JP3616527B2 - 電動機駆動用電力変換装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動機からの回生電力を電源に戻すことができる電動機駆動用電力変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
回生電力を交流電源側に回生するために、電動機の力行時には交流電源から電動機の駆動装置に駆動に必要な電力を供給し、回生時には電動機側から交流電源に回生電力を回生するように構成された電動機駆動用電力変換装置を用いることが知られている。一般的に、この種の電動機駆動用電力変換装置は、電動機を駆動するインバータ回路と同様の構成を有するコンバータ・ユニットを備え、このコンバータ・ユニットを構成する複数の半導体スイッチング素子を制御することにより、回生電力を交流電源側に回生している。例えば、この種の回生制御装置の例としては、図5に示すものがある。図5において、電動機50の力行時には交流電源51からリアクトル52、コンバータ・ユニット53を経て電動機駆動制御装置54から電動機50に必要な電力を供給し、また交流電源51の回生時には電動機駆動制御装置54を通してコンバータ・ユニット53からリアクトル52を介して交流電源51に回生エネルギを返還する。交流電源51の各相(3相)の位相を位相検出回路55で検出すると共に交流電源ラインに現れる交流電圧を直流電圧に変換して交流電圧に対応する基準電圧を基準交流電圧発生回路56で発生する。電動機50の電動機駆動制御装置54からコンバータ・ユニット53に印加する回生電圧と基準交流電圧発生回路56で発生した電源電圧とを比較して回生電圧の方が高電圧になると、電動機50が回生を開始したと回生開始検出回路57で判断する。タイマ回路58は、回生開始検出回路57が回生開始を検出して出力した開始検出信号に基づいて一定時間を経過したと擬制する回生終了信号を出力する。ゲート信号作成回路59は位相検出回路55で検出した位相信号に基いて回生開始信号が出力されてからタイマ回路58が回生終了信号を出力するまでの間、ゲート信号を作成し、コンバータ・ユニット53にゲート信号を入力して回生制御が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の電動機駆動用電力変換装置では、タイマ回路58を用いて電動機50が回生を終了するまでの時間を擬制していたために、例えばタイマ回路58の設定時間が必要以上に長くなると、回生が終了した後でもコンバータ・ユニット53の導通制御が行われ、力行動作が遅れる問題を生じる。またコンバータ・ユニット53の動作時間が長くなると、コンバータ・ユニット53を構成する半導体スイッチング素子のオン・オフで発生するノイズが電源側に現れる期間が長くなる。またタイマ回路58の設定時間が必要な時間よりも短く設定されるときは、回生が終了するまで繰り返し起動されて、円滑な回生制御ができなくなるという問題がある。
【0004】
本発明の目的は、回生終了時期の検出精度を上げてコンバータ・ユニットの動作期間が必要以上に長くなるのを抑制できる電動機駆動用電力変換装置を提供することにある。
【0005】
本発明の他の目的は、電動機の回生時に半導体スイッチング素子を120°導通モードに従って導通させる場合に上記目的を達成できる電動機駆動用電力変換装置を提供することにある。
【0006】
本発明のさらに他の目的は、電源側に大きなLCからなるフイルタを用いることなく、全体の装置をより小型軽量化してコンバータ・ユニットの動作により発生するノイズの発生期間が長くなるのを抑制できる回生効率を向上させることができる電動機駆動用電力変換装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ダイオードが逆並列接続された複数の半導体スイッチング素子がブリッジ接続され、電動機の力行時には多相交流電源(一般的には三相交流電源)からの多相交流電力(一般的には三相交流電力)を複数のダイオードにより整流して得た直流電力を電動機の駆動制御装置に出力し、電動機の回生時には複数の(三相の場合には6個の)半導体スイッチング素子を予め定めた所定の導通モード(三相の場合には120°通電モード)に従って導通させて電動機の駆動制御装置側から回生される直流電力を多相交流電力に変換して多相交流電源に回生するコンバータ・ユニットが複数のインダクタを介して多相交流電源と接続される電動機駆動用電力変換装置を改良の対象とする。
【0008】
