JP5861602B2 - 電力変換システム - Google Patents

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Description

本発明は、直流電源に並列接続されてかつ、スイッチング素子の開閉操作によって入力電圧を所定に変換して電力供給先に印加する複数の電力変換回路を備える電力変換システムに関する。
従来、例えば下記特許文献1に見られるように、直流電源としてのコンバータに並列接続された複数の電力変換回路(インバータ)を備える電力変換システムが知られている。詳しくは、コンバータには、インバータ駆動回路の電源となるスイッチング電源が平滑コンデンサを介して並列接続されている。そして、コンバータ及びスイッチング電源の間には、抵抗体及びヒューズが介在している。
こうした構成によれば、平滑コンデンサの充電時において平滑コンデンサに流れる突入電流を抵抗体によって低減させることができる。また、コンバータからスイッチング電源へと過電流が流れる場合にヒューズが切れることによって、過電流の流通を遮断することができる。
特開2001−37239号公報
ところで、本発明者らは、電力変換システムとして、複数の電力変換回路のそれぞれと直流電源との間に介在してかつ、複数の電力変換回路のそれぞれに対応して設けられたLCフィルタを備えるシステムの採用を考えた。LCフィルタを備えるのは、電力変換回路の入力電圧の脈動(リップル)を低減させるためである。ここで、上記入力電圧のリップルは、以下に説明するメカニズムで発生する。
複数の電力変換回路のうち少なくとも1つの駆動に起因して直流電源及び電力変換回路間の電気経路に高調波電流が流れる。高調波電流が流れると、上記電気経路に電圧変動が生じ、これによって上記入力電圧のリップルが生じる。
ここで、上記電圧変動の周波数がLCフィルタの共振周波数近傍となると、LCフィルタの共振によってLCフィルタに流れる電流が増大する。LCフィルタに流れる電流が増大すると、コンデンサ等、LCフィルタの構成部品の信頼性が低下するおそれがある。そしてこの場合、LCフィルタによる電力変換回路の入力電圧のリップル低減効果が大きく低下し、電力変換回路の信頼性が低下するおそれもある。
こうした問題に対処すべく、例えば、上記特許文献1に記載された抵抗体やヒューズをLCフィルタの入力側に設けることも考えられる。しかしながら、抵抗体を設けると、直流電源から電力変換回路に電力が供給される場合、抵抗体において損失が生じるといった不都合が生じることとなる。また、ヒューズを設けると、過電流によってヒューズが切れた場合、電力変換回路に電力を供給することができなくなるといった不都合が生じることとなる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、LCフィルタの信頼性の低下を回避することのできる新たな電力変換システムを提供することにある。
上記課題を解決すべく、請求項1記載の発明は、直流電源(10)に並列接続されてかつ、スイッチング素子(S¥#:¥=u,v,w:#=p,n)の開閉操作によって入力電圧を所定に変換して電力供給先(24,36,46)に印加する複数の電力変換回路(20,30,40)と、前記複数の電力変換回路のそれぞれと前記直流電源との間に介在してかつ、該複数の電力変換回路のそれぞれに対応して設けられたLCフィルタ(22,32,42)と、を備え、前記複数の電力変換回路のうち一部であってかつ少なくとも1つをリップル低減対象(30,40)とし、前記リップル低減対象に接続された前記LCフィルタ(32,42)の共振が生じているか否かを判断する共振判断手段(38,48)と、前記共振判断手段によって共振が生じていると判断されたことに基づき、該共振が生じていると判断された前記LCフィルタに接続された前記電力変換回路の操作によって該電力変換回路から前記電力供給先に対する供給電流(IM)を低減させる低減手段(38,48)と、を備えることを特徴とする。
上記発明では、共振判断手段及び低減手段を備えることで、LCフィルタの共振が生じる場合であっても、上記供給電流の低減によってリップル低減対象に接続されたLCフィルタに流れる電流を低減させることができる。これにより、LCフィルタの信頼性の低下を回避することができ、ひいては電力変換回路及び電力供給先の信頼性の低下を回避することができる。
さらに、上記発明では、例えば上記特許文献1に記載された技術とは異なり、抵抗体において損失が生じたり、ヒューズが切れることによって直流電源から電力変換回路に電力を供給できなくなったりするといった不都合の発生を回避することもできる。
第1の実施形態にかかるシステム構成図。 同実施形態にかかる操作信号の生成手法を示す図。 同実施形態にかかる電圧変動源を含む等価回路を示す図。 同実施形態にかかるダイオード及びインダクタ電流の実効値の関係を説明するための図。 同実施形態にかかるダイオード及びコンデンサ電流の実効値の関係を説明するための図。 同実施形態にかかるダイオード及びコンデンサ電流の実効値等の関係を説明するための図。 同実施形態にかかるダイオード及びコンデンサ電流の実効値等の関係を説明するための図。 同実施形態にかかるパワーセーブ処理の手順を示す流れ図。 第2の実施形態にかかるシステム構成図。 同実施形態にかかる過熱保護処理の手順を示す流れ図。 第3の実施形態にかかるシステム構成図。 同実施形態にかかるフェールセーフ処理の手順を示す流れ図。 第4の実施形態にかかるシステム構成図。 第5の実施形態にかかるシステム構成図。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる電力変換システムを車載主機として回転機を備える車両(例えばハイブリッド車両)に適用した第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、直流電源としての高電圧バッテリ10は、端子電圧が例えば百V以上(288V)となる2次電池である。なお、高電圧バッテリ10としては、例えば、リチウムイオン2次電池やニッケル水素2次電池を用いることができる。
高電圧バッテリ10には、主機用インバータ20、第1の補機用インバータ30及び第2の補機用インバータ40が並列接続されている。詳しくは、高電圧バッテリ10には、第1の正極側ラインLp1及び第1の負極側ラインLn1を介して主機用LCフィルタ22が接続され、主機用LCフィルタ22には、主機用インバータ20が接続されている。主機用インバータ20には、車載主機としてのモータジェネレータ24が接続され、モータジェネレータ24の回転子には、駆動輪26が連結されている。ちなみに、本実施形態において、主機用LCフィルタ22は、受動素子としてのコンデンサ22a(例えばフィルムコンデンサ)と、配線インダクタ22bとを備えて構成されている。また、本実施形態では、モータジェネレータ24として、同期回転機(例えばIPMSM)を用いている。
