JP4075207B2 - 流量制御弁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体流量を制御する流量制御弁に関し、特にエンジンのアイドリング時にスロットル弁をバイパスする空気量を制御するアイドル回転速度制御弁(ISCV)として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、例えば特開平8−49774号公報に開示された流量制御弁が公知である。
この流量制御弁は、図9に示すように、第1シール部110と第1弁座200から成る主弁と、第2シール部120と第2弁座210から成る副弁とを有し、第1シール部110と第2シール部120が1つの弁体100に設けられ、第1シール部110が第1弁座200に当接した状態で、第2シール部120が第2弁座210に内嵌する構成である。これによれば、主弁と副弁とが共に開弁状態から弁体100が降下してくると、先ず第2シール部120の外周面が第2弁座210の角部に当接することで副弁のみ閉弁状態となる。この時点では、未だ第1シール部110が第1弁座200に当接していないので、主弁は開弁状態を維持している。その後、更に弁体100が降下すると、第2シール部120の外周面が第2弁座210の円筒内周面に摺接しながら第2弁座210に内嵌し、且つ第1シール部110が第1弁座200に当接することで主弁も閉弁状態となる(図9に示す状態)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の流量制御弁は、副弁を構成する第2シール部120と第2弁座210が嵌合構造であるため、両者間に嵌合隙間(クリアランス)が生じ、副弁が閉じた状態(第2シール部120が第2弁座210に内嵌した状態)でも、嵌合隙間を通じて空気が洩れ出る(弁洩れ)という問題があった。なお、弁洩れを低減するために第2シール部120と第2弁座210との嵌合隙間を小さくすることも考えられるが、この場合、両者(第2シール部120と第2弁座210)の接触部における摺動抵抗が増大するため、円滑な流量制御が困難となってしまう。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、二系統の空気通路を開閉できる流量制御弁において、弁洩れの低減を図ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
(請求項1の手段)
固定弁座に対向する環状の第1シール部を有するとともに、この第1シール部の内周に弁体によって開閉される開口部を有し、第1シール部が固定弁座に当接することで第1の流出通路を遮断でき、且つ第1の流出通路を遮断した状態から自身の弾力によって第1シール部が固定弁座から離れて第1の流出通路を開放できる可動弁座を備えている。
弁体は、可動弁座の開口部の周囲で可動弁座に対向する第1シール部を有し、この第1シール部が可動弁座の表面に当接して開口部を閉じることで第2の流出通路を遮断でき、更に開口部を閉じた状態で可動弁座を押圧して可動弁座の第1シール部を固定弁座に密着させることで連通口を閉じることができ、且つ第2シール部が可動弁座から離れて開口部を開くことで第2の流出通路を開放できる。
【0005】
上記の構成では、可動弁座の第1シール部が弁体に押されて固定弁座に密着することができる。その結果、可動弁座の第1シール部と固定弁座との間に隙間が生じることはなく、可動弁座が第1の流出通路を遮断した状態で、流入通路から第1の流出通路へ流体が洩れ出ることを防止できる。
また、弁体の第2シール部が可動弁座に当接して開口部を閉じている間は、可動弁座に弾力が生じているため、弁体の第2シール部は、可動弁座に当接してから離れるまでの間、可動弁座に生じる弾力によって可動弁座に密着した状態を維持できる。その結果、弁体の第2シール部と可動弁座との間に隙間が生じることはなく、弁体が開口部を閉じた状態で、流入通路から第2の流出通路へ流体が洩れ出ることを防止できる。
【0006】
(請求項2の手段)
可動弁座は、第1シール部が固定弁座に当接することで第1の流出通路を遮断でき、且つ第1の流出通路を遮断する閉弁位置と第1シール部が固定弁座から所定量だけ離れて第1の流出通路を開放する開弁位置との間で変位可能に設けられるとともに、第1シール部が閉弁位置から開弁位置へ復帰できる弾力を具備している。
