JP2013184739A - 包装袋およびそれを用いた包装品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 空気抜きに要する時間を短縮することと、塵埃が袋の中に入りにくくすることとを両立させることができる包装袋を提供する。
【解決手段】 この包装袋6は、筒状に形成されたフィルム8を有していて、その一方端部16は上下のフィルムを接着したシール部20によって閉じられており、他方端部18は物品を入れるために開いていて当該物品を入れた後に密封される。シール部20は、上下のフィルムを接着せずに袋の内外に通じている複数の空気抜き孔24を有している。各空気抜き孔24は、その平面形状に関して、袋の内側に通じる部分の方が袋の外側に通じる部分よりも広い台形状をしている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、物品の包装に用いられる包装袋、特に食品製造、食品加工、医療、介護、電気・機械等の精密加工等の分野において用いられるものであって塵埃(ゴミ、ホコリ等)の付着を嫌う物品(例えば、手袋、マスク、キャップ、エプロン、腕カバー、シューズカバー等)の包装に好適な包装袋、およびそれを用いた包装品に関する。
物品の内でも、例えば食品製造、食品加工、医療、介護、電気・機械等の精密加工等の分野において用いられる手袋、マスク、キャップ、エプロン、腕カバー、シューズカバー等の物品には、取り扱う相手側への塵埃付着を防止するために、塵埃が極力付着していないことを求められる場合が多い。
そのような塵埃付着を嫌う物品は、従来は、保管、輸送、陳列等のために、紙箱に詰められていた。
しかし、紙箱詰めの場合は、嵩張る、紙箱を作ったときに生じた紙粉(これも塵埃の一種である)が紙箱に付着していてそれが収納物品に付着する、コストが嵩む等の課題があった。
上記課題を解決するために、紙箱の代りに、フィルムで形成された包装袋を用いるという考えがある。
しかし、包装袋に単に上記物品を入れて密封したのでは、袋詰めのときに物品と同時に空気も入って包装袋が大きく膨れたままになるので、嵩張りはあまり解決できない。また、包装袋が大きく膨れたままであると、更に大きな容器への梱包、保管、輸送、陳列等にも不便である。包装品を積み重ねた場合に袋が破損する場合もある。
そこで本発明者は、包装袋に空気抜き孔を設けることを色々と試した。
しかし、包装袋の例えば側面に単に空気抜き孔を設けたのでは、空気は抜けるけれども、当該空気抜き孔から塵埃が入り込み、中の物品に付着するので好ましくない。
また、包装袋の一方端部のシール部に、通常の孔(即ち真っ直ぐな単なる孔。以下同様)を空気抜き孔として設けることも試した。
なお、特許文献1にも、米袋の一辺(一方端部)のシール部に複数の空気抜き孔を設ける技術が記載されているけれども、各空気抜き孔は通常の孔である。
特開平8−26300号公報(段落0005−0010、図1)
包装袋の一方端部のシール部に設ける空気抜き孔が通常の孔の場合、空気抜き孔が小さいと、なかなか空気が抜けず、物品を包装袋に入れて他方端部を密封した後に袋を手などで押して空気を抜くのに長い時間がかかり、生産性が低下する。物品を包装袋に入れた包装品は大量生産する場合が多く、空気抜きに要する時間は、1個の包装品について見ればあまり大きな差でないように見えたとしても、大量生産する場合は大きな違いとなる。
一方、空気抜き孔を大きくすると、空気抜きに要する時間は短くなるけれども、空気抜き孔を通して塵埃が袋の中に入りやすくなり、塵埃が中の物品に付着しやすくなる。
従って、包装袋のシール部に通常の孔の空気抜き孔を設けたのでは、空気抜きに要する時間を短縮することと、塵埃が袋の中に入りにくくすることとを両立させることはできない。