主機用インバータ20は、主機用LCフィルタ22の出力端子の正極側及び負極側のそれぞれをモータジェネレータ24の端子に接続するためのスイッチング素子S¥p,S¥n(¥=u,v,w)の直列接続体を3組備えて構成される直流交流変換回路であり、モータジェネレータ24に3相交流電圧を印加する。なお、本実施形態では、スイッチング素子S¥p,S¥nとして、IGBTを用いている。
上記高電圧バッテリ10には、また、第1の正極側ラインLp1に接続された第2の正極側ラインLp2及び第1の負極側ラインLn1に接続された第2の負極側ラインLn2を介して第1の補機用LCフィルタ32が接続されている。第1の補機用LCフィルタ32には、第1の補機用インバータ30が接続されている。第1の補機用インバータ30には、車載空調装置34を構成する電動コンプレッサ駆動用の電動機(以下、コンプ用電動機36)が接続されている。ちなみに、第1の補機用LCフィルタ32は、受動素子としてのコンデンサ32a及びインダクタ32bを備えて構成されている。また、本実施形態では、コンプ用電動機36として、同期電動機(例えばSPMSM)を用いている。
第1の補機用インバータ30は、主機用インバータ20と同様に、第1の補機用LCフィルタ32の出力端子の正極側及び負極側のそれぞれをコンプ用電動機36の端子に接続するためのスイッチング素子の直列接続体を3組備えて構成される直流交流変換回路であり、コンプ用電動機36に3相交流電圧を印加する。
上記高電圧バッテリ10には、さらに、第2の正極側ラインLp2に接続された第3の正極側ラインLp3及び第2の負極側ラインLn2に接続された第3の負極側ラインLn3を介して第2の補機用LCフィルタ42が接続されている。第2の補機用LCフィルタ42には、第2の補機用インバータ40が接続されている。第2の補機用インバータ40には、車載空調装置34を構成するブロワファン駆動用の電動機(以下、ブロワ用電動機46)が接続されている。なお、第2の補機用LCフィルタ42は、第1の補機用LCフィルタ32と同様に、受動素子としてのコンデンサ42a及びインダクタ42bを備えて構成されている。また、本実施形態では、ブロワ用電動機46として、同期電動機(例えばSPMSM)を用いている。
第2の補機用インバータ40は、第1の補機用インバータ30と同様に、直流交流変換回路である。なお、本実施形態では、第1の補機用インバータ30及び第2の補機用インバータ40の構成は、主機用インバータ20の構成と同様である。このため、図1では、これら補機用インバータ30,40の詳細な図示を省略している。
主機用インバータ20は、マイクロコンピュータ(以下、主機用マイコン28)によって通電操作される。詳しくは、主機用マイコン28は、モータジェネレータ24の制御量(例えばトルク)をその指令値に制御すべく、主機用インバータ20を構成するスイッチング素子S¥#(#=p,n)に対して操作信号g¥#を出力することで、これらスイッチング素子S¥#を開閉操作する。
なお、主機用マイコン28は、車両の走行用にモータジェネレータ24を駆動させる駆動制御に加えて、車両の減速時において車両の運動エネルギを電気エネルギに変換して高電圧バッテリ10に蓄積する回生制御を行うべく、主機用インバータ20を通電操作する。
一方、第1の補機用インバータ30は、マイクロコンピュータ(以下、第1の補機用マイコン38)によって通電操作される。詳しくは、第1の補機用マイコン38は、コンプ用電動機36の制御量(例えば回転速度)をその指令値に制御すべく、主機用マイコン28と同様に、第1の補機用インバータ30を構成するスイッチング素子に対して操作信号を出力することで、これらスイッチング素子を開閉操作する。
また、第1の補機用マイコン38には、第1の補機用LCフィルタ32の入力電圧に応じた電圧を検出する第1の電圧センサ39の検出値が入力される。なお、本実施形態では、第1の電圧センサ39として、一対の抵抗体39a,39bを備えたセンサを用いている。このため、第1の補機用マイコン38には、上記検出値として、第1の補機用LCフィルタ32の入力電圧を一対の抵抗体39a,39bで分圧した値が入力される。
他方、第2の補機用インバータ40は、マイクロコンピュータ(以下、第2の補機用マイコン48)によって通電操作される。詳しくは、第2の補機用マイコン48は、ブロワ用電動機46の制御量(例えば回転速度)をその指令値に制御すべく、第1の補機用マイコン38と同様に、第2の補機用インバータ40を構成するスイッチング素子に対して操作信号を出力することで、これらスイッチング素子を開閉操作する。
また、第2の補機用マイコン48には、第2の補機用LCフィルタ42の入力電圧に応じた電圧を検出する第2の電圧センサ49の検出値が入力される。なお、本実施形態では、第2の電圧センサ49として、第1の電圧センサ39と同様に、一対の抵抗体49a,49bを備えたセンサを用いている。このため、第2の補機用マイコン48には、上記検出値として、第2の補機用LCフィルタ42の入力電圧を一対の抵抗体49a,49bで分圧した値が入力される。
ちなみに、主機用マイコン28、第1の補機用マイコン38及び第2の補機用マイコン48のそれぞれは、中央処理装置(CPU)やメモリを備え、メモリに格納されたプログラムをCPUにて実行するソフトウェア処理手段である。また、これらマイコン28,38,48の処理において用いられる上記指令値は、例えば、上位の制御装置から入力される。
続いて、主機用マイコン28によるモータジェネレータ24の制御量の制御、第1の補機用マイコン38によるコンプ用電動機36の制御量の制御、及び第2の補機用マイコン48によるブロワ用電動機46の制御量の制御について更に説明する。本実施形態では、これらマイコン28,38,48における上記処理が同様な処理であることから、主機用マイコン28における処理を例にして説明する。
本実施形態では、モータジェネレータ24の制御量を指令値に制御すべく、モータジェネレータ24に印加する指令電圧(主機用インバータ20の出力電圧の指令値)を操作する。これは、図2に示すように、周知の三角波PWM処理によって行われる。詳しくは、まず、操作量としての3相の指令電圧Vu*,Vv*,Vw*を主機用インバータ20の入力電圧VDCで規格化した信号D¥(¥=u,v,w)と、キャリア信号tcとしての三角波信号との大小に基づきPWM信号g¥が生成される。そして、これらPWM信号g¥とPWM信号g¥の論理反転信号とに基づき、デッドタイム付与処理を経て操作信号g¥#が生成される。
なお、以降、主機用インバータ20の操作信号の生成に用いられるキャリア信号tcの周波数を主機キャリア周波数と称すこととする。