弁体は、可動弁座の開口部の下流側に配されて軸方向に移動可能に設けられ、開口部の周囲で可動弁座に対向する第2シール部を有し、弁体の移動に伴って第2シール部が可動弁座に当接して開口部を閉じることで第2の流出通路を遮断でき、更に開口部を閉じた状態で可動弁座を押圧して可動弁座の第1シール部を固定弁座に密着させることで連通口を閉じることができ、且つ第2シール部が可動弁座から離れて開口部を開くことで第2の流出通路を開放できる。
【0007】
上記の構成によれば、可動弁座の第1シール部が弁体に押されながら開弁位置から閉弁位置まで変位し、その閉弁位置で第1シール部が弁体から押圧力を受けて固定弁座に密着することができる。その結果、第1シール部と固定弁座との間に隙間が生じることはなく、可動弁座が第1の流出通路を遮断した状態で、流入通路から第1の流出通路へ流体が洩れ出ることを防止できる。
また、弁体の第2シール部が可動弁座に当接して開口部を閉じている間は、可動弁座の第1シール部が開弁位置と閉弁位置との間にあるため、可動弁座には、第1シール部が開弁位置へ復帰しようとする弾力が生じる。これにより、弁体の第2シール部は、可動弁座に当接してから離れるまでの間、可動弁座に生じる弾力によって可動弁座に密着した状態を維持できる。その結果、弁体の第2シール部と可動弁座との間に隙間が生じることはなく、弁体が開口部を閉じた状態で、流入通路から第2の流出通路へ流体が洩れ出ることを防止できる。
【0008】
(請求項3の手段)
可動弁座は、所定の荷重特性を有する板ばねと、この板ばねの変形に追従して弾性変形できるゴム材とを組み合わせて構成されている。これにより、板ばねの弾力によって第1シール部が閉弁位置から開弁位置まで復帰することができ、且つその板ばねにゴム材を組付けて(例えば焼き付ける)、板ばねに生じる隙間をゴム材で塞ぐことにより、第1シール部が固定弁座に密着した時に第1の流出通路を遮断することができる。
【0009】
(請求項4の手段)
可動弁座の第1シール部が固定弁座から離れた後、開弁位置で停止できるように、第1シール部の変位量を規制するストッパを設けたことを特徴とする。これにより、可動弁座の第1シール部が閉弁位置から開弁位置へ戻る時に、ストッパによって第1シール部の移動を規制できるので、確実に第1シール部を開弁位置に停止させることができる。
【0010】
(請求項5の手段)
本発明の流量制御弁は、車両用エンジンのアイドリング時にスロットル弁をバイパスする空気量を制御するためのアイドル回転速度制御弁として用いることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の流量制御弁をアイドル回転速度制御弁として用いた実施例を図面に基づいて説明する。
図1はアイドル回転速度制御弁1の断面図である。
アイドル回転速度制御弁1(以下ISCVと呼ぶ)は、図2に示すように、吸気管2に対してスロットル弁3をバイパスするバイパス通路4に設けられ、エンジンのアイドリング時にバイパス通路4を流れる空気量を制御するものである。このISCV1は、バイパス通路4の一部を成す空気通路(後述する)を形成するハウジング5と、空気通路を流れる空気流量を調節する弁手段(後述する)と、その弁手段を作動させる電磁式アクチュエータ6等より構成される。
【0012】
ハウジング5には、1つの流入通路7を有する流入室8、2つの流出通路(第1の流出通路9と第2の流出通路10)を有する流出室11、及び流入室8と流出室11とを連通する連通口12が形成され、これらによって上記の空気通路を構成している。また、連通口12の周囲には、環状の固定弁座13が設けられている。
流入通路7は、連通管14を介してスロットル弁3より上流の吸気管2に接続され、第1の流出通路9は、連通管15を介して燃料噴射ノズル16の近傍に設けられたアシストエア吹出口に接続され、第2の流出通路10は、連通管17を介してスロットル弁3より下流のサージタンク18に接続されている(図2参照)。
【0013】
弁手段は、第1の流出通路9を遮断できる可動弁座19と、第2の流出通路10を遮断できる弁体20とを有している。
