JP2002225206A - 包装用ストレッチフィルム - Google Patents
包装用ストレッチフィルムInfo
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- JP2002225206A JP2002225206A JP2001027745A JP2001027745A JP2002225206A JP 2002225206 A JP2002225206 A JP 2002225206A JP 2001027745 A JP2001027745 A JP 2001027745A JP 2001027745 A JP2001027745 A JP 2001027745A JP 2002225206 A JP2002225206 A JP 2002225206A
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- film
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 透明性、包装作業性、包装仕上がり、弾性回
復力、底シール性といった特性に加え、フィルムの経時
的な安定性さらには経済性にも優れた包装用ストレッチ
フィルムを提供すること。 【解決手段】 少なくとも3層から構成され、両表面層
がエチレン系重合体(A)からなり、中間層の少なくと
も1層がポリプロピレン系重合体(B)55〜96重量
%、石油樹脂類(C)3〜25重量%及び液状添加剤
(D)1〜20重量%を含む樹脂組成物からなる包装用
ストレッチフィルム。 【効果】 透明性、伸び特性、変形回復性、包装機械適
性、作業性等に優れ、かつ廃棄処理、食品衛生上に問題
のない包装用ストレッチフィルムが得られる。
復力、底シール性といった特性に加え、フィルムの経時
的な安定性さらには経済性にも優れた包装用ストレッチ
フィルムを提供すること。 【解決手段】 少なくとも3層から構成され、両表面層
がエチレン系重合体(A)からなり、中間層の少なくと
も1層がポリプロピレン系重合体(B)55〜96重量
%、石油樹脂類(C)3〜25重量%及び液状添加剤
(D)1〜20重量%を含む樹脂組成物からなる包装用
ストレッチフィルム。 【効果】 透明性、伸び特性、変形回復性、包装機械適
性、作業性等に優れ、かつ廃棄処理、食品衛生上に問題
のない包装用ストレッチフィルムが得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装用ストレッチ
フィルムに関する。さらに詳細には、透明性、指押し復
元性に優れ、カット性、包装ヒートシール性、ストレッ
チ性にも優れた、ポリオレフィン樹脂を主体とする包装
用ストレッチフィルムに関する。
フィルムに関する。さらに詳細には、透明性、指押し復
元性に優れ、カット性、包装ヒートシール性、ストレッ
チ性にも優れた、ポリオレフィン樹脂を主体とする包装
用ストレッチフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、食品包装用ストレッチフィル
ム、中でも青果物、精肉、鮮魚、惣菜等を軽量トレイに
のせてフィルムでオーバーラップするいわゆるプリパッ
ケージ用のストレッチフィルムとしては、主にポリ塩化
ビニル系のものが使用されてきた。プリパッケージ用の
ストレッチフィルムを使用する場合には、手動で又は自
動機にて包装されるが、それにはラッピング作業性が良
いことが要求される。また、商品に皺を残さず被包装物
の形状に合った張りのある包装、破れがなくて見栄え良
い包装が望まれる。さらに、被包装物を店頭に陳列した
とき、包装されたフィルムを指で押したりして変形を加
えても元に戻るいわゆる指押し戻り性も要求される。
ム、中でも青果物、精肉、鮮魚、惣菜等を軽量トレイに
のせてフィルムでオーバーラップするいわゆるプリパッ
ケージ用のストレッチフィルムとしては、主にポリ塩化
ビニル系のものが使用されてきた。プリパッケージ用の
ストレッチフィルムを使用する場合には、手動で又は自
動機にて包装されるが、それにはラッピング作業性が良
いことが要求される。また、商品に皺を残さず被包装物
の形状に合った張りのある包装、破れがなくて見栄え良
い包装が望まれる。さらに、被包装物を店頭に陳列した
とき、包装されたフィルムを指で押したりして変形を加
えても元に戻るいわゆる指押し戻り性も要求される。
【0003】かくして、食品包装用フィルムとしては、
十分なフィルム強度、弾性回復性、フィルムカット性、
透明性、自己粘着性、適度の伸び、滑り性及び適度の柔
軟性を有するものが望まれる。ポリ塩化ビニル系フィル
ムは、前記の性能を全て兼ね備えたものとして販売者、
消費者に広く受け入れられている。
十分なフィルム強度、弾性回復性、フィルムカット性、
透明性、自己粘着性、適度の伸び、滑り性及び適度の柔
軟性を有するものが望まれる。ポリ塩化ビニル系フィル
ムは、前記の性能を全て兼ね備えたものとして販売者、
消費者に広く受け入れられている。
【0004】しかし近年、環境に対する優しさが強調さ
れるようになり、ポリ塩化ビニル系フィルムについて、
焼却時の塩化水素ガス発生や多量の可塑剤溶出の問題が
提起されてきた。このため、ポリ塩化ビニル系フィルム
に代わる材料が種々検討され、特にポリエチレン系樹脂
を用いたストレッチフィルムが各種提案されている。
れるようになり、ポリ塩化ビニル系フィルムについて、
焼却時の塩化水素ガス発生や多量の可塑剤溶出の問題が
提起されてきた。このため、ポリ塩化ビニル系フィルム
に代わる材料が種々検討され、特にポリエチレン系樹脂
を用いたストレッチフィルムが各種提案されている。
【0005】例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体
(以下、「EVA」ということもある。)/ポリブテン
−1/EVA、EVA/直鎖状エチレン−αオレフィン
共重合体/EVA、EVA/ポリプロピレン系重合体/
EVAといったような、エチレン−酢酸ビニル共重合体
の表面層と各種αオレフィン系樹脂中間層とからなる2
種3層構成の包装用ストレッチフィルムが挙げられる。
(以下、「EVA」ということもある。)/ポリブテン
−1/EVA、EVA/直鎖状エチレン−αオレフィン
共重合体/EVA、EVA/ポリプロピレン系重合体/
EVAといったような、エチレン−酢酸ビニル共重合体
の表面層と各種αオレフィン系樹脂中間層とからなる2
種3層構成の包装用ストレッチフィルムが挙げられる。
【0006】これらのものは、表面特性、透明性、耐熱
性、材料設計の自由度、経済性等の観点から優れている
が、包装作業性及び包装適性において難点があり、さら
