JP2002212949A - 回転埋設杭 - Google Patents

回転埋設杭

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JP2002212949A JP2001014196A JP2001014196A JP2002212949A JP 2002212949 A JP2002212949 A JP 2002212949A JP 2001014196 A JP2001014196 A JP 2001014196A JP 2001014196 A JP2001014196 A JP 2001014196A JP 2002212949 A JP2002212949 A JP 2002212949A
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    • E02D5/00Bulkheads, piles, or other structural elements specially adapted to foundation engineering
    • E02D5/22Piles
    • E02D5/24Prefabricated piles
    • E02D5/28Prefabricated piles made of steel or other metals

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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造が容易で、ブレードの変形もなく、垂直に
埋設できると共に貫入速度が速く、その上、排出土がほ
とんどなく周囲地盤との密着性が高く摩擦力が増大して
支持力を大幅に向上させた回転埋設杭を提供するもので
ある。 【解決手段】鋼管2の先端側を外周の3方向から中心に
向かって斜めに陥没した谷部9を形成し、これら谷部9
の間に、先端側が閉塞し、後方側が順次、周方向に膨出
した3枚のブレード10を放射状に突設したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は支持力を向上させた
回転埋設杭に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、埋立地や盛り土した地盤の弱い
土地に、木造住宅や鉄骨低層建築を建てる場合には、コ
ンクリート基礎の形状に沿って所定の間隔で、予め地中
に杭を打ち込む杭地業を行なってからコンクリート基礎
を施工している。
【0003】この杭地業としては従来から種々の方法が
行なわれているが、例えば腐朽しにくい松の木を打ち込
む松杭がある。これは松の木の調達が難しく、品質にば
らつきがあるので支持力計算ができず、また施工時には
重錘による打設しかできないので振動や騒音の問題があ
る。
【0004】また従来行なわれている杭打工法は、コン
クリート杭や鋼管杭を地中にハンマーで打設する工法
で、打設時の振動や騒音により近隣に建物があるところ
では施工できない。またこの方法では杭重量も重く運搬
が面倒で、価格も高く、しかも3m程度の短いものがな
いので、施工深さによってはパイルカッターによって杭
頭部を切断しなければならず、施工に手間がかかる問題
があった。また鋼管の先端にスクリュー羽根を取付け
て、これを回転させながら埋設するスクリューパイルも
あるが、スクリュー羽根の製作や溶接に手間がかかる
上、スクリュー羽根の外径が大きくなるので運搬や保管
にかさばり、残土処理の問題もあった。
【0005】 このため本発明者は、図16に示す回転
埋設杭1を先に開発した(特許第2893443号)。
この回転埋設杭1は鋼管2の先端を紡錘状に形成し、こ
の紡錘部3の周側面に2枚のブレード4、4が対向して
突設され、更にこのブレード4、4は図17に示すよう
に鋼管2を埋設する時の回転方向に沿って先端側を角度
αで捩じって湾曲させたもので、鋼管2の先端を成形機
で押し潰して2枚のブレード4、4を同時に成形できる
ものである。
【0006】この回転埋設杭1は、バックホー用のアー
ムの先端に取付けた油圧モータにより、回転埋設杭1
を、図18に示すように回転させながら地中5に埋め込
