JP2005069090A - 燃料噴射弁 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 エンジンの運転条件によって使用燃圧を変化させるエンジンシステムにおいて使用され、噴口11がエンジン燃焼室に臨み、マイコンよりの動作信号を受けて弁体14を動作させ、燃料の噴射制御を弁体14とバルブシート12との開閉により行う燃料噴射弁1において、燃料噴射弁1と燃料供給管17とのシール部分4eが、燃料噴射弁1の軸に対して変位可能となるように、コア4にスリット部4dを設ける。
【選択図】 図1
Description
そしてOリングによって燃料噴射弁と中間片、及び中間片と燃料供給管とのシールを行っている(例えば、特許文献1参照)。
また、Oリングはシール機能を要求されるとともに、変位することも要求されるので、Oリング選定の自由度が小さくなり、また中間片変位時のシール性が悪化するという問題点もあった。
本発明は、エンジンの運転条件によって使用燃圧を変化させるエンジンシステムにおいて使用される燃料噴射弁に関する発明であり、噴口がエンジン燃焼室に臨み、マイコンよりの動作信号を受けて弁体を動作させ、燃料の噴射制御を弁体と弁座との開閉により行うものである。
図1はこの発明の実施の形態1による筒内噴射用燃料噴射弁を示す断面図であり、図において、筒内噴射用燃料噴射弁1はソレノイド装置2、ヨーク3、コア4、アマチュア5及びバルブユニット6から構成されており、ソレノイド装置2はコイルアセンブリ7、コイル8を有している。
又、バルブユニット6はバルブホルダ9の一端に溶接などの手段により結合されている。
スリーブ15とコア4とは、コア4の大径部4bと小径部4cとで構成された段部4aにおいて軸方向に接合されており、コア4の軸方向の位置が決められている。
そして筒内噴射用燃料噴射弁1はシリンダヘッド16に取り付けられ、燃料供給管17から燃料を供給される。
コイル8に電流を流すことにより、アマチュア5、コア4、ヨーク3で構成される磁気回路に磁束が発生し、アマチュア5はコア4側へ吸引される。
アマチュア5と一体的に構成されているニードルバルブ14は、ロッド18に固定されたバネ19によりバルブシート12に押し付けられているが、アマチュア5がコア4側へ吸引されることにより、ニードルバルブ14の先端はバルブシート12から離れて間隙が形成され、燃料供給管17から供給された高圧の燃料はバルブボディ10からバルブシート12の噴口11内に入って、その先端出口から内燃機関の燃焼室内へ噴射される。
このように構成することにより、スリット部4dより下流側の燃料噴射弁1の軸に対して、スリット部4dが変形することができるので、燃料供給管17と燃料噴射弁1とのシール部分4eは変位することができるようになる。
これによりシリンダヘッド16と燃料供給管17とが軸ずれした場合でも、確実にシール機能を発揮することができる。
図1においては、スリット部4dを1箇所設けた場合について説明したが、変位量を増加させるためスリット部4dを複数個設けるようにしてもよい。
このようにスリット部4dのスリット幅に応じて燃料噴射弁1は変位することができる。
またスリット部4dの位置は、コア4とヨーク3とが当接する部分より上流であり、ロッド18の上流側端面よりも上流側に位置し、更にシール部分4eより下流側に位置しているので、シール部分4eが変位してもアマチュア5と対向しているコア先端部4fは変位せず、ロッド18も変形しないため、流量特性が変化することを抑制できる。
このように構成することにより、シリンダヘッド16と燃料供給管17とが軸ずれした場合でも、燃料噴射弁1が弾性変形することにより、燃料供給管17と燃料噴射弁1の間を確実にシールすることができるようになる。
図2はこの発明の実施の形態2による筒内噴射用燃料噴射弁を示す断面図、図3は図2のA部を示す拡大図である。
本実施形態においては、コア部を分割して構成したものであり、コア21の上部に、燃料噴射弁1と燃料供給管17とをシールするためのジョイント22をコア21とは別体として構成したものである。そしてジョイント22とコア21とは溶接22aにより固定されシールされている。
