JP2001146980A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JP2001146980A
JP2001146980A JP33132499A JP33132499A JP2001146980A JP 2001146980 A JP2001146980 A JP 2001146980A JP 33132499 A JP33132499 A JP 33132499A JP 33132499 A JP33132499 A JP 33132499A JP 2001146980 A JP2001146980 A JP 2001146980A
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聡 石垣
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史佳 村上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボビンと板ばねのそれぞれに設けた突起を当
接させて可動鉄心とボビンとの間に所定の隙間を確保す
ることで、可動鉄心と板ばねを介して一体の弁体の弁座
に対する追従性を向上して、弁体が弁座の傾斜に追従で
きず弁が気密不良となる問題を解決する。 【解決手段】 ボビン3に凸部3cを設けると共に、板
ばね9を支持するリング部19の外周部に突起19aを
設けそれらを当接させたので、板ばね9の径方向の変位
が規制され、可動鉄心7とボビン3との間には所定の隙
間ができる。このため、可動鉄心7はボビン3内におい
て任意の方向に若干の傾斜が可能となる。カバー2とボ
ビン3をヨーク17によりカシメ固定する際、弁座12
が弁体8と平行にならず若干傾斜した場合でも、可動鉄
心7と板ばね9を介して一体の弁体8はそれに連動して
傾斜し弁座12に密着できるので、弁座12と弁体8と
の間の気密を保つことができ、信頼性の高い電磁弁が実
現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁力により弁体
を駆動して流体通路を開閉する電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、特開平9−17067
5号公報に開示された電磁弁がある。この電磁弁は、コ
イルに通電されて可動鉄心が固定鉄心側へ吸引される
と、可動鉄心と共に支持部材に支持された弁体が弁座か
ら離れて流体通路を開き、ストッパに当接して開弁位置
が規制される。ここで、ストッパは、固定鉄心に位置決
めされていることから、弁体の開弁位置は固定鉄心に対
して常に一定となる。また、可動鉄心は、その弁体がス
トッパに当接することで固定鉄心側へ吸引された時の位
置が決まるため、固定鉄心に対して可動鉄心が吸引され
た時の位置も一定となる。ところで、ボビンには両端が
開口している穴が設けられ、この穴の反弁座側に固定鉄
心が収容されている。一方、この穴の弁座側には可動鉄
心が、可動鉄心とこの穴との間に所定の隙間を有して収
容されると共に、ボビンの弁座側開口部には支持部材を
保持する保持部が設けられている。
【0003】一方、コイルへの通電が停止されて可動鉄
心が固定鉄心から離れた時の位置は、弁体が弁座に当接
する位置で決まり、その弁体が支持部材を介して付勢部
材により弁座側へ付勢されているため、弁体(支持部
材)とストッパあるいは固定鉄心との間の寸法のバラツ
キは付勢部材により吸収される。これにより、軸方向に
対向する固定鉄心と可動鉄心との間隔(エアギャップ)
を常時一定に保つことができるため、可動鉄心が固定鉄
心側へ吸引された時の両者間の寸法を大きく設定でき
る。その結果、弁体がストッパに当たる時の衝撃力が低
減されることから、衝撃音を低減できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記電磁弁
を構成する個々の部品は成形や切削によって製作される
ため、個々の部品の寸法精度は確保されるが、ボビンと
カバーをヨークによりカシメ固定する際にボビンとカバ
ーの位置関係にバラツキを生じる。即ち、カバーと一体
成形されている弁座のシート面はボビンの軸と直交して
いるが、前述のカシメ固定の際、弁座のシート面は正規
の位置に対して若干傾斜してしまう場合があった。一
方、可動鉄心はボビンに設けられた可動鉄心収容部であ
る円筒状の穴にほぼ同心状に隙間を有して嵌合してい
