JP2002223591A - エレベータ制御装置 - Google Patents

エレベータ制御装置

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JP2002223591A JP2001015993A JP2001015993A JP2002223591A JP 2002223591 A JP2002223591 A JP 2002223591A JP 2001015993 A JP2001015993 A JP 2001015993A JP 2001015993 A JP2001015993 A JP 2001015993A JP 2002223591 A JP2002223591 A JP 2002223591A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同期電動機が脱調した場合にも、インバータ
回路もしくは同期電動機が破損することない信頼性向上
を図ったエレベータ制御装置を提供することである。 【解決手段】 トルク指令値異常検出装置14は同期電
動機5へのトルク指令値が所定の範囲を逸脱したときに
異常と判定し、電流周波数異常検出装置13は電力変換
装置から同期電動機5に供給される電流の極性が所定の
時間内に変化しないときは異常と判定する。保護動作装
置16は、トルク指令値異常検出装置14および電流周
波数異常検出装置13の双方が異常を検出したときに保
護動作信号を出力してエレベータの走行を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変周波数の交流
電力にて同期電動機で駆動制御しエレベータを運転制御
するエレベータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、同期電動機は誘導電動機に比
べ、同じ出力に対し小型に製作できるので、近年エレベ
ータシステムの駆動部に使われつつある。そして、この
同期電動機は電力変換装置のインバータ回路から供給さ
れる可変電圧可変周波数の交流電源で駆動される。
【0003】図8は、従来のエレベータ制御装置の構成
図である。商用電源1である三相交流はコンバータ回路
2により直流に変換され、平滑コンデンサ3によりリッ
プル分が除去される。インバータ回路4はコンバータ回
路2で得られた直流を可変周波数交流電源に変換するも
のであり、IGBT等の半導体素子から構成される。
【0004】インバータ回路4からの可変周波数交流電
源は、エレベータを駆動する同期電動機5の電源として
入力され、これによりエレベータは運転制御される。同
期電動機の回転数はエレベータの速度として速度検出装
置6で検出され、演算制御装置7に入力される。また、
演算制御装置7には、モータ電流検出装置8で検出され
たインバータ回路4の出力電流が入力される。
【0005】演算制御装置7は、これらのモータ電流お
よび速度信号さらには同期電動機5のトルク指令値に基
づいて、駆動回路9を介して電力変換装置のインバータ
回路4の各々の半導体素子に対してPWM制御を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
エレベータ制御装置では、同期電動機5が何らかの原因
で脱調してしまった場合には、低周波数もしくは直流の
電流が同期電動機5に供給されることになる。インバー
タ回路4を構成している半導体素子は、定格電流内の使
用であっても連続しての低周波数もしくは直流の通電が
あると、半導体素子内部の温度が熱暴走して破損するこ
とがある。また、同期電動機が破損することもある。
【0007】本発明の目的は、同期電動機が脱調した場
合にも、インバータ回路もしくは同期電動機が破損する
ことない信頼性向上を図ったエレベータ制御装置を提供
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
エレベータ制御装置は、商用周波数の電力を電力変換装
置で可変周波数の交流電力に変換し同期電動機を駆動制
御してエレベータを運転するエレベータ制御装置におい
て、前記同期電動機へのトルク指令値が所定の範囲を逸
脱したときに異常と判定するトルク指令値異常検出装置
と、前記電力変換装置から前記同期電動機に供給される
電流の極性が所定の時間内に変化しないときは異常と判
定する電流周波数異常検出装置と、前記トルク指令値異
常検出装置および前記電流周波数異常検出装置の双方が
異常を検出したときに保護動作信号を出力してエレベー
タの走行を停止する保護動作装置とを備えたことを特徴
とする。
【0009】請求項1の発明に係わるエレベータ制御装
置においては、トルク指令値異常検出装置は同期電動機
へのトルク指令値が所定の範囲を逸脱したときに異常と
判定し、電流周波数異常検出装置は電力変換装置から同
