JPH09114383A - ラベル貼着部形成用粘着シート - Google Patents

ラベル貼着部形成用粘着シート

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JPH09114383A
JPH09114383A JP7296265A JP29626595A JPH09114383A JP H09114383 A JPH09114383 A JP H09114383A JP 7296265 A JP7296265 A JP 7296265A JP 29626595 A JP29626595 A JP 29626595A JP H09114383 A JPH09114383 A JP H09114383A
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JP
Japan
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pressure
label
sensitive adhesive
material layer
base material
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JP7296265A
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English (en)
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Toshikazu Yamada
敏数 山田
Tatsuya Tsukida
達也 月田
Kazuhiro Kon
和弘 今
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Lintec Corp
Original Assignee
Lintec Corp
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Publication date
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    • G09F3/08Fastening or securing by means not forming part of the material of the label itself
    • G09F3/10Fastening or securing by means not forming part of the material of the label itself by an adhesive layer
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Abstract

(57)【要約】 【課題】既存の被着体に貼着するだけで、粘着ラベルを
容易に剥離することができるラベル貼着部を形成するこ
とができるラベル貼着部形成用粘着シートを提供するこ
と。 【解決手段】本発明のラベル貼着部形成用粘着シート1
Aは、基材層2と粘着剤層3とで構成されており、粘着
剤層3により被着体100に貼着されて使用される。基
材層2のラベル貼着面21には、他の粘着ラベル4がそ
の粘着剤層6により貼着される。基材層2のラベル貼着
面21は、例えばエンボス加工を施すことにより粗面化
され、多数の微小な凹凸22が形成されている。これに
より、粘着ラベル4の粘着剤層6の接着面積を減少さ
せ、粘着ラベル4を必要時に容易に剥離することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基材層表面に他の
粘着ラベルを貼着して使用するラベル貼着部形成用粘着
シートに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、牛乳パック、瓶ビール、パン等
は、プラスチック製のコンテナ(ケース)に入れて輸
送、保管されているが、流通段階で、内容物の種類、個
数、配送先等を認識するために、これらを表示した粘着
ラベルがコンテナに貼着される。
【0003】従来、この粘着ラベルの粘着剤としては、
溶剤型のアクリル系粘着剤が使用されており、輸送中に
剥離、脱落等が生じないように、その粘着力は高く設定
されている。
【0004】ところで、前記コンテナは、複数回再使用
されるため、再使用する度にそれに応じた粘着ラベルを
貼着する必要がある。コンテナの再使用に際しては、コ
ンテナを自動洗浄器により洗浄するが、前述したよう
に、粘着ラベルの粘着力が高いため、この洗浄では粘着
ラベルが剥れず、よって、人手により粘着ラベルをコン
テナから剥す作業を行っていた。
【0005】しかしながら、この方法では、粘着ラベル
の剥離作業に多大な労力を要するため、コンテナの再使
用の度に、前回の粘着ラベルの上に新たな粘着シートを
重ねて貼るといういわゆる重ね貼りを行っていたが、こ
の場合には、コンテナの外観を損ない、また、厚さの増
大により重ね貼りの枚数にも限界があるという問題があ
る。
【0006】以上のような事情から、コンテナのラベル
貼着部分に、エンボス加工等を施して、粘着ラベルを剥
し易くすることが提案されているが、この場合には、エ
ンボス加工が施された新たなコンテナを製造し、これを
既存のコンテナと交換しなければならず、多大な手間と
コストがかかるという欠点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、既存
の被着体に貼着するだけで、粘着ラベルを容易に剥離す
ることができるラベル貼着部を形成することができるラ
ベル貼着部形成用粘着シートを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
