JP2002206078A - 粘着シート - Google Patents

粘着シート

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JP2002206078A
JP2002206078A JP2001003554A JP2001003554A JP2002206078A JP 2002206078 A JP2002206078 A JP 2002206078A JP 2001003554 A JP2001003554 A JP 2001003554A JP 2001003554 A JP2001003554 A JP 2001003554A JP 2002206078 A JP2002206078 A JP 2002206078A
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pressure
sensitive adhesive
sheet
adhesive sheet
adhesive layer
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JP2001003554A
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Toshiro Ueno
利朗 上野
Hisaya Kataoka
久也 片岡
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Keiwa Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被着体の洗浄工程において短時間かつ容易に
剥離可能な粘着シートの提供を目的とするものである。 【解決手段】 基材シート層2と粘着剤層3とを備える
粘着シート1であって、この粘着剤層3を構成する粘着
剤として中性水又はアルカリ性水溶液に溶解する粘着剤
が用いられており、この粘着剤層3にシート側面に連通
する導水路が形成されていることを特徴とするものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に種々の印刷
が施され、容器、物流コンテナ、食器等に貼付される粘
着シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガラス瓶、ペットボトル等の容器、物流
コンテナ、食器等の表面には、商標、製造・販売者、製
造年月日、品質、原材料、使用条件等を表示するため、
表示ラベル等の粘着シートが貼り付けられている。かか
る粘着シート100は、一般的に、表面に種々の印刷が
施されている基材シート層101と、この基材シート層
101の裏面に積層された粘着剤層102とを備えてお
り、この粘着剤層102により上記容器等の被着体Xに
貼付される。
【0003】これらの容器のリサイクル及び容器材料の
再資源化のため又は食器等の使用の際には、被着体Xか
ら粘着シート100を剥離する必要があり、水又はアル
カリ性水溶液でガラス瓶等の被着体Xを洗浄することに
より行われている。また、洗浄工程において短時間で粘
着シート100が除去できるようにするため、粘着剤層
102を構成する粘着剤として中性水又はアルカリ性水
溶液に容易に溶解する粘着剤、例えばデンプン糊や水溶
性ポリマーなどが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
粘着剤層102に中性水又はアルカリ性水溶液に容易に
溶解する粘着剤が用いられていても、粘着シート100
の基材シート層101として合成樹脂フィルムやサーマ
ル紙、耐水紙等の吸水性の低い紙素材が用いられている
ことが多いため、粘着剤層102まで水が浸透され難
く、剥離にある程度の時間を要している。
【0005】本発明はこれらの不都合に鑑みてなされた
ものであり、被着体の洗浄工程において短時間かつ容易
に剥離可能な粘着シートの提供を目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた発明は、基材シート層と粘着剤層とを備える
粘着シートであって、この粘着剤層を構成する粘着剤と
