片４と、該支持片
４の下端に折目線５を介して連設され側縁に底面部に設
けられたスリット６に挿入される係合突片７を有する支
持台片８を備えていることを特徴としているものである
。

第３図は第１図に例示したごとき本考案の包装箱１の展
開状態を示したものであって、第１図において前後の側
面壁３Ａ、３Ｂを構成している部分は、第３図において
は蓋板および底面を構成し、また第１図の上下の面を構
成している部分は第３図においては短側面壁９Ａ、９Ｂ
に相当していて、上記底面を構成している側面壁３Ｂの
４辺にそれぞれ、左右の側面壁２Ａ、２Ｂおよび短側面
壁９Ａ、９Ｂが折目線１０．１１を介して連設され、一
方の短側面壁９Ｂに折目線１２を介して上記蓋板を構成
する側面壁３Ａが連設されている。

上記短側面壁９Ａ、９Ｂの両側にはそれぞれフラップ１
３，１３および１４，１４を備え、前記した係合突片７
を備えた支持台片８は、この中間位置にあるフラップ１
４．１４の１部を切り抜いて形成されている。

即ち左右の側面壁２Ａ、２Ｂに上記折目線１０．１０と
平行な折曲げ線１５．１５および該折曲げ線１５，１５
の内端から外側に向って彎曲した切目線１６．１６によ
って形成されている前記支持片４，４が上記フラップ１
４．１４側に折目線５，５を介して延長され、該フラッ
プ１４．１４の側面壁２Ａ、２Ｂ側の１部を切り抜いて
顎（張出し部）１８．１８を有する係合突片７，７およ
び支持台片８が形成されている。

そして第１図の状態となして使用する際の上記係合突片
７，７を挿入するためのスリット６．６は上記短側面壁
９Ｂの両側に設けられている。

１９は包装箱形成時の糊付は片、２０．２０は組立て差
込み片、２１．２１は該差込み片２０．２０が挿入され
るスリット、２２．２２は左右の側面壁２Ａ、２Ｂの端
部に設けられた短スリット２３．２３に挿入される短差
込み片、である。

続いて上記した展開形状のシート材料を包装箱１に組立
てる際の手順について述べると、第４図に示しているよ
うに、まず前記フラップ１４，１４の１部を打ち抜いて
形成されている係合突片７および支持台片８を左右の側
面壁２Ａ、２Ｂの内面側に折り曲げて重合し、次に短側
面壁９Ａ、９Ｂを折目線１１．１１から起立してフラッ
プ１３．１４を内側に折り曲げ、続いて左右の側面壁２
Ａ、２Ｂを起立して上記フラップ１３．１４の外側に重
合するとともに差込み片２０．２０を内側に折り曲げる
。

しかるのち前面側面壁３Ａを糊付は片１９、および差込
み片２０．２０上に位置するよう折り曲げたのち該側面
壁３Ａのスリット２１に差込み片２０を挿入するととも
に短スリット２３に短差込み片２２をそれぞれ両側共に
順次挿入し、最後に糊付は片１９の上面に糊剤を塗布し
て該糊付は片１９に上記側面壁３Ａを接着すれば、第６
図に示したごとく支持補強脚片を備えた包装箱となる。

そして該包装箱１の開閉は左、右側面壁２Ａ、２Ｂのい
ずれか一方をその差込み係合部を外すことによって行な
うことができ、通常の包装箱と同様に商品を収容するこ
とができる。

なお実施例においては、支持片４および支持台片８を左
、右の側面壁２Ａ、２Ｂに設けているが、前後の側面壁
３Ａ、３Ｂ側に設けてもよく、また包装箱１を形成する
ためのフラップや差込み片の形態については特に限定を
要するものではない。

このように本考案における包装箱１は、ダンボール紙の
ごとき厚手の紙材料によって形成された直方体形状の包
装箱であって、該包装箱１を縦長方向となした状態にお
ける左右の側面壁２Ａ、２Ｂもしくは前後の側面壁３Ａ
、３Ｂの下部に、該側面壁２Ａ、２Ｂもしくは３Ａ、３
Ｂの１部を外側へ直角方向に折り曲げられて形成される
垂直方向の支持片４と、該支持片４の下端に折目線５を
介して連設され側縁に底面部に設けられたスリット６に
挿入される係合突片７を有する支持台片８を備えてなる
ものであるから、内容物を取り出したのちに上記支持片
４および支持台片８を備えたところの例えば左右の側面
壁２Ａ、２Ｂを開き、第６図のごとく上記支持台片８，
８を外側に折り曲げるとともに内面側から支持片４を押
し出して外側に直角に折り曲げたのち該側面壁２Ａ、２
Ｂを閉じて直方体形状の空箱となし、しかるのち上記支
持台片８を底面に沿って水平方向に折り曲げるとともに
その係合突片７を底面側に設けたスリット６に強制挿入
することにより、該包装箱１の側面に支持補強脚片を形
成することができ、第１図に示した状態でもって設置す
ればその上面に商品を陳列するに好都合な陳列台として
利用することができる。

そして両側面に支持補強脚片を有しているから、可成り
の重量物あるいは長尺物を載置陳列しても包装箱（陳列
台）が変形したり倒れたりすることがなく、安定な姿勢
の保持が遠戚される。

更に該包装箱の上面にいくつかの有端スリット２４．２
４を設けておけば、第７図に示したごとき、下部に突片
２５．２５を有する本立て状の陳列ケース２６をその突
片２５，２５を上記スリット２４．２４に挿入して載置
することができ、載置した陳列ケース２６を不動状態に
保ち得る。

また更に陳列台となした包装箱１の後方への傾きを防止
する必要のある場合には、第８図に示したように左、右
の側面壁２Ａ、２Ｂの支持片４側の外端部に短片２７を
連設しておき、該左、右の側面壁２Ａ、２Ｂを閉じる際
に外側に突出させれば、第９図に示したように該短片２
７が設置面に沿って後方に延出し、後方への傾きを防止
することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示したものであって、第１図は
正面斜視図、第２図は第１図のＡ−Ａ線断面図、第３図
は展開図、第４図は組立要領を示した斜視図、第５図は
組立後の斜視図、第６図は支持補強片部分の側面斜視図
、第７図は陳列展示態様の一実施例の斜視図、第８図は
他の実施例を示した展開図、そして第９図は第８図の組
立使用時の斜視図である。 １・・・・・・包装箱、２Ａ、２Ｂ・・・・・・左右の
側面壁、３Ａ、３Ｂ・・・・・・前後の側面壁、４・・
・・・・支持片、５・・・・・・折目線、６・・・・・
・スリット、７・・・・・・係合突片、８・・・・・・
支持台片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ダンボール紙のごとき厚手の紙材料によって形成された
   直立体形状の包装箱であって、該包装箱１を縦長方向と
   なした状態における左右の側面壁２Ａ、２Ｂもしくは前
   後の側面壁３Ａ、３Ｂの下部に、該側面壁２Ａ、２Ｂも
   しくは３Ａ、３Ｂの１部を外側へ直角方向に折り曲げら
   れて形成される垂直方向の支持片４と、該支持片４の下
   端に折目線５を介して連設され側縁に底面部に設けられ
   たスリット６に挿入される係合突片７を有する支持台片
   ８を備えていることを特徴とする支持補強片を備えた展
   示台兼包装箱。