期電動機に供給される電流の極性が所定の時間内に変化
しないときは異常と判定する。保護動作装置は、トルク
指令値異常検出装置および電流周波数異常検出装置の双
方が異常を検出したときに保護動作信号を出力してエレ
ベータの走行を停止する。
【0010】請求項2の発明に係わるエレベータ制御装
置は、請求項1の発明において、前記電流周波数異常検
出装置は、前記電力変換装置から前記同期電動機に供給
される電流の極性が所定の時間内に変化しないときに異
常と判定することに代えて、前記電力変換装置のインバ
ータ回路を構成する各々の半導体素子に流れる電流の極
性が所定の時間内に変化しないときは異常と判定するこ
とを特徴とする。
【0011】請求項2の発明に係わるエレベータ制御装
置においては、トルク指令値異常検出装置は同期電動機
へのトルク指令値が所定の範囲を逸脱したときに異常と
判定し、電流周波数異常検出装置は電力変換装置のイン
バータ回路を構成する各々の半導体素子に流れる電流の
極性が所定の時間内に変化しないときは異常と判定す
る。
【0012】請求項3の発明に係わるエレベータ制御装
置は、請求項1の発明において、前記電流周波数異常検
出装置は、前記電力変換装置から前記同期電動機に供給
される電流の極性が所定の時間内に変化しないときに異
常と判定することに代えて、前記電力変換装置のインバ
ータ回路を構成する各々の半導体素子を駆動するPWM
制御信号のパルス幅が所定の時間内に変化しないときは
異常と判定することを特徴とする。
【0013】請求項3の発明に係わるエレベータ制御装
置においては、トルク指令値異常検出装置は同期電動機
へのトルク指令値が所定の範囲を逸脱したときに異常と
判定し、電流周波数異常検出装置は電力変換装置のイン
バータ回路を構成する各々の半導体素子を駆動するPW
M制御信号のパルス幅が所定の時間内に変化しないとき
は異常と判定する。
【0014】請求項4の発明に係わるエレベータ制御装
置は、請求項1の発明において、前記電流周波数異常検
出装置に代えて、前記電力変換装置のインバータ回路を
構成する各々の半導体素子の温度異常を検出する温度異
常検出装置を設け、前記温度異常検出装置は、前記電力
変換装置のインバータ回路を構成する半導体素子のうち
一対でアームを形成した一方の半導体素子が所定の温度
上昇範囲を逸脱したときに異常と判定することを特徴と
する。
【0015】請求項4の発明に係わるエレベータ制御装
置においては、トルク指令値異常検出装置は同期電動機
へのトルク指令値が所定の範囲を逸脱したときに異常と
判定し、温度異常検出装置は電力変換装置のインバータ
回路を構成する半導体素子のうち一対でアームを形成し
た一方の半導体素子が所定の温度上昇範囲を逸脱したと
きに異常と判定する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の第1の実施の形態に係わるエレベ
ータ制御装置の構成図である。商用電源1は50Hzま
たは60Hzの三相交流であり、この三相交流はコンバ
ータ回路2により直流に変換される。平滑コンデンサ3
はコンバータ回路2で整流された直流からリップル分を
除去するものである。インバータ回路4は、半導体素子
で構成されコンバータ回路2で得られた直流を可変周波
数交流電源に変換する。
【0017】インバータ回路4からの可変周波数交流電
源は、エレベータを駆動する同期電動機5に入力され、
周波数を可変制御することによりエレベータの速度制御
し、またトルク制御を行う。同期電動機の回転数はエレ
ベータの速度として速度検出装置6で検出され、演算制
御装置7の電力変換制御装置10に入力される。また、
演算制御装置7には、モータ電流検出装置8で検出され
たインバータ回路4の出力電流(モータ電流)が入力さ
れ、A/D変換装置11および電力変換制御装置10に
入力される。
【0018】電力変換制御装置10は、モータ電流検出
装置8で検出されたモータ電流および速度検出装置6で
検出された速度信号さらには同期電動機5のトルク指令
値12に基づいて、駆動回路9を介して電力変換装置の
インバータ回路4の各々の半導体素子に対してPWM制
御を行う。
【0019】モータ電流検出装置8で検出された同期電
動機5への供給電流はA/D変換装置11でA/D変換
され、電流周波数異常検出装置13に入力される。電流
周波数異常検出装置13は、モータ電流検出装置8で検
出された電流の周波数が所定の範囲を逸脱したか否かを
判定する。すなわち、A/D変換装置11の出力によ
り、同期電動機5へ供給される電流の極性が所定の時間
内に変化しないときは、低周波数もしくは直流の電流で
あるので異常と判定する。
【0020】一方、トルク指令値異常検出装置14は同
期電動機5へのトルク指令値12を入力し、そのトルク
指令値12が所定の範囲を逸脱したか否かを判定し、ト