して中性水又はアルカリ性水溶液に溶解する粘着剤が用
いられており、この粘着剤層にシート側面に連通する導
水路が形成されていることを特徴とするものである。こ
こで「シート側面に連通する」とは、導水路の2以上の
端部がシート側面に開口し、導水路がシート側面に開口
した端部間に連通していることを意味し、導水路が分岐
している場合も含む。
【0007】当該粘着シートによれば、粘着剤層にシー
ト側面に連通する導水路が形成されていることから、被
着体の洗浄工程において、導水路のシート側面に開口し
た端部から洗浄液である中性水又はアルカリ性水溶液が
容易に浸透し、中性水又はアルカリ性水溶液に溶解する
粘着剤が用いられている粘着剤層を容易に溶解すること
ができ、その結果、より短時間に当該粘着シートを被着
体から剥離することができる。
【0008】シート面を基準にした上記導水路の形成面
積比(シート面に投影した導水路の面積比を意味する)
としては30%以上90%以下が好ましい。上記導水路
の形成面積比を上記範囲とすることで、当該粘着シート
の被着体への接着性又は基材シート層と粘着剤層との接
着性を確保しつつ、上述の洗浄工程における当該粘着シ
ートの剥離容易性を効果的に奏することができる。
【0009】上記導水路を粘着剤層に形成された凹条溝
とすることが好ましい。この手段によれば、粘着剤層を
構成する粘着剤を塗工後、粘着剤を櫛状のものでストラ
イプ状等に連続して掻き取ることで、当該粘着シート全
面にシート側面に連通した凹条溝からなる導水路を容易
に形成することができる。
【0010】また上記導水路を粘着剤層に形成された粘
着剤の非塗工部とすることも好ましい。この手段によれ
ば、粘着剤塗工後に粘着剤全部を部分的に櫛状のもので
ストライプ状等に連続して掻き取ることや、粘着剤をス
トライプ状、格子状、散点状等に塗工することで、当該
粘着シート全面にシート側面に連通した粘着剤非塗工部
からなる導水路を容易に形成することができる。
【0011】一方、上記導水路の形状は、シート面に対
しストライプ状に形成するとよい。このようなストライ
プ状の導水路は、上述のように櫛状のものをスライドさ
せて塗工した粘着剤を掻き取ること等の方法で簡単に形
成でき、シート側面に連通した導水路を形成する最も容
易な手段である。
【0012】また、上記導水路の形状はシート面に対し
格子状に形成してもよい。このような格子状の導水路
は、上述の櫛状のものをスライドさせて塗工した粘着剤
を掻き取る動作を縦横2回行うことで形成でき、比較的
容易に形成することができる。また各導水路は格子点で
連結するため、洗浄液である中性水又はアルカリ性水溶
液の浸透性が促進され、被着体洗浄時の当該粘着シート
の剥離性を格段に促進することができる。
【0013】さらに、上記導水路の形状はシート面に対
し菱目筋状に形成してもよい。ここで「菱目筋状」と
は、縦横のストライプが直角以外の所定の角度で交差す
る状態である。帯状に連続して塗工した粘着剤層を走行
させておき、これに直角に当てた2枚の櫛状のプレート
を左右に連続して移動させることで容易に形成できる。
また、この菱目筋状の導水路も交差点で連結するため、
浸透性が高く、当該粘着シートの剥離性が格段に促進さ
れる。
【0014】上記導水路を形成する手段としては、粘着
剤層を構成する粘着剤を塗工した後に櫛状のプレートで
掻き取ることが好ましい。基材シート層と粘着剤層とを
積層する当該粘着シートの製造工程において、上述のよ
うに粘着剤層を構成する粘着剤を塗工した後に櫛状のプ
レートで掻き取ることで、粘着剤層に容易に凹条溝や粘
着剤非塗工部が形成でき、シート側面に連通した導水路
を容易に形成することができる。
【0015】また、粘着剤層を構成する粘着剤を塗工し
た後に再度部分的に粘着剤を塗工することでも、再度粘
着剤を塗工した部分以外の部分が凹条溝等になり、上記
手段と同様に、シート側面に連通した導水路を容易に形
成することができる。
【0016】さらに、粘着剤層を構成する粘着剤を散点
的に塗工することでも、粘着剤の非塗工部がシート側面
に連通した導水路となる。
【0017】なお、上記粘着剤層の外面に離型シートを
被覆するとよい。このように離型シートを粘着剤層の外