る。このほぼ同心状の隙間によって、可動鉄心はボビン
内において任意の方向に若干の傾斜が可能である。ここ
で、前述のように、カシメ固定時に弁座のシート面が正
規の位置に対して若干傾斜した場合でも、可動鉄心と支
持部材を介して一体の弁体は、それに連動して傾斜し弁
座に密着できるので、弁のシール性が保たれる。ところ
が、可動鉄心がボビンに対して偏心して組付けられて可
動鉄心がボビンに接触している場合は、可動鉄心はほと
んど傾斜できず可動鉄心と支持部材を介して一体の弁体
は傾斜した弁座に完全には密着できず、シール性が不良
となる可能性があった。
【0005】本発明は、上記事情に基づいてなされたも
のであり、その目的は、可動鉄心とボビンとの位置関係
を正確に規制することにより、弁座と弁体との密着不良
による弁漏れの無い電磁弁を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
する為、以下の技術的手段を採用する。
【0007】本発明の請求項1の手段によれば、前記支
持部材の周縁部を径方向に変位可能に固定する弾性部材
を設け、この弾性部材の外周部およびこの弾性部材と対
向する前記ボビンの内壁の少なくともいずれか一方に規
制手段を設け、前記支持部材の径方向の変位を規制する
ように構成している。これにより、支持部材をボビンに
挿入する際、規制手段により支持部材のボビンに対する
変位が規制されるため、この支持部材に固定される可動
鉄心とボビンとの位置関係も規制される。従って、可動
鉄心とボビンの間には所定の隙間ができるため、可動鉄
心はボビン内において傾斜可能となり、傾斜した弁座の
場合でも弁体が追従し、両者の密着性、シール性を維持
可能となる。
【0008】本発明の請求項2の手段によれば、前記規
制手段によって、前記支持部材の径方向変位の最大値を
前記ボビンと前記可動鉄心との隙間より小さくなるよう
に規制している。これにより、支持部材をボビンに挿入
する際、この規制手段により支持部材のボビンに対する
変位が規制され、この支持部材に固定される可動鉄心と
ボビンとの間には必ず或る値以上の隙間が存在する。
【0009】本発明の請求項3の手段によれば、前記規
制手段として、前記ボビンの内壁および前記支持部材の
外周部のそれぞれに複数の凸部を設けると共に、それら
の凸部を互いに対向させた。この場合、支持部材をボビ
ンに挿入する際、規制手段である凸部が互いに対向する
ことにより支持部材のボビンに対する変位が規制される
ので、この支持部材に固定される可動鉄心とボビンとの
位置関係も規制される。
【0010】本発明の請求項4の手段によれば、前記支
持部材の外周部に設けた前記複数の凸部はその各々が、
前記ボビンの内壁に設けた前記複数の凸部の少なくとも
一個と対向している。この場合、支持部材をボビンに挿
入する際、凸部が確実に互いに対向するので支持部材の
ボビンに対する変位が確実に規制される。その結果、こ
の支持部材に固定される可動鉄心とボビンとの位置関係
も確実に規制される。
【0011】本発明の請求項5の手段によれば、前記弾
性部材の外周部に設けた前記複数の凸部は、前記支持部
材を部分的に径方向に延長した、前記支持部材と同心円
状に拡がる突起である。この場合、支持部材をボビンに
挿入する際、前記複数の突起は円周方向に所定の長さを
有するため前記ボビンの内壁に設けた前記複数の凸部と
確実に対向するので支持部材のボビンに対する変位が規
制される。その結果、この支持部材に固定されると共に
ボビン内に遊嵌配置される可動鉄心とボビンとの位置関
係も規制される。
【0012】本発明の請求項6の手段によれば、前記ボ
ビンの内壁および前記弾性部材との間には両者の位置決
めを行なう位置決め部を設けている。この場合、支持部
材とボビンの位置関係が一義的に決まるので、ボビンに
設けた凸部(規制手段)と支持部材に設けた同心円状に
拡がる突起(規制手段)が必ず対向し、それにより支持
部材のボビンに対する変位が確実に規制される。その結
果、この支持部材に固定される可動鉄心とボビンとの位
置関係も確実に規制されるので、ボビンおよび支持部材
に設ける規制部の個数を機能上必要最少数にすることが
できる。
【0013】本発明の請求項7の手段によれば、前記弾
性部材はリング状に構成され、かつ前記弾性部材の外周
部に設けた前記複数の凸部は、前記弾性部材と同心円状
に拡がる突起である。この場合、支持部材をボビンに挿
入する際、前記複数の突起は円周方向に所定の長さを有
