JP2002232090A - セラミック回路基板 - Google Patents

セラミック回路基板

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JP2002232090A JP2001022245A JP2001022245A JP2002232090A JP 2002232090 A JP2002232090 A JP 2002232090A JP 2001022245 A JP2001022245 A JP 2001022245A JP 2001022245 A JP2001022245 A JP 2001022245A JP 2002232090 A JP2002232090 A JP 2002232090A
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Abstract

(57)【要約】 【従来技術】金属回路板に400V以上の電圧が印加さ
れた際、隣接する金属回路板間に放電が発生して電気的
絶縁が破壊する。 【解決手段】セラミック基板1の上面に複数の金属回路
板3を取着して成るセラミック回路基板であって、前記
複数の金属回路板3に印加される電圧が400V以上、
隣接する金属回路板3間の距離が1.5mm以下、金属
回路板3の上面外周角部3aの曲率半径が0.05mm
以上の円弧状である

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミック基板に
金属回路板をロウ付けにより接合したセラミック回路基
板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パワーモジュール用基板やスイッ
チングモジュール用基板等の回路基板として、セラミッ
ク基板上に被着させたメタライズ金属層に銀−銅合金等
のロウ材を介して銅等から成る金属回路板を接合させた
セラミック回路基板、あるいはセラミック基板上に銀−
銅共晶合金にチタン、ジルコニウム、ハフニウムまたは
その水素化物を添加した活性金属ロウ材を介して銅等か
ら成る金属回路板を直接接合させたセラミック回路基板
が用いられている。
【0003】かかるセラミック回路基板、例えば、セラ
ミック基板上に被着させたメタライズ金属層にロウ材を
介して銅等から成る金属回路板を接合させたセラミック
回路基板は、一般に酸化アルミニウム質焼結体、窒化ア
ルミニウム質焼結体、窒化珪素質焼結体、ムライト質焼
結体等の電気絶縁性のセラミックス材料から成るセラミ
ック基板の表面にメタライズ金属層を被着させておき、
該メタライズ金属層に銅等の金属材料から成る金属回路
板を銀ロウ等のロウ材を介しロウ付けすることによって
形成されており、具体的には、例えば、セラミック基板
が酸化アルミニウム質焼結体から成る場合には、酸化ア
ルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化カルシ
ウム等の原料粉末に適当な有機バインダー、可塑剤、溶
剤等を添加混合して泥漿状と成すとともにこれを従来周
知のドクターブレード法やカレンダーロール法等のテー
プ成形技術を採用して複数のセラミックグリーンシート
を得、次に前記セラミックグリーンシート上にタングス
テンやモリブデン等の高融点金属粉末に適当な有機バイ
ンダー、可塑剤、溶剤を添加混合して得た金属ペースト
をスクリーン印刷法等の厚膜形成技術を採用することに
よって所定パターンに印刷塗布し、次に前記金属ペース
トが所定パターンに印刷塗布されたセラミックグリーン
シートを必要に応じて上下に積層するとともに還元雰囲
気中、約1600℃の温度で焼成し、セラミックグリー
ンシートと金属ペーストを焼結一体化させて表面にメタ
ライズ金属層を有する酸化アルミニウム質焼結体から成
るセラミック基板を形成し、最後に前記セラミック基板
表面のメタライズ金属層上に銅等から成る所定パターン
の金属回路板を間に銀ロウ等のロウ材を挟んで載置させ
るとともにこれを還元雰囲気中、約900℃の温度に加
熱してロウ材を溶融させ、該溶融したロウ材でメタライ
ズ金属層と金属回路板とを接合することによって製作さ
れる。
【0004】なお、前記金属回路板は、例えば、金属板