そこでこの発明は、空気抜きに要する時間を短縮することと、塵埃が袋の中に入りにくくすることとを両立させることができる包装袋を提供することを主たる目的としている。
この発明に係る包装袋は、物品の包装に用いられる包装袋であって、筒状に形成されたフィルムを有していて、その一方端部は上下のフィルムを接着したシール部によって閉じられており、他方端部は前記物品を入れるために開いていて当該物品を入れた後に上下のフィルムを接着したシール部によって密封されるものであり、前記一方端部のシール部は、上下のフィルムを接着せずに袋の内外に通じている1以上の空気抜き孔を有しており、かつ前記各空気抜き孔は、その平面形状に関して、袋の内側に通じる部分の方が袋の外側に通じる部分よりも広い形状をしている、ことを特徴としている。
この包装袋の各空気抜き孔は、その平面形状に関して、袋の内側に通じる部分の方が袋の外側に通じる部分よりも広い形状をしているので、袋の外側に通じる部分の寸法が同じ場合で比べると、通常の孔に比べて、各空気抜き孔の面積ひいては体積が大きく、従って空気のコンダクタンス(空気の流れやすさ)が大きい。従って、袋の外側に通じる部分の寸法を大きくしなくても、各空気抜き孔を通して袋の中の空気を抜きやすい。
また、袋の内側に通じる部分の方が広いので、袋を押して中の空気を抜くときは、中の空気の圧力によって当該内側に通じる部分のフィルムが上下に膨れて空気抜き孔が上下に開きやすく、従って空気がより通りやすくなる。この観点からも、袋の外側に通じる部分の寸法を大きくしなくても、各空気抜き孔を通して空気を抜きやすい。
しかも、各空気抜き孔の、袋の外側に通じる部分の寸法を大きくしなくても良いので、当該外側に通じる部分で塵埃の侵入を防ぐ作用が大きく、従って塵埃が袋の中に入りにくい。
従って、空気抜きに要する時間を短縮することと、塵埃が袋の中に入りにくくすることとを両立させることができる。
前記シール部の空気抜き孔を複数にし、かつ各空気抜き孔の平面形状を台形状にしても良い。
前記複数の空気抜き孔は、袋の両側部側に位置するものよりもその内側に位置するものの方が小さい平面サイズをしていても良い。
当該包装袋は、両側部にガゼット折り込み部を有するガゼット袋であり、前記一方端部のシール部は、当該両側部のガゼット折り込み部のシール部にそれぞれ設けられた前記空気抜き孔と、その内側に位置する1以上の前記空気抜き孔とを有しており、かつ前記ガゼット折り込み部のシール部に設けられた空気抜き孔よりも前記内側に位置する空気抜き孔の方が小さい平面サイズをしている、という構成でも良い。
請求項1に記載の発明によれば、一方端部のシール部が1以上の空気抜き孔を有しており、しかも各空気抜き孔は、その平面形状に関して、袋の内側に通じる部分の方が袋の外側に通じる部分よりも広い形状をしているので、空気のコンダクタンスが大きく、かつ袋を押して中の空気を抜くときに上記内側に通じる部分のフィルムが上下に膨れて空気が通りやすくなる。従って、各空気抜き孔を通して空気を抜きやすい。
しかも、各空気抜き孔の、袋の外側に通じる部分の寸法を大きくしなくても良いので、当該外側に通じる部分で塵埃の侵入を防ぐ作用が大きく、従って塵埃が袋の中に入りにくい。
従って、空気抜きに要する時間を短縮することと、塵埃が袋の中に入りにくくすることとを両立させることができる。
請求項2に記載の発明によれば次の更なる効果を奏する。即ち、一方端部のシール部が複数の空気抜き孔を有しており、かつ各空気抜き孔の平面形状が台形状をしているので、空気抜きがより容易になり、空気抜きに要する時間をより短縮することができる。また、複数の空気抜き孔を有しているので、バランス良く空気を抜くことができる。
