JP2005224031A - モータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 回生吸収可能なモータ駆動装置において、回生抵抗を確実に保護できるようにする。
【解決手段】 モータ駆動装置10は、モータからの回生電力を吸収可能な装置であって、インバータ部12と、回生抵抗13と、第1半導体スイッチ素子14と、第2半導体スイッチ素子15と、電圧検知部23と、システム制御部20とを備えている。直流を用いてモータを速度可変に駆動する。回生抵抗は、インバータ部と並列接続され回生電力を吸収する。第1半導体スイッチ素子は、回生抵抗と直列接続された素子である。第2半導体スイッチ素子は、第1半導体スイッチ素子と直列接続された素子である。電圧検知部は、供給される直流の電圧の検出する。システム制御部は、電圧検知部の検出結果に応じて第1及び第2半導体スイッチ素子を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、モータ駆動装置、特に、電源への電力の回生が不能であり、電源から供給される直流を用いてモータを駆動するとともに、モータからの回生電力を吸収可能なモータ駆動装置に関する。
昇降機を駆動するモータのように、減速したりマイナス負荷で駆動したりして回生状態になるモータを駆動するモータ駆動装置において、モータからの回生電力による機器の損傷を防止するために、モータからの回生電力を吸収可能なものが従来知られている(特許文献1参照)。従来のモータ駆動装置は、交流を直流に変換する変換部と、制御信号に基づき直流を交流に変換するインバータ部(駆動部の一例)と、変換部とインバータ部との間に並列接続された回生抵抗と、回生抵抗に直列に接続された半導体スイッチ素子と、回生抵抗を保護する回生抵抗保護手段とを備えている。回生抵抗保護手段は、回生抵抗の両端の電圧を監視し、電位差が生じている期間Tsだけ信号を出力する電圧監視部と、半導体スイッチ素子の短絡故障を検出する短絡故障検出回路と、短絡故障検出回路からの信号により回生抵抗への電流を遮断する電流遮断器とを備えている。短絡故障検出回路は、電圧監視部から得られる期間Tsと、半導体スイッチ素子のオン時間Tonとを比較して短絡故障を判断し、短絡故障と判断すると電源遮断器に短絡検出信号を出力する。これにより、電流遮断器が遮断して回生抵抗への電流が遮断される。
このように構成された従来のモータ駆動装置では、通常は、半導体スイッチ素子がオンオフ制御されて回生抵抗に電流を流す。そして、電圧監視部で監視される回生抵抗の両端で電位差が生じている期間Tsがオン時間Tonより長いと短絡検出回路が判断すると、短絡検出信号を電流遮断器に出力し、電流遮断器で回生抵抗への電流を遮断する。
特開平9−9660号公報
前記従来のモータ駆動装置では、接点を有する電流遮断器で回生抵抗への電流を遮断している。しかし、直流回路に接点を有する電流遮断器を用いると、接点が溶着して半導体スイッチが短絡故障したときに回生抵抗を確実に保護することができないおそれがある。
本発明の課題は、回生抵抗を確実に保護できるようにすることにある。
請求項1に係るモータ駆動装置は、電源への電力の回生が不能であり、電源から供給される直流を用いてモータを駆動するとともに、モータからの回生電力を吸収可能な装置であって、駆動部と、回生吸収回路と、電圧検出部と、制御部とを備えている。駆動部は、直流を用いてモータを速度可変に駆動する。回生吸収回路は、回生電力を吸収する回生抵抗、回生抵抗と直列接続された第1半導体スイッチ素子、及び第1半導体スイッチ素子と直列接続された第2半導体スイッチ素子を有し、駆動部と並列接続された回路である。電圧検出部は、駆動部の電圧を検出するものである。制御部は、電圧検出部の検出結果に応じて第1及び第2半導体スイッチ素子を制御するものである。
