JP2002228038A - ソレノイドバルブ - Google Patents
ソレノイドバルブInfo
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Abstract
に優れたソレノイドバルブを提供する。 【解決手段】 かしめ用の突起94は、まず、バルブス
リーブ16の被かしめ部となる段差部16aに設けられ
た第1角部16cによって曲がり始めの位置が規定され
るため、この第1角部16cを起点として折れ曲がり、
さらに折れ曲がると、バルブスリーブ16の被かしめ部
となる段差部16aに設けられた第2角部16dに当接
し、この第2角部16dを押し込みつつ、かしめ用の突
起94の先端がバルブスリーブ16の被かしめ部となる
段差部16aに設けられた傾斜面に当接する位置まで折
れ曲がる。
Description
等に好適に用いられるソレノイドバルブに関するもので
ある。
は、たとえば、図9に示すものがある。図9は従来技術
に係るソレノイドバルブの概略構成断面図である。
200Aとバルブ部200Bとから構成される。
ブであり、スプールのストロークに応じて弁の開口面積
が変化するため、ソレノイドによりスプールのストロー
ク量を制御することによって流体の流入量や流出量を制
御できる構成となっている。
03と、コイル203への通電によってセンターポスト
202に磁気的に吸引されるプランジャ201と、プラ
ンジャ201の駆動をバルブ部200B(具体的にはス
プール)に伝達するためにプランジャ201に連結され
たロッド204と、各種ソレノイド構成部材が組込まれ
るケース部材208と、コイル203に給電するための
コネクタ211と、を備えている。
ッド204の同軸度を高めるための第1軸受205及び
第2軸受210とを備えており、プランジャ201に嵌
合されたロッド204を軸受205,210で支持し、
一方の軸受205はスリーブ206で保持されている。
他方の軸受210はセンターポスト202で保持されて
いる。また、磁路を形成するアッパープレート207等
を備えている。
すなわちコイル203に通電していない状態では、セン
ターポスト202から離間する方向に位置する構成とな
っている。
によって、プランジャ201をセンターポスト202か
ら離間する方向に付勢するように構成されている。図示
の例では、スプールをソレノイド部200A方向に付勢
するスプリングを設けることによって、プランジャはス
プールを介してセンターポスト202から離間されるよ
うに構成されている。
って、磁路が形成され、プランジャ201はセンターポ
スト202に磁気的に吸引される。
きさによって、磁気力を制御することができ、これによ
りプランジャ201の移動量を制御することでスプール
のストローク量を制御でき、これにより流体の流量を制
御し、油圧制御などの各種流体圧力制御等を行うことが
できるというものである。
200においては、略円筒形状のケース部材208の中
空内部に、プランジャ201やセンターポスト202を
含む各種ソレノイド構成部材を、各部材の形状等に応じ
てケース部材208の両端側から適宜組込んだ後に、ケ
ース部材208の一端側に設けられたかしめ部208a
によってアッパープレート207の端部をかしめ、更
に、他端側に設けられたかしめ部208bによってバル
ブ部200Bの端部をかしめることによって、組立を行
っていた(ただし、かしめる順序はかしめ部208aが
最初になるとは限らない)。
ノイドバルブ200のように、コネクタ211が、ソレ
ノイドバルブ本体の後端において、円周方向における一
部分に配置されるようなタイプの場合には、ソレノイド
バルブ本体を所定の取付箇所に取り付けるためのブラケ
ット212との配置関係を、取付箇所に応じて変更しな
ければならないために互換性が悪いという欠点を有す
る。
に示すように、コネクタ311が、ソレノイドバルブ3
00の本体の後端部において、ケース部材308の一端
側から外部に突出するタイプのものが知られている。
08の一端側から外部に突出して、コネクタ311が軸
心上にあるような構造のため、ブラケット等との配置関
係を考慮する必要がなくなり、互換性に優れたものであ
る。
ンサートモールドすることによって成形されるコネクタ
311に、段差部311aを形成して、この段差部31
1aにケース部材308の一端に設けたかしめ部311
aをかしめることで組立を行っていた。
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じて