面に被覆することで、被着体に当該粘着シートを貼着す
るまで、粘着剤層の粘着性をカバーでき、取扱性及び粘
着剤保護性が向上する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しつつ本発
明の実施の形態を詳説する。図1(a)及び(b)は本
発明の一実施形態に係る粘着シートを示す模式的側面図
及び模式的底面図、図2〜図8は図1の粘着シートとは
異なる形態に係る粘着シートを示す模式的側面図又は底
面図である。
【0019】図1の粘着シート1は、基材シート層2
と、この基材シート層2の裏面(図1における下側)に
積層された粘着剤層3とを備える。当該粘着シート1の
基材シート層2の表面には種々の文字情報や意匠が印刷
されており、粘着剤層3によりビール瓶等の被着体Xに
貼付され、情報表示や意匠向上に供される。
【0020】この基材シート層2の材料としては、紙素
材、合成樹脂フィルム等を用いることができる。基材シ
ート層2に使用可能な紙素材としては、例えば未晒クラ
フト紙、晒クラフト紙、上質紙、中性紙、片艶未晒クラ
フト紙、純白ロール、グラシン紙、感熱紙、感圧紙、合
成紙、和紙、トレーシングペーパー、各種コート紙、板
紙、ライナー紙等が挙げられる。また、基材シート層2
に使用可能な合成樹脂フィルムの素材としては、例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、
エチレン酢酸ビニル樹脂、エチレンエチルアクリレート
樹脂、エチレンアクリル酸樹脂、エチレンメタクリル酸
樹脂、エチレンアクリル酸メチル樹脂、アイオノマー樹
脂、ポリビニルアルコール、ポリエステル等が挙げられ
る。
【0021】基材シート層2に紙素材を用いる場合、こ
の紙素材の秤量は、特には限定されないが、一般的には
30g/m2以上450g/m2以下程度とされる。ま
た、基材シート層2に合成樹脂フィルムを用いる場合、
この合成樹脂フィルムの厚みは特には限定されないが、
一般的には8μm以上100μm以下程度とされる。
【0022】なお、基材シート層2に合成樹脂フィルム
を用いる場合、中性水又はアルカリ性水溶液に対して可
溶である合成樹脂フィルムを用いるのが好ましい。この
ように可溶の合成樹脂フィルムを用いると、洗浄液によ
る洗浄時に基材シート層2が溶解又は離解し、被着体X
からの粘着シート1の除去がより一層容易になり、か
つ、廃棄物の発生が防止される。また、基材シート層2
には2軸延伸合成樹脂フィルムが特に好適に用いられ
る。2軸延伸された合成樹脂フィルムは、熱によって収
縮する性質を備えているため、70℃以上の高温の洗浄
液で洗浄された際に収縮し、この収縮時の応力により基
材シート層2をより短時間に被着体Xから剥離する。
【0023】粘着剤層3を構成する粘着剤としては、中
性水又はアルカリ性水溶液に対して溶解又は離解(分
散)するものであれば特に限定されず、従来使用されて
いる一般的な水溶性粘着剤を用いることができ、水溶性
ポリマー以外にアラビアゴム、膠、デンプン、ポリビニ
ルアルコールなどの水賦活性粘着剤なども含まれる。こ
の水溶性ポリマーのベースポリマーとしては、イタコン
酸、マレイン酸、アクリル酸、メタクリル酸またはこれ
らの誘導体などのカルボン酸、またそのカルボン酸塩や
エステルを含有するモノマーを重合して得られるポリマ
ー、あるいはアクリル系ポリマーなどを用いる事ができ
る。また特に(メタ)アクリルアミド、スルホン酸、カ
ルポン酸、スチレンスルホン酸またはこれらの塩を含有
するモノマーを重合させて得られるポリ(メタ)アクリ
ルアミドが好適に用いられる。なかでもスルホン酸塩ま
たはカルボン酸塩を含有するモノマーを重合させて得ら
れるアクリル系ポリマーが機械的性能、取扱い性及び水
溶性などの点で好ましい。これらのポリマーには、ビニ
ル炭酸やその高重合体、アミロース、デキストリン、ポ
リビニルアルコールまたはニカワなどがブレンドされて
いてもよい。また、これらのベースポリマーを柔軟化す
るために、ポリアルキレングリコール、ポリエーテルポ
リオール、多価アルコールなどの水溶性可塑剤を混合し
てもよく、さらにベースポリマーと可塑剤の相溶性を向
