JPH1194115A - 流量制御弁 - Google Patents

流量制御弁

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JPH1194115A
JPH1194115A JP11953698A JP11953698A JPH1194115A JP H1194115 A JPH1194115 A JP H1194115A JP 11953698 A JP11953698 A JP 11953698A JP 11953698 A JP11953698 A JP 11953698A JP H1194115 A JPH1194115 A JP H1194115A
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JP
Japan
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valve
shaft
support member
flow control
seat
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JP11953698A
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English (en)
Inventor
Yuji Nakano
勇次 中野
Shigeru Hasegawa
茂 長谷川
Hiroshi Takeyama
博司 竹山
Yasuyoshi Yamada
康義 山田
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガソリンやオイル等により流量特性が変化す
ることなく、初期状態から数多く作動が繰り返された後
まで安定的に閉弁時の弁漏れを低減できる流量制御弁を
提供すること。 【解決手段】 弁体4は、シート部7に当接する着座面
4aがシャフト5の支持中心Oを中心とする半径SR上
に形成されている。即ち、支持中心Oを中心として半径
SRの仮想球面を形成した時に、その仮想球面上に弁体
4の着座面4aが形成されている。シャフト5を支持す
る板ばね11は、シャフト5の支持中心Oをシート部7
の軸心上Aに位置決め(センタリング)した状態で、外
周部が第1プレート9及び第2プレート10と共にハウ
ジングの段差面3aと電磁式アクチュエータのマグネッ
トプレート13との間に挟持されている。板ばね11の
外径はハウジング3の内径より若干小さく、板ばね11
の外周端とハウジング3の内周面との間に所定の隙間S
が確保されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体流量を制御す
る流量制御弁に関し、特にエンジンのアイドリング時に
スロットル弁をバイパスする空気量を制御するアイドル
回転速度制御弁(ISCV)に用いて好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の流量制御弁は、弁体がシート部
(弁座)に着座した時(全閉時)に、各部品の寸法精度
や組付け精度のバラツキ等により、弁体とシート部との
間に隙間が生じて弁漏れを発生する場合があった。これ
に対し、弁漏れを低減できる流量制御弁がある。この流
量制御弁は、図7に示す様に、ハウジング100に形成
された空気通路110と、この空気通路110を開閉す
る弁体120と、この弁体120を駆動する電磁式アク
チュエータ130等を備え、弁体120が着座するシー
ト部にゴム製のシートバルブ140が取り付けられてい
る。弁体120は、アクチュエータ130に内蔵された
コイル150が通電されると、アクチュエータ130に
生じる吸引力によりシートバルブ140からリフトして
空気通路110を開き、コイル150が通電されていな
い時は、スプリング160の付勢力によりシートバルブ
140に押圧されて空気通路110を閉じている。この
流量制御弁では、弁体120が空気通路110を閉じる
全閉時において、弁体120がシートバルブ140を押
圧してシートバルブ140が弾性変形するため、各部品
の寸法精度や組付け精度のバラツキ等が生じても、弁体
120とシートバルブ140との間に隙間を無くすこと
