JP2000205436A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JP2000205436A
JP2000205436A JP11007772A JP777299A JP2000205436A JP 2000205436 A JP2000205436 A JP 2000205436A JP 11007772 A JP11007772 A JP 11007772A JP 777299 A JP777299 A JP 777299A JP 2000205436 A JP2000205436 A JP 2000205436A
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JP
Japan
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valve
face
armature
valve face
stem
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JP11007772A
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English (en)
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Tetsuyoshi Fukaya
哲義 深谷
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁軸部の傾きがバルブシートとバルブフェー
スとの間の偏摩耗の原因とならない電磁弁の提供。 【解決手段】 バルブフェース部104と弁軸部98と
は別体に形成されている。このため、アーマチャ92に
連動して行われる弁軸部98の運動により生じる力の
内、バルブフェース104aをバルブシート面116か
ら離す方向の力成分以外はバルブフェース部104にほ
とんど伝達させることがない。このため、弁軸部98が
傾いたり軸がずれたりしても、バルブフェース部104
は傾いたりずれたりすることがないので、バルブシート
面116に対してバルブフェース104aは片当たりす
ることが無く、偏摩耗を防止することができる。また弁
軸部98を高精度に支持する必要がなく、薄い板バネ1
02でも問題なく支持できることから、電磁スピル弁4
1を小型化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁コイルを用い
た磁気回路内に配置されたアーマチャを、前記電磁コイ
ルの起磁力に応じて移動させて、該アーマチャと連動す
る弁体のバルブフェースとバルブシートとを離合動作さ
せる電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁弁として、例えば内燃機関などに用
いられる高圧燃料ポンプのポンプ室の燃料を溢流させる
電磁スピル弁が知られている(特開平10−15315
7号公報)。この電磁スピル弁441の構成を図20に
示す。
【0003】この従来構成では、電磁スピル弁441の
ケース442内には略円筒状のボビン443が固定さ
れ、このボビン443内にはコア444が固定されてい
る。そしてボビン443の外周には円環状のコイル44
5が配置されている。このコイル445は、リード線4
45aを介して電子制御ユニット(図示していない)に
より通電制御されることにより必要に応じて励磁され
る。
【0004】ケース442の先端部分(図20の左側部
分)には略円筒状のシート体446が挿入支持されてい
る。このシート体446の内部には先端側部分が拡径さ
れた貫通孔446aが軸方向に形成されている。この貫
通孔446a内には、弁体447の略円柱状をなす弁軸
部447aが軸方向に移動可能に挿入支持されている。
弁体447の先端部分は拡径されており、この拡径され
た部分にテーパー状のバルブフェース447bが形成さ
れている。貫通孔446aの先端側開口における周縁部
分は電磁スピル弁441のバルブシート446bに相当
し、このバルブシート446bには、弁体447の軸方
向での往復動に伴ってバルブフェース447bが離合す
る。このバルブシート446bとバルブフェース447
bとの離合動作が、電磁スピル弁441の開閉動作に相
当する。また、貫通孔446aの拡径された先端側内周
面と弁軸部447aの外周面とにより環状の内部スピル
空間448が区画形成されている。この内部スピル空間
448へは、シート体446を貫通して、周囲の燃料排
出通路からスピル通路439が接続されている。このス
ピル通路439は、内部スピル空間448に溢流してき
た燃料を排出する通路である。
【0005】弁体447の基端部分(図20では弁体4
47の右端部分)には略円板状のアーマチャ453が固
定されている。このアーマチャ453はケース442に
よって移動可能に支持され、その基端面がコア444の
先端面と近接するように対向配置されている。また、コ
ア444の先端部分には挿通孔444aが形成され、こ
の挿通孔444a内にはスプリング449が挿通支持さ
れている。アーマチャ453は、このスプリング449
によって先端側に付勢されている。このことにより、弁
体447全体は、スプリング449によりバルブフェー
ス447bがバルブシート446bから離れる方向に付
勢される。
【0006】この電磁スピル弁441においては、コア
444が励磁されていない場合は、スプリング449の
付勢力によってバルブフェース447bがバルブシート
446bから離れるため、電磁スピル弁441は開弁状
態になる。これに対して、コイル445によってコア4
44が励磁された場合は、アーマチャ453はコア44
4に吸引される。その結果、スプリング449の付勢力
に抗してアーマチャ453はコア444側に移動し、こ
の移動によりバルブフェース447bがバルブシート4
46bに合わさって電磁スピル弁441が閉弁状態にな
る。
【0007】燃料のスピルタイミングでは、電磁スピル
弁441は開状態に駆動される。開状態では、図20に
おける左側から、バルブフェース447bとバルブシー
ト446bとの間を介して、内部スピル空間448へ高
圧燃料が流入する。内部スピル空間448へ流入した燃
料は、スピル通路439を介して外部の燃料排出通路に
出て燃料タンク(図示していない)に戻される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような電磁弁にあ
っては、何らかの原因で弁体447の軸が傾いた場合に
は、閉弁時にバルブシート446bに対してバルブフェ
ース447bが片当たりする。片当たりの状態が継続す
るとバルブシート446bとバルブフェース447bと
の間で偏摩耗を生じ、電磁弁の制御精度が低下する原因
となる。
【0009】したがって、従来は、弁体447の軸が傾
かないように、図20に示したごとく、弁体447の弁
軸部447aを長くすると共に、シート体446も同方
向に長く形成している。このことで、弁軸部447aと
シート体446の貫通孔446aとの摺動面を長くする
とともに、弁軸部447aとシート体446の貫通孔4
46aとのクリアランスを厳しく管理することで、弁体
447の軸が傾くのを防止している。
【0010】このためシート体446を大型化しなくて
はならず、更に、弁軸部447aおよびシート体446
の貫通孔446aに高い加工精度を必要とすることか
ら、小型化や低コスト化などが困難となるなどの問題を
生じる。
【0011】本発明は、上述した問題を生じさせないた
めに、弁軸部の傾きがバルブシートとバルブフェースと
の間の偏摩耗の原因とならない電磁弁の提供を目的とす
るものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電磁弁
は、電磁コイルを用いた磁気回路内に配置されたアーマ
チャを、前記電磁コイルの起磁力に応じて移動させて、
該アーマチャと連動する弁体のバルブフェースとバルブ
シートとを離合動作させる電磁弁であって、前記弁体
