JP2002211585A - 通気性袋 - Google Patents
通気性袋Info
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Abstract
であり、且つ低コストの米等を包装するための通気性袋
を提供することである。 【解決手段】 基材層と熱接着性樹脂層を備えた四角形
状の2枚の積層フイルムを熱接着性樹脂層面を重ね合わ
せて対向する2辺に熱接着部と非熱接着部とからなる断
続熱接着部が形成された袋において、積層フィルムの断
続熱接着部が形成される領域に前もって凹凸を形成した
状態で断続熱接着部を設けることにより、断続熱接着部
の非熱接着部において少なくとも一方の積層フィルムに
凹凸が形成された構成の通気性袋である。
Description
際に内部に封入された空気を簡単に脱気することができ
る米袋等に適した通気性を有する袋に関する。
しては、4角形状の2枚の熱接着性を有する積層フィル
ムを重ね合わせて、対向する2辺に熱接着部と非熱接着
部からなる断続熱接着部を形成し、形成された断続熱接
着部の非熱接着部から袋の内部の空気を排出させて脱気
させるようにした構成の袋が知られている。しかしなが
ら、この構成の袋の場合、非熱接着部において積層フィ
ルム同士が密着して2枚の積層フィルム間に隙間が形成
されにくいため内部の空気を脱気しにくいという欠点が
ある。また、非熱接着部を大きくすると脱気しやすくな
るが内部に収納した米等の内容物が漏れ出したり袋内に
虫が進入するという問題がでる。
例えば、登録実用新案公報第3053828号に記載さ
れていような、収納袋の周辺部の互いに重なる2枚のフ
ィルム同士がヒートシールにより接着されている箇所の
適所に、接合部の長さ方向に適当間隔おきに非接着部が
形成され、非接着部において2枚のフィルム間に2つ折
りされた不織布製のテープがその折り曲げ部が収納袋の
内方を向き、2つ折りされた不織布製のテープの各片が
2枚のフィルムの内面側を構成する各層に融着するが、
各片同士が融着しないように介在され、非接着部を空気
抜き部分とした構成の収納袋が知られている。しかしな
がら、上記の構成の収納袋においては、接合部の長さ方
向に適当間隔おきに形成された非接着部に不織布製のテ
ープが挿入されているため、袋内の空気を排出しやすい
が、ヒートシール部に不織布製のテープが挿入された構
成であるために、製造工程が煩雑になり、且つ不織布製
のテープを使用するためにコスト高になるという欠点が
ある。
に、4角形状の対向する2辺に沿って熱接着部と非熱接
着部とからなる断続熱接着部が形成された袋であって、
断続熱接着部の非熱接着部となる領域における積層フィ
ルムが外方に膨出するように成形された構成のものが知
られている。しかしながら、この構成の袋においては、
比較的間隔の狭い断続熱接着部の非熱接着部となる領域
に正確に見当を合わせて膨出部を熱プレス等により成形
することが必要となるため、製造工程がきわめて煩雑に
なるという欠点を有している。
に封入された空気の脱気性が良好であり、且つ低コスト
の米等を包装するための通気性袋を提供することであ
る。
を備えた四角形状の2枚の積層フイルムを熱接着性樹脂
層面を重ね合わせて対向する2辺に熱接着部と非熱接着
部とからなる断続熱接着部が形成された袋において、断
続熱接着部の非熱接着部において少なくとも一方の積層
フィルムに凹凸が形成された構成とすることにより、断
続熱接着部の非熱接着部において、積層フィルムに形成
された凹凸により2枚の積層フィルム間に隙間が形成さ
れ、その隙間から空気が排出されるので優れた脱気性を
有する通気性袋とすることができる。
断続熱接着部が形成される領域に予め凹凸を形成した状
態で断続熱接着部を形成し、非熱接着部における積層フ
ィルムに凹凸が形成された構成とすることにより、断続
熱接着部の非熱接着部における積層フィルムに確実に凹
凸を形成することができるので、その凹凸により2枚の
積層フィルム間に形成される隙間を通して、内部の空気
を容易に脱気させることができる。
ルムの内面側に突出する点状突起である構成とすること
により、断続熱接着部の非熱接着部における2枚の積層