ができ、その結果、弁漏れを低減できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の流量
制御弁をアイドル回転速度制御弁として使用した場合、
空気通路110を流れる空気中にガソリンやオイル等が
含まれているため、図8に示す様に、ゴム製のシートバ
ルブ140がガソリンやオイルを吸収して膨潤する。こ
の場合、弁体120がシートバルブ140に当接して空
気通路110を閉じる全閉位置がアクチュエータ130
側(図7の右側)へ変位するため、スプリング160の
閉弁方向への付勢力が増大し、全閉位置から弁体120
をリフトさせるために必要なコイル150への通電量が
増大する。その結果、図5の破線グラフで示す様に、予
め設定された流量特性(実線グラフ)が変化してしまう
問題が生じる。
【0004】なお、弁体の傾きによって生じる弁漏れを
防止する手段として、弁体のシール面(弁座に着座する
面)を球面形状とした電磁弁が公知である(実開平4−
27277号公報参照)。しかし、この電磁弁は、弁体
を保持する可動鉄心がガイド部に摺接しながら移動する
ため、ガイド部と可動鉄心との間には、少なからず可動
鉄心が摺動できる程度の隙間が確保されている。この隙
間があることにより、何らかの理由で可動鉄心が径方向
にずれると、弁体のシール面を球面形状としても、その
球面形状の中心が弁座の開口中心を通る軸心上からずれ
てしまう。この場合、弁体のシール面が弁座に片当たり
して確実に閉じることができない。また、弁体が弁座に
着座、離間を数多く繰り返すと、可動鉄心またはガイド
部の摺動面が磨耗する恐れがある。この磨耗によってガ
イド部と可動鉄心との摺動隙間が拡大し、可動鉄心が径
方向にずれを生じると、上記のように弁体のシール面を
球面形状としても、その球面形状の中心が弁座の開口中
心を通る軸心上からずれてしまうため、弁体が弁座に確
実に(隙間なく)着座することができなくなり、その結
果、弁漏れを発生する恐れがある。本発明は、上記事情
に基づいて成されたもので、その目的は、ガソリンやオ
イル等により流量特性が変化することなく、初期状態か
ら数多く作動が繰り返された後まで安定的に閉弁時の弁
漏れを低減できる流量制御弁を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(請求項1の手段)弁体は、弁座に着座する着座面が、
支持部材のシャフトを支持する支持中心を中心とする球
面の一部で形成されている。つまり、支持部材の支持中
心を中心として仮想球面を描いた時に、その仮想球面上
に弁体の着座面が形成されている。これにより、弁体を
支持するシャフトに多少の傾きが生じても、支持部材の
支持中心から弁体の着座面までの距離が同一であるた
め、円環状を成す弁座の全周において隙間無く弁体が着
座できる。また、支持部材は、支持中心が弁座の開口中
心を通る軸心上に位置する様に支持部材の径方向位置を
調整した上で径方向位置が規制されているため、その支
持部材に支持されているシャフトが径方向にずれること
はなく、確実に弁体を弁座に着座させることができ、弁
漏れを防止できる。本発明の構成によれば、弁座にゴム
製のシートバルブを設ける必要がないため、シートバル
ブの形状変化(膨潤)に伴う流量特性の変化を防止で
き、且つ部品点数を低減できるメリットも生じる。
【0006】(請求項2の手段)弁体は、弁座に着座す
る着座面が、支持部材のシャフトを支持する支持中心を
中心とする球面の一部で形成され、弁座は、弁体が着座
するシート面がR面またはテーパ面で構成されている。
この場合、ハウジングに弁体およびシャフトを組み入れ
て弁体を弁座に着座させた時に、弁体の着座面(球面の
一部)と弁座のシート面(R面またはテーパ面)との接
点に、弁体の軸中心を弁座の開口中心に自己調芯させる
ように向心力が作用する。その結果、シャフトを支持す
る支持部材の支持中心が弁座の開口中心を通る軸心上に
位置することができる。
【0007】(請求項3の手段)支持部材は、ハウジン
グの内周に設けられた係合部と、この係合部に対向する
保持部材との間に支持部材の外周部が挟持され、且つ支
持部材の径方向外周に所定の隙間を設けた状態で径方向
位置が規制されている。この場合、支持部材の径方向外