上させるため、脂肪酸エステルの完全あるいは部分ケン
化物の中和物であるアニオン性界面活性剤やポリオイシ
エチレンアルキルエーテルなどのノニオン性界面活性
剤、第4級アンモニウム塩を含有するカチオン性界面活
性剤などを添加してもよい。なお、本発明においては、
特公昭52−22768号、特開昭60−229972
号などに提案されているアクリル酸エステルポリマーが
主に用いられる。
【0024】この粘着剤層3は、基材シート層2の裏面
全面に積層されているのではなく、ストライプ状に非塗
工部5を有する。この非塗工部5は、略等間隔に配設さ
れており、粘着シート1の待遇する両縁部まで形成され
ている。つまり、非塗工部5の端部は、粘着シート1の
縁部にあり、シート面にはない。そのため、当該粘着シ
ート1を被着体Xに貼付すると、非塗工部5がシート側
面に連通した導水路となる。
【0025】上記基材シート層2の裏面に対する非塗工
部5の面積比、つまりシート面を基準にした上記導水路
の形成面積比としては、30%以上90%以下が好まし
く、40%以上70%以下が特に好ましい。これは、上
記導水路の形成面積比が上記範囲を超えると、当該粘着
シート1の被着体Xへの接着性が低下することからであ
り、逆に、導水路の形成面積比が上記範囲より小さい
と、上述の洗浄工程における当該粘着シートの剥離容易
性を効果的に奏することができないことからである。
【0026】当該粘着シート1の製造方法としては、
(a)基材シート層2の裏面全面に粘着剤層3を構成す
る粘着剤を塗工又は押出ラミネートにより積層し、非塗
工部5を形成するよう櫛状のプレートでストライプ状に
掻き取る方法や、(b)基材シート層2の裏面に、非塗
工部5を形成するよう間隔を開け、帯状に粘着剤を塗工
又は押出ラミネートにより積層する方法が採用される。
【0027】当該粘着シート1によれば、被着体Xの洗
浄工程において、導水路となる非塗工部5のシート側面
の開口端から洗浄液である中性水又はアルカリ性水溶液
が容易に浸透し、中性水又はアルカリ性水溶液に溶解す
る粘着剤が用いられている粘着剤層3を容易に溶解する
ことができ、その結果、より短時間に被着体Xから剥離
することができる。
【0028】図2の粘着シート10は、基材シート層2
と粘着剤層3とを備える点で上記図1の粘着シート1と
同様であり、基材シート層2及び粘着剤層3の材料も同
様であるので、同一番号を付して説明を省略する。当該
粘着シート10は、粘着剤層3を構成する粘着剤を一旦
略均一厚に塗工又は押出ラミネートし、その表面に櫛状
のプレートを櫛歯を押し当てつつ相対的移動させること
によって、粘着剤層3の表面側にストライプ状の凹条溝
11を形成し、その後、粘着剤層3と基材シート層2と
を積層することで形成されている。従って、当該粘着シ
ート10は、粘着剤層3に形成された凹条溝11が上記
シート側面に連通した導水路となり、この導水路によっ
て上記粘着シート1と同様の洗浄時の剥離容易性を有す
る。
【0029】図3の粘着シート20も、基材シート層2
と粘着剤層3とを備える点で上記図1の粘着シート1と
同様である。当該粘着シート20は、粘着剤層3を構成
する粘着剤を一旦略均一厚に塗工し、その表面に同じ粘
着剤をストライプ状に塗工することによって、粘着剤層
3の表面側にストライプ状の凹条溝21を形成し、その
後、この粘着剤層3と基材シート層2とを積層すること
で形成されている。従って、当該粘着シート10は、粘
着剤層3に形成された凹条溝21が上記シート側面に連
通した導水路となり、この導水路によって上記粘着シー
ト1と同様の洗浄時の剥離容易性を有する。
【0030】図4の粘着シート30も、基材シート層2
と粘着剤層3とを備える点で上記図1の粘着シート1と
同様である。当該粘着シート30の粘着剤層3は、格子
状に非塗工部31が形成され、換言すると縦横にストラ
イプ状の非塗工部31が形成されている。そのため、当
該粘着シート30を被着体Xに貼付すると、非塗工部3
1がシート側面に連通した格子状の導水路となる。従っ
て、当該粘着シート30は、各導水路が格子点で連結し
ているため、洗浄水の浸透性がさらに向上し、洗浄時の
剥離容易性がさらに促進される。なお、当該粘着シート