フィルム間に点状突起により外部と連通する隙間が形成
されるので脱気性の優れた通気性袋とすることができ
る。
施の形態を説明する。図1は本発明の実施形態を示す平
面図、図2は図1におけるI−I拡大断面図、図3は本
発明の実施形態の断続熱接着部を形成する状態を示す図
であって、1は通気性袋、2は断続熱接着部、2aは熱接
着部、2bは非熱接着部、3は端縁熱接着部、4は凹凸、
5は熱板、5aは加熱部、5bは非加熱部、6は台盤、11,
12は積層フィルムをそれぞれ表す。
に示すとおりである。平面形状は、図1に示すように、
基材層と熱接着性樹脂層からなる4角形状の2枚の積層
フィルム11,12 を熱接着性樹脂層面にて重ね合わせて、
対向する左右の2辺に熱接着部2aと非熱接着部2bからな
る断続熱接着部2が形成されるとともに、下端に端縁熱
接着部3が形成された4角形状の袋である。実施形態の
断続熱接着部2を構成する熱接着部2aは内側の角部が斜
めにカットされた形状とされており、非熱接着部2bは内
側が巾広の形状となっている。
における断面形状は、図2に示すとおりであり、断続熱
接着部2の非熱接着部2bにおいて袋を構成する2枚の積
層フィルム11と積層フィルム12の一方の積層フィルム11
にエンボスによる凹凸4が形成されて、積層フィルム11
に形成された凹凸4により積層フィルム11と積層フィル
ム12間に外部と連通する隙間が形成されている構成であ
る。実施形態では、内容物を充填する際に袋の内部に残
留した空気を凹凸4により形成される外部と連通する隙
間を通して排出することができる。また、断続熱接着部
2を構成する熱接着部2aは内側の角部が斜めにカットさ
れて非熱接着部2bの内側が巾広とされているので、内部
の空気が排出されやすく脱気性の優れたものとなってい
る。
接着部2bにおいて積層フィルム11にエンボスによる凹凸
4を形成するには、図3に示すように、積層フィルム11
の断続熱接着部2を形成する領域の全長にわたって前も
って凹凸4を形成しておき、凹凸4が形成された積層フ
ィルム11と積層フィルム12を重ねて、加熱部5aと非加熱
部5bを有する熱板5と台盤6間で熱接着することによ
り、熱板5の加熱部5aにより断続熱接着部2の熱接着部
2aが、また熱板5の非加熱部5bにより断続熱接着部2の
非熱接着部2bが形成されて、熱接着部2aと非熱接着部2b
からなる断続熱接着部2が形成される。この方法によ
り、断続熱接着部2の非熱接着部2bの全長にわたって積
層フィルム11に凹凸4を形成することができる。また、
凹凸4が形成された積層フィルム11の熱板5の加熱部5a
により熱接着された部分は完全に2枚の積層フィルム1
1,12 間が熱接着されて断続熱接着部2の熱接着部2aが
形成される。
接着部2を形成する領域の全長にわたって前もって凹凸
4を形成しておき断続熱接着部2を形成する方法とした
が、凹凸4を積層フィルム11の少なくとも熱板5の非加
熱部5bに対応するように部分的に形成してもよい。その
場合には、積層フィルム11に形成する凹凸4の位置を熱
板5の非加熱部5bに対応するように正確に調整すること
が必要になるので断続熱接着部2を形成する工程が煩雑
になる。
と雌型を使用してエンボスする方法により凹凸を形成す
ることができる。積層フィルムのエンボスは常温ないし
は加熱した状態で行うことができるが、常温でエンボス
するのが好ましい。積層フィルムの断続熱接着部を形成
する領域の全長にわたって凹凸を形成するには、ロール
状の雄型と雌型を使用して積層フィルムにエンボスする
方法で行われる。積層フィルムへの凹凸の形成は、基材
層と熱接着性樹脂層とをラミネーションして作製した積
層フィルムをスリットする工程等において、ロール状の
雄型と雌型を使用して積層フィルムの所定位置に帯状の
連続した凹凸を形成してもよいし、積層フィルムを使用
して通気性袋を作製する製袋工程において、加熱部5aと
非加熱部5bを有する熱板5により断続熱接着部2を形成
する前の段階で、積層フィルムにエンボスを施して凹凸
を形成するようにしてもよい。
11のみにエンボスにより凹凸4を形成した構成とされて
いるが、他方の積層フィルム12にも同様にエンボスによ
り凹凸4を形成した構成とすることもできる。積層フィ