するため前記ボビンの内壁に設けた前記複数の凸部と確
実に対向するので支持部材のボビンに対する変位が規制
される。その結果、この支持部材に固定されると共にボ
ビン内に遊嵌配置される可動鉄心とボビンとの位置関係
も規制される。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明による電磁弁の実施
の形態を図面に基づいて説明する。なお、各図におい
て、同一構成部分には同一符号を付してある。
【0015】(第1の実施形態)図1は本発明の第1の
実施形態による電磁弁の全体断面図、図2は弁体周辺の
要部拡大断面図である。この電磁弁1は、流体通路(後
述する)を有するカバー2、このカバー2に組み合わさ
れるボビン3、このボビン3に巻装されたコイル4、コ
イル4の発生する磁力によって磁化される固定鉄心5、
コイル4が通電された時に固定鉄心5側へ吸引される可
動鉄心7、この可動鉄心7と一体に変位して流体通路を
開閉する弁体8、可動鉄心7と弁体8を変位可能に支持
する板ばね9(本発明の支持部材)等から構成されてい
る。
【0016】カバー2には、流体通路を形成する流入通
路10と流出通路11、及び弁体8が着座する弁座12
が設けられている。この弁座12は、流入通路10の下
流端から弁体8側へ円筒状に突出して設けられ、弁体8
の着座面8aが弁座12に着座することで流入通路10
が閉塞されて流入通路10と流出通路11との間が遮断
され、弁座12から弁体8の着座面8aが離れることで
流入通路10が開口して流入通路10と流出通路11と
が連通される。なお、流入通路10と流出通路11とが
逆の例もある。
【0017】ボビン3には、樹脂モールド成形時にマグ
ネチックプレート13がインサート成形されている。コ
イル4は、ボビン3の外周に巻装された後、端末がター
ミナル14に結線されて、このターミナル14を通じて
外部より通電されることで磁力を発生する。ターミナル
14は、コイル4の外周を覆うハウジング部15と一体
に樹脂モールド成形されたコネクタ16にインサート成
形されている。また、ボビン3のカバー2と組合わせら
れる側の端部(図1の右側)には、カバー2と係合する
係合部3aおよび、板ばね9(本発明の支持部材であ
り、可動鉄心7と弁体8を変位可能に支持する)を保持
する保持部3bが形成されると共に、可動鉄心7を遊嵌
保持する円筒状の収容部3dが形成されている。また、
係合部3a上に、図3および図4に示すように、ボビン
3の軸方向に長さを有する複数の凸部3c(本発明の規
制手段)が設けられている。この凸部の一方の端部は保
持部3bに接すると共に、他方の端部は、ボビン3とカ
バー2を組付けた時に、この端部とカバーとの間に所定
の隙間を有するように設定されている。
【0018】固定鉄心5は、ボビン3の内周に挿通され
て、ボビン3の端面(図1の左端面)より突出する一方
の端部をヨーク17の端面にカシメ、圧入、溶接等によ
りヨーク17に固定されている。固定鉄心5の他方の端
部には、ピース6(ストッパ)が圧入固定されている。
ヨーク17は、ハウジング部15の外周を覆ってボビン
3から突出したマグネチックプレート13に組付けられ
た後、ボビン3に組合わされるカバー2に先端部をカシ
メて固定されている。
【0019】可動鉄心7は、ボビン3のマグネチックプ
レート13側(図1の右側)の収容部3dに固定鉄心5
と対向して遊嵌されており、略円筒形状に形成されてい
る。この可動鉄心7は、一方の端部に径方向の内側へ折
れ曲がって固定鉄心5の端面5aとの間にエアギャップ
G(図2参照)を形成する対向壁部70が設けられて、
他方の端部に径方向の外側へ拡大するフランジ部71が
設けられ、このフランジ部71がボビン3の外側で板ば
ね9に溶接により固着されている。
【0020】板ばね9は、図5に示すように、可動鉄心
7および弁体8を支持する略円形状の支持面90、この
支持面90の外周に設けられた複数(例えば3箇所)の
支持腕91、および各支持腕91の端部を連結する環状
部92から成り、この環状部92に固定されたゴム製の
リング部19(本発明の弾性部材)がボビン3の端面に
設けられた保持部3bとカバー2の端面との間に挟持さ
れ(図2参照)ている。また、このリング部19により
流出通路と電磁弁外部との気密が確保維持されている。
この板ばね9は、可動鉄心7の変位に伴って図2の左右
両側へ撓むことができる。リング部19の外周部には、
図5および図6に示すように板ばね9を部分的に径方向