は、前記アーマチャに連動する弁軸部と、前記バルブフ
ェースが形成され前記バルブシートへ付勢されているバ
ルブフェース部とから構成されていると共に、前記弁軸
部は、前記バルブフェース部に対しては、前記アーマチ
ャに連動して行われる前記弁軸部の運動により生じる力
の内、前記バルブフェースを前記バルブシートから離す
方向の力成分以外は伝達しないことを特徴とする。
【0013】このように、弁体は弁軸部とバルブフェー
ス部との剛直な一体物とするのではなく、弁軸部は、バ
ルブフェース部に対しては、アーマチャに連動して行わ
れる弁軸部の運動により生じる力の内、バルブフェース
をバルブシートから離す方向の力成分以外は伝達させな
いようにしている。
【0014】したがって、弁軸部の軸が傾いたとして
も、弁軸部がバルブフェース部に与える力は、バルブフ
ェースをバルブシートから離す方向の力成分に限られ、
バルブフェース部の軸を傾けるモーメント力やバルブフ
ェース部をバルブシートから軸直角方向にずらす方向の
力は伝わらない。このため、弁軸部が傾いたり軸がずれ
たりしても、バルブフェース部には影響せずバルブシー
トに対してバルブフェースが片当たりすることが無いの
で、偏摩耗を防止することができる。
【0015】このように弁軸部の軸の傾斜が、バルブフ
ェース部側に悪影響を与えないことから、弁軸部を高精
度に支持する構成としなくてもよくなる。このことから
派生して、弁軸部自身や弁軸部を支持するための構成を
大型化する必要が無くなり、更に弁軸部自身や弁軸部を
支持するための構成に対して高精度な加工をしなくても
よくなる。したがって、電磁弁の小型化や低コスト化が
容易となる。
【0016】請求項2記載の電磁弁は、電磁コイルを用
いた磁気回路内に配置されたアーマチャを、前記電磁コ
イルの起磁力に応じて移動させて、該アーマチャと連動
する弁体のバルブフェースとバルブシートとを離合動作
させる電磁弁であって、前記弁体は、前記アーマチャに
連動する弁軸部と、該弁軸部とは別体に形成されるとと
もに前記バルブフェースが形成されかつ前記バルブシー
トへ付勢されているバルブフェース部とから構成され、
開弁時には前記弁軸部は前記バルブフェース部に接触す
ることにより前記バルブフェースと前記バルブシートと
を離し、閉弁時には前記弁軸部は前記バルブフェース部
から離れることにより前記バルブフェースと前記バルブ
シートとを合わすことを特徴とする。
【0017】弁体を構成する弁軸部とバルブフェース部
とを別体に構成し、弁軸部をバルブフェース部に接触す
ることにより弁軸部の運動によりバルブフェースとバル
ブシートとを離して開弁し、弁軸部をバルブフェース部
から離すことによりバルブフェースとバルブシートとを
合わせて閉弁している。このように別体に構成された弁
軸部とバルブフェース部との間の力の伝達を接触により
行っている。このため、バルブフェースをバルブシート
から離す方向の力成分のみが弁軸部からバルブフェース
部へ伝わり、バルブフェース部の軸を傾けるモーメント
力やバルブフェース部をバルブシートの軸からずらす方
向の力は弁軸部からはほとんど伝わらない。したがっ
て、請求項1に述べたと同様な作用効果が生じる。
【0018】請求項3記載の電磁弁は、請求項2記載の
構成に対して、前記バルブフェース部において前記バル
ブフェースは、平面であることを特徴とする。バルブフ
ェース部は弁軸部とは別体であるので、弁軸部が取り付
けられている場合のような形状上の制約がなく、バルブ
フェースの形状や配置の自由度が非常に高い。このた
め、バルブフェースを単純な平面としてバルブフェース
部上に形成してもバルブフェースとして機能させること
ができる。
【0019】したがって、請求項2記載の作用効果に加
えて、このようにバルブフェースを平面で形成すればよ
いので、高精度なバルブフェースを容易に形成すること
ができ、加工コストが抑制できる。
【0020】請求項4記載の電磁弁は、請求項2または
3記載の構成に対して、前記バルブフェース部は平板形
状であることを特徴とする。このように、バルブフェー
ス部は平板形状であることにより、請求項2または3の
作用効果に加えて、更にバルブフェース部の形状が単純
化して、加工が極めて容易となり、加工コストが抑制で
きる。
【0021】請求項5記載の電磁弁は、請求項1〜4の
いずれか記載の構成に対して、前記弁軸部は、板状のガ
イド部材のエッジ部分により軸方向移動可能に支持され
ていることを特徴とする。
【0022】前述したごとく、請求項1〜4のいずれか
記載の電磁弁は、その弁軸部の支持が高精度な構造でな
くても十分であることから、板状のガイド部材のエッジ
部分により軸方向移動可能に支持される簡易な構造とし
てもバルブフェース部を駆動する構成としては十分であ
る。このように、板状のガイド部材のエッジ部分を使用
して弁軸部を支持しているので、支持構造が軸方向に非
常に短い構成となる。したがって、請求項1〜4のいず
れかの作用効果とともに、電磁弁の一層の小型化および
加工コストの抑制を達成することができる。
【0023】請求項6記載の電磁弁は、請求項5記載の
構成に対して、前記ガイド部材は、前記エッジ部分にて
前記弁軸部を固定している板バネであることを特徴とす
る。このようにガイド部材が板バネとして形成され、エ
ッジ部分にて弁軸部に固定されていることにより、板バ
ネの柔軟性により弁軸部を移動可能としつつ、更に弁軸
部とガイド部材のエッジ部分とが摩擦すること無く弁軸
部を支持することができる。このことにより、請求項5
の作用効果に加えて、弁軸部やガイド部材の摩耗を防止
することができる。
【0024】請求項7記載の電磁弁は、請求項1〜6の
いずれか記載の構成に対して、高圧燃料ポンプが圧送す
る燃料の溢流状態を調整する高圧燃料ポンプ用電磁スピ
ル弁として形成されていることを特徴とする。
【0025】このように高圧燃料ポンプ用電磁スピル弁
として適用することにより、内燃機関等における燃料圧
送制御を、請求項1〜6のいずれかの作用効果に基づい
て、小型で低コストの電磁弁にて高精度に行うことがで
きる。
【0026】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は、上述し
た発明が適用された車輌用ガソリンエンジンの燃料供給
装置10の概略構成を表すブロック図である。この燃料
供給装置10は、高圧燃料ポンプ11、燃料タンク1
3、低圧フィードポンプ14および電磁スピル弁41等
を備えている。
【0027】ここで、高圧燃料ポンプ11は燃料を高圧
に加圧するためのものであり、シリンダ20と、このシ
リンダ20内で往復動するプランジャ21と、シリンダ
20の内周壁面およびプランジャ21の上端面により区
画形成された加圧室22とを備えている。
【0028】プランジャ21の下端に取り付けられたタ
ペット23は、スプリング(図示略)の付勢力によりエ
ンジンEのカムシャフト24に設けられたカム25に圧
接されている。カムシャフト24の回転に伴ってカム2
5が回転することで、プランジャ21がシリンダ20内
を往復動し加圧室22内の容積が変化する。
【0029】加圧室22は、流入通路30によって燃料
タンク13に接続されている。この流入通路30には低
圧フィードポンプ14が設けられており、この低圧フィ
ードポンプ14に燃料タンク13の燃料は吸入されて、
更に低圧フィードポンプ14から吐出される。吐出され
た燃料は流入通路30を通じて、プランジャ21の下動
の際に加圧室22内に導入される。低圧フィードポンプ
14と加圧室22との間の流入通路30には逆止弁31
が設けられている。この逆止弁31は流入通路30内に
おいて低圧フィードポンプ14から加圧室22へ向かう
燃料の流通のみを許容し、逆流を防止している。
【0030】流入通路30において低圧フィードポンプ
14と逆止弁31との間の部分(以下、この部分を「吐
出側流入通路32」という)はリリーフ通路33により
燃料タンク13に接続されている。リリーフ通路33の
途中にはリリーフ弁34が設けられており、リリーフ弁
34は吐出側流入通路32内の燃料圧力が規定値以上に