請求項3に記載の発明によれば次の更なる効果を奏する。即ち、当該包装袋に物品を入れた後は当該物品および残留空気によって袋が膨れるけれども、その膨れ方は、通常は、袋の両側部側に位置する空気抜き孔付近よりもその内側に位置する空気抜き孔付近の方が大きい。従って、袋の両側部側に位置する空気抜き孔よりもその内側に位置する空気抜き孔の方が小さい平面サイズをしていても空気を抜きやすい。しかも、当該内側に位置する空気抜き孔の方が小さい平面サイズをしているので、塵埃の侵入を防ぎやすい。従って、複数の空気抜き孔が互いに同一の平面サイズをしている場合に比べて、空気抜きに要する時間を短縮することと、塵埃が袋の中に入りにくくすることとをより確実に両立させることができる。
請求項4に記載の発明によれば次の更なる効果を奏する。即ち、当該包装袋はガゼット袋であるので、体積のより大きな物品の包装に対応することができる。しかも、ガゼット折り込み部のシール部に設けられた空気抜き孔よりもその内側に位置する空気抜き孔の方が小さい平面サイズをしているので、請求項3の場合とほぼ同様の理由によって、複数の空気抜き孔が互いに同一の平面サイズをしている場合に比べて、空気抜きに要する時間を短縮することと、塵埃が袋の中に入りにくくすることとをより確実に両立させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1、2、3または4記載の包装袋を用いているので、各請求項に記載した効果と同様の効果を奏する。
この発明に係る包装袋の一実施形態を示す斜視図である。 図1中の線C−Cに沿う概略縦断面図である。 図1中の線D−Dに沿う概略縦断面図である。 シール部の一つの空気抜き孔周りの概略例を示す拡大縦断面図である。 筒状に形成されたフィルムの一方端部付近の平面図である。 フィルムがラミネートフィルムである場合の一例を部分的に示す拡大縦断面図である。 一方端部の上下のフィルムを接着して、空気抜き孔を有するシール部を形成する方法の一例を説明するための概略図である。 図1に示す包装袋に物品を入れ、かつ他方端部を密封して成る包装品の一例を示す斜視図である。 この発明に係る包装袋の他の実施形態を示す斜視図である。 図9に示す包装袋に物品を入れ、かつ他方端部を密封して成る包装品の一例を示す斜視図である。
この発明に係る包装袋の一実施形態を図1〜図7を参照して説明する。なお、図1、図5におけるハッチングは、上下のフィルムが接着されている部分を示すものであり、断面を示すものではない。図8〜図10におけるハッチングも同様である。
図8は、図1等に示した包装袋6に物品4を入れ、その他方端部18を上下のフィルムを接着したシール部22によって密封して成る包装品2の一例を示すものであり、先にこの図8を見ておくと、以下の説明の理解がより容易になる。
図1〜図5を参照して、この包装袋6は、物品4(図8参照。以下同様)の包装に用いられる包装袋である。特に、塵埃付着を嫌う物品4の包装に好適な包装袋である。
塵埃付着を嫌う物品4は、例えば、衛生用品、医療・介護用品、精密加工用品等である。より具体的には、先に例示したように、例えば食品製造、食品加工、医療、介護、電気・機械等の精密加工等の分野において用いられる手袋、マスク、キャップ、エプロン、腕カバー、シューズカバー等の物品である。
この包装袋6は、筒状に形成されたフィルム8を有している。具体的には、フィルム8は、平らなフィルムを折り返して背面シール部10で接着(例えば溶着)して、筒状に形成したものである。
また、この実施形態の包装袋6はガゼット袋であり、両側部にガゼット折り込み部(いわゆる襠(まち))12a、12b、14a、14bを有している。ガゼット袋は、図9、図10に示すような平袋に比べて、体積のより大きな物品4の包装に対応することができる。