ルム11及び積層フィルム12に凹凸を形成した構成の場合
には、積層フィルム11及び積層フィルム12に形成された
凹凸により外部と連通する大きい隙間が形成できるので
脱気性のより優れた袋となるが、2枚の積層フィルムに
エンボスを行う必要があるので工程が煩雑となる。実施
形態のように、一方の積層フィルムに凹凸を形成するだ
けで十分な脱気性を得ることができる。
凸4の形状としては、2枚の積層フィルム間に袋の外部
と連通する隙間が形成される形状であれば特に制限はな
く、点状突起、断続熱接着部の長手方向に対して斜めの
万線状、碁盤目状等の形状とすることができるが、点状
突起とするのが脱気性、エンボスの作業性面で最も好ま
しい。点状突起の場合は、直径が0.5〜1.0mm、
高さが40〜100μm、間隔が0.5〜2.0mm程
度とするのがよい。
は、強度的に優れた2軸延伸ポリエチレンテレフタレー
ト、2軸延伸ナイロン、2軸延伸ポリプロピレン等の2
軸延伸フイルムが使用できる。熱接着性樹脂層として
は、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、線状低
密度ポリエチレン、シングルサイト触媒を使用して重合
されたエチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−酢
酸ビニル共重合体等が使用できる。本発明の通気性袋は
米等を包装するのに使用されるので、強度的に優れた袋
であることが必要であり、熱接着性樹脂層を構成する樹
脂として線状低密度ポリエチレンを使用するのが最も好
ましい。積層フィルムの構成としては、例えば、2軸延
伸ナイロン15μm/押出線状低密度ポリエチレン60
〜80μm、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート12
μm/押出線状低密度ポリエチレン60〜80μm、2
軸延伸ナイロン15μm/ドライラミネーション/線状
低密度ポリエチレンフィルム60〜80μm等である。
状の2枚の積層フイルムを熱接着性樹脂層面を重ね合わ
せて対向する2辺に熱接着部と非熱接着部とからなる断
続熱接着部が形成された袋において、断続熱接着部が形
成される領域における少なくとも一方の積層フイルムに
連通する溝を有する凹凸が形成された状態で断続熱接着
部が形成された構成とすることにより、断続熱接着部の
非熱接着部において2枚の積層フィルムの間に積層フィ
ルムに形成された凹凸により、袋の外部と連通する溝が
形成されるので、その溝を通して内部の空気を容易に排
出することができるので優れた脱気性が得られる。
接着性樹脂層側に突出する点状突起ないしは断続熱接着
部の長手方向と交差する万線状とすることにより、点状
突起ないしは万線状の凹凸により袋の外部と連通する溝
からなる隙間が形成されるので、その隙間を通して内部
の空気を排出させて脱気させることができる。
図。
Claims (3)
- 【請求項1】 基材層と熱接着性樹脂層を備えた四角形
状の2枚の積層フイルムを前記熱接着性樹脂層面を重ね
合わせて対向する2辺に熱接着部と非熱接着部とからな
る断続熱接着部が形成された袋において、前記断続熱接
着部の前記非熱接着部において少なくとも一方の前記積
層フィルムに凹凸が形成された構成からなることを特徴
とする通気性袋。 - 【請求項2】 前記積層フィルムの前記断続熱接着部が
形成される領域に予め凹凸を形成した状態で前記断続熱
接着部を形成し、前記非熱接着部における前記積層フィ
ルムに凹凸が形成された構成からなることを特徴とする
請求項1記載の通気性袋。 - 【請求項3】 前記凹凸が、前記積層フィルムの内面側
に突出する点状突起である構成からなることを特徴とす
る請求項1または2に記載の通気性袋。
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- 2001-01-16 JP JP2001008173A patent/JP4759811B2/ja not_active Expired - Fee Related
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