ルク指令値12が所定の範囲を逸脱したときは異常と判
定する。トルク指令値12の異常検出するレベルとして
は、同期電動機5へ供給される電流が低周波数もしくは
直流となった場合にインバータ回路4が破損しない限界
の最大トルク指令値と通電時間とより決定する。
【0021】トルク指令値異常検出装置14の異常判定
信号および電流周波数異常検出装置13の異常判定信号
はAND回路15に入力され、これらの双方が異常を検
出したときに保護動作装置16が起動される。保護動作
装置16はトルク指令値異常検出装置14が異常を検出
しかつ電流周波数異常検出装置13が異常を検出したと
きに保護動作信号を出力し、電力変換制御装置10のP
WM制御を停止してエレベータを停止させる。
【0022】図2は、本発明の第1の実施の形態による
電流周波数の異常検出する場合の説明図である。モータ
電流検出装置8から出力されるアナログ電流波形はA/
D変換装置11によりデジタル値に変換される。
【0023】例えば、図2(a)に示すように電流波形
が正弦波の場合は、極性「+」の期間において、図2
(a)では「0〜1」の期間において、A/D変換装置
11により「B〜C」の値になり、一方、極性「−」の
期間においては、図2では「1〜2」の期間において
は、A/D変換装置11により「A〜B」の値になる。
【0024】また、図2(b)に示すように電流波形が
直流である場合には、A/D変換装置11により「B〜
C」の値が継続する。
【0025】低周波数もしくは直流がモータ電流検出装
置8から出力されると、A/D変換装置11により、
「A〜B」の範囲内もしくは「B〜C」の範囲内の値が
出力される。インバータ装置14aが破損しない限界の
最大トルク指令値と通電時間とより決定する所定期間
「A〜B」もしくは「B〜C」の範囲内の値が継続した
場合は、電流周波数異常検出装置13は電流周波数の異
常として出力する。
【0026】保護動作装置16はトルク指令値異常検出
装置14が異常を検出し、かつ電流周波数異常検出装置
13が異常を検出したときに保護動作信号を電力変換制
御装置10に出力し、PWM制御を停止する。
【0027】すなわち、トルク指令値12が異常であ
り、かつ低周波数もしくは直流の電流が流れると、イン
バータ回路4が破損する恐れがあるため、保護動作信号
によりPWM制御を停止してインバータ回路4の保護動
作をする。
【0028】この第1の実施の形態によれば、電力変換
装置のインバータ回路4に低周波数もしくは直流の電流
が通常のエレベータ運転では流れないようなレベルで流
れたときに、インバータ回路の破損が発生する前に保護
を動作させPWM制御を停止させる。従って、インバー
タ回路4および同期電動機5の保護が図れる。
【0029】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図3は本発明の第2の実施の形態に係わるエレベー
タ制御装置の構成図である。この第2の実施の形態は、
図1に示した第1の実施の形態に対し、半導体素子通電
電流検出装置17を設け、電流周波数異常検出装置13
は、電力変換装置から同期電動機5に供給される電流の
極性が所定の時間内に変化しないときに異常と判定する
ことに代えて、電力変換装置のインバータ回路4を構成
する各々の半導体素子に流れる電流の極性が所定の時間
内に変化しないときは異常と判定するようにしたもので
ある。その他の構成は、図1に示す第1の実施の形態と
同一であるので、同一要素には同一符号を付し重複する
記載は省略する。
【0030】半導体素子通電電流検出装置17は、イン
バータ回路4を構成する各半導体素子に流れる電流を検
出するために外部に取り付ける。もしくは、半導体素子
内に内蔵して設けても良い。
【0031】インバータ回路4の各半導体素子に流れる
電流は、半導体素子通電電流検出装置17で検出され、
演算制御装置7のA/D変換装置11に入力される。A
/D変換装置11でデジタル信号に変換された半導体素
子に流れる電流は、電流周波数異常検出装置13に入力
され、ここで、半導体素子に流れる電流の極性が所定の
時間内に変化したか否かが判定され、半導体素子に流れ
る電流の極性が所定の時間内に変化しないときは異常と
判定し異常判定信号をAND回路15に出力する。
【0032】図4は、本発明の第2の実施の形態による
電流周波数を異常検出する場合の説明図である。例え
ば、電流が半導体素子のトランジスタ部Trを流れる場
合は極性「+」となり、図2(a)に示すようにA/D
変換装置11により変換されたデジタル信号は「B〜
C」の値になる。一方、半導体素子の還流ダイオード部
Dを流れる場合は極性「−」となり、A/D変換装置1
1により変換されたデジタル信号は「A〜B」の値にな
る。
【0033】低周波数もしくは直流が同期電動機5に供
給されると、ある特定の半導体素子の電流は、「B〜