む。回転埋設杭1の先端には、2枚のブレード4、4が
突設されているので、ブレード4、4で土7を掻き取り
ながら孔6が形成され、またブレード4、4の先端がキ
リのように側面V形状に形成されているので地中5に短
時間で埋め込むことができる。
【0007】この時、ブレード4、4は、先端側が回転
埋設杭1の回転方向に捩じられているので、掻き取られ
た土7がブレード4、4によって上方外側に寄せられ、
また紡錘部3と孔6との間隔は上方に向かって狭くなっ
ているので、寄せられた土7は孔6の内壁面に押し付け
られて周囲地盤を締め固めるので回転埋設杭1の支持強
度を向上させることができる。また掻き取られた土7は
孔6の内壁面に押し付けられるので排出土がほとんどな
く残土処理も不要である。
【0008】またこの回転埋設杭1は、鋼管2を地盤調
査に基づいて必要な長さに切断し、その先端をプレス成
形してブレード4、4を一体に形成できるので製造コス
トが安く、また2〜5m程度の短い回転埋設杭1を工場
で生産することができ、現場での杭頭部の切断作業が不
要になるなど種々の利点がある。
【0009】しかしながらこの回転埋設杭1は、図17
に示すように鋼管2の先端を成形機で両側から押し潰し
て2枚のブレード4、4を同時に成形させるのでブレー
ド4、4の先端が鋼管2の半径の1.4倍程度外側に突
出している。このため外側に突出したブレード4、4が
回転しながら土7をほぐしてしまうので貫入した回転埋
設杭1の摩擦力が低下する問題があった。また地盤の支
持力は、回転埋設杭1の底面の断面積に応じた底面支持
力と回転埋設杭1の側面と接触する土7との間の摩擦力
の合力となるが、従来の回転埋設杭1では周囲の土7を
広い範囲でほぐしてしまうので、この摩擦力が低下し、
全体の支持力が小さくなる問題がある。
【0010】更にブレード4の先端が鋼管2の外側に大
きく突出しているので、固い地盤に回転させながら貫入
するとブレード4が折り曲げられて円滑に埋設できない
ことがある。またブレード4、4の先端がキリのように
側面V形状に形成されているので、石などの固いものに
当たると芯がずれて垂直に埋設できないこともあった。
またブレード4、4が捩じれているのでプレス型の構造
が複雑で高価であるなどの欠点もあった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は2枚のブレー
ドが外周側に大きく突出した従来の回転埋設杭の欠点を
解消し、全く新しい着想に基づいて開発したもので、プ
レス型の構造も簡単で安価であり、製造が容易で、ブレ
ードの変形もなく、垂直に埋設できると共に貫入速度が
速く、その上、排出土がほとんどなく周囲地盤との密着
性が高く摩擦力が増大して支持力を大幅に向上させた回
転埋設杭を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
回転埋設杭は、鋼管の先端側を外周の3又は4方向から
中心に向かって斜めに陥没した谷部を形成し、これら谷
部の間に、先端側が閉塞し、後方側が順次、周方向に膨
出した3又は4枚のブレードを放射状に突設したことを
特徴とするものである。
【0013】本発明の請求項2記載の回転埋設杭は、鋼
管の先端側を外周の3又は4方向から中心に向かって斜
めに陥没した谷部を形成し、これら谷部の間に、先端側
が閉塞し、後方側が順次、周方向に膨出した3又は4枚
のブレードを放射状に突設すると共に、鋼管の後端側を
ラッパ状に拡大させて、ここに別の鋼管の先端を挿入し
て一体に接合したことを特徴とするものである。
【0014】また請求項3記載の回転埋設杭は、放射状
に突設したブレードの径方向の先端位置が、鋼管の半径
の1.1〜0.7であることを特徴とするものである。
また請求項4記載の回転埋設杭は、隣接するブレードの
間に形成された谷部が、鋼管の中心軸に対して30〜6
0度の範囲に傾斜していることを特徴とするものであ
る。
【0015】また請求項5記載の回転埋設杭は、鋼管の
先端側に放射状に形成されたブレードの集合した中心部
が、ブレードの外周側の先端部より、鋼管の軸方向に短
く形成されていることを特徴とするものである。更に請
求項6記載の回転埋設杭は、ラッパ状に拡大させた拡大
部に、土に食い込んで推進する推進刃を複数個形成した
