JP2002289989A - セラミック回路基板 - Google Patents

セラミック回路基板

Info

Publication number
JP2002289989A
JP2002289989A JP2001093559A JP2001093559A JP2002289989A JP 2002289989 A JP2002289989 A JP 2002289989A JP 2001093559 A JP2001093559 A JP 2001093559A JP 2001093559 A JP2001093559 A JP 2001093559A JP 2002289989 A JP2002289989 A JP 2002289989A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit board
metal
metal circuit
ceramic
ceramic substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001093559A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Furukuwa
健 古桑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2001093559A priority Critical patent/JP2002289989A/ja
Publication of JP2002289989A publication Critical patent/JP2002289989A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structure Of Printed Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】セラミック基板の上面に取着されている金属回
路板と下面に取着されている金属部材との間に放電が発
生し、搭載されている電子部品子を正常に作動させるこ
とができない。 【解決手段】セラミック基板1の上面に金属回路板3
を、下面に金属部材4aを取着して成るセラミック回路
基板であって、前記金属回路板3および金属部材4aは
その少なくとも一方の外側面に先端が半径0.2mm以
上の円弧状を成す角部Aを有しており、かつ該角部Aに
おける金属回路板3と金属部材4aとのセラミック基板
1側面を介しての最短距離が3mm未満、1.5mm以
上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミック基板に
金属回路板をロウ付けにより接合したセラミック回路基
板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パワーモジュール用基板やスイッ
チングモジュール用基板等の回路基板として、セラミッ
ク基板上に被着させたメタライズ金属層に銀−銅合金等
のロウ材を介して銅等から成る金属回路板を接合させた
セラミック回路基板、あるいはセラミック基板上に銀−
銅共晶合金にチタン、ジルコニウム、ハフニウムまたは
その水素化物を添加した活性金属ロウ材を介して銅等か
ら成る金属回路板を直接接合させたセラミック回路基板
が用いられている。
【0003】かかるセラミック回路基板、例えば、セラ
ミック基板上に被着させたメタライズ金属層にロウ材を
介して銅等から成る金属回路板を接合させたセラミック
回路基板は、一般に酸化アルミニウム質焼結体、ムライ
ト質焼結体等の電気絶縁性のセラミックス材料から成る
セラミック基板の表面にメタライズ金属層を被着させて
おき、該メタライズ金属層に銅等の金属材料から成る金
属回路板を銀ロウ等のロウ材を介しロウ付けすることに
よって形成されており、具体的には、例えば、セラミッ
ク基板が酸化アルミニウム質焼結体から成る場合には、
酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化
カルシウム等の原料粉末に適当な有機バインダー、可塑
剤、溶剤等を添加混合して泥漿状と成すとともにこれを
従来周知のドクターブレード法やカレンダーロール法等
のテープ成形技術を採用して複数のセラミックグリーン
シート(セラミック生シート)を得、次に前記セラミッ
クグリーンシート上にタングステンやモリブデン等の高
融点金属粉末に適当な有機バインダー、可塑剤、溶剤を
添加混合して得た金属ペーストをスクリーン印刷法等の
厚膜形成技術を採用することによって所定パターンに印
刷塗布し、次に前記金属ペーストが所定パターンに印刷
塗布されたセラミックグリーンシートを必要に応じて上