筒状に形成されたフィルム8の一方端部16は、上下のフィルム(図4中のフィルム8a、8b参照)を接着したシール部20によって閉じられている。他方端部18は、前記物品4を入れるために開いていて当該物品4を入れた後に上下のフィルムを接着したシール部(図8中のシール部22参照)によって密封される。
一方端部のシール部20は、上下のフィルムを接着せずに当該袋6の内外に通じている1以上の空気抜き孔24を有している。具体的にはこの実施形態では、複数の空気抜き孔24を有している。より具体的には、各ガゼット折り込み部12a、12b、14a、14bのシール部にそれぞれ設けられた合計4個の空気抜き孔24と、その内側に位置する1以上の(この例では2個の)空気抜き孔24とを有している。即ちこの実施形態では、合計6個の空気抜き孔24を有している。
図3において各空気抜き孔24の断面を図示するのは容易ではないので、一つの空気抜き孔24周りを拡大して図4に示す。この図4では、空気抜き孔24を分かりやすくするために、空気抜き孔24を拡大して、かつ開いて図示しているが、通常は空気抜き孔24の高さは小さく、かつ空気抜き孔24の上下のフィルム8a、8bは撓むので、各空気抜き孔24は実際は、袋6を押したとき以外はほぼ閉じており、袋6を押したときは袋内の空気の圧力で幾分開く(これについては後で更に説明する)。
各空気抜き孔24は、その平面形状(平面上での形状)に関して、袋6の内側に通じる部分241(図5参照)の方が袋6の外側に通じる部分242よりも広い形状をしている。より具体的には、袋6の内側に通じる部分241の方が袋6の外側に通じる部分242よりも広い台形状(換言すればハ形)をしている。
しかもこの実施形態では、袋6の両側部側に位置する空気抜き孔24(図5中の空気抜き孔24a)よりもその内側に位置する空気抜き孔24(図5中の空気抜き孔25b)の方が小さい平面サイズ(平面上での大きさ)をしている。より具体的には、各ガゼット折り込み部12a、12b、14a、14bのシール部に設けられた空気抜き孔24(図5中の空気抜き孔24a)よりもその内側に位置する空気抜き孔24(図5中の空気抜き孔24b)の方が小さい平面サイズをしている。
上記のことを図5を参照して詳述する。シール部20の幅W1 は、一例を挙げると約5mmである。この幅W1 を大きくする方が、塵埃侵入防止作用は高まる。従って幅W1 は、例えば、3mm〜10mmの範囲内にすれば良い。また、シール部20の外側部分の幅W2 は、一例を挙げると約3mmである。この幅W2 も、それを大きくする方が、塵埃侵入防止作用は高まる。従って幅W2 は、例えば、3mm〜10mmの範囲内にすれば良い。
各ガゼット折り込み部12a、12b、14a、14bのシール部に設けられた各空気抜き孔24aについて説明すると、その袋の内側に通じる部分241の幅A1 と袋の外側に通じる部分242の幅B1 との関係はA1 >B1 である。一例を挙げると、幅A1 は約13mm、幅B1 は約8mmである。幅A1 をより大きくすると、空気抜きはより容易になるが、塵埃侵入防止作用は低下する。幅B1 をより小さくすると、塵埃侵入防止作用は高まるが、空気を抜きにくくなる。従って、幅A1 、B1 は、両作用のバランスを考慮した寸法にすれば良い。例えば、幅A1 は10mm〜20mmの範囲内、幅B1 は6mm〜10mmの範囲内にすれば良い。
内側に位置する各空気抜き孔24bについて説明すると、その袋の内側に通じる部分241の幅A2 と袋の外側に通じる部分242の幅B2 との関係はA2 >B2 である。一例を挙げると、幅A2 は約10mm、幅B2 は約5mmである。こちら側も同様に、幅A2 をより大きくすると、空気抜きはより容易になるが、塵埃侵入防止作用は低下する。幅B2 をより小さくすると、塵埃侵入防止作用は高まるが、空気を抜きにくくなる。従って、幅A2 、B2 は、両作用のバランスを考慮した寸法にすれば良い。例えば、幅A2 は8mm〜15mmの範囲内、幅B2 は4mm〜9mmの範囲内にすれば良い。