ことを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図1
ないし図8を参照して詳細に説明する。図1において8
は回転埋設杭を示すもので、鋼管2の先端側を外周の3
方向から中心に向かって斜めに陥没した谷部9…谷部を
形成し、これら谷部9…の間に、先端側が閉塞し、後方
側が順次、径方向に膨出した3枚のブレード10…を放
射状に突設したものである。
【0017】また放射状に突設したブレード10…の先
端位置は図2に示すように、鋼管2の外径Dの1.1〜
0.7に形成されている。また隣接するブレード10、
10の間に形成された谷部9の傾斜角度βは、図3に示
すように鋼管2の中心軸に対して30〜60度の範囲に
傾斜していると共に、3枚のブレード10…が集合した
中心部が、ブレード10…の外周側の先端部より軸方向
に沿って短く形成されている。
【0018】この回転埋設杭8の製造方法としては、例
えば図6(A)に示すような成形装置13で行なう。こ
の成形装置13は下端が三角形状に形成した3枚の押し
板14を120度間隔で放射状に取付けた成形型15を
プレスのシリンダー16の先端に取付けたものである。
更に三角形状に形成した3枚の押し板14の傾斜角度
は、シリンダー16の中心軸に対して30〜60度の範
囲に規定されている。
【0019】この成形装置13の下方に鋼管2を配置し
て固定し、シリンダー16を伸出させていくと、図6
(B)に示すように鋼管2の先端側が3枚の押し板14
で3方向から次第に押し潰され、押し板14で押された
部分に谷部9が形成されると共に、これら谷部9…の間
に、3枚のブレード10…が放射状に形成される。この
場合、谷部9の傾斜角度βは、三角形状に形成した押し
板14の傾斜角度に等しく成型される。
【0020】また押し板14は傾斜していると共に板厚
が薄いので、形成されたブレード10…は先端側が閉塞
し、後方側が順次、膨出した形状となる。つまり図4の
aーa、bーb、cーc、dーd断面を示すと図5の
(A)〜(D)に示すように先端から後方側に向かって
ブレード10…が順次、周方向に膨出した形状となる。
【0021】また鋼管2の先端側を3枚の押し板14で
3方向から次第に押し潰すので、押し板14で押された
部分は、内側に下降しながら中心部で3方向から集合
し、図4に示すように、ブレード10…の集合した中心
部が、ブレード10…の外周側の先端部より軸方向に沿
って短く形成される。このようにプレスで成型する場合
には、従来のように複雑な型が不要で、通常のプレス装
置に押し板14を組合せた成形型を取り付けるだけで簡
単に成型することができる。
【0022】上記構成の回転埋設杭8を埋設する場合、
埋設現場では図7に示すように、バックホーのアーム1
7の先端に油圧モータ18を取付け、ここにブレード1
0…を下にして回転埋設杭8の上端を押えて垂直に支持
させる。
【0023】次に油圧モータ18により回転埋設杭8を
回転させながら地中5に埋め込んでいく。回転埋設杭8
の先端には、3枚のブレード10…が等間隔に突設され
ているので、ブレード10で土7を掻き取りながら孔6
が形成されていく。この場合、図8に示すようにブレー
ド10…の集合した中心部が、ブレード10…の外周側
の先端部より短く形成されているので、ブレード10…
の先端部の3か所が同一円周上を回転しながら先に食い
込んで行くので、従来のキリ状に尖った回転埋設杭8の
ように石などに当っても芯ずれすることがなく垂直に貫
入することができる。
【0024】またブレード10は回転しながら先端で土
7を掻き取り、図5の(A)〜(D)に示すように先端
から後方側に向かってブレード10…が順次、周方向に
膨出した形状となっているので、掻き取られた土7は速
やかに外側に排出され、排出された土7は孔6の内壁面
に押し付けられて周囲地盤を締め固める。
【0025】この場合、ブレード10…の先端位置は図
2に示すように、鋼管2の半径Rの1.1〜0.7に形
成され、従来のブレード4、4のように鋼管2の外周か
ら大きく突出していないので周囲の土7を広い範囲にわ
たってほぐすことがなく地盤を強く締め固めるので、埋
設された回転埋設杭8と周囲地盤との間の摩擦力を大幅
に増大させることができる。なおブレード10先端位置
