JP2007297081A - 包装袋及び包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱時に内部で発生した蒸気を、所定の部位から計画的に抜き出させることが可能な包装袋及び包装袋に内容物を封入した包装体を提供するものである。
【解決手段】包装体1は、包装袋2と、包装袋2の収容された内容物5を備える。包装袋2は、略矩形の本体フィルム3と、本体フィルム3の外縁を帯状に封止するシール帯8とを備え、本体フィルム3で囲まれた収容部4に内容物5を封入可能である。シール帯8は、収容部4を囲む外縁シール部9と、外縁シール部9から収容部4側に折れ曲がり、収容部4側に角部10aを有して突出する蒸気抜き部10とを備え、蒸気抜き部10の角部10aの位置は、収容部4の中心Aからの距離が外縁シール部9よりも短くなるように設定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、内容物を封入可能な包装袋、及び、包装袋に内容物を封入した包装体に関し、特に、加熱時に内部で発生する蒸気を外部へ抜け出させることが可能な包装袋及び包装体に関する。
従来から、例えば食品などの分野において、所望の内容物を内部に封入し、封入した状態で電子レンジなどによって加熱を行うことが可能な包装袋が提案されている。例えば、プラスティックフィルムの外縁にシール帯を設けて、袋状に形成された包装袋で、シール帯の少なくとも一箇所が容器の内側方向に突出する突部として形成され、この突部の外縁が他のヒートシール帯の内縁を結んだ線よりも容器の内側に形成されている包装袋が提案されている(例えば、特許文献1参照)。より詳しくは、突部の外縁と他のシール帯の内縁を結んだ線との距離を0.5mm〜5mm程度とし、また、突部の幅を1mm〜5mm程度となるようにする。そして、このような包装袋の内部に内容物を封入した状態で加熱すれば、突部が部分的に開口することで、容器の破裂や変形を防止できるとされている。
特公平8−25583号公報
しかしながら、特許文献1の包装袋のように、シール帯の一部に突部を設けたとしても、突部以外のシール帯が後退して開口してしまう場合があり、確実に所定の部位で蒸気を抜き出すまでには至らなかった。また、突部で開口したとしても連続して他のシール帯も後退してしまう場合があった。これらのような場合には、予定しない部分のヒートシール帯で開口してしまうことで、内容物が漏出してしまい、周囲を汚損させてしまう恐れがある。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、加熱時に内部で発生した蒸気を、所定の部位から計画的に抜き出させることが可能な包装袋及び包装袋に内容物を封入した包装体を提供するものである。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明は、略矩形の本体フィルムと、該本体フィルムの外縁を帯状に封止するシール帯とを備え、前記本体フィルムで囲まれた収容部に内容物を封入可能な包装袋であって、
前記シール帯は、前記収容部を囲む外縁シール部と、該外縁シール部から前記収容部側に折れ曲がり、該収容部側に角部を有して突出する蒸気抜き部とを備え、
該蒸気抜き部の前記角部の位置は、前記収容部の中心からの距離が前記外縁シール部よりも短くなるように設定されていることを特徴としている。
この発明に係る包装袋によれば、収容部に所望の内容物を収容してシール帯によって封止した状態で加熱することで、内容物から蒸気が発生して収容部は徐々に膨張し、その圧力によって本体フィルム及びシール帯には張力が作用する。この際、本体フィルム及びシール帯に作用する張力は、収容部の中心で最大となり、外縁に向って分散する。すなわち、蒸気抜き部の角部が収容部を囲む外縁シール部によりも収容部の中心に近接していることから、シール帯に作用する張力は、蒸気抜き部の角部で最大となるとともに、その形状によって応力集中が生じる。このため、収容部が所定の圧力に達するまで膨張すると、蒸気抜き部の角部のみが後退し開口することで、収容部の蒸気を蒸気抜き部から確実に外部へ抜け出させることができる。また、蒸気抜き部の角部が開口した後は、収容部の圧力が低下するので、蒸気抜き部の角部のシール後退が進展して外縁シール部にまで達することは無い。
また、上記の包装袋において、前記本体フィルムは、前記蒸気抜き部よりも外側まで延出された延出部を有し、該延出部には、外縁の一部を封止する補強シール部と、前記蒸気抜き部の前記角部から外部まで連通する未シール部とが形成されていることがより好ましいとされている。