このモータ駆動装置では、モータが回生状態になると、回生電力が駆動部から回生吸収回路の回生抵抗に流れそこで熱に変換され吸収される。このとき、駆動部の電圧に応じて第1及び第2スイッチ素子の少なくともいずれかがオンオフ制御され吸収する回生電力を制御する。また、第1及び第2スイッチ素子のいずれかが短絡故障すると、短絡故障していない他方のスイッチ素子をオンオフすることにより回生抵抗で回生電力を吸収することができるとともに、他方のスイッチ素子をオフすることにより回生電力の吸収を止めることができる。ここでは、半導体スイッチ素子を直列に二つ設けたので、一方の半導体スイッチ素子が短絡故障しても他方の半導体スイッチ素子で回生抵抗に流れる電流を遮断できる。しかも、電流の遮断に接点を有するスイッチ素子を使用していないので、接点の溶着による不具合が生じなくなり、回生抵抗を確実に保護できるようになる。
請求項2に係るモータ駆動装置は、請求項1に記載のモータ駆動装置において、電源は交流電源であり、交流電源から供給される交流を直流に整流する変換部をさらに備え、回生吸収回路は、変換部と駆動部との間に並列接続される。この場合に、一般的な交流の商用電源を電源としてモータを駆動するモータ駆動装置に本発明を適用できる。
請求項3に係るモータ駆動装置は、請求項1又は2に記載の装置において、回生抵抗は、第1及び第2半導体スイッチ素子の間に配置されている。
請求項4に係るモータ駆動装置は、請求項1から3のいずれか1項に記載のモータ駆動装置において、電圧検出部は、回生吸収回路内の定点の電圧及び直流の電圧を検出し、第1及び第2半導体スイッチ素子のオンオフ状態と電圧検出部の検出結果とにより、第1及び第2半導体スイッチ素子の異常の有無を判断する異常判断部をさらに備える。この場合には、半導体スイッチ素子のオンオフ状態とそのときの電圧検出部の検出結果により、2つの半導体スイッチ素子の異常の有無を判断できるとともに、的確に検知できる。
請求項5に係るモータ駆動装置は、請求項4に記載の装置において、異常判断部は、モータが回転していないときの電圧検出部の検出電圧により異常の有無を判断する。この場合にはモータ駆動直前までに半導体スイッチ素子の異常の有無を判断できるので、モータ駆動装置のさらなる損傷を未然に防止できる。
請求項6に係るモータ駆動装置は、請求項4又は5に記載の装置において、異常判断部の判断結果を報知する異常報知部をさらに備える。この場合には、異常が生じると報知されるので、半導体スイッチ素子の異常を素早く認識できる。
本発明によれば、半導体スイッチ素子を直列に二つ設けたので、一方の半導体スイッチ素子が短絡故障しても他方の半導体スイッチ素子で回生抵抗に流れる電流を遮断できる。しかも、電流の遮断に接点を有するスイッチ素子を使用していないので、接点の溶着による不具合が生じなくなり、回生抵抗を確実に保護できるようになる。
図1は本発明の一実施形態によるモータ駆動装置の構成を示すブロック図である。
本発明のモータ駆動装置10は、たとえば昇降機の開閉に用いられるモータMを駆動する。モータ駆動装置10は、三相の商用交流電源PSから供給される交流を直流に変換するコンバータ部(変換部の一例)11と、コンバータ部11と正負の直流母線P,Nで接続されたインバータ部(駆動部の一例)12と、正負の直流母線P,N間でコンバータ部11とインバータ部12とに並列接続された回生吸収回路13とを備えている。回生吸収回路13は、回生電力を吸収する回生抵抗14と、回生抵抗14を挟んで回生抵抗14に直列に接続された第1及び第2半導体スイッチ素子15a,15bとを備えている。