が鋼管半径Rの1.1を超えると周囲の土7が広い範囲
にわたってほぐされるので埋設した回転埋設杭8の摩擦
力が小さくなる上、固い地盤ではブレード10が折れ曲
がる恐れがあり、また鋼管半径Rの0.7より小さいと
ブレード10の幅が狭くなり土7を掻き取る効率が悪く
なる。
【0026】また谷部9の傾斜角度βは図3に示すよう
に、鋼管2の中心軸に対して30〜60度の範囲に傾斜
しているので、土7の掻き取り作用と、円滑な排出作用
を同時に行なう最適なブレード10の長さに設定するこ
とができる。この場合、谷部9の傾斜角度βが鋼管2の
中心軸に対して30度未満であるとブレード10が長く
なり土7が円滑に排出されず土7が谷部9に詰まって共
回りしてしまう恐れがある。また谷部9の傾斜角度βが
60度を越えるとブレード10が短くなり、土7の掻き
取り作用が低下して貫入速度が遅くなる。
【0027】図9は他の成形装置13を示すもので、三
角形状に形成した3枚の押し板14を120度間隔で放
射状に配置し、この押し板14を夫々回動自在に支持す
ると共に、この側面にシリンダー16の先端をそれぞれ
連結したものである。この成形装置13は図9(A)に
示すように、放射状に配置した3枚の押し板14…の間
に鋼管2の先端を設置し、シリンダー16…を伸出させ
て押し板14を回動させることにより図9(B)に示す
ように鋼管2の先端側外周を押し潰して谷部9を形成す
るようにしたものである。
【0028】図10は異なる他の成形装置13を示すも
ので、3枚の円板20を120度間隔で放射状に配置
し、この円板20を支持枠21に回転自在に支持すると
共に、この支持枠21の上部にシリンダー16を取付け
たものである。これは支持枠21を下降させていくこと
により、円板20が回転しながら鋼管2の先端を3方向
から順次押し潰して、湾曲して傾斜した状態の谷部9を
形成することができる。
【0029】図11は本発明の他の実施の形態を示すも
ので、短い鋼管2aの先端側を外周の3方向から中心に
向かって斜めに陥没した谷部9を形成し、これら谷部9
の間に、先端側が閉塞し、後方側が順次膨出した3枚の
ブレード10…を放射状に突設すると共に、鋼管2aの
後端側をラッパ状にしてラッパ状拡大部22を形成した
ものである。これは鋼管2の下部内側に下型を置いて図
6の成形装置13でプレス加工すると、ブレード10…
とラッパ状拡大部22とを同時に成形することができ
る。
【0030】このようにブレード10とラッパ状拡大部
22を形成した短い鋼管2aを別に成型しておき、これ
を図12に示すように、ラッパ状拡大部22の内側に長
い直状鋼管2の先端を挿入して溶接し一体に接合して回
転埋設杭8としたものである。この回転埋設杭8は短い
鋼管2aを別個に成型するのでプレス作業が容易であ
り、またこの状態で現場に搬入して、現場で長い鋼管2
と溶接しても良い。この回転埋設杭8はプレス成形が容
易な上、摩擦力が大きく、しかもラッパ状拡大部22の
断面積が拡大しているので底面支持力が増大する。この
底面支持力は半径の二乗に比例するので、ラッパ状拡大
部22が僅かに大きくなるだけで底面支持力を大幅に向
上させることができる。
【0031】図13および図14は本発明の他の実施の
形態を示すもので、後端側にラッパ状拡大部22を形成
した上記構成の短い鋼管2aの、ラッパ状拡大部22に
等間隔で3カ所にV形スリット23を形成し、ここの部
分を先端側に切り起こして推進刃24を形成したもので
ある。このように形成した鋼管2aのラッパ状拡大部2
2の内側に長い鋼管2の先端を挿入して溶接し一体に接
合して回転埋設杭8としたものである。
【0032】この回転埋設杭8は、ラッパ状拡大部22
に推進刃24が等間隔で形成されているので、回転埋設
杭8の回転に伴い、下方に傾斜して切り起こした推進刃
24が土に食い込んで、V形スリット23の隙間から土
が上方側に円滑に送られ、効率よく下方に推進して埋設
することができる。従ってラッパ状拡大部22を多少大
きくしても円滑に貫入できると共に、底面支持力を大幅
に向上させることができる。
【0033】図15は本発明の他の実施の形態を示すも
ので、鋼管2の先端側を外周の4方向から中心に向かっ
て斜めに陥没した谷部9…谷部を形成し、これら谷部9