この種の電動機駆動用電力変換装置では、複数の電源ラインを流れる多相交流電力の位相を検出し、各多相交流電力の位相の変化に相応した位相検出信号を出力する位相検出回路と、複数の電源ラインの少なくとも一つの電源ラインに現れる交流電圧を直流電圧に変換して交流電圧に対応した基準電圧を出力する基準交流電圧発生回路とを具備する。
【0009】
基準交流電圧発生回路の出力は回生開始検出回路に入力され、回生開始検出回路とコンバータ・ユニットとの間にはゲート信号作成回路が接続される。回生開始検出回路は、コンバータ・ユニットの直流出力側の直流電圧と基準交流電圧発生回路から出力される基準電圧とを比較して、直流電圧が基準電圧よりも高くなると、電動機が回生を開始したと判断して回生開始検出信号を出力する。またゲート信号作成回路は回生開始検出信号が入力されると位相検出信号に基づいて作成した所定の導通モードに従ってコンバータ・ユニットの複数の半導体スイッチング素子を導通させるゲート信号を出力する。
【0010】
本発明では回生終了判定手段により回生の終了を判定する。この回生終了判定手段は、複数の電源ラインを流れる複数相の交流電流から位相検出信号に基づいて1相以上の交流電流を順次選択して電流値を取得する。次に回生終了判定手段は、力行時または回生時のいずれか一方において取得した電流値が、同じ極性になるように極性反転処理を加えて電流値を平均化し、回生開始検出信号が出力された後に平均電流値が0になっているかまたはその極性が変化したか否かにより回生から力行に移行したか否かを判定する。そして回生終了判定手段は、力行の移行を判定すると、ゲート信号作成回路からゲート信号を出力するのを停止させる停止信号を出力する。
【0011】
本発明によれば、回生終了判定手段により回生の終了を比較的正確に検出することができるので、コンバータ・ユニットの動作期間が必要以上に長くなるのを抑制できる。その結果、コンバータ・ユニットが動作している期間に発生するノイズが電源側に現れる期間が長くなるのを抑制できる。各相の交流電流を一相ずつ順次選択してもよいが、同時に二相ずつ各相の交流電流を選択すると、平均電流値がより安定し、検出精度が高くなる。
【0012】
回生終了判定手段において、回生開始検出信号が出力された後、平均電流値が予め定めた値を超えてゼロに向かって変化した後に一定時間を経過した時点で平均電流値が0になっているかまたはその極性が変化しているときに回生から力行に移行したと判定するように判定基準に不感帯を設けると、平均電流値の変動が大きい範囲において誤った判定がなされるのを防止できる。
【0013】
本発明のより具体的な電動機駆動用電力変換装置では、回生終了判定手段を位相検出信号に基づいて複数相の交流電流から1相以上の交流電流を選択し且つ力行時または回生時のいずれか一方において取得した電流値が同じ極性になるように極性反転処理をする相を指定する電流選択信号を作成する電流選択信号作成回路と、電流選択信号に基づいて交流電流検出手段で検出した複数相の交流電流から1相以上の交流電流を順次選択し極性反転処理をして出力するセレクタ回路と、セレクタ回路から出力された電流値を平均化する平均化手段と、平均化手段から出力される平均電流値の極性が変化したことを判定すると停止信号を出力する停止信号発生回路とから構成する。
【0014】
なお、停止信号発生回路は、回生開始検出信号が出力された後に平均化手段から出力される平均電流値が0になっているかまたはその極性が変化したことを判定すると、停止信号を出力する。前述のように停止信号発生回路において、一定時間の不感帯を設けてもよいのは勿論である。多相交流電源が三相交流電源からなる場合には、電流検出手段は、二相の電源ラインを流れる交流電流を検出する2台の電流検出器と、2台の電流検出器の出力に基づいて残りの一相の電源ラインを流れる交流電流を演算により求める電流演算手段とから構成することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態の電動機駆動用電力変換装置の概略回路図である。この実施の形態では、三相誘導電動機10の回生時に後述するコンバータ・ユニットに含まれる6個の半導体スイッチング素子を120°導通モードに従って導通させて三相誘導電動機10の駆動制御装置18側から回生される直流電力を三相交流電力に変換して三相交流電源11に回生する。図1に示すように三相交流電源11と電動機駆動装置18との間にはリアクトル14〜16を介してコンバータ・ユニット17が接続されている。
【0016】