の(1)〜(11)の本発明により達成される。
【0009】(1) 基材層と、粘着剤層とを有し、前
記基材層の表面に他の粘着ラベルを貼着して使用するラ
ベル貼着部形成用粘着シートであって、前記基材層の少
なくとも表面に、前記粘着ラベルの接着面積を減少させ
る加工が施されていることを特徴とするラベル貼着部形
成用粘着シート。
【0010】(2) 基材層と、粘着剤層とを有し、前
記基材層の表面に他の粘着ラベルを貼着して使用するラ
ベル貼着部形成用粘着シートであって、前記基材層の表
面に、微小な凹凸が形成され、これにより前記粘着ラベ
ルの接着面積を減少させることを特徴とするラベル貼着
部形成用粘着シート。
【0011】(3) 基材層と、粘着剤層とを有し、前
記基材層の表面に他の粘着ラベルを貼着して使用するラ
ベル貼着部形成用粘着シートであって、前記基材層の表
面が粗面化され、その表面粗さRaが2〜150μm で
あり、これにより前記粘着ラベルの接着面積を減少させ
ることを特徴とするラベル貼着部形成用粘着シート。
【0012】(4) 基材層と、粘着剤層とを有し、前
記基材層の表面に他の粘着ラベルを貼着して使用するラ
ベル貼着部形成用粘着シートであって、前記基材層の表
面に、多数のスロットが形成され、これにより前記粘着
ラベルの接着面積を減少させることを特徴とするラベル
貼着部形成用粘着シート。
【0013】(5) 基材層と、粘着剤層とを有し、前
記基材層の表面に他の粘着ラベルを貼着して使用するラ
ベル貼着部形成用粘着シートであって、前記基材層に多
数の孔が形成されており、これにより前記粘着ラベルの
接着面積を減少させることを特徴とするラベル貼着部形
成用粘着シート。
【0014】(6) 基材層と、粘着剤層とを有し、前
記基材層の表面に他の粘着ラベルを貼着して使用するラ
ベル貼着部形成用粘着シートであって、前記基材層の少
なくとも前記粘着ラベルを貼着する側がメッシュで構成
されており、これにより前記粘着ラベルの接着面積を減
少させることを特徴とするラベル貼着部形成用粘着シー
ト。
【0015】(7) 前記基材層の表面に対する前記粘
着ラベルの粘着力が、ラベル貼着部形成用粘着シートの
被着体に対する前記粘着ラベルの粘着力に比べ50%以
下である上記(1)ないし(6)のいずれかに記載のラ
ベル貼着部形成用粘着シート。
【0016】(8) 基材層と、粘着剤層とを有し、前
記基材層の表面に他の粘着ラベルを貼着して使用するラ
ベル貼着部形成用粘着シートであって、前記基材層の表
面に対する前記粘着ラベルの粘着力が、ラベル貼着部形
成用粘着シートの被着体に対する前記粘着ラベルの粘着
力に比べ50%以下であることを特徴とするラベル貼着
部形成用粘着シート。
【0017】(9) 前記基材層の少なくとも表面が、
そこへ貼着された粘着ラベルの粘着面への通水機能を有
している上記(1)ないし(8)のいずれかに記載のラ
ベル貼着部形成用粘着シート。
【0018】(10) 前記粘着ラベルの粘着剤層は、親
水性、水溶性または水分散性を有するものである上記
(1)ないし(9)のいずれかに記載のラベル貼着部形
成用粘着シート。
【0019】(11) 前記ラベル貼着部形成用粘着シー
トは、洗浄に供される被着体に貼着して使用されるもの
である上記(1)ないし(10)のいずれかに記載のラベ
ル貼着部形成用粘着シート。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明のラベル貼着部形成
用粘着シート(以下単に「粘着シート」という)を添付
図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明の粘着シートの第1実施例
を示す断面図である。同図では、本発明の粘着シート1
Aが被着体100に貼着され、さらに粘着シート1A上
に粘着ラベル4が貼着された状態を示している。
【0022】本発明の粘着シート1Aは、粘着ラベル4
を貼着する土台となるラベル貼着部を被着体100に形
成するためのものであり、基材層2と、粘着剤層3とで
構成されている。
【0023】本実施例における基材層2としては、粘着
ラベル4を貼着可能であり、かつ粘着ラベル4を剥離し
たとき破断(層内破壊)等が生じないものであれば、い
かなるものでもよく、例えば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフ
ィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート等のポリエステル、ポリエーテル、ポリ塩化
ビニル、ポリアミド、ポリイミド、ポリアセタール、ポ
リアリレート、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリ
レート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエーテルエ
ーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド、液晶ポリ
マー等の各種樹脂や、アルミニウム箔、ステンレス箔、
鉛箔等の各種金属箔や、含浸紙、合成紙よりなる単層、
あるいは、これらのうちの任意の2層以上の積層体で構
成されたものが挙げられる。
【0024】基材層2の表面、すなわち粘着ラベル4が
貼着されるラベル貼着面21は、例えばエンボス加工を
施すことにより粗面化され、多数の微小な凹凸22が形
成されている。これにより、粘着ラベル4の粘着剤層6
の接着面積を減少させ、粘着ラベル4を必要時に容易に
剥離することができる。
【0025】また、洗浄等により水が供給されたとき、
凹凸22の凹部(凸部同士の間隙)が、ラベル貼着面2
1に貼着された粘着ラベル4の粘着面(粘着剤層6の基