周に所定の隙間を設けることで支持部材の径方向位置を
調整でき、その状態で係合部と保持部材との間に支持部
材の外周部を挟持して支持部材の径方向位置を規制する
ことができる。
【0008】(請求項4の手段)支持部材は、板ばねを
使用することにより、容易にシャフトを軸方向に移動可
能な状態で支持することができる。また、板ばねは、シ
ャフトを支持する支持部と、この支持部を中心として支
持部の径方向外側へ延びる複数の腕部とを有し、各腕部
が撓むことができる様に、各腕部の長さが支持部から腕
部の外周端までの半径長さより長く設けられている。
【0009】(請求項5の手段)弁座は、弁体が着座す
るシート面が、弁体が着座した時に略線接触となるR面
またはテーパ面で構成されている。この場合、弁体が多
少傾いた状態で弁座に着座しても確実に弁座のシート面
に弁体を密着させることができ、良好なシール性が得ら
れる。
【0010】(請求項6の手段)弁体は、弁座に着座す
る着座面が、支持部材のシャフトを支持する支持中心を
中心とする球面の一部で形成され、支持部材は、支持中
心が弁座の開口中心を通る軸心上に位置する様に支持部
材の径方向位置を調整した上で、支持部材の外周部が第
1プレート、第2プレート、及びダイヤフラムとともに
係合部と保持部材との間に保持され、且つ支持部材の径
方向外周に所定の隙間を設けた状態で径方向位置が規制
されている。これにより、弁体を支持するシャフトに多
少の傾きが生じても、支持部材の支持中心から弁体の着
座面までの距離が同一であるため、円環状を成す弁座の
全周において隙間無く弁体が着座できる。また、支持部
材は、支持中心が弁座の開口中心を通る軸心上に位置す
る様に支持部材の径方向位置を調整した上で径方向位置
が規制されているため、その支持部材に支持されている
シャフトが径方向にずれることはなく、確実に弁体を弁
座に着座させることができ、弁漏れを防止できる。更
に、本発明の構成によれば、弁座にゴム製のシートバル
ブを設ける必要がないため、シートバルブの形状変化
(膨潤)に伴う流量特性の変化を防止でき、且つ部品点
数を低減できるメリットも生じる。
【0011】(請求項7の手段)シャフトは、第2の支
持部材に支持される端部と、この端部に繋がる軸部とを
有し、この軸部の外径が端部の外径より小さく設けら
れ、且つ端部の形状が球形の一部で形成されている。こ
の場合、シャフトが傾いた時に、シャフトの軸部が第2
の支持部材に当たることはなく、シャフト端部の一点の
みが第2の支持部材に当接することになる。これに対
し、シャフトの軸部の外径が端部の外径と等しい場合に
は、シャフトが傾いた時に端部の1点と軸部の1点の2
箇所が第2の支持部材に当たることになる。従って、本
発明の構成によれば、シャフトが傾いた状態で移動する
時に、第2の支持部材に対し2点当たりする場合と比較
して、第2の支持部材とシャフトとの間の摺動抵抗を小
さくできるため、流量特性のヒステリシス(開弁方向に
駆動した場合の流量と閉弁方向に駆動した場合の流量と
の差)を抑制できる。
【0012】(請求項8の手段)請求項1〜7に記載し
た流量制御弁は、エンジンのアイドリング時にスロット
ル弁をバイパスする空気量を制御するためのアイドル回
転速度制御弁である。このアイドル回転速度制御弁で
は、制御する空気中にガソリンやオイルが含まれている
ため、従来技術に記載したゴム製のシートバルブ使用時
には、これら(ガソリンやオイル)の影響を受けにくい
特殊なものを使用する必要があり、コストアップとな
る。これに対し、本発明の構成によれば、ゴム製のシー
トバルブを用いることなく弁漏れを低減できるため、本
発明の流量制御弁をアイドル回転速度制御弁に適用する
ことでコスト上の大きな効果が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の流量制御弁を図面
に基づいて説明する。図1は流量制御弁の断面図であ
る。本実施例の流量制御弁1は、エンジンのアイドリン
グ時にスロットルバルブ(図示しない)をバイパスする
空気流量を制御するためのアイドル回転速度制御弁とし
て使用するもので、バイパス通路2を有するハウジング
3、バイパス通路2を開閉する弁体4、この弁体4を具
備するシャフト5、このシャフト5と一体に弁体4を駆
動する電磁式アクチュエータ6等より構成される。
