JP2001244586A - セラミック回路基板 - Google Patents

セラミック回路基板

Info

Publication number
JP2001244586A
JP2001244586A JP2000050173A JP2000050173A JP2001244586A JP 2001244586 A JP2001244586 A JP 2001244586A JP 2000050173 A JP2000050173 A JP 2000050173A JP 2000050173 A JP2000050173 A JP 2000050173A JP 2001244586 A JP2001244586 A JP 2001244586A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit board
ceramic substrate
metal
metal circuit
ceramic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000050173A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Tojo
哲也 東條
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2000050173A priority Critical patent/JP2001244586A/ja
Publication of JP2001244586A publication Critical patent/JP2001244586A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ceramic Products (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電子部品が発する熱を外部に良好に放散させる
ことができず、誤動作等が生じる。 【解決手段】窒化珪素質焼結体からなるセラミック基板
1の表面に活性金属ロウ材2を介して金属回路板3を取
着して成り、該金属回路板3の取着されているセラミッ
ク基板1表面の算術平均粗さ(Ra)が0.15〜0.
8μm、残留応力が20MPa以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミック基板に
金属回路板をロウ付けにより接合したセラミック回路基
板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パワーモジュール用基板やスイッ
チングモジュール用基板等の回路基板として、セラミッ
ク基板上に被着させたメタライズ金属層に銀−銅合金等
のロウ材を介して銅等から成る金属回路板を接合させた
セラミック回路基板が用いられている。
【0003】かかるセラミック回路基板は、一般に酸化
アルミニウム質焼結体から成るセラミック基板の表面に
メタライズ金属層を被着させておき、該メタライズ金属
層に銅等の金属材料から成る金属回路板を銀ロウ等のロ
ウ材を介しロウ付けすることによって形成されており、
具体的には、例えば、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸
化マグネシウム、酸化カルシウム等の原料粉末に適当な
有機バインダー、可塑剤、溶剤等を添加混合して泥漿状
と成すとともにこれを従来周知のドクターブレード法や
カレンダーロール法等のテープ成形技術を採用して複数
のセラミックグリーンシートを得、次に前記セラミック
グリーンシート上にタングステンやモリブデン等の高融
点金属粉末に適当な有機バインダー、溶剤を添加混合し
て得た金属ペーストをスクリーン印刷法等の印刷技術を
採用することによって所定パターンに印刷塗布し、次に
前記金属ペーストが所定パターンに印刷塗布されたセラ
ミックグリーンシートを必要に応じて上下に積層すると
ともに還元雰囲気中、約1600℃の温度で焼成し、セ
ラミックグリーンシートと金属ペーストを焼結一体化さ
せて表面にメタライズ金属層を有する酸化アルミニウム
質焼結体から成るセラミック基板を形成し、最後に前記
セラミック基板表面のメタライズ金属層上に銅等から成
る所定パターンの金属回路板を間に銀ロウ等のロウ材を
挟んで載置させるとともにこれを還元雰囲気中、約90
0℃の温度に加熱してロウ材を溶融させ、該溶融したロ
ウ材でメタライズ金属層と金属回路板とを接合すること
によって製作される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のセラミック回路基板においては、一般にセラミック