三相交流電源11の各相の出力とコンバータ・ユニット17との間に配置されたリアクトル14〜16は、電流調整機能を発揮する。コンバータ・ユニット17は、コレクタ−エミッタ回路にダイオード17bが接続されたIGBTと呼ばれる絶縁ゲートバイポーラトランジスタ17aからなる6個の半導体スイッチング素子がブリッジ接続されて構成される。なお各ダイオード17bは、力行時には三相交流を直流に整流するが、回生電流は流さない極性で配置されている。IGBTに保護回路が付いたIPMと呼ばれる半導体スイッチング素子をトランジスタ17aに代えて使用することもできる。
【0017】
三相誘導電動機10に駆動電力を供給する電動機駆動装置18は、インバータ回路30とインバータ回路30の直流入力端子間に並列接続された電解コンデンサからなる平滑コンデンサ31とから構成される。インバータ回路30もコンバータ・ユニット17と同様にコレクタ−エミッタ回路にダイオード30bが接続された絶縁ゲートバイポーラトランジスタ30aからなる6個の半導体ブリッジ素子がブリッジ接続されて構成される。なお各ダイオード30bは、回生時には電動機10が発電する交流を直流に整流する極性で配置されている。
【0018】
回生開始検出回路21は、平均化手段26の端子間電圧が基準電圧検出回路20で検出した基準電圧以上になると回生状態に入ったと判定して、回生開始信号S1を出力する。基準交流電圧発生回路20は、三相交流電圧を全波整流したものを基準電圧として出力する。位相検出回路19は、三相の電源ラインR、S、Tを流れる三相交流電圧の位相を検出し、三相交流電圧の位相の変化に相応した位相検出信号を出力する。
【0019】
回生終了判定手段1は、電流選択信号作成回路22と、セレクタ回路23と、平均化回路24及びエッジ検出回路25からなる平均化手段26と、極性判定回路27a及び停止信号発生回路27bからなる回生終了判定回路27とから構成することができる。そして、回生終了判定手段21は、電源ラインR、S、Tから電流検出器12、13で検出した二相の交流電流とこの二相の交流電流に基づいて演算手段SAMにより作成した三相目の交流電流とに基づいて、回生の終了を検出して停止信号S2を出力する。回生終了判定手段1は、マイクロコンピュータを利用して実現される。
【0020】
電流選択信号作成回路22は、位相検出信号に基づいて後程詳述する電流選択信号S3を作成する。セレクタ回路23は、電流選択信号作成回路22で作成した電流選択信号S3に基づいて電流検出器12、13及び演算手段SAMにより検出した三相の交流電流から一相ずつ交流電流を順次選択し、必要に応じて極性反転処理を施して選択した相の電流値を出力する。平均化手段26は平均化回路24とエッジ検出回路25とから構成される。平均化回路24は、セレクタ回路23と極性判定回路26との間に配置されて、セレクタ回路23から出力された電流値を平均化する。電流選択信号作成回路22と平均化回路24との間に配置されたエッジ検出回路25は、三相分の交流電流から特定の相を選択する電流選択信号のエッジを検出し、それをタイミング信号として平均化回路24に出力する。平均化回路24はこのタイミング信号に基づいて三相分の電流値を順次、平均化する。
【0021】
極性判定回路27aは、平均化回路24の出力である平均電流値が0になっているかまたはその極性が変化したか否かにより回生から力行に移行したか否かを判定する。停止信号発生回路27bは、極性判定回路27aの判定出力が回生から力行に移行したことを示すと、停止信号S2をゲート信号作成回路28に出力する。
【0022】
ゲート信号作成回路28は、位相検出回路19からの位相検出信号S4に基づいてゲート信号S5を作成し、回生開始信号S1が入力されるとゲート信号S5をコンバータ・ユニット17に出力し、停止信号がS2が入力されると、ゲート信号S5の出力を停止して三相交流電源への回生を制御する。
【0023】
次に、図1の実施形態の動作を図2及び図3に示す波形図に基づいて説明する。図2(A)は図1に示す三相交流電源11の電源電圧VR、VS、VTである。図2(B)は位相検出回路19から出力される位相検出信号S4を具体的に示す。位相検出回路19は、各相R、S、Tの電源電圧VR、VS、VTとしきい値D1、D2との比較から位相信号PR1〜PT1、PR2〜PT2を出力する。位相検出信号PR1〜PT1は、各相の電源電圧がしきい値D1より大きい区間を表しており、位相信号PR2〜PT2は、各相の電源電圧がしきい値D2よりマイナス側に大きい区間を表している。また三相交流電源11の電源ラインに現れる交流電圧は、基準交流電圧発生回路20において直流電圧に変換されて交流電圧に対応する基準電圧(図3(A)に示すVr)として出力される。
【0024】