なった場合に開弁する。このリリーフ弁34の開弁によ
り、吐出側流入通路32内の燃料はリリーフ通路33を
通じて燃料タンク13に戻される。その結果、低圧フィ
ードポンプ14から加圧室22に移送される燃料の圧力
が略一定に維持されるようになっている。
【0031】加圧室22は、供給通路35によりエンジ
ンEに設けられた燃料リザーバ55に接続されている。
この燃料リザーバ55は燃料を高圧の状態に保持すると
ともに、その燃料をインジェクタ56に分配する。
【0032】エンジンEには、その各気筒に対応して複
数のインジェクタ56が設けられている。各インジェク
タ56は燃料リザーバ55にそれぞれ接続されており、
この燃料リザーバ55内の高圧燃料が各インジェクタ5
6に分配供給されるようになっている。また、供給通路
35には加圧室22から燃料リザーバ55に向かう燃料
の流通のみを許容する逆止弁36が設けられており、こ
の逆止弁36によって燃料リザーバ55から加圧室22
への燃料の逆流が防止されている。
【0033】また、燃料リザーバ55は、途中にリリー
フ弁37が設けられたリリーフ通路38により燃料タン
ク13に接続されている。燃料リザーバ55の燃料圧力
が規定値以上にまで上昇したときにリリーフ弁37が開
弁することにより、燃料リザーバ55内の燃料がリリー
フ通路38を通じて燃料タンク13に戻される。これに
より、燃料リザーバ55内の燃料圧力が過大になること
が防止される。
【0034】インジェクタ56はエンジンEの電子制御
ユニット(以下、「ECU」という)60からの信号に
基づいて開閉することにより、エンジンEの各気筒に対
して必要量の燃料を噴射供給する。燃料リザーバ55に
は燃圧センサ61が取り付けられている。燃圧センサ6
1は燃料リザーバ55内の燃料圧力を検出して、その圧
力に応じた信号をECU60に対して出力する。
【0035】加圧室22は、この加圧室22に接続され
る部分が供給通路35と共通になったスピル通路12,
13aにより、電磁スピル弁41(図1では電磁スピル
弁41の構造は概略的に示しているが詳細は後述する)
を介して燃料タンク13に接続されている。
【0036】この電磁スピル弁41は常開式の電磁弁で
あり、ECU60により通電制御される。電磁スピル弁
41よりも下流側のスピル通路13aには、燃料タンク
13から電磁スピル弁41側への燃料の逆流を防止する
とともに、スピル通路13a内の燃料圧力が規定圧力以
上となった際に開弁する圧力調整弁40が設けられてい
る。
【0037】図2の縦断面図に電磁スピル弁41の詳細
構成を示す。電磁スピル弁41は高圧燃料ポンプ11の
ポンプボディ11aに取り付けられた状態を示してい
る。電磁スピル弁41は、主として、バルブサブアッセ
ンブリ43とコイルサブアッセンブリ45とから構成さ
れている。この内、バルブサブアッセンブリ43を図3
の縦断面図に示す。
【0038】バルブサブアッセンブリ43は、筒状部材
88、コア90、アーマチャ92、シート体94、コイ
ルスプリング96、弁軸部98、ホルダー100、板バ
ネ102、バルブフェース部104、コイルスプリング
106および隔壁部材108を備えている。
【0039】筒状部材88は先端側(図3の下方)にテ
ーパー部88aと基端側(図3の上方)に筒部88bと
を備えている。筒部88bの基端側には底部88cが形
成されているので筒状部材88は基端側では閉塞されて
いるが、先端側にてテーパー部88aで開口している。
【0040】この筒状部材88内には、底部88c側か
ら、コア90、アーマチャ92およびシート体94が配
置されている。そしてシート体94の基部94cはテー
パー部88aから筒状部材88の外に露出している。こ
の構成の内、コア90およびアーマチャ92は、パーマ
ロイや電磁ステンレス等の高透磁率材料が用いられてい
る。シート体94はステンレス等の非磁性体である。
【0041】コア90は、内部にコイルスプリング96
を部分的に収納する収納孔90aが中心軸位置に形成さ
れた円柱状をなしている。このコア90は、筒部88b
内の必要な位置に挿入後、筒部88bを外側からかしめ
ることにより固定される。
【0042】コイルスプリング96に付勢される状態
で、リング状のアーマチャ92が筒部88b内に配置さ
れている。アーマチャ92の外径は筒部88bの内径よ
りも小さいので、筒部88bの内周面との間にわずかな
隙間が存在する。このためアーマチャ92は筒部88b
内で軸方向に移動可能である。アーマチャ92の中心軸
位置にはコイルスプリング96を部分的に収納する収納
孔92aと、この収納孔92aよりも小径の貫通孔92
bとが形成されている。
【0043】この貫通孔92bには、予め、シート体9
4側から挿入された弁軸部98の基端部98aが挿入さ
れて、基端部98aに形成されている環状溝98b部分
にて、アーマチャ92のかしめ部92cが外側からかし
められている。このことにより弁軸部98はアーマチャ
92と一体化されている。このためアーマチャ92と弁
軸部98とが連動して移動可能とされている。
【0044】シート体94は、そのテーパー面94aに
て、筒状部材88のテーパー部88aの内面に接触する
ことで、筒部88b内部を塞ぐように配置される。シー
ト体94の基端側には円柱状の段付き凹部110が形成
され、段付き凹部110の中間位置に形成された段部1
10aには板バネ102が配置されて、先端側のスピル
空間112を覆っている。板バネ102は、その中心孔
102aのエッジ部にて弁軸部98に固定されている。
また、板バネ102の外周縁部は、凹部110の開口側
から挿入されて凹部110の上部内周面110bに固定
されているホルダー100と、段部110aとの間に挟
持されている。
【0045】スピル空間112から先端側へ貫通孔11
4が形成され、その先端側の開口部周辺面がバルブシー
ト面116とされている。弁軸部98は、凹部110と
貫通孔114とを貫通して、その先端部98cを隔壁部
材108に形成されたバルブフェース部収納室108a
内に突出させている。バルブフェース部収納室108a
内には円板状のバルブフェース部104が配置され、コ
イルスプリング106により基端側へ付勢されている。
このためバルブフェース部104は基端側の中心で弁軸
部98の先端部98cに当接している。また、バルブフ
ェース部104の基端側の面は、閉弁時にバルブシート
面116に合わさるバルブフェース104aとされてい
る。
【0046】なお、バルブフェース部104の円形の外
周縁部は、円筒状のバルブフェース部収納室108aの
内周面108bに接触している。この内周面108bに
は軸方向の縦溝108cが形成されている。この縦溝1
08cにより、バルブフェース部104の上下の空間が
連通されている。更に、バルブフェース部収納室108
aから隔壁部材108の下方空間に連通する連通路10
8dが形成されている。
【0047】また、シート体94には、スピル空間11
2からバルブフェース部収納室108aを囲っている円
筒壁108eよりも外側へ連通するスピル通路94dが
形成されている。更にシート体94の外周縁端面にはO
リング溝94eが形成されている。
【0048】バルブサブアッセンブリ43は、次のよう
にして組み立てられる。まず、図4の上部に示すごとく
アーマチャ92の貫通孔92bに弁軸部98の基端部9
8aを挿入し、かしめ部92cを矢印pで示すごとく外
側から環状溝98bに向けてかしめて、アーマチャ92
と弁軸部98とを一体化させる。次に弁軸部98にホル
ダー100を挿通させ、板バネ102の中心孔102a
に、弁軸部98を圧入する。こうして、板バネ102も
弁軸部98に固定して一体化させる。
【0049】なお、図5(図4のA−A断面図)に示す
ごとく板バネ102には内圧抜き孔102bが中心孔1
02aを取り囲んで形成されている。また、図5におい
て破線よりも外側の部分は、ホルダー100と段部11
0aとによって挟持される部分である。
【0050】このような一体物をシート体94に対し
て、図4に示したごとく、弁軸部98を貫通孔114内