下に積層するとともに還元雰囲気中、約1600℃の温
度で焼成し、セラミックグリーンシートと金属ペースト
を焼結一体化させて表面にメタライズ金属層を有する酸
化アルミニウム質焼結体から成るセラミック基板を形成
し、最後に前記セラミック基板表面のメタライズ金属層
上に銅等から成る所定パターンの金属回路板を間に銀ロ
ウ等のロウ材を挟んで載置させるとともにこれを還元雰
囲気中、約900℃の温度に加熱してロウ材を溶融さ
せ、該溶融したロウ材でメタライズ金属層と金属回路板
とを接合することによって製作される。
【0004】なお、前記メタライズ金属層及び金属回路
板の露出表面には酸化腐蝕を有効に防止するとともに金
属回路板に半導体素子等の電子部品を半田等の接着材を
介して強固に接続させるために、ニッケル等の耐蝕性に
優れ、かつ半田等の接着材に対し濡れ性が良い金属がメ
ッキ法等の技術を用いることによって所定厚みに被着さ
れている。
【0005】また、前記セラミック回路基板において、
セラミック基板とセラミック基板の上面に取着された金
属回路板との熱膨張係数(セラミック基板の線熱膨張係
数が約3ppm/℃〜7ppm/℃;酸化アルミニウム
質焼結体:約7ppm/℃、窒化アルミニウム質焼結
体:約4ppm/℃、窒化珪素質焼結体:約3ppm/
℃、金属回路板の熱膨張係数が約18ppm/℃〜約2
3ppm/℃;銅:約18ppm/℃、アルミニウム:
約23ppm/℃)が大きく相違することからセラミッ
ク基板の上面に被着されたメタライズ金属層に金属回路
板を銀ロウ等のロウ材を介して取着する際、両者の熱膨
張係数の相違に起因する応力によりセラミック基板に反
りが生じるという問題を解消するために、セラミック基
板の上面に取着された金属回路板との熱膨張係数のバラ
ンスを取るためセラミック基板の下面にダミーとして金
属部材が取着されている場合がある。
【0006】更に、上述のセラミック回路基板において
は、セラミック回路基板の上面にのみ金属回路板により
回路を形成しているが、セラミック回路基板の高密度化
を図るためにセラミック基板の下面にも上面と同様に回
路を形成するための金属部材が取着されている場合があ
る。
【0007】また更に、上述のセラミック回路基板にお
いては、セラミック回路基板上に搭載される電子部品子
等の発生する熱を効率よく外部に放散させるためにセラ
ミック基板の下面に板状の金属部材を取着しておき、こ
れに放熱体を接着するようにした場合もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
セラミック回路基板は、金属回路板および金属部材がセ
ラミック基板の上下両面に略全域にわたって形成されて
おり、金属回路板と金属部材とのセラミック基板側面を
介しての最短距離が3mm未満と短いこと、金属回路板
や金属部材の外側面に角部を有する場合、金属回路板等
を流れる電気の電荷が角部に集中すること等から金属回
路板等に2.5kV以上の大きな電気を流した際、高電
圧下での金属回路板等の角部における金属回路板と金属
部材とのセラミック基板側面を介しての距離が短いもの
となり、その結果、金属回路板と金属部材との間に放電
が起こり、金属回路板に接続されている半導体素子等の
電子部品を正常に作動させることができないという欠点
を有していた。
【0009】本発明は上記欠点に鑑み案出されたもの
で、その目的はセラミック基板に取着された金属回路板
と金属部材との間に放電が発生するのを有効に防止し、
半導体素子等の電子部品を信頼性よく、安定して作動さ
せることができるセラミック回路基板を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、セラミック基
板の上面に金属回路板を、下面に金属部材を取着して成
るセラミック回路基板であって、前記金属回路板および
金属部材はその少なくとも一方の外側面に先端が半径
0.2mm以上の円弧を成す角部を有しており、かつ該
角部における金属回路板と金属部材とのセラミック基板
側面を介しての最短距離が3mm未満、1.5mm以上
であることを特徴とするものである。
【0011】本発明のセラミック回路基板によれば、金
属回路板や金属部材に形成される角部の先端を半径が
0.2mm以上の円弧と成したこと、金属回路板等に形
成した角部における金属回路板と金属部材とのセラミッ
ク基板側面を介しての距離を3mm未満、1.5mm以
上としたことから、金属回路板等に2.5kV以上の大
きな電気を流した際、金属回路板等の角部に電荷が集中
するのが有効に防止されて、高電圧下での金属回路板等
の角部における金属回路板と金属部材とのセラミック基
板側面を介しての距離が長いものとなり、その結果、金