本実施形態においても、上記実施の形態1の場合と同様、燃料圧力が印加された場合の燃料噴射弁1の過度の変形を防ぐため、コア21とジョイント22間であって、径方向にクリアランス22bを設けることにより、シール部分22cの変位量は任意の一定値以上には変化しない構造としている。
以上のように本実施形態によれば、コア21とジョイント22(燃料供給管とのシール部分)とを別体に構成し、両者を溶接により固定するようにしたので、Oリング23のサイズがコア21の形状により制約されることがなくなり、Oリング23の自由度が増す。
図5はこの発明の実施の形態3による筒内噴射用燃料噴射弁を示す断面図、図6は図5のB部を示す拡大図である。
本実施形態においては、コア部を分割して構成したものであり、コア21の上部に、燃料噴射弁1と燃料供給管17とをシールするためのジョイント22をコア21とは別体として構成したものである。そして、ジョイント22とコア21とは溶接22a等により固定され、シールされている。
本実施形態においても、上記実施の形態1の場合と同様、燃料圧力が印加された場合の燃料噴射弁1の過度の変形を防ぐため、コア21とジョイント22間の軸方向にクリアランス22mを設けることより、シール部分22cの変位量は任
意の一定値以上には変化しない構造としている。
又、図8に示すように、軸方向にクリアランス22pを設けるとともに、軸方向に垂直な方向(径方向)のクリアランス22qを設けるようにしてもよい。
更に、径方向のクリアランス22qを設けることにより、筒内噴射用燃料噴射弁1の過度の変形を簡単、確実に防止することができる。
又図6に示すように、薄肉部22kの幅22rを調整することにより、この幅22rの大きさに応じて燃料噴射弁1は変位することになる。
図9はこの発明の実施の形態4による筒内噴射用燃料噴射弁を示す断面図である。燃料供給管17とのシール部分4eが変位可能な燃料噴射弁1において、燃料圧力が印加された場合の燃料噴射弁1の過度の変形を防ぐため、ヨーク3に突出部3aを設けるとともに、ヨーク3とコア4とのクリアランス3bを設けている。
以上のように構成することにより、簡単かつ確実に燃料噴射弁1の過度の変形を防止することが可能となる。
このように燃料噴射弁1の変位量を規制するための規制手段を設けることにより、一定以上の変形を抑止することができ、燃料噴射弁1が過度に変形することによって破壊することを防止することができる。
2 ソレノイド装置
4,21 コア
4d,21a スリット部
10 弁本体
11 噴口
12 バルブシート
14 弁体
17 燃料供給管
22 ジョイント
22k 薄肉部
Claims (7)
- 中空円筒型の弁本体と、この弁本体の一端に設けられ、中心に流体の噴口を有するバルブシートと、このバルブシートに離接して上記噴口を開閉する弁体と、この弁体を開閉動作させるソレノイド装置が外周に配置されているコアとを備えた燃料噴射弁において、この燃料噴射弁に燃料を供給する燃料供給管と上記燃料噴射弁とのシール部分より下流の位置において上記燃料噴射弁が弾性変形する構造としたことを特徴とする燃料噴射弁。
- 上記コアの他端に上記燃料供給管が取り付けられるとともに、上記コアの一部にスリット部を設けたことを特徴とする請求項1記載の燃料噴射弁。
- 上記コアの上流側に上記燃料供給管とのシール部を構成するジョイントを設け、上記コアの一部にスリット部を設けたことを特徴とする請求項1記載の燃料噴射弁。
- 上記コアの上流側に上記燃料供給管とのシール部を構成するジョイントを設け、このジョイントの一部に薄肉部を設けたことを特徴とする請求項1記載の燃料噴射弁。
- 上記スリット部のスリット幅に応じて変位することを特徴とする請求項2または請求項3記載の燃料噴射弁。
- 上記薄肉部の幅に応じて変位することを特徴とする請求項4記載の燃料噴射弁。
- 上記燃料噴射弁の変位量を規制するための規制手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の燃料噴射弁。
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2003
- 2003-08-25 JP JP2003299479A patent/JP2005069090A/ja active Pending
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