ところで、主機用インバータ20の駆動に起因してコンデンサ22aが充放電されることで、第1の正極側ラインLp1及び第1の負極側ラインLn1に電流(以下、高調波電流)が流れる。これらラインLp1,Ln1に高調波電流が流れることで、これらラインLp1,Ln1間に電圧変動が生じる。上記電圧変動は、例えば、第1の正極側ラインLp1や第1の負極側ラインLn1に存在する配線インダクタに電流が流れることによってこれらラインLp1,Ln1において電圧降下が生じることで生じる。ここで、先の図1には、上記電圧変動に寄与する配線インダクタ50を例示している。
第1の正極側ラインLp1及び第1の負極側ラインLn1間に生じる電圧変動の周波数は、主機キャリア周波数の2倍の周波数となる。これは、キャリア信号tcの1周期において、主機用インバータ20の電圧ベクトルがゼロ電圧ベクトルとなる期間が2回出現し、コンデンサ22aの充電期間及び放電期間のそれぞれが交互に2回ずつ出現するためである。
ちなみに、主機キャリア周波数は、モータジェネレータ24の回転周波数よりも十分高い。このため、上記電圧変動の周波数は、モータジェネレータ24の回転駆動に起因してモータジェネレータ24側から高電圧バッテリ10側へと伝達されるノイズの周波数よりも十分高い。こうした理由から、本実施形態では、主機用インバータ20の駆動に起因して第1の正極側ラインLp1及び第1の負極側ラインLn1に流れる電流を高調波電流と称すこととしている。
上述したメカニズムによって電圧変動が生じる状況下、上記電圧変動の周波数が、例えば、第1の補機用LCフィルタ32の共振周波数近傍となると、第1の補機用LCフィルタ32に流れる電流が増大することとなる。これにより、コンデンサ32aに流れる電流の実効値がコンデンサ32aの定格電流を超えたり、インダクタ32bに流れる電流の実効値がインダクタ32bの定格電流を超えたりすることで、コンデンサ32aやインダクタ32bの信頼性が低下するおそれがある。そして、この場合、第1の補機用LCフィルタ32によって第1の補機用インバータ30の入力電圧のリップルを低減させることができず、コンプ用電動機36や第1の補機用インバータ30の信頼性が低下するおそれがある。なお、第2の補機用LCフィルタ42及びこれに接続されたブロワ用電動機46や第2の補機用インバータ40についても同様である。
ちなみに、上述した電圧変動の発生について、主機用インバータ20の寄与が大きいのは、モータジェネレータ24に流れる電流の最大値がコンプ用電動機36やブロワ用電動機46に流れる電流の最大値よりも大きいことに起因して、コンデンサ22aの充放電電流がコンデンサ32a,42aの充放電電流よりも大きくなることによる。
また、上述した電圧変動に起因する問題は、以下の事情によって顕在化したものである。つまり、本実施形態において、主機キャリア周波数は、所定範囲にて可変設定可能とされている。これは、例えば、主機用インバータ20を構成するスイッチング素子S¥#の過熱保護のための設定である。こうした構成を前提として、車載補機側のシステム設計時において主機キャリア周波数が未知であることにより、主機用インバータ20の駆動に起因して生じる上記電圧変動の周波数が補機用LCフィルタ32,42の共振周波数近傍とならないように補機用LCフィルタ32,42を設計することが困難となる事情があった。
なお、車載補機側のシステム設計時において主機キャリア周波数を知ることができる場合であっても、上記電圧変動の周波数が補機用LCフィルタ32,42の共振周波数近傍とならないように主機キャリア周波数を設定することはできる。ただし、この場合、使用可能な主機キャリア周波数が制約されることとなり、その結果、モータジェネレータ24の制御を制約する等の不都合が生じる懸念がある。
上述した電圧変動に起因する問題を解決すべく、本実施形態では、以下に説明する2つの対策を採用する。
<第1の対策:ダイオード60の設置>
この対策は、先の図1に示すように、第2の負極側ラインLn2のうち第3の負極側ラインLn3との接続点よりも高電圧バッテリ10側に能動素子であってかつ半導体素子であるダイオード60を設ける対策である。詳しくは、ダイオード60のアノードは、第1の補機用LCフィルタ32側に接続され、カソードは、高電圧バッテリ10側に接続されている。
第1の対策によれば、第1の補機用LCフィルタ32を構成するインダクタ32b及びコンデンサ32a、第2の負極側ラインLn2、第1の負極側ラインLn1の一部、高電圧バッテリ10、第1の正極側ラインLp1の一部並びに第2の正極側ラインLp2を備える第1の閉回路において、高電圧バッテリ10の負極側から正極側へと向かう規定方向の電流の流通を遮断することができる。これにより、第1の閉回路に流れる高調波電流を低減させることができる。
また、第2の補機用LCフィルタ42を構成するインダクタ42b及びコンデンサ42a、第3の負極側ラインLn3、第2の負極側ラインLn2の一部、第1の負極側ラインLn1の一部、高電圧バッテリ10、第1の正極側ラインLp1の一部、第2の正極側ラインLp2の一部並びに第3の正極側ラインLp3を備える第2の閉回路において、上記規定方向の電流の流通を遮断することができる。これにより、第2の閉回路に流れる高調波電流を低減させることができる。
なお、本実施形態では、第1の閉回路及び第2の閉回路の共通部分にダイオード60が設けられている。これは、高調波電流を低減させるための部品数を減少させるためである。加えて、上記共通部分のうち第1の正極側ラインLp1及び第1の負極側ラインLn1以外の部分にダイオード60が設けられている。これは、モータジェネレータ24の回生制御時において、第1の正極側ラインLp1や第1の負極側ラインLn1の電流の流通が妨げられ、高電圧バッテリ10の充電が妨げられることを回避するためである。
続いて、図3〜図7を用いて、ダイオード60によって高調波電流を低減させることで得られる効果について、第1の補機用LCフィルタ32を例にして更に説明する。
まず、図3に、主機用インバータ20の駆動に起因した電圧変動を交流電源に置き換えた第1の閉回路に関する等価回路を示す。なお、図中、コンデンサ32aに流れる電流(以下、コンデンサ電流)を「Ic」にて示し、インダクタ32bに流れる電流(以下、インダクタ電流)を「IL」にて示し、コンプ用電動機36に流れる負荷電流を「IM」にて示した。また、上記交流電源を「52」にて示し、コンプ用電動機36の抵抗成分を「36a」にて示した。
続いて、コンプ用電動機36に負荷電流IMとして所定電流α(例えば20A)が流れる場合において、電圧変動量ΔVp−p及びインダクタ電流ILの実効値の関係を図4に示し、電圧変動量ΔVp−p及びコンデンサ電流Icの実効値の関係を図5に示す。ここで、電圧変動量ΔVp−pは、第1の正極側ラインLp1及び第1の負極側ラインLn1間の電位差Vsの最大値及び最小値の差の絶対値である。