の表面に被着された感光性樹脂から成るレジスト層を所
定パターンに露光・現像した後エッチングすることによ
って金属板を所定形状に形成する、いわゆるフォトエッ
チング法等の加工方法を用いて形成される。
【0005】また、前記メタライズ金属層及び金属回路
板の露出表面には酸化腐食を有効に防止するとともに金
属回路板に半導体素子等の電子部品を半田等の接着材を
介して強固に接続させるために、ニッケル等の耐蝕性に
優れ、かつ半田等の接着材に対し濡れ性が良い金属がメ
ッキ法等の技術を用いることによって所定厚みに被着さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のセラミック回路基板においては、セラミック回路基
板を小型化・高密度化の観点からセラミック基板の上面
に取着される金属回路板の間隔をできるだけ狭くするこ
とが要求されている。またセラミック基板の上面に取着
される金属基板は前述のごとくフォトエッチング法等の
加工法によって形成されているためエッチング時のアン
ダーカット現象により金属回路板の上面の外周角部は鋭
角に形成されている。そのため前記セラミック回路基板
に400V以上の電流が印加された際、隣接する金属回
路板間の距離が1.5mm以下と近接配置された場合、
前記金属回路板の上面外周角部に電荷が集中し該角部を
起点に金属回路板間に放電が発生し金属回路板間の電気
的絶縁が破壊され、その結果、セラミック回路基板を安
定して信頼性よく作動させることができなくなるという
欠点を有していた。
【0007】本発明は上記欠点に鑑み案出されたもの
で、その目的は隣接する金属回路板間の絶縁を確実と
し、安定して信頼性よく作動させることができるセラミ
ック回路基板を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、セラミック基
板の上面に複数の金属回路板を取着して成るセラミック
回路基板であって、前記複数の金属回路板に印加される
電圧が400V以上、隣接する金属回路板間の距離が
1.5mm以下、金属回路板の上面外周角部の曲率半径
が0.05mm以上の円弧状であることを特徴とするも
のである。
【0009】本発明のセラミック回路基板によれば、前
記金属回路板の上面外周角部を曲率半径が0.05mm
以上の円弧状としたことから金属回路板の上面角部に電
荷が集中することがなく、金属回路板に400V以上と
高電圧な電流が印加され、隣接する金属回路板間の距離
が1.5mm以下に狭くしたとしても金属回路板間に放
電が発生することは効果的に防止され、その結果、隣接
する金属回路板間の電気的絶縁が確実となりセラミック
回路基板を安定して信頼性よく作動させることが可能と
なる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明を添付図面に示す実
施例に基づき詳細に説明する。図1は本発明のセラミッ
ク回路基板の一実施例の断面図、図2はその要部拡大図
を示し、1はセラミック基板、2はメタライズ金属層、
3は金属回路板である。
【0011】前記セラミック基板1は四角形状をなし、
その上面にメタライズ金属層2が被着されており、該メ
タライズ金属層2には金属回路板3がロウ付けされてい
る。
【0012】前記セラミック基板1は金属回路板3を支
持する支持部材として作用し、酸化アルミニウム質焼結
体、ムライト質焼結体、炭化珪素質焼結体、窒化アルミ
ニウム質焼結体、ムライト質焼結体等の電気絶縁材料で
形成されている。
【0013】前記セラミック基板1は、例えば、酸化ア
ルミニウム質焼結体で形成されている場合は、酸化アル
ミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化カルシウ
ム等の原料粉末に適当な有機バインダー、可塑剤、溶剤
を添加混合して泥漿状となすとともに該泥漿物を従来周
知のドクターブレード法やカレンダーロール法を採用す
ることによってセラミックグリーンシート(セラミック
生シート)を形成し、次に前記セラミックグリーンシー
トに適当な打ち抜き加工を施し、所定形状となすととも
に必要に応じて複数枚を積層して成形体となし、しかる
後、これを約1600℃の高温で焼成することによっ