材層5と反対側の面)への通水機能、すなわち、水分を
誘導し、粘着ラベル4の粘着面全体に拡散させる機能を
有する。従って、粘着剤層6の粘着力を迅速、確実に、
しかも再現性よく減少または消失させることができ、粘
着ラベル4を容易に剥離することができる。
【0026】この場合、ラベル貼着面21の表面粗さR
a(JIS B 0601)は、2〜150μm 程度であるのが好
ましく、5〜100μm 程度であるのがより好ましく、
8〜70μm 程度であるのがさらに好ましい。表面粗さ
Raが2μm 未満であると、基材層2の構成材料によっ
ては、ラベル貼着面21に対する粘着ラベル4の粘着力
の減少が不十分となることがあり、また、表面粗さRa
が150μm を超えると、粘着ラベル4の粘着力が減少
し過ぎ、ラベルの剥離、脱落が生じることがある。
【0027】なお、このような粗面化に代表される、粘
着ラベル4の接着面積を減少させる加工は、基材層2の
表面の全面に施されている場合に限らず、部分的に(例
えば、基材層2の中央部付近に粘着ラベル4とほぼ同一
の面積で)施されていてもよい。
【0028】基材層2の厚さは、特に限定されないが、
通常、10μm 〜2mm程度とするのが好ましく、20μ
m 〜1mm程度とするのがより好ましい。
【0029】なお、粘着シート1Aが被着体100に貼
着されたとき、その貼着位置、すなわちラベル貼着部の
位置を見分け易いようにするために、基材層2は、その
構成材料中への染料、顔料の添加や、印刷等により着色
されていてもよい。また、このような着色は、後述する
粘着剤層3に施されていてもよい。
【0030】粘着剤層3は、主に、粘着剤(粘着性組成
物)で構成されている。この粘着剤(粘着性組成物)と
しては、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコーン
系粘着剤等いずれのものでもよいが、そのなかでも特
に、アクリル系粘着剤を主とするのが好ましい。
【0031】アクリル系粘着剤としては、粘着性を与え
る低Tgの主モノマー成分、接着性や凝集力を与える高
Tgのコモノマー成分、架橋や接着性改良のための官能
基含有モノマー成分を主とする重合体または共重合体よ
りなる。
【0032】主モノマー成分としては、例えば、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸アミル、ア
クリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、ア
クリル酸シクロヘキシル、アクリル酸ベンジル等のアク
リル酸アルキルエステルや、メタクリル酸ブチル、メタ
クリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸シクロヘキ
シル、メタクリル酸ベンジル等のメタクリル酸アルキル
エステルが挙げられる。
【0033】コモノマー成分としてはアクリル酸メチ
ル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、酢酸ビ
ニル、スチレン、アクリロニトリル等が挙げられる。
【0034】官能基含有モノマー成分としては、例え
ば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン
酸等のカルボキシル基含有モノマーや、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレ−ト、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレ−ト、N−メチロールアクリルアミド
等のヒドロキシル基含有モノマー、アクリルアミド、メ
タクリルアミド、グリシジルメタクリレート等が挙げら
れる。
【0035】このような材料が好ましい理由は、粘着
力、凝集力に優れるとともに、ポリマー中に不飽和結合
がないため光や酸素に対する安定性が高く、また、モノ
マーの種類や分子量の選択により用途に応じた任意の品
質、特性を得ることができるからである。
【0036】ゴム系粘着剤としては、例えば、天然ゴム
系、イソプレンゴム系、スチレン−ブタジエン系、再生
ゴム系、ポリイソブチレン系のものや、スチレン−イソ
プレン−スチレン、スチレン−ブタジエン−スチレン等
のゴムを含むブロック共重合体を主とするものが挙げら
れる。
【0037】シリコーン系粘着剤としては、例えば、ジ
メチルシロキサン系、ジフェニルシロキサン系のものが
挙げられる。
【0038】以上のような粘着剤は、非架橋型、架橋型
のいずれのものも使用できる。後者の場合、必要に応
じ、各種架橋剤を添加することができる。架橋剤として
は、例えば、エポキシ系化合物、イソシアナート系化合
物、金属キレート化合物、金属アルコキシド、金属塩、
アミン化合物、ヒドラジン化合物、アルデヒド系化合物
が挙げられる。
【0039】このような粘着剤は、有機溶剤系、エマル
ション系のいずれでもよいが、被着体100が洗浄に供
されるものである場合等において、粘着剤層の耐久性が
より優れるという点で、前者の方が好ましい。
【0040】また、粘着剤層3には、例えば、可塑剤、
粘着付与剤、増粘剤、充填剤、老化防止剤、防腐剤、防
カビ剤、染料、顔料等の各種添加剤が必要に応じ添加さ
れていてもよい。
【0041】このような粘着剤層3は、粘着ラベル4の
ラベル貼着面21に対する粘着力に比べ、十分に大きな
粘着力を有しているのが好ましい。すなわち、粘着剤層
3の被着体100に対する粘着力は、500g/25mm以上
であるのが好ましく、1000〜3000g/25mmである
のがより好ましい。この粘着力が低過ぎると、被着体1
00の使用時、運搬時、保管時、洗浄時等において、粘
着シート1Aが剥離するおそれがある。
【0042】粘着剤層3の厚さ(乾燥膜厚)は、特に限