この発明の包装袋によれば、収容部が膨張する際に、蒸気抜き部の角部において、角部を形成する二辺が接近して角部を閉塞するように折れ曲がり、蒸気抜き部の開口が妨げられることがある。しかしながら、その外側に延出部と補強シール部とが形成されているので、角部を形成する二辺が接近して角部を閉塞するように折れ曲がることを防ぐことができる。また、延出部には、蒸気抜き部の角部と外部とを連通する未シール部が形成されていることで、収容部の蒸気は蒸気抜き部から未シール部を経由して外部へ抜け出る。
また、上記の包装袋において、前記蒸気抜き部は、前記外縁シール部の隅部を構成する隣り合う二辺が前記収容部側に折れ曲がって形成されていることがより好ましいとされている。
この発明の包装袋によれば、蒸気抜き部が略矩形に形成された外縁シール部の隅部に形成されていることで、収容部の膨張によって蒸気抜き部が剥離した後においてもその取り扱いを容易とさせる。また、収容部の膨張時に、上記にように角部で折れ曲がりが生じて蒸気抜き部の開口が妨げられる恐れがあるが、蒸気抜き部が外縁シール部の隅部に設けられていることで、蒸気抜き部の角部における折れ曲がりの発生を抑えることができる。
さらに、上記の包装袋において、前記外縁シール部の前記二辺の内の一辺が前記後シール部であり、前記本体フィルムの前記延出部の外縁の内、前記補強シール部が設けられずに外部と前記未シール部とを連通する開口部は、前記後シール部の内縁が形成する直線よりも前記収容部側に配置されていることがより好ましいとされている。
この発明の包装袋によれば、外部と未シール部とを連通する開口部が後シール部の内縁が形成する直線よりも収容部側に配置されているので、後シール部を形成する際に、合わせて開口部にシール帯を形成して塞いでしまうことが無い。このため、容易にシール帯及び開口部を形成可能であるとともに、加熱時には開口部から蒸気を外部へ抜け出させることができる。
また、上記の包装袋において、前記外縁シール部のシール幅に対して、前記蒸気抜き部のシール幅を狭く設定していることがより好ましいとされている。
この発明の包装袋によれば、蒸気抜き部のシール幅を外縁シール部のシール幅より狭くしていることで、蒸気抜き部がより剥離しやすくなり、加熱時においてより確実に蒸気抜き部の角部に開口を生じさせることができる。
また、上記の包装袋において、前記本体フィルムが相対する一対の側部フィルムと、一対の該側部フィルムの下部に跨って前記シール帯によって接合された底テープとを備えることで形成されたスタンディングパウチであることがより好ましいとされている。
この発明の包装袋によれば、スタンディングパウチとすることで、流動性を有する内容物であったとしても、封入後の安定性を良好なものとし、その取り扱いを容易とさせる。
また、本発明の包装体は、上記の包装袋の前記収容部に前記内容物を封入したことを特徴としている。
この発明の包装体によれば、加熱時に収容部に封入した内容物から蒸気が発生して、収容部が膨張したとしても、蒸気抜き部から蒸気を確実に抜け出させて、加熱処理を施すことが可能である。
本発明の包装袋及びこの包装袋に内容物を封入した包装体によれば、シール帯に角部を有する蒸気抜き部を備えることで、加熱時に内部で発生した蒸気を、蒸気抜き部から計画的に抜け出させることができる。このため、所望の内容物を封入した状態で提供可能であるとともに、使用時においては、発生する蒸気を蒸気抜き部から確実に抜き出しつつ内容物を加熱することができる。
(第1の実施形態)
図1から図3は、この発明に係る実施形態を示している。図1に示すように、この実施形態の包装体1は、本体フィルム3で囲まれた収容部4を有する包装袋2と、収容部4に封入された所定の内容物5と備えている。封入される内容物5は、食品、非食品、様々なものが選択可能であるが、特に、電子レンジなどで加熱し蒸らして使用するものが選択される。例えば食品としては、カレー、パスタソース、味噌汁、ご飯、焼きビーフン、シュウマイ、あるいは、肉まんなどが選択され、また、非食品としては、アイマスク、フェイスマスク、あるいは、温シップ材などが選択される。