可動弁座19は、図3または図4に示すように、円環状の板ばね19Aと、この板ばね19Aに焼き付けされたゴム材19Bとで構成され、ゴム材19Bの内周縁部が固定弁座13に対向する第1シール部19aとして設けられ、その第1シール部19aの内周に開口部19bが開けられている。この可動弁座19は、開口部19bが連通口12と重なる位置に配され、且つ連通口12と開口部19bとの間に所定の距離が確保された状態で、板ばね19Aの外周部がストッパ21と共にピン22等によりハウジング5側に固定されている。
【0014】
また、可動弁座19は、弾性体(板ばね19Aとゴム材19B)で構成されているので、内周側が板厚方向(但しストッパ21と反対側)へ撓むことができ、第1シール部19aが固定弁座13に当接することにより、ゴム材19Bが焼き付けられた部分によって第1の流出通路9を遮断でき、第1シール部19aが固定弁座13から離れることで第1の流出通路9を開放することができる。
ストッパ21は、例えば金属板を円環状に打ち抜いて形成したもので、可動弁座19の片面(連通口12と反対側の面)側に隣接して配され、可動弁座19の内周側がストッパ21側へ撓むことを防止している。
なお、可動弁座19の第1シール部19aが固定弁座13に当接する位置を閉弁位置(図5に示す位置)、第1シール部19aが固定弁座13から離れてストッパ21に規制された状態を開弁位置(図6及び図7に示す位置)と呼ぶ。
【0015】
弁体20は、可動弁座19の開口部19bより下流側で開口部19bと対向して配され、アクチュエータ6により駆動されるシャフト23の先端部に嵌合してスプリング24に付勢され、シャフト23と一体に軸方向(図1の左右方向)へ移動可能に設けられている。
スプリング24は、ハウジング5に螺着された調節ネジ25と弁体20との間に介在され、弁体20を開弁方向(図1の右方向)へ付勢している。
弁体20は、可動弁座19と対向する表面に、可動弁座19の開口部19bを開閉するための第2シール部20aが突設されている。この第2シール部20aは、可動弁座19の第1シール部19aと略同一径に設けられている。従って、弁体20は、第2シール部20aが可動弁座19の開口部19bの周囲に当接することで開口部19bを閉じて第2の流出通路10を遮断し、第2シール部20aが可動弁座19から離れることで開口部19bを開いて第2の流出通路10を開放することができる。
【0016】
上記の弁体20は、例えば樹脂製でベローズ26と一体に設けられている。ベローズ26は、軸方向に伸縮可能に設けられ、後端フランジ部26a(図1の右端部)がシャフト23を支持する板ばね27とともに、ハウジング5の段差面とアクチュエータ6のマグネチックプレート28との間に挟持されている。
なお、弁体20には、ベローズ26の内部へ大気圧(スロットル弁3より上流の吸入空気圧)を導入するための小孔20bが複数開けられている。また、ベローズ26の有効径D(図6参照)は、可動弁座19の第1シール部19a及び弁体20の第2シール部20aと略同一径に設定されている。これにより、流入室8と流出室11との間に発生する圧力差(大気圧とエンジン負圧との圧力差)に起因する流量特性への影響を排除できる。
【0017】
アクチュエータ6は、図示しない電子制御ユニット(ECU)により通電制御されるコイル29と、このコイル29の固定磁路を形成する磁路形成部材(下述する)と、シャフト23に固定されたムービングコア30等より構成される。
コイル29は、ボビン31に巻装されて、コネクタ32にモールドされたターミナル33と電気的に接続されている。コイル29の外周は、コネクタ32と一体に樹脂モールドされている。
磁路形成部材は、コイル29の外周を覆う円筒状のヨーク34、このヨーク34の先端面に隣接して配された前述のマグネチックプレート28、ヨーク34の後端面に隣接して配されたプレート35、ボビン31の内周に配されたステータコア36より構成され、それぞれ鉄等の磁性材料により形成されている。
【0018】
ムービングコア30は、磁路形成部材と同様に鉄等の磁性材料から成り、板ばね27の後方側(図1の右側)でシャフト23の外周に圧入固定され、ステータコア36との間に介在されたスプリング37により図1の左側へ付勢されている。このムービングコア30は、コイル29が通電されて磁路形成部材が磁化されると、スプリング37の付勢力に抗してステータコア36側へ吸引され、コイル29への通電が停止すると、スプリング37の付勢力によって反ステータコア36側へ押し戻される。