て、あるいは酸化アルミニウム等の原料粉末に適当な有
機溶剤、溶媒を添加混合して原料粉末を調整するととも
に該原料粉末をプレス成形技術によって所定形状に成形
し、しかる後、前記成形体を約1600℃の温度で焼成
することによって製作される。
【0014】また前記セラミック基板1はその表面にメ
タライズ金属層2が被着されており、該メタライズ金属
層2は金属回路板3をセラミック基板1にロウ付けする
際の下地金属層として作用する。
【0015】前記メタライズ金属層2は、タングステ
ン、モリブデン、マンガン等の高融点金属材料より成
り、例えば、タングステン粉末に適当な有機バインダ
ー、可塑材、溶剤を添加混合して得た金属ペーストを焼
成によってセラミック基板1となるセラミックグリーン
シート(セラミック生シート)の表面に予め従来周知の
スクリーン印刷法により所定パターンに印刷塗布してお
くことによってセラミック基板1の上面に所定パター
ン、所定厚み(10〜50μm)に被着される。
【0016】なお、前記メタライズ金属層2はその表面
にニッケル、金等の良導電性で、耐蝕性及びロウ材との
濡れ性が良好な金属をメッキ法により1μm〜20μm
の厚みに被着させておくと、メタライズ金属層2の酸化
腐食を有効に防止することができるとともにメタライズ
金属層2と金属回路板3とのロウ付けを極めて強固にな
すことができる。従って、前記メタライズ金属層2の酸
化腐蝕を有効に防止し、メタライズ金属層2と金属回路
板3とのロウ付けを強固となすにはメタライズ金属層2
の表面にニッケル、金等の良導電性で、耐蝕性及びロウ
材との濡れ性が良好な金属を1μm〜20μmの厚みに
被着させておくことが好ましい。
【0017】また前記メタライズ金属層2はその上面に
金属回路板3がロウ材4を介して取着されている。
【0018】前記金属回路板3は銅やアルミニウム等の
金属材料から成り、セラミック基板1の表面に形成され
たメタライズ金属層2上に金属回路板3を、例えば、銀
ロウ材(銀:72重量%、銅:28重量%)やアルミニ
ウムロウ材(アルミニウム:88重量%、シリコン:1
2重量%)等から成るロウ材4を挟んで載置させ、しか
る後、これを真空中もしくは中性、還元雰囲気中、所定
温度(銀ロウ材の場合は約900℃、アルミニウムロウ
材の場合は約600℃)で加熱処理し、ロウ材4を溶融
せしめるとともにメタライズ金属層2の上面と金属回路
板3の下面とに接合させることによってセラミック基板
1の表面に取着されることとなる。
【0019】前記銅やアルミニウム等から成る金属回路
板3は、銅やアルミニウム等のインゴット(塊)に圧延
加工法等の薄板形成法により金属板を製作した後、打ち
抜き加工法等の従来周知の金属加工法や金属板の表面に
感光性樹脂から成るレジスト層を被着させ所定パターン
に露光・現像した後エッチングすることによって所定形
状のレジストパターンを形成し、その後金属板にエッチ
ングを施すことによって金属板を所定形状に形成する、
いわゆるフォトエッチング法等の加工方法を施すことに
よって、例えば、厚さが500μmで、メタライズ金属
層2のパターン形状に対応する所定パターン形状に製作
される。
【0020】前記金属回路板3はまた銅から成る場合、
金属回路板3を無酸素銅で形成しておくと、該無酸素銅
はロウ付けの際に銅の表面が銅中に存在する酸素により
酸化されることなくロウ材4との濡れ性が良好となり、
メタライズ金属層2へのロウ材4を介しての接合が強固
となる。従って、前記金属回路板3はこれを無酸素銅で
形成しておくことが好ましい。
【0021】更に前記金属回路板3はその表面にニッケ
ルから成る良導電性で、かつ耐蝕性及びロウ材との濡れ
性が良好な金属をメッキ法により被着させておくと、金
属回路板3と外部電気回路との電気的接続を良好と成す
とともに金属回路板3に半導体素子等の電子部品を半田
を介して強固に接着させることができる。従って、前記
金属回路板3はその表面にニッケルから成る良導電性
で、かつ耐蝕性及びロウ材との濡れ性が良好な金属をメ
ッキ法により被着させておくことが好ましい。
【0022】また前記金属回路板3の表面にニッケルか
ら成るメッキ層を被着させる場合、内部に燐を8〜15
重量%含有させてニッケル−燐のアモルファス合金とし