但し、上記各幅W1 、W2 、A1 、A2 、B1 、B2 の値はあくまでも例であり、上記値に限定されるものではない。
フィルム8は、一層構成のフィルムでも良いし、例えば図6に示す例のように、表面フィルム81と内面フィルム82とを重ねて貼り合わせたラミネートフィルムでも良い。この場合、表面フィルム81が袋の外側に位置し、内面フィルム82が袋の内側に位置する。
表面フィルム81の材質は、例えば、OPP(2軸延伸ポリプロピレン)である。これは、腰があり、引っ張り強さ、引き裂き強さに優れている。
内面フィルム82の材質は、例えば、CPP(無延伸ポリプロピレン)である。これは、柔らかく、引っ張り強さ、引き裂き強さに優れている。更にヒートシール性にも優れている。
上記一方端部16の上下のフィルムを接着して、空気抜き孔24を有するシール部20を形成する方法の一例を図7を参照して説明する。図7は、図5中の矢印P方向に見た図に相当する。
この図7は、溶着を行うものであり、上記空気抜き孔24に対応する数および形状をした凹部30を下面に有する熱溶着ヘッド26と、上面が平坦な熱溶着ヘッド28との間に、筒状に形成されたフィルム8の一方端部16を挟んで加圧(矢印E参照)および加熱することによって、一方端部16の上下のフィルムを溶着させる。フィルム8に図6に示したようなラミネートフィルムを用いている場合は、上下の内面フィルム82同士が溶着する。これによって上記シール部20が形成される。このとき、各凹部30の部分では、加圧されずかつ加熱も弱いので、上下のフィルムは溶着せず、上記各空気抜き孔24が形成される。これによって、1工程でシール部20および各空気抜き孔24を形成することができるので、工程を簡素化することができる。
なお、フィルム8として図6に示したようなラミネートフィルムを用いている場合、各ガゼット折り込み部12a、12b、14a、14bのシール部に着目すると、袋の内側の内面フィルム82同士は上記のようにして溶着する。上下のガゼット折り込み部12a、12bの表面フィルム81同士および上下のガゼット折り込み部14a、14bの表面フィルム81同士は、OPP同士であるので通常は溶着されないが、それでも構わない。溶着させても良い。
図7に示したような溶着方法を用いると、上記のように工程を簡素化することができるので好ましいけれども、それ以外の手段によって、空気抜き孔24を有するシール部20を形成しても良い。
上記包装袋6に、未だ密封していない他方端部18側から上記物品4を入れた後に、当該他方端部18を上下のフィルムを接着(例えば溶着)したシール部22によって密閉することによって、図8に示した包装品2を得ることができる。
この袋詰めのときに、前述したように、物品4と同時に空気も包装袋6内に入って、包装袋6が膨れる。この包装袋6内の空気は、包装袋6を手などで押すことによって、上記各空気抜き孔24を通して抜くことができる。
その場合、上述したようにこの包装袋6の各空気抜き孔24は、その平面形状に関して、袋6の内側に通じる部分241の方が袋6の外側に通じる部分242よりも広い形状をしているので、袋6の外側に通じる部分242の寸法が同じ場合で比べると、通常の孔に比べて、各空気抜き孔24の面積ひいては体積が大きく、従って空気のコンダクタンス(空気の流れやすさ)が大きい。従って、袋6の外側に通じる部分242の寸法を大きくしなくても、各空気抜き孔24を通して袋6の中の空気を抜きやすい。