に経済性の点でも未だ十分ではない。
性、材料設計の自由度、経済性等の観点から優れている
が、包装作業性及び包装適性において難点があり、さら
に経済性の点でも未だ十分ではない。
【0007】特開平9−154479号公報で提案され
た、低結晶性のポリプロピレン系重合体と石油樹脂類と
を含有する食品包装用ストレッチフィルムは、包装作業
性、包装仕上がり、弾性回復力、底シール性といった特
性が良好であるが、その性能を得るために石油樹脂類を
多量(30重量%)に含有させる必要があるため、経時
的にフィルムの強度が変化したり、石油樹脂類が表面に
ブリードして巻物にしたときフィルム同士がブロッキン
グするといった不具合がある。
た、低結晶性のポリプロピレン系重合体と石油樹脂類と
を含有する食品包装用ストレッチフィルムは、包装作業
性、包装仕上がり、弾性回復力、底シール性といった特
性が良好であるが、その性能を得るために石油樹脂類を
多量(30重量%)に含有させる必要があるため、経時
的にフィルムの強度が変化したり、石油樹脂類が表面に
ブリードして巻物にしたときフィルム同士がブロッキン
グするといった不具合がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題
は、透明性、包装作業性、包装仕上がり、弾性回復力、
底シール性といった特性に加え、フィルムの経時的な安
定性さらには経済性にも優れた包装用ストレッチフィル
ムを提供することである。
は、透明性、包装作業性、包装仕上がり、弾性回復力、
底シール性といった特性に加え、フィルムの経時的な安
定性さらには経済性にも優れた包装用ストレッチフィル
ムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意検討の
結果、少なくとも3層から構成され、両表面層がエチレ
ン系重合体(A)からなり、中間層の少なくとも1層が
ポリプロピレン系重合体(B)55〜96重量%、石油
樹脂類(C)3〜25重量%及び液状添加剤(D)1〜
20重量%を含む樹脂組成物からなることを特徴とする
包装用ストレッチフィルムにより、前期の課題を解決で
きることを見出した。以下、本発明を詳しく説明する。
結果、少なくとも3層から構成され、両表面層がエチレ
ン系重合体(A)からなり、中間層の少なくとも1層が
ポリプロピレン系重合体(B)55〜96重量%、石油
樹脂類(C)3〜25重量%及び液状添加剤(D)1〜
20重量%を含む樹脂組成物からなることを特徴とする
包装用ストレッチフィルムにより、前期の課題を解決で
きることを見出した。以下、本発明を詳しく説明する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の包装用ストレッチフィル
ムは、両表面層及び少なくとも1層の中間層から構成さ
れる。
ムは、両表面層及び少なくとも1層の中間層から構成さ
れる。
【0011】本発明の表面層に用いられるエチレン系重
合体(A)は、エチレンを主成分とする重合体であり、
例えば低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、
線状超低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密
度ポリエチレン及びエチレンを主成分とする共重合体で
ある。エチレンを主成分とする共重合体としては、エチ
レンと、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキ
セン−1、ヘプテン−1、オクテン−1等の炭素数3〜
10のα−オレフィン;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル等のビニルエステル;アクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等の
不飽和カルボン酸エステル及びそれらのアイオノマー;
共役ジエンや非共役ジエンのような不飽和化合物の中か
ら選ばれる1種又は2種以上のコモノマーとの共重合体
あるいはそれらの組成物が挙げられる。エチレン系重合
体のエチレン単位の含有量は、通常50重量%を越える
ものである。
合体(A)は、エチレンを主成分とする重合体であり、
例えば低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、
線状超低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密
度ポリエチレン及びエチレンを主成分とする共重合体で
ある。エチレンを主成分とする共重合体としては、エチ
レンと、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキ
セン−1、ヘプテン−1、オクテン−1等の炭素数3〜
10のα−オレフィン;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル等のビニルエステル;アクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等の
不飽和カルボン酸エステル及びそれらのアイオノマー;
共役ジエンや非共役ジエンのような不飽和化合物の中か
ら選ばれる1種又は2種以上のコモノマーとの共重合体
あるいはそれらの組成物が挙げられる。エチレン系重合
体のエチレン単位の含有量は、通常50重量%を越える
ものである。
【0012】これらのエチレン系重合体(A)の中で、
低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、線状超
低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
エチレン−アクリル酸エステル共重合体及びエチレン−
メタクリル酸エステル共重合体の中から選ばれる少なく
とも1種のエチレン系重合体が好ましい。アクリル酸エ
ステルとしては、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸
エチルが挙げられる。メタクリル酸エステルとしては、
例えばメタクリル酸メチル、メタクリル酸エチルが挙げ
られる。そして、エチレン系重合体(A)の中で、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体がより好ましく、酢酸ビニル
単位の含有率が5〜30重量%であるエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体が最も好ましい。