いた。
起こしてしまい、同軸度の精度が低くなるという問題が
あった。ここで、同軸度とは、軸方向に往復移動を行う
プランジャ及びロッドの位置精度のことを意味する。つ
まり、往復動を行うプランジャ及びロッドの軸心が、ソ
レノイドバルブ全体の中心軸に近ければ近いほど精度が
高いことになる。この同軸度は各部材間の位置決め精度
によって決定付けられ、特に、軸受が軸ずれを起こす
と、同軸度の精度が低くなってしまう。
度が低くなると、ロッドやプランジャの摺動抵抗が高く
なりヒステリシスを引き起こす等、機能を低下する原因
となってしまうのである。
部分の曲げの位置を規定する構成となっていないことが
挙げられる。
全周や、かしめ用の突起を設けて、この突起をかしめる
ことで、かしめを行っていたが、かしめ部分の曲げの位
置は、かしめを行うための治具(かしめ用の金型)に依
存するのみであった。
しめ部分がスムーズに曲がるように、内面が曲面形状の
部分をかしめ突起等に突き当ててかしめを行うため、か
しめ部分は、その根本部が膨らみやすかった。
ると、プレートの外周とケース内周との間に隙間が発生
するため、この隙間によってプレートがずれやすくなっ
てしまい、軸ずれを大きくする結果となってしまうので
ある。
ドを構成する各種構成部材の位置決め精度に大きく関わ
る部材である。これは、プレートに対してスリーブ等が
一体的に接合され、その他のいくつかの部材を介して、
プレートが軸受を位置決めすることになるからである。
また、プレートは、その外周がケースの内周に当接して
位置決めがなされるものである。
こす結果となってしまうのである。
ソレノイドバルブの場合を例にしてより具体的に説明す
る。
上述のように、かしめ部208aによってアッパープレ
ート207の端部をかしめる構成である。従って、かし
め部208aの根本は膨らむように変形しやすいため、
アッパープレート207は位置ずれを起こしやすい。
ーブ206が一体的に接合されており、このスリーブ2
06により軸受205を保持している。従って、アッパ
ープレート207が軸ずれを起こすと、軸受205も軸
ずれを起こし、同軸度の精度が低くなってしまうのであ
る。
リングバックが発生することにより、十分なかしめ固定
力が得られないということもあった。
bについての拡大図を示す図10を参照して説明する。
相手側の壁面に当接する位置まで曲げるようにして行
う。つまり、図示の例では、かしめ部208bの先端が
バルブ部の外壁面に当接する位置まで曲げるようにする
(図10中点線部)。
め部208bは自己の弾性的な復元力によって少し元に
戻るような変形、つまり、スプリングバックが発生す
る。
部208bの先端が図10中、矢印B方向にスプリング
バックを起こし、実線に示す位置まで変形するため、隙
間が生じ、十分なかしめ固定力が得られなくなることが
あった。
場合には、各種構成部材の位置決めが不十分となり、機
能低下の原因となっていた。
ソレノイドバルブの構成では、ソレノイド構成部材のう
ち樹脂材に対してかしめ荷重がかかるため、変形などを
起こしやすく、これも各部材間の位置決め精度を悪くす
る原因となっていた。
00の場合には、かしめ荷重かかかる樹脂材の負担を十
分に考慮しなければならず、シール部材Oを装着する溝
から端面までの肉厚L0を十分に大きくしなければなら
なかった。
ためになされたもので、その目的とするところは、かし
めを行う場合に、同軸度の安定性を向上させることので
きる信頼性に優れたソレノイドバルブを提供することに
ある。
に本発明にあっては、円筒状のケース内部に各種ソレノ
イド構成部材が挿入されて、一端側がバルブに取り付け
られ、他端側が前記各種ソレノイド構成部材を挿入した
状態で一端側の取り付け荷重を受ける受け部を備えるソ
レノイドバルブであって、バルブ側にあって前記ケース
とソレノイド構成部材との間の磁路を形成するためのプ
レートが設けられ、該プレートは、その一方の面に前記
バルブ部の一端が当接され、かつ、該当接部分以外の部
分がケースの一部と当接されており、前記ケースの一端
側には、前記各種ソレノイド構成部材および前記バルブ
部を組み付けるかしめ用突起が設けられ、前記バルブに
は、かしめ時における前記かしめ用突起の曲がり始めの
位置を規定する第1角部と、該第1角部によって曲げら
れたかしめ用突起の内周面によって押さえ込まれる第2
角部と、が設けられることを特徴とする。
部品(この場合はブラケットとプレート)を、溶接,か