また、モータ駆動装置10は、回生抵抗14の発熱を検出する温度センサ(発熱検出部の一例)16と、温度センサ16の検出結果に応じて第1及び第2半導体スイッチ素子15a,15bを制御するシステム制御部20と、温度センサ16の検出温度により回生抵抗14の温度異常を検知する温度異常検知部21と、正負の直流母線P,N間のバス電圧V1及び回生抵抗14と第2半導体スイッチ素子15bとのノードの電圧V2を検出する電圧検知部23と、電圧検知部23からの電圧信号V1,V2により第1及び第2半導体スイッチ素子15a,15bのいずれかの短絡故障の有無を判断する素子異常検知部22と、温度異常又は素子の短絡故障を報知する異常報知部24とを備えている。
コンバータ部11は、電源PSから供給された三相の交流を全波整流するダイオードブリッジ回路30と、全波整流された電圧を平滑化するコンデンサ31とを有している。インバータ部12は、供給された直流電圧を制御する速度に応じた周波数及び電圧に変換してモータMをインバータ駆動する。
回生抵抗14は、たとえば、50Ω程度の抵抗であり、モータMが、減速したりマイナス負荷で駆動したりして回生状態になると、モータMから出力される回生電力を吸収して熱に変換するために設けられている。
第1及び2半導体スイッチ素子15a,15bは、回生状態のときに回生抵抗14に電流を流すスイッチング素子であり、たとえばトランジスタやMOS−FETやIGBT等の半導体スイッチング素子を用いている。ここでこの実施形態では、第2半導体スイッチ素子15bは、回生状態のときに回生抵抗14に電流を流すために設けられ、第1半導体スイッチ素子15aは、第2半導体スイッチ素子15bが短絡故障したときに回生抵抗14への電流を遮断するために主に使用される。ただし、第2半導体スイッチ素子15bが短絡故障したときに一時的に回生抵抗14に電流を流すために第1半導体スイッチ15aを使用することもできる。このスイッチ素子15a,15bのいずれかが短絡故障して回生抵抗14に電流が流れ続けると、回生抵抗14の異常な発熱を招き、回生抵抗14が焼損するおそれがある。
そこで、本願発明では、回生抵抗14の発熱を検出する温度センサ16と電圧検知部23とを設け、回生抵抗14の温度異常及び第1及び第2半導体スイッチ素子15a,15bの短絡故障の有無を判断する。
温度センサ16は、たとえば、サーミスタやサーモスタット等のセンサを用いており、回生抵抗14の温度を検出可能である。
システム制御部20は、たとえば、マイクロコンピュータを有しており、ソフトウェアにより各部を制御する。システム制御部20は、第1及び第2半導体スイッチ素子15a,15bに接続され両半導体スイッチ素子15a,15bをオンオフ制御する。具体的には、システム制御部20は、モータMが回生状態になる可能性がある場合、例えば、モータMを回転させているときに、第1半導体スイッチ素子15aをオンに制御する。また、システム制御部20は、電圧検知部23で検出されたバス電圧V1が所定の電圧VS(たとえば、400ボルト)を超えている間、第2半導体スイッチ素子15bをオン制御する。
システム制御部20は、インバータ部12に接続され、通常は、インバータ部12に設定された速度に応じた制御信号を出力する。これにより、インバータ部12は、設定された速度となるような周波数及び電圧をモータMに出力し、駆動する。また、温度異常検知部21や素子異常検知部22に接続され、それらの検知部21,22から回生抵抗14の温度異常又は第1及び第2半導体スイッチ素子15a,15bの短絡故障等の異常信号を受信すると、異常報知部24にその旨を示す異常報知信号を出力する。さらに、システム制御部20は異常信号を受信すると、2つの半導体スイッチ素子15a,15bをオフ制御して回生抵抗14への電流を遮断するともに、インバータ部12に停止信号を出力する。これにより、回生抵抗14への電流が遮断されるとともに、モータMへの電力の供給が遮断される。
温度異常検知部21は、たとえば温度センサ16からの温度信号が100度以上になると、温度異常信号をシステム制御部20に出力する。