基板が酸化アルミニウム質焼結体により形成されてお
り、該酸化アルミニウム質焼結体は熱伝達率が20W/
m・Kと小さく、金属回路板上に載置固定された電子部
品の作動時に発生する熱をセラミック基板を介して外部
に効率よく放散させることができず、該熱によって電子
部品が高温となり、電子部品に熱破壊や特性に劣化を招
来して電子部品を安定に信頼性よく作動させることがで
きないという問題点を有していた。
【0005】そこで上記問題点を解決するために、セラ
ミック基板を熱伝達率が60W/m・K以上と非常に高
い窒化珪素質焼結体で形成することが考えられる。
【0006】しかしながら、セラミック基板を窒化珪素
質焼結体で形成した場合、窒化珪素質焼結体は固相焼結
であり、ガラス質をあまり含有しておらずメタライズ金
属層の強固な被着が困難であるため窒化珪素質焼結体か
らなるセラミック基板への金属回路板の取着は窒化珪素
質焼結体と直接反応して濡れるチタン、ジルコニウム、
ハフニウム及び/またはそれらの水素化物を少なくとも
1種含有させた活性金属ロウ材を使用しなければなら
ず、窒化珪素質焼結体は通常、その表面の粗さが算術平
均粗さ(Ra)で0.1μm程度であり、平滑であるた
め両者の接合面積は狭く、接合強度がさほど強くなく、
その結果、セラミック基板に対する金属回路板の接合の
信頼性が低いものとなる欠点を誘発する。
【0007】そこで更に窒化珪素質焼結体から成るセラ
ミック基板への活性金属ロウ材の接合強度を上げるため
にセラミック基板の表面に、例えば、粒径が300μm
程度のアルミナ粉末を0.8〜1MPa程度の圧力で吹
きつける、いわゆるブラスト処理を行いセラミック基板
表面の算術平均粗さ(Ra)を大きくしてセラミック基
板と活性ロウ材の接合面積を増大することが考えられ
る。
【0008】しかしながら、窒化珪素質焼結体から成る
セラミック基板の表面に、粒径が300μm程度のアル
ミナ粉末を0.8〜1MPa程度の圧力で吹きつけ表面
を粗した場合、アルミナ粉末のセラミック基板表面への
打撃によってセラミック基板表面に30〜50MPa程
度の大きな残留応力が残存してしまい、その結果、セラ
ミック基板に金属回路板を活性金属ロウ材を介してロウ
付け取着した後、セラミック基板と金属回路板に熱が作
用した際、セラミック基板と金属回路板との間に両者の
熱膨張係数の相違に起因する熱応力が発生するとともに
これが前記残留応力と相俟って大きくなり、金属回路板
がセラミック基板より剥離してしまうという欠点が誘発
される。
【0009】本発明は上記欠点に鑑み案出されたもの
で、その目的はセラミック基板と金属回路板との接合を
強固とし、かつ搭載される電子部品の発生する熱を外部
に効率よく放散することができるセラミック回路基板を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のセラミック回路
基板は、窒化珪素質焼結体からなるセラミック基板の表
面に活性金属ロウ材を介して金属回路板を取着して成
り、該金属回路板の取着されているセラミック基板表面
の算術平均粗さ(Ra)が0.15〜0.8μm、残留
応力が20MPa以下であることを特徴とするものであ
る。
【0011】本発明のセラミック回路基板によれば、セ
ラミック基板を熱伝達率が60W/m・K以上と非常に
大きい窒化珪素質焼結体で形成したことから、金属回路
板に載置固定された電子部品が作動時に大量の熱を発生
したとしてもその熱は金属回路板及びセラミック基板を
介して大気中に良好に放散され、その結果、電子部品は
適温となり、電子部品を常に安定、かつ正常に作動させ
ることが可能となる。
【0012】また、本発明のセラミック回路基板によれ
ば、窒化珪素質焼結体から成るセラミック基板の表面を
0.15μm〜0.8μmの算術平均粗さ(Ra)とし
たことからセラミック基板と活性金属ロウ材との接合面
積が広いものとなり、その結果、セラミック基板に対す
る金属回路板の取着を極めて強固となすことができる。
【0013】更に、本発明のセラミック回路基板によれ
ば、窒化珪素質焼結体から成るセラミック基板の金属回
路板が取着される表面の残留応力を20MPa以下とし
たことからセラミック基板に金属回路板を取着した後、
セラミック基板と金属回路板に熱が作用し、セラミック
基板と金属回路板との間に両者の熱膨張係数の相違に起
因する熱応力が発生しとしてもこれが前記残留応力によ
って大きくなることはなく、その結果、金属回路板とセ
ラミック基板との間に剥離が発生するのが有効に防止さ
れ、製品としての信頼性が極めて高いセラミック回路基
板となすことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明を添付図面に示す実
施例に基づき詳細に説明する。図1は、本発明のセラミ
ック回路基板の一実施例の断面図を示し、1はセラミッ
ク基板、2は活性金属ロウ材、3は金属回路板である。
【0015】前記セラミック基板1は四角形状をなし、
その上面に活性金属ロウ材2を介して金属回路板3がロ
ウ付けされている。
【0016】前記セラミック基板1は金属回路板3を支
持する支持部材として作用し、窒化珪素質焼結体で形成
されている。
【0017】前記窒化珪素質焼結体から成るセラミック
基板1はその熱伝達率が60W/m・K以上であり、熱
を伝え易いことから金属回路板3に電子部品を載置固定
し、該電子部品が多量の熱を発生したとしてもその熱は
金属回路板3およびセラミック基板1を介して大気中に
良好に放散され、その結果、電子部品は適温となり、電
子部品を常に安定、かつ正常に作動させることができ
る。
【0018】前記窒化珪素質焼結体から成るセラミック
基板1は、窒化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシ
ウム、酸化イットリウム等の原料粉末に適当な有機バイ
ンダー、可塑剤、溶剤を添加混合して泥漿状となすとと
もに該泥漿物を従来周知のドクターブレード法やカレン
ダーロール法を採用することによってセラミックグリー
ンシート(セラミック生シート)を形成し、次に前記セ
ラミックグリーンシートに適当な打ち抜き加工を施し、
所定形状となすとともに必要に応じて複数枚を積層して
成形体となし、しかる後、これを窒素雰囲気等の非酸化
性雰囲気中、1600乃至2000℃の高温で焼成する
ことによって製作される。
【0019】また前記窒化珪素質焼結体から成るセラミ
ック基板1は、その上面に金属回路板3が活性金属ロウ
材2を介してロウ付け取着されている。
【0020】前記金属回路板3は銅やアルミニウム等の
金属材料から成り、銅やアルミニウム等のインゴット
(塊)に圧延加工法や打ち抜き加工法等、従来周知の金
属加工法を施すことによって、例えば、厚さが500μ
mで、所定パターン形状に製作される。
【0021】前記金属回路板3は銅から成る場合、金属
回路板3を無酸素銅で形成しておくと、該無酸素銅はロ
ウ付けの際に銅の表面が銅中に存在する酸素により酸化
されることなく活性金属ロウ材2との濡れ性が良好とな
り、セラミック基板1への活性金属ロウ材2を介しての
接合が強固となる。従って、前記金属回路板3はこれを
無酸素銅で形成しておくことが好ましい。
【0022】また前記金属回路板3はその表面にニッケ
ルから成る良導電性で、かつ耐蝕性及び活性金属ロウ材
2との濡れ性が良好な金属をメッキ法により被着させて
おくと、金属回路板3と外部電気回路との電気的接続を
良好と成すとともに金属回路板3に半導体素子等の電子
部品を半田を介して強固に接着させることができる。従
って、前記金属回路板3はその表面にニッケルから成る
良導電性で、かつ耐蝕性及び活性金属ロウ材2との濡れ
性が良好な金属をメッキ法により被着させておくことが
好ましい。
【0023】更に前記金属回路板3の表面にニッケルか
ら成るメッキ層を被着させる場合、内部に燐を8〜15
重量%含有させてニッケル−燐のアモルファス合金とし
ておくとニッケルから成るメッキ層の表面酸化を良好に
防止して活性金属ロウ材2との濡れ性等を長く維持する
ことができる。従って、前記金属回路板3の表面にニッ
ケルから成るメッキ層を被着させる場合、内部に燐を8
〜15重量%含有させてニッケル−燐のアモルファス合
金としておくことが好ましい。
【0024】なお、前記金属回路板3の表面にニッケル
−燐のアモルファス合金からなるメッキ層を被着させる
場合、ニッケルに対する燐の含有量が8重量%未満、あ
るいは15重量%を超えたときニッケル−燐のアモルフ
ァス合金を形成するのが困難となってメッキ層に半田を
強固に接着させることができなくなる危険性がある。従
って、前記金属回路板3の表面にニッケル−燐のアモル
ファス合金からなるメッキ層を被着させる場合いはニッ
ケルに対する燐の含有量を8〜15重量%の範囲として
おくことが好ましく、好適には10〜15重量%の範囲
がよい。
【0025】また、前記金属回路板3の表面に被着され
るニッケルから成るメッキ層は、その厚みが1.5μm
未満の場合、金属回路板3の表面をニッケルから成るメ
ッキ層で完全に被覆することができず、金属回路板3の
酸化腐蝕を有効に防止することができなくなる危険性が
あり、また3μmを超えるとニッケルから成るメッキ層
の内部に内在する内在応力が大きくなってセラミック基