属回路板と金属部材との間に放電が起こるのが有効に防
止されて金属回路板に接続されている半導体素子等の電
子部品を常に正常かつ安定に作動させることが可能とな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明を添付図面に示す実
施例に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1は本発明のセラミック回路基板の一実
施例の断面図、図2は本発明のセラミック回路基板の一
実施例の平面図を示し、1はセラミック基板、2はメタ
ライズ金属層、3は金属回路板である。
【0014】前記セラミック基板1は四角形状をなし、
その上面にメタライズ金属層2が被着されており、該メ
タライズ金属層2には金属回路板3がロウ材5を介して
ロウ付けされている。
【0015】前記セラミック基板1は金属回路板3を支
持する支持部材として作用し、酸化アルミニウム質焼結
体、ムライト質焼結体、炭化珪素質焼結体、窒化アルミ
ニウム質焼結体、窒化珪素質焼結体等の電気絶縁材料で
形成されている。
【0016】前記セラミック基板1は、例えば、酸化ア
ルミニウム質焼結体で形成されている場合、酸化アルミ
ニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化カルシウム
等の原料粉末に適当な有機バインダー、可塑剤、溶剤を
添加混合して泥漿状となすとともに該泥漿物を従来周知
のドクターブレード法やカレンダーロール法を採用する
ことによってセラミックグリーンシート(セラミック生
シート)を形成し、次に前記セラミックグリーンシート
に適当な打ち抜き加工を施し、所定形状となすとともに
必要に応じて複数枚を積層して成形体となし、しかる
後、これを約1600℃の高温で焼成することによっ
て、あるいは酸化アルミニウム等の原料粉末に適当な有
機溶剤、溶媒を添加混合して原料粉末を調整するととも
に該原料粉末をプレス成形技術によって所定形状に成形
し、しかる後、前記成形体を約1600℃の温度で焼成
することによって製作される。
【0017】また前記セラミック基板1はその上面にメ
タライズ金属層2が被着されており、該メタライズ金属
層2は金属回路板3をセラミック基板1にロウ付けする
際の下地金属層として作用する。
【0018】前記メタライズ金属層2は、タングステ
ン、モリブデン、マンガン等の高融点金属材料より成
り、例えば、タングステン粉末に適当な有機バインダ
ー、可塑材、溶剤を添加混合して得た金属ペーストを焼
成によってセラミック基板1となるセラミックグリーン
シート(セラミック生シート)の表面に予め従来周知の
スクリーン印刷法により所定パターンに印刷塗布してお
くことによってセラミック基板1の上面に所定パター
ン、所定厚みに被着される。
【0019】なお、前記メタライズ金属層2はその表面
にニッケル、金等の良導電性で、耐蝕性及びロウ材との
濡れ性が良好な金属をメッキ法により1μm〜20μm
の厚みに被着させておくと、メタライズ金属層2の酸化
腐蝕を有効に防止することができるとともにメタライズ
金属層2と金属回路板3とのロウ付けを極めて強固とな
すことができる。従って、前記メタライズ金属層2の酸
化腐蝕を有効に防止し、メタライズ金属層2と金属回路
板3とのロウ付けを強固となすにはメタライズ金属層2
の表面にニッケル、金等の良導電性で、耐蝕性及びロウ
材との濡れ性が良好な金属を1μm〜20μmの厚みに
被着させておくことが好ましい。
【0020】また前記メタライズ金属層2はその上面に
外側面に角部Aを有する金属回路板3がロウ材5を介し
て取着されている。
【0021】前記金属回路板3は搭載される半導体素子
等の電子部品に所定の電気信号や電力を供給する供給路
として作用する。
【0022】前記金属回路板3は銅やアルミニウム等の
金属材料から成り、セラミック基板1の上面に被着形成
されているメタライズ金属層2上に金属回路板3を、例
えば、銀ロウ材(銀:72重量%、銅:28重量%)や
アルミニウムロウ材(アルミニウム:88重量%、シリ
コン:12重量%)等から成るロウ材5を挟んで載置さ
せ、しかる後、これを真空中もしくは中性、還元雰囲気
中、所定温度(銀ロウ材の場合は約900℃、アルミニ
ウムロウ材の場合は約600℃)で加熱処理し、ロウ材
5を溶融せしめるとともにメタライズ金属層2の上面と
金属回路板3の下面とを接合させることによってセラミ
ック基板1の上面に取着されることとなる。
【0023】前記銅やアルミニウム等から成る金属回路
板3は、銅やアルミニウム等のインゴット(塊)に圧延
加工法や打ち抜き加工法等、従来周知の金属加工法を施
すことによって、例えば、厚さが500μmで、メタラ