また、袋6の内側に通じる部分241の方が広いので、袋6を手などで押して中の空気を抜くときは、中の空気の圧力によって当該内側に通じる部分241の上下のフィルム8a、8b(図4参照)が上下に膨れて空気抜き孔24が上下に開きやすく、従って空気がより通りやすくなる。この観点からも、袋6の外側に通じる部分242の寸法を大きくしなくても、各空気抜き孔24を通して空気を抜きやすい。
しかも、各空気抜き孔24の、袋の外側に通じる部分242の寸法を大きくしなくても良いので、当該外側に通じる部分242で塵埃の侵入を防ぐ作用が大きく、従って塵埃が袋6の中に入りにくい。
従って、空気抜きに要する時間を短縮することと、塵埃が袋6の中に入りにくくすることとをうまく両立させることができる。
各空気抜き孔24の部分の働きをより詳しく見ると、上述したように袋6を押して中の空気を抜くときは、空気抜き孔24の上下のフィルム8a、8bが上下に膨れて空気抜き孔24が上下に開くので空気を抜きやすくなる。一方、袋6を押すのを止めると空気の流れが止まって、空気抜き孔24の上下のフィルム8a、8bの膨らみは元に戻るので空気抜き孔24はほぼ閉じた状態になり、塵埃の侵入を防ぐ効果が高まる。このように、各空気抜き孔24の上下のフィルム8a、8bが弁のような働きをするので、しかも袋6の内側に通じる部分241を上記のように広くしておく方が、上下のフィルム8a、8bの撓みを利用しやすくなって弁のような働きをしやすくなるので、中の空気を抜きやすく、かつ塵埃が袋6の中に入りにくくする効果が高まる。
このような観点からも、この包装袋6によれば、空気抜きに要する時間を短縮することと、塵埃が袋6の中に入りにくくすることとをうまく両立させることができる。
なお、空気の抜け具合をどの程度にするかは、シール部20に設ける空気抜き孔24の数、各空気抜き孔24の平面サイズ、シール部20の上記幅W1 等によって調整することができる。
シール部20の空気抜き孔24の数は、1個でも良いけれども、複数個にすると、空気抜きがより容易になり、空気抜きに要する時間をより短縮することができる。かつ、バランス良く空気を抜くことができる。
各空気抜き孔24の平面形状(即ち、袋の内側に通じる部分の方が袋の外側に通じる部分よりも広い平面形状)のより具体的な形状は台形状以外でも良いけれども、台形状にすると、各空気抜き孔24の形成が容易になると共に、空気を抜くときの空気の流れが滑らかになり、空気抜きが容易になる。
包装袋6に物品4を入れた後は当該物品4および残留空気によって袋6が膨れるけれども、その膨れ方は、通常は、ガゼット折り込み部12a、12b、14a、14bのシール部に設けられた空気抜き孔24a付近よりもその内側に位置する空気抜き孔24b付近の方が大きい。これは簡単に言えば、物品4は通常は袋6の中央寄りに位置する傾向にあり、かつ袋6の中央寄りの方が膨れ代(しろ)が大きいからである。従って、ガゼット折り込み部12a、12b、14a、14bのシール部に設けられた空気抜き孔24aよりもその内側に位置する空気抜き孔24bの方が小さい平面サイズをしていても空気を抜きやすい。しかも、当該内側に位置する空気抜き孔24bの方が小さい平面サイズをしているので、塵埃の侵入を防ぎやすい。従って、複数の空気抜き孔24が互いに同一の平面サイズをしている場合に比べて、空気抜きに要する時間を短縮することと、塵埃が袋6の中に入りにくくすることとをより確実に両立させることができる。
図8に示す包装品2は、上記のような包装袋6を用いているので、当該包装袋6について上述した効果と同様の効果を奏する。
包装袋6は、ガゼット折り込み部を有していない、いわゆる平袋でも良い。その場合の包装袋6の実施形態を図9に示し、当該包装袋6に物品4を入れ、その他方端部18を上下のフィルムを接着(例えば溶着)したシール部22によって密封して成る包装品2の一例を図10に示す。