低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、線状超
低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
エチレン−アクリル酸エステル共重合体及びエチレン−
メタクリル酸エステル共重合体の中から選ばれる少なく
とも1種のエチレン系重合体が好ましい。アクリル酸エ
ステルとしては、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸
エチルが挙げられる。メタクリル酸エステルとしては、
例えばメタクリル酸メチル、メタクリル酸エチルが挙げ
られる。そして、エチレン系重合体(A)の中で、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体がより好ましく、酢酸ビニル
単位の含有率が5〜30重量%であるエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体が最も好ましい。
【0013】前記表面層を構成するエチレン系重合体
(A)には、必要に応じてさらに各種添加剤を添加する
ことができる。例えば防曇性を付与するための添加剤と
しては、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸
エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、エチレンオ
キサイド付加物、脂肪酸アミン、脂肪酸アミドが挙げら
れ、これらは、単独あるいは2種類以上混合して使用で
きる。
(A)には、必要に応じてさらに各種添加剤を添加する
ことができる。例えば防曇性を付与するための添加剤と
しては、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸
エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、エチレンオ
キサイド付加物、脂肪酸アミン、脂肪酸アミドが挙げら
れ、これらは、単独あるいは2種類以上混合して使用で
きる。
【0014】界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エ
ステル系化合物、例えばグリセリン脂肪酸エステルある
いはポリグリセリン脂肪酸エステルが挙げられる。ここ
で、前記化合物の脂肪酸部分は、炭素数8〜25のもの
が好適である。具体的には、グリセリンモノオレート、
グリセリンモノラウレート、グリセリンモノステアレー
ト、ポリグリセリンオレート、ポリグリセリンラウレー
ト、ポリグリセリンステアレート、ポリグリセリンセス
キオレート、ポリグリセリンセスキラウレート、ポリグ
リセリンモノラウリルオレート、ポリグリセリンジオレ
ート、ポリグリセリンジラウレートが挙げられる。
ステル系化合物、例えばグリセリン脂肪酸エステルある
いはポリグリセリン脂肪酸エステルが挙げられる。ここ
で、前記化合物の脂肪酸部分は、炭素数8〜25のもの
が好適である。具体的には、グリセリンモノオレート、
グリセリンモノラウレート、グリセリンモノステアレー
ト、ポリグリセリンオレート、ポリグリセリンラウレー
ト、ポリグリセリンステアレート、ポリグリセリンセス
キオレート、ポリグリセリンセスキラウレート、ポリグ
リセリンモノラウリルオレート、ポリグリセリンジオレ
ート、ポリグリセリンジラウレートが挙げられる。
【0015】また、酸化防止剤、防曇剤、帯電防止剤、
滑剤、造核剤等を含ませることもできる。
滑剤、造核剤等を含ませることもできる。
【0016】本発明で用いられるポリプロピレン系重合
体(B)としては、プロピレン単独重合体、プロピレン
−エチレン共重合体、プロピレン−αオレフィン共重合
体及び非晶性ポリオレフィンが挙げられる。αオレフィ
ンとしては、例えばエチレン、ブテン−1、ペンテン−
1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1等の炭
素数2、4〜10のαオレフィンが挙げられる。
体(B)としては、プロピレン単独重合体、プロピレン
−エチレン共重合体、プロピレン−αオレフィン共重合
体及び非晶性ポリオレフィンが挙げられる。αオレフィ
ンとしては、例えばエチレン、ブテン−1、ペンテン−
1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1等の炭
素数2、4〜10のαオレフィンが挙げられる。
【0017】ポリプロピレン系重合体は一般に、高結晶
性で強度も高く、ポリオレフィン系重合体の中では比較
的高融点で耐熱性も良好であるが、高結晶性のため伸展
時には大きな力を要し、また不均一な伸びしか示さず、
これらの特性は混合物になっても残存する。そのため本
発明においては、伸びの良いフィルムを得るために、ポ
リプロピレン系重合体の少なくとも一部に、比較的低結
晶性のプロピレン系共重合体を使用するのが好ましい。
この場合の共重合体としては、プロピレンにエチレン又
は炭素数4〜12のαオレフインを3〜30モル%程度
共重合させたものが好適である。
性で強度も高く、ポリオレフィン系重合体の中では比較
的高融点で耐熱性も良好であるが、高結晶性のため伸展
時には大きな力を要し、また不均一な伸びしか示さず、
これらの特性は混合物になっても残存する。そのため本
発明においては、伸びの良いフィルムを得るために、ポ
リプロピレン系重合体の少なくとも一部に、比較的低結
晶性のプロピレン系共重合体を使用するのが好ましい。
この場合の共重合体としては、プロピレンにエチレン又
は炭素数4〜12のαオレフインを3〜30モル%程度
共重合させたものが好適である。
【0018】前記非晶性ポリオレフィンとしては、具体
的には、前記プロピレン単位及び/又はブテン−1単位
の含有量が50重量%以上のポリプロピレン、ポリブテ
ン−1、プロピレン−エチレン共重合体、ブテン−1−
エチレン共重合体、プロピレン−ブテン−1共重合体、
プロピレン−ブテン−1−エチレン3元共重合体、プロ
ピレン−ヘキセン−1−エチレン3元共重合体、ブテン
−1−ヘキセン−1−エチレン3元共重合体等の非晶質
ポリオレフィンが挙げられる。また、結晶性プロピレン
重合体と非晶性プロピレン重合体等2種以上の混合物で
あってもよい。
的には、前記プロピレン単位及び/又はブテン−1単位
の含有量が50重量%以上のポリプロピレン、ポリブテ
ン−1、プロピレン−エチレン共重合体、ブテン−1−
エチレン共重合体、プロピレン−ブテン−1共重合体、
プロピレン−ブテン−1−エチレン3元共重合体、プロ
ピレン−ヘキセン−1−エチレン3元共重合体、ブテン
−1−ヘキセン−1−エチレン3元共重合体等の非晶質