イズ金属層2のパターン形状に対応する所定パターン形
状に製作される。
【0024】なお前記金属回路板3は銅から成る場合、
これを無酸素銅で形成しておくと、該無酸素銅はロウ付
けの際に銅の表面が銅中に存在する酸素により酸化され
ることなくロウ材5との濡れ性が良好となり、メタライ
ズ金属層2へのロウ材5を介しての接合が強固となる。
従って、前記金属回路板3はこれを無酸素銅で形成して
おくことが好ましい。
【0025】また前記金属回路板3はその表面にニッケ
ルから成る良導電性で、かつ耐蝕性及びロウ材との濡れ
性が良好な金属をメッキ法により被着させておくと、金
属回路板3と外部電気回路との電気的接続を良好と成す
とともに金属回路板3に半導体素子等の電子部品を半田
を介して強固に接着させることができる。従って、前記
金属回路板3はその表面にニッケルから成る良導電性
で、かつ耐蝕性及びロウ材との濡れ性が良好な金属をメ
ッキ法により被着させておくことが好ましい。
【0026】更に前記金属回路板3の表面にニッケルか
ら成るメッキ層を被着させる場合、内部に燐を8〜15
重量%含有させてニッケル−燐のアモルファス合金とし
ておくとニッケルから成るメッキ層の表面酸化を良好に
防止してロウ材との濡れ性等を長く維持することができ
る。従って、前記金属回路板3の表面にニッケルから成
るメッキ層を被着させる場合、内部に燐を8〜15重量
%含有させてニッケル−燐のアモルファス合金としてお
くことが好ましい。
【0027】また更に前記金属回路板3の表面にニッケ
ル−燐のアモルファス合金からなるメッキ層を被着させ
る場合、ニッケルに対する燐の含有量が8重量%未満、
あるいは15重量%を超えたときニッケル−燐のアモル
ファス合金を形成するのが困難となってメッキ層に半田
を強固に接着させることができなくなる危険性がある。
従って、前記金属回路板3の表面にニッケル−燐のアモ
ルファス合金からなるメッキ層を被着させる場合にはニ
ッケルに対する燐の含有量を8〜15重量%の範囲とし
ておくことが好ましく、好適には10〜15重量%の範
囲がよい。
【0028】前記上面に金属回路板3が取着されている
セラミック基板1は更にその下面に板状の金属部材4a
が取着されており、該金属部材4aはセラミック基板1
と金属回路板3との熱膨張係数の差によってセラミック
基板1に反りが生じるのを防止する作用をなす。
【0029】前記金属部材4aは前述の金属回路板3と
同様の材料から成り、セラミック基板1の下面に予めメ
タライズ金属層2を被着させておき、このメタライズ金
属層2にロウ材5を介してロウ付けすることによってセ
ラミック基板1の下面に取着される。
【0030】本発明のセラミック回路基板においては、
金属回路板3の外側面に形成されている角部Aの領域で
金属回路板3と金属部材4aとのセラミック基板1側面
を介しての最短距離を3mm未満、1.5mm以上とし
ておくこと、金属回路板3の外側面に形成した角部Aの
先端を半径0.2mm以上の円弧状としておくことが重
要である。
【0031】前記金属回路板3の外側面に形成した角部
Aにおける金属回路板3と金属部材4aとのセラミック
基板1側面を介しての最短距離を3mm未満、1.5m
m以上とし、かつ金属回路板3の外側面に形成した角部
Aの先端を半径0.2mm以上の円弧状としておくと、
金属回路板3に2.5kV以上の大きな電気を流した
際、金属回路板3の角部Aに電荷が集中するのが有効に
防止されて、高電圧下での金属回路板3の角部Aにおけ
る金属回路板3と金属部材4aとのセラミック基板1側
面を介しての距離が長いものとなり、その結果、金属回
路板3と金属部材4aとの間に放電が起こるのが有効に
防止されて金属回路板3に接続されている半導体素子等
の電子部品を常に正常かつ安定に作動させることが可能
となる。
【0032】なお、前記金属回路板3の外側面に形成し
た角部Aにおける金属回路板3と金属部材4aとのセラ
ミック基板1側面を介しての最短距離が1.5mm未満
となった場合、金属回路板3と金属部材4aとの距離が
短すぎ、金属回路板3の外側面に形成した角部Aの先端
を円弧状としても金属回路板3に2.5kV以上の大き
な電気を流した際に金属回路板3と金属部材4aとの間
に放電が起こり、金属回路板3に接続される半導体素子
等の電子部品を常に正常かつ安定に作動させることがで
きなくなってしまう。また最短距離が3mm以上となっ
た場合、セラミック基板1の厚みが厚くなったり、セラ
ミック基板1の上面外周部と金属回路板3との間の距離
が不要に長くなり、小型化が進む電子機器等への搭載に
不都合を生じる。従って、前記金属回路板3に形成した
角部Aにおける金属回路板3と金属部材4aとのセラミ
ック基板1側面を介しての最短距離は3mm未満、1.