電圧検知部23は、前述したように、正負の直流母線P,N間のバス電圧V1及び回生抵抗14と第2半導体スイッチ素子15bとのノード電圧V2を検出する。なお、ノード電圧V2の検出端子には、回生抵抗14よりかなり大きい抵抗値(たとえば、500kΩ)の、負の直流母線Nに接続された抵抗を有しており、これにより、第1及び第2半導体スイッチ素子15a,15bが正常にオフしている場合に、ノード電圧V2はほぼ0ボルトとして検出される。
素子異常検知部22は、モータMが回転していないときにバス電圧V1やノード電圧V2を取り込み、第1及び第2半導体スイッチ素子15a,15bの短絡故障を判断する。具体的には、第1及び第2半導体スイッチ素子15a,15bがオフ状態の場合に、ノード電圧V2がほぼ0ボルトのとき、第1半導体スイッチ素子15aは正常であり、それを超えるときは、第1半導体スイッチ素子15aが短絡故障であると判断する。すなわち、両半導体スイッチ素子15a,15bがオフ状態のときは、第1半導体スイッチ素子15aが本当にオフ状態であれば、ノード電圧V2は0ボルト付近になる。しかし、第1半導体スイッチ素子15aが短絡故障しているとそれより大きなノード電圧V2が発生することになる。
また、第1半導体スイッチ素子15aがオン状態で第2半導体スイッチ素子15bがオフ状態の場合に、ノード電圧V2がバス電圧V1にほぼ等しいとき、第2半導体スイッチ素子15bは正常であり、ほぼ等しい状態ではないとき、第2半導体スイッチ素子15bは短絡故障と判断する。この判断結果に応じた短絡故障信号をシステム制御部20に出力する。
温度異常検知部21及び素子異常検知部22は、ハードウェア回路で構成してもよくマイクロコンピュータを用いたソフトウェアで構成してもよい。また、システム制御部20とともにマイクロコンピュータを用いたソフトウェアで構成してもよい。
異常報知部24は、たとえば、ランプ、エラー表示等の表示手段や外部出力手段で構成されている。異常報知部24は、システム制御部20から温度異常信号や半導体スイッチ素子15a,15bのいずれかの短絡故障信号を受け取ると、それに応じたランプやエラー表示等で異常を報知するとともに、本駆動装置に連結されている他の装置に異常を報知する。
次にシステム制御部20の制御動作について図2に示す制御フローチャートに基づいて説明する。
システム制御部20に電源が投入されると、図2のステップS1で初期設定がなされる。初期設定では、第2半導体スイッチ素子15bをオンする所定電圧VS等の各種の変数がセットされるとともに各種フラグがリセットされ、ステップS2に移行する。ステップS2より一連の制御ループに入る。
ステップS2では、モータMを制御するための処理やその他の様々な処理を行い、ステップS3に移行する。ステップS3では、モータ制御で発生するその他の異常の有無を確認し、異常があればステップS21に移行し、その異常内容のフラグをオンしステップS51に移行する。ステップS51では、2つの半導体スイッチ素子15a,15bをオフし、続くステップS52では、インバータ部12を止め、ステップS53にて各種の異常のフラグを判別し、アラーム別の信号を異常報知部24に伝え、異常状態をランプの点滅やエラー表示で知らせるとともに、本駆動装置に連結されている他の装置に異常を報知する。ステップS3でその他の異常がなければ、ステップS4に移行する。
ステップS4では、温度異常検知部21からの温度異常信号により回生抵抗14が温度異常か否かを判断する。回生抵抗14が温度異常であると判断するとステップS4からステップS22に移行し、温度異常のフラグをオンし、前述したステップS51に移行する。その後の処理は上記と同様である。