なお、コイル29が通電されていない状態では、シャフト23に作用するスプリング力Fa(弁体20に対するスプリング24の荷重)よりスプリング力Fb(ムービングコア30に対するスプリング37の荷重)の方が大きく設定されている。その結果、可動弁座19は、弁体20の第2シール部20aを介して閉弁方向へ押圧されることにより、内周側が反ストッパ21側へ撓んで、可動弁座19の第1シール部19aが固定弁座13に押圧されている。
【0019】
次に、ISCV1の作動について説明する。
a)無通電時▲1▼
スプリング力Fa<スプリング力Fbの関係より、弁体20が第2シール部20aを介して可動弁座19を押圧する。その結果、可動弁座19の内周側が反ストッパ21側へ撓むことにより、可動弁座19の第1シール部19aが固定弁座13に押圧されて密着する。これにより、図5に示すように、可動弁座19によって第1の流出通路9が遮断され、弁体20によって開口部19bが閉じられて第2の流出通路10が遮断される。
【0020】
b)通電時▲2▼
コイル29への通電によってムービングコア30がステータコア36側へ吸引されると、ムービングコア30と一体にシャフト23が移動して、弁体20が開弁方向へ移動する。これにより、弁体20の移動に追従して可動弁座19が自身の弾力により開弁する。つまり、図6に示すように、可動弁座19の第1シール部19aが固定弁座13から離れることで、連通口12を通じて流入通路7と第1の流出通路9とが連通し、流入通路7から連通口12を通って第1の流出通路9へ空気が流れる。
流入通路7から第1の流出通路9へ流れる空気の流量は、図8のグラフAで示すように、可動弁座19の第1シール部19aが固定弁座13から離れる距離(コイル29への印加電流に比例する)が大きくなるに従って増大し、可動弁座19がストッパ21に当接する位置(閉弁位置)で最大となる。
【0021】
c)通電時▲3▼
上記の通電時▲2▼より更にコイル29への印加電流が大きくなると、弁体20が更に移動することにより、ストッパ21に当接して静止している可動弁座19から弁体20の第2シール部20aが離れて開弁する。つまり、図7に示すように、可動弁座19の開口部19bが開くことにより、第1の流出通路9は上記の通電時▲2▼と同じく連通口12を通じて流入通路7と連通し、第2の流出通路10は、連通口12と開口部19bを通じて流入通路7と連通する。その結果、流入通路7から第1の流出通路9と第2の流出通路10の両方へ空気が流れる。
流入通路7から第2の流出通路10へ流れる空気の流量は、図8のグラフBで示すように、弁体20の第2シール部20aが可動弁座19から離れる距離(コイル29への印加電流に比例する)が大きくなるに従って増大し、弁体20の移動が停止する位置で最大となる。また、流入通路7から第1の流出通路9へ流れる空気の流量は、可動弁座19がストッパ21に当接してから一定となるため、全体の流量特性は、図8のグラフCとなる。
【0022】
(本実施例の効果)
本実施例のISCV1は、可動弁座19の第1シール部19aが弁体20に押されながら開弁位置から閉弁位置まで変位し、その閉弁位置で第1シール部19aが弁体20から押圧力を受けて固定弁座13に密着することができる。その結果、全閉状態の時に、可動弁座19の第1シール部19aと固定弁座13との間に隙間が生じることはなく、可動弁座19が第1の流出通路9を遮断した状態で、流入通路7から第1の流出通路9へ流体が洩れ出ることを防止できる。
【0023】
また、弁体20の第2シール部20aが可動弁座19に当接して開口部19bを閉じている間は、可動弁座19の第1シール部19aが開弁位置と閉弁位置との間にあるため、可動弁座19には、第1シール部19aが開弁位置へ復帰しようとする弾力が生じる。これにより、弁体20の第2シール部20aは、可動弁座19に生じる弾力によって可動弁座19に密着した状態を維持できる。その結果、弁体20の第2シール部20aと可動弁座19との間に隙間が生じることはなく、弁体20が開口部19bを閉じた状態で、流入通路7から第2の流出通路10へ流体が洩れ出ることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アイドル回転速度制御弁の断面図である。
【図2】アイドル回転速度制御弁の使用例を示す構成図である。
【図3】可動弁座の平面図(a)と断面図(b)である。