定されないが、洗浄に供される被着体100に貼着して
使用するものである場合、3〜200μm 程度とするの
が好ましく、10〜100μm 程度とするのがより好ま
しい。
【0043】以上のような粘着シート1Aは、例えば、
粘着剤を含む所定に調整された塗布液を、基材層2に直
接塗布し、乾燥することにより粘着剤層3を形成する
か、または、同様の塗布液を所定の転写用シートに塗布
し、乾燥して粘着剤層3を形成し、この粘着剤層3を基
材層2の片面に転写することにより製造することができ
る。
【0044】なお、本発明の粘着シート1Aは、粘着剤
層3に離型シート(図示せず)が貼着されているもので
あってもよい。この離型シートとしては、いずれのもの
を使用してもよく、例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、
ポリアリレート等の各種樹脂よりなるフィルムや、ポリ
エチレンラミネート紙、クレーコート紙、グラシン紙等
の紙材を基材とし、この基材の粘着剤層3との接合面
に、離型コート層(シリコーン層等)が形成されたもの
を用いることができる。
【0045】粘着シート1Aのサイズ(正確には、粗面
加工等の粘着ラベル4の接着面積を減少させる加工が施
されている部分の領域)は、特に限定されないが、貼着
する粘着ラベル4より大きいもの、特に、粘着ラベル4
を容易に包含し得る程度の大きさであるのが好ましい。
これにより、粘着ラベル4を貼着する際に、ラベル貼着
面21からはみ出さないように正確な位置合わせを行う
煩わしさが回避されるという利点がある。
【0046】本発明の粘着シート1Aは、洗浄、特に自
動洗浄器による洗浄(洗浄液は、水、アルカリ水溶液
等)に供される被着体100に貼着して使用されるもの
であるのが好ましい。このような被着体100の代表的
なものとしては、例えば、牛乳パック、瓶ビール、パン
等の食品を収納するプラスチック製のコンテナ(ケー
ス)が挙げられる。
【0047】なお、本発明において、被着体100は、
このようなものに限定されないことは、言うまでもな
い。
【0048】次に、粘着シート1Aのラベル貼着面21
に貼着される粘着ラベル4について説明する。粘着ラベ
ル4の層構成、各層の条件等は、特に限定されないが、
以下に述べるものが好ましい。
【0049】粘着ラベル4は、基材層5と、粘着剤層6
とで構成されている。基材層5の構成材料としては、特
に限定されず、例えば、前述した基材層2と同様のもの
を用いることができるが、後述する粘着剤層6への水分
供給による剥離を容易にするために、透水性(特に親水
性)を有するものであるのが好ましい。
【0050】このような透水性を有する基材層5として
は、例えば、上質紙、コート紙、感熱紙等の各種紙類、
織布、不織布、多孔質ポリプロピレンフィルムのような
多孔質樹脂フィルムが挙げられる。また、基材層5は、
単層に限らず2層以上の積層体で構成されたものであっ
てもよい。
【0051】基材層5の粘着剤層6と反対側の面には、
例えば、文字、記号、図形、バーコード等の表示(印刷
等)が必要に応じ付される。
【0052】粘着剤層6は、親水性、水溶性または水分
散性を有するものであるのが好ましい。以下、それぞれ
について詳述する。
【0053】[1]親水性を有する粘着剤層 親水性(特に、高親水性)を有する粘着剤層6は、主
に、エマルション系の粘着剤(粘着性組成物)と、界面
活性剤とで構成されている。
【0054】粘着剤としては、前述したようなもの、特
にアクリル系粘着剤を主として用いることができる。こ
の場合、粘着剤は、非架橋型、架橋型のいずれのもので
もよい。
【0055】粘着剤層6中には、界面活性剤が含まれて
おり、これにより、粘着剤層6に親水性が付与され、水
との接触時、特に、洗浄に供された際に、粘着力が失活
し、容易に剥離することが可能となる。
【0056】このような界面活性剤としては、例えば、
アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルキルジフ
ェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸
ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
ナトリウムのようなアニオン系界面活性剤や、ポリオキ
シエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチ
レンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウ
リルエーテルのようなノニオン系界面活性剤等が挙げら
れ、これらの内の1種または2種以上を混合して用いる
ことができる。この中でも、特に、疎水基が比較的小さ
く、親水性が高いという理由から、ノニオン系界面活性
剤を主とするのが好ましい。
【0057】粘着剤層6中の界面活性剤の含有量は、多
い程親水性が高くなる。従って、界面活性剤の含有量を
比較的多くし、高親水性を得るのが好ましい。すなわ
ち、粘着剤層6中の界面活性剤の含有量は、2〜20wt
%(固形分比)程度であるのが好ましく、3〜18wt%
(固形分比)程度であるのがより好ましく、4〜15wt
%(固形分比)程度であるのがさらに好ましい。界面活
性剤の含有量が少な過ぎると、粘着剤層6の親水性が不
十分となり、また、界面活性剤の含有量が多過ぎると、
粘着剤層6の凝集力等の物性低下を招くおそれがある。
【0058】また、粘着剤層6には、前記と同様の各種
添加剤が必要に応じ添加されていてもよい。
【0059】[2]水溶性または水分散性を有する粘着
剤層 水溶性または水分散性を有する粘着剤層6は、主に、粘
着剤(粘着性組成物)と、水溶性または水分散性物質と
で構成されている。