三相誘導電動機10の力行時には、三相交流電源11からの三相交流電力をコンバータ・ユニット17のフリーホイールダイオード17bにより整流して得た直流電力を電動機駆動装置18に入力して電動機駆動装置18を動作させて三相誘導電動機10を駆動する。このときには、図3(A)に示すように基準交流電圧発生回路20から出力される基準電圧Vrよりもコンバータ・ユニット17と電動機駆動装置18との間の端子間に現れる直流電圧Vdが低くなる。加速時には、直流電圧Vdが基準電圧Vrより徐々に低下し、図3(B)に示した平均化回路24から出力される平均電流値が次第にステップ状に大きくなる。その後、定速状態になると、平均電流値は一定になる。なお、平均電流値を得るための動作は後で説明する。力行状態においては、ゲート信号作成回路28は動作を停止しており、図3(D)に示すようにコンバータニット17のトランジスタ17aがすべてオフ(OFF)状態になっている。
【0025】
三相誘導電動機10が回生状態になると、コンバータ・ユニット17の直流入力側の直流電圧Vdが基準交流電圧発生回路20から出力される基準電圧Vrよりも高くなって回生開始検出回路21が回生開始検出信号S1を出力する。回生開始検出信号S1がゲート信号作成回路28に入力されると、ゲート信号作成回路28は位相検出信号PR1〜PT1、PR2〜PT2に基づいて作成したゲート信号S5をコンバータ・ユニット17に出力する。
【0026】
コンバータ・ユニット17の6個のトランジスタ17bは、ゲート信号S5に従って120°の導通モードで導通し、回生電力を三相交流電源11に回生する。
【0027】
図2(C)は電流選択信号作成回路22で作成した電流選択信号S3の内容を示すもので、図2(C)においてS、R、T及び−S、−R、−Tの表示は、電源ラインR、S、Tを流れる電流のIR,IS,IT及びその反転信号をそれぞれ選択することを意味する。図2(D)に示す電源ラインR、S、Tを流れる電流IR〜ITは、コンバータ・ユニット17が120°導通モードにより各相の電流を三相交流電源11側に回生するように動作しているため、それぞれ電気角で120°ずつ流れる態様になっている。例えば、図2(C)の電流選択信号「−S」は電源ラインSを流れる電流ISを選択し、この電流の極性反転信号をセレクタ回路23が出力することを示している。また図2(C)の電流選択信号「R」は、電源ラインRを流れる電流のIRを選択し、これをそのままセレクタ回路23が出力することを示している。図2(E)は、セレクタ回路23により選択されて出力された電流の波形を示している。平均化回路24は、セレクタ回路23により三相分の電流が選択されると、これらを平均化して出力する。図2(F)は、平均化回路24が出力する平均電流値の波形である。平均化回路24は、三相分の電流値の入力が終了する毎に平均化処理を行っており、電流値の変化に応じて平均電流値は段階的に変化する。
【0028】
図3(B)は、図2(F)よりも時間軸の長さを短くしたときの平均電流値を示している。回生期間においては、三相誘導電動機10側から交流電源11側に電流が流れるため、力行状態において、例えば正極性の平均電流値が出力されるように電流選択信号S3が作られていると、回生時の平均電流値は負極性になる。三相誘導電動機10の回転速度が低下して回生電力が少なくなると、平均電流値もそれに応じて低下する。
【0029】
理論的には、平均電流値が「0」になった時点で回生が終了したものと判定することができる。しかしながら、平均電流値が「0」になる付近の電流の変化は不安定であり、誤った判定をしやすい。そこで、本実施の形態では、回生から力行に移行したか否かを、極性判定回路27aにおいて、平均電流値が予め定めた値を超えてゼロに向かって変化してから、一定時間を経過した時点で平均電流値が0になっているかまたはその極性が変化しているか否かにより判定している。したがって、この例では誤った判定がなされる可能性が少なくなっている。極性判定回路27aが、平均電流値が0になったことまたはその極性の反転を検出すると、停止信号発生回路27bは停止信号S2をを発生する。
【0030】
停止信号発生回路27bから停止信号S2が出力されると、ゲート信号作成回路28はゲート信号の作成動作を停止し、コンバータ・ユニット17の6個のトランジスタはオフ状態になる。以後は、インバータ30が動作していれば、コンバータ・ユニット17の6個のダイオード17bによって構成される整流回路を通して直流電力が電動機駆動装置18に供給される。
【0031】
