JP2000340716A - 配線基板 - Google Patents

配線基板

Info

Publication number
JP2000340716A
JP2000340716A JP15097799A JP15097799A JP2000340716A JP 2000340716 A JP2000340716 A JP 2000340716A JP 15097799 A JP15097799 A JP 15097799A JP 15097799 A JP15097799 A JP 15097799A JP 2000340716 A JP2000340716 A JP 2000340716A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermal expansion
insulating substrate
insulating
metal
metal plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15097799A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoichi Nakagawa
彰一 仲川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP15097799A priority Critical patent/JP2000340716A/ja
Publication of JP2000340716A publication Critical patent/JP2000340716A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/26Layer connectors, e.g. plate connectors, solder or adhesive layers; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/31Structure, shape, material or disposition of the layer connectors after the connecting process
    • H01L2224/32Structure, shape, material or disposition of the layer connectors after the connecting process of an individual layer connector
    • H01L2224/321Disposition
    • H01L2224/32151Disposition the layer connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/32221Disposition the layer connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/32225Disposition the layer connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/10Details of semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/11Device type
    • H01L2924/13Discrete devices, e.g. 3 terminal devices
    • H01L2924/1304Transistor
    • H01L2924/1305Bipolar Junction Transistor [BJT]
    • H01L2924/13055Insulated gate bipolar transistor [IGBT]

Abstract

(57)【要約】 【課題】絶縁基板と該基板表面に被着形成される金属板
との熱膨張差により生じるクラックや剥離の発生を抑制
できる配線基板を提供する。 【解決手段】セラミックスからなる複数の絶縁層7,8
を積層してなる絶縁基板2の表面2aに、低抵抗金属を
主体とする金属板3を接合し、絶縁基板2を高熱膨張率
の絶縁層7と低熱膨張率の絶縁層8との積層体によって
構成し、かつ絶縁基板2の少なくとも金属板接合面2a
に低熱膨張率の絶縁層8を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子が収容
搭載される半導体素子収納用パッケージや、半導体素子
の他にコンデンサや抵抗体等の各種電子部品が搭載され
る混成集積回路装置等に用いられ、特に、パワーモジュ
ール基板、IGBT基板などの大電流を流すことが可能