図4及び図5に示すように、ダイオード60が設けられない場合、電圧変動量ΔVp−pが大きくなるほど、インダクタ電流ILの実効値及びコンデンサ電流Icの実効値が大きくなる。すなわち、第1の補機用LCフィルタ32の共振によってインダクタ電流IL及びコンデンサ電流Icの実効値が増大することで、インダクタ32b及びコンデンサ32aの信頼性が低下するおそれがある。なお、こうした問題に対処すべく、例えば、コンデンサ32aのキャパシタンスを大きくする場合には、コンデンサ32aの大型化を招くこととなる。
これに対し、図4及び図5に示すように、ダイオード60が設けられる場合、電圧変動量ΔVp−pが大きくなるときであっても、インダクタ電流ILの実効値及びコンデンサ電流Icの実効値は、負荷電流IMに応じて定まる所定の電流値に収束する。上記所定の電流値は、負荷電流IMが大きくなるほど大きくなる。
すなわち、第1の補機用LCフィルタ32の共振が生じる場合であっても、高調波電流の低減によってインダクタ電流IL及びコンデンサ電流Icの実効値を低減させることができる。これは、図6(a)に実線にて示すように、第1の閉回路において規定方向に流れるインダクタ電流ILを遮断することで、図6(b)に実線にて示すように、第1の閉回路において規定方向に流れるコンデンサ電流Icを遮断することができるためである。なお、図6(a)は、インダクタ電流ILの推移を示し、図6(b)は、コンデンサ電流Icの推移を示す。
なお、インダクタ電流ILの実効値及びコンデンサ電流Icの実効値が負荷電流IMに応じて定まるのは、以下の理由による。図6(b)に示すように、コンデンサ電流Icの1周期TCにおいて、コンデンサ32aに蓄えられる電気エネルギと、コンデンサ32aから放出される電気エネルギとは略同一である。このため、コンデンサ電流Icの1周期TCにおいて、第1の閉回路にて規定方向とは逆方向に流れるコンデンサ電流Ic及び「0」で囲まれる面積「Sp」と、第1の閉回路にて規定方向に流れるコンデンサ電流Ic及び「0」で囲まれる面積「Sn」とが同一となる。そして、上記面積「Sn」が負荷電流IMとしての所定電流αに応じて定まることから、コンデンサ電流Icの実効値が負荷電流IMに応じて定まることとなる。その結果、インダクタ電流ILの実効値も負荷電流IMに応じて定まることとなる。
ちなみに、電圧変動量ΔVp−pが小さい領域では、インダクタ電流ILの実効値及びコンデンサ電流Icの実効値の低減効果が得られていない(コンデンサ電流Icについては、先の図5参照)。これは、図7(a)に示すように、電圧変動量ΔVp―pが小さいと、ダイオード60が設けられない場合であっても第1の閉回路において上記規定方向にインダクタ電流ILが流れず、図7(b)に示すように、コンデンサ電流Icが負荷電流IMによって制限されないことによる。なお、図7(a)及び図7(b)は、先の図6(a)及び図6(b)に対応している。
<第2の対策:パワーセーブ処理>
上記処理は、第1の補機用マイコン38及び第2の補機用マイコン48のそれぞれによって実行され、コンプ用電動機36やブロワ用電動機46に対する負荷電流を低減させる処理である。この処理によれば、第1の補機用インバータ30及び第2の補機用インバータ40を構成するスイッチング素子やダイオード60等の半導体素子の信頼性の低下を回避することができる。ちなみに、第1の補機用マイコン38及び第2の補機用マイコン48によって実行されるパワーセーブ処理の内容は同様である。このため、本実施形態では、以降、パワーセーブ処理について、第1の補機用マイコン38を例にして説明する。
本実施形態では、インダクタ電流IL及びコンデンサ電流Icを低減させるべく、ダイオード60が設けられている。なお、ダイオード60に流れる電流は、上記インダクタ電流ILと同じである。
ここで、ダイオード60の設置によってインダクタ電流ILは低減できるものの、インダクタ電流ILのピーク値がダイオード60や第1の補機用インバータ30を構成するスイッチング素子の許容上限電流を超えることがある。この場合、ダイオード60や上記スイッチング素子の信頼性が低下するおそれがある。このため、上記パワーセーブ処理を行うことで、インダクタ電流ILのピーク値を更に低減させ、ダイオード60や上記スイッチング素子の信頼性の低下の回避を図る。
図8に、パワーセーブ処理の手順を示す。この処理は、第1の補機用マイコン38によって例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS10において、第1の電圧センサ39の検出値に基づき、上記電圧変動量ΔVp−pが規定値Vα以上となったか否かを判断する。この処理は、第1の補機用LCフィルタ32の共振が生じているか否かを判断するための処理である。ここで、上記電圧変動量Vp−pは、第1の正極側ラインLp1及び第1の負極側ラインLn1間の電位差Vsの直近の極大値及び極小値の差の絶対値として算出すればよい。また、上記規定値Vαは、第1の補機用LCフィルタ32の共振が生じているか否かを判別可能な値に設定されている。なお、図8のステップS10において、実線にて上記電位差Vsの推移を示し、一点鎖線にて高電圧バッテリ10の端子電圧「Vpn」を示している。
ステップS10において肯定判断された場合には、第1の補機用LCフィルタ32の共振が生じていると判断し、ステップS12に進む。ステップS12では、コンプ用電動機36の制御量の指令値Nr*を低下させる処理を行う。これにより、コンプ用電動機36に対する負荷電流IMが低減され、インダクタ電流ILのピーク値を更に低減させることができる。ちなみに、指令値Nr*の低下は、例えば、指令値Nrを制限するための上限ガード値を低下させることで行えばよい。ここで、上限ガード値は、例えば、電圧変動量ΔVp−pが大きいほど小さく設定すればよい。なお、電圧変動量ΔVp−pが過度に大きい場合、例えば、冷凍サイクルにおける冷媒の循環の停止が許容されるなら、上記指令値Nr*を「0」として負荷電流を「0」とさせることも可能である。
なお、上記ステップS10において否定判断された場合や、ステップS12の処理が完了した場合には、この一連の処理を一旦終了する。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)第1の閉回路及び第2の閉回路にダイオード60を設けた。このため、第1の補機用LCフィルタ32及び第2の補機用LCフィルタ42の共振が生じる場合であっても、第1の閉回路及び第2の閉回路に流れる高調波電流を低減させることができる。これにより、これら補機用LCフィルタ32,42の信頼性の低下を好適に回避することができ、ひいては第1の補機用インバータ30、コンプ用電動機36、第2の補機用インバータ40及びブロワ用電動機46の信頼性の低下を回避することができる。