5mm以上の範囲に特定される。
【0033】更に、前記金属回路板3に形成した角部A
はその先端が半径0.2mm未満の円弧状であった場
合、金属回路板3に2.5kV以上の大きな電気を流し
た際、角部Aに電荷の集中が起こり、高電圧下での金属
回路板3の角部Aにおける金属回路板3と金属部材4a
とのセラミック基板1側面部を介しての距離が短いもの
となり、金属回路板3と金属部材4aとの間に放電が起
こり金属回路板3に接続されている半導体素子等の電子
部品を正常に作動させることができなる。従って、前記
金属回路板3に形成した角部Aはその先端が半径0.2
mm以上の円弧状に特定される。前記金属回路板3の外
側面に形成した角部Aの先端を半径が0.2mm以上の
円弧状とするには銅やアルミニウム等のインゴットより
圧延加工法や打ち抜き加工法等を採用することによって
所定パターの金属回路板3を製作する際、打ち抜き金型
の所定位置(金属回路板3の角部が形成される位置)に
予め半径が0.2mmの円弧状の加工を施しておくこと
によって形成される。
【0034】かくして上述のセラミック回路基板によれ
ばセラミック基板1上にIGBT(Insulated
Gate Bipolar Transistor)
やパワーFET(Field Effect Tran
sistor)等の電子部品が搭載されるとともに、該
電子部品の電極が金属回路板3に接続され、搭載された
各電子部品を金属回路板3を介して電気的に接続すると
ともに金属回路板3を所定の外部電気回路に接続し、搭
載されている電子部品を外部電気回路に電気的に接続す
ることによってセラミック回路基板として機能する。
【0035】次に本発明の他の実施例を図3に基づき説
明する。
【0036】なお、図中、上述の実施例と同一箇所には
同一の符号が付してある。
【0037】図3に示すセラミック回路基板は、セラミ
ック基板1の上面に金属回路板3を、下面に回路の高密
度化を図るため回路を構成する金属部材4bが取着され
ている。
【0038】前記金属回路板3及び金属部材4bはセラ
ミック基板1の上下両面に予めメタライズ金属層2を被
着形成しておき、該メタライズ金属層2にロウ材5を介
してロウ付けすることによってセラミック基板1の上下
両面に所定パターンに取着される。
【0039】前記金属回路板3及び金属部材4bは前述
の実施例と同様、銅やアルミニウムから成り、銅やアル
ミニウム等のインゴット(塊)に圧延加工法や打ち抜き
加工法等、所定の加工法を施すことによって製作され
る。
【0040】このセラミック回路基板においてはセラミ
ック基板1の上面に回路を構成する金属回路板3と金属
部材4bが取着されているため回路が極めて高密度に形
成されることとなる。
【0041】また、このセラミック回路基板においては
金属回路板3の外側面に形成されている角部Aの領域で
金属回路板3と回路を形成する金属部材4bとのセラミ
ック基板1側面を介しての最短距離を3mm未満、1.