ポリオレフィンが挙げられる。また、結晶性プロピレン
重合体と非晶性プロピレン重合体等2種以上の混合物で
あってもよい。
【0019】前記ポリプロピレン系重合体(B)が重合
体組成物である場合の調製方法は、特に制限されるもの
ではなく、例えば、ニーダー、バンバリーミキサー、ロ
ール等の混練機、一軸又は二軸押出機等を用いて加熱溶
融混練して行うことができる。また、各種樹脂ペレット
をドライブレンドしてもよい。さらには、多段重合によ
り重合ブレンドしてもよい。
体組成物である場合の調製方法は、特に制限されるもの
ではなく、例えば、ニーダー、バンバリーミキサー、ロ
ール等の混練機、一軸又は二軸押出機等を用いて加熱溶
融混練して行うことができる。また、各種樹脂ペレット
をドライブレンドしてもよい。さらには、多段重合によ
り重合ブレンドしてもよい。
【0020】本発明に用いられる石油樹脂類(C)とし
ては、石油樹脂、テルペン樹脂、クマロン−インデン樹
脂、ロジン系樹脂又はそれらの水素添加誘導体が挙げら
れる。石油樹脂又はその水素添加物とは石油類の熱分解
により生成する分解油留分を含有する固体化熱可塑性樹
脂であって、例えばC5留分を原料とした脂肪族系石油
樹脂、C9留分を原料とした芳香族系石油樹脂、シクロ
ペンタジエンを原料とした脂環族石油樹脂及びそれらの
2種類以上が共重合した共重合系石油樹脂、さらにそれ
らを水素化した水素化系石油樹脂が挙げられる。テルペ
ン樹脂とはテレビン油を原料とした樹脂であって、例え
ばα−ピネンやβ−ピネンが重合したテルペン樹脂、フ
ェノール樹脂とテルペン樹脂を重合したテルペンフェノ
ール樹脂、スチレン等で極性を付与した芳香族変性テル
ペン樹脂、水素化テルペン樹脂が挙げられる。クマロン
−インデン樹脂とはクマロン及びインデンを主成分とす
る重合物からなる樹脂である。ロジン系樹脂とはマツ類
の樹脂等から得られるアビエチン酸又はその誘導体を主
成分とする樹脂であって、例えばガムロジンやウッドロ
ジン、水素化ロジン、フェノールとロジンを反応させた
ロジンフェノール樹脂が挙げられる。
ては、石油樹脂、テルペン樹脂、クマロン−インデン樹
脂、ロジン系樹脂又はそれらの水素添加誘導体が挙げら
れる。石油樹脂又はその水素添加物とは石油類の熱分解
により生成する分解油留分を含有する固体化熱可塑性樹
脂であって、例えばC5留分を原料とした脂肪族系石油
樹脂、C9留分を原料とした芳香族系石油樹脂、シクロ
ペンタジエンを原料とした脂環族石油樹脂及びそれらの
2種類以上が共重合した共重合系石油樹脂、さらにそれ
らを水素化した水素化系石油樹脂が挙げられる。テルペ
ン樹脂とはテレビン油を原料とした樹脂であって、例え
ばα−ピネンやβ−ピネンが重合したテルペン樹脂、フ
ェノール樹脂とテルペン樹脂を重合したテルペンフェノ
ール樹脂、スチレン等で極性を付与した芳香族変性テル
ペン樹脂、水素化テルペン樹脂が挙げられる。クマロン
−インデン樹脂とはクマロン及びインデンを主成分とす
る重合物からなる樹脂である。ロジン系樹脂とはマツ類
の樹脂等から得られるアビエチン酸又はその誘導体を主
成分とする樹脂であって、例えばガムロジンやウッドロ
ジン、水素化ロジン、フェノールとロジンを反応させた
ロジンフェノール樹脂が挙げられる。
【0021】本発明に用いられる液状添加剤(D)は、
例えば、流動パラフィン、グリセリン脂肪酸エステル、
ポリグリセリン脂肪酸エステル等の界面活性剤等が挙げ
られる。流動パラフィンは、一般には、無色透明で無味
無臭の精製度の高い飽和炭化水素からなり、15℃での
密度が0.85〜0.91g/cm3、好ましくは0.
85〜0.88g/cm3であり、40℃での動粘度が
5〜100mm2/S、好ましくは10〜80mm2/S
のものが好適である。流動パラフィンの密度及び動粘度
が前記範囲に入っている場合、造粒や製膜時にスクリュ
ーとの滑りが生じず、また流動パラフィンによる過度の
粘着が生じないため、ハンドリングが容易であるので特
に好ましい。
例えば、流動パラフィン、グリセリン脂肪酸エステル、
ポリグリセリン脂肪酸エステル等の界面活性剤等が挙げ
られる。流動パラフィンは、一般には、無色透明で無味
無臭の精製度の高い飽和炭化水素からなり、15℃での
密度が0.85〜0.91g/cm3、好ましくは0.
85〜0.88g/cm3であり、40℃での動粘度が
5〜100mm2/S、好ましくは10〜80mm2/S
のものが好適である。流動パラフィンの密度及び動粘度
が前記範囲に入っている場合、造粒や製膜時にスクリュ
ーとの滑りが生じず、また流動パラフィンによる過度の
粘着が生じないため、ハンドリングが容易であるので特
に好ましい。
【0022】また、界面活性剤としては防曇性を付与す
るものが使用され、具体的には、グリセリン脂肪酸エス
テル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪
酸エステル、エチレンオキサイド付加物、脂肪酸アミ
ン、脂肪酸アミド等であり、これらは、単独あるいは2
種類以上混合して使用できる。特に本発明に好適に用い
られる界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル
系化合物、例えばグリセリン脂肪酸エステルあるいはポ
リグリセリン脂肪酸エステルが挙げられる。ここで、前
記化合物の脂肪酸部分は、炭素数8〜25のものが好適
である。具体的には、グリセリンモノオレート、グリセ
リンモノラウレート、グリセリンモノステアレート、ポ
リグリセリンオレート、ポリグリセリンラウレート、ポ
リグリセリンステアレート、ポリグリセリンセスキオレ
ート、ポリグリセリンセスキラウレート、ポリグリセリ
ンモノラウリルオレート、ポリグリセリンジオレート、
ポリグリセリンジラウレートが挙げられる。
るものが使用され、具体的には、グリセリン脂肪酸エス
テル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪
酸エステル、エチレンオキサイド付加物、脂肪酸アミ
ン、脂肪酸アミド等であり、これらは、単独あるいは2
種類以上混合して使用できる。特に本発明に好適に用い
られる界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル
系化合物、例えばグリセリン脂肪酸エステルあるいはポ
リグリセリン脂肪酸エステルが挙げられる。ここで、前
記化合物の脂肪酸部分は、炭素数8〜25のものが好適
である。具体的には、グリセリンモノオレート、グリセ
リンモノラウレート、グリセリンモノステアレート、ポ
リグリセリンオレート、ポリグリセリンラウレート、ポ
リグリセリンステアレート、ポリグリセリンセスキオレ