ておくとニッケルから成るメッキ層の表面酸化を良好に
防止してロウ材との濡れ性等を長く維持することができ
る。従って、前記金属回路板3の表面にニッケルから成
るメッキ層を被着させる場合、内部に燐を8〜15重量
%含有させてニッケル−燐のアモルファス合金としてお
くことが好ましい。
【0023】なお、前記金属回路板3の表面にニッケル
−燐のアモルファス合金からなるメッキ層を被着させる
場合、ニッケルに対する燐の含有量が8重量%未満、あ
るいは15重量%を超えたときニッケル−燐のアモルフ
ァス合金を形成するのが困難となってメッキ層に半田を
強固に接着させることができなくなる危険性がある。従
って、前記金属回路板3の表面にニッケル−燐のアモル
ファス合金からなるメッキ層を被着させる場合いはニッ
ケルに対する燐の含有量を8〜15重量%の範囲として
おくことが好ましく、好適には10〜15重量%の範囲
がよい。
【0024】また、前記金属回路板3の表面に被着され
るニッケルから成るメッキ層は、その厚みが1.5μm
未満の場合、金属回路板3の表面をニッケルから成るメ
ッキ層で完全に被覆することができず、金属回路板3の
酸化腐蝕を有効に防止することができなくなる危険性が
あり、また3μmを超えるとニッケルから成るメッキ層
の内部に内在する内在応力が大きくなってセラミック基
板1に反りや割れ等が発生してしまう。特にセラミック
基板1の厚さが700μm以下の薄いものになった場合
にはこのセラミック基板1の反りや割れ等が顕著となっ
てしまう。従って、前記金属回路板3の表面に被着され
るニッケルから成るメッキ層はその厚みを1.5μm〜
3μmの範囲としておくことが好ましい。
【0025】更に本発明のセラミック回路基板において
は、図2に示すごとく前記金属回路板3に印加される電
圧が400V以上、隣接する金属回路板3間の距離が
1.5mm以下である場合、前記金属回路板3の上面外
周角部3aを曲率半径が0.05mm以上の円弧状とし
ておくことが重要である。
【0026】前記金属回路板3の上面外周角部3aはそ
の曲率半径が0.05mm未満となると前記金属回路板
3の上面外周角部3aに電荷が集中してしまい、隣接す
る金属回路板3間に放電が発生し金属回路板3間の電気
的絶縁が破壊され、セラミック回路基板を安定して信頼
性よく作動させることができなくなる。よって前記金属
回路板3の上面外周角部3aは曲率半径が0.05mm
以上の円弧状に特定されることとなる。
【0027】なお、前記金属回路板3の上面外周角部3
aは曲率半径が0.5mmを超えると金属回路板3の上
面に搭載されるIGBT(Insulated Gat
eBipolor Transistor)やパワート
ランジスター等の電子部品を搭載する領域を確保するた
め前記金属回路板3を大きく形成する必要がありセラミ
ック回路基板を小型、高密度化することができなくなっ
たり、前記電子部品を金属回路板3に接着固定する半田
等の接着剤が金属回路板3の側面へ流れ出しやすくな
り、接着剤の厚みが薄くなることから電子部品の金属回
路板3への接着強度が劣化する可能性があり、前記金属
回路板3の上面外周角部3aは曲率半径を0.5mm以
下としておくのが好ましく、より好適には0.1mm以
下とすることがよい。
【0028】前記金属回路板3の上面外周角部3aを曲
率半径が0.05mm以上の円弧状となす方法として
は、金属回路板3にアルミナ等の粉末砥粒を吹き付ける
ブラスト法、金属回路板3を酸溶液に浸漬する酸エッチ
ング法等があるが、金属回路板3に加工ひずみを発生さ
せにくく寸法精度良く加工できることから金属回路板3
にアルミナ等の粉末砥粒を適量添加した水等の水溶液を
吹き付けるウエットブラスト法が好適に用いられる。
【0029】前記ウエットブラスト法は、具体的には、
粒径20〜250μmのアルミナ球状粉末等の砥粒を適
量添加した水等の溶液を0.1〜0.5MPaの吹きつ
け圧力で金属回路板3の上面に1〜10分間吹き付ける
ことによって実施され、このウエットブラスト処理によ
り金属回路板3の上面外周角部3aを曲率半径が0.0
5mm以上の円弧状となすことができる。
【0030】前記ウエットブラスト処理において、アル
ミナ球状粉末の粒径が20μm未満となると金属回路板