板1に反りや割れ等が発生してしまう。特にセラミック
基板1の厚さが700μm以下の薄いものになった場合
にはこのセラミック基板1の反りや割れ等が顕著となっ
てしまう。従って、前記金属回路板3の表面に被着され
るニッケルから成るメッキ層はその厚みを1.5μm〜
3μmの範囲としておくことが好ましい。
【0026】更に前記セラミック基板1に金属回路板3
をロウ付け取着する活性金属ロウ材2はセラミック基板
1と金属回路板3とを接合する接合材として作用し、例
えば、銀ロウ材(銀:72重量%、銅:28重量%)や
アルミニウムロウ材(アルミニウム:88重量%、シリ
コン:12重量%)等から成るロウ材にチタン、タング
ステン、ハフニウム及び/またはその水素化物の少なく
とも1種を2乃至5重量%添加したものが好適に使用さ
れる。
【0027】前記活性金属ロウ材2によるセラミック基
板1への金属回路板3の取着は、セラミック基板1上に
金属回路板3を間に活性金属ロウ材2を挟んで載置し、
次にこれを真空中もしくは中性、還元雰囲気中、所定温
度(銀ロウ材の場合は約900℃、アルミニウムロウ材
の場合は約600℃)で加熱処理し、活性金属ロウ材2
を溶融せしめるとともにセラミック基板1の上面と金属
回路板3の下面とに接合させることによって行われる。
【0028】本発明においては金属回路板3が取着され
るセラミック基板1の表面を0.15〜0.8μmの算
術平均粗さ(Ra)、20MPa以下の残留応力として
おくことが重要である。
【0029】前記金属回路板3が取着されるセラミック
基板1の表面を0.15〜0.8μmの算術平均粗さ
(Ra)としておくとセラミック基板1に金属回路板3
を活性金属ロウ材2を介して取着する際、セラミック基
板1と活性金属ロウ材2との接合面積が広いものとな
り、その結果、セラミック基板1に対する金属回路板3
の取着を極めて強固となすことができる。
【0030】前記セラミック基板1は、その表面の粗さ
が算術平均粗さ(Ra)で0.15μm未満となると、
セラミック基板1と活性金属ロウ材2との接合面積が小
さくなってセラミック基板1と活性金属ロウ材2との接
合強度が弱いものとなってしまい、また0.8μmを超
えると窒化珪素質焼結体表面に存在する活性金属ロウ材
2と強固に結合する針状の結晶が少なくなってセラミッ
ク基板1と活性金属ロウ材2との接合強度が弱いものと
なってしまう。従って、前記セラミック基板1の金属回
路板3が取着される表面の粗さは算術平均粗さ(Ra)
で0.15〜0.8μmの範囲に特定される。
【0031】また前記金属回路板3が取着されるセラミ
ック基板1の表面における残留応力を20MPa以下と
しておくとセラミック基板1に金属回路板3を取着した
後、セラミック基板1と金属回路板3に熱が作用し、セ
ラミック基板1と金属回路板3との間に両者の熱膨張係
数の相違に起因する熱応力が発生しとしてもこれが前記
残留応力によって大きくなることはなく、その結果、金
属回路板3とセラミック基板1との間に剥離が発生する
のが有効に防止され、製品としての信頼性が極めて高い
セラミック回路基板となすことができる。
【0032】前記セラミック基板1は、その表面の残留
応力が20MPaを超えるとセラミック基板1と金属回
路板3との間に発生する応力が大きく金属回路板3がセ
ラミック基板1より剥離してしまう。従って、前記セラ
ミック基板1の金属回路板3が取着される表面の残留応
力は20MPa以下に特定される。
【0033】なお、前記セラミック基板1表面の残留応
力はX線回折装置を用いて測定することができ、具体的
には、セラミック基板1の測定箇所にX線を照射し、そ
のX線の反射してくる回折角を測定することによって求
められる。
【0034】前記表面の算術平均粗さ(Ra)が0.1
5〜0.8μm、残留応力が20MPa以下のセラミッ
ク基板1は、セラミック基板1の表面に特殊なブラスト
処理を施すことによって得られる。
【0035】前記特殊なブラスト処理としては、具体的
には、粒径20〜250μmのアルミナ球状粉末等の研
磨剤を適量添加した水等の溶液を0.1〜0.5MPa
の吹きつけ圧力でセラミック基板1上面に1〜10分間
吹き付けることによって実施され、このブラスト処理に
よりセラミック基板1は表面の算術平均粗さ(Ra)が
0.15〜0.8μm、残留応力が20MPa以下とな
る。
【0036】なお、前記ブラスト処理において、アルミ
ナ球状粉末の粒径が20μm未満となるとセラミック基
板1表面の算術平均粗さ(Ra)を0.15μm以上と
することが困難となり、また250μmを超えるとセラ
ミック基板1表面の残留応力が20MPaを超え、セラ