ート、ポリグリセリンセスキラウレート、ポリグリセリ
ンモノラウリルオレート、ポリグリセリンジオレート、
ポリグリセリンジラウレートが挙げられる。
【0023】このような液状添加剤を配合することによ
り、得られるポリオレフィンフィルムは、ストレッチ包
装時の底面シール性やフィルム同士の自己粘着性が向上
したものとなり、また、高倍率でストレッチ包装しても
外観不良が発生し難くなる。このような効果が発現する
理由としては、中間層に配合される液状添加剤が中間層
のポリプロピレン系重合体と相容化し、その結果、可塑
効果が発揮され、さらに、中間層に使用するポリプロピ
レン系重合体と両表面層に使用するエチレン系重合体と
の間の界面強度も増加するためと考えられる。
り、得られるポリオレフィンフィルムは、ストレッチ包
装時の底面シール性やフィルム同士の自己粘着性が向上
したものとなり、また、高倍率でストレッチ包装しても
外観不良が発生し難くなる。このような効果が発現する
理由としては、中間層に配合される液状添加剤が中間層
のポリプロピレン系重合体と相容化し、その結果、可塑
効果が発揮され、さらに、中間層に使用するポリプロピ
レン系重合体と両表面層に使用するエチレン系重合体と
の間の界面強度も増加するためと考えられる。
【0024】本発明の中間層を形成する樹脂組成物の
(B)、(C)及び(D)成分の混合割合は、前記ポリ
プロピレン系重合体(B)55〜97重量%、石油樹脂
類(C)成分2〜25重量%、液状添加剤(D)1〜2
0重量%である。ポリプロピレン系重合体(B)が55
重量%未満であると、製膜性が不安定となり、また耐熱
性も低下してしまい好ましくない。また97重量%を越
えると柔軟性が低下してしまう。一方、石油樹脂類
(C)の割合が2重量%未満であると、フィルムのカッ
ト性が低下し、25重量%を越えるとフィルムの耐衝撃
性が低下したり、石油樹脂類が表面にブリードし、巻物
とした場合にはフィルム同士がブロッキングしてしまい
好ましくない。また、液状添加剤(D)は1重量%未満
であると柔軟性が低下してしまい、20重量%を越える
と、製膜性が悪化してしまう。特にポリプロピレン系重
合体(B)65〜85重量%、石油樹脂類(C)10〜
20重量%、液状添加剤(D)2〜15重量%を含有す
る樹脂組成物が柔軟性、耐熱性、カット性、耐衝撃強度
のバランスの観点から好ましい。
(B)、(C)及び(D)成分の混合割合は、前記ポリ
プロピレン系重合体(B)55〜97重量%、石油樹脂
類(C)成分2〜25重量%、液状添加剤(D)1〜2
0重量%である。ポリプロピレン系重合体(B)が55
重量%未満であると、製膜性が不安定となり、また耐熱
性も低下してしまい好ましくない。また97重量%を越
えると柔軟性が低下してしまう。一方、石油樹脂類
(C)の割合が2重量%未満であると、フィルムのカッ
ト性が低下し、25重量%を越えるとフィルムの耐衝撃
性が低下したり、石油樹脂類が表面にブリードし、巻物
とした場合にはフィルム同士がブロッキングしてしまい
好ましくない。また、液状添加剤(D)は1重量%未満
であると柔軟性が低下してしまい、20重量%を越える
と、製膜性が悪化してしまう。特にポリプロピレン系重
合体(B)65〜85重量%、石油樹脂類(C)10〜
20重量%、液状添加剤(D)2〜15重量%を含有す
る樹脂組成物が柔軟性、耐熱性、カット性、耐衝撃強度
のバランスの観点から好ましい。
【0025】本発明で中間層の1層に用いる樹脂組成物
の調製方法は、特に制限されるものでなく、例えば、ニ
ーダー、バンバリーミキサー、ロール等の混練機、一軸
又は二軸押出機等を用いて加熱溶融混練して行うことが
できる。また、各種樹脂ペレットをドライブレンドして
もよい。
の調製方法は、特に制限されるものでなく、例えば、ニ
ーダー、バンバリーミキサー、ロール等の混練機、一軸
又は二軸押出機等を用いて加熱溶融混練して行うことが
できる。また、各種樹脂ペレットをドライブレンドして
もよい。
【0026】また、前記の中間層を構成する樹脂組成物
には、必要に応じてさらに各種添加剤、充填剤、例え
ば、酸化防止剤、帯電防止剤、核剤、難燃剤等を含ませ
ることができる。さらに、本発明の妨げにならない範囲
で他の樹脂をブレンドして使用することもできる。例え
ば、リサイクル樹脂をブレンドすることもできる。
には、必要に応じてさらに各種添加剤、充填剤、例え
ば、酸化防止剤、帯電防止剤、核剤、難燃剤等を含ませ
ることができる。さらに、本発明の妨げにならない範囲
で他の樹脂をブレンドして使用することもできる。例え
ば、リサイクル樹脂をブレンドすることもできる。
【0027】本発明の包装用ストレッチフィルムは、中
間層にリサイクル樹脂層を積層挿入してもよく、他の熱
可塑性樹脂層、例えば、ガスバリア性を付与するために
ポリアミド樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合
体、ポリエステル樹脂等を積層挿入してもよい。さらに
は、層間の接着強度を上げるため、接着剤や接着性樹脂
層を積層挿入してもよい。
間層にリサイクル樹脂層を積層挿入してもよく、他の熱
可塑性樹脂層、例えば、ガスバリア性を付与するために
ポリアミド樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合
体、ポリエステル樹脂等を積層挿入してもよい。さらに
は、層間の接着強度を上げるため、接着剤や接着性樹脂
層を積層挿入してもよい。
【0028】本発明の包装用ストレッチフィルムを構成
する各層の厚さは、特に限定されるものでなく、任意に
選択することができる。通常は、各層を約2〜100μ
mの範囲に形成する。また、フィルム総厚みに対する両
表面層の厚み比率も、特に限定されるものでなく、任意
に選択することができる。通常は、両表面層の合計厚み
を積層フィルム厚さの20〜90%となるように構成す
る。
する各層の厚さは、特に限定されるものでなく、任意に
選択することができる。通常は、各層を約2〜100μ
mの範囲に形成する。また、フィルム総厚みに対する両
表面層の厚み比率も、特に限定されるものでなく、任意
に選択することができる。通常は、両表面層の合計厚み
を積層フィルム厚さの20〜90%となるように構成す
る。
【0029】本発明の包装用ストレッチフィルムの製法
は、特に限定されるものでなく、例えば、インフレーシ
ョン法やキャスト法による共押出積層法、押出しラミネ
ーション法、サンドラミネーション法、ドライラミネー
ション法等を用いることができる。
は、特に限定されるものでなく、例えば、インフレーシ
ョン法やキャスト法による共押出積層法、押出しラミネ