C」または「A〜B」の範囲内の値が連続して出力され
る。
【0034】インバータ回路4が破損しない限界の最大
トルク指令値と通電時間とより決定する所定期間に「B
〜C」または「A〜B」の範囲内の値が継続した場合
は、電流周波数異常検出装置13は電流周波数の異常と
して出力する。
【0035】保護動作装置16はトルク指令値異常検出
装置14が異常を検出し、かつ電流周波数異常検出装置
13が異常を検出したときに保護動作信号を電力変換制
御装置10に出力し、PWM制御を停止し、インバータ
回路4の保護動作をする。
【0036】第2の実施の形態よれば、低周波数もしく
は直流の電流の判別を、インバータ回路4を構成する各
半導体素子に流れる電流を検出する半導体素子通電電流
検出装置17の出力により判別するので、低周波数もし
くは直流の電流が同期電動機に供給されることを早期に
検出できる。
【0037】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。図5は本発明の第3の実施の形態に係わるエレベー
タ制御装置の構成図である。この第3の実施の形態は、
図1に示した第1の実施の形態に対し、A/D変換装置
11に代えてパルス幅検出装置18を設け、電流周波数
異常検出装置13は、電力変換装置から同期電動機5に
供給される電流の極性が所定の時間内に変化しないとき
に異常と判定することに代えて、電力変換装置のインバ
ータ回路4を構成する各々の半導体素子を駆動するPW
M制御信号のパルス幅が所定の時間内に変化しないとき
は異常と判定するようにしたものである。その他の構成
は、図1に示した第1の実施の形態と同一であるので、
同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0038】パルス幅検出装置18は、電力変換制御装
置10から出力されるインバータ回路4の各半導体素子
を駆動するPWM制御信号のパルス幅を検出し、そのパ
ルス幅が所定の時間内に変化しないときは異常と判定す
る。
【0039】電流周波数異常検出装置13は、パルス幅
検出装置18で検出されたパルス幅が所定時間一定であ
ったか否かを判定する。そして、パルス幅が所定の時間
内に変化しないときは異常と判定する。
【0040】図6は、本発明の第3の実施の形態による
電流周波数を異常検出する場合の説明図である。直流通
電が行われる時はPWM制御により半導体素子を駆動す
るパルス幅は一定となる。よって、インバータ回路4が
破損しない限界の最大トルク指令値と通電時間とより決
定する所定期間Tの各パルスn、n−1、n−2、n−
3…の幅tn、tn−1、tn−2、tn−3…をパル
ス幅検出装置18により検出し、各パルス幅が等しいと
きに直流が流れたと判定し、電流周波数異常検出装置1
3は電流周波数の異常として出力する。
【0041】保護動作装置16はトルク指令値異常検出
装置14が異常を検出し、かつ電流周波数異常検出装置
13が異常を検出したときに保護動作信号を電力変換制
御装置10に出力し、PWM制御を停止し、インバータ
回路4の保護動作をする。
【0042】第3の実施の形態によれば、直流電流の判
別はPWM制御信号のパルス幅で判別するので、同期電
動機5が脱調したことを早期に検出でき保護動作を速や
かに行うことができる。
【0043】次に、本発明の第4の実施の形態を説明す
る。図7は本発明の第4の実施の形態に係わるエレベー
タ制御装置の構成図である。この第4の実施の形態は、
図1に示した第1の実施の形態に対し、A/D変換装置
11に代えて温度検出装置19を設け、電流周波数異常
検出装置13に代えて温度異常検出装置20を設けたも
のである。
【0044】温度検出装置19は、電力変換装置のイン
バータ回路を構成する半導体素子のうち一対でアームを
形成した双方の温度を検出する。そして、温度異常検出
装置20は、一対でアームを形成した一方の半導体素子
が所定の温度上昇範囲を逸脱したときに異常と判定す
る。
【0045】すなわち、低周波数もしくは直流の電流が
流れているときは、アーム上下の半導体素子の内どちら
かの半導体素子内部のジャンクション部温度が短時間に
急上昇する。そこで、温度検出装置19は、インバータ
回路4のアーム上下半導体素子内部のジャンクション部
温度を検出する。
【0046】温度異常検出装置20では、アームの上下
の半導体素子の温度を比較して、所定の時間内に所定の
温度上昇範囲を逸脱したか否かを判定し、検出温度差が
所定の温度を逸脱した場合に異常と判定する。
【0047】保護動作装置16はトルク指令値異常検出
装置14が異常を検出し、かつ温度異常検出装置20が
異常を検出したときに保護動作信号を電力変換制御装置
10に出力し、PWM制御を停止し、インバータ回路4
の保護動作をする。
【0048】第4の実施の形態によれば、低周波数もし