【0060】粘着剤としては、前述したようなもの、特
にアクリル系粘着剤を主として用いることができる。特
に、親水性の高いモノマー組成であることが好ましい。
この場合、粘着剤は、非架橋型、架橋型のいずれのもの
でもよい。
【0061】粘着剤層6中には、水溶性または水分散性
物質が含まれており、これにより、水との接触時、特
に、洗浄に供された際に、溶解または分散して、粘着剤
層6が膨潤、溶解し、容易に剥離することが可能とな
る。
【0062】水溶性または水分散性物質としては、例え
ば、MC、CMC、HEC、HPC等のセルロース類、
デンプン類、多糖類、ゼラチン等のタンパク質、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルアセテート、ポリビニルエ
ーテル、ポリビニルピロリドン等のビニルポリマー、ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等の
ポリアルキレングリコール、ビニルメチルエーテル−無
水マレイン酸共重合体、水溶性ポリエステル、水溶性ナ
イロン、グリセリンまたはその誘導体、ポリアクリル酸
ソーダ等が挙げられる。
【0063】粘着剤層6中の水溶性または水分散性物質
の含有量は、特に限定されないが、通常は、3〜50wt
%(固形分比)程度であるのが好ましく、5〜30wt%
(固形分比)程度であるのがより好ましい。水溶性また
は水分散性物質の含有量が少な過ぎると、水との接触時
に溶解または分散が遅れて粘着剤層6の剥離が不十分と
なり、また、水溶性または水分散性物質の含有量が多過
ぎると、粘着剤層6の凝集力等の物性低下を招くおそれ
がある。
【0064】また、粘着剤層6には、前記と同様の各種
添加剤が必要に応じ添加されていてもよい。
【0065】上記[1]および[2]の粘着剤層6は、
ラベル貼着面21に貼着されている粘着ラベル4に、7
0℃の温水を水圧5kg/cm2で連続的に衝突させたとき、
好ましくは180秒以内、より好ましくは150秒以
内、さらに好ましくは120秒以内にラベル貼着面21
から剥離を生じる(または粘着力が失われる)ような特
性を有するものであるのが好ましい。
【0066】このような特性を有するものである場合に
は、粘着シート1Aを貼着した例えばプラスチック製の
コンテナのような被着体100が、洗浄、特に自動洗浄
器による洗浄に供された場合に、洗浄終了までの間に粘
着シート1A上から粘着ラベル4を自動的に剥離、除去
することができる。
【0067】なお、本発明において、ラベル貼着面21
に貼着される粘着ラベル4は、上記[1]、[2]のよ
うな特殊な粘着剤層を有するものに限られないことは、
言うまでもない。
【0068】図2は、本発明の粘着シートの第2実施例
を示す断面図である。同図に示す粘着シート1Bは、そ
の基材層の構成が異なり、その他の構成は、前記粘着シ
ート1Aとほぼ同様である。以下、粘着シート1Aとの
相違点を中心に説明する。
【0069】粘着シート1Bにおける基材層7は、前記
基材層2と同様の材料で構成され、そのラベル貼着面7
1には、多数のスロット(溝、凹部)72が形成されて
いる。これにより、粘着ラベル4の粘着剤層6の接着面
積を減少させ、粘着ラベル4を必要時に容易に剥離する
ことができる。
【0070】また、洗浄等により水が供給されたとき、
スロット72が、ラベル貼着面71に貼着された粘着ラ
ベル4の粘着面への通水機能、すなわち、水分を誘導
し、粘着ラベル4の粘着面全体に拡散させる機能を有す
る。従って、粘着剤層6の粘着力を迅速、確実に、しか
も再現性よく失わせることができ、粘着ラベル4を容易
に剥離することができる。
【0071】スロット72の形成パターンとしては、例
えば、図3に示すような所定の間隔(好ましくは等間
隔)で形成された複数の平行線状のもの、図4に示すよ
うな格子状のもの、図5に示すような同心円状のもの、
図6に示すような同心円状のものと放射状のものとの組
み合わせが挙げられる。
【0072】このようなスロット72の形成パターンや
寸法の選択により、ラベル貼着面71に貼着された粘着
ラベル4の粘着面への水分の拡散方向、拡散速度等を設
定することができる。例えば、図3に示すパターンより
図4に示すパターンの方が、図5に示すパターンより図
6に示すパターンの方が、それぞれ、水分の拡散性(拡
散の等方性)に優れている。
【0073】なお、スロット72の断面形状は、図示の
ごときV文字に限らず、例えば、U字状や矩形等、いか
なるものでもよい。
【0074】スロット72の寸法は、特に限定されない
が、スロット72による十分な接着面積の減少および十
分な通水性を得るためには、次のような範囲のものが好
ましい。すなわち、スロット72の深さは、2〜100
0μm 程度が好ましく、5〜500μm 程度がより好ま
しい。また、スロット72の形成間隔は、5μm 〜10
mm程度が好ましく、10μm 〜5mm程度がより好まし
い。
【0075】図7は、本発明の粘着シートの第3実施例
を示す断面図である。同図に示す粘着シート1Cは、そ
の基材層の構成が異なり、その他の構成は、前記粘着シ
ート1Aとほぼ同様である。以下、粘着シート1Aとの
相違点を中心に説明する。
【0076】粘着シート1Cにおける基材層8は、前記
基材層2と同様の材料で構成され、少なくともラベル貼
着面81に開放する多数の小孔82が形成されている。
図示の例では、小孔82は、基材層8を貫通して形成さ
れている。また、基材層8の内部において、小孔82同
士が連通していてもよい。すなわち、基材層8自体が多
孔質材料で構成されていてもよい。このような構成によ
り、粘着ラベル4の粘着剤層6の接着面積を減少させ、
粘着ラベル4を必要時に容易に剥離することができる。
【0077】小孔82の寸法等は、特に限定されない