本実施形態において、包装体2は、底部を有して直立可能なスタンディングパウチであり、本体フィルム3は、略矩形で相対する一対の側部フィルム6と、一対の側部フィルム6の下部に跨って設けられた底テープ7とを備える。本体フィルム3は、合成樹脂製の基材及びシーラントによる積層構成であり、例えば、基材として、外側から順にポリエチレンテレフタレートフィルム、アルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム及びナイロンフィルムを積層したものを使用し、その内側にシーラントとして未延伸ポリプロピレンフィルムを使用したものである。そして、これらの側部フィルム6及び底テープ7の外縁に、帯状にヒートシールによるシール帯8が形成されていることで、相対する側部フィルム6同士あるいは側部フィルム6と底テープ7とが接合されて、収容部4を形成している。
また、側部フィルム6は、上部において、隅部に切欠き6aが形成されている。そして、シール帯8は、略矩形の側部フィルム6の外縁で収容部4を囲むように略矩形に形成された外縁シール部9と、外縁シール部9を構成する上部シール9a及び側部シール9bから収容部4側へ折り曲がって、角部10aを形成して切欠き6aを封止する蒸気抜き部10とを備える。また、シール帯8の内、外縁シール部9の上部シール9aは、シール帯8の他の部分とは異なり、内容物5を収容する前には、封止されず、内容物5を収容可能に開口部9cとして形成されているとともに、内容物5を収容した後に封止する後シール部として機能するものである。さらに、側部フィルム6の下部において、側部フィルム6と底テープ7との間には、外縁シール部9のさらに収容部4側に、船底シール部11が形成されている。船底シール部11は、中央から側方にかけて幅広に形成されており、船底シール11及び底テープ7よって略円弧状に湾曲した底部を形成している。
ここで、図2に示すように、蒸気抜き部10の角部10aの位置は、収容部4の中心Aからの距離L10が、外縁シール部9までの最短距離L9よりも短くなるように設定されている。ここで、収容部4の中心Aは、より詳しくは、相対する側部シール9bのそれぞれの内縁から等距離の中心線O1と、相対する上部シール9aと下部シール9dとのそれぞれの内縁から等距離の中心線O2との交点である。また、蒸気抜き部10のシール幅B10は、外縁シール部9のシール幅B9に比べて狭くなるように設定されている。
次に、この実施形態の包装体1及び包装袋2の作用について説明する。図1に示すように、包装袋2の開口部9cから所望の内容物5を収容部4に収容する。この際、包装袋2はスタンディングパウチであり、底テープ7によって底部を形成して良好な安定性のもと直立させることができる。そして、上方に位置する開口部9cから内容物5を投入することができるので、取り扱いが容易である。そして、この状態で開口部9cにヒートシールすることで、上部シール9aが形成されて、内容物5は封入された状態となる。
次に、封入された内容物5を電子レンジによって加熱して使用する場合について説明する。まず、内容物5を封入した包装体1をそのまま電子レンジのターンテーブルに載置する。この際、上記同様に、底部を有するスタンディングパウチであることで、容易に取り扱うことができる。そして、電子レンジでマイクロ波を照射することで、内容物5は加熱される。この際、加熱に伴って内容物5から蒸気が発生するが、本体フィルム3及びシール帯8で封止されているので、内容物5を蒸らした状態で加熱することができる。そして、さらに加熱することで、発生する蒸気によって収容部4は徐々に膨張し、その圧力によって本体フィルム3及びシール帯8には張力が作用する。この際、本体フィルム3及びシール帯8に作用する張力は、収容部4の中心Aで最大となり、外縁に向って分散する。
すなわち、蒸気抜き部10の角部10aが収容部4を囲む外縁シール部9よりも収容部4の中心Aに近接していることから、シール帯8に作用する張力は、蒸気抜き部10の角部10aで最大となるとともに、角部10aにはその形状によって応力集中が生じる。すなわち、図3に示すように、収容部4が所定の圧力に達するまで膨張すると、外縁シール部9が依然封止した状態を維持する一方、蒸気抜き部10の角部10aは後退して開口することで蒸気口10bが形成される。このため、収容部4の内部の蒸気は、蒸気抜き部10の蒸気口10bから外部へ抜け出ていく。また、蒸気口10bが形成された後は、収容部4の圧力が低下するので、蒸気抜き部10のシール後退が進展して外縁シール部9にまで達することは無い。このため、本実施形態の包装体1及び包装袋2においては、内容物5を収容部4で蒸らした状態で加熱可能である一方、所定の圧力に達した段階で蒸気抜き部10から確実に蒸気を抜け出させることができ、予定しない位置で外縁シール部9が後退することで内容物5が漏出して周囲を汚損してしまうのを防ぐことができる。なお、本実施形態において、蒸気抜き部10は、上部に形成されていることで、蒸気抜き部10が開口したとしても内容物5が漏出することは無い。また、本実施形態においては、蒸気抜き部10のシール幅B10を外縁シール部9のシール幅B9よりも狭く設定していることで、蒸気抜き部10をより剥離しやすいものとして、より確実に蒸気抜き部10の角部10aに蒸気口10bを生じさせることができる。