…の間に、先端側が閉塞し、後方側が順次、径方向に膨
出した4枚のブレード10…を放射状に突設したもので
ある。
【0034】なおブレード10…が5枚以上になるとブ
レード10…の幅が狭くなり、谷部9に土7が詰まって
共回りしてしまうので、土7を掻き取る作用が低下して
くる。このため本発明では、ブレード10…の枚数を3
又は4枚に規定した。
【0035】なお上記説明では回転埋設杭の先端部をプ
レス成型してブレード10を形成する方法について説明
したが、鋳造や鍛造、無垢材からの削り出しにより製造
しても良い。
【0036】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る請求項1
記載の回転埋設杭によれば、鋼管の先端側を外周の3又
は4方向から中心に向かって斜めに陥没した谷部を形成
して、3又は4枚のブレードを放射状に突設したので、
製造が容易で、ブレードが鋼管の外周側にほとんど突設
していないのでブレードの変形もなく、垂直に埋設でき
ると共に貫入速度が速く、その上、排出土がほとんどな
く周囲地盤との密着性が高く摩擦力が増大して支持力を
大幅に向上させることができる。またプレス型の構造も
簡単で安価に製造することができる。
【0037】また請求項2記載の回転埋設杭によれば、
鋼管の後端側をラッパ状に拡大させて、ここに別の鋼管
の先端を挿入して一体に接合したので、ブレードとラッ
パ状拡大部を形成した短い鋼管を別個に成型するのでプ
レス作業が容易であり、またこの状態で現場に搬入し
て、現場で長い鋼管と溶接することができる。またラッ
パ状拡大部が形成されているので断面積が拡大し、底面
支持力を増大させることができる。
【0038】また請求項3記載の回転埋設杭は、放射状
に突設したブレードの径方向の先端位置が、鋼管の半径
の1.1〜0.7の範囲に規定したので、周囲の土を広
い範囲にわたってほぐすことがなく地盤を強く締め固め
て摩擦力を大幅に増大させることができると共に、ブレ
ードの折れ曲がりを防止することができる。
【0039】また請求項4記載の回転埋設杭は、谷部の
傾斜角度を中心軸に対して30〜60度の範囲に規定し
たので、土の掻き取り作用と、円滑な排出作用を同時に
行なうことができる。
【0040】また請求項5記載の回転埋設杭は、鋼管の
先端側に放射状に形成されたブレードの集合した中心部
が、ブレードの外周側の先端部より、鋼管の軸方向に短
く形成したので、先端部が同一円周上を回転しながら先
に食い込み、キリ状に尖った回転埋設杭のように石など
に当って芯ずれすることがなく垂直に貫入させることが
できる。
【0041】また請求項6記載の回転埋設杭は、ラッパ
状に拡大させた拡大部に、土に食い込んで推進する推進
刃を複数個形成したので、ラッパ状拡大部を多少大きく
しても円滑に貫入できると共に、底面支持力を大幅に向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態による3枚ブレードの回
転埋設杭を示す斜視図である。
【図2】図1の回転埋設杭を示す平面図である。
【図3】図1の回転埋設杭を示す縦断面図である。
【図4】図1の回転埋設杭を示す正面図である。
【図5】図4の回転埋設杭を、高さの異なる位置で水平
に破断した断面図である。
【図6】成形装置により回転埋設杭を成形する状態を示
す説明図である。
【図7】回転埋設杭を地中に貫入している状態を示す正
面図である。
【図8】回転埋設杭が地中に貫入していく状態を示す説
明図である。
【図9】本発明の他の成形装置により回転埋設杭を成形
する状態を示す説明図である。
【図10】本発明の異なる成形装置により回転埋設杭を
成形する状態を示す説明図である。
【図11】本発明の他の実施の形態による拡大部を形成
した回転埋設杭の頭部を示す斜視図である。
【図12】図11の成形した鋼管に、直状の鋼管の先端
に接合した回転埋設杭の断面図である。
【図13】本発明の他の実施の形態による拡大部に推進
刃を形成した回転埋設杭の頭部を示す斜視図である。
【図14】図13の成形した鋼管を示す平面図である。
【図15】本発明の他の実施の形態による4枚ブレード
の回転埋設杭を示す平面図である。
【図16】従来の回転埋設杭を示す正面図である。
【図17】図16の回転埋設杭を示す平面図である。