30の製法としては、図1の粘着シート1と同様の方法
が採用される。
【0031】図5の粘着シート40も、基材シート層2
と粘着剤層3とを備える点で上記図1の粘着シート1と
同様である。当該粘着シート40の粘着剤層3は、粘着
剤がストライプ状(多条)に塗工されており、複数の帯
状の非塗工部41が平行に形成されている。そのため、
当該粘着シート40を被着体Xに貼付すると、非塗工部
41がシート側面に連通した複数の帯状の導水路とな
り、かかる導水路によって洗浄時の剥離容易性が促進さ
れる。なお、当該粘着シート40において、粘着剤層3
の粘着剤の塗工幅が均一であるほど、洗浄時の剥離時間
の短縮効果が増大する。
【0032】図6の粘着シート50も、基材シート層2
と粘着剤層3とを備える点で上記図1の粘着シート1と
同様である。当該粘着シート50の粘着剤層3は、粘着
剤が散点的に塗工されており、その他の部分に連なった
比較的大きな非塗工部51が形成されている。そのた
め、当該粘着シート50を被着体Xに貼付すると、非塗
工部51がシート側面に連通しかつ全て連結した比較的
大面積の導水路となり、かかる導水路によって洗浄時の
剥離容易性がさらに促進される。なお、粘着剤層3にお
ける粘着剤の塗工パターンは円形であるが、図7に示す
ような三角形や、図8に示すような星形も可能である。
なお、この粘着剤層3の粘着剤の塗工パターンは、より
小さくかつ均一に配設した方が、洗浄時の剥離時間の短
縮効果が増大する。
【0033】なお、本発明の粘着シートは上記実施形態
に限定されるものではなく、例えば上記導水路の形状は
形成が容易なシート面に対し菱目筋状にすることも可能
であり、上記格子状にした場合と同様の洗浄時の剥離容
易性向上効果を奏することができる。また、上記粘着シ
ートの裏面には離型シートを被覆し、粘着剤層の粘着性
の発現を抑えることで、被着体Xに貼付するまでの取扱
が容易になる。
【0034】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を詳述するが、
この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈され
るべきものではないことはもちろんである。
【0035】[実施例1]図4と同様の形態であり、基
材シート層として38μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルムを用い、粘着剤層として基材シート層の裏面
に粘着剤(日本カーバイト社製「HS−002」)を1
2g/m2塗工し、幅が2mmの格子状の非塗工部を形
成し、さらに5cm×5cmの大きさに裁断することで
実施例1の粘着シートを得た。
【0036】[実施例2]図5と同様の形態であり、粘
着剤の塗工幅を2mm、非塗工部幅を2mmとした以外
は上記実施例1と同様にして実施例2の粘着シートを得
た。
【0037】[実施例3]図6と同様の形態であり、粘
着剤の塗工パターンとして直径2mmの円形ドットを
6.25個/cm2の密度で配設した以外は上記実施例
1と同様にして実施例3の粘着シートを得た。
【0038】[実施例4]図7と同様の形態であり、粘
着剤の塗工パターンとして一辺が2mmの正三角形ドッ
トを6.25個/cm2の密度で配設した以外は上記実
施例1と同様にして実施例4の粘着シートを得た。
【0039】[比較例]粘着剤層に非塗工部を形成しな
い以外は上記実施例1と同様にして比較例の粘着シート
を得た。
【0040】[特性の評価]上記実施例1〜4の粘着シ
ートと比較例の粘着シートを用い、これらの粘着シート
を被着体Xに貼付して60℃の温水中に浸漬し、被着体
Xから粘着シートが剥離されるまでに要する時間を測定
した。その結果を下記表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】上記表1に示すように、従来の粘着シート
と同様の比較例の粘着シートと比較して、実施例1〜4
の粘着シートはより短時間で剥離できることがわかる。
実施例の粘着シートの中でも、粘着剤を散点的に塗工し
た実施例3及び実施例4の粘着シートが良好な剥離容易