さらに、本体フィルム3の側部フィルム6及びその外縁を封止する外縁シール部9が略矩形に形成されているとともに、蒸気抜き部10がその隅部に形成されているので、加熱が完了して蒸気口10bが形成された状態においても、包装体1を把持したり、載置したりする際の取り扱いを容易なものとすることができる。また、収容部4が膨張する際に、角部10aを形成する二辺が接近して角部10aを閉塞するように折れ曲がり、蒸気抜き部10の開口が妨げられることがある。しかしながら、蒸気抜き部10が外縁シール部9の隅部に設けられていることで、蒸気抜き部10の角部10aにおける折れ曲がりの発生を抑えることができる。
(第2の実施形態)
図4は、この発明に係る実施形態を示している。この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。図4に示すように、この実施形態の包装袋20は、本体フィルム21の側部フィルム22が蒸気抜き部10よりも外側に延出して延出部23が形成されている。延出部23は、その外縁の内、上端23aが上部シール9aの内縁が形成する直線よりも収容部4側に位置するとともに、側端23bが側部フィルム22の側端22aと略等しい位置となるように設定されている。そして、延出部23の側端23bには、側部シール9bから延出されて補強シール部24が形成されている。補強シール部24は、蒸気抜き部10の角部10aと間隔を有して形成されているので、相対する延出部23の間には、蒸気抜き部10の角部10aから上端23aに開口する開口部23cで外部と連通する未シール部25が形成される。
この実施形態の包装袋20及び包装袋20の収容部4に内容物を封入した包装体によれば、加熱して発生した蒸気は、蒸気抜き部10の角部10aが後退して蒸気口が形成され、蒸気口から未シール部25を経由して、開口部23cから外部へ放出される。一方、上述のように、収容部4の膨張時には、蒸気抜き部10において、角部10aを形成する二辺が接近して角部10aを閉塞するように折れ曲がりが生じる場合がある。しかしながら、その外側に延出部23と補強シール部24とが形成されているので、角部10aを形成する二辺が接近して角部10aを閉塞するように折れ曲がることを防ぐことができる。このため、蒸気抜き部10で本体フィルム3が折れ曲がってしまうことに起因して、蒸気口10bが塞がれてしまうことが無く、収容部4で発生する蒸気を好適に外部へ抜き出すことができる。また、延出部23において、補強シール部24は側部シール9bから延出されている。このため、外縁シール部9を形成する際に、同時に補強シール部24を形成することができるので、包装袋20の製作工程の削減を図ることができる。一方、延出部23において、開口部23cが形成された上端23aは、上部シール9aの内縁が形成する直線よりも収容部4側、すなわち下方に位置している。このため、収容部4に内容物を収容し、上部シール9aを形成する際に、同時に開口部23cまで封止してしまうことが無く、容易に上部シール9aを形成することができる。
図5及び図6は、この実施形態の変形例を示したものである。図5の第1の変形例の包装袋30においては、延出部31の開口部31bが形成された上端31aが側部フィルム32の上端から側端に向って傾斜して隅切りを形成している。また、図6の第2の変形例の包装袋33においては、延出部34の開口部34bが形成された上端34aが略円弧状の凹部に形成されている。これらの包装袋30、33においても、各上端31a、34aが上部シール9aの内縁が形成する直線よりも収容部4側に位置することで、上記同様に上部シール9aを形成する際に各上端31a、34aを封止してしまうことが無い。
次に、第1の実施形態の包装袋2と、第2の実施形態の20との各実施例において、内容物を封入して加熱した結果を、下記に示す比較例1とともに説明する。