【図18】図16の回転埋設杭を埋設している状態を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 回転埋設杭 4 ブレード 8 回転埋設杭 9 谷部 10 ブレード 11 膨出部 13 成形装置 14 押し板 15 成形型 16 シリンダー 18 円板 21 支持枠 22 拡大部 23 V形スリット 24 推進刃
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年9月4日(2001.9.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図1
ないし図8を参照して詳細に説明する。図1において8
は回転埋設杭を示すもので、鋼管2の先端側を外周の3
方向から中心に向かって斜めに陥没した谷部9…を形成
し、これら谷部9…の間に、先端側が閉塞し、後方側が
順次、径方向に膨出した3枚のブレード10…を放射状
に突設したものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】また鋼管2の先端側を3枚の押し板14で
3方向から次第に押し潰すので、押し板14で押された
部分は、内側に下降しながら中心部で3方向から集合
し、図4に示すように、ブレード10…の集合した中心
部が、ブレード10…の外周側の先端部より軸方向に沿
って短く形成される。このようにプレスで成型する場合
には、従来のように複雑な型が不要で、通常のプレス装
置に押し板14を組合せた成形型15を取付けるだけで
簡単に成型することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】この場合、ブレード10…の先端位置は図
2に示すように、鋼管2の半径Rの1.1〜0.7に形
成され、従来のブレード4、4のように鋼管2の外周か
ら大きく突出していないので周囲の土7を広い範囲にわ
たってほぐすことがなく地盤を強く締め固めるので、埋
設された回転埋設杭8と周囲地盤との間の摩擦力を大幅
に増大させることができる。なおブレード10先端位
置が鋼管半径Rの1.1を超えると周囲の土7が広い範
囲にわたってほぐされるので埋設した回転埋設杭8の摩
擦力が小さくなる上、固い地盤ではブレード10が折れ
曲がる恐れがあり、また鋼管半径Rの0.7より小さい
とブレード10の幅が狭くなり土7を掻き取る効率が悪
くなる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管の先端側を外周の3又は4方向から
    中心に向かって斜めに陥没した谷部を形成し、これら谷
    部の間に、先端側が閉塞し、後方側が順次、周方向に膨
    出した3又は4枚のブレードを放射状に突設したことを
    特徴とする回転埋設杭。
  2. 【請求項2】 鋼管の先端側を外周の3又は4方向から
    中心に向かって斜めに陥没した谷部を形成し、これら谷
    部の間に、先端側が閉塞し、後方側が順次周方向に膨出
    した3又は4枚のブレードを放射状に突設すると共に、
    鋼管の後端側をラッパ状に拡大させて、ここに別の鋼管
    の先端を挿入して一体に接合したことを特徴とする回転
    埋設杭。
  3. 【請求項3】 放射状に突設したブレードの径方向の先
    端位置が、鋼管の半径の1.1〜0.7であることを特
    徴とする請求項1または2記載の回転埋設杭。
  4. 【請求項4】 隣接するブレードの間に形成された谷部
    が、鋼管の中心軸に対して30〜60度の範囲に傾斜し
    ていることを特徴とする請求項1または2記載の回転埋
    設杭。
  5. 【請求項5】 鋼管の先端側に放射状に形成されたブレ
    ードの集合した中心部が、ブレードの外周側の先端部よ
    り、鋼管の軸方向に短く形成されていることを特徴とす
    る請求項1または2記載の回転埋設杭。
  6. 【請求項6】 ラッパ状に拡大させた拡大部に、土に食
    い込んで推進する推進刃を複数個形成したことを特徴と
    する請求項2記載の回転埋設杭。
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