な配線導体層を有する配線基板に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、半導体素子収納用パッケージや混成
集積回路装置等に用いられる配線基板は、一般にアルミ
ナ質焼結体などの電気絶縁性のセラミック焼結体からな
る絶縁基板を用い、その内部および/または表面に、タ
ングステン(W)、モリブデン(Mo)、マンガン(M
n)等の高融点金属からなる複数の配線導体を配設する
とともに、各配線導体層を絶縁基体内に設けた前記同様
の高融点金属からなるスルーホール導体で接続した構造
を成している。
【0003】そして、前述のように構成された配線基板
は、例えばその一例である半導体素子収納用パッケージ
では、凹部を有する絶縁基板の凹部底面に半導体素子を
ガラスあるいは樹脂、ろう材などの接着剤を介して接着
固定すると共に、半導体素子の各電極が凹部周辺に位置
する配線導体層にボンディングワイヤを介して電気的に
接続され、蓋体にて半導体素子を気密に封止するものが
知られている。
【0004】かかる半導体素子を搭載したパッケージ
は、その絶縁基板に設けた配線導体層の一部に半田等か
らなる外部リード端子を外部回路表面に形成されたリー
ド端子と接続することによって外部回路に接続され、半
導体素子は配線導体層、ボンディングワイヤ及び外部リ
ード端子を介して外部回路に電気的に接続されるもので
あった。
【0005】ところが、前記従来のアルミナ質焼結体を
絶縁基板とする配線基板は、配線導体層及びビアホール
導体を形成するタングステン(W)やモリブデン(M
o)の電気抵抗値が4〜8×10-6Ω・cmと極めて高
いため、大電流を流すような配線基板、具体的には車載
環境の様な厳しい環境下で使用される配線導体層のさら
なる低抵抗化が望まれているような用途には適用できな
かった。
【0006】そこで、配線導体層の抵抗値を低減する為
に、銅(Cu)や銀(Ag)等を主成分とする低抵抗導
体材料を用いて、絶縁基板の表面に厚膜法や無電解めっ
き法により形成するとともに、線幅の広い配線導体層を
形成することが行われているが、かかる方法では配線の
高密度化のために配線パターンの線幅が配線基板の面積
により制限され、一定以上に幅広く形成することができ
ず、しかも、短時間に低コストで充分な厚さの配線導体
層を形成することが困難であった。
【0007】また、低抵抗金属からなる配線導体層を絶
縁基板と同時焼成によって形成することが考えられる
が、アルミナなどの絶縁基板を構成するセラミックスと
低抵抗金属とは焼成温度が異なる為に、同時焼成するこ
とができなかった。
【0008】そこで、最近では、銅板(銅箔)やアルミ
ニウム板(アルミニウム箔)等の金属板により形成した
低抵抗配線導体を銀やアルミニウム等のろう材で絶縁基
板表面に接着し、この金属板を大電流用の配線導体層と
して用いることが提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、銅、
銀、アルミニウムなどの低抵抗配線材料は、アルミナ、
窒化アルミニウム等のセラミックスに比較して、熱膨張
率が大きい為に、配線導体層の幅が広く、配線長さが長
くなるほど、熱膨張差による変位量の差が大きくなり、
絶縁基板の金属板接合端部に応力が集中して金属板の絶
縁基板への接合時や使用時に半導体素子等の電子部品が
発生する熱によって、長期間使用した場合、金属板と絶
縁基板との接合面の端部に剥離が生じたり、絶縁基板の
金属板接合端部にクラックが生じる問題があった。
【0010】上記絶縁基板に生じるクラックや剥離は、
配線基板の信頼性のみならず配線導体層を経由した配線
基板の熱放散性をも阻害し、配線基板に搭載される半導
体素子等の電子部品が発生する熱によって前記配線基板
の温度が上昇し、前記半導体素子等の電子部品が誤作動
を起こす恐れがあった。
【0011】かかる配線導体端部のクラックや剥離を防
止する方法としては、金属板の厚みを低減することが最
も効果的であるが、金属板自体の抵抗の増大、金属板の
温度上昇に伴う配線基板の高熱化などの不具合が生じる
ものであった。また、金属板の配線幅を広げると基板表
面における実装密度が低下してしまうという問題があっ
た。
【0012】したがって、本発明は、表面に金属板を接
合した絶縁基板に生じるクラックや剥離の発生を防止
し、熱放散性に優れるとともに、セラミック絶縁基板表
面の強度を高めることによって、配線基板の強度をも高
めることができる高信頼性のセラミック配線基板を提供
することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者は、セラミック
絶縁基板の金属板接合面側の絶縁層の熱膨張率を内部の
それよりも小さくすることによって金属板接合面付近に