しめ、または凹凸嵌合等によって一つの部材に結合した
形態、あるいは一つの部材(例えば一枚の鋼板)からプ
レス等によって一つの部品に形成した形態をいう。
しめるため、端部全周でかしめる場合に比べて、かしめ
る部分付近の変形量が少なく、また、バルブに第1角部
が備えられることで、かしめ用突起の曲がる位置が規定
され、第2角部が備えられることで、かしめ用突起に押
さえ込まれるため、十分なかしめ固定力が得られる。ま
た、スプリングバックによりかしめ用突起の先端がバル
ブの壁面から離れても、第2角部は押さえ込まれたまま
なので、十分なかしめ固定力を維持できる。
記第1角部近傍まで伸びる溝が設けられるとよい。
からスムーズに曲げられる。
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
て、本発明の第1の実施の形態に係るソレノイドバルブ
について説明する。まず、本実施の形態に係るソレノイ
ドバルブの全体の概要を図1及び図2を参照して説明す
る。図1は本発明の第1の実施の形態に係るソレノイド
バルブの概略構成断面図であり、図2は本発明の第1の
実施の形態に係るソレノイドバルブの概略構成図
((A)は一部破断断面図,(B)は(A)中P方向か
ら見た概観図,(C)は(A)中Q方向から見た概観
図)である。
100Aとバルブ部100Bとから構成される。
ブであり、バルブ部本体となるバルブスリーブ16の内
部にスプール15が往復動自在に備えられており、この
スプール15のストロークに応じてバルブスリーブ16
に形成した弁の開口面積が変化するため、ソレノイドに
よりスプール15のストローク量を制御することによっ
て流体の流入量や流出量を制御できる構成となってい
る。
と、コイル3に給電を行うために電気的に接続される端
子17aをインサートモールドしたコネクタ部材17
と、コイル3への通電によってセンターポスト2に磁気
的に吸引されるプランジャ1と、プランジャ1の駆動を
スプール15に伝達するためにプランジャ1に連結され
たロッド7と、各種ソレノイド構成部材(上記コイル3
やセンターポスト2等)を組み込むためのケース部材9
と、を備えている。
4と、コイル3が巻かれるボビン6と、プランジャ1が
センターポスト2から離間しやすくするためのシム8
と、バルブ部100B内部からコイル3側への流体の漏
れを防止するパッキン10と、磁路を形成するアッパー
プレート11と、同じく磁路を形成すると共にソレノイ
ドバルブ本体を所定の位置に固定するためのブラケット
プレート12とを備えている。
5に固定されたE型リング18を付勢することによって
スプール15と共にロッド7を介してプランジャ1をセ
ンターポスト2から離間させる方向に付勢するスプリン
グ14と、を備えている。
ってAssy化され、モールドコイルサブAssy5を
構成している。
わちコイル3に通電していない状態では、センターポス
ト2から離間する方向に位置する構成となっており、す
なわち、本実施の形態では、上述のようにスプール15
を、E型リング18を介してソレノイド部100A方向
に付勢することによって、プランジャ1はセンターポス
ト2から離間される。
て、コイル3が磁界を発生し、磁路(ケース9,アッパ
ープレート11,プランジャ1,センターポスト2,ブ
ラケットプレート12によって形成される磁路)が形成
され、プランジャ1はセンターポスト2に磁気的に吸引
される。
によって、磁気力を制御することができ、これによりプ
ランジャ1の移動量を制御することでスプール15のス
トローク量を制御でき、これにより流体の流量を制御
し、油圧制御などの各種流体圧力制御等を行うことがで
きるというものである。
ブの組立構造について説明する。
0の場合には、優れた互換性を実現すべく、ブラケット
との配置関係が周方向に対して無関係とするために、コ
ネクタ部材17が、軸心上にあるようにケース部材9の
他端側(後端側)から外部に突出する構造となってい
る。
り、他端側には内側に曲げられた曲げ部93を有してい
る。この曲げ部93は、ケース部材9を成形加工する際
に設けられたものであり、従来技術のようにかしめる構
成とは異なるものである。
部分よりも径が大きくなるような段差部17bを有して
おり、ケース部材9の他端側の開口部から挿入すると、
段差部17bが上記曲げ部93に引っ掛かって位置決め
されるように構成されている。
に、各種ソレノイド構成部材の全てを順次ケース部材9
の一端側の開口部から挿入できるように、各構成部材の