【0014】ハウジング3は、例えばアルミダイカスト
製で、図示しないスロットルボディに接続される。ハウ
ジング3の側面には、バイパス通路2の空気流入口2a
と空気流出口2bとが開口し、空気流入口2aがスロッ
トルバルブより上流側でスロットルボディの空気通路に
連通し、空気流出口2bがスロットルバルブより下流側
でスロットルボディの空気通路に連通している。バイパ
ス通路2は、空気流入口2aと空気流出口2bとの間を
略コの字形状に形成されている。バイパス通路2の途中
には、弁体4が着座するシート部7(弁座)が円筒状に
設けられている。シート部7は、弁体4が着座するシー
ト面7a(図2参照)が、弁体4の着座面4aに対して
略線接触となるR面またはテーパ面で構成されている。
【0015】弁体4は、バイパス通路2のシート部7よ
り下流側でシート部7と対向して配され、シャフト5の
先端部(図1の左端部)に具備されて、シャフト5と一
体に軸方向(図1の左右方向)へ移動可能に設けられて
いる。なお、図1に示す流量制御弁1の図示左側を先端
側、図示右側を後端側として説明する。この弁体4は、
例えば樹脂製であり、円筒状のシート部7に対応して円
筒形状に設けられ、その円筒形状の先端面(シート部7
に当接する着座面4a)が、図2に示す様に、後述の支
持中心Oより同一半径SR上に形成されている。即ち、
支持中心Oを中心として半径SRの仮想球面を形成した
時に、その仮想球面上に弁体4の着座面4aが形成され
ている。また、この弁体4には、底面を軸方向に貫通す
る複数の貫通孔4bが設けられている。この貫通孔4b
は、弁体4がシート部7に着座してバイパス通路2を閉
じている時(図1に示す状態)に、弁体4の前方側(図
1の左側)の圧力を弁体4の後方側(図1の右側)へ導
入するために設けられている。
【0016】弁体4の外周には、弁体4がシート部7に
着座している時に、弁体4の上流側に作用する圧力(大
気圧)をキャンセルするためのダイヤフラム8が配設さ
れている。つまり、弁体4がバイパス通路2を閉じる
と、弁体4の上流側には大気圧が作用し、弁体4の下流
側には吸気管負圧が作用するため、弁体4の前後(上下
流)で圧力差が生じて、弁体4の静止位置に影響を及ぼ
すことになる。そこで、前記の貫通孔4bを通じて弁体
4の後方側に大気圧を導入し、この大気圧がダイヤフラ
ム8を通じて弁体4を先端側へ押圧することにより、弁
体4の上流側に加わる圧力をキャンセルすることができ
る。このダイヤフラム8は、例えばゴム製で、図2に示
す様に、内側ビード8aが弁体4の外周面に形成された
環状の凹部4cに嵌め込まれて固定され、外側ビード8
bが第1プレート9と第2プレート10とに挟持され
て、軸方向に伸縮自在に設けられている。
【0017】シャフト5は、先端部が弁体4にインサー
ト成形されることで弁体4を具備し、先端側が板ばね1
1により支持されて、後端部5aがアジャストスクリュ
12(本発明の第2の支持部材)の中央部に形成された
長孔12a内に摺動自在に挿入されている。従って、こ
のシャフト5は、板ばね11の弾性変形を伴って軸方向
に移動可能に設けられている。また、シャフト5は、ア
ジャストスクリュ12の長孔12a内に挿入されている
後端部5aが略球形状に形成され、この後端部5aに繋
がる軸部5bの直径より後端部5aの最大外径の方が大
きく設けられている。
【0018】板ばね11は、図3に示すように、シャフ
ト5を支持する支持部11aと、この支持部11aを中
心として支持部11aの径方向外側へ延びる複数の腕部
11bと、各腕部11bの外周端を連結するリング状の
連結部11cとから成る。支持部11aには、中央部に
シャフト5を挿通する丸穴11dが形成されている。腕
部11bは、連結部11cと支持部11aとの間で撓む
ことができるように、支持部11aからスパイラル状に
湾曲した形状に設けられている。この形状によれば、腕
部11bの全長が支持部11aから腕部11bの外周端
までの最短長さ(丸穴11dを中心とする半径)より長
くなるため、シャフト5の軸方向移動に伴って各腕部1
1bが撓むことができる。この板ばね11は、図2に示
すように、シャフト5の支持中心O(丸穴11dの中
心)をシート部7の軸心上(図2の一点鎖線Aで示す)