図1〜図8に示した実施形態と同一または対応する部分には同一符号を付し、以下においては当該実施形態との相違点を主体に説明する。
この実施形態の包装袋6は、前述したガゼット折り込み部12a、12b、14a、14bを有していない。それ以外は、前記実施形態の場合とほぼ同様である。
一方端部16のシール部20は、この実施形態では一例として合計4個の空気抜き孔24を有している。また、袋6の両側部側に位置する空気抜き孔24(図5中の空気抜き孔24aに相当)よりもその内側に位置する空気抜き孔24(図5中の空気抜き孔24bに相当)の方が小さい平面サイズをしている。シール部20の幅W1 、各空気抜き孔24の平面形状、平面サイズ等は、前記実施形態の所で説明したものと同様である。従って、この実施形態の包装袋6および包装品2は、前記実施形態の所で説明した効果と同様の効果を奏する。
この実施形態の場合も、包装袋6に物品4を入れた後は当該物品4および残留空気によって袋6が膨れるけれども、その膨れ方は、通常は、袋6の両側部側に位置する空気抜き孔24付近よりもその内側に位置する空気抜き孔24付近の方が大きい。これは簡単に言えば、物品4は通常は袋6の中央寄りに位置する傾向にあり、かつ袋6の中央寄りの方が膨れ代(しろ)が大きいからである。従って、袋6の両側部側に位置する空気抜き孔24よりもその内側に位置する空気抜き孔24の方が小さい平面サイズをしていても空気を抜きやすい。しかも、当該内側に位置する空気抜き孔24の方が小さい平面サイズをしているので、塵埃の侵入を防ぎやすい。従って、複数の空気抜き孔24が互いに同一の平面サイズをしている場合に比べて、空気抜きに要する時間を短縮することと、塵埃が袋6の中に入りにくくすることとをより確実に両立させることができる。
2 包装品
4 物品
6 包装袋
8 筒状に形成されたフィルム
12a、12b、14a、14b ガゼット折り込み部
16 一方端部
18 他方端部
20 シール部
24、24a、24b 空気抜き孔

Claims (5)

  1. 物品の包装に用いられる包装袋であって、
    筒状に形成されたフィルムを有していて、その一方端部は上下のフィルムを接着したシール部によって閉じられており、他方端部は前記物品を入れるために開いていて当該物品を入れた後に上下のフィルムを接着したシール部によって密封されるものであり、
    前記一方端部のシール部は、上下のフィルムを接着せずに袋の内外に通じている1以上の空気抜き孔を有しており、
    かつ前記各空気抜き孔は、その平面形状に関して、袋の内側に通じる部分の方が袋の外側に通じる部分よりも広い形状をしている、ことを特徴とする包装袋。
  2. 前記一方端部のシール部は、複数の前記空気抜き孔を有しており、かつ当該各空気抜き孔は、その平面形状に関して、袋の内側に通じる部分の方が袋の外側に通じる部分よりも広い台形状をしている請求項1記載の包装袋。
  3. 前記複数の空気抜き孔は、袋の両側部側に位置するものよりもその内側に位置するものの方が小さい平面サイズをしている請求項2記載の包装袋。
  4. 当該包装袋は、両側部にガゼット折り込み部を有するガゼット袋であり、
    前記一方端部のシール部は、当該両側部のガゼット折り込み部のシール部にそれぞれ設けられた前記空気抜き孔と、その内側に位置する1以上の前記空気抜き孔とを有しており、
    かつ前記ガゼット折り込み部のシール部に設けられた空気抜き孔よりも前記内側に位置する空気抜き孔の方が小さい平面サイズをしている請求項2記載の包装袋。
  5. 請求項1、2、3または4記載の包装袋に前記物品を入れ、かつ前記他方端部は上下のフィルムを接着したシール部によって密封されている包装品。
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