が、小孔82による十分な接着面積の減少および十分な
通水性を得るためには、次のような範囲のものが好まし
い。すなわち、小孔82の孔径は、2〜1000μm 程
度が好ましく、5〜500μm程度がより好ましい。ま
た、空孔率は、20〜80 vol%程度が好ましく、30
〜70 vol%程度がより好ましい。
【0078】図8は、本発明の粘着シートの第4実施例
を示す断面図である。同図に示す粘着シート1Dは、そ
の基材層の構成が異なり、その他の構成は、前記粘着シ
ート1Aとほぼ同様である。以下、粘着シート1Aとの
相違点を中心に説明する。
【0079】粘着シート1Dにおける基材層9は、前記
基材層2と同様の材料で構成された線状体(繊維)より
なるメッシュ(網状体)で構成されている。これによ
り、粘着ラベル4の粘着剤層6の接着面積を減少させ、
粘着ラベル4を必要時に容易に剥離することができる。
【0080】また、洗浄等により水が供給されたとき、
メッシュの多数の孔が、ラベル貼着面91に貼着された
粘着ラベル4の粘着面への通水機能を有する。従って、
粘着剤層6の粘着力を迅速、確実に、しかも再現性よく
失わせることができ、粘着ラベル4を容易に剥離するこ
とができる。
【0081】基材層9を構成するメッシュの目開きは、
特に限定されないが、十分な接着面積の減少および十分
な通水性を得るためには、20〜400メッシュ(1イ
ンチの間にある目の数)程度が好ましく、50〜200
メッシュ程度がより好ましい。
【0082】なお、このメッシュは、繊維を編んだもの
でも、樹脂により網状に一体的に形成したものでもよ
い。
【0083】図8に示すように、基材層9と粘着剤層3
との間には、中間層10が介在している。この中間層1
0としては、種々の機能を持つものが挙げられる。第1
の例としては、基材層9と粘着剤層3とを接着する機能
を有する接着剤層であり、第2の例としては、粘着剤層
3中の成分が基材層9側へ移行(浸透)するのを阻止す
る機能を有するバリヤ層などがある。これらの機能のう
ちの複数のものを併有する層であってもよい。
【0084】中間層10が前記バリヤ層としての機能を
有するものである場合、その構成材料としては、例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレ
フタレート等が挙げられる。
【0085】以上のような粘着シート1A〜1Dにおい
て、基材層2、7、8、9は、ラベル貼着面21、7
1、81、91に対する粘着ラベル4の粘着力が、被着
体100に対する粘着ラベル4の粘着力に比べ50%以
下となるものが好ましく、45%以下となるものがより
好ましく、41%以下となるものがさらに好ましい。こ
のような範囲であれば、粘着ラベル4を被着体100に
直接貼着した場合に比べ、不要となった粘着ラベル4を
除去する際、容易に剥離することができるからである。
【0086】なお、このような粘着ラベル4の粘着力の
低減は、基材層の構造やラベル貼着面の加工により達成
される場合の他、基材層の構成材料の改善によっても可
能である。例えば、基材層のラベル貼着面の全部または
一部(例えば散点状)をポリテトラフルオロエチレンの
ような難接着性の材料や、含油材料により構成すること
で達成することもできる。
【0087】また、図9に示すように、粘着シート1A
〜1Dにおいて、粘着ラベル4の貼着位置や貼着方向等
を示す表示手段の一例として、枠状の表示11が付され
ていてもよい。このような表示11は、例えば、基材層
2、7、8、9のいずれか一方の面に印刷または刻設す
ることにより、形成することができる。
【0088】粘着シート1A〜1Cにおいて、粘着ラベ
ル4の形状に対応する表示11を設けた場合、微小な凹
凸22、スロット72、小孔82は、表示11で囲まれ
る内側の部分にのみ形成されていてもよい。
【0089】以上、本発明の粘着シートを図示の実施例
に基づいて説明したが、本発明は、これらに限定されな
いことは言うまでもない。例えば、粘着ラベル4の接着
面積を減少させる加工は、上記各構成に限らず、例え
ば、基材層の表面に植毛を施した構成であってもよい。
また、粘着シートの層構成についても、図示のものに限
定されず、例えば、基材層と粘着剤層との間に任意の目
的の中間層が介在していてもよい。
【0090】
【実施例】次に、本発明を具体的実施例によりさらに詳
細に説明する。
【0091】(実施例1)一方の面(ラベル貼着面)に
粗面加工が施された基材層を用意し、該基材層の他方の
面に塗布法より粘着剤層を形成し、該粘着剤層に離型シ
ートを貼着して本発明の粘着シート(寸法:縦150mm
×横150mm)を製造した。なお、基材層の粘着剤層と
の接合面には、ラベル貼着位置を示す表示を印刷により
形成した。製造された粘着シートにおける各層の条件
は、以下の通りである。
【0092】基材層 構成材料:ポリプロピレンフィルム 厚さ:100μm ラベル貼着面の表面粗さRa:20μm
【0093】粘着剤層 特性:有機溶剤系の粘着剤で構成され、高粘着力を有す
る。
【0094】組成: [粘着剤] アクリル酸2−エチルヘキシル:45重量部、 アクリル酸ブチル:45重量部、 アクリル酸:10重量部 のアクリル酸エステル系重合体
【0095】[添加剤] 日本ポリウレタン(株)社製のコロネートL(架橋
剤):0.5wt% ロジンエステル(粘着付与剤):10wt%
【0096】形成方法:上記粘着剤、添加剤および有機
溶媒(酢酸エチル)を含む塗布液を所望に調整し、該塗
布液を基材層のラベル貼着面と反対側の面に塗布、乾燥
した。
【0097】厚さ(乾燥膜厚):30μm 粘着力(JIS Z 0237に準拠):2000g/25mm
【0098】離型シート 構成材料:グラシン紙、片面にシリコーン処理 厚さ:70μm
【0099】(実施例2)基材層のラベル貼着面の表面