5mm以上としておくこと、金属回路板3の外側面に形
成した角部Aの先端を半径0.2mm以上の円弧状とし
ておくことが重要である。
【0042】前記金属回路板3の外側面に形成した角部
Aにおける金属回路板3と回路を構成する金属部材4b
とのセラミック基板1側面を介しての最短距離を3mm
未満、1.5mm以上とし、かつ金属回路板3の外側面
に形成した角部Aの先端を半径0.2mm以上の円弧状
としておくと、金属回路板3等に2.5kV以上の大き
な電気を流した際、金属回路板3等の角部Aに電荷が集
中するのが有効に防止されて、高電圧下での金属回路板
3等の角部Aにおける金属回路板3と回路を構成する金
属部材4bとのセラミック基板1側面を介しての距離が
長いものとなり、その結果、金属回路板3と金属部材4
bとの間に放電が起こるのが有効に防止されて金属回路
板3や金属部材4bに接続されている半導体素子等の電
子部品を常に正常かつ安定に作動させることが可能とな
る。
【0043】なお、前記金属回路板3の外側面に形成し
た角部Aにおける金属回路板3と金属部材4bとのセラ
ミック基板1側面を介しての最短距離が1.5mm未満
となった場合、金属回路板3と金属部材4bとの距離が
短かすぎ、金属回路板3の外側面に形成した角部Aの先
端を円弧状としても金属回路板3に2.5kV以上の大
きな電気を流した際に金属回路板3と金属部材4bとの
間に放電が起こり、金属回路板3等に接続されている半
導体素子等の電子部品を常に正常かつ安定に作動させる
ことができなくなってしまう。また最短距離が3mm以
上となった場合、セラミック基板1の厚みが厚くなった
り、セラミック基板1の上面外周部と金属回路板3との
間の距離が不要に長くなり、小型化が進む電子機器等へ
の搭載に不都合を生じる。従って、前記金属回路板3に
形成した角部Aにおける金属回路板3と金属部材4bと
のセラミック基板1側面を介しての最短距離は3mm未
満、1.5mm以上の範囲に特定される。
【0044】更に、前記金属回路板3に形成した角部A
はその先端が半径0.2mm未満の円弧状であった場
合、金属回路板3に2.5kV以上の大きな電気を流し
た際、角部Aに電荷の集中が起こり、高電圧下での金属
回路板3の角部Aにおける金属回路板3と金属部材4b
とのセラミック基板1側面部を介しての距離が短いもの
となり、金属回路板3と金属部材4bとの間に放電が起
こり金属回路板3に接続されている半導体素子等の電子
部品を正常に作動させることができなる。従って、前記
金属回路板3に形成した角部Aはその先端が半径0.2
mm以上の円弧状に特定される。前記金属回路板3の外
側面に形成した角部Aの先端を半径が0.2mm以上の
円弧状とするには銅やアルミニウム等のインゴットより
圧延加工法や打ち抜き加工法等を採用することによって
所定パターの金属回路板3や金属部材4bを製作する
際、打ち抜き金型の所定位置(金属回路板3の角部が形
成される位置)に予め半径が0.2mmの円弧状の加工
を施しておくことによって形成される。
【0045】かくしてこのセラミック回路基板によれば
セラミック基板1の上下にIGBT(Insulate
d Gate Bipolar Transisto
r)やパワーFET(Field Effect Tr
ansistor)等の電子部品が搭載されるととも
に、該電子部品の電極が金属回路板3や金属部材4bに
接続され、搭載された各電子部品を金属回路板3や金属
部材4bを介して電気的に接続するとともに金属回路板
3や金属部材4bを所定の外部電気回路に接続し、搭載
されている電子部品を外部電気回路に電気的に接続する
ことによってセラミック回路基板として機能する。
【0046】次に本発明の他の実施例を図4に基づき説
明する。
【0047】なお、図中、上述の実施例と同一箇所には
同一の符号が付してある。
【0048】図4に示すセラミック回路基板は、セラミ
ック基板1の上面に金属回路板3を、下面に放熱体6を
取着するための板状の金属部材4cが取着されている。
【0049】前記金属回路板3及び金属部材4cはセラ
ミック基板1の上下両面に予めメタライズ金属層2を被
着形成しておき、該メタライズ金属層2にロウ材5を介
してロウ付けすることによってセラミック基板1の上下
両面に所定パターンに取着される。
【0050】前記金属回路板3及び金属部材4cは前述
の実施例と同様、銅やアルミニウムから成り、銅やアル
ミニウム等のインゴット(塊)に圧延加工法や打ち抜き
加工法等、所定の加工法を施すことによって製作され
る。
【0051】また前記金属部材4cには銅やアルミニウ
ムから成る放熱体6がロウ材5aを介してロウ付けされ
ており、該放熱体6はセラミック回路基板上に搭載され
る電子部品等が作動時に熱を発した時、その熱を外部に
効率よく放散させ、これによって電子部品を常に適温と
なして安定に作動させる作用をなす。
【0052】このセラミック回路基板においては金属回
路板3の外側面に形成されている角部Aの領域で金属回
路板3と放熱体6が取着される金属部材4cとのセラミ
ック基板1側面を介しての最短距離を3mm未満、1.