圧縮の残留応力を生じせしめ、表面の強度、破壊靭性を
高めることができ、これにより絶縁基板の金属板接合面
側に生じるクラックや剥離を低減できることを見出し、
本発明に至った。
【0014】すなわち、本発明の配線基板は、セラミッ
クスからなる複数の絶縁層を積層してなる絶縁基板の表
面に、低抵抗金属を主体とする金属板を接合してなるも
のであって、前記絶縁基板を高熱膨張率の絶縁層と低熱
膨張率の絶縁層との積層体によって構成し、かつ前記絶
縁基板の少なくとも前記金属板接合面に前記低熱膨張率
の絶縁層を配設したことを特徴とするものである。
【0015】また、前記低熱膨張率の絶縁層が、前記高
熱膨張率の絶縁層と同時焼成により形成されてなること
が望ましく、前記絶縁基板の熱膨張率が前記金属板接合
面から内部に向かって連続的または段階的に高くなるこ
とが望ましい。
【0016】なお、本発明の配線基板は、前記金属板の
厚みが15μm以上である場合に特に有効である。
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜2は、本発明のセラミック
配線基板の一例について、その概略平面図である図1お
よび概略断面図である図2を基に説明する。
【0018】図1、2によれば、セラミック配線基板1
はセラミック絶縁基板2の表面2aの所定の位置に接着
層4を介して金属板3が接合形成されている。また、図
2によれば、セラミック絶縁基板2の表面および/また
は内部には一般の配線回路を形成するためのタングステ
ン(W)、モリブデン(Mo)または銅(Cu)等のセ
ラミックスと同時焼成が可能な金属を主成分とする配線
回路層5やスルーホール導体6が形成されている。
【0019】金属板3は、低抵抗金属、例えば、銅(C
u)、銀(Ag)、金(Au)、アルミニウム(A
l)、錫(Sn)および鉛(Pb)の群から選ばれる少
なくとも1種によって構成され、特に、熱伝導性に優
れ、かつ安価である等の点からは銅(Cu)が最適であ
る。
【0020】金属板3は、1A以上、特に10A以上、
更には50A以上の大電流を印加するため配線として好
適に用いられるものであり、低抵抗化の点で15μm以
上、特に50μm以上、望ましくは100μm以上、さ
らには200μm以上の厚みを有することが望ましく、
また、セラミック絶縁基板2の表面に活性金属ろうなど
のろう材からなる接着層4を介して接合されている。
【0021】なお、本発明は、絶縁基板2の金属板3接
合面2aの金属板3接合部分の面積比率は10〜95
%、特に30〜80%の場合に特に有効である。
【0022】一方、セラミック絶縁基板2は、アルミナ
(Al2 3 )、窒化アルミニウム(AlN)、窒化珪
素(Si3 4 )のうちの少なくとも1種を主成分とす
るセラミック焼結体からなることが望ましく、特に、熱
放散性が高く、低コストで製造できる点で、アルミナ
(Al2 3 )、窒化アルミニウム(AlN)が、さら
に、高熱伝導性が要求されるパワーモジュール基板で
は、窒化アルミニウム(AlN)を主成分とすることが
望ましい。
【0023】本発明によれば、配線基板1における絶縁
基板2が、高熱膨張率の絶縁層(以下、高熱膨張層と略
す。)7と低熱膨張率の絶縁層(以下、低熱膨張層と略
す。)8の積層体によって構成され、かつ金属板接合面
2aに低熱膨張層8を配設することにより、絶縁基板2
の金属板接合面2aに圧縮応力を発生せしめたことが大
きな特徴である。
【0024】これにより、アルミナや窒化アルミニウム
のように低強度、低靭性の材料からなる絶縁基板の強度
および靭性を高めることができ、前記絶縁基板2と金属
板3との熱膨張差に起因して生じる絶縁基板2の金属板
接合面2aに発生するクラックや剥離などを抑制するこ
とができる。
【0025】なお、本発明によれば、絶縁基板2の金属
板接合面2aに発生させる圧縮応力は50MPa以上、
特に100MPa以上、さらに200MPa以上である
ことが望ましい。
【0026】また、低熱膨張層8と高熱膨張層7は、例
えば、セラミックスの主成分としてアルミナを用いた場
合、通常の添加物であるシリカ、マグネシア、カルシア
等のアルミナよりも低熱膨張率を有する成分を添加する
際にはアルミナの含有量を高めること、すなわち低熱膨
張率を有する添加物の添加量を増やすことにより低熱膨
張化することができ、また、クォーツや高熱膨張率を有
するガラス成分を添加することにより高熱膨張化するこ
ともできる。
【0027】さらに、主成分として窒化アルミニウムを
用いた場合、通常の添加物である希土類元素やアルカリ
土類元素およびアルミナ等の高熱膨張率を有する添加物
の添加量を低減することによって低熱膨張化することが
できる。
【0028】また、高熱膨張層8と低熱膨張層7とは同
じ主成分からなるセラミックスにて形成することが焼成
の容易性の点で望ましい。