回生抵抗14の温度に異常がなければ、ステップS4からステップS5に移行する。ステップS5では、モータMを回転させる回転指令の有無を確認する。回転指令がなければステップS31に移行し、第1及び第2半導体スイッチ素子15a,15bをオフし、続くステップS32でノード電圧V2が0ボルト付近であるか否かを確認し、ノード電圧V2が0ボルト付近であればステップS2に戻る。ノード電圧V2が0ボルト付近ではない場合、ステップS23に移行し、第1半導体スイッチ素子15aの短絡故障フラグをオンし、前述したステップS51に移行する。その後の処理は上記と同様である。
回転指令があれば、ステップS5からステップS6に移行する。ステップS6では、第1半導体スイッチ素子15aの状態を確認し、第1半導体スイッチ素子15aがオフの場合(回転指令が出た直後でまだモータMを回していないとき)は、ステップS36に移行し、第1半導体スイッチ素子15aをオン、第2半導体スイッチ素子15bをオフし、ステップS37でノード電圧V2がバス電圧V1付近であるかを確認する。ノード電圧V2がバス電圧V1付近であれば、ステップS7に移行する。ノード電圧V2がバス電圧V1付近でなければ、ステップS37からステップS24に移行する。ステップS24では、第2半導体スイッチ素子15bの短絡故障フラグをオンし、前述したステップS51に移行する。以後の処理は上記と同様である。
第1半導体スイッチ素子15aがオンの場合(モータMをすでに回しているとき)は、ステップS6からステップS7に移行する。ステップS7では、回転指令に従いインバータ部12を制御してモータMを回し、ステップS8に移行する。
ステップS8では、バス電圧V1と所定電圧VSとを比較し、バス電圧V1が所定電圧VSを超えている場合、ステップS38に移行する。ステップS38では、第2半導体スイッチ素子15bをオンしてステップS2に戻る。これにより、ステップS36で第1半導体スイッチ素子15aがオンしているため、回生抵抗14に電流が流れ、回生電力が熱に変換されて吸収される。
バス電圧V1が所定電圧VSを超えていない場合、ステップS9に移行する。ステップS9では、第2半導体スイッチ素子15bをオフしてステップS2に戻る。これにより、1つ前のサイクルで第2半導体スイッチ15bがオンして回生抵抗14に電流が流れている場合は電流が遮断される。
図2に示すフローチャートでは、モータMが回転していないときに常に第1半導体スイッチ素子15aの異常をステップS31,32で監視し、モータMを回転させる寸前に第2半導体スイッチ素子15bの異常をステップS36,37で監視するようになっている。したがって、モータMが停止しているとき第1及び第2半導体スイッチ素子15a,15bが短絡故障した場合は確実にその異常を検知できる。
また、モータMが回転中において、第1半導体スイッチ素子15aが短絡故障した場合は、モータMが止まるまで第2半導体スイッチ素子15bで回生吸収動作が行われ、モータM停止後に第1半導体スイッチ素子15aの異常をステップS31,32で検知できる。
さらに、モータMが回転中において、第2半導体スイッチ素子15bが短絡故障した場合には、モータMが止まるまでは回生抵抗14が発熱する。その際、温度異常が検知されるまでにモータMが停止した場合は、ステップS31で第1半導体スイッチ素子15aがオフし、回生抵抗14の電流を遮断し、発熱を止める。そして、次にモータMを回転させるときに第2半導体スイッチ素子15bの異常をステップS36,37で検知できる。または、モータMが停止に至るまでに回生抵抗14の発熱によりステップS4で温度異常が検出された場合はステップS51で第1半導体スイッチ素子15aがオフし、回生抵抗14の電流を遮断して発熱を止めるとともに、ステップS52でインバータ部12をオフして、モータMを停止させる。
ここでは、第1及び第2半導体スイッチ素子15a,15bを直列に設けたので、一方の半導体スイッチ素子が短絡故障しても他方の半導体スイッチ素子で回生抵抗14に流れる電流を遮断できる。しかも、電流の遮断に接点を有するスイッチ素子を使用していないので、接点の溶着による不具合が生じなくなり、回生抵抗14を確実に保護できるようになる。