に設定した状態で、連結部11cが前記の第1プレート
9及び第2プレート10と共にハウジング3の段差面3
aと電磁式アクチュエータ6のマグネットプレート13
との間に挟持されている。但し、板ばね11の外径は、
板ばね11を収容するハウジング3の内径より若干小さ
く設定され、図2に示すように、板ばね11の外周端と
ハウジングの内周面との間に所定の隙間Sが確保されて
いる。
【0019】電磁式アクチュエータ6は、図示しない電
子制御ユニット(ECU)により通電制御されるソレノ
イドコイル14(以下コイル14と略す)と、このコイ
ル14の固定磁路を形成する磁路形成部材(下述する)
と、シャフト5に固定されたムービングコア15等より
構成される。コイル14は、ボビン16の外周に巻装さ
れ、コネクタ17(樹脂製)にモールドされたターミナ
ル18に接続されている。コイル14の外周は、コネク
タ17と一体に樹脂モールドされている。磁路形成部材
は、コイル14の外周に配された円筒形状のヨーク1
9、このヨーク19の先端面に隣接してコイル14の先
端側に配されたマグネットプレート13、ヨーク19の
後端面に隣接してコイル14の後端側に配された後端側
プレート20、ボビン16の内周に配された略筒状のス
テータコア21より構成され、それぞれ鉄等の磁性材料
により形成されている。
【0020】ムービングコア15は、磁路形成部材と同
様に鉄等の磁性材料から成り、円筒形状に形成され、板
ばね11の後方側でシャフト5の外周に圧入固定され、
アジャストスクリュ12との間に介在されたスプリング
22により軸方向の先端側へ付勢されている。このムー
ビングコア15は、コイル14が通電された時に、スプ
リング22の付勢力に抗して、コイル14の磁力により
磁化されたステータコア21側(図1の右側)へ吸引さ
れ、シャフト5及び弁体4と一体に移動する。アジャス
トスクリュ12は、ステータコア21の内周に配され、
ステータコア21に螺着されて、スプリング22のセッ
ト荷重を調節することができる。このスプリング22
は、コイル14が非通電の時に、弁体4がシート部7へ
着座できる様に、アジャストスクリュ12によって所定
のセット荷重が付与されている。
【0021】次に、流量制御弁1の組付け方法について
説明する。 a)先ず、ダイヤフラム8の内側ビード8aを弁体4の
外周面に設けられている凹部4c(図2参照)に嵌め込
む。 b)ダイヤフラム8の外側ビード8bを第1プレート9
と第2プレート10との間に挟み込む。 c)シャフト5の後端側より板ばね11の丸穴11dに
シャフト5を通した後、同じくシャフト5の後端側より
ムービングコア15をシャフト5に圧入し、シャフト5
の径大部5c(図2参照)とムービングコア15とで板
ばね11を挟み込んでバルブS/Aを組み立てる。
【0022】d)ハウジング3を図1に示す天地方向に
配置して、バルブS/Aを弁体4側からハウジング3内
に落とし込み、弁体4をシート部7に着座させる。これ
により、シート部7のシート面7aと弁体4の着座面4
aとの接点にバルブS/Aの自重が印加される。この
時、シート部7のシート面7aがR面またはテーパ面で
構成され、且つ弁体4の着座面4aが球面の一部で形成
されていることから、S/Aの自重に対するくさび作用
により、弁体4に向心力(シート部7の軸心へ向かう
力)が働く。これにより、バルブS/Aをハウジング3
内に落とし込んだ時に、例えば図4に示すように、バル
ブS/Aの中心がシート部7の軸心よりずれていても、
上記の向心力によってバルブS/Aの中心がシート部7
の軸心上に自己調芯(センタリング)されることによ
り、バルブS/Aの中心をシート部7の軸心上に一致さ
せることができる。なお、ダイヤフラム8の外側ビード
8bを挟持している第1プレート9と第2プレート10
は、後述のマグネットプレート13をハウジング3内に
圧入することで、両プレート9、10の外周端がハウジ
ング3の内周面に当接した状態で固定されるが(図2参
照)、ダイヤフラム8がゴム製で十分に低剛性であるた
め、両プレート9、10がバルブS/Aのセンタリング
の妨げにはならない。また、板ばね11の外周端とハウ
ジング3の内周面との間に隙間Sがあるため、バルブS
/Aをハウジング3内に落とし込む時に、板ばね11が
ハウジング3に干渉することはなく、且つバルブS/A