図2に示すように、実施例1として、第1の実施形態の包装袋2を作製した。ここで、本体フィルム3に使用した積層フィルムは、基材として、外側から、ポリエチレンテレフタレートフィルムが厚さ12μm、アルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムが厚さ12μm、ナイロンフィルムが厚さ15μmであるものを使用し、また、シーラントとして、未延伸ポリプロピレンフィルムが厚さ60μmであるものを使用した。
側部フィルム6の高さHを140mm、幅Wを160mmとした。また、外縁シール部9のシール幅B9を10mm、蒸気抜き部10のシール幅B10を5mmとし、底テープ7の折込高さH7を40mmとした。この場合、収容部4の中心Aから外縁シール部9の内縁まで最短距離L9は、上部シール9a及び下部シール9cの内縁までの距離で、60mmとなる。そして、蒸気抜き部10の角部10aから収容部4の中心Aまでの距離L10が56mmとなるように角部10aの位置を設定した。
また、図4に示すように、実施例2として、第2の実施形態の包装袋20を作製した。ここで、使用した積層フィルム及び各寸法は実施例1と同様なので省略する。さらに、比較例1として、図7に示すように、実施例1と同一の形状で、蒸気抜き部41の角部41aの位置を収容部4の中心Aまでの距離L41を65mmとなるように設定した包装袋40を作製した。他の条件は実施例1と同様なので省略する。
そして、これらの実施例1の包装袋2、実施例2の包装袋20、及び、比較例1の包装袋40について、水200ccを充填した包装体を50袋ずつ作製し、これらの包装体を電子レンジによって、600Wで3分間加熱した。その結果を表1に示す。
Figure 2007297081
表1に示すように、比較例1においては、50袋中20袋で蒸気抜き部41の角部41aに蒸気口が形成されたものの、他の30袋については、その他の外縁シール部9のいずれかで開口して蒸気が抜けてしまった。一方、実施例1においては、50袋すべてにおいて計画どおりに蒸気抜け部10の角部10aで蒸気口10bが形成されて、蒸気が抜け出た。しかしながら、50袋中の10袋において、蒸気抜け部10の角部10bを形成する二辺が接近するように本体フィルム3が折れ曲がり、電子レンジから取り出してもその形状が戻らず、外形不良となった。しかしながら、実施例2においては、50袋すべてにおいて、蒸気抜け部10の角部10aで蒸気口10bが形成されるとともに、折れ曲がりが生じること無く、蒸気を抜き出すことができた。
以上のように、第1の実施形態の包装袋2のように、蒸気抜き部10の角部10aの位置を収容部4の中心Aから外縁シール部9の内縁までの距離よりも近接した位置に設定することで、確実に蒸気抜き部10の角部10aから後退させて、蒸気口10bを形成して計画的に蒸気を抜き出すことができる。さらに、第2の実施形態の包装袋20にように、延出部23及び補強シール部24を設けることで、本体フィルム3に折れ曲がりが生じて蒸気口10bが狭まってしまうのを防ぐことができる。このため、所望の内容物を封入した状態で提供可能であるとともに、使用時においては、発生する蒸気を蒸気抜き部から確実に抜き出しつつ内容物を加熱することができる。
なお、図中、蒸気抜き部10の角部10aは略直角に形成されているが、これに限ることは無い。角部10aの角度が鈍角であったとしても、同様の効果を得ることができる。また、角部10aの形状は、必ずしも鋭利な突状である必要は無く、ヒートシールを行う際のシール板の加工形状として形成される程度の丸みが生じていても良い。
また、本体フィルムを構成する基材及びシーラントの構成は上記に限るものでは無い。例えば、基材としては、下記の(1)から(5)に示すような構成としても良い。すなわち、(1)蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム/ナイロンフィルム(なお、蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムはアルミナ、酸化ケイ素などの無機化合物を蒸着したポリエチレンテレフタレートフィルムである。)、(2)ポリエチレンテレフタレートフィルム/ナイロンフィルム、(3)ナイロンフィルム、(4)延伸ナイロンフィルム/ポリ塩化ビニリデンフィルム、あるいは、(5)延伸ナイロンフィルム/エチレンビニルアルコール共重合体、などである。なお、最外層として選択される延伸ナイロンフィルムとしては、一軸延伸ナイロンフィルムとしても良い。このようにすることで、等方的に本体フィルムを裁断して内容物を取り出すことが可能である。また、実施形態中のポリエチレンテレフタレートフィルム、アルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム及びナイロンフィルムを基材とする場合には、表面をレーザー加工することでも、最表層のポリエチレンテレフタレートフィルムのみに裁断用の溝を形成して、等方的に本体フィルムを裁断することができる。また、シーラントとしては、延伸ポリプロピレンフィルムに限るものでは無く、熱可塑性樹脂として耐熱ポリエチレンフィルムを使用することも可能である。