3の上面外周角部3aを効率よく曲率半径0.05mm
以上の円弧状となすことが困難となり、また250μm
を超えると金属回路板3の表面に20MPaを超える残
留応力が内在し、セラミック基板1に金属回路板3を安
定して強固に接合させることができなくなる危険性があ
る。従って、前記アルミナ球状粉末の粒径は20〜25
0μmの範囲としておくことが好ましい。
【0031】また前記吹きつけ圧力は0.1MPa未満
となると金属回路板3の上面外周角部3aを効率よく曲
率半径0.05mm以上の円弧状となすことが困難とな
り、また0.5MPaを超えると金属回路板3の表面に
20MPaを超える残留応力が内在し、セラミック基板
1に金属回路板3を安定して強固に接合させることがで
きなくなる危険性がある。従って、前記吹きつけ圧力は
0.1〜0.5MPaの範囲としておくことが好まし
い。
【0032】なお、本発明は上述の実施例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば
種々の変更は可能であり、例えば、本発明のセラミック
回路基板はセラミック基板の上面に取着されている金属
回路板のすべての上面外周角部が円弧状に加工されてい
るものに限定されるものではなく、400V以上の電圧
が印加されない金属回路板、隣接距離が1.5mm以上
の金属回路板には上面外周角部を円弧状に形成する必要
はないことから400V以上の電圧が印加され、かつ隣
接する距離が1.5mm以下の金属回路板のみ上面外周
角部に円弧状の加工を施し、400V以上の電圧が印加
されず、また隣接距離が1.5mm以上の金属回路板は
そのままとして上面外周角部を円弧状に形成した金属回
路板と上面外周角部が円弧状に形成されていない金属回
路板を併設したものであってもよい。
【0033】また、上述の実施例ではセラミック基板が
アルミニウム質焼結体で形成された例を示したが、電子
部品が多量の熱を発し、この熱を効率良く除去したい場
合にはセラミック基板を熱伝導率の高い窒化アルミニウ
ム質焼結体や窒化珪素質焼結体で形成すれば良く、金属
回路板に高速で電気信号を伝播させたい場合にはセラミ
ック基板を誘電率の低いムライト質焼結体で形成すれば
良い。
【0034】さらに、上述の実施例ではセラミック基板
の表面に予めメタライズ金属層を被着させておき、該メ
タライズ金属層に金属回路板をロウ付けしてセラミック
回路基板となしたが、これをセラミック基板の表面に、
例えば、銀−銅共晶合金にチタンもしくは水素化チタン
を2〜5重量%添加した活性金属ロウ材を介して直接金
属回路板を取着させてセラミック回路基板を形成しても
よい。
【0035】
【発明の効果】本発明のセラミック回路基板によれば、
前記金属回路板の上面外周角部を曲率半径が0.05m
m以上の円弧状としたことから金属回路板の上面角部に
電荷が集中することがなく、金属回路板に400V以上
と高電圧な電流が印加され、隣接する金属回路板間の距
離が1.5mm以下に狭くしたとしても金属回路板間に
放電が発生することは効果的に防止され、その結果、隣
接する金属回路板間の電気的絶縁が確実となりセラミッ
ク回路基板を安定して信頼性よく作動させることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセラミック回路基板の一実施例を示す
断面図である。
【図2】図1に示すセラミック回路基板の要部断面図で
ある。
【符号の説明】
1・・・・セラミック基板 2・・・・メタライズ金属層 3・・・・金属回路板 3a・・・金属回路板の上面外周角部 4・・・・ロウ材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミック基板の上面に複数の金属回路板
    を取着して成るセラミック回路基板であって、前記複数
    の金属回路板に印加される電圧が400V以上、隣接す
    る金属回路板間の距離が1.5mm以下、金属回路板の
    上面外周角部の曲率半径が0.05mm以上の円弧状で
    あることを特徴とするセラミック回路基板。
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