のセンタリングの妨げにもならない。
【0023】e)バルブS/Aのセンタリングが成され
た状態で、マグネットプレート13をハウジング3内に
圧入して、ハウジング3の段差面3aとの間に第1プレ
ート9、第2プレート10、及び板ばね11の各外周端
を挟持する。 f)以後、マグネットプレート13以外の電磁式アクチ
ュエータ6の各部品をハウジング3内に組み込む。
【0024】次に、本実施例の作動を説明する。電子制
御ユニットを通じてコイル14が通電されると、磁路形
成部材(ヨーク19、マグネットプレート13、後端側
プレート20、ステータコア21)とムービングコア1
5とを通る磁路が形成されて、ステータコア21とムー
ビングコア15との間に吸引力が発生する。この吸引力
により、スプリング22と板ばね11の各弾性力が釣り
合う位置までムービングコア15がステータコア21側
へ吸引され、ムービングコア15と一体にシャフト5及
び弁体4が軸方向の後端側へ移動する。
【0025】この結果、弁体4の着座面4aがシート部
7からリフトしてバイパス通路2を開くことにより、空
気流入口2aから空気流出口2bへ向かってバイパス通
路2内を空気が流れる。このバイパス通路2内を流れる
空気流量は、図5の実線グラフで示す様に、コイル14
へ通電する電流値に応じて可変する。即ち、ステータコ
ア21とムービングコア15との間に発生する吸引力
は、コイル14へ通電する電流値に比例するため、コイ
ル14への通電電流を制御して弁体4のリフト量を調節
することにより、バイパス通路2内を流れる空気流量を
制御することができる。コイル14への通電が停止する
と、アクチュエータ6の吸引力が消滅するため、それま
で吸引されていたムービングコア15がスプリング22
の付勢力を受けて先端側へ押し戻される。その結果、ム
ービングコア15とともにシャフト5及び弁体4が先端
側へ移動して、弁体4の着座面4aがシート部7に当接
してバイパス通路2を閉じる。
【0026】(本実施例の効果)本実施例では、弁体4
の着座面4aが、板ばね11によるシャフト5の支持中
心Oを中心とする半径SR上に形成されている。即ち、
支持中心Oを中心として半径SRの仮想球面を形成した
時に、その仮想球面上に弁体4の着座面4aが形成され
ている。これにより、部品の寸法誤差や組付け誤差のバ
ラツキ等によってシャフト5に多少の傾きが生じても
(但し、シャフト5の支持中心Oはシート部7の軸心上
Aにあり、シャフト5の後端部がシート部7の軸心から
ずれて傾きを生じる)、シャフト5の支持中心Oから弁
体4の着座面4aまでの距離が同一であるため、円筒状
を成すシート部7の全周において隙間無く弁体4が着座
でき、弁漏れを低減できる。
【0027】また、バルブS/Aをシート部7に対して
センタリングした状態で固定しているため、板ばね11
のシャフト5を支持する中心(O)がシート部7の軸心
上Aから径方向にずれることはない。これにより、シャ
フト5全体が径方向にずれることを防止できるため、確
実に弁体4を弁座に着座させて弁漏れを防止することが
できる。本実施例の構成によれば、従来の様にゴム製の
シートバルブを設ける必要がないため、シートバルブの
形状変化(膨潤)に伴う流量特性の変化を防止でき、且
つ部品点数を低減できるメリットも生じる。
【0028】更に、本実施例では、アジャストスクリュ
12の長孔12a内に挿入されているシャフト5の後端
部5aが略球形状に形成され、この後端部5aに繋がる
軸部5bの直径より後端部5aの最大外径の方が大きく
設けられている。この場合、例えば図6(a)に示すよ
うにシャフト5が傾いても、シャフト5の軸部5bがア
ジャストスクリュ12に当たることはなく、シャフト5
の後端部5aの一点のみがアジャストスクリュ12(長
孔12aの内周面)に当接することになる。これに対
し、従来装置では、シャフト5の後端側が棒状に設けら
れていて、軸部5bの外径が後端部5aの外径と等しい
ため、図6(b)に示すように、シャフト5が傾いた時
に後端部5aの1点と軸部5bの1点の2箇所がアジャ
ストスクリュ12に当たることになる。これにより、本
実施例の構成によれば、シャフト5が傾いた状態で移動
する時でも、アジャストスクリュ12に対し2点当たり