に挿入するようにして、板バネ102の外周縁部を段部
110aに配置し、ホルダー100を凹部110の上部
内周面110bに圧入する。このことにより、ホルダー
100と段部110aとにより板バネ102の外周縁部
を挟持する。こうして、図6の下部に示すごとく、アー
マチャ92、弁軸部98、ホルダー100、板バネ10
2およびシート体94とを一体化させることができる。
【0051】次に、図6の上部に示したごとく筒状部材
88内にコア90を必要な位置まで圧入し、筒部88b
の周囲をかしめて筒状部材88とコア90とを一体化さ
せる。
【0052】次に、コア90の収納孔90aとアーマチ
ャ92の収納孔92aとにコイルスプリング96を収納
するように、コイルスプリング96を間にして、アーマ
チャ92、弁軸部98、ホルダー100、板バネ102
およびシート体94の一体化物を筒部88b内に挿入す
る。
【0053】次に、図7に示すごとく、ポンプボディ1
1aのスピル弁取付穴11b内に、まず隔壁部材10
8、コイルスプリング106およびバルブフェース部1
04を組み合わせて配置する。次に図6に示したごとく
組み立てた一体化物118をシート体94を先頭にして
スピル弁取付穴11b内に挿入する。この時、Oリング
溝94e内にはOリング94fを配置しておく。
【0054】更に、押圧リング120を、その中心孔1
20a内に筒部88bを挿通させるようにして、スピル
弁取付穴11b内に配置する。このことにより、押圧リ
ング120の中心孔120aに設けられたテーパー面1
20bが筒状部材88のテーパー部88aを押圧し、か
つ押圧リング120はスピル弁取付穴11bの内周面に
周方向に設けられた突条11c部分に圧入されて固定さ
れる。このことで、図8に示すごとくバルブサブアッセ
ンブリ43全体がポンプボディ11aに仮固定される。
【0055】次に、図8に矢印sで示したごとく、かし
め処理することで、図9の下部に示すごとく、押圧リン
グ120の周囲のポンプボディ11a先端の一部11d
を内側に変形させることにより押圧リング120を固定
する。このことにより、押圧リング120にて押圧され
て、バルブサブアッセンブリ43全体がポンプボディ1
1aに固定される。
【0056】次に、コイルサブアッセンブリ45につい
て説明する。図9の上部に縦断面図として示すごとく、
コイルサブアッセンブリ45は、主に、ヨーク150と
電磁コイル160とから構成されている。ヨーク150
は3つのヨーク部材152,154,156からなる。
この内、ヨーク部材152,154は、中央に丸孔が形
成された円板部材152a,154aを有し、この丸孔
に短円筒部材152b,154bが形成された形状をな
している。他のヨーク部材156は板状をなし、円板部
材152a,154aの外周縁の複数箇所で、ヨーク部
材152,154同士を接続している。また、これらヨ
ーク部材152,154,156に囲まれたリング状の
空間内には、樹脂製のボビン160aに巻かれた電磁コ
イル160が配置されている。なお、ヨーク部材15
2,154間で対向している短円筒部材152b,15
4bの先端は接続しておらず分離している。これらヨー
ク部材152,154,156は低炭素鋼をプレスにて
成形したものである。
【0057】このようなヨーク150と電磁コイル16
0との組み合わせに対して、中心孔162を除いて射出
成型にて樹脂部164を形成している。また樹脂部16
4には固定ボルト挿通用の貫通孔164aが形成されて
いる。なお、図示していないが電磁コイル160に通電
するためのコネクタ部も射出成型にて樹脂部164に形
成されている。
【0058】このように形成されたコイルサブアッセン
ブリ45を、図9に示したごとく、ポンプボディ11a
に固定されたバルブサブアッセンブリ43に組み合わせ
る。この時、コイルサブアッセンブリ45の中心孔16
2に、バルブサブアッセンブリ43の筒部88bを挿入
するようにする。
【0059】そして、図2に示したごとく、固定ボルト
166をコイルサブアッセンブリ45の貫通孔164a
に挿通して、ポンプボディ11aのネジ孔11eに螺入
することで、バルブサブアッセンブリ43とコイルサブ
アッセンブリ45とを一体化して、電磁スピル弁41を
完成する。この時、筒状部材88を間にして、コア90
はヨーク部材152の短円筒部材152b側に配置さ
れ、アーマチャ92はヨーク部材154の短円筒部材1
54b側に配置される。このことにより、ヨーク15
0、コア90およびアーマチャ92からなる磁気回路が
完成する。
【0060】なお、スピル弁取付穴11b内に形成され
ている空間の内で、隔壁部材108よりも下方の燃料空
間11fはスピル通路12(図1)に連通する。また、
隔壁部材108よりも上方で、かつバルブフェース部収
納室108aを形成する円筒壁108eより外側の燃料
空間11gはスピル通路13a(図1)に連通する。
【0061】上述したごとく形成された電磁スピル弁4
1は次のように機能する。すなわち、高圧燃料ポンプ1
1においてプランジャ21により加圧室22の圧縮が開
始された後に、高圧燃料ポンプ11からの燃料圧送が終
了するタイミングよりも前にECU60からの指令によ
り電磁コイル160に電流が流される。この通電タイミ
ングは燃料圧送行程で必要な燃料量が燃料リザーバ55
に圧送されるように設定されている。
【0062】この通電による電磁コイル160の起磁力
により、ヨーク150、コア90およびアーマチャ92
を経路とする磁気回路が作動する。このため、アーマチ
ャ92はコイルスプリング96の付勢力に抗してコア9
0に引きつけられる。そして、アーマチャ92に連動し
て弁軸部98もコア90側へ移動する。なお、弁軸部9
8に固定されている板バネ102は図10に示したごと
く撓むので弁軸部98の移動を阻害しない。
【0063】この時、弁軸部98の先端部98cは、貫
通孔114内に後退する。アーマチャ92を先端側へ付
勢するコイルスプリング96の付勢力は、バルブフェー
ス部104を基端側へ付勢するコイルスプリング106
に比較して強い。このため電磁コイル160への非通電
時においては、バルブフェース部104は弁軸部98の
先端部98cにてバルブシート面116から持ち上げら
れていた。しかし、電磁コイル160への通電時には弁
軸部98の先端部98cが貫通孔114内へ後退する。
このことにより、バルブフェース部104のバルブフェ
ース104aは、コイルスプリング106の付勢力によ
りバルブシート面116に密着する。このことにより貫
通孔114は閉塞され、電磁スピル弁41は閉じられ
る。
【0064】したがって、燃料リザーバ55へは加圧室
22の圧縮に応じて燃料が圧送される。そして、高圧燃
料ポンプ11の燃料圧送行程が終了して燃料吸入行程に
入ったタイミングで、ECU60は電磁コイル160へ
の電流供給を停止する。すると、図11に示すごとく、
コア90への引きつけ力が消失したアーマチャ92は、
コイルスプリング96の付勢力によりコア90から離れ
る。これに連動して弁軸部98がバルブフェース部10
4側に移動し、先端部98cがコイルスプリング106
の付勢力に抗してバルブフェース部104をバルブシー
ト面116から持ち上げる。
【0065】このことにより、バルブフェース104a
はバルブシート面116から離れて、電磁スピル弁41
は開く。したがって、次の燃料圧送行程の初期において
は、図11に矢印で示したごとく、燃料は下方の燃料空
間11fから連通路108d、バルブフェース部104
より先端側のバルブフェース部収納室108a、縦溝1
08c、バルブフェース部104より基端側のバルブフ
ェース部収納室108a、貫通孔114、スピル空間1
12、スピル通路94dおよび外側の燃料空間11gへ
の燃料経路が形成される。このため、供給通路35側か
らの燃料はスピル通路12,13a側へ排出されるの
で、高圧燃料ポンプ11から燃料リザーバ55への燃料
圧送はなされない。そして、前述したごとく適切なタイ
ミングで電磁スピル弁41が閉じられると加圧室22の
圧縮に応じて燃料が燃料リザーバ55に圧送される。