くは直流の電流の判別は、インバータ回路4を構成する
半導体素子の内部温度を検出する温度検出装置19の出
力で行うので、インバータ回路4の適切な保護が可能と
なる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、同
期電動機が脱調により、低周波数もしくは直流の電流が
同期電動機に供給されることになっても、保護動作によ
りインバータ回路もしくは同期電動機が破損することな
い。従って、信頼性の向上を図ったエレベータ制御装置
が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わるエレベータ
制御装置の構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態による電流周波数の
異常検出する場合の説明図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係わるエレベータ
制御装置の構成図。
【図4】本発明の第2の実施の形態による電流周波数を
異常検出する場合の説明図。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係わるエレベータ
制御装置の構成図。
【図6】本発明の第3の実施の形態による電流周波数を
異常検出する場合の説明図。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係わるエレベータ
制御装置の構成図
【図8】従来のエレベータ制御装置の構成図。
【符号の説明】
1…商用電源、2…コンバータ回路、3…平滑コンデン
サ、4…インバータ回路、5…同期電動機、6…速度検
出装置、7…演算制御装置、8…モータ電流検出装置、
9…駆動回路、10…電力変換制御装置、11…A/D
変換装置、12…トルク指令値、13…電流周波数異常
検出装置、14…トルク指令値異常検出装置、15…A
ND回路、16…保護動作装置、17…半導体素子通電
電流検出装置、18…パルス幅検出装置、19…温度検
出装置、20…温度異常検出装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用周波数の電力を電力変換装置で可変
    周波数の交流電力に変換し同期電動機を駆動制御してエ
    レベータを運転するエレベータ制御装置において、前記
    同期電動機へのトルク指令値が所定の範囲を逸脱したと
    きに異常と判定するトルク指令値異常検出装置と、前記
    電力変換装置から前記同期電動機に供給される電流の極
    性が所定の時間内に変化しないときは異常と判定する電
    流周波数異常検出装置と、前記トルク指令値異常検出装
    置および前記電流周波数異常検出装置の双方が異常を検
    出したときに保護動作信号を出力してエレベータの走行
    を停止する保護動作装置とを備えたことを特徴とするエ
    レベータ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記電流周波数異常検出装置は、前記電
    力変換装置から前記同期電動機に供給される電流の極性
    が所定の時間内に変化しないときに異常と判定すること
    に代えて、前記電力変換装置のインバータ回路を構成す
    る各々の半導体素子に流れる電流の極性が所定の時間内
    に変化しないときは異常と判定することを特徴とする請
    求項1に記載のエレベータ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記電流周波数異常検出装置は、前記電
    力変換装置から前記同期電動機に供給される電流の極性
    が所定の時間内に変化しないときに異常と判定すること
    に代えて、前記電力変換装置のインバータ回路を構成す
    る各々の半導体素子を駆動するPWM制御信号のパルス
    幅が所定の時間内に変化しないときは異常と判定するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のエレベータ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記電流周波数異常検出装置に代えて、
    前記電力変換装置のインバータ回路を構成する各々の半
    導体素子の温度異常を検出する温度異常検出装置を設
    け、前記温度異常検出装置は、前記電力変換装置のイン
    バータ回路を構成する半導体素子のうち一対でアームを
    形成した一方の半導体素子が所定の温度上昇範囲を逸脱
    したときに異常と判定することを特徴とする請求項1に
    記載のエレベータ制御装置。
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