ーション法、サンドラミネーション法、ドライラミネー
ション法等を用いることができる。
【0030】本発明の包装用ストレッチフィルムに収縮
性が必要である場合は、製膜後に少なくとも一軸方向に
延伸することが好ましい。延伸は一軸でも二軸でも可能
である。一軸延伸の場合は、例えば通常用いられるロー
ル延伸法が好ましい。また二軸延伸の場合は、例えば一
軸に延伸した後に二軸延伸を行う逐次延伸方式でもよ
く、チューブラ延伸のような同時二軸延伸方式でもよ
い。
性が必要である場合は、製膜後に少なくとも一軸方向に
延伸することが好ましい。延伸は一軸でも二軸でも可能
である。一軸延伸の場合は、例えば通常用いられるロー
ル延伸法が好ましい。また二軸延伸の場合は、例えば一
軸に延伸した後に二軸延伸を行う逐次延伸方式でもよ
く、チューブラ延伸のような同時二軸延伸方式でもよ
い。
【0031】以上詳述したように、本発明によれば、透
明性が良好で、かつ、柔軟性、変形回復性、カット性、
耐熱性、耐衝撃性に優れた包装用ストレッチフィルムを
提供できる。また、本発明の包装用ストレッチフィルム
は、軟質フィルムであり、環境汚染で社会的な問題とな
っている軟質塩化ビニルフィルムに代わり、各種用途に
適用できる。
明性が良好で、かつ、柔軟性、変形回復性、カット性、
耐熱性、耐衝撃性に優れた包装用ストレッチフィルムを
提供できる。また、本発明の包装用ストレッチフィルム
は、軟質フィルムであり、環境汚染で社会的な問題とな
っている軟質塩化ビニルフィルムに代わり、各種用途に
適用できる。
【0032】次に実施例を挙げて、本発明をさらに詳し
く説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。
く説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。
【0033】
【実施例】フィルムの特性・性能は、次の方法により測
定、評価した。
定、評価した。
【0034】(透明性(1))フィルムの透明性(ブリー
ド白化等)を目視により評価した。 ◎透明であり白化がみられない ○白化が若干みられる ▲透明ではあるが白化がみられる ×透明でない
ド白化等)を目視により評価した。 ◎透明であり白化がみられない ○白化が若干みられる ▲透明ではあるが白化がみられる ×透明でない
【0035】(底シール性)熱盤温度を100℃とし、
包装後のシール状態を評価した。 ◎通常の取扱では剥がれない ○僅かに剥がれが生じる ▲やや剥がれが生じる ×熱により穴が発生し、また剥がれやすい
包装後のシール状態を評価した。 ◎通常の取扱では剥がれない ○僅かに剥がれが生じる ▲やや剥がれが生じる ×熱により穴が発生し、また剥がれやすい
【0036】(復元性)パック中央部を指で押した後の
押し後の状況を評価した。 ◎完全に復元する ○僅かに押し跡が残る ▲かなり押し跡が残る ×完全に押し跡が残る
押し後の状況を評価した。 ◎完全に復元する ○僅かに押し跡が残る ▲かなり押し跡が残る ×完全に押し跡が残る
【0037】(張り)パック品の上面を手で押さえたと
きの反発性や積み重ねたときのたるみを評価した。 ◎張りが良く反発性も良い ○やや張りが弱い ▲かなり張りが弱い ×張りが弱くて頼りなく、たるみも生じる
きの反発性や積み重ねたときのたるみを評価した。 ◎張りが良く反発性も良い ○やや張りが弱い ▲かなり張りが弱い ×張りが弱くて頼りなく、たるみも生じる
【0038】(手包装評価)巾350mmのストレッチ
フィルムを用い、手包装機(ARC社製401−U)に
より包装し評価した。
フィルムを用い、手包装機(ARC社製401−U)に
より包装し評価した。
【0039】(仕上がり)特にシワの発生し易いトレイ
コーナー部を評価した。 ◎全くシワがない ○僅かにシワがある ▲少しシワがある ×大きなシワが発生する
コーナー部を評価した。 ◎全くシワがない ○僅かにシワがある ▲少しシワがある ×大きなシワが発生する
【0040】(ストレッチ性(1))手で横方向にフィル
ムを延伸したときのフィルムの伸び及び強度を評価し
た。 ◎適度な伸びがあり強い ○若干伸びにくいが強い ▲伸びるが弱い ×伸びにくく弱い
ムを延伸したときのフィルムの伸び及び強度を評価し
た。 ◎適度な伸びがあり強い ○若干伸びにくいが強い ▲伸びるが弱い ×伸びにくく弱い
【0041】(自動包装機評価)巾350mmのストレ
ッチフィルムを用い、自動包装機石田衡器社製ISHI
DA・Zero one及び寺岡精巧社製AW−360
0により発泡ポリスチレントレイ(長さ200mm、幅
130mm、高さ30mm)を包装し評価した。
ッチフィルムを用い、自動包装機石田衡器社製ISHI
DA・Zero one及び寺岡精巧社製AW−360
0により発泡ポリスチレントレイ(長さ200mm、幅
130mm、高さ30mm)を包装し評価した。
【0042】(カット搬送)カット時の切断面のカール
や搬送ときのチャック状態を評価した ◎全く問題がない ○まあまあである ▲やや問題あり ×カット搬送できない
や搬送ときのチャック状態を評価した ◎全く問題がない ○まあまあである ▲やや問題あり ×カット搬送できない
【0043】(ストレッチ性(2))テラオカ社製AW3
600包装機でプレストレッチしたときのストレッチ性
を評価した。 ◎適度な伸びがありフィルムがちぎれない ○若干伸びにくいがフィルムがちぎれない ▲伸びるがちぎれることがある ×伸びずらく包装できない
600包装機でプレストレッチしたときのストレッチ性
を評価した。 ◎適度な伸びがありフィルムがちぎれない ○若干伸びにくいがフィルムがちぎれない ▲伸びるがちぎれることがある ×伸びずらく包装できない
【0044】(仕上がり)包装条件を25水準に変えて
良好な水準数率を評価した。 ◎16/25〜25/25 ○11/25〜15/25 ▲ 4/25〜10/25 × 0/25〜 3/25
良好な水準数率を評価した。 ◎16/25〜25/25 ○11/25〜15/25 ▲ 4/25〜10/25 × 0/25〜 3/25
【0045】(透明性(2))テラオカ社製AW3600
包装機でプレストレッチしたときの表面の白化の状態を
評価した。 ◎白化していなく透明である ○白化していないが濁っている ▲若干白化している ×白化している
包装機でプレストレッチしたときの表面の白化の状態を
評価した。 ◎白化していなく透明である ○白化していないが濁っている ▲若干白化している ×白化している
【0046】(実施例1)表面層として、エチレン−酢
酸ビニル共重合体(MFR(190℃)=2g/10
分、酢酸ビニル単位の含有量=15重量%、住友化学工
業社製エバテートH2081)(A)98重量%及び防