〔他の実施形態〕
(a)前記実施形態では、第1及び第2半導体スイッチ素子15a,15bの間に回生抵抗14を接続したが、直列に接続された3つの素子の接続順は前記実施形態に限定されない。たとえば、図3に示すように、正の直流母線Pに回生抵抗14を接続し、回生抵抗14に直列に第1及び第2半導体スイッチ素子15a,15bを並べて配置してもよい。この場合、電圧検知部23では第1及び第2半導体スイッチ素子15a,15bのノード電圧V1を検出する。これによる素子異常検知部22での判断内容は前記実施形態と同様であるので説明を省略する。
(b)前記実施形態では、第2半導体スイッチ素子15bが回生状態のときに回生抵抗14に電流を流し、第1半導体スイッチ素子15aで第2半導体スイッチ素子15bが短絡故障したときに回生抵抗14への電流を遮断するように構成したが、第1半導体スイッチ素子15aと第2半導体スイッチ素子15bとの役割を逆にしてもよい。
(c)前記実施形態では、発熱検知部として温度センサを用いたが、発熱検知部として温度ヒューズ等を用いてもよい。
(d)前記実施形態では、駆動部としてモータを交流でインバータ駆動するインバータ部を例示したが、本発明の駆動部は誘導電動機を対象とした駆動回路に限定されず、同期電動機や直流電動機等を対象とした他の回生吸収可能な駆動回路であってもよい。
本発明の一実施形態によるモータ駆動回路の構成を示すブロック図。 そのシステム制御部の制御内容を示すフローチャート。 他の実施形態の図1に相当する図。
符号の説明
10 モータ駆動回路
11 コンバータ部
12 インバータ部
13 回生吸収回路
14 回生抵抗
15a,15b 第1及び第2半導体スイッチ素子
20 システム制御部
22 素子異常検知部
23 電圧検知部
24 異常報知部
M モータ
PS 電源

Claims (6)

  1. 電源への電力の回生が不能であり、前記電源から供給される直流を用いてモータを駆動するとともに、前記モータからの回生電力を吸収可能なモータ駆動装置であって、
    前記直流を用いて前記モータを速度可変に駆動する駆動部と、
    前記回生電力を吸収する回生抵抗、前記回生抵抗と直列接続された第1半導体スイッチ素子、及び前記第1半導体スイッチ素子と直列接続された第2半導体スイッチ素子を有し、前記駆動部と並列接続された回生吸収回路と、
    前記駆動部の電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電圧検出部の検出結果に応じて前記第1及び第2半導体スイッチ素子を制御する制御部と、
    を備えたモータ駆動装置。
  2. 前記電源は交流電源であり、
    前記交流電源から供給される交流を直流に変換する変換部をさらに備え、
    前記回生吸収回路は、前記変換部と駆動部との間に並列接続される、請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記回生抵抗は、前記第1及び第2半導体スイッチ素子の間に配置されている、請求項1又は2に記載のモータ駆動装置。
  4. 前記電圧検出部は、前記回生吸収回路内の定点の電圧及び前記直流の電圧を検出し、
    前記第1及び第2半導体スイッチ素子のオンオフ状態と前記電圧検出部の検出結果とにより、前記第1及び第2半導体スイッチ素子の異常の有無を判断する異常判断部をさらに備える、請求項1から3のいずれか1項に記載のモータ駆動装置。
  5. 前記異常判断部は、前記モータが回転していないときの前記電圧検出部の検出電圧により前記異常の有無を判断する、請求項4に記載のモータ駆動装置。
  6. 前記異常判断部の判断結果を報知する異常報知部をさらに備える、請求項4又は5に記載のモータ駆動装置。
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