【0029】さらに、図1の配線基板は高熱膨張層8を
低熱膨張層7で挟持した構成となっており、これによれ
ば、配線基板2自体の反り等の変形や剥離を防止するこ
とができる。
【0030】なお、本発明によれば、低熱膨張層7およ
び/または高熱膨張層8を複数層形成してもよいが、こ
の場合には各絶縁層の熱膨張率を、絶縁基板2の熱膨張
率が金属板接合面2aから内部に向かって連続的または
段階的に高くなるように形成すれば、各絶縁層間の熱膨
張差によるクラックや剥離をさらに抑制することができ
る。
【0031】本発明のセラミック配線基板を製造する方
法は、先ず、2種類以上の成分のセラミック原料粉末
に、それぞれ所望によりアクリル樹脂などの有機バイン
ダ、可塑剤、溶剤等を添加混合してスラリーを調整し、
該スラリーをドクターブレード法、カレンダーロール
法、圧延法等のシート成型によってそれぞれシート状に
成形する。
【0032】また、各セラミックグリーンシートの所定
位置に打ち抜き加工を施してスルーホールを形成しタン
グステン(W)、モリブデン(Mo)および銅(Cu)
等を含有するセラミックスと同時焼成可能な金属に所定
量の樹脂成分や溶剤等を混合した導体ペーストを充填
し、また、該導体ペーストをスクリーン印刷法によって
印刷塗布し、一般の配線回路層およびビアホール導体を
形成するためパターンを形成した後、焼成によって得ら
れるセラミックスの熱膨張率が低いグリーンシートが表
層となるように積層して所定の温度にて焼成することに
より配線回路層を備えた絶縁基板を作製することができ
る。
【0033】ここで、低熱膨張層と高熱膨張層とを同時
焼成することによって層間の成分が拡散し絶縁基板の熱
膨張率を連続的に変化させることができる。
【0034】次に、得られた絶縁基板の低熱膨張層が形
成された表面の所定の位置に、Cuなどの低抵抗金属材
料からなる金属板を活性金属ろうなどのろう材により接
合する。より具体的には、Cu板をAg−Cu−Ti系
の活性金属ろうにより接合する場合は、800〜110
0℃の温度で処理することにより接着でき、表面に低抵
抗金属材料からなる金属板を被着形成したセラミック配
線基板を作製することができる。
【0035】なお、本発明のセラミック配線基板におい
ては、その表面に金属板と接続されるパワー半導体素子
等が実装され、金属板3がパワー半導体素子用の配線層
として機能することができる。また、セラミック配線基
板1の裏面には、アルミニウム、銅、銅−タングステン
等からなるヒートシンク(図示せず。)などの放熱体を
接合することにより、表面に実装されたパワー半導体素
子から発生した熱を絶縁基板2や大電流用の金属板3を
介して前記ヒートシンクに伝達して効率的に放熱させ、
パワー半導体素子等の誤動作の発生を防止することがで
きる。
【0036】
【実施例】先ず、アルミナ、シリカ、マグネシア、カル
シア等の原料粉末をアルミナの比率が表1となるように
混合し、これに有機バインダ、可塑剤、溶剤を添加混合
してスラリーを調整した。そして、これをドクターブレ
ード法により成形して表1に示す厚さのセラミックグリ
ーンシートを作製した。
【0037】得られたグリーンシートに、タングステン
を主成分とする粉末にアルミナ粒子を少量添加し、有機
バインダ、可塑剤、溶剤を添加混合した金属ペーストを
スクリーン印刷法によって所定のパターンに印刷塗布し
た。
【0038】そして、2種類の前記グリーンシートを表
1に示すように組み合わせ、高熱膨張層を低熱膨張層に
て挟持するように位置合わせして積層圧着し、還元性雰
囲気中、1600℃で焼成して、長さ150mm、幅、
100mm、厚さ約0.75mm、1.00mmの絶縁
基板を作製した。
【0039】得られた試料についてスパン100mmの
3点曲げ試験により抗折強度を測定し表1に示した。
【0040】得られた導体回路層を備えた絶縁基板に対
して絶縁基板表面に生じている残留応力をX線応力測定
法により測定した。測定位置は、後述する基板中央部の
銅板が接合される端部に相当する箇所(中心から51m
mの位置)とし、測定領域は直径0.3mmの領域にて
行った。結果を表1に示した。
【0041】次に、前記絶縁基板の表面に、長さ100
mm、幅50mmで表1に示す厚さの銅板をAg−Cu
−Tiからなるろうにより900℃の温度で接合し、銅
板が基板表面に接合された配線基板を作製した。
【0042】得られた配線基板の銅板接合部付近の切断
面をSEM(走査型電子顕微鏡)観察により観察し、ク
ラックおよび剥離の有無を確認し、サンプル数5個中ク
ラックが発生した数を表1に示した。
【0043】また、配線基板に対して、125℃にて2
5分間保持した後、−40℃にて25分間保持すること
を1サイクルとして最高1000サイクルまで繰り返す
熱衝撃試験を行い、セラミック絶縁基板にクラックや剥