寸法形状を設定しており、図示の例では、例えば、モー
ルドコイルサブAssy5,スリーブ4,プランジャ1
とロッド7とを予め組み付けて一体としたもの,パッキ
ン10,シム8とセンターポスト2と軸受13とブラケ
ットプレート12とを予め組み付けて一体としたものを
取り付ける。
93とは反対側の端部に、かしめ用の突起94が設けら
れている。なお、図1ではかしめを行った後の状態を示
している。
れていない領域において、その端縁にブラケットプレー
ト12の一方の面が当接するように構成されている。
た後に、バルブ部100Bを取り付けると、その本体で
あるバルブスリーブ16の一端16bが、ブラケットプ
レート12の他方の面に当接するように構成されてい
る。
ブスリーブ16の被かしめ部となる段差部16aにかし
めることによって、ソレノイド構成部材,ブラケットプ
レート12及びバルブ部100Bが位置決め固定されて
組立が完了する。
かしめるようにしたので、ケースの端部全周でかしめる
場合に比べて、ケース部材の外形の変形を低減すること
ができる。従って、ケース部材の肉厚が厚い場合でも、
肉を薄く削るなどの切削を施さなくても、好適にかしめ
ることができる。
照して、さらに詳しく説明する。
取り付けを説明する模式図((A)はケース部材の模式
的平面図,(B)はブラケットプレートの模式的平面
図,(C)はケース部材にブラケットプレートを取り付
けた状態の模式的平面図,(D)は(C)中AA断面
図)であり、図4は図3の変形例を示したもの((A)
はケース部材の模式的平面図,(B)はブラケットプレ
ートの模式的平面図,(C)はケース部材にブラケット
プレートを取り付けた状態の模式的平面図,(D)は
(C)中BB断面図)であり、図5はかしめ工程を示す
模式図であり、図6はかしめ用突起の好適な態様を示す
模式図である。
部材9の端部においては、複数の切り欠き(図示の例で
は3箇所の切り欠き)を設けることで、切り欠かれてい
ない部分をかしめ用の突起94としている。
aは、曲面形状となっている。
トプレート12には、かしめ用の突起94に対応させて
複数(図示の例では3個)の切り欠き溝を形成してお
り、外周面となる、この切り欠き溝の溝底12aを、上
述したかしめ用の突起94の内周面94aの曲面形状に
沿うような曲面形状としている。
に、かしめ用の突起94がブラケットプレート12の切
り欠き溝に嵌め込まれるようにすると、かしめ用の突起
94の内周面94aとブラケットプレート12の外周面
(溝底12aの部分)は、その面全体が当接した状態と
なる。
ブ16の被かしめ部となる段差部16aにおいても、そ
の外周面の少なくとも一部を、上述したかしめ用の突起
94の内周面94aの曲面形状に沿うような曲面形状と
しており、同様に面全体が当接するようになっている。
状の内周面94aを、ブラケットプレート12及びバル
ブスリーブ16の外周面の少なくとも一部に沿うように
当接させた状態で、かしめを行うことによって、ブラケ
ットプレート12及びバルブスリーブ16のケース部材
9に対する径方向のガタを防止(芯ずれ防止)すること
ができる。
体のセンターポスト2が偏心することによってプランジ
ャ1に働く横力が大きくなることを防止することがで
き、これによってヒステリシスを低減することができ
る。
生じたとしても、ブラケットプレート12からは離れた
位置でバルブスリーブ16を固定するため、ブラケット
プレート12が位置決めされる部分ではケースの変形が
なく、ブラケットプレート12は精度良く位置決めされ
る。従って、軸受の軸ずれを低減でき、同軸度を向上で
きる。
(ソレノイドバルブ100が取り付けられる装置)に取
り付けた場合に、このほかの要素とソレノイドバルブ1
00の中心位置との位置精度を向上させることができ
る。
を球面形状として、この部分をロッド7に当接させてい
ることから、ソレノイド部100Aとバルブ部100B
との間に傾きがあった場合でも、これを吸収できる構造
となっており、より一層ヒステリシスを低減することが
できる。
を等配に3箇所設ける構成としているため、かしめを行
った場合に、中心方向に向かって均等にかしめ力が働く
ため、軸ずれを低減することができる。
ース部材9の端部において、切り欠きを設けていない部
分の壁の全部をかしめ用の突起94とした場合を示した
が、図4に示すように、円筒のうち、外周側のみをかし
め用の突起94として、内周側に、ブラケットプレート
12が当接される当接面94bを残しておくこともでき