5mm以上としておくこと、金属回路板3の外側面に形
成した角部Aの先端を半径0.2mm以上の円弧状とし
ておくことが重要である。
【0053】前記金属回路板3の外側面に形成した角部
Aにおける金属回路板3と放熱体6が取着される金属部
材4cとのセラミック基板1側面を介しての最短距離を
3mm未満、1.5mm以上とし、かつ金属回路板3の
外側面に形成した角部Aの先端を半径0.2mm以上の
円弧状としておくと、金属回路板3に2.5kV以上の
大きな電気を流した際、金属回路板3の角部Aに電荷が
集中するのが有効に防止されて、高電圧下での金属回路
板3の角部Aにおける金属回路板3と金属部材4cとの
セラミック基板1側面を介しての距離が長いものとな
り、その結果、金属回路板3と金属部材4cとの間に放
電が起こるのが有効に防止されて金属回路板3に接続さ
れている半導体素子等の電子部品を常に正常かつ安定に
作動させることが可能となる。
【0054】なお、前記金属回路板3の外側面に形成し
た角部Aにおける金属回路板3と金属部材4cとのセラ
ミック基板1側面を介しての最短距離が1.5mm未満
となった場合、金属回路板3と金属部材4cとの距離が
短すぎ、金属回路板3の外側面に形成した角部Aの先端
を円弧状としても金属回路板3に2.5kV以上の大き
な電気を流した際に金属回路板3と金属部材4cとの間
に放電が起こり、金属回路板3に接続されている半導体
素子等の電子部品を常に正常かつ安定に作動させること
ができなくなってしまう。また最短距離が3mm以上と
なった場合、セラミック基板1の厚みが厚くなったり、
セラミック基板1の上面外周部と金属回路板3との間の
距離が不要に長くなり、小型化が進む電子機器等への搭
載に不都合を生じる。従って、前記金属回路板3に形成
した角部Aにおける金属回路板3と金属部材4cとのセ
ラミック基板1側面を介しての最短距離は3mm未満、
1.5mm以上の範囲に特定される。
【0055】更に、前記金属回路板3に形成した角部A
はその先端が半径0.2mm未満の円弧状であった場
合、金属回路板3に2.5kV以上の大きな電気を流し
た際、角部Aに電荷の集中が起こり、高電圧下での金属
回路板3の角部Aにおける金属回路板3と金属部材4c
とのセラミック基板1側面部を介しの距離が短いものと
なり、金属回路板3と放熱体6が取着される金属部材4
cとの間に放電が起こり金属回路板3に接続されている
半導体素子等の電子部品を正常に作動させることができ
なる。従って、前記金属回路板3に形成した角部Aはそ
の先端が半径0.2mm以上の円弧状に特定される。前
記金属回路板3の外側面に形成した角部Aの先端を半径
が0.2mm以上の円弧状とするには銅やアルミニウム
等のインゴットより圧延加工法や打ち抜き加工法等を採
用することによって所定パターの金属回路板3や金属部
材4cを製作する際、打ち抜き金型の所定位置(金属回
路板3の角部が形成される位置)に予め半径が0.2m
mの円弧状の加工を施しておくことによって形成され
る。
【0056】かくして上述のセラミック回路基板によれ
ばセラミック基板1上にIGBT(Insulated
Gate Bipolar Transistor)
やパワーFET(Field Effect Tran
sistor)等の電子部品が搭載されるとともに、該
電子部品の電極が金属回路板3に接続され、搭載された
各電子部品を金属回路板3を介して電気的に接続すると
ともに金属回路板3を所定の外部電気回路に接続し、搭
載されている電子部品を外部電気回路に電気的に接続す
ることによってセラミック回路基板として機能する。
【0057】なお本発明は上述の各実施例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば
種々の変更は可能であり、例えば、上述の各実施例では
セラミック基板1がアルミニウム質焼結体で形成された
例を示したが、電子部品が多量の熱を発し、この熱を効
率良く除去したい場合にはセラミック基板1を熱伝導率
が60W/m・K以上と高い窒化アルミニウム質焼結体
や窒化珪素質焼結体で形成すれば良く、金属回路板3に
高速で電気信号を伝播させたい場合にはセラミック基板
1を誘電率の低いムライト質焼結体で形成すれば良い。
【0058】また、上述の各実施例ではセラミック基板
1の表面に予めメタライズ金属2を被着させておき、該
メタライズ金属層2に金属回路板3や金属部材4a、4
b、4cをロウ付けしてセラミック回路基板となした
が、これをセラミック基板1の表面に、例えば、銀−銅
共晶合金にチタンやジルコン、ハフニウム及び/または
その水素化物の少なくとも1種を2〜5重量%添加した
活性金属ロウ材を介して直接金属回路板3や金属部材4
a、4b、4cを取着させてセラミック回路基板を形成
してもよい。
【0059】更に、上述の各実施例では金属回路板3の
外側面に角部Aを形成したもので説明したが角部Aが金
属部材4a、4b、4cの外側面に形成されている場
合、金属回路板3および金属部材4a、4b、4cのい
ずれにも形成されている場合であってもよい。
【0060】
【発明の効果】本発明のセラミック回路基板によれば、
金属回路板や金属部材に形成される角部の先端を半径が
0.2mm以上の円弧と成したこと、金属回路板等に形
成した角部における金属回路板と金属部材とのセラミッ