ミック基板1に金属回路板3を強固に接合させることが
できなくなる。従って、前記アルミナ球状粉末の粒径は
20〜250μmの範囲となる。
【0037】また前記吹きつけ圧力は0.1MPa未満
となるとセラミック基板1表面の算術平均粗さ(Ra)
を0.15μm以上とすることが困難となり、また0.
5MPaを超えるとセラミック基板1上面の残留応力が
20MPaを超え、セラミック基板1に金属回路板3を
強固に接合させることができなくなる。従って、前記吹
きつけ圧力は0.1〜0.5MPaの範囲となる。
【0038】かくして、上述のセラミック回路基板によ
れば、金属回路板3の上面に半田を間に挟んで電子部品
の電極を当接させ、しかる後、これを所定温度(約18
0℃)に加熱し、半田を溶融させるとともに該溶融した
半田を金属回路板3及び電子部品の電極に接合させるこ
とによって電子部品は金属回路板3に電気的に接続さ
れ、金属回路板3を外部電気回路に接続すれば電子部品
は金属回路板3を介して外部電気回路に電気的に接続さ
れることとなる。
【0039】なお、本発明は上述の実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば
種々の変更は可能であり、例えば、上述の実施例ではセ
ラミック基板1の表面に研磨剤を含有した溶液を使用し
てブラスト処理を施すことによって基板表面の算術平均
粗さ(Ra)を粗くしたが、容器に水を満たすとともに
メディアとしてのアルミナ粉末とセラミック基板1とを
容器中に投入した後、容器を回転させ前記メディアとセ
ラミック基板1表面の接触摩擦によってセラミック基板
1表面の算術平均粗さ(Ra)を粗くする、いわゆる、
回転バレル処理や、容器を振動させ前記メディアとセラ
ミック基板1表面の接触摩擦によってセラミック基板1
表面の算術平均粗さ(Ra)を粗くする、いわゆる、振
動バレル処理等の方法を用いてもよい。
【0040】
【発明の効果】本発明のセラミック回路基板によれば、
セラミック基板を熱伝達率が60W/m・K以上と非常
に大きい窒化珪素質焼結体で形成したことから、金属回
路板に載置固定された電子部品が作動時に大量の熱を発
生したとしてもその熱は金属回路板及びセラミック基板
を介して大気中に良好に放散され、その結果、電子部品
は適温となり、電子部品を常に安定、かつ正常に作動さ
せることが可能となる。
【0041】また、本発明のセラミック回路基板によれ
ば、窒化珪素質焼結体から成るセラミック基板の表面を
0.15μm〜0.8μmの算術平均粗さ(Ra)とし
たことからセラミック基板と活性金属ロウ材との接合面
積が広いものとなり、その結果、セラミック基板に対す
る金属回路板の取着を極めて強固となすことができる。
【0042】更に、本発明のセラミック回路基板によれ
ば、窒化珪素質焼結体から成るセラミック基板の金属回
路板が取着される表面の残留応力を20MPa以下とし
たことからセラミック基板に金属回路板を取着した後、
セラミック基板と金属回路板に熱が作用し、セラミック
基板と金属回路板との間に両者の熱膨張係数の相違に起
因する熱応力が発生しとしてもこれが前記残留応力によ
って大きくなることはなく、その結果、金属回路板とセ
ラミック基板との間に剥離が発生するのが有効に防止さ
れ、製品としての信頼性が極めて高いセラミック回路基
板となすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセラミック回路基板の一実施例を示す
断面図である。
【符号の説明】
1・・・・セラミック基板 2・・・・活性金属ロウ材 3・・・・金属回路板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】窒化珪素質焼結体からなるセラミック基板
    の表面に活性金属ロウ材を介して金属回路板を取着して
    成り、該金属回路板の取着されているセラミック基板表
    面の算術平均粗さ(Ra)が0.15〜0.8μm、残
    留応力が20MPa以下であることを特徴とするセラミ
    ック回路基板。
JP2000050173A 2000-02-25 2000-02-25 セラミック回路基板 Pending JP2001244586A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000050173A JP2001244586A (ja) 2000-02-25 2000-02-25 セラミック回路基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000050173A JP2001244586A (ja) 2000-02-25 2000-02-25 セラミック回路基板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001244586A true JP2001244586A (ja) 2001-09-07