に延長して、板ばね9(本発明の支持部材)と同心円状
に拡がる複数の突起9a(本発明の規制手段)が設けら
れている。また、これらの突起9aの円弧の長さおよび
間隔は、各突起9aのそれぞれがボビン3に設けられた
凸部3cの少なくとも一個と対向するように設定されて
いる。ここで、ボビン3の保持部3b上における板ばね
9の径方向の変位量は、板ばね9に設けられた複数の突
起9aとボビン3に設けられた複数の凸部3cとによっ
て規制される。更に、板ばね9の径方向の最大変位量が
ボビン3の収容部3dと固定鉄心7の隙間より小さくな
るように、突起9aおよび凸部3cの形状が設定されて
いる。
【0021】弁体8は、弾性体(例えばゴム)から成
り、図2に示すように、板ばね9に対して可動鉄心7の
フランジ部71より内周側でピース6と対向する位置に
固定されて、ピース6のフランジ部62と板ばね9との
間に配されたスプリング18(付勢部材)により弁座1
2側へ付勢されている。この弁体8は、コイル4が通電
されて可動鉄心7が固定鉄心5側へ吸引されると、スプ
リング18の付勢力に抗して板ばね9が撓むことによ
り、弁体8のピース6側端面8bがピース6の端面6a
(以下、ストッパ面6aと言う)に当接し、コイル4が
非通電の時はスプリング18の付勢力により弁体8の着
座面8aが弁座12に着座している。
【0022】次に、本発明の実施例の作動を説明する。
先ず、コイル4が非通電の時は、図2に示すように、ス
プリング18の付勢力により弁体8の着座面8aが弁座
12に着座しているため、流入通路10と流出通路11
との間が遮断されて、流体通路には流体の流れが発生し
ていない。その後、コイル4が通電されてコイル4の発
生する磁力により固定鉄心5が磁化されると、可動鉄心
7がスプリング18の付勢力に抗して固定鉄心5側へ吸
引される。これにより、可動鉄心7の移動に伴って板ば
ね9が撓むことにより、その板ばね9に固定された弁体
8が弁座12から離れて流入通路10を開口し、弁体8
のピース6側端面8bがピース6のストッパ面6aに当
接する位置までリフトする。この結果、流入通路10と
流出通路11とが連通することにより、流入通路10の
流入ポート10aから流出通路11の流出ポート11b
へ向かって流体の流れが発生する。
【0023】一方、コイル4への通電が停止されると、
コイル4の磁力が消失して可動鉄心7を吸引する力が無
くなるため、それまで固定鉄心5側へ吸引されていた可
動鉄心7がスプリング18の付勢力により押し戻され
る。この可動鉄心7の移動に伴って弁体8が弁座12側
へ移動して弁座12に着座することで流体通路を閉じ
る。
【0024】以上説明した本実施例の構成によれば、組
付け時におけるボビン3に対する板ばね9の径方向の最
大変位量が、ボビン3の収容部3dと可動鉄心7の隙間
より小さくなるように突起9aおよび凸部3cの形状が
設定されている。従って、ボビン3の保持部3bに板ば
ね9(弁体8と可動鉄心7が既に固定されている)をセ
ットすると、自動的に、可動鉄心7とボビン3の収容部
3dとの間に所定の隙間が確保される。この隙間により
可動鉄心7はボビン3内において任意の方向に若干の傾
斜が可能となる。カバー2とボビン3をヨーク17によ
りカシメ固定する際、弁座12が、弁体8の着座面8a
と平行にならず若干傾斜した場合でも、可動鉄心7と板
ばね9を介して一体の弁体8はそれに連動して傾斜し弁
座12に密着できるので、弁座12と弁体8との間の気
密を保つことができる。
【0025】図7に、第1の実施形態の第1変形例を示
す。本実施例では、ボビン3に設けた複数の凸部3c
(本発明の規制手段)の一方の端部は保持部3bに接す
ると共に、他方の端部は、ボビン3にカバー2を組付け
た時にこの端部とカバーとの間に所定の隙間を有するよ
うに設定したが、本変形例では図7に示すように、凸部
3cのボビン3の開口部側の端部を延長すると共に、こ
の端部にテーパ部3fを設け、さらにカバー2には凸部
3cとの干渉を避けるための切欠き部2aを設けてい
る。この場合、組付け工程において板ばね9をボビン3
にセットする時、凸部3cのテーパ部3fが突起9aの
ガイドとなるので、板ばね9のセットが容易となり作業
性を向上できる。また、カバー2には凸部3cとの干渉
防止のための切欠き部2aを設けているので、ボビン3
にカバー2を組付ける際にカバー2が凸部3cに乗り上
げ、正常に組付けられないという不具合を防止できる。
【0026】図8および図9に、第1の実施形態の第2