る。
型)とかしめ用の突起の挙動について図5を参照して説
明する。
型)の一部断面図と、ケース部材9,ブラケットプレー
ト12及びバルブスリーブ16の被かしめ部となる段差
部16aのそれぞれの一部断面図を模式的に示してお
り、(A)はかしめ開始時,(B)はかしめ終了時の様
子を示している。
00には、かしめ用の突起94の先端に当接して、かし
め用の突起94を折り曲げるための当接面501が設け
られている。この当接面501は、曲面状に傾斜してい
る。
トプレート12及びバルブスリーブ16を組込んだ状態
で、金型500を、図5(A)中矢印X方向に駆動す
る。
め用の突起94の先端に当接し、さらにX方向に駆動す
ることで、かしめ用の突起94の先端は、当接面501
によってブラケットプレート12側と内径方向側にそれ
ぞれ分力を受ける。
(A)中矢印で示すように内側に折れ曲がる。
ず、バルブスリーブ16の被かしめ部となる段差部16
aに設けられた第1角部16cによって曲がり始めの位
置が規定されるため、この第1角部16cを起点として
折れ曲がる。
ーブ16の被かしめ部となる段差部16aに設けられた
第2角部16dに当接し、この第2角部16dを押し込
みつつ、かしめ用の突起94の先端がバルブスリーブ1
6の被かしめ部となる段差部16aに設けられた傾斜面
に当接する位置まで折れ曲がる。
で、かしめ用の突起94の折れ曲がる位置を規定でき、
また、第2角部16dを設けたことで、かしめ用の突起
94によって、ブラケットプレート12側に向かって積
極的に押さえ込まれるため、十分なかしめ固定力が得ら
れる。
場合には、スプリングバックが発生してしまう。従っ
て、図5(B)に示した状態では、かしめ用の突起94
の先端がバルブスリーブ16の段差部16aに設けられ
た傾斜面に当接しているが、その後、自己の弾性的な復
元力によりスプリングバックを生じ、その先端は傾斜面
から離れた位置まで少し戻った状態となる。
しまっても、第2角部16dは押さえ込まれた状態のま
まであるため、十分なかしめ固定力が維持される。
り、比較的かしめ荷重を低くしても十分なかしめ固定力
を得ることが可能となる。
起94には、溝94cを設けている。このとき、溝94
cの溝底の深さが、上記バルブスリーブ16の被かしめ
部となる段差部16aにおける第1角部の位置の近傍
(同等か、あるいはそれよりも少し深いくらい)になる
ようにした。
しめ用の突起94は剛性が低くなるため、溝94cの溝
底の付近から曲げられ易くなり、かしめ用の突起94の
根本付近のふくらみを防止することができる。
かしめ用の突起94が、根本付近から曲がろうとするた
め、ブラケットプレートの外周面付近で、ケースの内周
面及び外周面のふくらみが発生する可能性が高くなる。
れる原因となり、軸ずれの原因となるため、本実施の形
態では、上記のようにこのふくらみの発生を防止する構
成とした。
うことによって、かしめ用の突起94とケース部材9の
端縁とで、バルブスリーブ16の一端とブラケットプレ
ート12とを挟持固定することによって、これらバルブ
スリーブ16及びブラケットプレート12は位置決め固
定されると共に、コネクタ部材17は上記のように段差
部17bが曲げ部93に対して位置決めされ、その他の
ソレノイド構成部材は、コネクタ部材17とブラケット
プレート12とによって閉じ込められることで位置決め
固定される。
4によって、バルブスリーブ16の一端にかしめ荷重を
かけることになり、この荷重はブラケットプレート12
に伝達することになるが、ブラケットプレート12の荷
重を受ける側とは反対側の面は、ケース部材9の端縁に
当接するため、ケース部材9のみが荷重を受け、ケース
部材9に内包されたその他のソレノイド構成部材はかし
め荷重を受けることはない。
0においては、ケース部材9を小径部91と大径部92
とから構成するようにしており、この点について説明す
る。
部材(シールリング)であるOリング19が密着し、か
つ、アッパープレート11の端面が当接され、このアッ
パープレート11との間で磁路を形成するため、内径精
度の要求が比較的大きい部分である。
的少ない部分である。なお、この大径部92の内周面に
対しても、パッキン10が密着するが、このパッキン1
0は寸法ばらつきに対しても十分にシール性を発揮でき
る構造となっているが、この点についての説明は省略す
る。
減らすことで製造負担を減らすことが可能となる。
の外周面が接触することのない程度の大きさに設定して