Family

ID=18571991

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000050173A Pending JP2001244586A (ja) 2000-02-25 2000-02-25 セラミック回路基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001244586A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008311296A (ja) * 2007-06-12 2008-12-25 Mitsubishi Materials Corp パワーモジュール用基板
JP2014101248A (ja) * 2012-11-20 2014-06-05 Dowa Metaltech Kk 金属−セラミックス接合基板およびその製造方法
KR20150087334A (ko) * 2012-11-20 2015-07-29 도와 메탈테크 가부시키가이샤 금속-세라믹스 접합 기판 및 그 제조 방법
CN114349471A (zh) * 2022-01-20 2022-04-15 深圳思睿辰新材料有限公司 一种用于igbt封装的陶瓷覆铝板及其制备方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008311296A (ja) * 2007-06-12 2008-12-25 Mitsubishi Materials Corp パワーモジュール用基板
JP2014101248A (ja) * 2012-11-20 2014-06-05 Dowa Metaltech Kk 金属−セラミックス接合基板およびその製造方法
KR20150087334A (ko) * 2012-11-20 2015-07-29 도와 메탈테크 가부시키가이샤 금속-세라믹스 접합 기판 및 그 제조 방법
KR101975633B1 (ko) * 2012-11-20 2019-05-07 도와 메탈테크 가부시키가이샤 금속-세라믹스 접합 기판 및 그 제조 방법
CN114349471A (zh) * 2022-01-20 2022-04-15 深圳思睿辰新材料有限公司 一种用于igbt封装的陶瓷覆铝板及其制备方法
CN114349471B (zh) * 2022-01-20 2022-11-25 深圳思睿辰新材料有限公司 一种用于igbt封装的陶瓷覆铝板及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5665657B2 (ja) 低温焼成セラミック焼結体およびその製造方法、並びに配線基板
JP2001244586A (ja) セラミック回路基板
JP2002232090A (ja) セラミック回路基板
JP2002043478A (ja) セラミック回路基板
JP3758939B2 (ja) セラミック回路基板
JP2000340716A (ja) 配線基板
JP2001024296A (ja) セラミック回路基板
JP4493158B2 (ja) セラミック回路基板
JP2001177194A (ja) セラミック回路基板
JP2008004760A (ja) 配線基板および電子装置
JP2001210948A (ja) セラミック回路基板
JP4299421B2 (ja) セラミック回路基板の製造方法
JP4721533B2 (ja) セラミック回路基板
JP2006199584A (ja) セラミックス回路基板の製造方法
JP2002076213A (ja) 半導体素子モジュール
JP2001308475A (ja) セラミック回路基板
JP2002009403A (ja) セラミック回路基板および半導体素子モジュール
JP4191860B2 (ja) セラミック回路基板
JP4295409B2 (ja) セラミック回路基板の製造方法
JP2515671Y2 (ja) 半導体素子収納用パッケージ
JP2784094B2 (ja) 半導体素子収納用パッケージ
JPH1131754A (ja) 配線基板
JP2001210923A (ja) セラミック回路基板
JP2001102694A (ja) セラミック回路基板
JP2002057420A (ja) セラミック回路基板