変形例を示す。本実施例では、板ばね9の外周部の環状
部92にゴム製のリング部20(本発明の弾性部材)を
固定すると共に、このリング部20の外周部にリング部
20と一体成形され、板ばね9と同心円状に広がる複数
の突起20a(本発明の規制手段)を設けいる。また、
これらの突起20aの円弧の長さおよび間隔は、各突起
20aのそれぞれがボビン3に設けられた凸部3cの少
なくとも一個と対向するように設定されている。さら
に、組付け時におけるボビン3に対する板ばね9の径方
向の最大変位量が、ボビン3の収容部3dと可動鉄心7
の隙間より小さくなるように突起20aおよび凸部3c
の形状が設定されている。従って、前述の第1の実施形
態の場合と同様に、可動鉄心7とボビン3の収容部3d
との間に所定の隙間が確保される。この隙間により可動
鉄心7はボビン3内において任意の方向に若干の傾斜が
可能となる。カバー2とボビン3をヨーク17によりカ
シメ固定する際、弁座12が、弁体8の着座面8aと平
行にならず若干傾斜した場合でも、可動鉄心7と板ばね
9を介して一体の弁体8はそれに連動して傾斜し弁座1
2に密着できるので、弁座12と弁体8との間の気密を
保つことができる。
【0027】なお、以上に述べた実施例では、板ばね9
(支持部材)のボビン3に対する位置を規制する規制手
段をボビン3と板ばね9の両方に設けているが、どちら
か一方にのみ設けても本実施例と同様の効果が得られ
る。
【0028】(第2の実施形態)図10、図11および
図12に、本発明の第2の実施形態を示す。本発明の第
2の実施形態は第1の実施形態に対して、板ばね9がボ
ビン3の軸を中心として回転することを規制するための
位置決め部を、板ばね9とボビン3に設けたものであ
る。図10に示すようにボビン3のカバー2と係合する
係合部3aに凹部3e(位置決め部)を設けると共に、
図11および図12に示すように、板ばね9の外周部に
板ばね9を部分的に径方向に延長して突起9b(位置決
め部)を設けている。板ばね9の突起9bは、ボビン3
の凹部3eと係合している。この構成により、板ばね9
をボビン3にセットする際、板ばね9がボビン3の軸を
中心に回転することが規制され、板ばね9に設けられた
複数の突起9aがボビン3に設けられた複数の凸部3c
に確実に対向する。これにより、電磁弁の組付け工程に
おいて、ボビン3の保持部3bに板ばね9(弁体8と可
動鉄心7が既に固定されている)をセットする際、板ば
ね9の径方向の変位は、ボビン3の収容部3dと固定鉄
心7との隙間より小さくなるように規制されるので、可
動鉄心7とボビン3の収容部3dとの間に所定の隙間が
確保される。この隙間により可動鉄心7はボビン3内に
おいて任意の方向に若干の傾斜が可能となる。カバー2
とボビン3をヨーク17によりカシメ固定する際、弁座
12が弁体8の着座面8aと平行にならず若干傾斜した
場合でも、可動鉄心7と板ばね9を介して一体の弁体8
はそれに連動して傾斜し弁座12と密着できるので、弁
座12と弁体8との間の気密を保つことができる。ま
た、板ばね9に設けられた複数の突起9aが、ボビン3
に設けられた複数の凸部3cに確実に対向するので、凸
部3cの個数を突起9aの個数と同数にすることができ
る。さらに、板ばね9をボビン3にセットする際、板ば
ね9の突起9bがボビン3の凹部3eと係合することに
より、板ばね9はボビンに対してほとんど回転しないの
で、板ばね9に設けられた複数の突起9aの大きさ、即
ち円弧の長さを必要最小にすることができる。
【0029】なお、第2の実施形態において、板ばね9
の突起9b(位置決め部)は、板ばね9の外周部を部分
的に径方向に延長することにより設けているが、リング
部19の外周部にリング部19と一体成形することによ
り設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す電磁弁の全体断
面図である。
【図2】板ばね周辺の要部拡大断面図である(閉弁
時)。
【図3】ボビンの板ばね保持部側端部の正面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】板ばねの平面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】第1の実施形態の第1変形例の断面図である。
【図8】第1の実施形態の第2変形例の板ばねの平面図