離が生じるまでのサイクル数を表1に示した。
【0044】
【表1】
【0045】表1の結果から明らかなように、表層と内
部層の熱膨張係数差のない試料No.3,6では、接合
時に全ての試料にクラックが発生してしまった。これに
対し、本発明の範囲内の試料ではいずれも接合不良を生
じず、また熱サイクル試験においても600回以上接続
不良が見られなかった。
【0046】また、絶縁基板の厚みが同じである試料N
o.1〜5の抗折強度について比較すると、表層と内部
層の熱膨張係数差のない試料No.3に比べ圧縮応力を
生ぜしめた本発明の試料である試料No.1、2、4、
5の方が高く、同様に試料No.6〜10についても試
料No.6に比べて試料No.7〜10の方が高いもの
であった。
【0047】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、絶
縁基板の金属板接合面側の熱膨張率を内部よりも低くす
ることにより、配線基板の強度を高めることができると
ともに、前記絶縁基板の金属板接合側表面に圧縮応力を
発生せしめることができ、金属板接合時や使用環境下で
セラミック絶縁基板の金属板接合部付近に生じるクラッ
クや剥離を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配線基板の一例を示す概略平面図であ
る。
【図2】図1の配線基板の概略断面図である。
【符号の説明】
1 配線基板 2 絶縁基板 3 金属板 4 接着層 5 導体回路層 6 ビアホール導体 7 高熱膨張率の絶縁層 8 低熱膨張率の絶縁層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミックスからなる複数の絶縁層を積層
    してなる絶縁基板の表面に、低抵抗金属を主体とする金
    属板を接合してなる配線基板において、前記絶縁基板を
    高熱膨張率の絶縁層と低熱膨張率の絶縁層との積層体に
    よって構成し、かつ前記絶縁基板の少なくとも前記金属
    板接合面に前記低熱膨張率の絶縁層を配設したことを特
    徴とする配線基板。
  2. 【請求項2】前記低熱膨張率の絶縁層が、前記高熱膨張
    率の絶縁層と同時焼成により形成されてなることを特徴
    とする請求項1記載の配線基板。
  3. 【請求項3】前記絶縁基板の熱膨張率が前記金属板接合
    面から内部に向かって連続的または段階的に高くなるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の配線基板。
  4. 【請求項4】前記金属板の厚みが15μm以上であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の配線基
    板。
JP15097799A 1999-05-31 1999-05-31 配線基板 Pending JP2000340716A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15097799A JP2000340716A (ja) 1999-05-31 1999-05-31 配線基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15097799A JP2000340716A (ja) 1999-05-31 1999-05-31 配線基板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000340716A true JP2000340716A (ja) 2000-12-08

Family

ID=15508597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15097799A Pending JP2000340716A (ja) 1999-05-31 1999-05-31 配線基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000340716A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002270730A (ja) * 2000-12-20 2002-09-20 Semikron Elektron Gmbh 高い絶縁強度を有するパワー半導体モジュール
JP2006028002A (ja) * 2004-06-18 2006-02-02 Kyocera Corp 耐食性窒化珪素セラミックス
JP2006124226A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Kyocera Corp 耐食性ガスタービン用セラミック部品