粗さRaを40μm とした以外は実施例1と同様にし
て、本発明の粘着シートを製造した。
【0100】(実施例3)基材層を厚さ50μm のポリ
テトラフルオロエチレンで構成し、ラベル貼着面の表面
粗さRaを5μm とした以外は実施例1と同様にして、
本発明の粘着シートを製造した。
【0101】(実施例4)基材層の条件を次のようにし
た以外は実施例1と同様にして、本発明の粘着シートを
製造した。
【0102】基材層 構成材料:ポリエチレンテレフタレートフィルム 厚さ:100μm ラベル貼着面の加工:幅200μm 、深さ50μm の断
面V字状の溝を図4に示すパターンで縦横各500μm
間隔で形成。
【0103】(実施例5)基材層のラベル貼着面に形成
された溝のパターンを図6に示すパターン(隣接円同士
の間隔は500μm )とした以外は実施例4と同様にし
て、本発明の粘着シートを製造した。
【0104】(実施例6)基材層の条件を次のようにし
た以外は実施例1と同様にして、本発明の粘着シートを
製造した。
【0105】基材層 構成材料:ポリイミドフィルム(ラベル貼着側)とポリ
プロピレンフィルムの2層積層体 厚さ(合計):100μm ラベル貼着面の加工:基材層を貫通する直径20μm の
多数の小孔を散点状に形成(空孔率50 vol%)。
【0106】(実施例7)基材層の条件を次のようにし
た以外は実施例1と同様にして、本発明の粘着シートを
製造した。なお、基材層と粘着剤層との間に、接着機能
および粘着剤中の成分のバリア機能を有する中間層とし
て、ポリプロピレンよりなる層を設けた。
【0107】基材層 構成材料:親水化処理されたポリアミド製のメッシュ
(目開き:100メッシュ) 厚さ:150μm
【0108】<粘着ラベルの製造>次に、以下のA、
B、Cの3種の粘着ラベル(寸法:縦100mm×横10
0mm)を製造した。
【0109】・粘着ラベルA この粘着ラベルの各層の条件は、以下の通りである。
【0110】基材層 構成材料:上質紙 厚さ:80μm
【0111】粘着剤層 特性:エマルション系の粘着剤で構成され、高親水性を
有する。
【0112】組成: [粘着剤] アクリル酸2−エチルヘキシル:60重量部、 アクリル酸ブチル:32重量部、 酢酸ビニル:5重量部、 アクリル酸:3重量部 のアクリル酸エステル系重合体
【0113】[界面活性剤] ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(ノニオン
系界面活性剤):4wt%(固形分比) ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(アニオン系界
面活性剤):2wt%(固形分比)
【0114】形成方法:上記粘着剤および界面活性剤を
含む塗布液を所望に調整し、該塗布液を基材層の片面に
塗布、乾燥した。
【0115】厚さ(乾燥膜厚):20μm
【0116】・粘着ラベルB この粘着ラベルの各層の条件は、以下の通りである。
【0117】基材層 粘着ラベルAと同じ
【0118】粘着剤層 特性:水溶性を有する。
【0119】組成: [粘着剤] アクリル酸ブチル:85重量部、 アクリル酸:15重量部 のアクリル酸エステル系重合体
【0120】[水溶性物質] ポリプロピレングリコール:10wt%(固形分比)
【0121】形成方法:上記粘着剤、水溶性物質および
有機溶媒(酢酸エチル)を含む塗布液を所望に調整し、
該塗布液を基材層の片面に塗布、乾燥した。
【0122】厚さ(乾燥膜厚):20μm
【0123】・粘着ラベルC この粘着ラベルの各層の条件は、以下の通りである。
【0124】基材層 粘着ラベルAと同じ
【0125】粘着剤層 組成: [粘着剤] アクリル酸2−エチルヘキシル:50重量部、 アクリル酸ブチル:45重量部、 アクリル酸:5重量部 のアクリル酸エステル系重合体
【0126】[その他の添加剤] 日本ポリウレタン(株)社製のコロネートL(架橋
剤):0.5wt%
【0127】形成方法:上記粘着剤、添加剤および有機
溶媒(酢酸エチル)を含む塗布液を所望に調整し、該塗
布液を基材層の片面に塗布、乾燥した。
【0128】厚さ(乾燥膜厚):20μm
【0129】<実験1>上記実施例1〜7の各粘着シー
トから離型シートを除去し、露出した粘着剤層にて、表
面が平滑なポリプロピレン製板材(被着体)にそれぞれ
貼着した。
【0130】次に、被着体に貼着された各粘着シートの
ラベル貼着面に、前記粘着ラベルCを表示内に位置する
ように貼着した。また、比較のため、同一の被着体の表
面に直接前記粘着ラベルCを貼着した(比較例)。
【0131】実施例1〜7および比較例について、粘着
ラベルCの粘着力(JIS Z 0237に準拠)を測定した。そ
の結果を表1に示す。
【0132】
【表1】
【0133】表1に示すように、実施例1〜7の粘着シ
ートを用いた場合、粘着ラベルの粘着力は、いずれも、
比較例における粘着ラベルの粘着力の50%以下であ
り、粘着ラベルをより軽微な力で容易に剥離できること
が確認された。
【0134】<実験2>上記実験1の被着体に貼着され
た実施例1〜7の各粘着シートにおけるラベル貼着面
に、前記粘着ラベルAおよびBをそれぞれ表示内に位置
するように貼着した。
【0135】実施例1〜7について、洗浄テストとし
て、粘着ラベル付近に向けて70℃の温水を水圧5kg/c
m2で連続的に噴射し、粘着ラベルが剥離、脱落するまで
の時間を測定した。その結果を下記表2に示す。
【0136】
【表2】
【0137】表2に示すように、実施例1〜7の粘着シ
ートを用いた場合、いずれも、短時間で粘着ラベルが剥
離、脱落することが確認された。
【0138】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のラベル貼着