ク基板側面を介しての距離を3mm未満、1.5mm以
上としたことから、金属回路板等に2.5kV以上の大
きな電気を流した際、金属回路板等の角部に電荷が集中
するのが有効に防止されて、高電圧下での金属回路板等
の角部における金属回路板と金属部材とのセラミック基
板側面を介しての距離が長いものとなり、その結果、金
属回路板と金属部材との間に放電が起こるのが有効に防
止されて金属回路板に接続されている半導体素子等の電
子部品を常に正常かつ安定に作動させることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセラミック回路基板の一実施例を示す
断面図である。
【図2】本発明のセラミック回路基板の一実施例を示す
平面図である。
【図3】本発明のセラミック回路基板の他の実施例を示
す断面図である。
【図4】本発明のセラミック回路基板の他の実施例を示
す断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・セラミック基板 2・・・・・・・・・・メタライズ金属層 3・・・・・・・・・・金属回路板 4a、4b、4c・・・金属部材 5・・・・・・・・・・ロウ材 A・・・・・・・・・・角部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミック基板の上面に金属回路板を、下
    面に金属部材を取着して成るセラミック回路基板であっ
    て、前記金属回路板および金属部材はその少なくとも一
    方の外側面に先端が半径0.2mm以上の円弧を成す角
    部を有しており、かつ該角部における金属回路板と金属
    部材とのセラミック基板側面を介しての最短距離が3m
    m未満、1.5mm以上であることを特徴とするセラミ
    ック回路基板。
JP2001093559A 2001-03-28 2001-03-28 セラミック回路基板 Pending JP2002289989A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001093559A JP2002289989A (ja) 2001-03-28 2001-03-28 セラミック回路基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001093559A JP2002289989A (ja) 2001-03-28 2001-03-28 セラミック回路基板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002289989A true JP2002289989A (ja) 2002-10-04

Family

ID=18947876

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001093559A Pending JP2002289989A (ja) 2001-03-28 2001-03-28 セラミック回路基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002289989A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003101184A (ja) セラミック回路基板およびその製造方法
US6787706B2 (en) Ceramic circuit board
JP2004119568A (ja) セラミック回路基板
JP3793562B2 (ja) セラミック回路基板
JP3934966B2 (ja) セラミック回路基板
JP4471470B2 (ja) 半導体装置
JP4646417B2 (ja) セラミック回路基板
JP2003318330A (ja) セラミック回路基板
JP2002232090A (ja) セラミック回路基板
JP2005072456A (ja) 電気素子モジュール
JP2004087927A (ja) セラミック回路基板
JP2001068808A (ja) セラミック回路基板
JP4493158B2 (ja) セラミック回路基板
JP2002289989A (ja) セラミック回路基板
JP3588315B2 (ja) 半導体素子モジュール
JP4721533B2 (ja) セラミック回路基板
JP2015164167A (ja) 回路基板、その製造方法、および電子装置
JP2002289997A (ja) セラミック回路基板
JP2001210948A (ja) セラミック回路基板
JP2003100983A (ja) セラミック回路基板
JP2012064616A (ja) 高放熱型電子部品収納用パッケージ
JP2006319313A (ja) 回路基板および電子部品モジュール
JP2008004760A (ja) 配線基板および電子装置
JP4721534B2 (ja) セラミック回路基板
JP2000277872A (ja) 配線基板

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060711

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061207