WO2007142112A1 (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Murata Manufacturing Co., Ltd. 多層セラミック基板およびその製造方法ならびに電子部品
JPWO2017187753A1 (ja) * 2016-04-28 2019-02-14 株式会社村田製作所 多層セラミック基板

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002270730A (ja) * 2000-12-20 2002-09-20 Semikron Elektron Gmbh 高い絶縁強度を有するパワー半導体モジュール
JP2006028002A (ja) * 2004-06-18 2006-02-02 Kyocera Corp 耐食性窒化珪素セラミックス
JP4681841B2 (ja) * 2004-06-18 2011-05-11 京セラ株式会社 耐食性窒化珪素セラミックス
JP2006124226A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Kyocera Corp 耐食性ガスタービン用セラミック部品
JP4681851B2 (ja) * 2004-10-28 2011-05-11 京セラ株式会社 耐食性ガスタービン用セラミック部品
WO2007142112A1 (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Murata Manufacturing Co., Ltd. 多層セラミック基板およびその製造方法ならびに電子部品
US7883765B2 (en) 2006-06-02 2011-02-08 Murata Manufacturing Co., Ltd. Multilayer ceramic substrate, method for producing same, and electronic component
JPWO2017187753A1 (ja) * 2016-04-28 2019-02-14 株式会社村田製作所 多層セラミック基板
US10485099B2 (en) 2016-04-28 2019-11-19 Murata Manufacturing Co., Ltd. Multilayer ceramic substrate
US10638603B2 (en) 2016-04-28 2020-04-28 Murata Manufacturing Co., Ltd. Multilayer ceramic substrate

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9596747B2 (en) Wiring substrate and electronic device
JPH06296084A (ja) 高熱伝導体及びこれを備えた配線基板とこれらの製造方法
JP2000340716A (ja) 配線基板
JP3793562B2 (ja) セラミック回路基板
JP3610247B2 (ja) 配線基板
JPH11103141A (ja) 配線基板
JP2003318330A (ja) セラミック回路基板
JP2009238976A (ja) セラミック積層基板およびセラミック積層体の製造方法
JP2005252121A (ja) 半導体素子収納用パッケージ及びその製造方法
JP2000183253A (ja) 半導体素子収納用パッケージ
JP3987649B2 (ja) 半導体素子収納用パッケージ
JP2001185838A (ja) セラミック配線基板
JP2000312057A (ja) 配線基板およびその製造方法
JP2012064616A (ja) 高放熱型電子部品収納用パッケージ
JPH11289037A (ja) 放熱用金属板およびそれを用いた電子部品用パッケージ
JP2002043481A (ja) セラミックモジュールおよびその製造方法
JP2000164996A (ja) セラミック配線基板
JP2002076213A (ja) 半導体素子モジュール
JP2710893B2 (ja) リード付き電子部品
JP2005101415A (ja) セラミックス回路基板およびその製造方法
JP3561197B2 (ja) 配線基板
JPH1117344A (ja) 多層配線基板
JPH1168260A (ja) 配線基板
JP2004095735A (ja) 半導体装置
JP3709168B2 (ja) 半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041122

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050315