【0066】以後、このような処理が繰り返されること
により、高圧燃料ポンプ11から燃料リザーバ55へ適
切な燃料圧送が行われる。なお、アーマチャ92の移動
に際しては、アーマチャ92に軸方向に設けられた内圧
抜き孔92dおよび板バネ102の内圧抜き孔102b
により、筒状部材88の内圧を抜くことができるので、
アーマチャ92の移動は迅速かつ円滑に行われる。
【0067】以上説明した本実施の形態1によれば、以
下の効果が得られる。 (イ).本実施の形態1では、バルブフェース部104
は、アーマチャ92に連動する弁軸部98とは別体に形
成され、従来のような、弁軸部98とバルブフェース部
104とを剛直な一体物の弁体としていない。
【0068】このため、アーマチャ92に連動して行わ
れる弁軸部98の運動により生じる力の内、バルブフェ
ース104aをバルブシート面116から離す方向の力
成分以外はバルブフェース部104にほとんど伝達させ
ることがない。すなわち、弁軸部98の軸が傾いたり中
心からずれたとしても、その傾きやずれに伴って弁軸部
98がバルブフェース部104に与える力は、ほぼ、バ
ルブフェース104aをバルブシート面116から離す
方向の力成分のみが伝わり、バルブフェース部104の
軸を傾けるモーメント力やバルブフェース部104をバ
ルブシート面116からずらす方向の力はほとんど伝わ
ることはない。
【0069】このため、弁軸部98が傾いたり軸がずれ
たりしても、バルブフェース部104は傾いたりずれた
りすることがないので、バルブシート面116に対して
バルブフェース104aは片当たりすることが無く、偏
摩耗を防止することができる。
【0070】更に、図10に示したごとく、電磁スピル
弁41の閉弁時には、バルブフェース104aがバルブ
シート面116に密着するが、その際には、弁軸部98
の先端部98cはバルブフェース部104から離れてい
る。このように閉弁時には、コイルスプリング106の
付勢力のみでバルブフェース104aとバルブシート面
116とが当接する。このため、閉弁時に何らかの原因
で弁軸部98側に予想しない力が生じても、バルブフェ
ース部104へ伝達することがなく、電磁スピル弁41
の耐久性を向上させることができる。
【0071】(ロ).上述のごとく、弁軸部98の軸の
傾斜やずれがバルブフェース部104側に悪影響を与え
ないことから、弁軸部98は板バネ102の中心孔10
2a内周のエッジ部分で簡単に支持するのみでよい。こ
のため、シート体94等の間で厳しいクリアランス管理
をして、弁軸部98を高精度に支持する必要がなくな
る。
【0072】また、このような薄い板バネ102でも問
題なく支持できることから、弁軸部98自身や弁軸部9
8を支持するための構成を小型化できる。したがって、
電磁スピル弁41の小型化や低コスト化が容易となる。
更に、このような電磁スピル弁41の小型化により、燃
料供給装置10、高圧燃料ポンプ11あるいはエンジン
Eの設計自由度が向上する。
【0073】(ハ).バルブフェース部104は、弁軸
部98とは別体であるので、弁軸部98が一体に形成さ
れる場合のような形状上の制約が無い。したがって、バ
ルブフェース104aの形状や配置の自由度が非常に高
い。このため、本実施の形態1のごとく、バルブフェー
ス104aを単純な平面としてバルブフェース部104
上に形成しても、十分にバルブフェース104aとして
機能させることができる。
【0074】したがって、このようにバルブフェース1
04aを平面で形成すればよいので、高精度なバルブフ
ェース104aを容易に形成することができ、加工コス
トを抑制できる。従来では、真円度、振れ、同軸度など
の各種の高い幾何公差が必要であったが、このような高
い幾何公差は必要なくなる。
【0075】(ニ).また、上述したごとくバルブフェ
ース部104は弁軸部98が一体に形成される場合のよ
うな形状上の制約が無いことから、バルブフェース部1
04は平板形状とすることができる。このことにより、
バルブフェース部104の形状が単純化して、加工が極
めて容易となり、加工コストを一層抑制できる。
【0076】(ホ).閉弁時にバルブシート面116に
当たるのは、バルブフェース部104の質量のみであ
り、弁軸部98の質量は含まれない。したがって、閉弁
時の打音を小さくできる。
【0077】(ヘ).弁軸部98を支持する板バネ10
2は中心孔102a内周のエッジ部分にて弁軸部98に
固定されている。このことにより、板バネ102の柔軟
性により弁軸部98を移動可能としつつ、弁軸部98と
板バネ102とが摩擦すること無く弁軸部98を支持す
ることができる。したがって、弁軸部98および板バネ
102の摩耗を防止することができる。
【0078】(ト).上述したごとく、小型で低コスト
の電磁スピル弁41であっても、偏摩耗することがない
ので、エンジンEにおける燃料圧送制御を高精度に行う
ことができる。特に、高圧のもとで高い周波数にて動作
させる必要のある高圧燃料ポンプ用電磁スピル弁では弁
体の軸が傾くことによる制御精度の悪化が顕著である
が、本実施の形態1では制御精度を確保しつつ、小型化
・低コスト化を図ることができる。
【0079】(チ).電磁スピル弁41全体はポンプボ
ディ11a側にかしめ加工により固定される。このこと
により、高圧燃料ポンプ11に電磁スピル弁41を組み
付ける際に、電磁コイル160に電流を供給するためコ
ネクタ部の方向を任意に調整することが可能となり、生
産性が向上する。
【0080】更に高圧燃料ポンプ11に電磁スピル弁4
1を取り付ける際に、電磁スピル弁41の構成が高圧燃
料ポンプ11に対して回転することがない。このため、
電磁スピル弁41の各構成が高圧燃料ポンプ11側との
摩擦によって捻れたりして歪むことが防止される。特
に、Oリング94fが捻れないので、燃料のシール性が
悪化することがない。
【0081】[実施の形態2]実施の形態2の電磁スピ
ル弁241の構成を図12の縦断面図に示す。本実施の
形態2が前述した実施の形態1と大きく異なる点は、筒
状部材が用いられておらず、コア290およびアーマチ
ャ292が直接ヨーク350の中心孔362内に配置さ
れている点である。また、これに関連して、コア29
0、アーマチャ292、シート体294、弁軸部29
8、板バネ302、バルブフェース部304あるいは隔
壁部材308等の形状、大きさあるいは配置などが異な
る。本実施の形態2についても図1に示した燃料供給装
置10に適用されているものとする。
【0082】なお、特に説明のない限り、本実施の形態
2内において実施の形態1と同一の機能を有する構成に
ついては、該当する実施の形態1の構成に付した符号に
「200」を加えた符号で示している。
【0083】本実施の形態2の電磁スピル弁241は、
サブアッセンブリ244を主体として形成されている。
このサブアッセンブリ244の構成を図13の縦断面図
に示す。
【0084】サブアッセンブリ244は、コア290、
アーマチャ292、シート体294、コイルスプリング
296、弁軸部298、板バネ302、ヨーク350お
よび電磁コイル360を備えている。そして、これらの
構成が射出成型により形成された樹脂部364に覆われ
て一体化されている。
【0085】ヨーク350の中心孔362内には、基端
側(図の上方)から、コア290、アーマチャ292お
よび弁軸部298が配置されている。そしてヨーク35
0よりも先端側(図の下方)にはシート体294が板バ
ネ302の外周縁部を挟んだ状態で配置されている。な
お、シート体294は円板状をなし、その外周縁部29
4aにおいて樹脂部364によりヨーク350に接着さ
れることで固定されている。
【0086】この構成の内、コア290およびアーマチ
ャ292は、パーマロイや電磁ステンレス等の高透磁率
材料が用いられている。シート体294はステンレス等
の非磁性体である。ヨーク350は低炭素鋼である。
【0087】なお、コア290はその基端側(図13の
上方)の端面で樹脂部364に接着しておりヨーク35
0の中心孔362内に固定されている。一方、アーマチ
ャ292はヨーク350の中心孔362とはわずかな間