また、包装袋は、スタンディングパウチであるとしたが、これに限るものでは無く、2枚の側部フィルムの外縁を接合したもの、あるいは、一枚の側部フィルムを折り返してその外縁を接合したものでも同様の効果を期待することができる。さらに、側部フィルムの形状は、略矩形としたが、隅部を略円弧状に形成したものや、隅切りを形成したものなども含むものである。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
この発明の第1の実施形態の包装体の斜視図である。 この発明の第1の実施形態の包装袋の正面図である。 この発明の第1の実施形態の包装袋の説明図である。 この発明の第2の実施形態の包装袋の正面図である。 この発明の第2の実施形態の第1の変形例の包装袋の正面図である。 この発明の第2の実施形態の第2の変形例の包装袋の正面図である。 比較例1の包装袋の正面図である。
符号の説明
1 包装体
2、20、30、33 包装袋
3、21 本体フィルム
4 収容部
5 内容物
6、22、32 側部フィルム
7 底テープ
8 シール帯
9 外縁シール部
9a 上部シール(後シール部)
10 蒸気抜き部
10a 角部
A 収容部の中心
B9 外縁シール部のシール幅
B10 蒸気抜き部のシール幅
L9 収容部の中心から外縁シール部の内縁までの最短距離
L10 収容部の中心から角部までの距離
23、31、34 延出部
23c、31b、34a 開口部
24 補強シール部

Claims (7)

  1. 略矩形の本体フィルムと、該本体フィルムの外縁を帯状に封止するシール帯とを備え、該シール帯の一部が前記本体フィルムで囲まれた収容部に内容物を収容可能に開口し、該内容物を収容後に封止する後シール部として形成され、前記内容物を封入可能な包装袋であって、
    前記シール帯は、前記収容部を囲む外縁シール部と、該外縁シール部から前記収容部側に折れ曲がり、該収容部側に角部を有して突出する蒸気抜き部とを備え、
    該蒸気抜き部の前記角部の位置は、前記収容部の中心からの距離が前記外縁シール部よりも短くなるように設定されていることを特徴とする包装袋。
  2. 請求項1に記載の包装袋において、
    前記本体フィルムは、前記蒸気抜き部よりも外側まで延出された延出部を有し、
    該延出部には、外縁の一部を封止する補強シール部と、前記蒸気抜き部の前記角部から外部まで連通する未シール部とが形成されていることを特徴とする包装袋。
  3. 請求項1または請求項2に記載の包装袋において、
    前記蒸気抜き部は、前記外縁シール部の隅部を構成する隣り合う二辺が前記収容部側に折れ曲がって形成されていることを特徴とする包装袋。
  4. 請求項3に記載の包装袋において、
    前記外縁シール部の前記二辺の内の一辺が前記後シール部であり、
    前記本体フィルムの前記延出部の外縁の内、前記補強シール部が設けられずに外部と前記未シール部とを連通する開口部は、前記後シール部の内縁が形成する直線よりも前記収容部側に配置されていることを特徴とする包装袋。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の包装袋において、
    前記外縁シール部のシール幅に対して、前記蒸気抜き部のシール幅を狭く設定していることを特徴とする包装袋。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の包装袋において、
    前記本体フィルムが相対する一対の側部フィルムと、一対の該側部フィルムの下部に跨って前記シール帯によって接合された底テープとを備えることで形成されたスタンディングパウチであることを特徴とする包装袋。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の包装袋の前記収容部に前記内容物を封入したことを特徴とする包装体。
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