である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【図10】本発明の第2の実施形態によるボビンの板ば
ね保持部側端部の正面図である。
【図11】本発明の第2の実施形態による板ばねの平面
図である。
【図12】図10のXII−XII線断面図である。
【符号の説明】
1 電磁弁 2 カバー 3 ボビン 3c 凸部(規制手段) 3e凹部(位置決め部) 4 コイル 5 固定鉄心 7 可動鉄心 8 弁体 9 板ばね(支持部材) 9a 突起(規制手段、凸部) 9b 突起(位置決め部) 10 流入通路 11 流出通路 12 弁座 18 スプリング(付勢部材) 19 リング部(弾性部材) 20 リング部(弾性部材) 20a 突起(規制手段、凸部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳田 寛 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3H106 DA07 DA13 DA23 DB02 DB12 DB22 DB32 DC02 DC17 DD07 EE35 EE40 GA10 GA11 GA15 GA24 JJ02 JJ05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体通路を形成する内壁に弁座を設けた
    カバーと、一端がこのカバーと係合し、かつ外周側に電
    磁コイルを巻回し内部にこの電磁コイルにより磁化され
    る固定鉄心を有するボビンと、前記固定鉄心と前記弁座
    との間に介在されて、この弁座に着座することで前記流
    体通路を閉塞し、前記弁座から離座することで前記流体
    通路を開く弁体と、この弁体を前記弁座との間で開閉可
    能に支持する可撓性の支持部材と、前記弁座へ着座する
    方向へ前記支持部材を付勢する付勢部材と、前記ボビン
    内に遊嵌配置されると共に、前記弁体に連動し、前記電
    磁コイルの通電時に前記付勢部材の付勢力に抗して前記
    弁体が離座し前記固定鉄心側へ吸引される可動鉄心とを
    備えた電磁弁において、前記支持部材の周縁部を径方向
    に変位可能に固定する弾性部材を設け、この弾性部材の
    外周部およびこの弾性部材と対向する前記ボビンの内壁
    の少なくともいずれか一方に規制手段を設け、前記支持
    部材の径方向の変位を規制するように構成したことを特
    徴とする電磁弁。
  2. 【請求項2】 前記規制手段によって、前記支持部材の
    径方向変位の最大値を前記ボビンと前記可動鉄心との隙
    間より小さくなるように規制したことを特徴とする請求
    項1に記載の電磁弁。
  3. 【請求項3】 前記規制手段として、前記ボビンの内壁
    および前記支持部材の外周部のそれぞれに複数の凸部を
    設けると共に、それらの凸部を互いに対向させたことを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の電磁弁。
  4. 【請求項4】 前記支持部材の外周部に設けた前記複数
    の凸部は、その各々が前記ボビンの内壁に設けた前記複
    数の凸部の少なくとも一個と対向していることを特徴と
    する請求項3に記載の電磁弁。
  5. 【請求項5】 前記弾性部材の外周部に設けた前記複数
    の凸部は、前記支持部材を部分的に径方向に延長した、
    前記支持部材と同心円状に拡がる突起であることを特徴
    とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電磁
    弁。
  6. 【請求項6】 前記ボビンの内壁および前記支持部材と
    の間には両者の位置決めを行なう位置決め部を設けたこ
    とを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれかに記
    載の電磁弁。
  7. 【請求項7】 前記弾性部材はリング状に構成され、か
    つ前記弾性部材の外周部に設けた前記複数の凸部は、前
    記弾性部材と同心円状に拡がる突起であることを特徴と
    する請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電磁
    弁。
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