する場合(図6(b)の場合)と比較して、アジャスト
スクリュ12とシャフト5との間の摺動抵抗を小さくで
きるため、流量特性のヒステリシスを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】流量制御弁の断面図である。
【図2】図1に示す弁体周辺の拡大断面図である。
【図3】板ばねの平面図である。
【図4】バルブS/Aの組み付け工程を示す断面図であ
る。
【図5】流量特性を示すグラフである。
【図6】シャフトが傾いた時の状態を示す断面図であ
る。
【図7】流量制御弁の断面図である(従来技術)。
【図8】図7に示す弁体周辺の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 流量制御弁(アイドル回転速度制御弁) 2 バイパス通路(流体通路) 3 ハウジング 3a ハウジングの段差面(係合部) 4 弁体 4a 弁体の着座面 5 シャフト 6 電磁式アクチュエータ 7 シート部(弁座) 7a シート部のシート面 8 ダイヤフラム 9 第1プレート 10 第2プレート 11 板ばね(支持部材) 11a 支持部 11b 腕部 12 アジャストスクリュ(第2の支持部材) 13 マグネットプレート(保持部材) A シート部の軸心(弁座の開口中心を通る軸心) O 板ばねの支持中心 S 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 康義 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体が流れる流体通路を有するハウジング
    と、 前記流体通路の途中に設けられた円環状の弁座と、 この弁座に着座することで前記流体通路を閉じ、前記弁
    座から離れることで前記流体通路を開く弁体と、 この弁体を具備するシャフトと、 前記ハウジング内で径方向位置が規制された状態で前記
    シャフトを軸方向に移動可能に支持する支持部材とを備
    えた流量制御弁であって、 前記弁体は、前記弁座に着座する着座面が、前記支持部
    材の前記シャフトを支持する支持中心を中心とする球面
    の一部で形成され、 前記支持部材は、前記支持中心が前記弁座の開口中心を
    通る軸心上に位置する様に前記支持部材の径方向位置を
    調整した上で径方向位置が規制されていることを特徴と
    する流量制御弁。
  2. 【請求項2】流体が流れる流体通路を有するハウジング
    と、 前記流体通路の途中に設けられた円環状の弁座と、 この弁座に着座することで前記流体通路を閉じ、前記弁
    座から離れることで前記流体通路を開く弁体と、 この弁体を具備するシャフトと、 前記ハウジング内で径方向位置が規制された状態で前記
    シャフトを軸方向に移動可能に支持する支持部材とを備
    えた流量制御弁であって、 前記弁体は、前記弁座に着座する着座面が、前記支持部
    材の前記シャフトを支持する支持中心を中心とする球面
    の一部で形成され、 前記弁座は、前記弁体が着座するシート面がR面または
    テーパ面で構成され、 前記弁体を前記弁座に着座させた時に、前記支持部材の
    支持中心が前記弁座の開口中心を通る軸心上に位置する
    ことを特徴とする流量制御弁。
  3. 【請求項3】前記支持部材は、前記ハウジングの内周に
    設けられた係合部と、この係合部に対向する保持部材と
    の間に前記支持部材の外周部が挟持され、且つ前記支持
    部材の径方向外周に所定の隙間を設けた状態で径方向位
    置が規制されていることを特徴とする請求項1または2
    に記載した流量制御弁。
  4. 【請求項4】前記支持部材は、前記シャフトを支持する
    支持部と、この支持部を中心として前記支持部の径方向
    外側へ延びる複数の腕部とを有する板ばねであり、前記
    腕部の長さが前記支持部から前記腕部の外周端までの半
    径長さより長く設けられていることを特徴とする請求項
    1〜3に記載した流量制御弁。
  5. 【請求項5】前記弁座は、前記弁体が着座するシート面
    が、前記弁体が着座した時に略線接触となるR面または
    テーパ面で構成されていることを特徴とする請求項1ま