さらに、本実施形態によれば、第1の正極側ラインLp1及び第1の負極側ラインLn1における電圧変動に起因した高調波電流のみならず、主機用インバータ20のスイッチング素子S¥#の開閉操作に起因して主機用インバータ20側から伝達されるノイズも低減させることができる。
(2)第1の補機用LCフィルタ32及び第2の補機用LCフィルタ42の共振が生じていると判断された場合、コンプ用電動機36及びブロワ用電動機46の制御量の指令値を低下させるパワーセーブ処理を行った。これにより、ダイオード60及び補機用インバータ30,40を構成するスイッチング素子等の半導体素子の信頼性の低下を好適に回避することができる。
これに対し、例えば、上記特許文献1に記載された抵抗体やヒューズを補機用LCフィルタ32,42の入力側に設けると、抵抗体において損失が生じたり、過電流によってヒューズが切れた場合に車載補機を駆動できなくなったりするおそれがある。
(3)第1の補機用LCフィルタ32の共振判断に第1の電圧センサ39の検出値を用い、また、第2の補機用LCフィルタ42の共振判断に第2の電圧センサ49の検出値を用いた。このため、外部信号(例えば、主機用マイコン28から伝達された主機用キャリア周波数)を用いて共振を判断する構成と比較して、外部信号を第1の補機用マイコン38や第2の補機用マイコン48に伝達する信号経路が不要になる等、電力変換システムを設計する際に生じる制約を緩和することなどが期待できる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、高調波電流低減用のダイオードの過熱保護処理を行う。
図9に、本実施形態にかかるシステムの全体構成を示す。なお、図9において、先の図1に示した部材と同一の部材については、便宜上、同一の符号を付している。
図示されるように、第2の負極側ラインLn2のうち第3の負極側ラインLn3との接続点よりも第1の補機用LCフィルタ32側には、第1のダイオード66が設けられている。詳しくは、第1のダイオード66のアノードは、第1の補機用LCフィルタ32側に接続され、カソードは、高電圧バッテリ10側に接続されている。
また、第3の負極側ラインLn3には、第2のダイオード68が接続されている。詳しくは、第2のダイオード68のアノードは、第2の補機用LCフィルタ42側に接続され、カソードは、高電圧バッテリ10側に接続されている。
ちなみに、本実施形態において、第1の閉回路及び第2の閉回路のそれぞれにダイオードを各別に設ける構成としているのは、第1のダイオード66及び第2のダイオード68のうちいずれかが故障した場合であっても、ダイオードの故障がコンプ用電動機36及びブロワ用電動機46のうち正常なダイオードに対応した車載補機の駆動に及ぼす影響を除去するためである。
第1のダイオード66付近には、このダイオードの温度を検出する第1の温度センサ70が設けられている。第1の温度センサ70の検出値TD1は、第1の補機用マイコン38に入力される。
また、第2のダイオード68付近には、このダイオードの温度を検出する第2の温度センサ72が設けられている。第2の温度センサ72の検出値TD2は、第2の補機用マイコン48に入力される。なお、上記温度センサ70,72としては、半導体素子としての感温ダイオードや、測温抵抗体(サーミスタ)を用いることができる。
続いて、上記過熱保護処理について説明する。
この処理は、第1の補機用マイコン38及び第2の補機用マイコン48のそれぞれによって実行される。なお、第1の補機用マイコン38及び第2の補機用マイコン48のそれぞれによって実行される過熱保護処理は同様である。このため、本実施形態では、以降、第1の補機用マイコン38を例にして説明する。
図10に、過熱保護処理の手順を示す。この処理は、第1の補機用マイコン38によって例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS14において、第1の温度センサ70によって検出された第1のダイオード66の温度TD1が規定温度Tα以上となったか否かを判断する。ここで、規定温度Tαは、例えば、第1のダイオード66の信頼性を維持可能な第1のダイオード66の温度の上限値に設定されている。
ステップS14において肯定判断された場合には、第1のダイオード66が過熱状態であると判断し、ステップS16に進む。ステップS16では、指令値Nr*を低下させる処理を行う。具体的には、指令値Nr*の低下によって、第1のダイオード66に流れる電流値を「0」よりも大きい電流値まで低減させたり、第1のダイオード66に流れる電流値を「0」としたりする。これにより、第1のダイオード66に流れる電流のピーク値が低減され、第1のダイオード66を過熱から保護することができる。
なお、上記ステップS14において否定判断された場合や、ステップS16の処理が完了した場合には、この一連の処理を一旦終了する。
以上説明した本実施形態によれば、上記第1の実施形態で説明した(1)〜(3)の効果に加えて、第1のダイオード66や第2のダイオード68の信頼性の低下をより好適に回避できるといった効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態について、先の第2の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、第1のダイオード66及び第2のダイオード68の短絡判断処理を含むフェールセーフ処理を行う。
図11に、本実施形態にかかるシステムの全体構成を示す。なお、図11において、先の図9に示した部材と同一の部材については、便宜上、同一の符号を付している。また、図11では、第1の温度センサ70及び第2の温度センサ72の図示を省略している。
図示されるように、第1の補機用マイコン38は、第1のダイオード66の端子間電圧VD1を検出する機能を有しており、第2の補機用マイコン48は、第2のダイオード68の端子間電圧VD2を検出する機能を有している。
続いて、第1の補機用マイコン38及び第2の補機用マイコン48のそれぞれによって実行される上記フェールセーフ処理について説明する。なお、第1の補機用マイコン38及び第2の補機用マイコン48のそれぞれによって実行される上記処理は同様である。このため、本実施形態では、以降、第1の補機用マイコン38を例にして説明する。
図12に、上記フェールセーフ処理の手順を示す。この処理は、第1の補機用マイコン38によって例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS18において、第1のダイオード66の端子間電圧VD1が「0」であるか否かを判断する。この処理は、第1のダイオード66に短絡故障が生じているか否かを判断するための処理である。