おくことによって、Oリング19の品質低下を防止する
ことが可能となる。
は、コネクタ部材17をケース部材9の他端側の開口部
から挿入することになるが、Oリング19がこのコネク
タ部材17の装着溝に装着された状態で挿入作業が行わ
れるため、挿入側の大径部92の内径を上記のように設
定しておくことによって、挿入の際に、Oリング19が
小径部91に至るまでの間に、大径部92の内周面と擦
れてしまうことが防止できるため、Oリング19の品質
低下を防止できる。
ブ100の好適な適用例について説明する。
の吸排気バルブをカムシャフトの回転によってバルブ開
閉を行うが、運転状態(高速・低速)によって、バルブ
のタイミングを適切に制御することによって、燃費が向
上し、高い排ガス清浄化を得ることが可能になる。
フトを回転方向にずらして、位相を変えることにより行
うことができ、これをソレノイドバルブによって行う技
術が公知技術として知られている。
ために、ソレノイドバルブによる油圧制御を行うことに
なるが、配置スペース等の関係からエンジンオイルの流
路の経路上にソレノイドバルブが設置されて、エンジン
オイルを利用するのが一般的である。
ブを用いることによって、高速時と低速時の2種類の状
態に分けて制御を行うことがなされていたが、近年、よ
り高精細な制御を行うべく、リニア制御が可能なソレノ
イドバルブが用いられるようになっている。
るソレノイドバルブをこのようなバルブタイミングコン
トロール(VTC)用のリニア制御ソレノイドバルブと
して好適に用いることが可能となる。
の形態について、図7を参照して説明する。図7は本発
明の第2の実施の形態に係るソレノイドバルブの概略構
成断面図である。
互換性を達成すべく、コネクタ部材が軸心上に位置する
場合を例に説明した。
るという点と、十分なかしめ固定力を得るという点に着
目すれば、上記第1の実施の形態で示した構造に限定さ
れるものではなく、上記第1の実施の形態とは異なる形
態を説明する。
レノイドバルブ600は、コネクタ部材602が軸心上
にはなく、側面に設けられた構成となっている。
部材601の一端側におけるかしめ構造については、上
記第1の実施の形態の場合と同様である。
と同様に、かしめ付近のケース部材の外形の変形を低減
することができ、かつ、十分なかしめ固定力を得ること
が可能となる。
したもので、ブラケット603とプレート604が一体
的ではなく、別体で構成されており、ブラケット603
はケース部材601の側面に取り付けられている。な
お、その他の構成は、図7に示す構成と同一である。
かしめ付近のケース部材の外形の変形を低減することが
でき、かつ、十分なかしめ固定力を得ることが可能とな
る。
によるケースの外形の変形量が少なく、かつ、かしめ用
突起の曲がる位置を規定できると共に、十分なかしめ固
定力を得ることが可能であるので、各部の位置決め精度
が向上し、同軸度が安定するので信頼性に優れる。
近傍まで伸びる溝を設ければ、かしめ用突起を第1角部
付近からスムーズに曲げることができ、ケースのふくら
みを防止でき、一層、各部の位置決め精度が向上する。
概略構成断面図である。
概略構成図である。
説明する模式図である。
る。
ルブの概略構成断面図である。
ルブの変形例を示す概略構成断面図である。
面図である。
断面図の一部である。
Claims (2)
- 【請求項1】円筒状のケース内部に各種ソレノイド構成
部材が挿入されて、一端側がバルブに取り付けられ、他
端側が前記各種ソレノイド構成部材を挿入した状態で一
端側の取り付け荷重を受ける受け部を備えるソレノイド
バルブであって、 バルブ側にあって前記ケースとソレノイド構成部材との
間の磁路を形成するためのプレートが設けられ、該プレ
ートは、その一方の面に前記バルブ部の一端が当接さ
れ、かつ、該当接部分以外の部分がケースの一部と当接
されており、 前記ケースの一端側には、前記各種ソレノイド構成部材
および前記バルブ部を組み付けるかしめ用突起が設けら
れ、 前記バルブには、かしめ時における前記かしめ用突起の
曲がり始めの位置を規定する第1角部と、該第1角部に
よって曲げられたかしめ用突起の内周面によって押さえ
込まれる第2角部と、が設けられることを特徴とするソ
レノイドバルブ。 - 【請求項2】前記かしめ用突起には、突起の先端から前
記第1角部近傍まで伸びる溝が設けられることを特徴と
する請求項1に記載のソレノイドバルブ。
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