部形成用粘着シートによれば、被着体に新たな変更を加
えることなく、被着体に貼着して使用するだけで、その
上に貼着された粘着ラベルを必要時に容易に剥離し得る
ようにすることができる。
【0139】基材層の表面が通水機能を有している場合
には、例えば洗浄のような水との接触により、粘着ラベ
ルの粘着力を消失または減少させ、粘着ラベルを容易に
剥離することができる。
【0140】特に、粘着ラベルの粘着剤が親水性、水溶
性または水分散性を有するものである場合には、例えば
洗浄工程のような水供給工程において、その粘着ラベル
を自動的に剥離、除去することもできるので、手作業で
粘着ラベルを剥離するという煩雑さを回避することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘着シートの第1実施例を示す断面図
である。
【図2】本発明の粘着シートの第2実施例を示す断面図
である。
【図3】第2実施例の粘着シートにおけるスロットの形
成パターンを示す平面図である。
【図4】第2実施例の粘着シートにおけるスロットの形
成パターンを示す平面図である。
【図5】第2実施例の粘着シートにおけるスロットの形
成パターンを示す平面図である。
【図6】第2実施例の粘着シートにおけるスロットの形
成パターンを示す平面図である。
【図7】本発明の粘着シートの第3実施例を示す断面図
である。
【図8】本発明の粘着シートの第4実施例を示す断面図
である。
【図9】本発明の粘着シートの表示パターンを示す平面
図である。
【符号の説明】
1A〜1D 粘着シート 2 基材層 21 ラベル貼着面 22 凹凸 3 粘着剤層 4 粘着ラベル 5 基材層 6 粘着剤層 7 基材層 71 ラベル貼着面 72 スロット 8 基材層 81 ラベル貼着面 82 孔 9 基材層 91 ラベル貼着面 10 中間層 11 表示 100 被着体

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材層と、粘着剤層とを有し、前記基材
    層の表面に他の粘着ラベルを貼着して使用するラベル貼
    着部形成用粘着シートであって、 前記基材層の少なくとも表面に、前記粘着ラベルの接着
    面積を減少させる加工が施されていることを特徴とする
    ラベル貼着部形成用粘着シート。
  2. 【請求項2】 基材層と、粘着剤層とを有し、前記基材
    層の表面に他の粘着ラベルを貼着して使用するラベル貼
    着部形成用粘着シートであって、 前記基材層の表面に、微小な凹凸が形成され、これによ
    り前記粘着ラベルの接着面積を減少させることを特徴と
    するラベル貼着部形成用粘着シート。
  3. 【請求項3】 基材層と、粘着剤層とを有し、前記基材
    層の表面に他の粘着ラベルを貼着して使用するラベル貼
    着部形成用粘着シートであって、 前記基材層の表面が粗面化され、その表面粗さRaが2
    〜150μm であり、これにより前記粘着ラベルの接着
    面積を減少させることを特徴とするラベル貼着部形成用
    粘着シート。
  4. 【請求項4】 基材層と、粘着剤層とを有し、前記基材
    層の表面に他の粘着ラベルを貼着して使用するラベル貼
    着部形成用粘着シートであって、 前記基材層の表面に、多数のスロットが形成され、これ
    により前記粘着ラベルの接着面積を減少させることを特
    徴とするラベル貼着部形成用粘着シート。
  5. 【請求項5】 基材層と、粘着剤層とを有し、前記基材
    層の表面に他の粘着ラベルを貼着して使用するラベル貼
    着部形成用粘着シートであって、 前記基材層に多数の孔が形成されており、これにより前
    記粘着ラベルの接着面積を減少させることを特徴とする
    ラベル貼着部形成用粘着シート。
  6. 【請求項6】 基材層と、粘着剤層とを有し、前記基材
    層の表面に他の粘着ラベルを貼着して使用するラベル貼
    着部形成用粘着シートであって、 前記基材層の少なくとも前記粘着ラベルを貼着する側が
    メッシュで構成されており、これにより前記粘着ラベル
    の接着面積を減少させることを特徴とするラベル貼着部
    形成用粘着シート。
  7. 【請求項7】 前記基材層の表面に対する前記粘着ラベ
    ルの粘着力が、ラベル貼着部形成用粘着シートの被着体
    に対する前記粘着ラベルの粘着力に比べ50%以下であ
    る請求項1ないし6のいずれかに記載のラベル貼着部形
    成用粘着シート。
  8. 【請求項8】 基材層と、粘着剤層とを有し、前記基材
    層の表面に他の粘着ラベルを貼着して使用するラベル貼
    着部形成用粘着シートであって、 前記基材層の表面に対する前記粘着ラベルの粘着力が、
    ラベル貼着部形成用粘着シートの被着体に対する前記粘
    着ラベルの粘着力に比べ50%以下であることを特徴と
    するラベル貼着部形成用粘着シート。
  9. 【請求項9】 前記基材層の少なくとも表面が、そこへ
    貼着された粘着ラベルの粘着面への通水機能を有してい
    る請求項1ないし8のいずれかに記載のラベル貼着部形
    成用粘着シート。
  10. 【請求項10】 前記粘着ラベルの粘着剤層は、親水
    性、水溶性または水分散性を有するものである請求項1
    ないし9のいずれかに記載のラベル貼着部形成用粘着シ
    ート。
  11. 【請求項11】 前記ラベル貼着部形成用粘着シート
    は、洗浄に供される被着体に貼着して使用されるもので
    ある請求項1ないし10のいずれかに記載のラベル貼着
    部形成用粘着シート。
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