【図4】可動弁座の他の例を示す平面図である。
【図5】アイドル回転速度制御弁の全閉状態を示す要部断面図である。
【図6】アイドル回転速度制御弁の開弁状態を示す要部断面図である。
【図7】アイドル回転速度制御弁の開弁状態を示す要部断面図である。
【図8】弁体のリフト量(印加電流)と空気流量との関係を示す流量特性図である。
【図9】従来技術に係わる弁構造の断面図である。
【符号の説明】
1 ISCV(アイドル回転速度制御弁:流量制御弁)
3 スロットル弁
7 流入通路
8 流入室
9 第1の流出通路
10 第2の流出通路
11 流出室
12 連通口
13 固定弁座
19 可動弁座
19A 板ばね(可動弁座)
19B ゴム材(可動弁座)
19a 第1シール部
19b 開口部
20 弁体
20a 第2シール部
21 ストッパ
Claims (5)
- 連通口を介して流入通路に連通する第1の流出通路及び第2の流出通路と、前記連通口を開閉する弁体とを具備し、この弁体のリフト量に応じて前記流入通路から前記第1の流出通路及び第2の流出通路へ流れる流体流量を制御する流量制御弁であって、
前記連通口の周囲に設けられた固定弁座に対向する環状の第1シール部を有するとともに、この第1シール部の内周に前記弁体によって開閉される開口部を有し、前記第1シール部が前記固定弁座に当接することで前記第1の流出通路を遮断でき、且つ前記第1の流出通路を遮断した状態から自身の弾力によって前記第1シール部が前記固定弁座から離れて前記第1の流出通路を開放できる可動弁座を備え、
前記弁体は、前記開口部の周囲で前記可動弁座に対向する第2シール部を有し、この第2シール部が前記可動弁座の表面に当接して前記開口部を閉じることで前記第2の流出通路を遮断でき、更に前記開口部を閉じた状態で前記可動弁座を押圧して前記可動弁座の第1シール部を前記固定弁座に密着させることで前記連通口を閉じることができ、且つ前記第2シール部が前記可動弁座から離れて前記開口部を開くことで前記第2の流出通路を開放できる流量制御弁。 - 流入通路を有する流入室と、
第1の流出通路と第2の流出通路を有する流出室と、
前記流入室と流出室とを連通する連通口と、
この連通口の周囲に設けられた固定弁座と、
前記流出室に配されて前記第1の流出通路と第2の流出通路とを連通する開口部を有する可動弁座と、
前記連通口及び開口部を開閉する弁体とを具備し、
前記弁体のリフト量に応じて前記流入通路から前記第1の流出通路及び第2の流出通路へ流れる流体流量を制御する流量制御弁であって、
前記可動弁座は、前記開口部の周囲に前記固定弁座に対向する第1シール部を有し、この第1シール部が前記固定弁座に当接することで前記第1の流出通路を遮断でき、且つ前記第1の流出通路を遮断する閉弁位置と前記第1シール部が前記固定弁座から所定量だけ離れて前記第1の流出通路を開放する開弁位置との間で変位可能に設けられるとともに、前記第1シール部が前記閉弁位置から開弁位置へ復帰できる弾力を具備し、
前記弁体は、前記可動弁座の開口部の下流側に配されて軸方向に移動可能に設けられ、前記開口部の周囲で前記可動弁座に対向する第2シール部を有し、前記弁体の移動に伴って前記第2シール部が前記可動弁座に当接して前記開口部を閉じることで前記第2の流出通路を遮断でき、更に前記開口部を閉じた状態で前記可動弁座を押圧して前記可動弁座の第1シール部を前記固定弁座に密着させることで前記連通口を閉じることができ、且つ前記第2シール部が前記可動弁座から離れて前記開口部を開くことで前記第2の流出通路を開放できる流量制御弁。 - 前記可動弁座は、所定の荷重特性を有する板ばねと、この板ばねの変形に追従して弾性変形できるゴム材とを組み合わせて構成されていることを特徴とする請求項1及び2に記載した流量制御弁。
- 前記可動弁座の第1シール部が前記固定弁座から離れて、自身の弾力によって開弁位置へ復帰する際に、前記第1シール部が前記開弁位置で停止できるように前記第1シール部の変位量を規制するストッパを設けたことを特徴とする請求項1〜3に記載した流量制御弁。
- 請求項1〜4に記載した流量制御弁は、車両用エンジンのアイドリング時にスロットル弁をバイパスする空気量を制御するためのアイドル回転速度制御弁であることを特徴とする流量制御弁。
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