隙を介して配置さているので、中心孔362の軸に沿っ
て移動可能である。また、コア290とアーマチャ29
2との間にコイルスプリング296が配置されてアーマ
チャ292に先端側(図13の下方)への付勢力を与え
ている。
【0088】アーマチャ292の貫通孔292bには、
シート体294側から挿入された弁軸部298の基端部
298aが挿入されて、環状溝298b部分にてアーマ
チャ292のかしめ部292cが外側からかしめられて
いる。また、アーマチャ292のかしめ部292cと弁
軸部298の大径部298dとの間には、板バネ302
が、その中心孔302a部分で嵌合されて、かしめ部2
92cと大径部298dとで挟持されている。このこと
により、アーマチャ292、弁軸部298および板バネ
302は一体化されている。したがって、板バネ302
にて支持された状態で、アーマチャ292と弁軸部29
8とが連動して移動可能とされている。
【0089】シート体294は、前述したごとく外周縁
部294aにて板バネ302を挟持すると共に、ヨーク
350の下面に接着されている。このことで、ヨーク3
50の中心孔362内部を塞ぐように配置されている。
シート体294の基端側には円形凹状のスピル空間31
2が形成されている。スピル空間312から先端側へ貫
通孔314が形成され、その先端側の開口部周辺をバル
ブシート面316としている。弁軸部298は、スピル
空間312と貫通孔314とを貫通して、その先端部2
98cをシート体294よりも先端側に突出させてい
る。電磁スピル弁241として組み付けた場合には、弁
軸部298の先端部298cは隔壁部材308のバルブ
フェース部収納室308a内に突出する。
【0090】図12に示すごとく、電磁スピル弁241
のバルブフェース部収納室308a内には円板状のバル
ブフェース部304が配置され、コイルスプリング30
6により基端側へ付勢されている。このためバルブフェ
ース部304は基端側の中心で弁軸部298の先端部2
98cに当接する。なお、バルブフェース部304は基
端側の面をバルブフェース304aとしている。
【0091】また、実施の形態1と同じく、円筒状のバ
ルブフェース部収納室308aの内周面308bには軸
方向の縦溝308cが形成されていて、バルブフェース
部304の外周を越えてバルブフェース部304の上下
を連通している。更に、バルブフェース部収納室308
aから隔壁部材308の下方空間に連通する連通路30
8dが形成されている。
【0092】また、シート体294にはスピル空間31
2から隔壁部材308の円筒壁308eよりも外側へ連
通するスピル通路294dが形成されている。更にシー
ト体294の周縁端面にはOリング溝294eが形成さ
れている。このOリング溝294eには電磁スピル弁2
41として組み付けた場合にはOリング294fが配置
される。
【0093】サブアッセンブリ244は、次のようにし
て組み立てられる。まず、図14に示すごとく、板バネ
302の中心孔302aに弁軸部298の基端部298
aを圧入する。引き続いて、弁軸部298の基端部29
8aをアーマチャ292の貫通孔292bに圧入する。
このことにより、板バネ302を弁軸部298の大径部
298dとアーマチャ292のかしめ部292cとで挟
持する。
【0094】次に、前述した実施の形態1と同様に、か
しめ部292cを外側から弁軸部298の環状溝298
bに向けてかしめて、アーマチャ292、弁軸部298
および板バネ302同士を固定し、図15の一部に示す
ごとくの一体化物300とする。
【0095】次に図15に示すごとく、予め、樹脂製の
ボビン360aに巻かれた電磁コイル360に対して実
施の形態1と同形のヨーク部材352,354,356
を組み付けて構成したコイルサブアッセンブリ245を
用意する。このコイルサブアッセンブリ245の中心孔
362に、基端側(図15の上側)からコア290を挿
入する。このとき、コア290の外周面に形成されてい
る段差部290bを、ヨーク部材352の内周面よりも
小径の内周面を有するボビン360aに存在する段差部
360bに当接させることにより、軸方向におけるコア
290の位置決めがなされる。
【0096】次に、コイルサブアッセンブリ245の中
心孔362に、先端側(図15の下側)から、前述した
ごとくに組み立てたアーマチャ292、弁軸部298お
よび板バネ302からなる一体化物300を、アーマチ
ャ292を基端側にして挿入する。この時、コア290
とアーマチャ292との間にはコイルスプリング296
を配置し、コイルスプリング296の端部をそれぞれコ
ア290の収納孔290aおよびアーマチャ292の収
納孔292aに挿入する。
【0097】更に、コイルサブアッセンブリ245に対
して先端側からシート体294を配置する。このことに
より、シート体294のスピル空間312および貫通孔
314に弁軸部298が挿入される。また、シート体2
94の外周縁部294aとヨーク350の先端側とによ
り、板バネ302の外周縁部が挟持される。
【0098】この時の状態を図16に示す。この状態で
は、コア290はヨーク部材352の短円筒部材352
bに配置され、アーマチャ292はヨーク部材354の
短円筒部材354b側に配置される。このことにより、
ヨーク350、コア290およびアーマチャ292から
なる磁気回路が完成する。
【0099】そして、図16の構成に対して、樹脂部3
64を射出成型により形成することにより全体の構成が
固定されて一体化し、図13に示したサブアッセンブリ
244が完成する。
【0100】次に、図17に示すごとく、ポンプボディ
211aのスピル弁取付穴211b内に、まず隔壁部材
308、コイルスプリング306およびバルブフェース
部304を組み合わせて配置する。次にサブアッセンブ
リ244のシート体294部分をスピル弁取付穴211
b内に挿入する。この時、Oリング溝294e内にはO
リング294fを配置しておく。
【0101】そして、図12に示したごとく、固定ボル
ト366をサブアッセンブリ244の貫通孔364aに
挿通して、ポンプボディ211aのネジ孔211eに螺
入する。このことで、バルブフェース部304、コイル
スプリング306、隔壁部材308と共に、サブアッセ
ンブリ244をポンプボディ211aに固定して、電磁
スピル弁241を完成する。
【0102】なお、スピル弁取付穴211b内に形成さ
れている空間の内で、隔壁部材308よりも下方の燃料
空間211fはスピル通路12(図1)に連通する。ま
た、隔壁部材308よりも上方で、かつ円筒壁308e
より外側の燃料空間211gはスピル通路13a(図
1)に連通する。
【0103】上述したごとく形成された電磁スピル弁2
41は実施の形態1と同様に機能する。すなわち、EC
U60からの通電があれば、電磁コイル360の起磁力
により、ヨーク350、コア290およびアーマチャ2
92を経路とする磁気回路が作動する。このためアーマ
チャ292はコイルスプリング296の付勢力に抗して
コア290に引きつけられる。そして、アーマチャ29
2に連動して弁軸部298もコア290側へ移動する。
なお、弁軸部298に固定されている板バネ302は図
18に示したごとく撓むので弁軸部298の移動を阻害
しない。
【0104】この時、弁軸部298の先端部298cは
貫通孔314内に後退する。非通電時においては、コイ
ルスプリング296の付勢力がコイルスプリング306
に比較して強いために、バルブフェース部304は弁軸
部298の先端部298cにてバルブシート面316か
ら持ち上げられていた。しかし先端部298cの貫通孔
314内への後退により、バルブフェース部304のバ
ルブフェース304aは、コイルスプリング306の付
勢力によりバルブシート面316に密着する。このこと
により貫通孔314は閉塞され、電磁スピル弁241は
閉じられる。
【0105】また、ECU60による電磁コイル160
への電流供給が停止された場合には、図19に示すごと
く、コア290への引きつけ力が消失したアーマチャ2
92は、コイルスプリング296の付勢力によりコア2