ステップS18において肯定判断された場合には、ステップS20に進み、第1のダイオード66の短絡故障が生じた旨を上記上位の制御装置に通知する通知処理を行う。ここで、通知処理は、具体的には例えば、第1の補機用マイコン38から上記制御装置に対して短絡故障が生じている旨のダイアグ信号を出力することで行えばよい。これにより、上記制御装置において、短絡故障が生じている旨をユーザに報知する処理などが行われる。
続くステップS10において第1の補機用LCフィルタ32の共振が生じていると判断された場合には、ステップS22に進む。ステップS22では、主機用マイコン28に対して主機キャリア周波数fcmの変更を指示する処理を行う。具体的には、主機キャリア周波数fcmの2倍の周波数と第1の補機用LCフィルタ32の共振周波数との差の絶対値が所定の閾値(>0)以上となるように主機キャリア周波数fcmの変更を指示する。これにより、第1の正極側ラインLp1及び第1の負極側ラインLn1間の電圧変動の周波数を第1の補機用LCフィルタ32の共振周波数から大きくずらすことができるため、第1のダイオード66の短絡故障時においても第1の補機用LCフィルタ32の共振を回避することができる。
なお、上記ステップS18、S10において否定判断された場合や、ステップS22の処理が完了した場合には、この一連の処理を一旦終了する。
以上説明した本実施形態によれば、上記第2の実施形態で得られた効果に加えて、更に以下の効果が得られる。
(4)第1のダイオード66(第2のダイオード68)に短絡故障が生じていると判断された場合、主機キャリア周波数fcmの変更を指示した。これにより、第1のダイオード66(第2のダイオード68)に短絡故障が生じる場合であっても、第1の補機用LCフィルタ32(第2の補機用LCフィルタ42)の共振を回避することができる。
(5)第1のダイオード66(第2のダイオード68)に短絡故障が生じていると判断された場合、その旨を上位の制御装置に通知する通知処理を行った。これにより、その後、ユーザに適切な対応をとらせることなどが期待できる。
(第4の実施形態)
以下、第4の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、高調波電流を低減させるための構成を変更する。
図13に、本実施形態にかかるシステムの全体構成を示す。なお、図13において、先の図1に示した部材と同一の部材については、便宜上、同一の符号を付している。
図示されるように、第2の負極側ラインLn2のうち第3の負極側ラインLn3との接続点よりも高電圧バッテリ10側には、能動素子であるNチャネルMOSFET(以下、遮断用スイッチング素子74)が設けられている。詳しくは、遮断用スイッチング素子74のソースは、第1の補機用LCフィルタ32側に接続され、ドレインは、高電圧バッテリ10側に接続されている。
遮断用スイッチング素子74のソースには、操作手段としてのコンパレータ76の非反転入力端子が接続され、ドレインには、コンパレータ76の反転入力端子が接続されている。また、コンパレータ76の出力端子には、遮断用スイッチング素子74のゲートが接続されている。
こうした構成によれば、遮断用スイッチング素子74及びコンパレータ76は、第1の閉回路や第2の閉回路において規定方向の電流の流通を遮断する同期整流手段として機能することとなる。詳しくは、第1の閉回路を例にして説明すると、第1の閉回路において規定方向とは逆方向に電流が流れる場合、コンパレータ76の出力信号の論理が「H」となることで、遮断用スイッチング素子74が閉操作される。一方、第1の閉回路において規定方向に電流が流れる場合、コンパレータ76の出力信号の論理が「L」となることで、遮断用スイッチング素子74が開操作される。
以上説明した本実施形態によれば、上記第1の実施形態で説明した(1)〜(3)の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態によれば、高調波電流低減用の部品を追加したことによって電力変換システムで生じる電力損失を低減することもできる。これは、遮断用スイッチング素子74の導通損失が上記第1の実施形態で説明したダイオード60の導通損失よりも十分小さいことによる。
(第5の実施形態)
以下、第5の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、高調波電流低減用のダイオードの設置態様を変更する。詳しくは、図14に示すように、第2の正極側ラインLp2のうち第3の正極側ラインLp3との接続点よりも高電圧バッテリ10側にダイオード78を設ける。詳しくは、ダイオード78のアノードは、高電圧バッテリ10側に接続され、カソードは、第1の補機用LCフィルタ32側に接続されている。なお、図14において、先の図1に示した部材と同一の部材については、便宜上、同一の符号を付している。
以上説明した本実施形態によっても、上記第1の実施形態で説明した(1)〜(3)の効果を得ることができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・「第2の低減手段」としては、上記第2の実施形態に例示したものに限らない。例えば、第1の補機用マイコン38及び第2の補機用マイコン48よりも上位の制御装置において過熱保護処理を行ってもよい。この場合、例えば、上記第1の実施形態の図1に示した構成において、ダイオード60の温度を検出する温度センサの検出値が上記制御装置に入力されるとする。こうした構成において、過熱保護処理として、上位の制御装置から第1の補機用マイコン38や第2の補機用マイコン48に対して出力される制御量の指令値を低下させる処理を行えばよい。これにより、第1の補機用マイコン38及び第2の補機用マイコン48のいずれか、又はこれら補機用マイコン38,48の協働によってダイオード60に流れる電流を低減させることができる。
また、「第2の低減手段」としては、以下に説明するものであってもよい。図1の構成において、第1の補機用マイコン38、第2の補機用マイコン48及び主機用マイコン28間で互いに情報伝達が可能であるとする。こうした構成において、例えば、第1の補機用マイコン38において第1の補機用LCフィルタ32の共振が生じていると判断された場合、ブロワ用電動機46の制御量の指令値やモータジェネレータ24の制御量の指令値の低下が許容されるなら、第2の補機用マイコン48においてブロワ用電動機46の制御量の指令値を低下させたり、主機用マイコン28においてモータジェネレータ24の制御量の指令値を低下させたりしてもよい。この場合であっても、ダイオード60に流れる電流を低減させることができる。