図4は電流選択信号の変形例を示す図である。図4に示す電流選択信号S3は、電源ラインR、S、Tを流れる三相電流から同時に2つの相を選択してそれぞれの相の電流の電流値を取得する場合の信号の一例を示している。図2(C)の説明と同様に、図4において、R、S、T、−R、−S、−Tの表示は、選択する相を示しており、上下の欄の表示、例えば、最初の「−S」と「T」は、電源ラインSの電流ISの極性反転信号と電源ラインTの電流IRをそれぞれ選択し且つ必要な極性反転処理をセレクタ回路23に実施させることを示している。このような電流選択信号を用いる場合に、平均化回路24以降の構成として同じ回路を用いる場合には、平均化回路24の出力を1/2倍にすればよい。このように同時に二相分の電流値を選択すると、平均化の精度が上がり、その結果として回生終了の判定精度が上がる。
【0032】
なお、これまで説明してきた実施の形態においては、平均化手段26として、図1に示す平均化回路24の平均化タイミングを電流選択信号作成回路22により選択した特定の相を指定する電流選択信号のエッジを検出することにより決定しているが、これのみに限定されず、位相検出信号のエッジを検出して平均化のタイミングとしてもよい。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、回生終了判定手段により回生の終了を比較的正確に検出することができるので、コンバータ・ユニットが動作している期間が必要以上に長くなるのを抑制することができて、コンバータ・ユニットの動作により電源側にノイズが現れる期間が長くなるのを抑制することができる。また同時に二相ずつ各相の交流電流を選択すると、平均化の精度が上がり、回生終了の検出精度を更に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電動機駆動用電力変換装置の実施の形態の一例の概略回路図である。
【図2】図1に示す実施形態の動作を説明するために用いる波形図である。
【図3】図1に示す実施形態の動作を説明するために用いる波形図である。
【図4】図1に示す実施形態で用いることができる電流選択信号の変形例を示す図である。
【図5】従来の電動機駆動用電力変換装置の回路図である。
【符号の説明】
1 回生終了判定手段
10 三相誘導電動機
11 三相交流電源
12,13 交流電流検出手段
14〜16 リアクトル(インダクタ)
17 コンバータ・ユニット
17a トランジスタ(半導体スイッチング素子)
17b ダイオード
18 電動機駆動装置
19 位相検出回路
20 基準交流電圧発生回路
21 回生開始検出回路
22 電流選択信号作成回路
23 セレクタ回路
24 平均化回路
25 エッジ検出回路
26 平均化手段
27 回生終了判定回路
27a 極性判定回路
27b 停止信号発生回路
28 ゲート信号作成回路
31 平滑コンデンサ

Claims (6)

  1. ダイオードが逆並列接続された複数の半導体スイッチング素子がブリッジ接続され、電動機の力行時には多相交流電源からの多相交流電力を複数の前記ダイオードにより整流して得た直流電力を電動機の駆動制御装置に出力し、前記電動機の回生時には前記複数の半導体スイッチング素子を予め定めた所定の導通モードに従って導通させて前記電動機の駆動制御装置側から回生される直流電力を多相交流電力に変換して前記多相交流電源に回生するコンバータ・ユニットと、
    前記多相交流電源と前記コンバータ・ユニットとの間を接続する複数の電源ラインにそれぞれ配置された複数のインダクタと、
    前記複数の電源ラインを流れる多相交流電力の位相を検出し、各多相交流電力の位相の変化に相応した位相検出信号を出力する位相検出回路と、
    前記複数の電源ラインの少なくとも一つの電源ラインに現れる交流電圧を直流電圧に変換して前記交流電圧に対応した基準電圧を出力する基準交流電圧発生回路と、
    前記コンバータ・ユニットの直流出力側の直流電圧と前記基準電圧とを比較して、前記直流電圧が前記基準電圧より高くなると、前記電動機が回生を開始したと判断して回生開始検出信号を出力する回生開始検出回路と、
    前記回生開始検出信号が出力されると前記位相検出信号に基づいて作成した前記所定の導通モードに従って前記コンバータ・ユニットの前記複数の半導体スイッチング素子を導通させるゲート信号を出力するゲート信号作成回路とを具備する電動機駆動用電力変換装置であって、
    前記複数の電源ラインを流れる複数相の交流電流を検出する交流電流検出手段と、
    前記位相検出信号に基づいて前記交流電流検出手段で検出した複数相の交流電流から1相以上の交流電流を順次選択して電流値を取得し、力行時または回生時のいずれか一方において取得した電流値が同じ極性になるように極性反転処理を加えて電流値を平均化し、前記回生開始検出信号が出力された後に平均電流値が0になっているかまたはその極性が変化したか否かにより回生から力行に移行したか否かを判定し、前記ゲート信号作成回路からゲート信号を出力することを停止させる停止信号を出力する回生終了判定手段とを備えたことを特徴とする電動機駆動用電力変換装置。