性を示した。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の粘着シー
トによれば、被着体の洗浄工程において短時間かつ容易
に剥離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は本発明の一実施形態に係る
粘着シートを示す模式的側面図及び模式的底面図であ
る。
【図2】図1の粘着シートとは異なる形態の粘着シート
を示す模式的側面図である。
【図3】図1及び図2の粘着シートとは異なる形態の粘
着シートを示す模式的側面図である。
【図4】図1、図2及び図3の粘着シートとは異なる形
態の粘着シートを示す模式的底面図である。
【図5】図1〜図4の粘着シートとは異なる形態の粘着
シートを示す模式的底面図である。
【図6】図1〜図5の粘着シートとは異なる形態の粘着
シートを示す模式的底面図である。
【図7】図1〜図6の粘着シートとは異なる形態の粘着
シートを示す模式的底面図である。
【図8】図1〜図7の粘着シートとは異なる形態の粘着
シートを示す模式的底面図である。
【図9】従来の一般的な粘着シートを示す模式的側面図
である。
【符号の説明】
1 粘着シート 2 基材シート層 3 粘着剤層 5 非塗工部 10 粘着シート 11 凹条溝 20 粘着シート 21 凹条溝 30 粘着シート 31 非塗工部 40 粘着シート 41 非塗工部 50 粘着シート 51 非塗工部
フロントページの続き Fターム(参考) 4J004 AA04 AA06 AA08 AA10 AB01 AB02 CA02 CA03 CA04 CA06 CB02 CC02 CE03 DB02 FA01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シート層と粘着剤層とを備える粘着
    シートであって、 この粘着剤層を構成する粘着剤として中性水又はアルカ
    リ性水溶液に溶解する粘着剤が用いられており、 この粘着剤層にシート側面に連通する導水路が形成され
    ていることを特徴とする粘着シート。
  2. 【請求項2】 シート面を基準にした上記導水路の形成
    面積比が30%以上90%以下である請求項1に記載の
    粘着シート。
  3. 【請求項3】 上記導水路が粘着剤層に形成された凹条
    溝である請求項1又は請求項2に記載の粘着シート。
  4. 【請求項4】 上記導水路が粘着剤層に形成された粘着
    剤の非塗工部である請求項1又は請求項2に記載の粘着
    シート。
  5. 【請求項5】 上記導水路がシート面に対しストライプ
    状に形成されている請求項1から請求項4のいずれか1
    項に記載の粘着シート。
  6. 【請求項6】 上記導水路がシート面に対し格子状に形
    成されている請求項1から請求項4のいずれか1項に記
    載の粘着シート。
  7. 【請求項7】 上記導水路がシート面に対し菱目筋状に
    形成されている請求項1から請求項4のいずれか1項に
    記載の粘着シート。
  8. 【請求項8】 上記導水路を形成する手段が、粘着剤層
    を構成する粘着剤を塗工した後に櫛状のプレートで掻き
    取ることによる請求項1から請求項7のいずれか1項に
    記載の粘着シート。
  9. 【請求項9】 上記導水路を形成する手段が、粘着剤層
    を構成する粘着剤を塗工した後に再度部分的に粘着剤を
    塗工することによる請求項1、請求項2、請求項3、請
    求項5、請求項6又は請求項7に記載の粘着シート。
  10. 【請求項10】 上記導水路を形成する手段が、粘着剤
    層を構成する粘着剤を散点的に塗工することによる請求
    項1、請求項2又は請求項4に記載の粘着シート。
  11. 【請求項11】 上記粘着剤層の外面に離型シートが被
    覆されている請求項1から請求項10のいずれか1項に
    記載の粘着シート。
JP2001003554A 2001-01-11 2001-01-11 粘着シート Pending JP2002206078A (ja)

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