・「共振判断手段」としては、上記第1の実施形態に例示したものに限らない。例えば、主機用マイコン28から第1の補機用マイコン38及び第2の補機用マイコン48に主機キャリア周波数fcmに関する信号を伝達可能な構成において、主機キャリア周波数fcmの2倍の周波数が補機用LCフィルタの共振周波数近傍となったと判断された場合に共振が生じていると判断してもよい。
また、例えば、電圧センサの検出値に基づき、補機用インバータの入力電圧の実効値が閾値以上となったと判断された場合、補機用LCフィルタの共振が生じていると判断してもよい。ここで、上記閾値は、共振が生じているか否かを判別可能な値に設定されている。
さらに、「共振判断手段」としては、補機用LCフィルタの入力電圧に基づき共振の有無を判断するものに限らず、正極側ラインLp2,Lp3や負極側ラインLn2,Ln3に流れる電流に基づき共振の有無を判断するものであってもよい。この場合、電流の検出値、電流の検出値の変動量、又は電流の検出値の実効値が所定以上となったと判断された場合に共振していると判断すればよい。ここで、電流の検出手法としては、例えば、電流センサ(例えば、抵抗体やホール素子型電流センサ)や、MOSFET等を用いた手法が挙げられる。具体的には、抵抗体を用いた手法について説明すると、例えば、上記第1の実施形態において、第2の負極側ラインLn2のうち第3の負極側ラインLn3との接続点よりも高電圧バッテリ10側に抵抗体を設け、抵抗体の端子間電圧に基づき電流を検出すればよい。
また、MOSFETを用いた手法について説明すると、例えば、上記第4の実施形態において、遮断用スイッチング素子74の端子間電圧(ドレイン及びソース間電圧)に基づき電流を検出すればよい。ここでは、電流検出用のMOSFETを、単一のMOSFET(遮断用スイッチング素子74)とせず、第1の補機用LCフィルタ32及び第2の補機用LCフィルタ42のそれぞれの入力側に各別に設けてもよい。ちなみに、抵抗体や、MOSFET等を用いた上述した手法を採用する場合、第1の電圧センサ39(第2の電圧センサ49)が不要となる。
・「処理手段」としては、上記第3の実施形態に例示したものに限らない。例えば、先の図12においてステップS10の処理を除去してもよい。また、例えば、以下に説明するものであってもよい。
先の図11において第1の補機用LCフィルタ32を例にして説明する。ここでは、コンデンサ32aを第1のコンデンサと称し、インダクタ32bを第1のインダクタと称すこととする。第1のインダクタ32bに第2のインダクタを直列接続し、第2のインダクタに迂回経路を並列接続する。そして、この迂回経路に、この経路を開閉する第1のスイッチング素子(例えばMOSFET)を設ける。一方、第1のコンデンサ32aに第2のコンデンサ及び第2のスイッチング素子(例えばMOSFET)の直列接続体を並列接続する。なお、第1,第2のスイッチング素子は、第1の補機用マイコン38によって開閉操作される。
こうした構成において、第1のダイオード66の短絡故障等が生じない通常時には、第1のスイッチング素子が閉操作されてかつ、第2のスイッチング素子が開操作される。一方、先の図12のステップS10において肯定判断された場合、第1のスイッチング素子が開操作に切り替えられてかつ、第2のスイッチング素子が閉操作に切り替えられる。これにより、第1の補機用LCフィルタ32のフィルタ特性を定めるインダクタンス及びキャパシタンスが大きくなり、第1の補機用LCフィルタ32の共振周波数を低周波数側にずらすことができる。
・「能動素子」としては、例えばサイリスタであってもよい。
・「遮断手段」としては、上記第4の実施形態に例示したものに限らず、例えば以下に説明するものであってもよい。先の図13において、第2の負極側ラインLn2のうち第3の負極側ラインLn3との接続点及び遮断用スイッチング素子74の間に抵抗体(シャント抵抗)を設ける。そして、シャント抵抗の両端のうち第1の補機用LCフィルタ32側をコンパレータ76の非反転入力端子に接続し、遮断用スイッチング素子74側をコンパレータ76の反転入力端子に接続する。この場合であっても、第1の閉回路や第2の閉回路の電流流通方向を検出して遮断用スイッチング素子74を開閉操作することができるため、同期整流を行うことができる。
また、遮断用スイッチング素子74及びコンパレータ76を、第2の正極側ラインLp2のうち第3の正極側ラインLp3との接続点よりも高電圧バッテリ10側に設けてもよい。
さらに、上記第2の実施形態の図9において、上記第4の実施形態で説明した遮断用スイッチング素子及びコンパレータを第1の閉回路及び第2の閉回路のそれぞれに各別に設けてもよい。この場合、例えば、遮断用スイッチング素子のゲート信号にノイズが混入することによって遮断用スイッチング素子の誤作動が生じる場合であっても、この誤作動がコンプ用電動機36及びブロワ用電動機46のうち誤作動が生じていない遮断用スイッチング素子に対応した車載補機の駆動に及ぼす影響を除去できる。
・上記各実施形態において、高調波電流低減用のダイオードが備えられていなくてもよい。この場合、例えば上記第1の実施形態において、ダイオード60等の半導体素子に加えて、補機用LCフィルタをパワーセーブ処理によって保護することの重要性が高まる。
・キャリア信号としては、三角波信号に限らず、例えばのこぎり波信号であってもよい。
・「車載補機」としては、コンプ用電動機36やブロワ用電動機46に限らない。例えば、ハンドルの操作をアシストするための電動パワーステアリング装置を構成する電動機であってもよい。また、例えば、車載主機として回転機に加えて内燃機関を備える車両において、内燃機関の冷却水を循環させるウォータポンプに内蔵される電動機であってもよい。さらに、「車載補機」としては、電動機に限らず、通電によって発熱するヒータであってもよい。
・「直流電源」としては、高電圧バッテリ10に限らず、例えば、交流電源(例えば商用電源)及び交流電源の出力を整流する整流手段(例えば、コンバータや全波整流回路)を備えて構成される電源であってもよい。
・高電圧バッテリ10に並列接続されるインバータとしては、3つに限らず、2つ又は4つ以上であってもよい。なお、インバータの並列接続数を3つ以上とする場合、複数のインバータのそれぞれに接続される負荷のうち定格出力が他の負荷よりも大きい負荷(モータジェネレータ)が複数であってもよい。すなわち、入力電圧のリップルが増大する要因が複数存在してもよい。
・主機用LCフィルタ22を構成するインダクタとしては、配線インダクタに限らず、受動素子としてのインダクタであってもよい。また、第1の補機用LCフィルタ32や第2の補機用LCフィルタ42を構成するインダクタとしては、受動素子としてのインダクタに限らず、配線インダクタであってもよい。