曇剤(理研ビタミン社製L−71−D)2重量%を混練
した組成物の層を各々4μm、中間層として、結晶性ポ
リプロピレンと非晶性プロピレン−ブテン−1共重合体
との50/50重量%の混合組成物(MFR(230
℃)=14g/10分、宇部レキセン社製 CAP35
5)(B)75重量%、石油樹脂類(ヤスハラケミカル
社製クリアロンP125)(C)20重量%、流動パラ
フィン(エッソ石油社製クリストール J−352)
(D)5重量%の混合樹脂組成物の層4μmを共押出イ
ンフレーション成形し、層厚み12μm(4μm/4μ
m/4μm)のフィルムを得た。
酸ビニル共重合体(MFR(190℃)=2g/10
分、酢酸ビニル単位の含有量=15重量%、住友化学工
業社製エバテートH2081)(A)98重量%及び防
曇剤(理研ビタミン社製L−71−D)2重量%を混練
した組成物の層を各々4μm、中間層として、結晶性ポ
リプロピレンと非晶性プロピレン−ブテン−1共重合体
との50/50重量%の混合組成物(MFR(230
℃)=14g/10分、宇部レキセン社製 CAP35
5)(B)75重量%、石油樹脂類(ヤスハラケミカル
社製クリアロンP125)(C)20重量%、流動パラ
フィン(エッソ石油社製クリストール J−352)
(D)5重量%の混合樹脂組成物の層4μmを共押出イ
ンフレーション成形し、層厚み12μm(4μm/4μ
m/4μm)のフィルムを得た。
【0047】(実施例2)中間層を構成する樹脂組成物
の(B)成分として、低結晶性プロピレン−エチレン−
プロピレン共重合エラストマーであるプロピレン−エチ
レンランダム共重合体(MFR(230℃)=0.45
g/10分モンテル社製KS353P)75重量%を用
いた以外は、実施例1と同様にフィルムを得た。
の(B)成分として、低結晶性プロピレン−エチレン−
プロピレン共重合エラストマーであるプロピレン−エチ
レンランダム共重合体(MFR(230℃)=0.45
g/10分モンテル社製KS353P)75重量%を用
いた以外は、実施例1と同様にフィルムを得た。
【0048】(実施例3)中間層を構成する樹脂組成物
の(B)成分として、結晶性プロピレン−αオレフィン
共重合体であるプロピレン−エチレンランダム共重合体
(MFR(230℃)=2.5g/10分住友化学工業
社製ノーブレンFS2011D)と、結晶性ポリプロピ
レンと非晶性プロピレン−ブテン−1共重合体との50
/50重量%の混合組成物(MFR(230℃)=14
g/10分、宇部レキセン社製 CAP355)との等
重量混合樹脂組成物75重量%を用いた以外は、実施例
1と同様にフィルムを得た。
の(B)成分として、結晶性プロピレン−αオレフィン
共重合体であるプロピレン−エチレンランダム共重合体
(MFR(230℃)=2.5g/10分住友化学工業
社製ノーブレンFS2011D)と、結晶性ポリプロピ
レンと非晶性プロピレン−ブテン−1共重合体との50
/50重量%の混合組成物(MFR(230℃)=14
g/10分、宇部レキセン社製 CAP355)との等
重量混合樹脂組成物75重量%を用いた以外は、実施例
1と同様にフィルムを得た。
【0049】(実施例4)中間層を構成する樹脂組成物
の(D)成分として、界面活性剤(理研ビタミン社製L
−71−D)を用いた以外は、実施例1と同様にフィル
ムを得た。
の(D)成分として、界面活性剤(理研ビタミン社製L
−71−D)を用いた以外は、実施例1と同様にフィル
ムを得た。
【0050】(比較例1)中間層を構成する樹脂組成物
の(B)成分として、結晶性ポリプロピレンと非晶性プ
ロピレン−ブテン−1共重合体との50/50重量%の
混合組成物(MFR(230℃)=14g/10分、宇
部レキセン社製 CAP355)70重量%、(C)成
分として、石油樹脂類(ヤスハラケミカル社製クリアロ
ンP125)30重量%を用い、(D)成分を0とした
以外は、実施例1と同様にフィルムを得た。
の(B)成分として、結晶性ポリプロピレンと非晶性プ
ロピレン−ブテン−1共重合体との50/50重量%の
混合組成物(MFR(230℃)=14g/10分、宇
部レキセン社製 CAP355)70重量%、(C)成
分として、石油樹脂類(ヤスハラケミカル社製クリアロ
ンP125)30重量%を用い、(D)成分を0とした
以外は、実施例1と同様にフィルムを得た。
【0051】(比較例2)中間層を構成する樹脂組成物
の(B)成分として、低結晶性プロピレン−エチレン−
プロピレン共重合エラストマー(MFR(230℃)=
0.45g/10分、モンテル−JPO社製KS353
P)70重量%、(C)成分として、石油樹脂類(ヤス
ハラケミカル社製クリアロンP125)30重量%を用
い、(D)成分を0とした以外は、実施例1と同様にフ
ィルムを得た。
の(B)成分として、低結晶性プロピレン−エチレン−
プロピレン共重合エラストマー(MFR(230℃)=
0.45g/10分、モンテル−JPO社製KS353
P)70重量%、(C)成分として、石油樹脂類(ヤス
ハラケミカル社製クリアロンP125)30重量%を用
い、(D)成分を0とした以外は、実施例1と同様にフ
ィルムを得た。
【0052】(比較例3)中間層を構成する樹脂組成物
として、結晶性プロピレン−αオレフィン共重合体であ
るプロピレン−エチレンランダム共重合体(MFR(2
30℃)=2.5g/10分、プロピレン単位の含有量
=99.6重量%、住友化学工業社製ノーブレンFS2
011D)と、結晶性ポリプロピレンと非晶性プロピレ
ン−ブテン−1共重合体との50/50重量%の混合組
成物(MFR(230℃)=14g/10分、宇部レキ
セン社製 CAP355)との等重量混合物(B)70
重量%、石油樹脂類(ヤスハラケミカル社製クリアロン
P125)(C)30重量%を用い、(D)成分を0と
した以外は、実施例1と同様にフィルムを得た。
として、結晶性プロピレン−αオレフィン共重合体であ
るプロピレン−エチレンランダム共重合体(MFR(2
30℃)=2.5g/10分、プロピレン単位の含有量
=99.6重量%、住友化学工業社製ノーブレンFS2
011D)と、結晶性ポリプロピレンと非晶性プロピレ
ン−ブテン−1共重合体との50/50重量%の混合組
成物(MFR(230℃)=14g/10分、宇部レキ
セン社製 CAP355)との等重量混合物(B)70
重量%、石油樹脂類(ヤスハラケミカル社製クリアロン
P125)(C)30重量%を用い、(D)成分を0と
した以外は、実施例1と同様にフィルムを得た。
【0053】
【表1】
【0054】
【発明の効果】本発明により、実質的に塩素を含まず、
手包装、突き上げ式自動包装機及びプレストレッチ自動
包装機で使用するのに好適で、透明性、伸び特性、変形