    たは3または4に記載した流量制御弁。
  6. 【請求項6】流体が流れる流体通路を有するハウジング
    と、 前記流体通路の途中に設けられた円環状の弁座と、 この弁座に着座することで前記流体通路を閉じ、前記弁
    座から離れることで前記流体通路を開く弁体と、 この弁体を具備するシャフトと、 前記ハウジング内で径方向位置が規制された状態で、前
    記シャフトを軸方向に移動可能に支持する支持部材と、 一端部が前記弁体に固定され、他端部が第1プレートと
    第2プレートとの間に挟持されたダイヤフラムと、 前記ハウジング内に設けられた係合部と対向して配置さ
    れ、前記第1プレート、第2プレート、及び前記ダイヤ
    フラムとともに前記支持部材の外周部を前記係合部との
    間に保持する保持部材とを備えた流量制御弁であって、 前記弁体は、前記弁座に着座する着座面が、前記支持部
    材の前記シャフトを支持する支持中心を中心とする球面
    の一部で形成され、 前記支持部材は、前記支持中心が前記弁座の開口中心を
    通る軸心上に位置する様に前記支持部材の径方向位置を
    調整した上で、前記支持部材の外周部が前記第1プレー
    ト、第2プレート、及び前記ダイヤフラムとともに前記
    係合部と前記保持部材との間に保持され、且つ前記支持
    部材の径方向外周に所定の隙間を設けた状態で径方向位
    置が規制されていることを特徴とする流量制御弁。
  7. 【請求項7】前記シャフトの端部を軸方向に移動可能に
    支持する第2の支持部材を備え、 前記シャフトは、前記端部と、この端部に繋がる軸部と
    を有し、この軸部の外径が前記端部の外径より小さく設
    けられ、且つ前記端部の形状が球形の一部で形成されて
    いることを特徴とする請求項1〜6に記載した流量制御
    弁。
  8. 【請求項8】請求項1〜7に記載した流量制御弁は、エ
    ンジンのアイドリング時にスロットル弁をバイパスする
    空気量を制御するためのアイドル回転速度制御弁である
    ことを特徴とする流量制御弁。
JP11953698A 1997-07-25 1998-04-28 流量制御弁 Pending JPH1194115A (ja)

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JP11953698A JPH1194115A (ja) 1997-07-25 1998-04-28 流量制御弁
GB0119337A GB2362942B (en) 1997-07-25 1998-07-14 Flow control valve
GB9815298A GB2327742B (en) 1997-07-25 1998-07-14 Flow control valve
US09/119,744 US6095490A (en) 1997-07-25 1998-07-21 Flow control valve for reducing valve leakage
US09/593,508 US6289922B1 (en) 1997-07-25 2000-06-14 Flow control valve

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JP9-199559 1997-07-25
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003093724A1 (fr) * 2002-05-02 2003-11-13 Carmate Mfg.Co., Ltd. Lampe
JP2010261591A (ja) * 2009-05-06 2010-11-18 Robert Bosch Gmbh ガス弁
JP2013083339A (ja) * 2011-09-29 2013-05-09 Aisan Industry Co Ltd 電磁式エアバイパス弁
JP2016065623A (ja) * 2014-09-25 2016-04-28 水ing株式会社 ダイヤフラム弁、軸封装置、および弁体保持部

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