・「電力変換回路」としては、その出力端子を電力供給先としての負荷(モータジェネレータ24、コンプ用電動機36、ブロワ用電動機46)の端子に接続する直流交流変換回路に限らない。例えば、高電圧バッテリ10の電圧を降圧して電力供給先としての車載補機バッテリに出力する降圧コンバータであってもよい。この場合であっても、降圧コンバータを含む複数の電力変換回路が直流電源に並列接続される構成において、これら電力変換回路のそれぞれの入力側にLCフィルタが接続されることがあるなら、例えば降圧コンバータの備えるスイッチング素子の開閉操作に起因して、LCフィルタの共振が生じるおそれがある。このとき、複数の電力変換回路のうち一部に接続されたLCフィルタの信頼性が低下する懸念があるため、負荷電流の低減によってLCフィルタに流れる電流を低減させる本発明の適用が有効である。
・本発明の適用対象としては、車両に限らない。
10…高電圧バッテリ、20…主機用インバータ、22…主機用LCフィルタ、24…モータジェネレータ、30…第1の補機用インバータ、32…第1の補機用LCフィルタ、36…コンプ用電動機、38…第1の補機用マイコン、40…第2の補機用インバータ、42…第2の補機用LCフィルタ、46…ブロワ用電動機、48…第2の補機用マイコン、S¥#(¥=u,v,w:#=p,n)…スイッチング素子。

Claims (12)

  1. 直流電源(10)に並列接続されてかつ、スイッチング素子(S¥#:¥=u,v,w:#=p,n)の開閉操作によって入力電圧を所定に変換して電力供給先(24,36,46)に印加する複数の電力変換回路(20,30,40)と、
    前記複数の電力変換回路のそれぞれと前記直流電源との間に介在してかつ、該複数の電力変換回路のそれぞれに対応して設けられたLCフィルタ(22,32,42)と、
    を備え、
    前記複数の電力変換回路のうち一部であってかつ少なくとも1つをリップル低減対象(30,40)とし、
    前記リップル低減対象に接続された前記LCフィルタ(32,42)の共振が生じているか否かを判断する共振判断手段(38,48)と、
    前記共振判断手段によって共振が生じていると判断されたことに基づき、該共振が生じていると判断された前記LCフィルタに接続された前記電力変換回路の操作によって該電力変換回路から前記電力供給先に対する供給電流(IM)を低減させる低減手段(38,48)と、
    を備えることを特徴とする電力変換システム。
  2. 前記リップル低減対象に接続された前記LCフィルタと、前記直流電源とを備える閉回路において、該直流電源の負極側から正極側へと向かう規定方向の電流の流通を遮断する遮断手段(60,66,68,74,76,78)を更に備えることを特徴とする請求項1記載の電力変換システム。
  3. 前記遮断手段は、前記閉回路に設けられてかつ前記規定方向の電流の流通を遮断可能な能動素子(60,66,68,74,78)を備えることを特徴とする請求項2記載の電力変換システム。
  4. 前記能動素子は、前記閉回路を開閉すべく開閉操作される遮断用スイッチング素子(74)であり、
    前記遮断手段は、前記閉回路において前記規定方向とは逆方向に電流が流れる場合に前記遮断用スイッチング素子を閉操作し、該閉回路において前記規定方向に電流が流れる場合に前記遮断用スイッチング素子を開操作する操作手段(76)を更に備えることを特徴とする請求項3記載の電力変換システム。
  5. 前記能動素子は、通電操作によらず前記規定方向の電流の流通を遮断する遮断素子(60,66,68,78)であることを特徴とする請求項3記載の電力変換システム。
  6. 前記低減手段を第1の低減手段とし、
    前記能動素子の温度を検出する温度検出手段(70,72)と、
    前記温度検出手段によって検出された温度(TD1)が規定温度(Tα)以上になったか否かを判断する温度判断手段(38,48)と、
    前記温度判断手段によって前記規定温度以上になったと判断されたことに基づき、前記閉回路を構成する前記LCフィルタに接続された前記電力変換回路の操作によって前記能動素子に流れる電流を低減させる第2の低減手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の電力変換システム。
  7. 前記能動素子に短絡故障が生じたか否かを判断する故障判断手段(38,48)と、
    前記故障判断手段によって短絡故障が生じていると判断されたことに基づき、前記直流電源及び前記電力変換回路間の電気経路(Lp1,Ln1)における電圧変動の周波数と前記LCフィルタの共振周波数とをずらす処理を行う処理手段(38,48)と、
    を更に備えることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の電力変換システム。
  8. 前記複数の電力変換回路のうち前記リップル低減対象以外の電力変換回路の少なくとも1つ(20)を構成する前記スイッチング素子(S¥#)は、キャリア信号(tc)及び所定値(D¥)の大小比較に基づき開閉操作され、
    前記処理手段は、前記ずらす処理を、前記キャリア信号の周波数(fcm)の変更を指示することで行うことを特徴とする請求項7記載の電力変換システム。
  9. 前記能動素子に短絡故障が生じたか否かを判断する故障判断手段(38,48)と、
    前記故障判断手段によって短絡故障が生じていると判断されたことに基づき、その旨を外部に通知する通知手段(38,48)を更に備えることを特徴とする請求項3〜8のいずれか1項に記載の電力変換システム。
  10. 前記共振判断手段は、前記リップル低減対象に接続された前記LCフィルタの入力電圧の変動量(ΔVp−p)が規定値(Vα)以上となったことに基づき、前記共振が生じていると判断することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の電力変換システム。
  11. 前記電力変換回路は、直流交流変換回路(20,30,40)であり、
    前記リップル低減対象には、前記電力供給先としての車載補機(36,46)が接続され、
    前記複数の電力変換回路のうち前記リップル低減対象以外の電力変換回路(20)には、前記電力供給先としての主機回転機(24)が接続されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の電力変換システム。
  12. 前記車載補機の制御量をその指令値(Nr*)に制御すべく前記電力変換回路を操作する手段(38,48)を更に備え、
    前記低減手段は、前記指令値を低下させることで前記供給電流を低減させることを特徴とする請求項11記載の電力変換システム。
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