90から離れる。これに連動して弁軸部298がバルブ
フェース部304側に移動し、弁軸部298の先端部2
98cがコイルスプリング306の付勢力に抗してバル
ブフェース部304をバルブシート面316から持ち上
げる。このことにより、バルブフェース304aはバル
ブシート面316から離れて、電磁スピル弁241は開
く。
【0106】電磁スピル弁241が開くと、図19に矢
印で示したごとく、燃料は下方の燃料空間211fから
連通路308d、バルブフェース部304より先端側の
バルブフェース部収納室308a、縦溝308c、バル
ブフェース部304より基端側のバルブフェース部収納
室308a、貫通孔314、スピル空間312、スピル
通路294dおよび外側の燃料空間211gへの燃料経
路が形成される。このため、供給通路35側からの燃料
はスピル通路12,13a側へ排出されるので、高圧燃
料ポンプ11から燃料リザーバ55への燃料圧送はなさ
れない。
【0107】このような機能により、実施の形態1の場
合と同様に高圧燃料ポンプ11から燃料リザーバ55へ
適切な燃料圧送を制御することができる。以上説明した
本実施の形態2によれば、以下の効果が得られる。
【0108】(イ).実施の形態1の(イ)〜(ト)の
効果を生じる。 (ロ).実施の形態2では実施の形態1と異なり、筒状
部材88を用いず、アーマチャ292を直接、コイルサ
ブアッセンブリ245のヨーク350の中心孔362内
に配置している。このことにより、一層、電磁スピル弁
241の長さを短くすることができ、燃料供給装置10
やエンジンEの小型化に貢献する。更に、部品点数が少
なくなるので、製造コストも一層低減できる。
【0109】(ハ).更に高圧燃料ポンプに電磁スピル
弁241を取り付ける際に、固定ボルト366で固定す
るため、電磁スピル弁241の構成が高圧燃料ポンプに
対して回転することがない。このため、電磁スピル弁2
41の各構成が高圧燃料ポンプ側との摩擦によって捻れ
たりして歪むことが防止される。特に、Oリング294
fが捻れないので、燃料のシール性が悪化することがな
い。
【0110】(ニ).実施の形態1に比較して電磁スピ
ル弁241の固定にはかしめ処理を行わず、固定ボルト
366のみでの固定であるので、組立作業効率が一層高
い。 [その他の実施の形態] ・前記各実施の形態において、板バネ102,302と
して、コイルスプリング106,306の付勢力よりも
大きいものを用いることで、コア90,290とアーマ
チャ92,292との間のコイルスプリング96,29
6を省略してもよい。このことにより、部品点数を少な
くできるので、製造コストを一層低減できる。
【0111】・前記各実施の形態において、板バネ10
2,302はその中心孔102a,302aにて弁軸部
98,298に固定されていたが、用途によっては、板
バネ102,302と弁軸部98,298とは固定せず
に、中心孔102a,302aにて摺動するようにして
もよい。
【0112】
【発明の効果】請求項1記載の電磁弁においては、弁体
は弁軸部とバルブフェース部との剛直な一体物とするの
ではなく、弁軸部は、バルブフェース部に対しては、ア
ーマチャに連動して行われる弁軸部の運動により生じる
力の内、バルブフェースをバルブシートから離す方向の
力成分以外は伝達させないようにしている。したがっ
て、弁軸部の軸が傾いたとしても、弁軸部がバルブフェ
ース部に与える力は、バルブフェースをバルブシートか
ら離す方向の力成分に限られ、バルブフェース部の軸を
傾けるモーメント力やバルブフェース部をバルブシート
から軸直角方向にずらす方向の力は伝わらない。このた
め、弁軸部が傾いたり軸がずれたりしても、バルブフェ
ース部には影響せずバルブシートに対してバルブフェー
スが片当たりすることが無いので、偏摩耗を防止するこ
とができる。このように弁軸部の軸の傾斜が、バルブフ
ェース部側に悪影響を与えないことから、弁軸部を高精
度に支持する構成としなくてもよくなる。このことから
派生して、弁軸部自身や弁軸部を支持するための構成を
大型化する必要が無くなり、更に弁軸部自身や弁軸部を
支持するための構成に対して高精度な加工をしなくても
よくなる。したがって、電磁弁の小型化や低コスト化が
容易となる。
【0113】請求項2記載の電磁弁においては、弁体を
構成する弁軸部とバルブフェース部とを別体に構成し、
弁軸部をバルブフェース部に接触することにより弁軸部
の運動によりバルブフェースとバルブシートとを離して
開弁し、弁軸部をバルブフェース部から離すことにより
バルブフェースとバルブシートとを合わせて閉弁してい
る。このように別体に構成された弁軸部とバルブフェー
ス部との間の力の伝達を接触により行っている。このた
め、バルブフェースをバルブシートから離す方向の力成
分のみが弁軸部からバルブフェース部へ伝わり、バルブ
フェース部の軸を傾けるモーメント力やバルブフェース
部をバルブシートの軸からずらす方向の力は弁軸部から
はほとんど伝わらない。したがって、請求項1に述べた
と同様な効果が生じる。
【0114】請求項3記載の電磁弁においては、請求項
2記載の構成に対して、前記バルブフェース部において
前記バルブフェースは平面である。バルブフェース部は
弁軸部とは別体であるので、弁軸部が取り付けられてい
る場合のような形状上の制約がなく、バルブフェースの
形状や配置の自由度が非常に高い。このため、バルブフ
ェースを単純な平面としてバルブフェース部上に形成し
てもバルブフェースとして機能させることができる。し
たがって、請求項2記載の効果に加えて、このようにバ
ルブフェースを平面で形成すればよいので、高精度なバ
ルブフェースを容易に形成することができ、加工コスト
が抑制できる。
【0115】請求項4記載の電磁弁においては、請求項
2または3記載の構成に対して、前記バルブフェース部
は平板形状である。このように、バルブフェース部は平
板形状であることにより、請求項2または3の効果に加
えて、更にバルブフェース部の形状が単純化して、加工
が極めて容易となり、加工コストが抑制できる。
【0116】請求項5記載の電磁弁においては、請求項
1〜4のいずれか記載の構成に対して、前記弁軸部は、
板状のガイド部材のエッジ部分により軸方向移動可能に
支持されている。前述したごとく、請求項1〜4のいず
れか記載の電磁弁は、その弁軸部の支持が高精度な構造
でなくても十分であることから、板状のガイド部材のエ
ッジ部分により軸方向移動可能に支持される簡易な構造
としてもバルブフェース部を駆動する構成としては十分
である。このように、板状のガイド部材のエッジ部分を
使用して弁軸部を支持しているので、支持構造が軸方向
に非常に短い構成となる。したがって、請求項1〜4の
いずれかの効果とともに、電磁弁の一層の小型化および
加工コストの抑制を達成することができる。
【0117】請求項6記載の電磁弁においては、請求項
5記載の構成に対して、前記ガイド部材は、前記エッジ
部分にて前記弁軸部を固定している板バネである。この
ようにガイド部材が板バネとして形成され、エッジ部分
にて弁軸部に固定されていることにより、板バネの柔軟
性により弁軸部を移動可能としつつ、更に弁軸部とガイ
ド部材のエッジ部分とが摩擦すること無く弁軸部を支持
することができる。このことにより、請求項5の効果に
加えて、弁軸部やガイド部材の摩耗を防止することがで
きる。
【0118】請求項7記載の電磁弁においては、請求項
1〜6のいずれか記載の構成に対して、本電磁弁は、高
圧燃料ポンプが圧送する燃料の溢流状態を調整する高圧
燃料ポンプ用電磁スピル弁として形成されている。この
ように高圧燃料ポンプ用電磁スピル弁として適用するこ
とにより、内燃機関等における燃料圧送制御を、請求項
1〜6のいずれかの効果に基づいて、小型で低コストの
電磁弁にて高精度に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用された車輌用ガソリンエンジン
の燃料供給装置の概略構成を表すブロック図。
【図2】 実施の形態1としての電磁スピル弁の縦断面
図。
【図3】 実施の形態1におけるバルブサブアッセンブ