回復性、包装機械適性、作業性等に優れ、かつ廃棄処
理、食品衛生上に問題のない包装用ストレッチフィルム
が得られる。
手包装、突き上げ式自動包装機及びプレストレッチ自動
包装機で使用するのに好適で、透明性、伸び特性、変形
回復性、包装機械適性、作業性等に優れ、かつ廃棄処
理、食品衛生上に問題のない包装用ストレッチフィルム
が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 57/02 C08L 57/02 91/00 91/00 Fターム(参考) 4F100 AK02B AK04A AK04C AK06A AK06C AK07B AK41B AK54B AK63A AK63C AK64B AK66B AK67 AK68A AK68C AK71A AK71C AL05B BA03 BA06 BA10A BA10C CA10 GB15 JA15A JA15C JK08 JL00 JL01 JL02 JL11 JN01 4J002 AE053 AF022 BA012 BB111 BB121 BB151 BK002 EH046 EH056 GG00
Claims (6)
- 【請求項1】 少なくとも3層から構成され、両表面層
がエチレン系重合体(A)からなり、中間層の少なくと
も1層がポリプロピレン系重合体(B)55〜96重量
%、石油樹脂類(C)3〜25重量%及び液状添加剤
(D)1〜20重量%を含む樹脂組成物からなることを
特徴とする包装用ストレッチフィルム。 - 【請求項2】 エチレン系重合体(A)が、低密度ポリ
エチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
アクリル酸エステル共重合体及びエチレン−メタクリル
酸エステル共重合体からなる群から選ばれる1種又は2
種以上の混合物であることを特徴とする請求項1に記載
の包装用ストレッチフィルム。 - 【請求項3】 低密度ポリエチレンが線状低密度ポリエ
チレン及び/又は線状超低密度ポリエチレンである請求
項2に記載の包装用ストレッチフィルム。 - 【請求項4】 ポリプロピレン系重合体(B)が、プロ
ピレン単独重合体、プロピレン−エチレン共重合体、プ
ロピレン−αオレフィン共重合体及び非晶性ポリオレフ
ィンからなる群から選ばれる1種又は2種以上の混合物
であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に
記載の包装用ストレッチフィルム。 - 【請求項5】 石油樹脂類(C)が石油樹脂、テルペン
樹脂、クマロン−インデン樹脂、ロジン系樹脂及びそれ
らの水素添加樹脂からなる群から選ばれる1種又は2種
以上の混合物であることを特徴とする請求項1〜4のい
ずれか1項に記載の包装用ストレッチフィルム。 - 【請求項6】 液状添加剤(D)が流動パラフィン、グ
リセリン脂肪酸エステル及びポリグリセリン脂肪酸エス
テルからなる群から選ばれる1種又は2種以上の混合物
であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に
記載の包装用ストレッチフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001027745A JP2002225206A (ja) | 2001-02-05 | 2001-02-05 | 包装用ストレッチフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001027745A JP2002225206A (ja) | 2001-02-05 | 2001-02-05 | 包装用ストレッチフィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002225206A true JP2002225206A (ja) | 2002-08-14 |
Family
ID=18892350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001027745A Pending JP2002225206A (ja) | 2001-02-05 | 2001-02-05 | 包装用ストレッチフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002225206A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004018203A1 (ja) * | 2002-08-26 | 2004-03-04 | Mitsubishi Plastics, Inc. | ストレッチ包装用積層フィルム |
JP2013000902A (ja) * | 2011-06-13 | 2013-01-07 | Mitsubishi Plastics Inc | ストレッチ包装用フィルム |
KR102051830B1 (ko) * | 2019-05-09 | 2019-12-04 | 주식회사 일신웰스 | 폴리올레핀계 수지 조성물 및 이를 이용한 식품포장용 필름 |
JP7472603B2 (ja) | 2020-03-31 | 2024-04-23 | 大日本印刷株式会社 | 防錆性ストレッチフィルム |
-
2001
- 2001-02-05 JP JP2001027745A patent/JP2002225206A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004018203A1 (ja) * | 2002-08-26 | 2004-03-04 | Mitsubishi Plastics, Inc. | ストレッチ包装用積層フィルム |
JP2013000902A (ja) * | 2011-06-13 | 2013-01-07 | Mitsubishi Plastics Inc | ストレッチ包装用フィルム |
KR102051830B1 (ko) * | 2019-05-09 | 2019-12-04 | 주식회사 일신웰스 | 폴리올레핀계 수지 조성물 및 이를 이용한 식품포장용 필름 |
WO2020226318A1 (ko) * | 2019-05-09 | 2020-11-12 | 주식회사 일신웰스 | 폴리올레핀계 수지 조성물 및 이를 이용한 식품포장용 필름 |
JP7472603B2 (ja) | 2020-03-31 | 2024-04-23 | 大日本印刷株式会社 | 防錆性ストレッチフィルム |
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