  2. 前記回生終了判定手段は、前記回生開始検出信号が出力された後に、前記平均電流値が予め定めた値を超えてゼロに向かって変化した後に一定時間を経過した時点で前記平均電流値が0になっているかまたはその極性が変化しているときに回生から力行に移行したと判定するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動機駆動用電力変換装置。
  3. 前記回生終了判定手段は、
    前記位相検出信号に基づいて前記複数相の交流電流から1相以上の交流電流を選択し且つ力行時または回生時のいずれか一方において取得した電流値が同じ極性になるように極性反転処理をする相を指定する電流選択信号を作成する電流選択信号作成回路と、
    前記電流選択信号に基づいて前記交流電流検出手段で検出した複数相の交流電流から1相以上の交流電流を順次選択し前記極性反転処理をして出力するセレクタ回路と、
    前記セレクタ回路から出力された電流値を平均化する平均化手段と、
    前記回生開始検出信号が出力された後に前記平均化回路から出力される平均電流値が0になっているかまたはその極性が変化したことを判定すると前記停止信号を発生する停止信号発生回路とからなる請求項1に記載の電動機駆動用電力変換装置。
  4. 前記停止信号発生回路は、前記回生開始検出信号が出力された後に、前記平均電流値が予め定めた値を超えてゼロに向かって変化した後に一定時間を経過した時点で前記平均電流値が0になっているかまたはその極性が変化しているときに回生から力行に移行したと判定するように構成されている請求項3に記載の電動機駆動用電力変換装置。
  5. 前記多相交流電源は三相交流電源からなり、前記電流検出手段は、二相の電源ラインを流れる交流電流を検出する2台の電流検出器と、前記2台の電流検出器の出力に基づいて残りの一相の電源ラインを流れる交流電電流を演算により求める電流演算手段とから構成され、
    前記電流選択信号作成回路は、同時に二相の交流電流を選択する選択信号を出力するように構成されている請求項3または4に記載の電動機駆動用電力変換装置。
  6. ダイオードが逆並列接続された6個の半導体スイッチング素子がブリッジ接続されて構成され、電動機の力行時には三相交流電源からの三相交流電力を複数の前記ダイオードにより整流して得た直流電力を電動機の駆動制御装置に出力し、前記電動機の回生時には前記6個の半導体スイッチング素子を120°導通モードに従って導通させて前記電動機の駆動制御装置側から回生される直流電力を三相交流電力に変換して前記三相交流電源に回生するコンバータ・ユニットと、
    前記三相交流電源と前記コンバータ・ユニットとの間を接続する三相の電源ラインにそれぞれ配置された複数のインダクタと、
    前記三相の電源ラインを流れる三相交流電力の位相を検出し、三相交流電力の位相の変化に相応した位相検出信号を出力する位相検出回路と、
    前記三相の電源ラインに現れる交流電圧を直流電圧に変換して前記交流電圧に対応した基準電圧を出力する基準交流電圧発生回路と、
    前記コンバータ・ユニットの直流出力側の直流電圧と前記基準電圧とを比較して、前記直流電圧が前記基準電圧より高くなると、前記電動機が回生を開始したと判断して回生開始検出信号を出力する回生開始検出回路と、
    前記回生開始検出信号が出力されると前記位相検出信号に基づいて作成した前記120°導通モードに従って前記コンバータ・ユニットの前記6個の半導体スイッチング素子を導通させるゲート信号を出力するゲート信号作成回路とを具備する電動機駆動用電力変換装置であって、
    前記三相の電源ラインを流れる三相の交流電流を検出する交流電流検出手段と、
    前記位相検出信号に基づいて前記交流電流検出手段で検出した三相の交流電流から1相以上の交流電流を順次選択して電流値を取得し、力行時または回生時のいずれか一方において取得した電流値が同じ極性になるように極性反転処理を加えて電流値を平均化し、前記回生開始検出信号が出力された後に平均電流値が0になっているかまたはその極性が変化したか否かにより回生から力行に移行したか否かを判定し、前記ゲート信号作成回路からゲート信号を出力することを停止させる停止信号を出力する回生終了判定手段とを備えたことを特徴とする電動機駆動用電力変換装置。
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