リの縦断面図。
【図4】 実施の形態1におけるバルブサブアッセンブ
リの組立説明図。
【図5】 実施の形態1における板バネの平面図。
【図6】 実施の形態1におけるバルブサブアッセンブ
リの組立説明図。
【図7】 実施の形態1としての電磁スピル弁の組立説
明図。
【図8】 実施の形態1としての電磁スピル弁の組立説
明図。
【図9】 実施の形態1としての電磁スピル弁の組立説
明図。
【図10】 実施の形態1としての電磁スピル弁の動作
説明図。
【図11】 実施の形態1としての電磁スピル弁の動作
説明図。
【図12】 実施の形態2としての電磁スピル弁の縦断
面図。
【図13】 実施の形態2におけるサブアッセンブリの
縦断面図。
【図14】 実施の形態2におけるサブアッセンブリの
組立説明図。
【図15】 実施の形態2におけるサブアッセンブリの
組立説明図。
【図16】 実施の形態2におけるサブアッセンブリの
組立説明図。
【図17】 実施の形態2としての電磁スピル弁の組立
説明図。
【図18】 実施の形態2としての電磁スピル弁の動作
説明図。
【図19】 実施の形態2としての電磁スピル弁の動作
説明図。
【図20】 従来の電磁スピル弁の縦断面図。
【符号の説明】
10…車輌用ガソリンエンジンの燃料供給装置、11…
高圧燃料ポンプ、11a…ポンプボディ、11b…スピ
ル弁取付穴、11c…突条、11d…ポンプボディ先端
の一部、11e…ネジ孔、11f…下方の燃料空間、1
1g…外側の燃料空間、12…スピル通路、13…燃料
タンク、13a…スピル通路、14…低圧フィードポン
プ、20…シリンダ、21…プランジャ、22…加圧
室、23…タペット、24…カムシャフト、25…カ
ム、30…流入通路、31…逆止弁、32…吐出側流入
通路、33…リリーフ通路、34…リリーフ弁、35…
供給通路、36…逆止弁、37…リリーフ弁、38…
リリーフ通路、40…圧力調整弁、41…電磁スピル
弁、43…バルブサブアッセンブリ、45…コイルサブ
アッセンブリ、55…燃料リザーバ、56…インジェク
タ、60…電子制御ユニット(ECU)、61…燃圧セ
ンサ、88…筒状部材、88a…テーパー部、88b…
筒部、88c…底部、90…コア、90a…収納孔、9
2…アーマチャ、92a…収納孔、92b…貫通孔、9
2c…かしめ部、92d…内圧抜き孔、94…シート
体、94a…テーパー面、94c…基部、94d…スピ
ル通路、94e…Oリング溝、94f…Oリング、96
…コイルスプリング、98…弁軸部、98a…基端部、
98b…環状溝、98c…先端部、100…ホルダー、
102…板バネ、102a…中心孔、102b…内圧抜
き孔、104…バルブフェース部、104a…バルブフ
ェース、106…コイルスプリング、108…隔壁部
材、108a…バルブフェース部収納室、108b…内
周面、108c…縦溝、108d…連通路、108e…
円筒壁、110… 段付き凹部、110a…段部、11
0b…上部内周面、112…スピル空間、114…貫通
孔、116…バルブシート面、118…一体化物、12
0…押圧リング、120a…中心孔、120b…テーパ
ー面、150…ヨーク、152,154,156…ヨー
ク部材、152a,154a…円板部材、152b,1
54b…短円筒部材、160…電磁コイル、160a…
ボビン、162…中心孔、164…樹脂部、164a…
貫通孔、166…固定ボルト、211a…ポンプボデ
ィ、211b…スピル弁取付穴、211e…ネジ孔、2
11f…下方の燃料空間、211g…外側の燃料空間、
241…電磁スピル弁、244… サブアッセンブリ、
245…コイルサブアッセンブリ、290…コア、29
0a…収納孔、290b…段差部、292…アーマチ
ャ、292a…収納孔、292b…貫通孔、292c…
かしめ部、294…シート体、294a…外周縁部、2
94d…スピル通路、294e…Oリング溝、294f
…Oリング、296…コイルスプリング、298…弁軸
部、298a…基端部、298b…環状溝、298c…
先端部、298d…大径部、300…一体化物、302
…板バネ、302a…中心孔、304…バルブフェース
部、304a…バルブフェース、306…コイルスプリ
ング、308…隔壁部材、308a…バルブフェース部
収納室、308b…内周面、308c…縦溝、308d
…連通路、308e…円筒壁、312…スピル空間、3
14…貫通孔、316…バルブシート面、350…ヨー
ク、352,354,356…同形のヨーク部材、35
2b…短円筒部材、354b…短円筒部材、360…電
磁コイル、360a…ボビン、360b…段差部、36
2…中心孔、364…樹脂部、364a…貫通孔、36
6…固定ボルト、E…エンジン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G066 BA12 BA29 BA33 BA49 BA55 BA61 BA67 CA01S CA08 CA09 CA20U CD26 CE22 CE24 CE25 CE26 CE31 CE34 DC18 3H106 DA07 DA12 DA23 DB02 DB12 DB23 DB32 DC02 DC17 DD05 EE24 GA19 KK18

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁コイルを用いた磁気回路内に配置さ
    れたアーマチャを、前記電磁コイルの起磁力に応じて移
    動させて、該アーマチャと連動する弁体のバルブフェー
    スとバルブシートとを離合動作させる電磁弁であって、 前記弁体は、前記アーマチャに連動する弁軸部と、前記
    バルブフェースが形成され前記バルブシートへ付勢され
    ているバルブフェース部とから構成されていると共に、
    前記弁軸部は、前記バルブフェース部に対しては、前記
    アーマチャに連動して行われる前記弁軸部の運動により
    生じる力の内、前記バルブフェースを前記バルブシート
    から離す方向の力成分以外は伝達しないことを特徴とす
    る電磁弁。
  2. 【請求項2】 電磁コイルを用いた磁気回路内に配置さ
    れたアーマチャを、前記電磁コイルの起磁力に応じて移
    動させて、該アーマチャと連動する弁体のバルブフェー
    スとバルブシートとを離合動作させる電磁弁であって、 前記弁体は、前記アーマチャに連動する弁軸部と、該弁
    軸部とは別体に形成されるとともに前記バルブフェース
    が形成されかつ前記バルブシートへ付勢されているバル
    ブフェース部とから構成され、開弁時には前記弁軸部は
    前記バルブフェース部に接触することにより前記バルブ
    フェースと前記バルブシートとを離し、閉弁時には前記
    弁軸部は前記バルブフェース部から離れることにより前
    記バルブフェースと前記バルブシートとを合わすことを
    特徴とする電磁弁。
  3. 【請求項3】 前記バルブフェース部において前記バル
    ブフェースは、平面であることを特徴とする請求項2記
    載の電磁弁。
  4. 【請求項4】 前記バルブフェース部は平板形状である
    ことを特徴とする請求項2または3記載の電磁弁。
  5. 【請求項5】 前記弁軸部は、板状のガイド部材のエッ
    ジ部分により軸方向移動可能に支持されていることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか記載の電磁弁。
  6. 【請求項6】 前記ガイド部材は、前記エッジ部分にて
    前記弁軸部を固定している板バネであることを特徴とす
    る請求項5記載の電磁弁。
  7. 【請求項7】 高圧燃料ポンプが圧送する燃料の溢流状
    態を調整する高圧燃料ポンプ用電磁スピル弁として形成
    されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか記
    載の電磁弁。
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